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釜石市震災誌 9月末の発刊目指し作業続行 名称は「撓(たわ)まず屈せず」に決定

 第3回釜石市震災誌編さん委員会=17日

第3回釜石市震災誌編さん委員会=17日

 
 釜石市震災誌編さん委員会(委員長=齋藤徳美岩手大名誉教授、委員15人)は17日、3回目の会合を市役所で開き、本年9月末の発刊を目指し作業を継続していくことを確認した。当初目標の2022年度内完成を延ばし、さらに内容を詰める。名称は、釜石市震災誌「撓(たわ)まず屈(くっ)せず」に決まった。
 
 同震災誌は東日本大震災の事実と教訓を後世に伝えるため、発災から復旧、復興に至る同市の10年の取り組みを体系的に記す。庁内検証委員会が年度ごとにまとめてきた記録誌を基に、9つの部、61のテーマごとに事実・背景、指示事項、具体的活動・結果、教訓を記述。各部の冒頭に有識者のメッセージ、市民の声、トピックスも盛り込む。未来の減災につながる内容、他自治体も参考となるような震災誌を目指す。
 
 発刊時期が23年度にずれこむため、委員を再委嘱(14人再任)。新たに元釜石小校長の加藤孔子さん(いのちをつなぐ未来館館長)が委嘱された。
 
 この日は、編さん委内の作業部会が中心となり作成した原稿案について協議。具体的事例などに関し意見が出された。委員からは「多くの犠牲者が出た鵜住居地区防災センターの記述はもっと詳しく」「生々しさが出ていない。他市町村で教訓が生かされるか疑問」「多数の尊い命が奪われた反省をきちんと伝えるための震災誌に」「詳しく掘り下げたい人向けに参考文献を紹介しては」―といった声が上がった。
 
市震災誌の原稿案について意見を交わす委員

市震災誌の原稿案について意見を交わす委員

 
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 震災誌の名称「撓まず屈せず」は、震災発生から1カ月後、野田武則市長が市民に伝えたメッセージを基にした。明治、昭和の大津波や艦砲射撃の被災から立ち上がってきた歴史、困難を乗り越え成功させた鉄づくりなど、市民に受け継がれてきた「不撓不屈(ふとうふくつ)」の精神を表した言葉。震災復興において市民と共有した思いをタイトルに込めた。市事務局が提案し、委員が承認した。
 
 編さん委は今後、9月末の発刊を目指し、意見交換会などを重ねながら編集作業を進める。震災誌は300部作成し、市内の公共施設や学校、国・県の関係機関、支援した自治体などに配布する計画。個人の入手希望には有料で対応する。
 
 発災から復興に至るまでを丁寧に検証し、次に災禍を繰り返さないための視点を盛り込んだ震災誌は例がなく、齋藤委員長は「他地域でも必ず役に立つ。時間がかかってもいいものにしたい。委員から出た具体化の指摘と公的記録の兼ね合いの部分も作業部会で検討していく」と述べた。

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art at TETTO vol.8「グラフィックデザイン 小田島凌一 展」

art at TETTO vol.8「グラフィックデザイン 小田島凌一 展」
 
釜石のアーティストの展示会を開催します
art at TETTO vol.8は小田島凌一さん
 
art at TETTO vol.8「グラフィックデザイン 小田島凌一 展」

 

message

皆様におかれましては、ますますご健勝のこととお喜び申し上げます。
このたび長年の念願がかない、釜石市民ホールのご厚意により「小田島 凌一展」を開催する運びとなりました。未熟ではありますが60年あまりポスターデザインに魅せられて手描き徹して作品制作してきました。
東日本大震災では自宅・事務所が全壊、40数点の作品が流出しました。
現代はAI・PC、その他のデジタル時代ですが、二つの欠点があるように思われます。
それは、ユーモア・創造が出来ない。
あと何年描けるかわかりませんが、作品制作にシンプル イズ ビューティフルライフ(単純は美しい)をモットーに小田島イズムを通して作品創りをしていきたいと思います。お時間が有りましたらぜひお立ち寄りいただければ幸いです。
尚、会場への御花・お祝い等はお気持ちだけ頂きまして、ご遠慮申し上げます。
これからもどうぞ宜しくお願い申し上げます。
展示期間中は、私は毎日会場におりますので、お気軽にお声を掛けていただければと思います。

プロフィール

1939 釜石市に生まれる
1960 通信教育、日美にてレタリング・デザインを学ぶ
1962 美術集団サムディ45結成
1972 日美画房設立開業現在に至る
1974 岩手芸術祭初出品入選以後入選・入賞多数
1985 釜石市民劇場ポスターデザイン1~30回
1996 二科展初入選以後入選複数回
2011 東日本大震災にて自宅・事務所全壊作品流失
2012 東北6県公共パネル展/国土交通大臣賞受賞
ボレアス弘前展出品参加以後毎年
2015 ボレアスカナダ/バンクーバー出品
2019 岩手芸術祭デザイン課題/金賞受賞
2021 岩手広告賞/東條賞受賞
サムディ45第55回記念展開催/会員退会
2022 岩手広告美術展/広告美術賞受賞
2023 小田島 凌一展開催/釜石市民ホールTETTO

日時

2023年4月28日(金)〜 5月7日(日)
10:00 〜 18:00(最終日16:00まで)

会場

釜石市民ホールTETTO ギャラリー

料金

無料

お問い合わせ

釜石市民ホールTETTO 0193-22-2266

主催

釜石市民ホールTETTO

釜石市民ホール TETTO

釜石市民ホール TETTO

問い合わせ: TEL 0193-22-2266 / FAX 0193-22-3809 / 公式サイト
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-9

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笑顔と刻む 新たな歴史 釜石・小佐野保育園 ピカピカ園舎に子どもらの歌声響く

真新しい園舎に大喜びの小佐野保育園の園児ら。元気な歓声が響いた

真新しい園舎に大喜びの小佐野保育園の園児ら。元気な歓声が響いた

  
 釜石市小佐野町の小佐野保育園(小笠原真理子園長、園児60人)が新築され、22日に落成式が行われた。園児や保護者、地域住民、園関係者ら約100人が参加。ピカピカの学び舎(や)に完成を喜ぶ子どもたちの元気な歌声が響いた。1967年に建てられて以来、大規模な建て替えは56年ぶり。今年2月上旬に建築工事は完了しており、同月中旬から既に新園舎で保育を始めている。
 
 同園の歴史は戦前までさかのぼる。1938年に私設の保育所として開設された後、移転や保育園への移行、運営主体の変更などを繰り返した。45年、米英軍による艦砲射撃の影響で事業を一時中止したことも。66年に私立から社会福祉法人運営の小佐野保育園となった。67年に現在の場所に園舎を整備。81年設立の社会福祉法人釜石愛育会が運営を引き継ぎ、増改築を重ねてきた。
  
 旧施設は老朽化が進行。加えて、2011年の東日本大震災の地震は乗り切ったが、今後の災害に耐え得るか不安もあったことから、建て替えを決めた。昨年7月下旬から新園舎の建築工事に着手。今年2月10日にしゅん工、引き渡しを受けた。工期中は野田町の野田集会所を仮園舎として利用した。
  
完成した小佐野保育園の新園舎

完成した小佐野保育園の新園舎

  
 新園舎は木造一部2階建てで、延べ床面積648平方メートル。1階には保育室(6室)やホール、事務室、医務室、調理室などを設け、2階には会議・応接室を配置した。園児の安心安全への配慮、職員の快適な執務環境の構築を目指して設計され、自然採光を取り入れられるよう保育室などの配置を工夫。季節の移ろいを体感してもらおうと、ひさしを設けた半屋内の活動空間をつくり、園庭の遊具なども再整備した。
  
 式で、釜石愛育会の小野寺哲理事長は「多くの力添えで、待望の施設が完成した」とあいさつ。建設業者ら協力者6人に感謝状を贈った。同会の山﨑ミキヨ理事も「どこからも光が入り、明るい色調が子どもたちを温かく優しく包み込み、ぬくもりある、ほっと安心できる施設に生まれ変わった。子どもたちは元気に伸び伸びと遊び、楽しいそうな声が園内に響き渡っている」と謝辞を述べた。
 
喜びを込めて元気いっぱいに歌う子どもたち

喜びを込めて元気いっぱいに歌う子どもたち

 
園児らを優しく見守る小野寺理事長(前列左)や保護者ら

園児らを優しく見守る小野寺理事長(前列左)や保護者ら

 
 年中・年長児と今春の卒園児ら約30人は手話を交えながら「にじ」を元気いっぱいに歌って、園生活の楽しさを表現。保護者が参加する縁で尾崎青友会が駆け付けて虎舞を披露し、お祝いムードに花を添えた。
 
 出番を終えて満足げな佐野史佳ちゃん(5)に新しい園舎の印象を聞くと、「きれい。うれしい」と答えが返ってきた。普段は友達とままごとを楽しんでいて、これからやってみたいことは「なわとび」とのこと。帰りがけには園庭にある遊具に駆け出し、友達と遊びながら歓声を響かせた。
 
木のぬくもりを感じる明るい保育室

木のぬくもりを感じる明るい保育室

 
園庭に整備された遊具は子どもたちのお気に入り

園庭に整備された遊具は子どもたちのお気に入り

 
 園児の頑張りに目を潤ませた小笠原園長。新園舎で始まる歴史を、子どもたちの笑い声とともに刻んでいくことを思い描く。小野寺理事長も「園児ファースト。愛の精神を大切にした保育で、子どもたちの感性や自由性を育んでいく」と力を込めた。
 

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みちのく潮風トレイル全線踏破 環境省職員、歩いて体感!魅力発信 ゴールは釜石

1000キロ超の道のりを踏破し、環境省の職員らに拍手で出迎えられた田村さん(左から3人目)

1000キロ超の道のりを踏破し、環境省の職員らに拍手で出迎えられた田村さん(左から3人目)

 
 長距離自然歩道「みちのく潮風トレイル」(青森県八戸市-福島県相馬市)の全線踏破に挑戦していた環境省東北地方環境事務所(宮城県仙台市)の田村省三所長(57)が20日、ゴール地点・釜石市鈴子町の釜石駅に到着した。9カ月間かけて全長1025キロを踏破。「長いようで短かった。自然や動物との出会い、何が起こるか分からない時間が面白かった」と、すがすがしい表情を見せた。同歩道を管理する立場からトレイル環境を見つめる機会にもした様子。「改善点を整理して、より良いものに。三陸、みちのくの海岸に足を延ばし、自然や味覚、出会いを楽しんでほしい」と呼び掛ける。
   
 潮風トレイルは、東日本大震災からの復興や観光PRにつなげようと環境省が整備し、2019年に全線開通した。東北太平洋沿岸、リアス海岸ならではの海・山・里が連続する自然豊かな景観が見どころ。その中での暮らし、積み重ねられた歴史・文化を感じたり、歩く中で生まれる人との交流も魅力となっている。
   
 田村さんの挑戦は、トレイルの現状確認と啓発が目的。昨年7月1日付で同所長に着任すると、同16日に宮古市の約15キロコースから歩き始めた。活動は週末が中心で、今年4月16日までに計37回に分けて各地を巡った。残すは釜石市エリアの三陸鉄道両石駅から釜石駅間の約12キロとなっていた。
 
踏破に向け、両石駅を出発。国道45号沿いを歩く田村さん

踏破に向け、両石駅を出発。国道45号沿いを歩く田村さん

   
 この日、田村さんは午後9時頃に両石駅を出発。国道45号沿いを歩いて水海公園、その先の林道も軽快に歩を進めた。「テンかな。ゴソゴソと音がした方を見たらいた。こんな出会いが面白い」とにっこり。鏡海岸の近くにトレイルの標柱や木々にくくられた青色のリボンを見つけると、山道に入った。
  
水海公園では桜の出迎えを受けながら海岸に向かう坂道を駆け下りた

水海公園では桜の出迎えを受けながら海岸に向かう坂道を駆け下りた

  
】木々の緑がまぶしい季節に。林道も軽快に進んだ

木々の緑がまぶしい季節に。林道も軽快に進んだ

 
鏡海岸そばにあるトレイルの標柱(左下写真)。右下写真は目印のリボン

鏡海岸そばにあるトレイルの標柱(左下写真)。右下写真は目印のリボン

  
 そこは浜街道・鳥谷坂。田村さんは「途中、少し迷った」と苦笑しつつも、浜町の「史跡浜街道鳥谷坂登り口」と刻まれた石柱の脇を駆け下りてきた。続く避難道路ではシカに遭遇。ルートにもなっている釜石市役所では、野田武則市長や市職員らが大漁旗を振って激励した。
  
旧街道の名残を感じながら向かった先ではシカとの出合いも

旧街道の名残を感じながら向かった先ではシカとの出合いも

  
浜町の避難道路には東日本大震災を伝える看板がある

浜町の避難道路には東日本大震災を伝える看板がある

  
釜石市役所前では野田市長や市職員が大漁旗を振って激励した

釜石市役所前では野田市長や市職員が大漁旗を振って激励した

   
 同11時20分頃に釜石駅前でゴール。同省の出先機関の職員らが拍手で出迎え、田村さんのチャレンジ成功を祝福した。トレイルの維持管理に関わるNPO法人「みちのくトレイルクラブ」(宮城県名取市)によると、100人目の全線踏破だという。
   
全ルート踏破!釜石駅でゴールテープを切った田村さん

全ルート踏破!釜石駅でゴールテープを切った田村さん

   
 「やりました」と充実感をにじませる田村さん。印象に残っているのは北山崎(田野畑村)の断崖から望む海の広がりだったといい、「非日常」の風景に心を揺さぶられた。線路脇を歩いていると、カタンカタンと近づいてくる三鉄車両の音も「いい感じ」だった。ルートからは外れているが、釜石・箱崎半島の先端「御箱崎・千畳敷」にも足を延ばし、三陸の地形を堪能。サッパ船に乗り、海側から見る陸の景色も新鮮だった。「トレイルを活用して各地を巡って、三陸の味覚も楽しんでもらえたら」とアピールも加えた。
  
 「これからがスタート。管理する立場から全線を歩き、見て、体験することで、もっと良くしたいと感じた。今日から仕事したい」とも。釜石ルートは車道を歩く区間があり、「ドライバーにハイカーが歩くこともあることを分かってもらうための手立てが必要」と指摘。また、沿岸各地を巡ったことで「震災復興に終わりはない」と感じた。そして、新たな道を見いだした。「語り部や地元の人からも話を聞き、理解を深めたい」
 

大渡小学校(現釜石小学校)開校50周年記念事業で埋めたタイムカプセル掘り出しのお知らせ

大渡小学校(現釜石小学校)開校50周年記念事業で埋めたタイムカプセル掘り出しのお知らせ

この度、釜石市立大渡小学校(2003年に釜石市立釜石小学校と統合)開校50周年記念事業として、1984年(昭和59年)に同校校庭に埋めたタイムカプセルを掘り出すことになりました。

 

このタイムカプセルには、全校児童(昭和48年〜53年生まれ)による「30年後の自分への手紙」や記念品が収蔵されており、本来であれば2015年に掘り出される予定でした。しかし、学校統合、東日本大震災、コロナ禍の影響もあり、掘り出されないまま年月だけが過ぎてきました。

 

そこで、当時6年生の有志が発起人となり、釜石小学校および釜石市教育委員会との協議を重ね、8年越しに今回の掘り出しが実現できる運びとなりました。

 

タイムカプセルは、過去に行われた校庭の改修工事の際、当時埋めた場所から移動されており、正確な場所が把握できておりませんが、事前の調査でそれらしいものの姿を確認しており、重機を使わない作業でもそれほど時間をかけずに掘り出しができると見込んでいます。

 

掘り出した収蔵品は、現地に来られる方やご家族にはその場でお渡しし、来られない方や連絡が取れない方の分は、各学年の代表者が配送と一時的な保管を行う予定です。

 

私たちの世代は、新日鉄釜石の合理化による高炉休止が進められた時代に就学していたため、転校や卒業後に釜石を離れられたご家庭が一定数ありました。また、東日本大震災の被災により転居されたご家庭も多く、全学年で連絡先が不明な同級生が多数いる状況です。

 

一人でも多くの同級生やご家族の元に「30年後の自分への手紙」をお渡ししたいです。タイムカプセルを埋めた覚えのある方は、各学年の代表者または問い合わせフォームよりお問い合わせください。また、お知り合いなどでお心当たりある方は、こちらのページの情報をお伝えいただけると幸甚です。

 

<報道関係の方へ>
連絡が取れない同級生やご家族の元に「30年後の自分への手紙」をお渡しできるよう、取材および報道のご協力を何とぞよろしくお願いいたします。

 

実施日時

2023年4月29日(土) 午前10時集合(掘り出し作業は20〜30分ほどを想定)
 
※雨天決行、荒天延期
延期決定の場合は、こちらのページに情報を掲載します。

集合場所

釜石市立釜石小学校 二宮金次郎像付近
(釜石市大渡町3-14-8)
 
※釜石小学校の駐車場は使えません
小学校の駐車場は校舎と同じく当時のままで台数に限りがあるため、報道関係者限定とします。一般参加の方は、近隣の駐車場をご利用ください。なお、路上駐車はしないようにしてください。

進行内容

代表者挨拶〜掘り出し〜手紙引き渡し〜カセットテープ再生〜集合写真〜解散
 
カセットテープについて
収蔵品のなかに、当時の児童会が録音したカセットテープがあります。テープの状態が悪くなければ、手紙の引き渡し後にその場で流す予定です。

各学年代表者

6年生(昭和48年生) 小田島 出
5年生(昭和49年生) 清水 延泰
4年生(昭和50年生) 押切 伸哉
3年生(昭和51年生) 西条 佳泰
2年生(昭和52年生) 西条 愛
1年生(昭和53年生) 山元 一輝

問い合わせ

代表者 小田島 出(発起人/6年生代表者)
岩手県釜石市大町2-1-22 レンズセンターコティー
TEL 090-9031-0145
 
タイムカプセル収蔵品問い合わせフォーム

大渡小学校タイムカプセル

大渡小学校タイムカプセル

釜石市立大渡小学校(2003年に釜石市立釜石小学校と統合)開校50周年記念事業として、1984年に校庭に埋めたタイムカプセルを掘り出します。

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世界遺産「橋野鉄鉱山」にも春到来! 石割桜、一本桜、桜並木の花景色に来訪者感激

世界遺産「橋野鉄鉱山」の遺跡エリア内に自生する“石割桜”=22日午前撮影

世界遺産「橋野鉄鉱山」の遺跡エリア内に自生する“石割桜”=22日午前撮影

 
 世界遺産「橋野鉄鉱山」を有する釜石市北西部の橋野町青ノ木地区。市街地より遅れて開花する同所の桜は先週末、見ごろを迎えた。高炉場跡に自生する“石割桜”は今年も青空に映える薄桃色の花を咲かせ、来訪者をお出迎え。遺跡周辺の桜も濃淡のグラデーションが美しい花景色を見せ、山里の春を演出している。大型連休が始まる今月末には桜シーズンを締めくくる八重桜も開花する見込みだ。
 
 三番高炉の東側、山神社の拝殿跡近くにある石割桜は、長さ約5.5メートル、高さ約1.5メートルの三角状の花こう岩に根を張る。岩の上にそびえるのは3本のヤマザクラ。樹高は15メートルほどとみられ、樹齢約90年と推定される。
 
 開花時期は例年5月初旬だが、ここ3年は春先の気温が高く推移しているためか4月中の開花が続いている。今年は特にも早く18日ごろから咲き始め、最高気温20度超えの日が続いたことで一気に咲き進んだ。風は冷たいものの青空が広がった22日は8分咲きとなり、陽光に照らされた薄桃色のかれんな花が枝先を彩った。
 
木の上部に広がる枝に密集して花を咲かせている

木の上部に広がる枝に密集して花を咲かせている

 
青空や周辺の大木の緑葉に映える花色が美しい

青空や周辺の大木の緑葉に映える花色が美しい

 
斜面に位置し、見る角度によって異なる趣が楽しめる。写真左は高所から、右は低所からの風景

斜面に位置し、見る角度によって異なる趣が楽しめる。写真左は高所から、右は低所からの風景

 
 唐丹町の60代の夫婦は市のLINE(ライン)で開花情報を受け取り、初めて足を運んだ。「山神社の鳥居の所までは来たことがあるが、さらに上に石割桜があったとは。近くで見るとすごい迫力。自然そのものの力でここまで大きくなったとは驚きです」と感嘆の声を上げ、桜を背景に写真を撮り合った。
 
 遺跡周辺では、高炉の石組みなどに使われている花こう岩がよく見られる。石割桜の近くでは、切り出そうとしてノミを入れたとみられる跡が残る岩も見つかっている。地元出身の釜石観光ガイド会員、三浦勉さん(71)は「人が手を加えた割れ目に桜の種が入り、成長していったのではないか」と石割桜の由縁を推測。岩の割れ目から地面に伸びる根もあり、強固な根元を形成。岩を覆うコケからも水や養分を吸収しているものとみられる。冬は雪の重みで枝が折れることもあるが、樹勢は衰えていない。
 
花こう岩の割れ目に沿うように伸び、地面に到達している根も

花こう岩の割れ目に沿うように伸び、地面に到達している根も

 
 三浦さんは二番高炉東側の国有林内にも花こう岩の隙間から生えている桜があることを紹介。周辺の木々に隠れて見えにくいが、今の時期は花が咲いているため、見上げると木々の間からその姿を確認できる。22日は一番高炉近くの一本桜(ヤマザクラ)も満開となり、見学者の目を楽しませた。
 
二番高炉東側の山の急斜面にも石割桜が…。花からたどると根元部分に花こう岩が見える(黄丸部分)。手前は二番高炉の石組み

二番高炉東側の山の急斜面にも石割桜が…。花からたどると根元部分に花こう岩が見える(黄丸部分)。手前は二番高炉の石組み

 
一番高炉の近くに一本だけ生えるヤマザクラも満開に=22日午前撮影

一番高炉の近くに一本だけ生えるヤマザクラも満開に=22日午前撮影

 
 高炉場跡に向かう道路沿いにも複数種の桜の木が連なる。今はヤマザクラやソメイヨシノが満開。同所ではこの後、長年市民に親しまれている名物の八重桜が開花する。昨年は5月8日に満開となったが、寒暖の変化で開花時期は前後する見込み。地元の橋野町振興協議会などが主催する「橋野鉄鉱山八重桜まつり」のイベントは5月14日に開催予定。新型コロナウイルス禍で2020年から中止が続いてきた餅まきや豚汁の振る舞いなどが復活する。橋野の春はこれからが本番!
 
橋野鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場から臨む濃淡の桜の花の競演

橋野鉄鉱山インフォメーションセンター駐車場から臨む濃淡の桜の花の競演

 
フラワーガーデン前のソメイヨシノの並木も美しく咲き誇る

フラワーガーデン前のソメイヨシノの並木も美しく咲き誇る

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県立釜石病院分娩休止から1年半―妊産婦の声をくみ取る支援策、母子ケアの体制整備を

助産師らに見守られながら、ゆったりと時間を過ごせるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

助産師らに見守られながら、ゆったりと時間を過ごせるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

 
 釜石市甲子町の県立釜石病院で分娩(ぶんべん)の取り扱いが休止されてから1年半がたった。現在、釜石市や大槌町に暮らす妊産婦らは車で40~50分かかる県立大船渡病院(大船渡市)など遠方の医療機関を利用する。経済的負担を軽減するため、両市町では通院交通費の助成など支援策を講じる。3月、そうしたサポートについて妊産婦の意見を聞く会が用意されたが、そこには体調が安定しない中での移動や急に産気づいた時の対応などに不安を感じている女性たちの声があった。また、産前産後ケアの充実を求める声も共通。4月、釜石市内でそんな母子を支え続ける団体の取り組みをのぞいてみた。
  
 県立釜石病院は2021年10月から普通分娩の扱いを休止。釜石市、大槌町では市町外で出産する妊婦に対し、健診や出産のために通院する交通費や宿泊費をそれぞれ助成している。
 
妊産婦から出産に関わる不安や課題を聞き取る意見交換会=3月22日、釜石市大渡町

妊産婦から出産に関わる不安や課題を聞き取る意見交換会=3月22日、釜石市大渡町

 
 「交通費の補助は良かった」「臨月に入ると、いつ陣痛がくるか分からない。生まれるかと思って病院に行ったが、まだ早いということで帰された。移動距離がネック」「宿泊費補助はあるが、出産までホテルで待機…ないかな」。3月22日、釜石市大渡町の市保健福祉センターで開かれた意見交換会。野田武則市長や平野公三町長を囲み、妊産婦5人が近隣自治体の医療機関まで出産に行かなければならない苦労や精神的な負担を訴えた。
  
平野町長(右)に出産前後に困った経験を伝える妊産婦たち

平野町長(右)に出産前後に困った経験を伝える妊産婦たち

 
 この時、妊娠7カ月だった二本松春美さん(26)は今回が初産だという。体調が安定しない中、自分で運転して大船渡病院まで健診に通った結果、つわりがひどくなってしまい、1カ月も入院した経験がある。「家族に迷惑をかけた」とする一方、「身近に頼れる人がいなくて不安に思っている人は多いのでは」と気遣いも見せた。
 
 「嫁ぎ先が釜石だったから」「仕事の関係で…」などと地域外の出身者もいて、「気軽に相談できる場がもっとあるといい」と声をそろえた。昨年8月に長女汐莉ちゃんを出産した遠藤香織さん(40)もそんな一人。「夫は日中仕事で、実家は遠方なので頼れない。誰に相談していいか分からず、ずっと不安のまま過ごした。子育ても思うようにできず、一人で思い悩んでいた」と振り返った。そんな時に知ったのが、育児指導などを受けられる産後ケア。「誰かと話せる場。不安が改善した」と穏やかに話した。
 
「よりよい支援策を」。妊産婦の厳しい声を受け止める野田市長(左)

「よりよい支援策を」。妊産婦の厳しい声を受け止める野田市長(左)

 
 ほかにも、釜石では緊急時にタクシーを利用できるような仕組みがなく、「妊婦は乗車を断られたりする」といった声も。こうした意見に対し野田市長は「釜石病院の産婦人科再開に向け県に要望していくが、医師の働き方改革や診療科の集約が進められていて、感触的には厳しい」とした上で、「出産、子育ての不安を解消できるよう支援策を改善する必要性を強く感じた。産後ケアは、回数を増やすことも考えたい」と応じた。
 
助産師らが寄り添う釜石まんまるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

助産師らが寄り添う釜石まんまるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

 
 不安を抱える妊産婦の支援として注目されるのが「産前産後ケア事業」。鵜住居町の鵜住居地区医療センターでは、市産前産後サポート事業「釜石まんまるサロン」と「釜石まんまるヨガ」、市産後ケア事業「まんまるぎゅっと」が展開されている。委託を受けた花巻市のNPO法人「まんまるママいわて」(佐藤美代子代表理事)が手がけ、助産師による育児相談や母親に休息の場を提供する。
 
 4月19日のサロンには親子2組が参加。助産師や利用者同士で談笑したり、お茶を飲みながらゆったり過ごしたりしていた。2歳と生後6カ月の子どもがいる上中島町の40代主婦は「市外出身で、知り合いがいない。サロンではいろんな人と話せる。同じくらいの子どもたちが楽しそうに過ごしているのを見るのもうれしい」と目を細めた。
 
ママたちは子どものことや世間話をしながら交流を楽しむ

ママたちは子どものことや世間話をしながら交流を楽しむ

  
 17年設立の同法人だが、産前産後の母子を支える活動のきっかけは11年の東日本大震災。県内で被災地域の妊産婦が集うサロンを開くなどして寄り添ってきた。釜石サロンも同様に続けられ、18年からは市の委託事業になった。助産師で2人の子どもの母でもある佐藤代表理事(44)は、釜石病院の分娩休止による妊産婦の不安を推測しつつ、「サロンは助産師に会える貴重な時間だけでなく、育児の大変さを伝え共有できる場でもある。気楽に来てほしい。ママたちの気持ちが楽になるケアを地域内で循環、根付かせられたら」と先を見据える。
 
「気楽にどうぞ」と産前産後ケア事業をアピールする佐藤代表理事

「気楽にどうぞ」と産前産後ケア事業をアピールする佐藤代表理事

 
 サロンとヨガは月1回ずつ、いずれかの水曜日に開設(午前10時~正午)。市内在住の妊婦、1歳未満の乳児を育てる母親らが対象で、参加費は無料。デイサービス型の「まんまるぎゅっと」は毎月第1か第2水曜日の午前10時~午後3時。茶と軽食付きで、料金は1組500円。母親の休息や乳児のもく浴などもできる個別ケア用の部屋も用意する。いずれも予約制。利用希望者は前日の午後4時までに電話で予約する。
  
 予約、問い合わせは平日の午前9時~午後4時に同法人(電話090・2981・1135)へ。

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「SL銀河ありがとう!」写真愛好家がラスト運行を作品展で応援 シープラザ釜石で6/11まで

 「SL銀河を応援する写真展」をPRする高橋弘喜さん(右)と佐々木恒人さん

「SL銀河を応援する写真展」をPRする高橋弘喜さん(右)と佐々木恒人さん

 
 東日本大震災からの復興を後押しし、被災地に夢と希望を届けてきたJR釜石線の観光列車「SL銀河」。今年6月での運行終了に惜しむ声が上がる中、県内外の鉄道写真愛好家らが同列車の魅力と感謝の気持ちを発信する写真展を発着地・釜石市で開いている。沿線住民、全国から足を運ぶ観光客、SLファン…。大勢の人たちに愛され続けた釜石線の象徴を“記憶”と“記録”として残そうと、ラストランの6月11日まで開催する。会場は釜石駅に隣接する観光物産施設「シープラザ釜石」。Webでのメッセージ投稿も呼び掛ける。
 
 写真展は有志による「SL銀河を写真で応援する会」が主催。釜石観光物産協会が共催する。応援する会の世話人、花巻市のフリーカメラマン高橋弘喜さん(62)が撮影を通して知り合ったアマチュア写真家9人に声をかけ、1人4点ずつ写真データを提供してもらった。会場にはA3サイズにプリントした40点を展示。撮影者が寄せたSL銀河への思いも文章で掲示する。
 
季節の風景との競演も人々を魅了するSL銀河の写真の数々 

季節の風景との競演も人々を魅了するSL銀河の写真の数々 

 
煙を吐きながら力強く進む光景はSLならでは。各種記念ヘッドマークも大切な思い出

煙を吐きながら力強く進む光景はSLならでは。各種記念ヘッドマークも大切な思い出

 
釜石駅近くの甲子川橋梁では三陸鉄道の列車とも共演。撮影者の腕が光る一枚

釜石駅近くの甲子川橋梁では三陸鉄道の列車とも共演。撮影者の腕が光る一枚

 
 写真を提供したのは県内在住者のほか、撮影のために東京、大阪、仙台から通い続けた愛好家。四季折々の自然と…。列車に手を振る沿線住民と…。それぞれの視点で切り取られたSL銀河の魅力が一枚一枚に凝縮され、見る人の心を揺さぶる。「SLそのものの迫力、季節の花など周辺景色を絡めたもの、高所からの絶景。いろいろなアプローチの仕方があり、そこが写真の面白いところ」と高橋さん。
 
 「SL銀河」は蒸気機関車C58-239号機が、宮沢賢治(岩手・花巻出身)の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフにした客車4両をけん引する。物語の世界観と風土のマッチング、交通の難所(急勾配、急カーブ)・仙人峠を力強く走る姿、沿線住民と乗客の触れ合い―。全国のSL撮影に出向く高橋さんも「乗客、乗務員と沿線の人たちがこんなに手を振り合う光景は他にはない。大漁旗での歓迎もここならでは。だから、みんな夢中になる」と、人々を引きつけてやまない要素に共感する。
 
撮影者のさまざまな視点がSL銀河をより魅力的に見せる

撮影者のさまざまな視点がSL銀河をより魅力的に見せる

 
沿線で手を振る人々の姿に多くの人が癒やされてきた

沿線で手を振る人々の姿に多くの人が癒やされてきた

 
 応援する会は昨年の大型連休期間中にも同じ作品で写真展を開催。今回は観光物産協会から「6月のラストランの日まで長期間で開催してほしい」との打診があり、アンコール展として開催することになった。「この10年、SL銀河が釜石線を走ってきた意味、この地域にもたらしたものを改めて感じてもらえたら。より多くの人に見てもらい、記憶に残してほしい―」。
 
 客車の老朽化で運行を終了するSL銀河―。だが、「何が起こるか分からないのも世の中。違う形でも、また釜石線を走るSLにお目にかかれたら…」と望みをつなぐ高橋さん。「今はだめでも将来、状況が変わっていけば可能性はゼロではないと思う。そのためにも(存続希望の)声は上げておかないと」と思いを込める。
 
SL銀河への感謝を込め、展示作業にいそしむ高橋さん=14日、シープラザ釜石

SL銀河への感謝を込め、展示作業にいそしむ高橋さん=14日、シープラザ釜石

 
展示は6月11日まで。多くの来場を呼び掛ける

展示は6月11日まで。多くの来場を呼び掛ける

 
 会場では、ポスターにあるQRコードをスマートフォンで読み取り、SL銀河へのメッセージを投稿してもらう企画も実施中。展示はシープラザ釜石のステージ前で開催。施設の入館時間は午前9時から午後7時まで。

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アマチュアラグビー世界大会(フランス)へ、選手求む!「いわて釜石クラブ」派遣

アマ大会への選手派遣に向け発足したラグビー国際交流推進事業実行委=11日、釜石PIT

アマ大会への選手派遣に向け発足したラグビー国際交流推進事業実行委=11日、釜石PIT

  
 2019年9月、釜石市も舞台となったラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。あれから4年、あの熱戦が今年、フランスで繰り広げられる。そして同時期に、釜石の国際姉妹都市ディーニュ・レ・バン市を中心としたプロバンス地方でもう一つの戦い「第1回ワールドアマチュアラグビーフェスティバル」が開催される。市は岩手・釜石チームの派遣に向け、4月11日にラグビー国際交流推進事業実行委員会を発足。17日には日本代表チームとして戦いに挑む選手の公募を始めた。
  
 フェスティバルは9月23~30日に開かれる。同8日に開幕するラグビーW杯の出場国と同じ20チームが出場する。ディーニュ市から出場の打診があり、交流促進やW杯のレガシー(遺産)継承、「ラグビー県いわて」「ラグビーのまち釜石」の発信につながると期待を込め、選手の派遣を決めた。
  
スポーツを通じた国際交流の可能性について認識を共有した実行委=11日、釜石PIT

スポーツを通じた国際交流の可能性について認識を共有した実行委=11日、釜石PIT

  
 実行委は、派遣を機にスポーツを通じた国際交流の活発化とそれを生かしたまちづくりの推進が目的。11日に大町の釜石PITで開かれた設立・第1回総会には、実行委を構成する県や市、ラグビー関係団体などの担当者約20人が参加した。会則や事業計画・収支予算などを審議、原案通り承認した。
  
 参加者から、他チームのレベルや選手の経験値についての質問、情報収集の必要性を強調する意見などがあった。会長に選ばれたラグビーのまち釜石推進協議会の小泉喜明会長(77)は「W杯日本大会後も取り組んできたラグビー振興や頑張りを発信できたら。明るく平和的な場を設けられるのはいいことで、和気あいあいと交流してほしい」と期待を込めた。
  
 総会の様子を見守った野田武則市長は「W杯で発信した釜石ラグビーのレガシーを継承していきたい。派遣する選手は岩手・釜石の代表だが、日本代表でもある。全国に取り組みを発信し、応援してもらいながらラグビーの素晴らしさ、国際交流の大切さを訴えられたら。時間はないが準備を進め、成功させたい」と協力を求めた。
  
「いわて釜石ラグビーフットボールクラブ」への参加を呼びかける釜石市スポーツ推進課の佐伯悠さん=17日、シープラザ釜石

「いわて釜石ラグビーフットボールクラブ」への参加を呼びかける釜石市スポーツ推進課の佐伯悠さん=17日、シープラザ釜石

   
 チーム名は「いわて釜石ラグビーフットボールクラブ」。コーチやトレーナーを含め30人程度を公募する。選手の応募条件は、▽成人男性(高校生を除く)▽ラグビー経験者▽①釜石市民②釜石市出身者③釜石市にゆかりのある人④岩手県内在住者のいずれかを満たすこと―など。渡航費などを含め15万円程度の個人負担が必要となる。市ホームページから応募用紙をダウンロードし、記入して市国際交流課に持参か郵送、またはメール送信で申し込む。締め切りは5月22日。問い合わせは同課(電話0193・27・5713)へ。

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はしの四季まつり -春満開- 「橋野鉄鉱山八重桜まつり」

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八重桜、新緑に包まれた野山、野鳥のさえずり。春を楽しみながら、橋野鉄鉱山や鵜住居川源流でリフレッシュしてみませんか。

 

当日は、観光ガイドによる橋野鉄鉱山ガイドツアー(無料)のほか、どんぐり広場産直商品券付きの餅まきや豚汁のお振る舞いが行われます。また、出前産直やキッチンカーによる販売も予定しています。

 

【これまでのイベントの様子】
八重桜咲き始め、橋野鉄鉱山でまつり〜地域の魅力発信、餅まきで – 復興釜石新聞
世界遺産彩る八重桜、「橋野鉄鉱山」登録後初のまつり〜四季まつり第一弾、人気の餅まき 豚汁にも長い列 – 復興釜石新聞

日時

2023年5月14日(日) 10時~
※八重桜まつりは5月3日から14日までの開催となり、GW期間中に見頃を迎えると予想されます。
※荒天時は、内容を変更して行ないます。

場所

橋野鉄鉱山インフォメーションセンターほか

内容

10:00 出前産直、キッチンカー開店
10:30 橋野鉄鉱山ガイドツアー(無料)
11:30 餅まき(どんぐり広場産直商品券付き)
11:45 豚汁のお振る舞い

無料バスの運行について

会場まで黄色の無料バスを運行します。無料バスを利用する人は㈱岩手旅行社(TEL 0193-31-1300)へ直接お申し込みください。
バス利用申込期限 5月12日(金)17時まで
 
《無料バス運行表(行き)》
9:00 ビレッジハウス洞泉前
9:05 松倉駅前
9:10 小佐野駅前
9:15 昭和園前
9:20 釜石駅前
9:25 釜石中央
9:35 鵜住居
9:45 砂子畑
9:50 上栗林
※表に記載されたバス停以外からも乗車できます。
※帰りは会場を12時30分に出発し、どんぐり広場産直に立ち寄ります。

問い合わせ

栗橋地区まちづくり会議事務局 TEL 0193-57-2111

 

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橋野町振興協議会

橋野町振興協議会

問い合わせ:TEL 090-4639-3225 / FAX 0193-57-2212 / 〒026-0041 岩手県釜石市橋野町34-13-12

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心も育てるジャガイモ栽培 釜石・甲東こども園 園児たち「春」を植え付け

豊かな実りを期待しながら種イモを植える甲東こども園の園児たち 

豊かな実りを期待しながら種イモを植える甲東こども園の園児たち

 
 釜石市野田町の甲東こども園(野田摩理子園長、園児119人)は13日、近くにある同園の「ちびっこ農園」でジャガイモの植え付けを行った。年長児31人が豊かな実りを期待しながら作業。「春が来たね」と植物を育てる季節の始まりも感じていた。
 
 同園では、身近にある自然環境を保育に取り入れ、子どもたちが植物を育てる経験の場として1955年にこの農園を開設。植物への興味・関心を持つとともに、愛護心や自然現象の発見、科学する心の芽生えを培ってもらおうと、ジャガイモの栽培に取り組み、今年で68年目となる。
 
子どもたちは「ちびっこ農園」の畑に付けられた印の上に種イモを置いた  

子どもたちは「ちびっこ農園」の畑に付けられた印の上に種イモを置いた

  
 園児たちは保育教諭らに植え方を教わり、畑に入って種イモ植えに挑戦した。品種は「メークイン」。30センチ間隔に付けられた印の上に種イモを置いて、「土のおふとん」を優しくかけた。作業を終えると、植え付けた場所に手をかざして「大きくなあれ」とパワーを注入。「いっぱい、とれるね」と満足げだった。
 
 楽しそうに取り組んだ三田一葉ちゃん(5)は「かわいい葉っぱが出てきたら、いいな。頑張ったから、大きいのがいっぱいできたら、いいな」とうなずいた。
 
そっと土をかぶせて「大きくなーれ」と声をかける園児ら 

そっと土をかぶせて「大きくなーれ」と声をかける園児ら

  
 今後、園児たちは散歩がてら成長を観察する。5、6月に草取り、7月に収穫。園行事のお泊り会や給食の食材として使う。
 
 野田園長は「買ったものではなく、自分で育てる楽しさを感じてもらえたら。土に触れる体験を大切にしながら、食育につなげていく」と見守った。

 

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自転車の安全利用、鍵かけ「地域の模範に」 警察などが釜石中をモデル校に指定

釜石中で行われた自転車安全利用、自転車鍵かけ推進のモデル校指定書交付式

釜石中で行われた自転車安全利用、自転車鍵かけ推進のモデル校指定書交付式

 
 釜石中(齊藤雅彦校長、生徒289人)は本年度、釜石地区における「自転車安全利用」と「自転車鍵かけ推進」のモデル校に指定された。10日、同校で釜石警察署(田中洋二署長)による指定書交付式が行われ、全校生徒が交通安全や防犯への意識を高めた。自転車通学を開始した新1年生向けの安全走行の講習も行われた。
 
 釜石署の田中署長が生徒会長の前川航紳さん(3年)、生活委員長の村田怜奈さん(同)に両指定書を伝達した。田中署長は「基本的な交通ルールやマナーを身に付け、地域の方々や他校生徒の模範になってほしい。自転車だけでなく自宅の鍵かけも家族に呼びかけ、防犯意識を高めてもらえれば」と期待。前川さんは「生徒会の活動にも生かし、地域の皆さんの迷惑にならない登下校を実現していきたい」と決意を述べた。
 
指定書を受け取った前川航紳生徒会長(右)と村田怜奈生活委員長(左)

指定書を受け取った前川航紳生徒会長(右)と村田怜奈生活委員長(左)

 
 式後、同署交通課の後藤和貴交通企画係長が安全な自転車利用について講話。「急いでいる時が一番危ない。周りが見えづらくなり、注意力がおろそかになってしまう」と実際にあった事故事例を紹介。道路交通法の改正で4月から全年齢で努力義務となったヘルメット着用についても、映像教材を用いてその必要性を教えた。実験では、非着用で大けがをする確率は99%。頭を打つと後遺症が残りやすく、命に直結するケースも多い。後藤係長は「自分の身は自分で守り、ぶつかって相手にけがをさせることのないよう交通ルールを順守することが大事」と伝えた。
 
安全な自転車利用について釜石署の後藤和貴交通企画係長が講話

安全な自転車利用について釜石署の後藤和貴交通企画係長が講話

 
通学路の自転車走行の注意点を解説。全校での交通安全教室は3年ぶり

通学路の自転車走行の注意点を解説。全校での交通安全教室は3年ぶり

 
 学校の担当教諭からは登下校時の注意点が説明された。▽決められた通学路を一列で左側走行▽横断歩道や歩行者とすれ違う際は自転車を降りて通行▽スピードを出しすぎない―など。自転車の歩道走行が可能な場所でも、あくまで歩行者優先であることが示された。昨年度、同校で一番多かった違反は並進走行だという。
 
 学区の広い同校では本年度、自転車通学の申請者が100人を超える見込み。この日は、自転車通学の新1年生約30人を対象とした講習も行われた。市交通指導隊(佐藤鉄太郎隊長)の隊員6人が講師を務め、ヘルメットの正しいかぶり方、乗車前の安全点検6項目(ブレーキ、タイヤ、ハンドル、車体、反射材、ベル)を指導。生徒らは学校周辺の道路を実際に走行し、横断歩道での左右確認、交差点での2段階右折などを体験した。
 
市交通指導隊員からヘルメットの正しい着用の仕方を学ぶ

市交通指導隊員からヘルメットの正しい着用の仕方を学ぶ

 
自転車通学の新1年生を対象に行われた実地走行の講習=中妻町

自転車通学の新1年生を対象に行われた実地走行の講習=中妻町

 
 向定内から通う女子生徒は「ヘルメット着用の大切さを知り、乗車前点検も勉強になった。学校までは片道約20分。通学では安全に気を付けて事故に遭わないようにしたい」と気を引き締めた。
 
 釜石署によると、昨年管内で発生した自転車利用者の交通事故は4件(前年同)。中学生ではないが、子どもの被害もあった。3件が自動車との出合い頭の衝突事故だという。自転車盗難の被害は7件発生(前年4件)。5件が無施錠での被害だった。
 
 釜石地区の「自転車安全利用モデル校」には本年度、釜石商工高も指定され、20日に同校で指定書交付式が行われる予定。両校の指定は2年連続。