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ふるさと納税の返礼品としてこれまで2台が贈られた石村工業の「クラフトマンC3」。石村社長(右)は「これで販売に火が付けば」と期待する

高額ストーブ ふるさと納税返礼品に〜「まさか」の希望者相次ぐ、石村工業「これで火が付けば」

ふるさと納税の返礼品としてこれまで2台が贈られた石村工業の「クラフトマンC3」。石村社長(右)は「これで販売に火が付けば」と期待する

ふるさと納税の返礼品としてこれまで2台が贈られた石村工業の「クラフトマンC3」。石村社長(右)は「これで販売に火が付けば」と期待する

 

 釜石市「ふるさと納税」の返礼品の一つとして登録されている石村工業(釜石市大平町、石村眞一社長)製の薪(まき)ストーブが、これまで2件、希望した納税者に返礼品として贈られた。市が発行する返礼品カタログでは15万円もする“高額品”。「まさか、希望する人が出てくるとは」と石村社長(66)は驚きを隠せない。3年前にアウトドア用として発売したこのタイプは販売が伸び悩んでいることから、「これをきっかけに火が付けば」と期待をかける。

 

 同社は国内でただ一つ、薪・ペレット兼用で電気を使わないストーブを20年前から生産。これまでに沖縄県を除く全国に約2600台を販売している。この実績を生かし、持ち運び可能で、屋外で使用するキューブ型薪ストーブ「クラフトマンC3」を開発。2016年から販売を始めた。

 

 縦57・7センチ、横43センチ、奥行き56・3センチとコンパクトで、重さは28キロと従来型のほぼ3分の1。アウトドア需要の高まりや、震災時に電気を使わない暖房設備の重要性を認識した経験を生かして開発した。

 

 返礼品の登録拡大、納税者への発送業務を市から受託するかまいしDMCの若林正義さん(釜石リージョナルコディネーター=釜援隊)が、これに着目。昨年、返礼品カタログに登録した。

 

 商品一式(専用煙突セットを含む)で15万1200円。50万4千円以上の納税者が対象となる。市が返礼品として登録する約130点の中では“ダントツ”の高額品。登録拡大に力を入れてきた若林さんも「正直、希望する人はいないだろうと思っていた」と明かす。

 

 しかし、昨年11月に初めて奈良県在住の個人が返礼品として希望し、今年6月には岐阜県内の薬局が返礼品に選んだ。「1件目は、来たか―という感じで受け止めたが、2件目にはビックリ」と若林さん。「これを弾みに、ふるさと納税がさらに増えれば」と期待する。

 

 石村工業で薪ストーブの販売を担当する三浦純一営業部長によると、これまで3年間で「C3」が売れたのは約80台。「自信の製品だが、伸び悩んでいる。価格が安いだけに、いっぱい売らないと」と苦戦を明かすが、最近ではネットのウェブショップで購入し、ユーチューブで発信する人も現れ始めているという。

 

 石村社長は「高額なウチの製品を返礼品に選んでもらい、本当にうれしい。このストーブで少しでも釜石のことを思い出していただければ」と願う。

 

(復興釜石新聞 2019年7月20日発行 第809号より)

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「糀みそドレッシング」で健康に、藤勇醸造開発〜発酵食品ブームに着目、パッケージにも工夫

「糀みそドレッシング」で健康に、藤勇醸造開発〜発酵食品ブームに着目、パッケージにも工夫

「十割糀みそ」を使ったドレッシング

「十割糀みそ」を使ったドレッシング

 

 釜石市大渡町のみそ、しょうゆ製造販売業、藤勇醸造(藤井徳之社長)はこのほど、自社の「十割糀(こうじ)みそ」を使った「糀みそドレッシング」を開発した。たっぷりと入ったタマネギの甘みと、厳選した米油、ごま油がみそのうまみを引き立てているのが特徴。保存料などの添加物を使わないことにもこだわった一品だ。

 

 使われた十割糀みそは県産の米、大豆100%で仕込んだ甘めのみそ。もちろん無添加だ。そのみそをベースに国産の生タマネギと炒めたタマネギを程よくからめ、米油やごま油などを配合。ぴりっと白コショウも利かせた。

 

 みその消費量は食生活の変化などで全国的に減少傾向。同社では売り上げ向上や普及に向け新アイテムの必要性を感じていた。商品開発と広報を担当する小山明日奈さん(30)は、「健康、美容にいい」といった発酵食品ブームに着目。市の「ラグビー応援おいしい釜石お土産開発補助金制度」を活用し、昨年から具体的な開発を始めた。

 

 レシピ開発や製造には、ドレッシング製造の実績がある盛岡市の浅沼醤油(しょうゆ)店の協力を得た。みその風味を残す工夫、油分の組み合わせや配合など試行錯誤。甘み、うまみ、酸味のバランスも考えつつ、「飽きずに、また食べたくなるような味」に仕上げた。

 

 みそのおいしさを手軽に味わってもらうため、パッケージにも工夫した。みそのイメージ、老舗感、和の雰囲気をあえて排除。普段から料理をしている女性をメインターゲットにし、「おしゃれで洗練されたイメージ、手に持ちたくなるようなデザイン」を取り入れた。

 

 小山さんは「野菜にたっぷりかけて味わってほしい」と期待。みそと相性の良い海藻類、キノコ類、豆腐などもお勧めという。

 

 同社は東日本大震災後、全国からの支援に感謝を込め、精力的に製造、開発を進めている。今秋にはラグビーワールドカップ(W杯)も控え、小山さんは「多くの人に来てもらう機会。感謝を伝えつつ、釜石を知ってもらえるよう売り込んでいきたい」と力を込める。

 

 十割糀みそドレッシングは、150ミリリットル入り390円(税抜き)。市内では道の駅釜石仙人峠、かまいし特産店(シープラザ釜石内)、イオンタウン釜石店で販売している。

 

 問い合わせは藤勇醸造(電話0193・22・4177)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年6月1日発行 第795号より)

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藤勇醸造株式会社
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鉄の歴史館2019企画展第1弾「災害と製鉄所」

鉄の歴史館 2019 企画展第1弾「災害と製鉄所」

鉄の歴史館2019企画展第1弾「災害と製鉄所」

 

開催期間

令和元年6月19日(水)~8月26日(月)

開館時間

9時~17時(最終入館:16時)

休館日

火曜日

入館料

大人500円 高校生300円 小・中学生150円

問い合せ

釜石市立鉄の歴史館 TEL:0193-24-2211

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鉄の歴史館 – 釜石市

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 世界遺産課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8846 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/kanko/detail/1228741_2430.html
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ロート製薬と創作農家こすもすが共同開発したアイスバー

甲子柿をアイスに、ロート製薬PALETAS〜「フローズンフルーツバー」創作農家こすもす協力

ロート製薬と創作農家こすもすが共同開発したアイスバー

ロート製薬と創作農家こすもすが共同開発したアイスバー

 

 大手製薬メーカーのロート製薬(本社・大阪市)は、釜石市の特産品「甲子柿」を使った冷菓「フローズンフルーツバー」を開発した。旬の時期に収穫された新鮮なフルーツや野菜を果汁やジェラート、ヨーグルトなどに閉じ込めたもので、「PALETAS(パレタス)」というブランド名で関東を中心に販売され、注目を集めている。今回、創作農家こすもす(甲子町)と協力し開発を進め、17日に釜石市役所で野田武則市長に試作品をお披露目。釜石地区限定で6月23日(予定)から販売することを報告した。

 

 ロート製薬仙台支店地域連携室の小久保伸一さん(55)、こすもすの藤井サヱ子代表(74)ら関係者4人が市役所を訪問。開発の経緯や今後の展開について説明した。

 

 小久保さんによると、パレタスは健康に良いものをおいしく楽しく食べてもらうことをコンセプトに、着色料や人工甘味料を使用しない安心にこだわったフルーツバー。産地や生産者にこだわり、果汁・果実も可能な限り国産のものを使う。「フルーツが凍っていても柔らかく食べられる技術を開発し、自然の甘味や果汁を使ったレシピにこだわっている」という。

 

 現在、鎌倉本店に加えて、銀座、六本木で店舗を運営。みずみずしい食感や風味の冷凍フルーツがごろごろ入っているのが特徴で、見た目の楽しさも評判になっている。

 

 今回の開発は、小久保さんが2016年に甲子柿に出会ったのがきかっけ。「すごいインパクトがあった」とパレタスとのコラボを考え、昨年秋頃に成分調査を実施。いぶして作る甲子柿はビタミンCと、リコピン、ベータカロテン、クリプトキサンチンといった抗酸化物質が多く含まれていることが分かり、開発が一気に進んだ。

 

 試作品は、甲子柿をとろみのある半液体状にして練り込んだ柿風味アイスに、旬の果物などを合わせている。試食した野田市長は「フルーツの香り、ほのかな甘みがいい。高級感もある。甲子柿の持つ可能性が感じられ、新たな展開への期待が広がる」と高く評価した。

 

柿風味アイスに旬の果物を閉じ込めた

柿風味アイスに旬の果物を閉じ込めた

 

 小久保さんは「珍しい柿を生かすことができた。安心安全なものを食べて健康になってほしい」とアピール。藤井代表は「すっきりとした後味でおいしい。体に優しい感じも好き。大手企業に注目され、柿のPRには最高。市民の皆さんに食べて楽しんでほしい」と期待した。

 

 販売は釜石市内限定で開始。こすもすを会場に6月23日に予定するイベントで売り出す。価格は500円前後となる見込みで、1千個を生産。こすもすでの売れ行きを見ながら販路開拓を進める考えだ。

 

(復興釜石新聞 2019年4月24日発行 第785号より)

 

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英語表記で釜石ラーメンマップ、訪日客見据えリニューアル〜ラグビーW杯へ釜石商議所、飲食店マップの製作も

英語表記で釜石ラーメンマップ、訪日客見据えリニューアル〜ラグビーW杯へ釜石商議所、飲食店マップの製作も

外国人来訪者を意識して英語表記を入れた「釜石ラーメンマップ」

外国人来訪者を意識して英語表記を入れた「釜石ラーメンマップ」

 

 釜石商工会議所(山崎長也会頭)は、釜石市内のラーメン店を英語表記入りで紹介する「釜石ラーメンマップ」を製作した。今秋のラグビーワールドカップ(W杯)や花巻空港の国際定期便の運航によるインバウンド(訪日外国人客)を見据えてリニューアル。釜石観光物産協会の協力も得て市内の公共、宿泊施設などで無料配布している。

 

 釜石ラーメンの特徴は極細の縮れ麺と、琥珀(こはく)色に透き通った、あっさりとしたしょうゆ味のスープ。マップはラーメンによる地域おこしを図るため、2014年に第1弾、掲載情報を更新し第2弾は18年に発行した。

 

 第3弾となる今回は、店名やラーメンの説明など従来の日本語表記に加え、英語も表記。掲載されているのは市内の飲食店でつくる任意団体「釜石ラーメンのれん会」の会員30店舗で、第2弾より10店舗多い。

 

 店ごとにラーメンのほか看板メニューも写真入りで紹介。自分好みの一杯を見つけることができる。

 

 釜石商議所中小企業相談所の土橋一志所長は「店によって少しずつ味が違う。選ぶ楽しさ、食べ比べを楽しみ、何度も地域に足を運んでもらうきっかけになれば」と期待する。

 

 高規格道路や鉄道の開通による人の往来や商圏の拡大も予想され、今後は市外の交通の要所にマップを置くことも検討。このほかW杯を見据えた取り組みとして、「用を済ませてもすぐに帰らず、ごはんを食べてもらう」との狙いで、ラーメンだけではない釜石の食を紹介する飲食店マップの製作も進める考えだ。

 

 マップの問い合わせは釜石商議所中小企業相談所(電話0193・22・2434)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年4月10日発行 第781号より)

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「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

 

 釜石市は6日、鵜住居町の鵜住居駅前周辺に整備を進めている公共施設(愛称=うのすまい・トモス)の報道関係者向け現地説明会を開いた。津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」は東日本大震災の遺物や生存者の証言など展示物、津波の仕組みを体験的に学ぶシステムの設置を終えたことから内覧。鵜住居地区防災センター跡地にできる追悼施設「釜石祈りのパーク」と観光交流拠点施設「鵜の郷(うのさと)交流館」は整備状況を説明した。これらの施設は、震災8年となる11日に一時公開。両館は三陸鉄道リアス線の全線開通に合わせて23日に開館する。

 

 内覧された未来館は木造平屋建て、延べ床面積は334平方メートル。入ってすぐに防災学習室があり、NTTドコモと岩手大が連携して制作した「津波の仕組み学習システム」を展示する。同社の特許技術を活用したもので、ディスプレーに映ったCG(コンピューターグラフィックス)映像を離れた場所から疑似的に触って動かすと、地形や水面のCGが変化。体を動かしながら津波発生の仕組みを学び、理解を深めることができる。

 

 展示室には震災の被害状況などを伝えるパネルや映像、当時の市職員らの手書きメモ、被災を物語る避難場所の標柱、遺留品などが並ぶ。津波で多くの犠牲を出した同センターの事実を伝えるコーナーでは悲劇を検証した結果のほか、津波の痕跡が残る壁や遺族が設けた祭壇、追悼の品々も紹介。釜石の防災教育を伝える一角では、震災当時子どもたちがとった避難行動をパネルで解説している。

 

 書籍や写真などを収蔵する資料閲覧室も配置した。事業費は約1億8千万円。ほとんどを復興交付金、全国自治体や企業からの寄付金で賄った。

 

 市震災検証室の臼澤渉室長は「復興が進む中、語り継ぐことが課題。子どもたちや地域住民らが集い、教訓を伝える施設にしたい」と見据えた。

 

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

 

 祈りのパークは約4900平方メートル。震災犠牲者を慰霊、追悼し、生きることの大切さ、素晴らしさを感じる場として整備。震災犠牲者の芳名板・献花台を備えた慰霊碑のほか、震災の津波の高さを示すモニュメント、市防災市民憲章碑、防災センター跡地を示す碑を設ける。中央の慰霊の場は階段で結ばれ、円形の緩やかなスロープに沿ってパーク内を巡ることもできる。

 

 11日に献花式などを行う。仕上げ舗装、スロープなど一部外構工事が残り、12日から22日は入場を制限。3月末の事業完了を予定する。

 

 交流館は木造平屋建て、延べ床面積538平方メートル。テナントとして3事業者4店舗(物販2店、飲食2店)が入る。飲食スペース(72席)、情報案内スペースも配置。併設するトイレは24時間使用できる。建物は完成しており、開館に向け事業者らが陳列など準備を進めている。

 

(復興釜石新聞 2019年3月9日発行 第772号より)

 

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左から浜千鳥の新里社長、三鉄の中村社長、びはんの間瀬専務、ベアレンの嶌田専務

リアス線開通記念商品発売、三陸鉄道とコラボ企画〜浜千鳥[釜石]はカップ酒、びはん[山田]醤油、ベアレン[盛岡]ビール

左から浜千鳥の新里社長、三鉄の中村社長、びはんの間瀬専務、ベアレンの嶌田専務

左から浜千鳥の新里社長、三鉄の中村社長、びはんの間瀬専務、ベアレンの嶌田専務

 

 山田町のスーパーびはん(間瀬半蔵社長)、釜石市の酒造会社浜千鳥(新里進社長)、盛岡市のベアレン醸造所(木村剛社長)は3月1日、三陸鉄道リアス線の開通を記念したコラボ商品を発売した。3社それぞれの商品のラベルに三鉄の車両などを描き、限定販売。23日に全線開通で再出発する「マイレール三鉄」を盛り上げる。

 

 びはんは「山田の醤油(しょうゆ)」(110ミリリットル、税込み108円)4万本、浜千鳥は「浜千鳥 本醸造 三鉄カップ」(180ミリリットル、同237円)1万本、ベアレンは無ろ過で瓶詰めされたクラシックケラー「三鉄リアス線開通記念ビール」(330ミリリットル、同420円)7千本を販売する。

 

右から浜千鳥のカップ酒、びはんの醤油、ベアレンのビール

右から浜千鳥のカップ酒、びはんの醤油、ベアレンのビール

 

 2月27日、宮古市の三鉄本社で発表会が開かれ、三鉄の中村一郎社長、びはんの間瀬慶蔵専務、浜千鳥の新里社長、ベアレンの嶌田洋一専務が記者会見。中村社長は「リアス線開通に向けて大きな力をもらった。地域全体が盛り上がるよう情報発信に努めたい」と感謝した。

 

 コラボ商品を企画したびはんの間瀬専務は「コラボ商品は心のインフラ整備として考え、当社と取引のある2社に協力をいただいた。三鉄で沿岸が一つになる。三鉄のレールを太くすることで三陸全体が活性化する。三鉄、三陸、岩手の盛り上げにつなげたい」と熱い思いを述べた。

 

 浜千鳥の新里社長は2年前に三鉄と「飲んべえ列車」を共同企画した経緯に触れた上で、「間瀬さんに声をかけられ、うれしい。今年は釜石でラグビーワールドカップも開かれる。コラボ商品で三陸沿岸全体を盛り上げたい」と期待した。

 

 ベアレンの嶌田専務は「三陸が盛り上がる一年になる。その一助になれば」と述べた。

 

 コラボ商品は、びはんや三鉄宮古駅の売店で販売。醤油とビールは県内の小売店、三鉄カップは釜石―宮古間沿線の酒販店などで売られ、売上金の一部は三鉄に寄付する。

 

(復興釜石新聞 2019年3月2日発行 第770号より)

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浜千鳥
びはんねっと
ベアレン醸造所
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明星 新華園本店 釜石ラーメン、好評のカップ麺再販売〜透明スープのうま味で復興アピール、3月4日から全国で発売

明星 新華園本店 釜石ラーメン、好評のカップ麺再販売〜透明スープのうま味で復興アピール、3月4日から全国で発売

好評による釜石ラーメンの再販売を喜ぶ西条店主(右)と野田市長

好評による釜石ラーメンの再販売を喜ぶ西条店主(右)と野田市長

 

 食品大手の明星食品(本社・東京都渋谷区、松尾昭英社長)は3月4日、「釜石ラーメン」を代表する釜石市大町「新華園本店」(西条優度=まさのぶ=店主)の味を凝縮したカップ麺「明星 新華園本店 釜石ラーメン」を全国発売する。東日本大震災からの復興を支援する企画商品の第9弾。2015年の販売で反響が大きかったことから、再販売を決めた。19日、盛岡市の県庁で記者会見した店主の西条さん(69)と野田武則市長は「釜石の復興アピールにつながれば」と期待を述べた。

 

 明星食品は震災直後から復興支援企画に乗り出し、毎年、被災地由来のカップ麺1商品を販売。売上金の一部を支援金に充てて来た。この日は、同社マーケティング部の松川賢一課長、真田育則東北支店長が「釜石ラーメン」の再販売を発表した。

 

 西条さんは「カップ麺が出た後、厨房(ちゅうぼう)にいると、子どもが『僕はカップラーメン』と注文する声が聞こえた。うれしかった。遠方から丁寧な応援の手紙も頂いた」とエピソードを紹介。同席した野田市長は「全国の(釜石ゆかりの)みなさんに、ふるさとを思い出していただける。3月は復興道路や三陸鉄道も開通する。いいタイミングで販売される」と喜んだ。

 

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「おいしいラーメン」の会見は笑顔いっぱい

 

 釜石ラーメンは細めのちぢれ麺と琥珀色(こはくいろ)の透明感あるスープが特徴の、シンプルなしょうゆラーメン。現在は市内の20店以上が「釜石ラーメン」の看板を掲げる。

 

 その“元祖”ともいえる新華園本店は1951年、釜石市只越町で先代の故西条暢士(のぶひと)さんが創業した。大町に店舗を移した後も、その味は受け継がれた。清湯(ちんたん)スープは鶏と豚、カツオ、サバ、煮干しのエキスに香味野菜などのうま味を抽出した。

 

 震災で店舗は厨房などを失ったが、その年のうちに再開した。西条さんは「店は、安否確認などコミュニティーの場にもなった」と振り返り、「オリジナルのラーメンをぶれずに、ひたむきに作り続けようと思う。震災が風化しつつある中、再発売が(まちの)カンフル剤になれば」と期待する。

 

 内容量は88グラムで、価格は218円(税別)。3月4日から半年間、全国のスーパーやコンビニなどで販売する。

 

 真田支店長は「目標は100万食。流通業界の引き合い、反応はいい。販売期間は売れ行きにより、長くなるかもしれない」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2019年2月23日発行 第768号より)

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甲子柿ジェラートを製造している藤井代表

「甲子柿ジェラート」食品中央コンクール 食品産業センター会長賞〜甘さ凝縮 高く評価、表彰式は3月12日に東京で

甲子柿ジェラートを製造している藤井代表

甲子柿ジェラートを製造している藤井代表

 

 釜石市甲子町洞泉の創作農家こすもす(藤井サヱ子代表)が製造する「甲子柿ジェラート」が、2018年度優良ふるさと食品中央コンクールの国産農林産品利用部門で「食品産業センター会長賞」を受賞した。藤井代表(74)は「地域を知ってもらえる機会になる。甲子柿など地元の食材を使った商品の開発を拡大させたい」と意欲を沸き立たせている。

 

 甲子柿は、甲子地区で育った渋柿の一種である小枝柿を煙でいぶして甘さを凝縮させたもので、地域の特産品の一つ。旬の時期がある甲子柿を通年で味わえるよう、藤井代表をはじめ同地区の生産者らで協議会を組織し、細胞を壊さずに凍らせるCAS冷凍機で丸ごと一個を凍らせた冷凍甲子柿など加工品の開発が進められている。

 

 藤井代表はレストランを開設した07年から甲子柿を使ったドレッシングの提供を始めた。その後も地域内外の若者らの協力を得ながら独自の取り組みを続け、ジャムやレアチーズケーキなど新製品を続々開発。16年4月に受賞製品のジェラートを売り出した。

 

 柿をラム酒に漬け込み、濃厚なミルクアイスと混ぜ合わせたジェラートは色合いと食感が特徴。トマトのような真っ赤な外観とゼリーのような食感といった甲子柿の持ち味を残している。

 

 同コンクールは、一般財団法人食品産業センター、公益財団法人食品等流通合理化促進機構が主催し、地域で生産される農林水産物の加工利用や、食品の品質向上に取り組んでいる優良事例を毎年表彰している。同会長賞は、農林水産大臣賞(1点)、食料産業局長賞(3点以内)に次ぐ賞。今回の受賞製品は、昨年度開催された県ふるさと食品コンクールで最優秀賞を受賞しており、県が推薦していた。表彰式は3月12日、東海大学校友会館(東京)で行われる。

 

 甲子柿ジェラートは1個(120ミリリットル)350円(税込み)。こすもすと、道の駅釜石仙人峠で販売している。市の「ふるさと納税」の返礼品としても取り扱われている。問い合わせは、こすもす(電話0193・27・3366)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年2月16日発行 第766号より)

 

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地域の復興へさらなる貢献を誓う上閉伊復興住宅協議会の関係者

スクラムかみへい住宅 7年、記録誌発行記念し講演会〜上閉伊地域復興住宅協議会、さらなる復興へ貢献誓う

地域の復興へさらなる貢献を誓う上閉伊復興住宅協議会の関係者

地域の復興へさらなる貢献を誓う上閉伊復興住宅協議会の関係者

 

 上閉伊地域復興住宅協議会(柏舘旨緒会長)は8日、冊子「スクラムかみへい住宅7年の記録」の発行を記念した講演会を釜石市大町の情報交流センター釜石PITで開いた。関係者ら約50人が参加。震災後、地元産の木材を活用し、被災者などに手頃な価格で「地域型住宅」を供給し続けてきた歩みを振り返り、住宅供給を通じて被災地のさらなる復興の力になろうと誓い合った。

 

 同協議会は釜石市、大槌町、遠野市の林業、製材業、設計事務所、工務店など木造住宅に関わる事業所54社で2011年11月に発足した。住宅プランは基本形を6タイプそろえ、壁間仕切りを自在に配置できる自由設計とし、被災者などに手頃な価格で供給できるよう工夫した。自力再建住宅はこれまでに45棟が完成し、11棟が設計・施工中。釜石市災害公営住宅42棟も完成した。

 

 同協議会の立ち上げに加わり、支援してきた慶応大の米田雅子先導研究センター特任教授によると、11年9月に設立された岩手県復興住宅推進協議会には同協議会を含む135の生産グループが登録した。しかし、震災から7年を経過し、地域ぐるみで本格的に住宅建設を継続しているのは同協議会と山田型復興住宅ぐらいにとどまるという。

 

講演する慶応大の米田特任教授

講演する慶応大の米田特任教授

 

 同協議会がこれまで事業を継続できた背景について、米田特任教授は「急な需要に応えられる供給体制をつくったことが大きい。地域木材の流通基盤をつくることができた」と指摘。「地域ぐるみで、しっかりと成果を出している希有(けう)な事例ではないか」と、さらなる事業展開に期待した。

 

 パネル討論では、初の発注者となった釜石市平田の久保和美さんが「地元材なら間違いないと思った」とし、施工を担当した菅原勲さんは「30坪(100平方メートル)で1千万円という価格設定には戸惑いがあったが、被災者の生活再建のためにやらねばならないと決意した」と振り返った。

 

 同協議会の高橋幸男事務局長(釜石地方森林組合参事)は「初めは無謀な取り組みと思ったが、苦労を共にする仲間が支えになった」と振り返り、「この取り組みから、いろいろなところで地域材を活用する動きが広がってきた。当組合がUターン者を受け入れ、新たに14人の職員を採用するなど波及効果も大きかった。この取り組みを通し、さらに地元材の利用拡大を図りたい」と意欲を示した。

 

 柏舘会長は「地域に住宅を供給するシステムがないと大変なことになる。今後も地域の復興のために貢献していきたい」とまとめた。

 

(復興釜石新聞 2019年2月13日発行 第765号より)

 

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