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1年で2部復帰へ ラグビー・日本製鉄釜石SWが新体制発表 新GM「ひたむきに粘り強く」

2部復帰へ気持ちを合わせる日本製鉄釜石SWの首脳陣=3日、クラブハウス

2部復帰へ気持ちを合わせる日本製鉄釜石SWの首脳陣=3日、クラブハウス

 
 今季、NTTジャパンラグビーリーグワン3部で戦う日本製鉄釜石シーウェイブス(SW)が3日、釜石市甲子町のクラブハウスで新体制発表記者会見を行った。2部だった昨季は入れ替え戦で敗れ、リーグワン参入から5季目で初の3部降格となったSW。今季就任した神座(かんざ)義久ゼネラルマネジャー(GM)は「1年で2部に復帰する」と意気込みを語った。
 
 記者会見には神座GM、総監督から肩書の変わった坂下功正ディレクター(編成)、トウタイ・ケフヘッドコーチ(HC)、泉秀仁ディレクター(事業統括)が出席。坂下ディレクターが新体制、新入団選手、試合日程について説明した。「1年で2部復帰」を共有する選手らは8月からすでに練習を開始。合宿も行っており、「一丸で取り組み、チームとしてのまとまりを感じる。12月の公式戦までにしっかりと作り上げ、全てのゲームに勝ち切りたい。2部に上がり、皆さんの前に立ちたい」と言葉に力を込めた。
 
新体制発表会見に臨む(左から)トウタイ・ケフHC、坂下功正ディレクター(編成)、神座義久GM、泉秀仁ディレクター(事業統括)

新体制発表会見に臨む(左から)トウタイ・ケフHC、坂下功正ディレクター(編成)、神座義久GM、泉秀仁ディレクター(事業統括)

 
 チームは昨季のレギュラーシーズン、8チーム中7位(3勝11敗)に終わり、3部との入れ替え戦(1勝1敗)に勝ち点差で敗れ、3部に陥落。「(昨季は)出だしが良かっただけに、本当に残念な結果に終わった」と振り返ったケフHCは、課題としてスクラム、ターンオーバーの多さ、遂行力の不足を挙げ、「チームとしてのパフォーマンスを毎回しっかり出し切れれば、いい結果がついてくるはず」と選手の奮起を促した。
 
 新加入選手は現時点で11人。ケフHCは期待する選手として、全国大学選手権優勝の明治大学を今春卒業したフランカー最上太尊(たいそん)選手(22)、静岡ブルーレヴズから移籍したナンバー8シオネ・ブナ選手(28)、横浜キヤノンイーグルスから移籍したフッカー、ネスタ・マヒナ選手(25)らを挙げ、「目指すのは諦めない、立ち上がる力を持ったチーム。2部への“ゲットバック”は絶対条件。高いモチベーションを持って戦う」と力強く語った。選手は総勢42人となり、主将は昨季に続きフランカー河野良太選手が務める。
 
8月17日から全体練習を開始している日本製鉄釜石SW

8月17日から全体練習を開始している日本製鉄釜石SW

 
新たな選手を加え、チームが始動。目標達成へ個々の力を結集する

新たな選手を加え、チームが始動。目標達成へ個々の力を結集する

 
 神座GMはSWの前身、新日鉄釜石で9年間プレー。SWにも1年在籍した。現役引退後はSWのコーチ、スタッフとしてチームを支えた。今回は約20年ぶりのチームへの復帰。「大都市圏ではない小さなまちのクラブが強豪と渡り合えるような力を備えたい」と意を強くする。SWは「地域に愛され、応援してくれる方々に勇気や笑顔、幸せを届けられるチーム」と愛着を示し、「地域という“家族”みんなで喜びを分かち合えるよう、ひたむきに粘り強く取り組んでいく」と誓った。
 
釜石のラグビーを引き継ぐ思いを語る神座義久GM(右)

釜石のラグビーを引き継ぐ思いを語る神座義久GM(右)

 
 チームは8月17日の体力テストを皮切りに始動。河野主将は昨季の戦いを振り返り、「もったいないミスが多く、アタックの機会が減ってしまったのが勝ちにつなげられなった要因」と悔しさをにじませた。その上で「遂行力をより意識してやっていく必要がある。全員が細かいところまで意識し、自分たちのラグビーができるようしっかり取り組むことが大事」と今季を見据えた。メンバーの入れ替わりで新たなチームづくりも求められる。「1部でプレーしていた選手も多く入団してくれた。その経験をチームにとってプラスにできるようやっていきたい」とし、2部復帰への思いを強くする。
 
昨季に続き主将を務める河野良太選手。「自分のプレーにもしっかりフォーカスし、チームを引っ張っていきたい」と意気込む

昨季に続き主将を務める河野良太選手。「自分のプレーにもしっかりフォーカスし、チームを引っ張っていきたい」と意気込む

 
 1部チームからの移籍選手の一人、プロップ山川力優(りきゅう)選手(29)は東芝ブレイブルーパス東京から釜石へ。「熱いオファーをもらい昨季の試合映像を見るうちに、自分が入ったらこう変わるというのを想像できた」と新天地でのプレーを決意。「セットプレーのスクラムで自分が先頭に立って強くしていきたい。過去2チームの経験で得たものを若手に伝えるのも自分の仕事」と中堅としての役割を意識する。以前、練習試合で釜石を訪れた際、大漁旗で熱心に応援してくれる地域性に感激。「まち全体で応援してくれるからには、やはり結果で恩返ししたい」と勝利への貢献を誓う。
 
新加入の山川力優選手(中)。「自分の経験を伝え、釜石を強くしたい」と望む

新加入の山川力優選手(中)。「自分の経験を伝え、釜石を強くしたい」と望む

 
2年目の指揮を執るトウタイ・ケフHCのもとチーム強化へ力を注ぐ

2年目の指揮を執るトウタイ・ケフHCのもとチーム強化へ力を注ぐ

 
 プレシーズンマッチは9~11月に計9試合を予定する。初戦は9月19日。ホームの釜石鵜住居復興スタジアム(うのスタ)で、ラグビッグドリーム~釜石絆の日~のメインゲームとして、リーグワン新規参入の丸和MOMOTARO’S成田(3部)と戦う。その他のホーム戦は次の通り。
▽10月11日 リーグワンライジング vs三菱重工相模原ダイナボアーズ(1部)うのスタ
▽11月7日 IBC杯ラグビー招待試合 vsクリタウォーターガッシュ昭島(3部)いわぎんスタジアム(盛岡市)
▽11月21日 「黄金の國、いわて。」Presents vs川越狭山セコムラガッツ(2部)うのスタ
 
 今季のリーグ戦は12月12日開幕。3部は7チームで、2027年5月まで試合を行う。釜石SWの開幕戦は12月12日、うのスタで中国電力レッドレグリオンズと対戦する。

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元プロバスケ選手 高橋憲一さん(秋田出身)に学ぶ 釜石商工高生 メンタルにヒント

元プロバスケ選手、高橋憲一さんを講師に招いて行われた特別授業=1日、釜石商工高1

元プロバスケ選手、高橋憲一さんを講師に招いて行われた特別授業=1日、釜石商工高

 
 釜石商工高(小松了校長、生徒160人)で1日、元プロバスケットボール選手の高橋憲一さん(45)による特別授業が行われた。日本テレビ放送網がスポーツ庁の委託を受けて行う「アスリート全国学校派遣プロジェクト」の派遣講師として来校。講話と実技を通して、自身の経験を生徒らに伝えた。同校が保健体育の授業に講師派遣を受けるのは昨年度に続き2回目。3年の全生徒と1、2年のバスケ部員計57人が学んだ。
 
 講師の高橋さんは秋田県潟上市出身。秋田工業高から東北学院大に進み、実業団選手を経て2006年、プロ選手になった。東北の4チームで計11年間プレー。bjリーグの2009-10シーズンにフリースロー成功率1位のタイトルを獲得。2年間在籍した岩手ビッグブルズでは主将も務めた。現在は秋田県を拠点に小中学生ら後進の指導にあたるほか、Bリーグの解説者も務める。
 
特別授業は講話と実技の2本立て。講話は3年生と1、2年バスケ部員が聴講

特別授業は講話と実技の2本立て。講話は3年生と1、2年バスケ部員が聴講

 
自らの競技人生について語る高橋憲一さん(左)

自らの競技人生について語る高橋憲一さん(左)

 
 高橋さんは、史上最高と言われた米マイケル・ジョーダン選手に憧れて小学5年生からバスケットボールを始めた。高校時代は部活が楽しみで、シュート練習に明け暮れる日々。スリーポイントを得意とした。大学では全国大会ベスト8。卒業後に入社した日立電線で実業団選手となり、日本リーグで新人王などに輝いた。転機となったのは国内初のプロリーグ、bjリーグの発足。ドラフト指名を受け、仙台89ERSに入団した。
 
 講話では、プロ選手として歩む中で経験したけがや不調を明かし、思うように結果がでない時に実践したこととして、▽原因の追究▽休養▽周りの人への相談―を挙げた。「出てしまった結果は変えられない。次への準備、気持ちの切り替えが大事」と高橋さん。現役時代、持っていた4つのメンタリティ「向上心」「探究心」「闘争心」「克己心」について説明し、「最も意識していたのは克己心。困難な状況でも誘惑に負けず、目的に向かって努力し続ける強い精神力を持つことが大事」とした。また、「自分に物の考え方や取り組み方を教えてくれる人“メンター”を近くに置くといい」とも。
 
高橋さんは11年間のプロ選手活動で得た心の持ち方などについて話した

高橋さんは11年間のプロ選手活動で得た心の持ち方などについて話した

 
質疑応答では生徒が次々に手を挙げ、高橋さんに質問。今後の人生を歩む上でのさまざまなヒントを得た

質疑応答では生徒が次々に手を挙げ、高橋さんに質問。今後の人生を歩む上でのさまざまなヒントを得た

 
 講話後、生徒から高橋さんにさまざまな質問があった。「プロ選手を目指す時に不安は?」「新チームでのコミュニケーションは?」「試合の緊張への対処法は?」…など、終了時間まで計12人が聞きたいことをぶつけた。1、2年のバスケ部員は「試合中は何を考えてプレーしている?」「シュートのスランプを脱出するには?」など、より専門的な質問で高橋さんのアドバイスを受けた。
 
 男子バスケ部を率いる大瀧流空主将(2年)は「自分も思うような結果が出なくて悩むことがある。原因を考える、人の話を聞く、次に備える…など今まであまり意識していなかった対処法を教えてもらった。大会も近いので、それに向けた練習に生かしていきたい」と高橋さんの言葉を心に刻んだ。
 
体育館で行われた実技の授業。ボールを使った各種メニューを体験した

体育館で行われた実技の授業。ボールを使った各種メニューを体験した

 
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高橋さんの指導で楽しく体を動かす生徒。たくさんの笑顔が広がった

 
 3年生はこの後、体育館に移動し、ボールを使った実技の授業を受けた。ドリブルやシュートを織り交ぜた各種ゲームに挑戦。高橋さんが生徒に助言しながら、判断力や瞬発力養成につながるプログラムを提供した。生徒らは楽しみながら体を動かし、仲間とのチームワークも培った。硬式野球部で活動してきた山﨑龍磨さん(3年)は「バスケの動きは野球とはまた違った体の使い方で楽しかった。講話では挫折を経験した時の対処法も聞けてためになった。今後の人生に役立てたい」と話した。
 
ボールを挟んでペアで向き合い、指示通りに動く。最後の合図でボールをゲットしたほうが勝ち

ボールを挟んでペアで向き合い、指示通りに動く。最後の合図でボールをゲットしたほうが勝ち

 
ドリブルをしながらジャンケン、「あっち向いてホイ!」も(写真右)

ドリブルをしながらジャンケン、「あっち向いてホイ!」も(写真右)

 
 近年は、東北出身のプロスポーツ選手が増え、目覚ましい活躍を見せる。前川心さん(3年)は「憧れを持っている人も多いと思う。高橋さんも言っていた、あきらめない心や継続する力を自分もまねしていきたい」と刺激を受けた様子。困難や挫折を乗り越え、仲間と協力して目標を達成するスポーツにも魅力を感じ、「社会人になったら中学時代にやっていたバドミントンをまた始めてみようかな」と生涯スポーツへの意欲も高めた。
 
2チームに分かれてシュート対決。仲間の声援を受けながら…

2チームに分かれてシュート対決。仲間の声援を受けながら…

 
高橋さんvs生徒、先生のフリースロー対決も!

高橋さんvs生徒、先生のフリースロー対決も!

 
 高橋さんが同プロジェクトで高校生への授業を行うのは本年度2校目。講話では生徒から次々に質問も出て、「(対話を通して)心の距離が縮まった感じ。実技でもみんな表情が良く、楽しんでもらえたよう」とやりがいを実感。生徒には「今を大事に!好きなことを見つけて、一生懸命取り組んで」とメッセージを送った。卒業後はそれぞれの進路を歩む高校生に対し、「夢や目標に向かって努力をし続けられる人になれるといい。まずは自分が打ち込めるものを見つけて努力する。若い時にしかできないことがあるので、ぜひいろいろなことに挑戦してほしい」と願った。
 
楽しい授業を思い出に高橋さんと記念撮影する3年生

楽しい授業を思い出に高橋さんと記念撮影する3年生

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深めるぞ!姉妹都市の絆 愛知県東海市の中学生 釜石市でバドミントン交流「いい刺激」

バドミントン競技で交流した釜石市と東海市の中学生=8月29日

バドミントン競技で交流した釜石市と東海市の中学生=8月29日

 
 釜石市と姉妹都市を結ぶ愛知県東海市の中学生が8月28日から2泊3日の日程で釜石を訪問。同世代の生徒とスポーツを通じた交流が目的で、29日に釜石市民体育館(鵜住居町)でバドミントン競技に励む生徒らと合同練習や試合をしながら親交を深めた。
 
 釜石市と東海市は、1960年代に釜石製鉄所から従業員700人以上が家族を伴って東海製鉄所に移ったことをきっかけに交流が始まり、2007年に姉妹都市となった。中学生を対象にしたスポーツ交流事業は提携直前の06年に開始。隔年で相互に訪問し、ラグビー、剣道、サッカーなど種目を変えて子どもたちが友情を育んでいる。
 
 今回の交流メンバーは両市でバドミントン競技に打ち込む中学生。東海市は「スポーツクラブ東海」バドミントン部の22人、釜石市は学校部活動や地域クラブ「KBF(釜石バドミントンフレンズ)」に所属する約40人。8チームに分かれて基礎打ちの練習をした。チーム対抗でシングルスやダブルスの試合も。好きなことに熱中する者同士で伸び伸びと思い切りプレーを楽しんだ。
 
コート上で60人の中学生が伸び伸びとプレー

コート上で60人の中学生が伸び伸びとプレー

 
チームで集まって意見を伝え合ったりして友情を育む

チームで集まって意見を伝え合ったりして友情を育む

 
 「全力で楽しむ」と来釜した東海市の中学生。宍戸颯希さん(上野中3年)は「愛知とは違う地域の人とプレーできるのが楽しい。点を取れたときはうれしいし、負けていても作戦をみんなで考えるのが面白い。地域は離れているけど、またどこかで楽しく交流できたらいい」と目を輝かせた。
 
 姉妹都市交流に参加するのは初めてだった釜石の新屋乃彩さん(唐丹中2年)は緊張したというが、ネット越しでシャトルの打ち合いを重ねる中で「東海市の人たちは乗りがいい」と感じ、気持ちがほぐれた。「自分の弱い部分を見つけられた。うまい人の動きを観察していた」と刺激になった様子。間もなく地区中学校新人大会があり、「ダブルスでベスト4」と目標を定めた。
 
「もう一回やってもらっていいですか」「いい方法、教えて」。参加者は言葉を交わしながら楽しそうにプレーした

「もう一回やってもらっていいですか」「いい方法、教えて」。参加者は言葉を交わしながら楽しそうにプレーした

 
 昨年、東海市を訪問した平松魁斗さん(釜石中3年)は「建物が多くて、自然もあるきれいなまちだった。また行ってみたい」と振り返りながら、来釜した同世代の仲間を歓迎。スポーツ交流の後は釜石鵜住居復興スタジアムで食事会があり、「開放的な景観、山の色とか自然を感じてもらえたら」と期待した。
 
スポーツ交流に参加し親交を深めた釜石、東海市の中学生

スポーツ交流に参加し親交を深めた釜石、東海市の中学生

 
 東海市の中学生は、28日に鉄の歴史館(大平町)で鋳造体験をしながら日本の近代製鉄の歴史を学んだ。中村さくらさん(名和中3年)はスポーツ交流で自身の課題を見つけたいと積極的に活動。そして「釜石のことをたくさん知れたら」と、30日はいのちをつなぐ未来館(鵜住居町)で防災学習に取り組んだ。
 
 スポーツ交流に参加する両市の中学生を激励した釜石市の小野共市長は「互いの市を行き来し、あたたかく深い交流ができている。こうした若い世代のつながりが未来に続いてほしい」と願った。

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海で遊ぶ喜び 育む生きる力 釜石でワンデイキャンプ 地道な活動評価「日本マリン賞」

ふるさとの自然に親しむ「海あそびワンディキャンプ」

ふるさとの自然に親しむ「海あそびワンディキャンプ」

 
 ふるさと釜石の海を満喫する「海あそびワンデイキャンプ」が23日、釜石市箱崎白浜地区で行われた。市内で海に関わる活動を展開する団体や地元漁師らでつくる「海と子どもの未来プロジェクト実行委員会(通称・さんりくBLUE ADVENTURE)」が主催し、今年で13回目。爽やかな青空の下で参加者が多彩な体験活動を楽しみ、海辺に大勢の笑みが広がった。
 
 市内外から親子連れら約40人が参加した。遊びの場は箱崎半島入り江の海岸で、地元では「小白浜」と呼ばれ親しまれるビーチ。箱崎町の白浜漁港から地元漁師の船で上陸した。
 
 参加者はウエットスーツとライフジャケットを身に着け、シーカヤックやスタンドアップパドルボード(SUP=サップ)、シュノーケリングなどを思い思いに体験。救助や監視に使う水上バイクの試乗、海中転落や溺れそうになった時に取る姿勢「浮いて待て」の方法を学び、“自助防災”の力も身に付けた。
 
シュノーケリングヘGO!水中で生き物探しを楽しむ

シュノーケリングヘGO!水中で生き物探しを楽しむ

 
風を感じながら海上を走る水上バイクの試乗体験

風を感じながら海上を走る水上バイクの試乗体験

 
浜辺では波打ち際に座っているだけでも心地いい

浜辺では波打ち際に座っているだけでも心地いい

 
 今回初めて実施したのは、海釣り体験。地元でホタテやワカメの養殖を手掛ける浦島富司さん(73)が操縦する漁船で大槌湾内の釣りスポットに向かい、挑戦者たちが1時間ほど海中に糸を垂らした。初心者には漁師の浦島進さん(66)、市内で漁業支援などに取り組む齋藤孝信さん(64)が手ほどき。釣果はまちまちだったが、豊かな海の魅力を体感した。
 
フグをゲット!海釣り体験を楽しんだ子どもら

フグをゲット!海釣り体験を楽しんだ子どもら

 
 フグ1匹を釣り上げた木村渚彩さん(8)は「めっちゃ楽しい」とうれしそうに笑った。陸に戻り、ひと呼吸を入れ、また水の中へ。「海、大好き。いろんな遊びができるから」と元気いっぱいに話した。父の仁寿さん(46)は「生き物を見たり触れたりできる貴重な機会。さまざまな経験をしながら成長してほしい」と見守った。
 キャンプは、東日本大震災後に進んだ「海離れ」を食い止めるため、しっかりとした安全管理のもとで海に親しみ、郷土の豊かな自然や危険から身を守るすべを知ってもらおうとスタート。ライフセーバー、ダイビングなど各種マリンアクティビティのインストラクター、漁師といった“海の専門家”と、ボランティアスタッフら思いを同じくする仲間が力を合わせて運営し、回を重ねてきた。
 
豊かな自然の中で思い思いに海遊びを楽しめるのが魅力

豊かな自然の中で思い思いに海遊びを楽しめるのが魅力

 
 今年3月、「日本マリン賞2026」(UMI協議会主催)の「環境・安全・普及部門賞」を受賞。地域に根差した安全な海体験の提供や親子への普及活動の継続などが評価された。同実行委共同代表の佐藤奏子さん(47)は「みんなの力で実現できている」と喜びをかみしめる。
 
 さらにうれしいニュースも。キャンプ参加をきっかけに憧れのライフセーバーとなった高校生が今夏から活躍している。大槌町の藤社寿希さん(16)はライフセービングの基礎知識と技能、心肺蘇生などを学び、春に資格を取得したばかり。今イベントでも力を発揮し、佐藤さんは頼もしそうに見つめた。
 
スマホのカメラを向ける佐藤奏子さんに笑顔で応える藤社寿希さん(左)

スマホのカメラを向ける佐藤奏子さんに笑顔で応える藤社寿希さん(左)

 
 藤社さんは1歳を迎える直前に発生した震災の津波で自宅を流失。自身は記憶がないため「海は怖くない」が、家族は違った。小学生になる頃、キャンプのことを知った家族が「やっぱり海を身近に感じてほしい」と願い、参加。「白い砂、水が本当にきれい」と好印象を持ち、継続的に足を向け続けた結果、「夏と言ったら海」という気持ちを家族で共有できるようになった。高校生になった昨年はボランティアスタッフとして参加。そこで改めてライフセーバーの役割を知った。
 
ライフセーバーの先輩たちと記念にパチリ。前列左が藤社さん

ライフセーバーの先輩たちと記念にパチリ。前列左が藤社さん

 
 将来の夢は「自衛官」という藤社さん。「形は違っても、命を預かる仕事」と、ライフセーバーとして子どもたちが安全に海遊びを楽しめるよう目を配った。先輩たちのサポートで順調に資格を取れたと感謝しつつ、さらに上も目指したいと意欲満々。「浮いて待てをしっかり覚えてもらったり、海や自然はきれいだが危険があることも分かったうえで楽しんでもらえるような活動を続けたい」と、地域との関わりを維持する未来を思い描いた。
 
 「海や自然の不思議さ、美しさ、いろんな姿を体感しながら、ふるさとの思い出をたくさん持ってもらえたら。怖いと思ってもはい上がり、ワイルドな感覚を遊びながら体験して、好きなものを見つけられる場になったらうれしい。活動する中で、生きる力、人との関係性も育まれていけばステキ」と目を細める佐藤さん。これからも地道に活動を続けていくつもりだ。
 
運営側も参加者も、みんなでふるさとの海を満喫

運営側も参加者も、みんなでふるさとの海を満喫

 
 キャンプは、釜石に縁のあるトライアスリートのマイケル・トリーズさんが設立した社会貢献団体「Tri 4 Japan(トライ・フォー・ジャパン)」が資金の提供などで活動を支援。釜石市のふるさと納税「団体指定寄付」の対象にもなっている。

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釜石オープンウオータースイミング いわて国体のレガシー継ぎ10年 あいにくの天候も選手ら力泳

2016年の希望郷いわて国体を機に17年から継続開催される「釜石オープンウオータースイミング」=2日、根浜海岸

2016年の希望郷いわて国体を機に17年から継続開催される「釜石オープンウオータースイミング」=2日、根浜海岸

 
 釜石オープンウオータースイミング(OWS)2026根浜(実行委主催)は2日、釜石市鵜住居町の根浜海岸特設会場で開かれた。OWSは海などの自然水域で長距離泳のタイムを競う競技。2016年の希望郷いわて国体で同競技の会場となった釜石・根浜では、翌17年から地元主導の同大会がスタート。開始から10年となった今年は、小学生~80代まで304人がエントリーした。降雨に低水温と厳しいコンディションだったが、選手らは持てる力を発揮し完泳を目指した。
 
 昨年はカムチャツカ半島付近で発生した地震による津波注意報、台風9号の影響を考慮し、大会3日前に中止を決めたため、2年ぶりの開催となった。開会式では小泉嘉明実行委会長、小野共釜石市長が選手を歓迎。西原義勝審判長からは「気温、水温ともに低いので決して無理をせずに」との注意喚起があった。選手の代表2人の先導で「ガンバロー釜石、オー!」と気合いを入れた。
 
あいにくの雨を吹き飛ばす元気な掛け声で気合い入れを行う選手ら

あいにくの雨を吹き飛ばす元気な掛け声で気合い入れを行う選手ら

 
小学4~6年生が対象の500メートルの部には男女10人が出場

小学4~6年生が対象の500メートルの部には男女10人が出場

 
スタート地点に向かう1キロの部の選手をハイタッチで激励

スタート地点に向かう1キロの部の選手をハイタッチで激励

 
 競技は海上に設けた周回コースで実施。500メートル(小学4~6年生)、1キロ(小学4年生以上)、3キロ(中学生以上)、5キロ一般(同)、男女上位3人に日本選手権出場権が与えられる5キロトライアル(同)の各部で行われた。OWS検定5級の取得を目指す集団泳(小学3年生以上)もあった。
 
 種目ごとに時間をずらしてスタート。各自の目標タイムや制限時間内での完泳を目指して競技に挑んだ。午前10時時点で気温21度、水温19度。前日から降り続いた雨の影響で、水温はこれまでにない低さ。選手たちは冷たい水や海中の視界の悪さに苦戦しながら懸命にゴールを目指した。砂浜や防潮堤では選手の家族や仲間が見守り、競技を終えて戻った選手に拍手やねぎらいの言葉を送った。
 
競技は1キロ男子の部からスタート。同女子の部、500メートルの部が続く。海上では地元のライフセーバーや漁船が選手の安全を守る

競技は1キロ男子の部からスタート。同女子の部、500メートルの部が続く。海上では地元のライフセーバーや漁船が選手の安全を守る

 
防潮堤や砂浜から選手の家族や仲間が競技の様子を見守る

防潮堤や砂浜から選手の家族や仲間が競技の様子を見守る

 
完泳した選手にはその場で記録証を発行。大会スタッフが選手をねぎらう

完泳した選手にはその場で記録証を発行。大会スタッフが選手をねぎらう

 
 欠場者を除いた当日の出場者は273人。途中でリタイアした人は30人で、完泳したのは243人。“勇気あるリタイア”で大きな事故なく競技を終えた。ゴールした全員に記録証が発行されたほか、各部の男女別総合と年代区分別で1~3位が表彰された。
 
 1キロの部に出場した盛岡一高1年の高橋凛さん(16)は水泳歴10年。OWSの大会出場は今回が初めてで、「プールと違ってコースロープが無いので、何回も方向を見失いそうになり焦った。(雨の影響で)水も冷たいし海中は何も見えなくて」と初挑戦でいきなりの過酷さを体験。それでも「ペース配分とか方向修正する力が身に付いたと思う」と収穫もあった様子。今回は同校から1キロと3キロの部に6人が出場した。「県内でこういう大会があるのを知らなかった。もっと広まれば」と期待した。
 
中学生以上が対象の3キロの部。男子(写真右上)の30秒後に女子(同左上)がスタート。制限時間は2時間

中学生以上が対象の3キロの部。男子(写真右上)の30秒後に女子(同左上)がスタート。制限時間は2時間

 
3キロ男子の部の総合1位は盛岡一高、2位は花巻東高の選手。県内高校生がワンツーフィニッシュ

3キロ男子の部の総合1位は盛岡一高、2位は花巻東高の選手。県内高校生がワンツーフィニッシュ

 
5キロ日本選手権トライアル女子の部には13人が出場し、全員がゴールした

5キロ日本選手権トライアル女子の部には13人が出場し、全員がゴールした

 
 トライアルの選手を抑え、5キロ一般男子の部で1位となった神奈川県の渡辺雅空さん(25)は同大会初参加。「水が思ったより冷たく、自分との闘いに負けないように頑張った。雨も降り続き、いつもより体を動かしにくかった」が、自分のペースで泳ぐことを意識。結果、トライアル1位の選手に5分以上の差をつけた。佐賀県ゆかりのトップアスリートを育成するチームに所属し、2年後の五輪出場を目指して日々、練習に励む。初めて訪れた釜石の海は「流れはあったが比較的泳ぎやすい。いい所なので、旅行とかでまた来たい」と再訪を望んだ。
 
トライアルの1位選手に5分以上の差をつけ、5キロトップでゴールした渡辺雅空さん(写真右)。記録は1時間01分01秒0

トライアルの1位選手に5分以上の差をつけ、5キロトップでゴールした渡辺雅空さん(写真右)。記録は1時間01分01秒0

 
 最も遠方から参加したのは長崎県の4人。高校2年時からトライアル女子に出場する福岡大3年の小串優佳さん(20)は4回目の出場で初の1位に輝いた。「寒かったですけど、昨年大会がなかったので、こんな形でも泳ぐことができて楽しかった」と笑顔。本命は競泳(400、800メートル自由形)だが、高校時代から国体のOWS長崎県代表に選ばれる実力者。大学生になり環境が充実、練習量も増えたことで、「体力がつき、OWSもさらに面白くなった」という。釜石の大会は夏休みの時期で参加しやすいのと、「景品がいっぱいもらえる!」と継続参加。「競泳を頑張りながら、OWSも楽しみの一つとして続けていきたい」と気負うことなく競技を続ける構え。
 
長崎県からトライアルに参加した中高大学生選手。小串優佳さん(右から2人目)は女子の部で念願の初優勝。記録は1時間06分32秒7

長崎県からトライアルに参加した中高大学生選手。小串優佳さん(右から2人目)は女子の部で念願の初優勝。記録は1時間06分32秒7

 
 OWSは釜石で開催された2016年の国体から、5キロ競技が正式種目になった。国体のレガシー(遺産)を継承しようと県水泳連盟や釜石水泳協会が中心となって立ち上げたのが本大会。18年の第2回大会からは東北初の日本水泳連盟(日水連)認定大会となり、日本選手権トライアルの部や日水連OWS検定5級の集団泳も新設。初心者から五輪を目指す選手まで、さまざまな競技者に対応した大会で成長を続けてきた。20年の新型コロナ感染症、昨年の津波注意報、台風の影響による中止はあったが、日水連国内サーキットシリーズの大会の一つに位置付けられていることもあり、年々参加者が増加。昨年から、実行委が目標としてきた300人を上回るエントリーが実現している。
 
 いわて国体開催時から大会運営に携わる、同実行委副会長で審判長の西原義勝さん(釜石水泳協会前会長)は「ここまで続けてこられたのは、参加してくれる選手の皆さんと運営に協力してくれる多くの関係者のおかげ」と感謝。300人規模の大会へ成長した要因として、知名度アップとスタッフや地域のおもてなし精神を挙げる。「全国からもっと優秀選手が集まれば大会も盛り上がる。併せて岩手県選手の育成も課題。県水泳連盟と連携しながら競技人口拡大、選手のレベルアップを図っていければ」と今後を見据えた。
 
大会の安全に力を発揮する釜石ライフセービングクラブ。今大会は低水温、気温の影響でリタイア者が続出。事故につながる前に水上バイクで岸まで運んだ。

大会の安全に力を発揮する釜石ライフセービングクラブ。今大会は低水温、気温の影響でリタイア者が続出。事故につながる前に水上バイクで岸まで運んだ。

 
寒さに震える選手にホットレモンや足湯のサービスも。競技を終えた後はリラックスしながら記念撮影や参加者交流を楽しんだ

寒さに震える選手にホットレモンや足湯のサービスも。競技を終えた後はリラックスしながら記念撮影や参加者交流を楽しんだ

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チームづくりを後押し!釜石市、心鍛える学びの場提供 早稲田大学ラグビー蹴球部 合宿で体感

釜石市で初合宿に臨んだ早稲田大学ラグビー蹴球部=7月30日

釜石市で初合宿に臨んだ早稲田大学ラグビー蹴球部=7月30日

 
 「ラグビーのまち」の釜石市は7月末、大学ラグビーの名門、早稲田大学ラグビー蹴球部の合宿を始めて受け入れた。早大ラグビー部にとっては恒例とする長野県・菅平高原での夏合宿を前にした、チームづくりを狙ったプレ合宿。グラウンドで汗を流し技術を磨くことだけでなく、東日本大震災から立ち上がった歩みに触れながら人間性を高め心を鍛える場にしてもらおうと、「釜石だから提供できる」プログラムを用意した。
 
 全国大学選手権で歴代最多の16回優勝している名門は、2019年を最後に選手権の優勝はなく、最近2年は決勝で敗れた。大学ラグビーは「夏が大切」というが、定例化された合宿への変化をもたらす試みとして、プレ合宿を発案。釜石への誘致は、スタジアムの利用促進を官民で進めるために昨年できたコミュニティ・コンソーシアム「チームうのスタトライ!」の構成員に早大ラグビー部出身者がいたことで実現した。
 
 早大ラグビー部の選手やスタッフら計約170人は、7月28~31日の日程で来釜。19年に開かれたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場の一つとなった同市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムを中心に練習、地域貢献や交流活動を行った。
 
釜石祈りのパークで献花する早大ラグビー部の選手たち=7月28日

釜石祈りのパークで献花する早大ラグビー部の選手たち=7月28日

 
 初日の28日は鵜住居町の追悼施設「釜石祈りのパーク」を訪れ、フッカーの清水健伸主将(4年)らが献花し、黙とうをささげた。スタジアムに移動し、その日から練習を始めた。29日は、市の復興プログラム・ワークショップに参加。震災の被災状況、W杯が開催されるまでの経緯など、15年余りの被災地の歩み、復興まちづくりとラグビーの関わりについての説明に耳を傾けた。
 
釜石入りしあいさつする清水健伸主将(右上写真)。地域の子どもたちや釜石市民らが歓迎した

釜石入りしあいさつする清水健伸主将(右上写真)。地域の子どもたちや釜石市民らが歓迎した
 
釜石鵜住居復興スタジアムで練習する早大ラグビー部の選手ら=7月30日

釜石鵜住居復興スタジアムで練習する早大ラグビー部の選手ら=7月30日

 
 30日には、高校生を対象にしたラグビークリニックを行った。岩手県内外の7つの高校からラグビー部員ら約90人が参加し、指導を通じて交流。ポジションごとに分かれ、大学生ラガーマンたちが見本を示しながら技術面で助言したりした。
 
ラグビークリニックで地元の高校生らにスクラムの姿勢を指導

ラグビークリニックで地元の高校生らにスクラムの姿勢を指導

 
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大学生ラガーマンと交流した釜石、釜石商工、大船渡東の高校生たち

 
 釜石高校の佐藤和希さん(2年)は「タックルの姿勢など基本を教わった。押されても倒されない、当たり負けしない動きを試合でできるようにしたい」と刺激にした。単独でのチーム編成は難しく、各種大会は釜石商工、大船渡東との合同チームで臨む。大学生の技術やパワー、ラグビーを純粋に楽しんでいる雰囲気を間近で体感できたことも収穫だったといい、「スキルを持ち帰って、花園に向けて練習に取り組んでいく」と気持ちを高めた。
 
丸太を協力して運ぶ早大ラグビー部の選手たち

丸太を協力して運ぶ早大ラグビー部の選手たち

 
 同日は、地域のなりわいを支える復興プログラムを体験する時間も。林業と福祉を連携させた就労支援で復興を後押しする一般社団法人「ゴジョる」(東京、菊池隼代表理事)が釜石で行っている間伐材を使ったまき製造について説明を聞いた。
 
 材料となる木材は、鵜住居町根浜地区の山から切り出したもの。部員たちに、約2キロ先にある箱崎町の加工場まで運んでもらおうと、長さ2メートル、重さ20~60キロの丸太が用意されていた。6、7人のグループに分かれ、担ぎ方など作戦を練りながら人力で運搬。途中にある高さ14メートルの防潮堤では「力貸して」などと声をかけ合いながら上り下りし、結束力を高める機会にした。
 
まき割りにも挑戦。神経を集中させ、おのを振り下ろす

まき割りにも挑戦。神経を集中させ、おのを振り下ろす

 
 部員たちにとって、丸太を運ぶのは初めての体験。ナンバー8の荒木鷲摩さん(2年)は「想像以上に大変だった」と笑いつつ、「ラグビーシーズンはこれから。釜石で印象深い学びは人の気持ちで、マインド面で考えさせられた。『今ある環境が当たり前じゃない』と強く感じたからこそ、毎日を必死に取り組もうと思った。この経験を生かしてレベルアップしたい」と気を引き締めた。
 
 最終日の31日は、感謝を込めスタジアム内の清掃や座席を修繕した。スクラムハーフの平塚英一朗さん(4年)は「実際に被災した方から聞く話は説得力があり、深い学びがあった。自然豊かな環境の中で新鮮な気持ちでラグビーができ、心身ともに成長できた。全国大学選手権の決勝で勝ち、合宿を支えてくれた釜石の方々に恩返ししたい」と力を込めた。
 
釜石合宿の拠点となったスタジアムに感謝を込めベンチをやすりで磨いた=7月31日

釜石合宿の拠点となったスタジアムに感謝を込めベンチをやすりで磨いた=7月31日

 
 ウイングの佐々木豪正さん(4年)は、早大ラグビー部で唯一の岩手県出身選手。紫波町出身で中学生の時、このスタジアムの完成を祝う試合でトライを決めた経験があり、「久しぶり」と懐かしんだ。春先に負ったけがが癒え、釜石合宿から本格的に練習に復帰。震災時のリアルな状況や復興の中でスポーツが果たした役割を改めて振り返る機会にもなったようで、「一日一日を大切に生き、自分が活躍することで岩手に元気を与えられたら。後悔しないよう全力で自分自身を高め、Aチーム入りして試合に出たい。その先に優勝がついてくれば」と気合を入れた。
 
「プレーで岩手に元気を」と釜石合宿に臨んだ佐々木豪正さん(左から3人目)

「プレーで岩手に元気を」と釜石合宿に臨んだ佐々木豪正さん(左から3人目)

 
 清水主将は「地域を盛り上げるスポーツの力を改めて感じた。楽しく充実した経験を積み、人として成長できた」と、釜石合宿を振り返った。「菅平の前に合宿することで日本一に向けてチームの成長を早めたい」と遠征した早大ラグビー部が目指すチーム像は「愛し愛され勝つ早稲田」。自分とラグビーについて見つめ直すワークショップの後に仲間と話し合ったと話し、「自己犠牲―きつい時に盛り上げる、仲間のために動ける、みんなができたら強いチームになる」との思いを共有する。チーム力を強化した先にあるのは日本一奪還。「釜石の皆さんと一緒に、国立の舞台で優勝を勝ち取り、『荒ぶる』(部歌)を歌う」と気持ちを熱くする。
 
 釜石市はスタジアムを活用した合宿の誘致に力を入れている。市文化スポーツ課の山﨑強課長は「1つの団体でこれほどの人数の受け入れは初めてだった。見直しが必要な部分はあるが、大規模でも受け入れられるとPRになったのでは」と手応え。ラグビーのまちの推進、経済活性化につなげる取り組みとすべく、「釜石の強みを生かし、合宿の地としての土壌をつくっていきたい」と先を見据えた。

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夏だ!海だ! 1年ぶりの水の感触に歓声 根浜海岸海開き 初日は各種アクティビティも

18日に海開きした根浜海岸海水浴場。事故防止を呼びかける啓発活動も行われた

18日に海開きした根浜海岸海水浴場。事故防止を呼びかける啓発活動も行われた

 
 釜石市の海水浴場、根浜海岸は18日に海開きした。午前中は小雨がぱらつく曇り空だったが、午後からは晴れ間ものぞき、夏を待ちわびた家族連れらが次々に来場。海で泳いだり、海遊びイベントとして用意された体験無料の各種アクティビティを楽しんだりした。海水浴場は8月23日まで開設。遊泳時間は午前10時から午後4時まで。
 
 今季の海水浴場開設にあたり、午前9時から一般社団法人釜石観光物産協会主催の安全祈願式が行われた。関係者約40人が出席。鵜住神社の花輪宗嗣宮司が祝詞をささげ、出席者の代表が玉串を供えてシーズン中の無事故を祈った。協会の新里進会長は同海岸について、「近年では三陸ジオパークとしての魅力が加わり、みちのく潮風トレイルのゲートウェイの役割も担っている。シーカヤックやサップなどの各種体験も可能。ぜひ、多くの皆さんに来ていただきたい」と話した。
 
海水浴シーズン中の無事故を祈る安全祈願式

海水浴シーズン中の無事故を祈る安全祈願式

 
遊泳開始時刻を前に監視体制などを確認する地元ライフセーバーら

遊泳開始時刻を前に監視体制などを確認する地元ライフセーバーら

 
午前10時すぎ、さっそく海に入り遊ぶ子どもら

午前10時すぎ、さっそく海に入り遊ぶ子どもら

 
 午前10時の時点で気温30.4度、水温21度。海に入った子どもたちは「水、ちょっと冷たーい」と言いながらも、浮き輪などで波に揺られる心地良さを楽しんだ。市内の小学生木村渚彩さん(8)は大きなイルカの浮き輪に乗ってぷかぷか。「海は広いところで泳げるのがいい。気持ちいいし、嫌なことも全部海が吹き飛ばしてくれる感じ。根浜にはあと3回ぐらい来たい」とにっこり。母裕美さん(47)は「根浜海岸は小さい子から大人まで幅広く楽しめる。海のあるまちで育っているので海のリスクも知りながら、遊びも楽しんでくれれば」と子どもたちを見守った。
 
 海に関わる団体でつくる実行委は海開きのイベントとして、各種無料体験を用意。シーカヤック、サップ、シュノーケリングのほか、海の安全を守る水上オートバイやレスキューボートの乗船体験もあり、多くの人が根浜の魅力を体感した。緑地帯では岩手大の海の生き物タッチプール、文京学院大のシャボン玉ワークショップなどもあり、学生らが海開きを盛り上げた。
 
海開きを記念し、サップやシーカヤックなどの体験メニューは無料で提供

海開きを記念し、サップやシーカヤックなどの体験メニューは無料で提供

 
水の出るエアー遊具は大人気。震災復興支援を機に釜石とつながる文京学院大生はシャボン玉で楽しませた

水の出るエアー遊具は大人気。震災復興支援を機に釜石とつながる文京学院大生はシャボン玉で楽しませた

 
 海水浴場開設期間中は一般社団法人根浜MIND、釜石ライフセービングクラブが監視業務で協力する。同クラブの佐々木良衡副代表(45)によると、昨年の期間中は救助に至るような事案はなく、海水浴客のマナーも良かったという。ただ、海のレジャーは危険と隣り合わせ。「海中は急に深くなる場所もあるので、水の深さを確認しながら入っていってほしい。コンクリート部分や岩場には貝殻が張り付いているため、厚いマリンシューズを履くなどしてけがの防止を」と呼びかける。また、近年は夏の気温が非常に高いため、熱中症への警戒も必要。「こまめに水分を取り、塩分補給も忘れずに。適度に水の中に入って体を冷やすことも大事」と佐々木副代表。この日は安全祈願式の後に、同クラブによる救助のデモンストレーションや釜石海上保安部による海水浴の安全啓発活動も行われた。
 
救助のデモンストレーションを行った釜石ライフセービングクラブ。遊泳中に危険を感じたら早めに助けを求めるよう呼びかける

救助のデモンストレーションを行った釜石ライフセービングクラブ。遊泳中に危険を感じたら早めに助けを求めるよう呼びかける

 
釜石海上保安部職員はチラシやキャラクター入りカードを配り、海のレジャーの安全対策を呼びかけた

釜石海上保安部職員はチラシやキャラクター入りカードを配り、海のレジャーの安全対策を呼びかけた

 
 根浜海岸の昨年度の入り込み客数は約6700人。今年は8月2日に10回目を迎える長距離泳の大会「釜石オープンウオータースイミング2026根浜」、8月8日には昨年に続き2回目となる障害者対象の「ユニバーサルビーチ」が開催される予定。

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釜石大槌地区中総体 6競技で熱戦 「拠点校部活動」制度利用の選手も参加 市教委が競技継続を後押し 

県大会出場を目指し、熱戦を繰り広げる女子バスケットボールの選手ら=釜石大槌地区中総体、13日

県大会出場を目指し、熱戦を繰り広げる女子バスケットボールの選手ら=釜石大槌地区中総体、13日

 
 2026年度釜石大槌地区中学校総合体育大会(中総体)は13日、釜石、大槌、遠野3市町の学校体育館や公共体育施設で6競技が行われた。生徒数の減少で部活動の存続にも影響がでる中、釜石市教委は本年度、「中学校拠点校部活動」制度を導入。在籍校に希望する部活がない場合、指定された拠点校の活動に他校から参加できる体制を整えた。大会には同制度を利用する生徒も参加した。各種目の上位が出場する県大会は、7月18日から県内各会場で開かれる。
 
 同地区中総体は例年9種目が設定されるが、近年は出場人数がそろわず、試合ができない種目が出ている。本年度は軟式野球、サッカー、バレーボール男子が試合を断念。柔道は計量のみ行った。複数校で合同チームを結成して出場するケースも。バスケットボール女子は釜石・大平、バレーボール女子は甲子・釜石東の各合同チームで戦った。剣道女子は団体戦なしで、個人戦のみ実施された。
 
釜石市民体育館で行われた地区中総体バドミントン競技。男子団体戦は大平と釜石が対戦

釜石市民体育館で行われた地区中総体バドミントン競技。男子団体戦は大平と釜石が対戦

 
団体戦はダブルス2試合、シングルス1試合を行って勝敗を決する

団体戦はダブルス2試合、シングルス1試合を行って勝敗を決する

 
 「部活動の地域移行化」推進の一環で、地域クラブチームの参加が可能になって今年で4年目。本年度はバレーボール女子とバドミントン男女に地域クラブの参加があった。24年度から参戦するバドミントンのKBF(釜石バドミントンフレンズ)は女子団体戦と個人戦の男女シングルス、女子ダブルスに出場。女子団体戦は3連覇を果たし、県大会出場を決めた。 
 
中総体参加は3年目。クラブチームの「KBF」女子メンバー

中総体参加は3年目。クラブチームの「KBF」女子メンバー

 
 KBFは小中学生で活動。中学生は15人が所属し、週5回の練習を重ねる。平舘杏奈主将(3年)は「小学校から一緒にやっているメンバーなので、お互いのことも分かり合っている。チームの環境もいい」と、気心知れた仲間とのびのびプレー。チームの強みは「相手に点を取られた後の気持ちの切り替え」と自信をのぞかせる。昨年度の県大会女子団体戦の成績は中総体がベスト8、新人戦がベスト4。1年生から大会出場している主要メンバーが3年生となった本年度は、ベスト4以上を目標に掲げる。
 
女子団体戦には5チームが参加。総当たりのリーグ戦が行われた

女子団体戦には5チームが参加。総当たりのリーグ戦が行われた

 
KBFは昨年の新人戦以降、さらにレベルアップした実力を発揮。試合を楽しむ余裕も

KBFは昨年の新人戦以降、さらにレベルアップした実力を発揮。試合を楽しむ余裕も

 
 卓球は男女ともに団体戦と個人戦(シングルス)が行われた。団体戦は各3チームでのトーナメントで、4単1複の3点先取制。男子決勝は甲子が3-2で釜石東に競り勝ち2連覇、女子は唐丹が3-0で甲子を下し、昨年の新人戦に次ぐ優勝を果たした。
 
卓球競技は大槌町の城山公園体育館が会場。男子は地区内6校の選手が参加

卓球競技は大槌町の城山公園体育館が会場。男子は地区内6校の選手が参加

 
女子団体戦を制し、個人戦に挑む唐丹中の選手(濃橙色ユニフォーム)

女子団体戦を制し、個人戦に挑む唐丹中の選手(濃橙色ユニフォーム)

 
 甲子中男子の米澤悠真主将(3年)は「みんなで力を合わせて練習してきたので、優勝できてうれしい」と喜びの声。追い込まれても、「かけ声や相手に負けないぐらいの(勝利への)強い気持ちがあったと思う」と勝因を明かした。県大会までに「少しでもミスを減らせるように」と強化ポイントを挙げ、「一人一人が声を出し励まし合いながら、一本一本集中してプレーできるよう頑張りたい」と意気込みを示した。
 
卓球男子個人戦には29人が参加。トーナメント戦で優勝を競い合った

卓球男子個人戦には29人が参加。トーナメント戦で優勝を競い合った

 
 本年度から始まった釜石市の「中学校拠点校部活動」では各校の活動状況を鑑み、釜石中が男子バレーボール、女子バスケットボール、剣道の拠点校に、釜石東中がサッカーの拠点校となり、在籍校で同種目の部活ができない生徒を受け入れている。本大会には同制度を利用する生徒2人が参加し、試合の機会を得た。
 
 釜石中の女子バスケに参加する釜石東中2年の千葉向日葵さんは、小学3年時から始めた競技を続けたいと同制度を利用。家族の送迎で放課後、釜石中に通い、練習を続けている。「たくさんの人と(好きなバスケが)でき、いろいろな大会にも出られてうれしい。みんなと話をするのも楽しみ」と千葉さん。中総体では先発メンバーとして出場し、チームの勝利に貢献した。
 
釜石は大平との合同チームで出場し、大槌と対戦。拠点校部活動制度を利用し釜石中で活動する千葉さん(右上)も躍動

釜石は大平との合同チームで出場し、大槌と対戦。拠点校部活動制度を利用し釜石中で活動する千葉さん(右上)も躍動

 
巧みなドリブルで相手をかわし、得点を重ねる釜石の選手

巧みなドリブルで相手をかわし、得点を重ねる釜石の選手

 
 釜石中女子バスケ部は今大会、大平中との合同チームで出場し、大槌学園を破って県大会出場を決めた。釜石中の菊池星那主将(2年)は「両校メンバーのコミュニケーションがとれるよう互いに声をかけ合い、最後まで笑顔で試合ができた」と振り返り、「県大会はレベルが高いので、今日の課題を意識しながらさらに練習を重ねていきたい」と話した。釜石女子部顧問の櫛引かおり教諭は「2校一緒の練習は週末に限られ、練習試合もにわかに組んでとなると難しい側面もあったが、回数を重ねていくごとに深化。人数が増えた分、アクシデントがあっても選手交代に臨機応変に対応が可能」とメリットも示した。
 
大槌を大差で破り県大会出場を決めた釜石・大平合同チーム。「まずは初戦突破を」と県大会へ意欲を高める

大槌を大差で破り県大会出場を決めた釜石・大平合同チーム。「まずは初戦突破を」と県大会へ意欲を高める

 
 今大会では同日開催の遠野市大会と連携し、2競技を同じ会場で行った。審判員の相互応援をしやすくし、効率的な大会運営を図るもので、ソフトテニスは遠野運動公園テニスコートで、バスケットボールは大槌学園体育館で、釜石大槌地区と遠野市の各大会を同時進行で実施した。
 
隣のコートでは遠野市中総体の試合が行われ、これまでとは違った雰囲気に。応援の家族も2倍に

隣のコートでは遠野市中総体の試合が行われ、これまでとは違った雰囲気に。応援の家族も2倍に

 
2026年度釜石大槌地区中学校総合体育大会成績一覧表はこちら

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釜石市から38年ぶり 都市対抗野球東北大会へ クラブチームの「釜石野球団」初の大舞台に挑む

第97回都市対抗野球県予選で3位となり、東北大会出場を決めた釜石野球団=写真提供:同団(以下、試合写真同)

第97回都市対抗野球県予選で3位となり、東北大会出場を決めた釜石野球団=写真提供:同団(以下、試合写真同)

 
 釜石市唯一の社会人硬式野球チーム、釜石野球団(佐藤貴之監督、43人)が18日に福島県で開幕する第97回都市対抗野球第二次予選東北大会に岩手第3代表として出場する。釜石市のチームが同大会に出場するのは1988(昭和63)年に新日鉄釜石硬式野球部が出場して以来38年ぶり。1975(同50)年創立の同団にとっては初の快挙となる。企業チームを含む各県の強豪が集まる大会で、選手らは同市代表の誇りを胸に積み上げてきた実力を最大限発揮する構えだ。
 
 釜石野球団(以下、釜石)は5月に開催された第一次予選県大会に出場。15クラブによる予選を勝ち抜いた4チームとシード権を持つ4チーム計8チームで争う県代表決定トーナメントに、シードチームとして出場した。1回戦は予選Aブロック代表の盛友クラブ(盛岡市)と対戦し12-5で勝利。準決勝はJR盛岡(同)に13-0で敗れた。釜石は第3代表(3位)決定戦で、県内クラブチームの強豪、水沢駒形野球倶楽部(奥州市)と対戦。8回に一挙4点を挙げる逆転勝利(4-1)で、初の県代表の座を獲得した。東北大会には優勝のトヨタ自動車東日本(金ケ崎町)、準優勝のJR盛岡とともに出場する。
 
5月24日に行われた第3代表決定戦。釜石野球団は水沢駒形野球倶楽部と対戦。上ユニフォーム白が釜石

5月24日に行われた第3代表決定戦。釜石野球団は水沢駒形野球倶楽部と対戦。上ユニフォーム白が釜石

 
写真右は盛友クラブ戦で着用したユニフォーム。ともに肩には釜石市の市章が入る

写真右は盛友クラブ戦で着用したユニフォーム。ともに肩には釜石市の市章が入る

 
 クラブチームの釜石はこの10年で着実に力をつけてきた。2018年のJABA東北クラブカップ県予選優勝での東北大会出場を皮切りに、24年には全日本クラブ選手権県予選で3位、25年の同選手権県予選では準優勝に輝き、2年連続の東北大会出場を果たした。
 
 選手は釜石出身、在住者のみならず、県内各地から加入していて、高校野球での甲子園出場経験者も複数在籍。加入者は増加傾向にあり、今年は他チームからの移籍を含め7人が新たに加わった。このうち5人が投手で、投手陣は計15人に。エース廣崎真樹(32)を中心に、新加入の佐々木武輝(23)、大瀬開途(20)、阿部浩土史(21)らが本県予選でも好投した。「投手層が厚くなり、先の試合を見据えながらの起用が可能になった。投手が多いのは大きな戦力」と佐藤監督(57)。
 
昨年加入した廣崎真樹投手。エースとして活躍(盛友クラブ戦)

昨年加入した廣崎真樹投手。エースとして活躍(盛友クラブ戦)

 
今年新たに加入した佐々木武輝投手。水沢駒形戦で先発し、相手打線を3安打に抑えるピッチングで137球を完投

今年新たに加入した佐々木武輝投手。水沢駒形戦で先発し、相手打線を3安打に抑えるピッチングで137球を完投
 
新加入の大瀬開途投手は釜石出身。県内の野球強豪校、一関学院高を卒業

新加入の大瀬開途投手は釜石出身。県内の野球強豪校、一関学院高を卒業

 
 チームの持ち味、打撃にも磨きがかかる。菅原昌也(28)、西澤和哉(28)、滝田丞(25)の打力に加え、俊足の吉田匠(30)、西澤直史(31)の一打も期待したいところ。都市対抗野球には元プロ選手ら球速の速い投手が参入しているため、「そこにどのくらい食らいついていけるかが鍵」(佐藤監督)。
 
チームの主砲、菅原昌也選手(左)は本予選でも長打力を発揮。盛友戦では本塁打も。滝田丞選手(右)も先頭打者などで活躍

チームの主砲、菅原昌也選手(左)は本予選でも長打力を発揮。盛友戦では本塁打も。滝田丞選手(右)も先頭打者などで活躍

 
西澤直史(右)、和哉(左)兄弟選手も打撃の要。捕手の和哉選手は司令塔としてもチームを支える

西澤直史(右)、和哉(左)兄弟選手も打撃の要。捕手の和哉選手は司令塔としてもチームを支える

 
 第3代表決定戦で8回に同点打を放ち、逆転勝利へチームを勢いづけた菅原選手は「入団してから水沢駒形には一度も勝ったことがなかった。水沢を倒すのを目標にやってきたので喜びは大きい」とし、新戦力の投手陣の頑張りと昨年の対戦での相手投手の研究を勝因に挙げる。社会人野球の最高峰“都市対抗”で東北大会に行けることに、「県外の強豪企業チームと対戦できる機会はそんなにない。今回の経験がチームの飛躍にもつながると思うので、得るものを得て全力で戦ってきたい」と意気込む。入団11年目の今季は主将としてもチームをけん引する。「釜石市代表として、市民の皆さんに良い報告ができるように頑張る」とも。
 
毎週水曜日の通常練習は仕事を終えた夜に実施。佐藤貴之監督(左)のノックで守備練習=10日

毎週水曜日の通常練習は仕事を終えた夜に実施。佐藤貴之監督(左)のノックで守備練習=10日

 
ティーバッティング練習でミート力、スイングスピードなどを養う

ティーバッティング練習でミート力、スイングスピードなどを養う

 
 全日本クラブ選手権含め3年連続の東北大会進出。選手らは場慣れも進み、「経験値が上がってきたことで『自分たちもやれる』という自信がついてきている」という。練習に対する意識も変わってきていて、選手から新メニューを提案することも。チームのモットー「エンジョイ!ベースボール」はそのままに、さらなる高みを目指す。釜石市の市章を肩に付けて臨む本大会。「東北大会では大漁旗も飾って、釜石を大いにアピールしてきたい」と佐藤監督。
 
夜の練習は釜石在住者が中心。各地のメンバーが集まっての球場練習は土日に設定

夜の練習は釜石在住者が中心。各地のメンバーが集まっての球場練習は土日に設定

 
初の都市対抗東北大会へ気持ちを高めるメンバー「頑張るぞー!」

初の都市対抗東北大会へ気持ちを高めるメンバー「頑張るぞー!」

 
 東北大会には6県から計12チームが出場する。釜石の初戦は18日午前10時から。福島県営あづま球場で、仙台市のマルハン北日本カンパニー(宮城第4代表)と対戦する。東京ドームで行われる全国大会への出場枠は上位2チーム。
 
【続報】
釜石野球団の下部組織、小学生チームの「釜石野球団Jr(ジュニア)」は13日に岩泉町の楽天イーグルス岩泉球場で行われた第48回エンジョイ!軟式野球フェスティバル2026県予選(いわての牛乳カップ)で初優勝。全国大会への出場権を手にした。準決勝で田野畑スピリッツ・普代オーシャンズ連合(下閉伊北)を10-4で下した釜石は、決勝で山目スポーツ少年団(一関市)と対戦。1回に一挙3点、2回、4回に各4点を加えた釜石は11-3(5回コールド)の大差で勝利。釜石の熊谷龍希選手は最優秀選手賞、前川城選手は打撃賞を受賞した。全国大会は本県を会場に8月8~11日の日程で行われる。
 
13日に決勝が行われた軟式野球フェス県予選(いわての牛乳カップ)で優勝し、全国大会出場を決めた釜石野球団Jr(ジュニア)=写真提供:同団Jr

13日に決勝が行われた軟式野球フェス県予選(いわての牛乳カップ)で優勝し、全国大会出場を決めた釜石野球団Jr(ジュニア)=写真提供:同団Jr

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今年も優勝するぞ! ラグビーキッズ始動 釜石SWジュニア 新入団員迎え開校式

「1年間頑張るぞ!おぉー」 今季の活動へ意欲を高める釜石シーウェイブスジュニアの団員=5日、市球技場

「1年間頑張るぞ!おぉー」 今季の活動へ意欲を高める釜石シーウェイブスジュニアの団員=5日、市球技場

 
 小学生ラグビースクールの釜石シーウェイブス(SW)ジュニアは5日、釜石市甲子町の市球技場で2026年度の開校式を行った。新入団員2人を迎え、24人で始動。今季の目標を掲げ、練習をスタートさせた。チームは、前身の釜石ラグビースクールから数え50周年となった昨年度、東北レベルの大会で優勝するなど躍進した。指導員らは今季も子どもたちにラグビーの楽しさを伝えながら、競技力やチームワーク向上を図り、各種大会での勝利を目指す。
 
 開校式には団員と保護者、指導員ら運営スタッフ計約60人が参加した。大畑勇校長は「今日から51回目のスタートになる。ラグビーは体をぶつけたり走ったりでつらい時もあるが、一生懸命頑張ればきっと楽しいことが待っている。みんなで励まし合って楽しい1年にしよう」と団員らに呼びかけた。トップチームの日本製鉄釜石SW、坂下功正総監督も「たくさんチャレンジして一歩一歩うまくなるように。ラグビーは1人ではできない。新しい仲間を守り、ラグビーをする環境をつくってくれる人たちに感謝の気持ちを持って1年間頑張っていこう」と激励した。
 
団員を激励する大畑勇校長(右上)と坂下功正総監督(左上)

団員を激励する大畑勇校長(右上)と坂下功正総監督(左上)

 
本年度新たに仲間入りした3年女子団員。「よろしくお願いします!」とあいさつ

本年度新たに仲間入りした3年女子団員。「よろしくお願いします!」とあいさつ

 
 釜石SWジュニアは幼児(年長)から小学6年生までの男女が対象。本年度は3年生の三浦唯花さん(釜石小)、山﨑衣千花さん(大槌学園)が新たに入団し、開校式で紹介された。三浦さんは「同級生の友達がやっていて楽しそうだったから」と入団を決め、「すごくワクワクしている。たくさんトライを決める選手になりたい」と目を輝かせた。高校1年の兄がジュニア出身という山﨑さんは母の勧めで入団。「(自分も)走ったり体を動かすのが好き。みんなとやるの、楽しみ」と期待した。
 
2026年度の目標を寄せ書きする高学年団員。1年後の達成を目指して…

2026年度の目標を寄せ書きする高学年団員。1年後の達成を目指して…

 
開校式後、さっそく練習開始。元気に体を動かし笑顔を見せる

開校式後、さっそく練習開始。元気に体を動かし笑顔を見せる

 
 本年1月、初めて企画された小学校高学年対象の大会「IWATE RIZING CUP(いわてライジングカップ)」で、チームは初代チャンピオンに輝いた。昨年11月に開催した50周年記念の交流試合では、県内全チームとヒーローズカップ東北大会で優勝した高清水(秋田県)を迎える中、全勝。チーム、選手の成長を感じさせる1年となった。
 
 今季、キャプテンを務める及川結心さん(小佐野小6年)は「昨年の6年生に負けないよう、もっと力をつけて大会でいっぱい優勝したい。新入団員にはやさしく教えていきたい」と意気込みを語り、開校式では「全学年を通して楽しくラグビーをしよう。エンジョイ、ラグビー!」とこぶしを突き上げた。
 
ボールを持ってグラウンドを駆け回る中学年以下の団員。タッチされたら仲間にパス

ボールを持ってグラウンドを駆け回る中学年以下の団員。タッチされたら仲間にパス

 
トライ!? 先輩団員はグラウンディングもしっかりと

トライ!? 先輩団員はグラウンディングもしっかりと

 
 チームは今年度も各種大会や強化練習会、地元開催のラグビーイベントへの参加、トップチームが所属するリーグワン2部公式戦のサポート、応援などを予定。季節ごとのお楽しみイベントも計画する。団員は随時募集中。練習の見学や体験も受け入れる。
 
 練習は、毎週日曜日午前9時から同11時まで(幼児、全学年)と、同水曜日午後6時半から同8時まで(3~6年)。場所は市球技場。冬季(12~3月)の水曜練習は鵜住居町の市民体育館で行う。入団や見学などの問い合わせは一般社団法人釜石シーウェイブスRFC事務局(電話0193・22・1173)へ。
 
高学年のパス練習。両手指をしっかり広げてキャッチ。ジュニア卒団生(後方)も練習をサポート

高学年のパス練習。両手指をしっかり広げてキャッチ。ジュニア卒団生(後方)も練習をサポート

 
学年を1つ上げ、51年目の活動にスタートダッシュ!大会優勝を狙う

学年を1つ上げ、51年目の活動にスタートダッシュ!大会優勝を狙う

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釜石・うのスタに集合!高校ラガーマン 交流試合で刺激し合う 地元高校生ら語り部活動も

釜石市で開かれた東北復興高校ラグビー交流会=2日、釜石鵜住居復興スタジアム

釜石市で開かれた東北復興高校ラグビー交流会=2日、釜石鵜住居復興スタジアム

 
 高校ラグビーの強豪校が釜石市に集う東北復興高校ラグビー交流会(同実行委主催)は1日から3日までの日程で、同市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアム(通称・うのスタ)など3会場で行われた。4回目となる今回は北海道から九州まで各地の高校に加え、地元岩手県は各校で合同チームを組んで参加。全国20校、約540人が冷たい雨にも負けず、泥だらけになりながら熱い戦いを繰り広げた。
 
 選手たちの出場機会を増やし、できるだけ多くのチームと対戦できるよう、1試合20分のルールで交流試合を実施。うのスタのほか、根浜シーサイド多目的広場、市球技場に分かれ、楕円(だえん)球を追いかけた。
 
悪天候に負けずはつらつとプレーする選手たち

悪天候に負けずはつらつとプレーする選手たち

 
 2日は各校の選抜選手でつくる2チームによるドリームマッチが行われた。冷たい雨が降り続く中、ボールの扱いに苦戦したり思うような動きができずとも互いに声をかけ合い、迫力あふれるプレーを見せた。
 
熱戦!各校の選抜選手によるドリームマッチ

熱戦!各校の選抜選手によるドリームマッチ

 
トライ!一進一退の攻防が繰り広げられた

トライ!一進一退の攻防が繰り広げられた

 
 例年通り、防災学習も実施。町内にある震災伝承施設「いのちをつなぐ未来館」スタッフの川崎杏樹さんが体験を伝えた。さらに今回は、釜石高の生徒らでつくる防災活動グループ「夢団」の語り部活動も。災害への備え、心構えなど大切にしてほしいことを高校生ラガーマンたちに届け、考えてもらう機会にした。
 
防災学習に臨む選手たち。体験談にじっと耳を傾けた

防災学習に臨む選手たち。体験談にじっと耳を傾けた

 
「災害への備えを」と呼びかけた釜石高の生徒たち

「災害への備えを」と呼びかけた釜石高の生徒たち

 
 常翔学園高(大阪市)の南方海至人さん(2年)は、同年代の語り部の話を自身が暮らす地域に置き換えながら耳を傾けた。津波の心配はないが、土砂災害は起こりうると想像。「災害の種類は違っても、その恐ろしさを知った。なめず、油断せず、判断して命を守りたい」と受け止めた。
 
 そんな南方さんはドリームマッチに出場。「みんなうまい。試合で何をすべきか分かっているから、プレーしていて楽しい。このグラウンドで、新しい仲間ができた。ラグビーが好きな者同士、交流できてよかった」と充実感をにじませた。
 
交流試合で強豪校に挑む釜石高の菊池眞暖さん(左の写真)=2日、根浜シーサイド多目的広場

交流試合で強豪校に挑む釜石高の菊池眞暖さん(左の写真)=2日、根浜シーサイド多目的広場

 
 常翔学園高の胸を借り、レベルアップを図ったのは釜石高の菊池眞暖さん(2年)。黒沢尻工業高(北上市)や釜石商工高との合同チームで試合に臨み、「視野が広がり、刺激になった」と目を輝かせた。本格的にラグビー競技に打ち込むのは高校に入ってから。中学3年生の時に活動した特設ラグビー部で、その魅力にハマった。「チームの団結を他の競技より強く感じられた。仲間を信じ、信頼関係を築ける競技だと思う。ノーサイドの精神にも引かれた」と熱を込める。
 
ずぶぬれ、泥だらけでも笑顔の菊池さん(左)、チームメートで同級生の佐藤和希さん

ずぶぬれ、泥だらけでも笑顔の菊池さん(左)、チームメートで同級生の佐藤和希さん

 
「夢団」の語り部として他県の選手と交流する菊池さん(右)

「夢団」の語り部として他県の選手と交流する菊池さん(右)

 
 「普通なら、対戦できない相手」と話し、全国各地からこの地に集ってくれたことへの感謝を口にした菊池さん。「ありがとう」の気持ちも込め、夢団の語り部として「今ある幸せを大切に、精いっぱい生きて」「思っていること、気持ちを言葉にして伝えて」と、競技を通して出会った仲間にそんな呼びかけをした。
 
うのスタに集った高校ラガーマン。応援も元気に

うのスタに集った高校ラガーマン。応援も元気に

 
 交流会は、うのスタが会場となったラグビーワールドカップ2019年日本大会のレガシー(遺産)や、東日本大震災の復興支援を目的として2023年に初開催された。発案者で参加校幹事の代表幹事も務める常翔学園中・高の野上友一校長(67)は「全国どこにいても災害はある。彼ら(参加した選手たち)には15年前に被害があった地域を見て、話を聞いて防災意識を持ってほしい。いざという時、若い力は救助隊として力を出すこともできるから」と期待。「復興のシンボル」と強調するうのスタで、「ラグビーを通してアピールした元気が地域の方たちに届くといい」とも願う。
 
 実行委員長を務めた釜石市ラグビーフットボール協会の小笠原順一会長(66)は強豪校が集う機会を歓迎し、もてなしに力を入れる。「他県のチームの強さを感じ、岩手の各校も刺激を受けたはず」と確信。「継続が大事」と話す野上校長と思いを再共有したようだ。

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釜石の2チーム 昭和新山国際雪合戦大会でダブル優勝! クラブ設立10周年の快挙に歓喜

第37回昭和新山国際雪合戦大会で優勝した「ウル虎ジュニア釜石」「ウル虎セブン」のメンバーと監督ら

第37回昭和新山国際雪合戦大会で優勝した「ウル虎ジュニア釜石」「ウル虎セブン」のメンバーと監督ら

 
 釜石大槌雪合戦クラブ(佐久間定樹代表、30人)の2チームが2月21、22の両日、北海道壮瞥町で開かれた第37回昭和新山国際雪合戦大会(同実行委主催)で優勝した。ジュニア交流戦(小学生男女)に出場したウル虎ジュニア釜石が2年ぶり2回目、レディースの部(中学生以上の女性)に出場したウル虎セブンが初の頂点に輝いた。今年、設立10周年を迎える同クラブ。雪の少ない地域でスポーツ雪合戦競技の普及から始まった活動は、メンバーの地道な努力の積み重ねで、全国トップレベルのチームを輩出するまでに成長。地元スポーツ界に新たな活力をもたらしている。
 
 今月23日、優勝した2チームの選手と監督ら14人が市役所を訪れ、小野共市長に大会結果を報告した。優勝チームに贈られるゴールデンビブスを身に着けた選手らは、これまで支えてくれた地元企業・団体、応援してくれた学校の同級生らに感謝の気持ちを表し、優勝の喜びを伝えた。小野市長は「さまざまな作戦を立て、みんなで努力した結果。自信を持って、今後もいろいろなことにチャレンジしてほしい」と話した。
 
釜石大槌雪合戦クラブの佐久間定樹代表が大会結果を報告=23日、釜石市役所市長室

釜石大槌雪合戦クラブの佐久間定樹代表が大会結果を報告=23日、釜石市役所市長室

 
レディース、ジュニア両チームの選手が優勝の感想などを述べた

レディース、ジュニア両チームの選手が優勝の感想などを述べた

 
 大会には5部門に全国から計118チームが参加した。6チームが出場したジュニア交流戦で、ウル虎ジュニア釜石は予選リーグを2勝0敗で突破。決勝では本県の強豪、西和賀町のKING BULLを2-0(3セットマッチ、2セット先取で勝利)で下し、2回目の優勝を果たした。ウル虎ジュニア釜石は2023年に結成。同大会への出場は3回目で、今大会には釜石、大槌の小学2~6年生7人で挑んだ。小林賢生主将(双葉小6年)は「玉送りの声のかけ合いとかチームワークの良さが勝因」とし、後輩に連覇を託した。「窮地に立っても逆転できたり、最後までどっちが勝つか分からないところが面白い」と競技の魅力を語り、「中学生になっても続けたい」と望んだ。
 
ウル虎ジュニア釜石の小林賢生主将は「練習した成果を発揮して優勝できたので良かった。来年のメンバーにも頑張ってほしい」と話した

ウル虎ジュニア釜石の小林賢生主将は「練習した成果を発揮して優勝できたので良かった。来年のメンバーにも頑張ってほしい」と話した

 
 レディースの部には12チームが出場。ウル虎セブンは2勝0敗で予選リーグを1位通過し、8チームで争う決勝トーナメントに進んだ。1回戦で北海道日高支部代表のNAT、準決勝で本県代表のめしべ(紫波町)を破り、決勝では北海道オホーツク支部代表のRYU☆KOHAと対戦。3セット中、2勝1分けで初めての栄冠を手にした。ウル虎セブンはチームを結成した2018年に同大会に初出場したが、以降はコロナ禍による3年間の大会中止、地区予選の敗退などで出場機会を逃していた。昨年は準優勝まで進み、チーム結成9年目の今年、念願の頂点に立った。
 
昨年の悔しさをばねに念願の初優勝を果たしたレディースチーム「ウル虎セブン」。中学生メンバーが活躍

昨年の悔しさをばねに念願の初優勝を果たしたレディースチーム「ウル虎セブン」。中学生メンバーが活躍

 
 今季のチームは中学生5人、社会人3人で構成。競技歴7年目の柏崎楓主将(29)は「目標としていた優勝をやっと果たせた」と万感の表情。「とにかく攻めるプレー」がチームの強みで、「それが存分に発揮できた結果」と喜ぶ。雪の少ない地域ながら、ここまで力を付けてきた要因として挙げるのは、年間を通した活動。体育館で室内練習球を使った練習を週1回続けていて、「少しずつ個々のレベルアップが図られているのが大きい」という。柏崎主将は今大会の最優秀選手賞にも選ばれた。次に目指すは連覇だが、「そこにとらわれ過ぎず、自分たちが納得のいく試合をできれば」と話す。
 
ウル虎セブンの柏崎楓主将は、ジュニアから上がってきた中学生とチームを組んでの優勝に喜びを表した

ウル虎セブンの柏崎楓主将は、ジュニアから上がってきた中学生とチームを組んでの優勝に喜びを表した

 
 今大会には、68チームが参加した一般の部に同クラブから男子のタイガーセブンも出場。予選リーグを1位通過し、準決勝リーグに進んだが、決勝トーナメント進出はならなかった。
 
 同クラブは2016年秋に社会人の男子チームからスタート。2年後に女子チームが結成された。コロナ禍で運動の機会が減った中、小学生向けの雪合戦教室を開始。23年には小学生チームが誕生した。クラブ立ち上げメンバーの一人、佐久間定樹代表(43)は「小学生に教えるようになって、練習時の雰囲気もいい形に変わった。小学生で始めた子が中学生になり、大人と一緒に活動しているのもうれしいこと」と喜ぶ。年間を通した活動は競技を長く続けることにもつながっている。同クラブは毎週月曜日午後7時から中妻体育館で活動中。「やってみたい方はぜひ!」と新たな仲間の加入を呼びかける。