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甑(こしき)から冷却機へ蒸米を移す作業を体験する参加者

もろみ造り作業に挑戦、浜千鳥で仕込み体験会〜参加者「味わいも増しそう」、国際的評価を実感

甑(こしき)から冷却機へ蒸米を移す作業を体験する参加者

甑(こしき)から冷却機へ蒸米を移す作業を体験する参加者

 

 釜石市小川町の酒造会社、浜千鳥(新里進社長)は2月29日、3月1日の両日、同社の酒蔵で仕込み体験会を開いた。地酒への理解と消費拡大を狙いに1998年から続けられている「酒造り体験塾」の一環。29日は市内と近隣市町から15人が参加し、もろみ造りのための各種作業に挑戦した。

 

 本年度の体験塾は昨年5月に田植え、9月に稲刈りを実施。今回の第3弾は▽高温の蒸気で蒸した大槌産酒米「吟ぎんが」を掘り起こし、冷却機に移す▽冷ました米を2人1組で仕込み場のタンクまで運ぶ▽酒母が入ったタンクに米を投入し、発酵を促すよう櫂(かい)棒で混ぜる(櫂入れ)▽翌日の仕込み用の洗米―の4工程で、代わる代わる作業を体験した。

 

 参加者は蔵人の手ほどきを受け、昔ながらの酒造りの技や苦労の一端を味わった。昨年4月、千葉県香取市から本県山田町に復興支援の派遣職員として赴任した林光一さん(63)は「日本酒が好きなので」と初参加。「蒸米掘りと櫂入れは(力が要り)大変。今は機械化される作業もあるが、酒造りの基本、本質を知れて良かった。浜千鳥の酒のイメージは切れのある甘さ。工程が分かると味わいも増しそう」と喜んだ。

 

肉体労働の後はさわやかな笑顔。仕込んだ純米酒の出来上がりが楽しみ!

肉体労働の後はさわやかな笑顔。仕込んだ純米酒の出来上がりが楽しみ!

 

 体験会には、同社でインターン中の宮城大1年、池田綾花さん(19)も参加。日本酒造りについて「職人の勘に頼る部分が大きいのかなと思っていたが、実際は数値などを厳しく計測していて科学だなと思った」。1カ月の予定の研修は残り半月。「杜氏さんから何でも聞ける環境は貴重。たくさん吸収していきたい。お酒を飲める20歳になるのが楽しみ」と目を輝かせた。

 

 同社の今期の酒造りは昨年10月から開始。暖冬の影響について奥村康太郎杜氏(39)は「元々寒い所なので真冬の時期は問題ないが、その前後は苦労する。仕込み庫の温度が10度を超えると、もろみの管理も難しくなるが、現在は順調に進んでいる」と話した。

 

 同社は昨年、ラグビーワールドカップ(W杯)開催を機に、外国人に日本酒を正しく理解してもらう取り組みを実施。作業場に外国語表記を増やし、外国人向けに酒造りの紹介ビデオを制作するなどし、受け入れ体制を整えた。W杯前後には約80人の外国人が酒蔵見学に訪れたという。

 

 同社の酒は国際的日本酒コンテストで2年連続高い評価を受け、日本酒ブームが起こる海外への情報発信に一役買っていたが、そんな中での新型コロナウイルスの発生。新里社長は「会社としても衛生管理を一層徹底している。催し物の中止が相次ぎ、売り上げへの影響も出始めている。消費経済への打撃は東日本大震災よりも大きくなるかも。早く収束してほしい」と強く願った。同社は3月末まで酒蔵見学の受け入れを中止する。

 

(復興釜石新聞 2020年3月4日発行 第872号より)

 

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ポート・オブ・ザ・イヤー2019を受賞した釜石港。ガントリークレーンの導入で物流が飛躍的に伸びている

ポート・オブ・ザ・イヤーに釜石港〜震災はねのけ 物流躍進

ポート・オブ・ザ・イヤー2019を受賞した釜石港。ガントリークレーンの導入で物流が飛躍的に伸びている

ポート・オブ・ザ・イヤー2019を受賞した釜石港。ガントリークレーンの導入で物流が飛躍的に伸びている

 

 公益社団法人日本港湾協会(東京都港区、宗岡正二会長)が、全国の港湾の中から話題づくりや物流で地域の活性化に最も貢献した港に贈る「ポート・オブ・ザ・イヤー2019」に釜石市の釜石港が選ばれ、22日に東京都内のホテルで開かれた表彰式で表彰された。県内で同賞を受けるのは、2004年の大船渡港に続き2港目。市は今回の受賞を受け、釜石港の認知度が向上し、地域経済の発展につながることを期待している。

 

 表彰式では、宗岡会長から野田武則市長に表彰状と盾が手渡された。野田市長は「東日本大震災の逆境をばねとしながら、港湾関係者が努力を重ねた結果が飛躍的な成長につながった。釜石自動車道の開通や三陸沿岸道の整備進ちょくも大きな力となった。今回の受賞を、さらなる飛躍につなげたい」などと述べ、受賞に感謝した。

 

宗岡正二会長(左)から賞状を受けた野田武則市長

宗岡正二会長(左)から賞状を受けた野田武則市長

 

 同賞は同協会の情報誌「港湾」の読者投票で決定。全国の約1千港の中から、「みなと」に関する話題づくりにその年で最も優れた港湾を顕彰する。

 

 釜石港は東日本大震災で被災した釜石港湾口防波堤の復旧事業が完了。ガントリークレーンの導入など港湾機能の向上、東北横断自動車道釜石秋田線の全線開通などによるアクセス性の向上が奏功し、コンテナ物流が急成長。2010年に20フィートコンテナ換算で114個だった取扱量が19年には9292個に達し、同港が前年記録した県内最多記録を更新した。

 

 同港を利用する荷主企業はコンテナ定期航路開設当初の8社から84社に拡大。昨年は、釜石鵜住居復興スタジアムで開かれたラグビーワールドカップ(W杯)の建設資材の輸送にも貢献した。昨年4月に魚河岸地区にオープンしたにぎわい施設「魚河岸テラス」が同9月、国土交通省港湾局が「みなとオアシス」に登録。11月には入館10万人を達成するなど、地域経済の活性化やにぎわいづくりに大きな成果を上げている点も評価された。

 

(復興釜石新聞 2020年1月25日発行 第861号より)

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「ほやバル」

珍しいホヤの缶詰を商品化、津田商店「ほやバル」開発〜酒のつまみ、料理用におすすめ

釜石市内で販売が始まった「ほやバル」

釜石市内で販売が始まった「ほやバル」

 

 釜石市鵜住居町の水産加工業津田商店(津田保之社長)はこのほど、地場産のホヤを使った缶詰「ほやバル」を開発した。9月開幕のラグビーワールドカップ(W杯)開催や三陸鉄道リアス線全線開通で観光客の増加が見込まれており、市場でも珍しいホヤの缶詰で三陸の味覚をアピール。市内の道の駅などの物販コーナーで販売している。

 

 三陸の海で育まれ、古くから食されてきたホヤは、甘味、塩味、酸味、苦味、うま味の5つの味を楽しめるといわれている珍しい食材。鮮度が命で、従来は採れたてを刺し身で味わうのが主だったが、近年では調理したものもお目見えし、ホヤの評価が高まっているという。

 

 同社では三陸の海の恵みを食卓に届けようと、地元のホヤを使った缶詰の開発を2017年に始めた。ひと手間加えることでさらにおいしく、手軽に家庭でバル(スペイン語で「食堂」との意)気分を楽しんでもらう「ほやバル」シリーズを商品化。県沿岸広域振興局の地域経営推進費「いわて三陸農林水産物知名度向上・新商品開発事業」を活用した。

 

 ほやバルは塩味のみでシンプルに仕上げた「プレーン」(ホヤ水煮)、ピリ辛トマトソースをからめた「アラビアータ」、スパイスを利かせたオリーブオイルに漬けた「アヒージョ」の3種類。いずれも90グラム入りで税込み500円。道の駅釜石仙人峠、かまいし特産店(シープラザ釜石内)、鵜の郷交流館「汐折」(うのすまい・トモス)で販売している。

 

ほやバル

ほやバル

 

 同社では、酒のつまみとしてそのまま楽しんでもらうのを期待。さらに、プレーンを使った炊き込みご飯やパスタなど料理用としての活用も薦めている。

 

 市内では10日から店頭に並んだ。道の駅釜石仙人峠の佐々木雅浩副駅長は「調理することで食べる年代の幅が広がる。資源の有効活用は三陸にとっていいことで、地元で愛される味になってほしい」と期待。地元の水産加工業者は他社ブランドの缶詰生産などを行っていることが多く、「津田商店の名で商品を届けることで、釜石の製造者が頑張っているとの発信にもなる」と歓迎した。

 

(復興釜石新聞 2019年8月17日発行 第816号より)

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株式会社津田商店
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ふるさと納税の返礼品としてこれまで2台が贈られた石村工業の「クラフトマンC3」。石村社長(右)は「これで販売に火が付けば」と期待する

高額ストーブ ふるさと納税返礼品に〜「まさか」の希望者相次ぐ、石村工業「これで火が付けば」

ふるさと納税の返礼品としてこれまで2台が贈られた石村工業の「クラフトマンC3」。石村社長(右)は「これで販売に火が付けば」と期待する

ふるさと納税の返礼品としてこれまで2台が贈られた石村工業の「クラフトマンC3」。石村社長(右)は「これで販売に火が付けば」と期待する

 

 釜石市「ふるさと納税」の返礼品の一つとして登録されている石村工業(釜石市大平町、石村眞一社長)製の薪(まき)ストーブが、これまで2件、希望した納税者に返礼品として贈られた。市が発行する返礼品カタログでは15万円もする“高額品”。「まさか、希望する人が出てくるとは」と石村社長(66)は驚きを隠せない。3年前にアウトドア用として発売したこのタイプは販売が伸び悩んでいることから、「これをきっかけに火が付けば」と期待をかける。

 

 同社は国内でただ一つ、薪・ペレット兼用で電気を使わないストーブを20年前から生産。これまでに沖縄県を除く全国に約2600台を販売している。この実績を生かし、持ち運び可能で、屋外で使用するキューブ型薪ストーブ「クラフトマンC3」を開発。2016年から販売を始めた。

 

 縦57・7センチ、横43センチ、奥行き56・3センチとコンパクトで、重さは28キロと従来型のほぼ3分の1。アウトドア需要の高まりや、震災時に電気を使わない暖房設備の重要性を認識した経験を生かして開発した。

 

 返礼品の登録拡大、納税者への発送業務を市から受託するかまいしDMCの若林正義さん(釜石リージョナルコディネーター=釜援隊)が、これに着目。昨年、返礼品カタログに登録した。

 

 商品一式(専用煙突セットを含む)で15万1200円。50万4千円以上の納税者が対象となる。市が返礼品として登録する約130点の中では“ダントツ”の高額品。登録拡大に力を入れてきた若林さんも「正直、希望する人はいないだろうと思っていた」と明かす。

 

 しかし、昨年11月に初めて奈良県在住の個人が返礼品として希望し、今年6月には岐阜県内の薬局が返礼品に選んだ。「1件目は、来たか―という感じで受け止めたが、2件目にはビックリ」と若林さん。「これを弾みに、ふるさと納税がさらに増えれば」と期待する。

 

 石村工業で薪ストーブの販売を担当する三浦純一営業部長によると、これまで3年間で「C3」が売れたのは約80台。「自信の製品だが、伸び悩んでいる。価格が安いだけに、いっぱい売らないと」と苦戦を明かすが、最近ではネットのウェブショップで購入し、ユーチューブで発信する人も現れ始めているという。

 

 石村社長は「高額なウチの製品を返礼品に選んでもらい、本当にうれしい。このストーブで少しでも釜石のことを思い出していただければ」と願う。

 

(復興釜石新聞 2019年7月20日発行 第809号より)

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「糀みそドレッシング」で健康に、藤勇醸造開発〜発酵食品ブームに着目、パッケージにも工夫

「糀みそドレッシング」で健康に、藤勇醸造開発〜発酵食品ブームに着目、パッケージにも工夫

「十割糀みそ」を使ったドレッシング

「十割糀みそ」を使ったドレッシング

 

 釜石市大渡町のみそ、しょうゆ製造販売業、藤勇醸造(藤井徳之社長)はこのほど、自社の「十割糀(こうじ)みそ」を使った「糀みそドレッシング」を開発した。たっぷりと入ったタマネギの甘みと、厳選した米油、ごま油がみそのうまみを引き立てているのが特徴。保存料などの添加物を使わないことにもこだわった一品だ。

 

 使われた十割糀みそは県産の米、大豆100%で仕込んだ甘めのみそ。もちろん無添加だ。そのみそをベースに国産の生タマネギと炒めたタマネギを程よくからめ、米油やごま油などを配合。ぴりっと白コショウも利かせた。

 

 みその消費量は食生活の変化などで全国的に減少傾向。同社では売り上げ向上や普及に向け新アイテムの必要性を感じていた。商品開発と広報を担当する小山明日奈さん(30)は、「健康、美容にいい」といった発酵食品ブームに着目。市の「ラグビー応援おいしい釜石お土産開発補助金制度」を活用し、昨年から具体的な開発を始めた。

 

 レシピ開発や製造には、ドレッシング製造の実績がある盛岡市の浅沼醤油(しょうゆ)店の協力を得た。みその風味を残す工夫、油分の組み合わせや配合など試行錯誤。甘み、うまみ、酸味のバランスも考えつつ、「飽きずに、また食べたくなるような味」に仕上げた。

 

 みそのおいしさを手軽に味わってもらうため、パッケージにも工夫した。みそのイメージ、老舗感、和の雰囲気をあえて排除。普段から料理をしている女性をメインターゲットにし、「おしゃれで洗練されたイメージ、手に持ちたくなるようなデザイン」を取り入れた。

 

 小山さんは「野菜にたっぷりかけて味わってほしい」と期待。みそと相性の良い海藻類、キノコ類、豆腐などもお勧めという。

 

 同社は東日本大震災後、全国からの支援に感謝を込め、精力的に製造、開発を進めている。今秋にはラグビーワールドカップ(W杯)も控え、小山さんは「多くの人に来てもらう機会。感謝を伝えつつ、釜石を知ってもらえるよう売り込んでいきたい」と力を込める。

 

 十割糀みそドレッシングは、150ミリリットル入り390円(税抜き)。市内では道の駅釜石仙人峠、かまいし特産店(シープラザ釜石内)、イオンタウン釜石店で販売している。

 

 問い合わせは藤勇醸造(電話0193・22・4177)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年6月1日発行 第795号より)

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藤勇醸造株式会社
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鉄の歴史館2019企画展第1弾「災害と製鉄所」

鉄の歴史館 2019 企画展第1弾「災害と製鉄所」

鉄の歴史館2019企画展第1弾「災害と製鉄所」

 

開催期間

令和元年6月19日(水)~8月26日(月)

開館時間

9時~17時(最終入館:16時)

休館日

火曜日

入館料

大人500円 高校生300円 小・中学生150円

問い合せ

釜石市立鉄の歴史館 TEL:0193-24-2211

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鉄の歴史館 – 釜石市

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 世界遺産課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8846 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/detail/1228741_2430.html
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ロート製薬と創作農家こすもすが共同開発したアイスバー

甲子柿をアイスに、ロート製薬PALETAS〜「フローズンフルーツバー」創作農家こすもす協力

ロート製薬と創作農家こすもすが共同開発したアイスバー

ロート製薬と創作農家こすもすが共同開発したアイスバー

 

 大手製薬メーカーのロート製薬(本社・大阪市)は、釜石市の特産品「甲子柿」を使った冷菓「フローズンフルーツバー」を開発した。旬の時期に収穫された新鮮なフルーツや野菜を果汁やジェラート、ヨーグルトなどに閉じ込めたもので、「PALETAS(パレタス)」というブランド名で関東を中心に販売され、注目を集めている。今回、創作農家こすもす(甲子町)と協力し開発を進め、17日に釜石市役所で野田武則市長に試作品をお披露目。釜石地区限定で6月23日(予定)から販売することを報告した。

 

 ロート製薬仙台支店地域連携室の小久保伸一さん(55)、こすもすの藤井サヱ子代表(74)ら関係者4人が市役所を訪問。開発の経緯や今後の展開について説明した。

 

 小久保さんによると、パレタスは健康に良いものをおいしく楽しく食べてもらうことをコンセプトに、着色料や人工甘味料を使用しない安心にこだわったフルーツバー。産地や生産者にこだわり、果汁・果実も可能な限り国産のものを使う。「フルーツが凍っていても柔らかく食べられる技術を開発し、自然の甘味や果汁を使ったレシピにこだわっている」という。

 

 現在、鎌倉本店に加えて、銀座、六本木で店舗を運営。みずみずしい食感や風味の冷凍フルーツがごろごろ入っているのが特徴で、見た目の楽しさも評判になっている。

 

 今回の開発は、小久保さんが2016年に甲子柿に出会ったのがきかっけ。「すごいインパクトがあった」とパレタスとのコラボを考え、昨年秋頃に成分調査を実施。いぶして作る甲子柿はビタミンCと、リコピン、ベータカロテン、クリプトキサンチンといった抗酸化物質が多く含まれていることが分かり、開発が一気に進んだ。

 

 試作品は、甲子柿をとろみのある半液体状にして練り込んだ柿風味アイスに、旬の果物などを合わせている。試食した野田市長は「フルーツの香り、ほのかな甘みがいい。高級感もある。甲子柿の持つ可能性が感じられ、新たな展開への期待が広がる」と高く評価した。

 

柿風味アイスに旬の果物を閉じ込めた

柿風味アイスに旬の果物を閉じ込めた

 

 小久保さんは「珍しい柿を生かすことができた。安心安全なものを食べて健康になってほしい」とアピール。藤井代表は「すっきりとした後味でおいしい。体に優しい感じも好き。大手企業に注目され、柿のPRには最高。市民の皆さんに食べて楽しんでほしい」と期待した。

 

 販売は釜石市内限定で開始。こすもすを会場に6月23日に予定するイベントで売り出す。価格は500円前後となる見込みで、1千個を生産。こすもすでの売れ行きを見ながら販路開拓を進める考えだ。

 

(復興釜石新聞 2019年4月24日発行 第785号より)

 

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英語表記で釜石ラーメンマップ、訪日客見据えリニューアル〜ラグビーW杯へ釜石商議所、飲食店マップの製作も

英語表記で釜石ラーメンマップ、訪日客見据えリニューアル〜ラグビーW杯へ釜石商議所、飲食店マップの製作も

外国人来訪者を意識して英語表記を入れた「釜石ラーメンマップ」

外国人来訪者を意識して英語表記を入れた「釜石ラーメンマップ」

 

 釜石商工会議所(山崎長也会頭)は、釜石市内のラーメン店を英語表記入りで紹介する「釜石ラーメンマップ」を製作した。今秋のラグビーワールドカップ(W杯)や花巻空港の国際定期便の運航によるインバウンド(訪日外国人客)を見据えてリニューアル。釜石観光物産協会の協力も得て市内の公共、宿泊施設などで無料配布している。

 

 釜石ラーメンの特徴は極細の縮れ麺と、琥珀(こはく)色に透き通った、あっさりとしたしょうゆ味のスープ。マップはラーメンによる地域おこしを図るため、2014年に第1弾、掲載情報を更新し第2弾は18年に発行した。

 

 第3弾となる今回は、店名やラーメンの説明など従来の日本語表記に加え、英語も表記。掲載されているのは市内の飲食店でつくる任意団体「釜石ラーメンのれん会」の会員30店舗で、第2弾より10店舗多い。

 

 店ごとにラーメンのほか看板メニューも写真入りで紹介。自分好みの一杯を見つけることができる。

 

 釜石商議所中小企業相談所の土橋一志所長は「店によって少しずつ味が違う。選ぶ楽しさ、食べ比べを楽しみ、何度も地域に足を運んでもらうきっかけになれば」と期待する。

 

 高規格道路や鉄道の開通による人の往来や商圏の拡大も予想され、今後は市外の交通の要所にマップを置くことも検討。このほかW杯を見据えた取り組みとして、「用を済ませてもすぐに帰らず、ごはんを食べてもらう」との狙いで、ラーメンだけではない釜石の食を紹介する飲食店マップの製作も進める考えだ。

 

 マップの問い合わせは釜石商議所中小企業相談所(電話0193・22・2434)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年4月10日発行 第781号より)

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「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

 

 釜石市は6日、鵜住居町の鵜住居駅前周辺に整備を進めている公共施設(愛称=うのすまい・トモス)の報道関係者向け現地説明会を開いた。津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」は東日本大震災の遺物や生存者の証言など展示物、津波の仕組みを体験的に学ぶシステムの設置を終えたことから内覧。鵜住居地区防災センター跡地にできる追悼施設「釜石祈りのパーク」と観光交流拠点施設「鵜の郷(うのさと)交流館」は整備状況を説明した。これらの施設は、震災8年となる11日に一時公開。両館は三陸鉄道リアス線の全線開通に合わせて23日に開館する。

 

 内覧された未来館は木造平屋建て、延べ床面積は334平方メートル。入ってすぐに防災学習室があり、NTTドコモと岩手大が連携して制作した「津波の仕組み学習システム」を展示する。同社の特許技術を活用したもので、ディスプレーに映ったCG(コンピューターグラフィックス)映像を離れた場所から疑似的に触って動かすと、地形や水面のCGが変化。体を動かしながら津波発生の仕組みを学び、理解を深めることができる。

 

 展示室には震災の被害状況などを伝えるパネルや映像、当時の市職員らの手書きメモ、被災を物語る避難場所の標柱、遺留品などが並ぶ。津波で多くの犠牲を出した同センターの事実を伝えるコーナーでは悲劇を検証した結果のほか、津波の痕跡が残る壁や遺族が設けた祭壇、追悼の品々も紹介。釜石の防災教育を伝える一角では、震災当時子どもたちがとった避難行動をパネルで解説している。

 

 書籍や写真などを収蔵する資料閲覧室も配置した。事業費は約1億8千万円。ほとんどを復興交付金、全国自治体や企業からの寄付金で賄った。

 

 市震災検証室の臼澤渉室長は「復興が進む中、語り継ぐことが課題。子どもたちや地域住民らが集い、教訓を伝える施設にしたい」と見据えた。

 

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

 

 祈りのパークは約4900平方メートル。震災犠牲者を慰霊、追悼し、生きることの大切さ、素晴らしさを感じる場として整備。震災犠牲者の芳名板・献花台を備えた慰霊碑のほか、震災の津波の高さを示すモニュメント、市防災市民憲章碑、防災センター跡地を示す碑を設ける。中央の慰霊の場は階段で結ばれ、円形の緩やかなスロープに沿ってパーク内を巡ることもできる。

 

 11日に献花式などを行う。仕上げ舗装、スロープなど一部外構工事が残り、12日から22日は入場を制限。3月末の事業完了を予定する。

 

 交流館は木造平屋建て、延べ床面積538平方メートル。テナントとして3事業者4店舗(物販2店、飲食2店)が入る。飲食スペース(72席)、情報案内スペースも配置。併設するトイレは24時間使用できる。建物は完成しており、開館に向け事業者らが陳列など準備を進めている。

 

(復興釜石新聞 2019年3月9日発行 第772号より)

 

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左から浜千鳥の新里社長、三鉄の中村社長、びはんの間瀬専務、ベアレンの嶌田専務

リアス線開通記念商品発売、三陸鉄道とコラボ企画〜浜千鳥[釜石]はカップ酒、びはん[山田]醤油、ベアレン[盛岡]ビール

左から浜千鳥の新里社長、三鉄の中村社長、びはんの間瀬専務、ベアレンの嶌田専務

左から浜千鳥の新里社長、三鉄の中村社長、びはんの間瀬専務、ベアレンの嶌田専務

 

 山田町のスーパーびはん(間瀬半蔵社長)、釜石市の酒造会社浜千鳥(新里進社長)、盛岡市のベアレン醸造所(木村剛社長)は3月1日、三陸鉄道リアス線の開通を記念したコラボ商品を発売した。3社それぞれの商品のラベルに三鉄の車両などを描き、限定販売。23日に全線開通で再出発する「マイレール三鉄」を盛り上げる。

 

 びはんは「山田の醤油(しょうゆ)」(110ミリリットル、税込み108円)4万本、浜千鳥は「浜千鳥 本醸造 三鉄カップ」(180ミリリットル、同237円)1万本、ベアレンは無ろ過で瓶詰めされたクラシックケラー「三鉄リアス線開通記念ビール」(330ミリリットル、同420円)7千本を販売する。

 

右から浜千鳥のカップ酒、びはんの醤油、ベアレンのビール

右から浜千鳥のカップ酒、びはんの醤油、ベアレンのビール

 

 2月27日、宮古市の三鉄本社で発表会が開かれ、三鉄の中村一郎社長、びはんの間瀬慶蔵専務、浜千鳥の新里社長、ベアレンの嶌田洋一専務が記者会見。中村社長は「リアス線開通に向けて大きな力をもらった。地域全体が盛り上がるよう情報発信に努めたい」と感謝した。

 

 コラボ商品を企画したびはんの間瀬専務は「コラボ商品は心のインフラ整備として考え、当社と取引のある2社に協力をいただいた。三鉄で沿岸が一つになる。三鉄のレールを太くすることで三陸全体が活性化する。三鉄、三陸、岩手の盛り上げにつなげたい」と熱い思いを述べた。

 

 浜千鳥の新里社長は2年前に三鉄と「飲んべえ列車」を共同企画した経緯に触れた上で、「間瀬さんに声をかけられ、うれしい。今年は釜石でラグビーワールドカップも開かれる。コラボ商品で三陸沿岸全体を盛り上げたい」と期待した。

 

 ベアレンの嶌田専務は「三陸が盛り上がる一年になる。その一助になれば」と述べた。

 

 コラボ商品は、びはんや三鉄宮古駅の売店で販売。醤油とビールは県内の小売店、三鉄カップは釜石―宮古間沿線の酒販店などで売られ、売上金の一部は三鉄に寄付する。

 

(復興釜石新聞 2019年3月2日発行 第770号より)

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