釜石ラーメン
釜石ラーメンとは、程よいコシのある「極細の縮れ麺」と「琥珀色に透き通った醤油味の淡麗スープ」が特徴の岩手県釜石市のご当地ラーメンです。現在、釜石市内で釜石ラーメンを提供する店は、中華専門店、一般食堂、そば・うどん屋などがあり、麺・スープ・トッピングは、各店舗ごとに違いがあり、それぞれの特徴があります。
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釜石ラーメンの背景
鉄鋼業と漁業で賑わいのあった昭和30年頃は、店の周辺にはハモニカ長屋(六間長屋)と呼ばれる製鉄所の社宅がたくさんあり、給料日には出前を多く、当時では一杯30〜50円のラーメンを家族みんなで食べるのが楽しみの一つでした。製鉄所が栄えることが釜石のラーメン文化の発展に寄与してきたとも言われています。さらには、古くから漁港が栄え、多少せっかちだが羽振りの良い漁師たちが闊歩していた繁華街では、この極細麺の「注文から待たせないラーメン」が知らず知らずのうちに浸透していったという話しもあります。
極細の縮れ麺と淡麗スープが特徴の釜石ラーメン
このように、釜石ラーメン文化の成り立ちと進化は、麺やスープそのもののカタチだけに頼るのではなく、提供する側の茹でる加減までも配慮する姿勢や、食べる側の気性や好みなどを総合した、地元の人々に合ったラーメンの「提供方法の確立」とも言えます。釜石ラーメンには、古き良き時代を背負ってきた釜石人が守り続けてきた企業城下町と賑わう漁港の歴史と誇りが隠されており、食文化の進化の軌跡でもあります。
釜石ラーメンのれん会
釜石ラーメンのれん会は、釜石ラーメンの振興と地域の活性化を目的に、2011年3月10日に市内10店舗の事業者が集まり会設立の合意が行われました。しかし、その翌日に発生した東日本大震災により、市内でラーメンを提供していた事業者のおよそ半数にあたる20店舗が被災しました。
そして2011年11月、再起と復興を目指す22の事業者が集い正式に設立されました。現在はさらに多くの事業者が参加し、釜石のまちを盛り上げています。
そして2011年11月、再起と復興を目指す22の事業者が集い正式に設立されました。現在はさらに多くの事業者が参加し、釜石のまちを盛り上げています。
釜石ラーメンのれん会
問い合わせ:釜石商工会議所 TEL 0193-22-2434