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「鬼軍曹」の異名を思い出させる突進を見せる小林一郎さん

「聖地釜石」で不惑ラグビー〜全国から300人集結、交流試合

「鬼軍曹」の異名を思い出させる突進を見せる小林一郎さん

「鬼軍曹」の異名を思い出させる突進を見せる小林一郎さん

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会開催まで約半年―。東日本大震災被災地で、東北唯一の試合会場となる釜石市を盛り上げようと、3月30、31の両日、ラグビーマスターズ交流会(同釜石実行委主催)が市内で開かれた。全国から“不惑ラグビー”の仲間約300人が集結。試合や懇親会を通じて、釜石復興と大会成功を祈念した。

 

 交流戦はW杯会場の釜石鵜住居復興スタジアムと、釜石ラグビーの“聖地”甲子町松倉の市球技場で開催。関東圏と岩手県内で活動する40歳以上のクラブ、奈良、秋田両県の高校ラグビー強豪校OB、日本一7連覇に輝いた新日鉄釜石OBなど全15チームが参加した。

 

 30日午後から行われた試合はあいにくの雪模様。芝生のグラウンドを白く染めるほどの降雪だったが、参加者は悪天候を吹き飛ばす熱戦を繰り広げ、W杯イヤーの釜石に元気を届けた。

 

 新日鉄チームは同スタジアムの第一試合で、天理高OBと対戦。W杯釜石誘致活動をけん引してきた石山次郎さんをはじめ、坂下功正さん、谷藤尚之さん、瀬川清さんら7連覇時代の主軸選手、自身もW杯出場経験者で日本大会アンバサダーを務める桜庭吉彦さんなど、そうそうたるメンバーが顔をそろえた。

 

ラグビー仲間の絆を結ぶ新日鉄釜石と天理高のOB

ラグビー仲間の絆を結ぶ新日鉄釜石と天理高のOB

 

 “鬼軍曹”の異名で知られた小林一郎さん(69)=釜石市平田=は、慣れない芝グラウンドに苦戦しながらも果敢に前へ。試合後は両膝のあざが奮闘ぶりを物語った。半年後に迫ったW杯。「すごく盛り上がると思う」と満席のスタジアムを思い描く小林さん。復興と両輪で進められてきた釜石開催への取り組みに大きな意義を感じながら、「挑戦しないことには次のステージは開けない。これを契機に、スタジアムの有効活用を含め、何らかの形で次につなげていくことが必要」と気を引き締めた。

 

 現役時代、華麗なゴールキックで観衆を魅了した金野年明さん(62)=仙台市=は「思うように体が動けばいいけど、だめだねー。でも昔の仲間とやるのは最高に楽しい」と笑顔。W杯釜石開催について「賛否両論あったと思うが、石山が先頭に立ち頑張ってくれた。たいしたもの」とたたえた。願うは釜石シーウェイブス(SW)RFCの勝利。「トップリーグに上がり観客を呼べるようにならないと、このスタジアムも生かされない」と一層の奮起を望んだ。

 

 釜石同様、W杯開催都市である埼玉県熊谷市からは熊谷不惑クラブの2チーム64人が駆け付けた。60歳以上のキャプテン、大室誠さん(60)は「素晴らしいスタジアム。震災からここまで立ち上がってきたと思うと感慨深い。この場所で試合ができて光栄」と大喜び。「熊谷も対戦チームを迎え入れるにあたり、盛り上がってきている。同じ〝ラグビーのまち〟として、大会成功に向け頑張っていきましょう」と思いを込めた。

 

 釜石実行委の小笠原順一委員長(市ラグビー協会会長)は「今でも釜石の名を忘れず、こうして集まってくれるのは本当にうれしく、ありがたい。今後も続けたい」と、W杯後のつながり継続に期待を寄せた。

 

(復興釜石新聞 2019年4月3日発行 第779号より)

 

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復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

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チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

釜石シーウェイブス 、8人新加入〜若手の育成を重視、チームの土台作りへ

チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCは3月28日、3季目を迎えるトップチャレンジ(TC)リーグに向けて補強した新陣容を発表した。新加入選手は8人で、6月には外国人選手を含む2人を加え、50人でトップリーグ(TL)昇格を目指す。新加入選手は高校、大学を卒業したばかりの若手が半数を占める。桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「将来の中核となる人材を長い目で育てていきたい」とチームの土台作りに力を入れる姿勢を示した。

 

 新戦力8人のうち7人が10代、20代前半の若手。平均年齢は25歳と、2歳ほど若返る。弱点のスクラム強化を狙いに、FW第1、2列が6人を占める。桜庭GMは「一人前になるには時間がかかるが、若い選手をしっかり育てたい」と強調した。

 

 ただ一人、県内校(黒沢尻工高)を卒業して加入したロック菊地諒輔(18)は昨年度の花園にも出場した。桜庭GMは「FWの中心選手に」と大きな期待を寄せる。

 

 釜石と同リーグで競ってきた三菱重工相模原から移籍するプロップ阿部裕太(21)は「いつも釜石の声援の方が大きかった。こういう応援をされたかった。プロップらしくないプレーをお見せしたい」とアピール。

 

 トライアウトを経て近畿大から加入したロック美﨑正次(22)は「諦めない気持ちを前面に」と前向き。

 

 2年前まで釜石でプレーした村田賢治さんの紹介で大阪国際大から加わるフッカー牛窪心希(22)は「レベルの高いチームでやりたかった。強い気持ちで臨みたい」と抱負。

 

 CTB畠中豪士(22)は昨季、大学選手権まで進んだ大東大のレギュラーとして活躍。大学に籍を残したまま退部し、釜石の門をたたいた。「誰もが知っている、伝統のある釜石でやりたかった」と心境を明かす。

 

 南アフリカ出身でTLのヤマハ発動機から移籍するCTBヘルダス・ファンデンボルト(23)は「少しでも長く釜石でプレーし、貢献したい」と意気込む。

 

 スコット・ピアース新ヘッドコーチは「まずは個人のスキルを上げることに集中し、若手に多くのチャンスを与えたい」と強化方針を説明した。目標は、TLとの入れ替え戦に出場できるTCリーグ4位以内。初参戦する6月からのトップリーグ・カップについては「1次リーグ5戦のうち2つは勝ちたい」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2019年4月3日発行 第779号より)

 

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チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

釜石シーウェイブス 立て直しへ原点回帰、19年度新体制〜新ヘッドコーチにスコット・ピアース氏、桜庭氏はGM専念

チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

 

 ラグビー・トップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは20日、2019年度の新体制を発表した。昨季はコーチングディレクター兼アナリストとしてチームを支えたスコット・ピアース氏(54)がヘッドコーチ(HC)に就任し、チームの指揮を執る。ピアース氏とは旧知の間柄で気心が知れたキース・デイビス氏(59)が新たにコーチとして加わり、トップリーグ(TL)昇格に向けチームの立て直しをサポートする。昨季限りで現役を引退した元主将の佐伯悠氏(33)もコーチとして残留。昨季はゼネラルマネジャー(GM)と監督を兼任した桜庭吉彦氏(52)はGMに専念し、「まずはTCリーグ4位以内」を目標に掲げ新シーズンに臨む。

 

旧知のデイビス氏がサポート

 

 ピアース氏はニュージーランド出身。03~08年度は三菱重工相模原、15~17年度は栗田工業でHCを務めた。

 

 SWは昨季、TCリーグで7位に終わり、下部リーグとの入れ替え戦で中部電力を下し、どうにか残留を決めた。アナリストとして戦力分析などで桜庭氏を補佐したピアース氏は「(昨季の)結果は厳しかったが、潜在能力を持った若い選手が多く、チームは必ずステップアップできる。ハイテンポで楽しく、面白いラグビーをお見せしたい」と再建プランを描く。

 

 イギリス出身のデイビス氏は、大学卒業後間もなく来日。長く茗渓学園高(茨城県)を指導したあと、11~12年度は京産大、13~15年度は関西大でHC、16年は栗田工業のFWコーチを務めた。06~08年度は三菱重工相模原のコーチとして、ピアース氏と共に釜石と戦った。

 

 来日して37年。新日鉄釜石の日本一7連覇も知り、「釜石は日本ラグビーの歴史、ラグビー文化のトップ」と思い入れも深い。「ヨーロッパのトップチームがそうであるように、高卒など地元出身の選手を鍛え上げて強いチームになったのが釜石」と〝原点回帰〟を強調。「1年ごとに変わるチームスローガンなどはいらない。3~4年の中長期的なプランを立て、若い選手をじっくりと育てたい」と意欲を示した。

 

 釜石に来て12年になる佐伯氏は「釜石はいいチーム。選手とコーチのかけ橋となり、結果を出せるようにしたい」と抱負を語った。

 

 外国人選手1人を含む10人の新規加入選手は28日に発表する。

 

(復興釜石新聞 2019年3月23日発行 第776号より)

 

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野田市長にプロテスト合格を報告した岩﨑さん(中)

釜石初のプロゴルファー誕生、7度目の挑戦で合格〜「釜石を知ってもらうために頑張る」鵜住居町出身岩﨑潤也さん

野田市長にプロテスト合格を報告した岩﨑さん(中)

野田市長にプロテスト合格を報告した岩﨑さん(中)

 

 釜石市鵜住居町出身の岩﨑潤也さん(29)=愛知県豊田市在住=がこのほど、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の資格認定プロテストに合格した。プロゴルファーとしてキャリアをスタートさせる岩﨑さんが合格の報告を兼ねて帰省し、2月25日に野田武則市長を表敬訪問。「今からが勝負。活躍することで釜石の名を全国に広めたい」と抱負を語った。

 

 岩﨑さんは中学まで野球部に所属。ゴルフは釜石北高校時代に始めた。父親のコンペに付いて行きプレーしてみたら、「楽しくてハマった」という。自宅近くにあったゴルフ場や打ちっ放しに通い、腕を磨いた。

 

 進学先の名古屋商科大でゴルフ部に所属。大学3年時の2010年に県アマチュアゴルフ選手権で初優勝している。大学卒業後は豊田市の京和カントリー倶楽部(CC)で研修生として働きながらプロを目指した。

 

 年1回のプロテストは約1千人が受験し、合格者は50人という狭き門。昨年8月に行われた最終テストは約140人が挑戦。岩﨑さんは26位タイで合格。7度目の挑戦でプロの扉をこじ開けた。

 

 現在も、所属プロとして京和CCに勤務。練習するコースではアイアンを得意とし、ドライバーの飛距離は280ヤード。今後は、3月から始まる日本ゴルフプロ選手権出場を懸けた予選会に挑み、本格的なツアー参戦を目指していく。

 

 市役所を訪れた岩﨑さんは認定証を示して合格を報告した。高校時代は我流での練習だったため、大会では思うような成績が残せず「楽しさ」を失いそうな時もあったが、家族やゴルフ場関係者らから励ましを受けながら継続。「いろんな人に支えられてきた。やっといい報告ができる」と振り返った。

 

「古里を元気にするプレーを」と意欲を燃やす

「古里を元気にするプレーを」と意欲を燃やす

 

 大学卒業を控えた11年3月、実家に帰省中に震災を経験。自宅も床上浸水した。年1度は帰省し、地元の復興を実感。「帰るたびに古里の風景が変わっている。自分もこれからが勝負。大会で優勝したい。ツアーに参加するための挑戦もし、勝ち上がっていきたい。釜石を知ってもらうため頑張る」と意気込んでいる。

 

 釜石出身者で初となるプロゴルファー誕生に、野田市長は「一つ一つ乗り越えながら次の目標に向かって頑張ってほしい。市民に夢と希望を与えるプレー、活躍を期待している」と激励した。

 

(復興釜石新聞 2019年3月2日発行 第770号より)

 

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「おもてなしを支えたい」大会ボランティア、釜石に200人集結〜W杯成功へ思いを一つに

「おもてなしを支えたい」大会ボランティア、釜石に200人集結〜W杯成功へ思いを一つに

ラグビーW杯成功へ思いを一つにした大会ボランティア

ラグビーW杯成功へ思いを一つにした大会ボランティア

 

 9月に開幕するラグビーワールドカップ(W杯)日本大会のボランティア向けのオリエンテーションが16日、釜石市民ホールで開かれた。釜石で行われる2試合で観客の案内などに当たるボランティアが集結し、初顔合わせ。交流を深めながら、W杯の成功に向けて思いを一つにした。

 

 オリエンテーションはラグビーワールドカップ組織委員会が2月から3月にかけて全国12会場で開催しており、釜石は6カ所目。

 

 大会ボランティアには全国で約3万8千人が応募し、約1万3千人が採用された。釜石市では19歳から78歳までの約700人が来場者の案内や関係者の輸送補助などを担う。

 

 オリエンテーションには約200人が参加。釜石市ラグビーワールドカップ推進本部事務局の正木隆司総括部長は「みんなでスクラムを組み、一生に一度のW杯を成功に導こう」と呼び掛けた。

 

 組織委のスタッフはボランティアの心得として「笑顔が大事」「まずは自分が楽しむこと」などとアドバイス。前回W杯でボランティアが観客を案内する様子も映像で紹介された。最後に全員で拳を突き上げ、本番に向けて士気を高めた。

 

交流を深め、本番へ気持ちを高めるボランティアら

交流を深め、本番へ気持ちを高めるボランティアら

 

 釜石市大平町の市非常勤職員、山崎達美さん(69)は「みんなで熱い思いを語り合い、力を合わせて大会を成功させようと意気投合した」と高ぶる気持ちを表した。米軍三沢基地や1993年のアルペンスキー世界選手権盛岡雫石大会でボランティアを経験し、簡単な英会話もできる。関係者の輸送に当たるボランティアが少ないと聞き、運転手として大会を支えたいという。

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCでWTBなどとして10年間プレーした新日鉄住金釜石の菅野朋幸さん(34)は「現役時代は地域のみなさんに支えられた。今度はボランティアとして、その恩返しを」と思いを込める。

 

ストリートラグビーを体験するボランティア

ストリートラグビーを体験するボランティア

 

 この日は、イオンタウン釜石に設けられた専用フィールドでストリートラグビーの体験会も開かれ、オリエンテーションを終えたボランティアらも参加。盛岡市の会社員、高田昭子さん(49)も楕円(だえん)のボールを抱えて走り、「英語ができるので、世界中からやって来る人たちを心からもてなし、W杯の盛り上げにつなげたい」と息を弾ませた。

 

(復興釜石新聞 2019年2月20日発行 第767号より)

 

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釜石シーウェイブス、退団・引退選手にエール〜「来季こそ目標達成を」納会・感謝会で誓う

釜石シーウェイブス、退団・引退選手にエール〜「来季こそ目標達成を」納会・感謝会で誓う

「来季こそ昇格を」と誓い合った釜石SWの納会・感謝会

「来季こそ昇格を」と誓い合った釜石SWの納会・感謝会

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCの2018年度納会・感謝会は6日、釜石市大町のホテルサンルート釜石で開かれた。選手やサポーターのほか、支援する企業などの関係者ら約150人が参加。本年度限りで退団・引退する11人の前途にエールを送った。

 

 今季のSWはトップチャレンジ(TC)リーグで7位に終わり、下部リーグとの入れ替え戦で中部電力を下して残留を決めた。

 

 納会で小泉嘉明理事長は「実力はあったが、昇格には届かなかった。今後もSWの伝統を守りつつ、諦めずに前進してほしい」と激励した。

 

 桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は「目標は達成できなかったが、大きなプレッシャーの中でチームは成長することができた。強く、地域に愛されるチームとして来季こそ目標を達成したい」と誓った。

 

 今季限りで井上益基也選手(32)=日鉄物流釜石=ら10人が退団、元主将の佐伯悠選手(33)=エヌエスオカムラ=は引退する。

 

 納会で井上選手は「釜石で出会った人たちとは今後も付き合っていきたい。これからはグラウンドの外から応援する」とあいさつ。チームに籍は残しつつ、現役引退という形を選んだ佐伯選手は「今季は目標に届かなかったが、SWは本当にいいチーム。もっと強く、勝てるチームになってほしい」とチームメートに熱いエールを送った。

 

 選手、コーチとして4年間SWに貢献した松原裕司FWコーチ(39)は「こんな未熟なコーチに、選手はよくついてきてくれた…」と声を詰まらせながらも、「険しい道のりかもしれないが、来季こそいい結果を出してほしい」と託した。

 

「釜石大好き、後悔はない」佐伯選手 10日前に引退決断

 

 

12年間の現役生活に「悔いはない」と佐伯選手

12年間の現役生活に「悔いはない」と佐伯選手

 

 関東学院大の4年生だった2007年、釜石で行われたセブンス(7人制ラグビー)の大会に参加。バネのように躍動する柔軟なプレースタイルに目をつけた大学の先輩、当時の池村章宏ヘッドコーチ(HC)に誘われてSWの門をたたいた。「釜石がトップリーグ(TL)に上がれば、日本のラグビーは変わる」。池村HCの熱弁に圧倒されたという。

 

 あれから12年。入部当初からレギュラーとして定着し、震災後の3季は主将としてチームを引っ張った。チームの再生と復興に取り組んだ3年だったが、宿願のTL昇格は果たせず、3年前から左膝の痛みが出て出場機会もめっきり減った。今季は結局、公式戦出場ゼロに終わった。

 

 悩みに悩んだ末、桜庭GM兼監督に引退を申し出たのは10日ほど前。「コーチに」と引き留める話もあったが、あえて引退という形を選択した。今後は当面、会社員として生活しながらSWを外から見守り続けていくという。

 

 がむしゃらに走り続けてきた12年。「釜石が大好き。釜石でやって来たことを一度も後悔したことがない」。現役生活の中で最も印象に残っているのは、震災の年のリーグ戦初戦、主将として初めて公式戦に臨んだ日野自動車との試合という。

 

 10年前に結婚。6歳と2歳の男の子は現在、いずれもSWジュニアで楕円(だえん)のボールを追いかけている。

 

「震災で意識が変わった」井上選手 今後も復興をともに

 

「これからも釜石で生きていく」と井上選手

「これからも釜石で生きていく」と井上選手

 

「うまくできるか、何年できるか、不安があった」。釜石にやってきた9年前を、そう振り返る。

 

 京都の伏見工高から明治大に進んだが、けがに苦しみ、ラグビーを続けるか悩んだという。大学の先輩で現釜石SW最高顧問の高橋善幸さんに声をかけられ、結局釜石へ。

 

 スタンドオフ、スクラムハーフと、チーム事情に応じてポジションを替えながら、しぶとく生き残ってきた。

 

 14年度はバックスリーダーを務め、トップチャレンジ出場とトップリーグ入れ替え戦出場に貢献。15年度は副将も務めた。

 

 ラグビーと仕事の両立も初めはつらかったというが、震災を経験して意識が変わった。「物流の仕事とSW。どちらも、まちと一緒に成長してきた」と、復興への思いを新たにした。

 

 4年前に結婚し、女の子の父親ともなった。「これからは、お世話になった方々に仕事で恩返しを」。ずっと釜石で生きていくつもりだ。

 

(復興釜石新聞 2019年2月9日発行 第764号より)

 

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釜石市内の野球スポ少団員を指導するソフトバンクの工藤公康監督

工藤監督(ソフトバンクホークス)熱血指導、鵜住居復興スタジアムで野球教室〜釜石シーウェイブスとも交流

釜石市内の野球スポ少団員を指導するソフトバンクの工藤公康監督

釜石市内の野球スポ少団員を指導するソフトバンクの工藤公康監督

 

 プロ野球福岡ソフトバンクホークスの工藤公康監督(55)が19、20の両日、釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで野球教室を開いた。初日は、市内の野球スポーツ少年団で活動する児童ら51人を熱血指導。「ここから夢を膨らませ、立派な大人になるきっかけにしてほしい」とエールを送った。

 

 この教室は工藤監督の個人事務所が主催し、ソフトバンクの関川浩一・一軍打撃コーチらが同行。釜石市野球スポーツ少年団本部5チームの団員が参加した。

 

 工藤監督は「必ずグローブを差し出し、目標に向かってしっかりと投げる」などとキャッチボールの基本を指導したほか、マンツーマンで投球フォームをチェック。「大きく手を広げて円を描くように回せば簡単に腕は振れる」と、自らやって見せた。

 

投球フォームをチェックする工藤監督

投球フォームをチェックする工藤監督

 

 「まず、見る。そして、まねる」と工藤監督。「注意深く観察し、自分なりにどのようにやっているのかを分析、近づける努力をすることで上達する」と強調した。

 

 野球スポ少のコーチらには「常に子どもたちを見てあげる。いつも見ているよ、と意識させることが大切」と育成術をアドバイスした。

 

 浜っ子スポ少の教え子5人とともに教室に参加した佐々木一哉さん(39)は「工藤監督の野球の考え方はとても柔軟で、子どもたちにも分かりやすい。今後の参考にしたい」と感謝していた。

 

 工藤監督による野球教室は一昨年、昨年と中学生硬式野球チーム釜石ボーイズを中心に行われた。鵜住居復興スタジアムが完成したことを受け、「今年はここで教室を開き、ラグビーワールドカップ(W杯)も盛り上げたい」と工藤監督が希望。釜石シーウェイブスRFCのメンバーも駆け付け、昼食会で工藤監督らと交流したほか、野球少年らと一緒にタグラグビーを楽しんだ。

 

 2日目は釜石大槌地区の中学生67人が工藤監督の指導を受けた。

 

「スポーツの持つ力」で意見交わす

 

 初日の野球教室を終えた工藤監督を迎え、「野球×ラグビー」と題した座談会が大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。釜石シーウェイブスRFCの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督らと「スポーツの持つ力と可能性」などをめぐって語り合い、今秋に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)の成功を願った。

 

釜石SWの桜庭GM兼監督らと意見を交換する工藤監督

釜石SWの桜庭GM兼監督らと意見を交換する工藤監督

 

 「ファンあってのプロ野球―を肝に銘じて接している。熊本地震をきっかけに、選手の間に『九州は一つ』という思いが強まった。ファンのみなさんに勇気と笑顔を―と常に意識しながらやっている」と工藤監督。桜庭GM兼監督は「釜石SWもスポーツで地域を勇気づけるチームであり続けたい」と応えた。

 

 この日、子どもらとタグラグビーに接した工藤監督は「一つの動きしかしないと体が壊れてしまう。ボールコントロールは難しいが、冬場の体力づくりにいいかもしれない」と前向き。

 

 桜庭GM兼監督はW杯を念頭に「ビッグイベントは地域が一つにまとまるチャンス。選手も積極的にお手伝いしたい」と意欲を示した。

 

(復興釜石新聞 2019年1月19日発行 第758号より)

 

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釜石初 Jリーガーに、菊池流帆さん J2山口へ〜ユニバーシアード世界大会 DFで活躍、「いずれは日本代表に」と飛躍誓う

釜石初 Jリーガーに、菊池流帆さん J2山口へ〜ユニバーシアード世界大会 DFで活躍、「いずれは日本代表に」と飛躍誓う

学生日本代表のデビューを果たしJリーガーとなった菊池さん

学生日本代表のデビューを果たしJリーガーとなった菊池さん

 

 釜石市出身の大阪体育大学4年、菊池流帆(りゅうほ)さん(22)は昨年12月、日本サッカー連盟のJ2「レノファ山口FC」(山口県)と選手契約した。国内最高峰のJ1をうかがうプロチームへ入団を決めたのは、釜石出身者では初めて。まずは山口での開幕戦スターティング・メンバーを目指す。菊池さんは正月に釜石へ帰り、Jリーガーとしてのスタートへ英気を養った。「いずれはヨーロッパのトップリーグ入り、日本代表へ」と、さらなる飛躍を誓う。

 

 菊池さんは定内町の自営業菊池公威さん(48)、祐子さん(47)の長男。サッカーは幼児期から始め、小佐野小から釜石中に進み、FC釜石(U―15)に入団。すでにプロ選手の道を決意していた。

 

 当時のコーチだった地方公務員小山善司さん(52)は「菊池君は“点取り屋”としてよく知られていた。性格は負けず嫌い。成長期で筋力のバランスが崩れ、本人は思うようなプレーができずに悩んだようだ。当時はフォワード(FW)だったが、監督は守備(DF)の練習も体験させた」と振り返る。

 

 菊池さんはサッカーの強豪、青森山田高に進学した。部員は約130人。同じ夢を抱いて全国から集まった、高い能力を秘めた集団に飛び込んだ。

 

 2年までは下部グループだったが、FWからDFにコンバートされて頭角を現し、3年でトップチーム、レギュラーに抜てきされた。全国選手権では1回戦敗退も、大会優秀選手に選ばれた。日本高校選抜チームの一員として初の海外遠征(ドイツ、オランダ、セルビア)を体験、「プロへの目標が現実味を帯びてきた」と菊池さん。

 

 さらにステップアップを目指し、大阪体育大に進学した。現在の身長は1メートル88センチ、体重83キロで、世界的にもDFとして遜色ないサイズだ。大学では順調にキャリアを積み、3年の2017年夏、ユニバーシアード世界大会台北大会に学生日本代表のDF(背番号3)で出場。守備の要として初めて日の丸を胸に公式戦のピッチに立った。結果は6戦全勝。総得点19、失点2の圧倒的な優勝に貢献した。本年度の関西大学リーグでも優勝を手にした。

 

2017ユニバーシアード大会では守備の要で優勝に貢献した

2017ユニバーシアード大会では守備の要で優勝に貢献した

 

 菊池さんは「プロは何よりメンタルの強さが求められる。今は競り合いにも、走っても負けない自信がある。元々負けず嫌い。そのためには練習だけでなく、日々の生活でも意識している。ストレスをためないよう、トレーニングも(当然のこととして)自分なりに楽しく取り組む。酒は飲まない。大学の食事は寮で自炊だった。難しかったけど、仲間同士で学び合った」と、プロの自覚を語った。

 

 足の爪は変形し、うっ血も見られる。「練習や試合で踏まれたり、ぶつけたり」と菊池さん。高いレベルでしのぎを削るトップ選手の証しでもある。

 

 後輩の釜石FC・U―15メンバーも菊池さんの躍進に期待する。釜石中2年のFW須知麗歩(れある)君は「(4年前の)高校選手権の試合をテレビで見た。J1は大変だが、J2も同じ。すごい」と驚く。同2年、ボランチの八幡晴翔(はると)君は「J2に行くのは相当難しい。すごく努力したと思う」と夢舞台に立つ価値を認めた。

 

菊池さんのJ2入りを喜ぶFC釜石U-15選手

菊池さんのJ2入りを喜ぶFC釜石U-15選手

 

 菊池さんは「好きなようにサッカーをさせてくれた両親、家族に感謝している」。後輩には、「自分の可能性を信じ、苦しくても自分の夢を語り、思い続けることが大事」とエールを送った。

 

 実家の家族と正月を迎えた菊池さんは「めっちゃボールを蹴りたい。サッカーの練習をしたい」と、2日に釜石から山口に旅立った。

 

(復興釜石新聞 2019年1月12日発行 第756号より)

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ボールを持ち果敢に突進する小野航大主将。勝利につながるトライも挙げた

釜石猛攻 残留決定、中部電力に41ー7〜小野主将 トライでチームけん引、来季のTL昇格挑戦確保

ボールを持ち果敢に突進する小野航大主将。勝利につながるトライも挙げた

ボールを持ち果敢に突進する小野航大主将。勝利につながるトライも挙げた

 

 ラグビーのトップチャレンジ(TC)リーグと下部地域リーグとの入れ替え戦が4日、釜石市の鵜住居復興スタジアムで行われ、釜石シーウェイブス(SW)は中部電力に41―7(前半15―7)で大勝し、リーグ残留を決めた。入れ替え戦まで追い込まれた釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は「来季もTCリーグで戦える」とホッとした表情。ラグビーW杯イヤーの来季に持ち越されたトップリーグ(TL)昇格へ「格上のチームにも結果を残せるよう強化していきたい」と前を向いた。

 

 冷たい浜風が吹き荒れる復興スタジアム。スタンドで打ち振られる大漁旗に向かい釜石フィフティーンが勝利の雄たけびを上げた。

 

 「絶対負けられない試合。いい集中力で、いい試合をしてくれた」。来季のTL昇格挑戦権を確保した桜庭監督の顔は思わずほころんだ。

 

 TCリーグ7位の釜石と3地域チャレンジマッチ2位の中部電力。入れ替え戦は独特の緊張感が漂った。結果的には大きな点差となったが、決して楽な試合展開ではなかった。

 

 前半、風下に回った釜石は手堅くボールをつなぎ、パワープレーで前進。ゴール前のスクラムからプロップのホラニ龍シオアペラトゥーが先制トライを奪う。さらにFW陣がモールを押し込み、2トライを加えた。

 

前半、先制トライを決めるホラ二

前半、先制トライを決めるホラ二

 

 後半はバックス陣が奮闘。WTB小野航大主将がタッチライン沿いを粘ってトライを決めると、CTB菅原祐輝、SH南篤志が同じような展開から連続トライ。ロックのコーリー・トーマスが今季チーム最多タイとなる7トライ目を挙げ、突き放した。

 

 「我慢の前半が後半につながった」と桜庭監督。「前半はコイントスであえて風下を選んだ」と小野主将。「自陣からでも腹をくくって攻めるぞ」という積極果敢な思いを共有し、選手が一つになって前へ進んだ。自らのトライで勝利への流れを引き寄せ、主将としての意地を示した。

 

 小野主将は「シンプルに力が足りていなかった」と今季を振り返り、「来季こそTL昇格を」と誓った。

 

大一番で躍動 SH 南篤志

 

相手の隙を突いて突進するSH南篤志

相手の隙を突いて突進するSH南篤志

 

 リーグ残留が懸る大一番で、SH南篤志が躍動した。風下に立った前半から隙を突いて再三敵陣に攻め込み、相手をほんろう。FW陣の推進力を引き出した。

 

 風上に回った後半15分には、敵陣10メートルで得た反則からそのままボールを持って走り出し、一気にゴールラインを駆け抜けた。ゴールも決まって34―7。残留を決定付けるトライとなった。

 

 年末年始も練習を休まず、入れ替え戦に備えて臨んだ。「(中部電力に)下から上がる勢いを感じ、メンタル的に厳しいものがあったが、やるべきことはできた」と胸を張った。

 

(復興釜石新聞 2019年1月9日発行 第755号より)

 

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 デービスHCはこのあと、公認キャンプ地に決まっている宮古市を視察。翌17日は盛岡市のキャンプ地を訪れた。

ナミビア代表 デービスHC、釜石鵜住居復興スタジアム視察〜日本大会で初勝利を

報道陣に決意を伝えるナミビア代表のデービスHC

報道陣に決意を伝えるナミビア代表のデービスHC

 

 来年秋に日本で行われるラグビーワールドカップ(W杯)で、釜石鵜住居復興スタジアムでカナダと対戦するナミビアのデービス・フィリップ・トーマスヘッドコーチ(HC)が16日、試合会場を視察し、スタジアムの状況などを確認した。アフリカ南部に位置するナミビアは6大会連続出場となるが、まだ白星がなく、「日本大会で初勝利を」と意気込みを示した。

 

 ナミビアは平均年齢24歳の若いチームで、世界ランキングは22位。1次リーグではニュージーランド、南アフリカ、イタリア、カナダと同じプールBに入り、釜石での対カナダ戦は来年10月13日に行われる。

 

 この日は野田武則市長が出迎え、ラグビーワールドカップ2019釜石開催実行委の担当者がデービスHCを案内。グラウンドの芝生の状況、コーチボックス、ロッカールーム、スタンドなどスタジアムの環境を入念に確認した。

 

 視察を終えたデービスHCは取材に応じ、「美しい海が見えるなどきれいな景色に囲まれ、すばらしいスタジアムだと思った」とコメント。「東日本大震災の被災地ということで、みなさんはつらい思いをたくさんしてきたと思う。面白い試合をし、良い思い出をつくってもらいたい」と願った。

 

 釜石で対戦するカナダは世界ランキング20位と、実力は拮抗(きっこう)している。デービスHCは「ウイングが強い。カウンターアタックに気を付けないといけない。勇気を持って走り勝つ」と来年秋の本番へ向けゲームプランを描く。

 

 視察に立ち会った野田市長は「本番が近いと実感した。すばらしいスタジアムと評価していただき、安心した。市民ぐるみで各国代表チームを迎えることができるよう万全の態勢を整えたい」と気を引き締めた。

 

デービスHCはこのあと、公認キャンプ地に決まっている宮古市を視察。翌17日は盛岡市のキャンプ地を訪れた。

 

(復興釜石新聞 2018年12月19日発行 第750号より)

 

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