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ヒト・モノ・コト…いろんな「であい」を「つなぐ」 TETTOオープンフェスタ【釜石】

初開催の「きっとてっと」で買い物を楽しむ来場者

初開催の「きっとてっと」で買い物を楽しむ来場者

 
 釜石市大町の市民ホールTETTO(谷澤栄一館長)で23日、オープンフェスタ「きっとてっと」が初開催された。地域内のすてきな人、店、もの、体験などに「であう」「つながる」きっかけにしてもらおうと企画。音楽、食、ものづくり、ショッピング…多様な楽しみを味わえる催しが用意され、大人も子どもも幅広い年代が地域の魅力を再発見した。
 
 ロビーやギャラリー、屋根のある広場などホール1階を一体的に使用して開放。釜石市や大槌町を拠点に活動するアーティストと触れ合いながら芸術に親しむワークショップ、衣料品や日用品などを安価で販売するフリーマーケット、大ホールでのカラオケ体験、ベリーダンサーによる公演、ストリートピアノ演奏会といった多彩な催しが繰り広げられた。衣料・雑貨を取り扱う市内事業者、黒豚を使ったギョーザなど飲食のキッチンカーも出店。地元の駄菓子屋と谷澤館長がコラボした縁日は子どもたちに人気だった。
 
掘り出し物探しを楽しむフリーマーケット

掘り出し物探しを楽しむフリーマーケット

 
縁日遊びのコーナーは子どもたちに大人気

縁日遊びのコーナーは子どもたちに大人気

 
特設ステージではベリーダンスなどが披露された

特設ステージではベリーダンスなどが披露された

 
 大槌町の佐々木やよえさん(69)と千葉左登子さん(68)は以前から興味があった鹿皮のキーホルダー作りに挑戦。三つ編みの形が少しゆがんで手作り感たっぷりの出来栄えだったが、「夢中になった。機会があったら、またやりたい」と喜んだ。もう一つ楽しんだのが、フリーマーケットでのモノとの「出合い」。手作りアクセサリーやブランド品の服などに目を留め、「キラキラしたものが大好き。女の子だから」と笑顔を重ねた。
 
鹿皮で作ったキーホルダーの出来栄えに満足げな参加者

鹿皮で作ったキーホルダーの出来栄えに満足げな参加者

 
 人との「出会い」を楽しんだのは、フリマでハンドメイド作品を並べた鵜住居町の小林翔子さん(35)。対面販売は客の声を聞いたり、表情を見ることができ、作品作りのヒントになるという。釜石で実施されるイベントへの参加は今回が初めて。「『初めまして』の人が多く、作品を紹介する機会、情報交換の場になった」と手応えを得た。
 
 イラストレーター西川真央さん(26)=活動名・mao=はポストカードや粘土細工などを販売したほか、似顔絵を通じた交流を提供した。京都出身で、1年前に釜石に移住。観光地域づくり会社で働く傍ら、制作活動に取り組む。対面で似顔絵を描きながら会話を楽しみ、「ものづくりが人とのつながりを生み出す」と実感。同じ会場では日本独自の紡績技術「ガラ紡」で紡いだ糸を使った小物作り、ひも状にした粘土を積み重ねる土器作りも行われていて、親子で参加する姿に「クリエイティブなことに挑戦できて、いい街だな~」と目を細めた。
 
モデルと会話を弾ませながら似顔絵を描くmaoさん

モデルと会話を弾ませながら似顔絵を描くmaoさん

 
 同イベントには、同ホールの阿部美香子さん(43)の実体験が反映された。東日本大震災後にUターンした際、地域になじもうと参加したフリマでの出会いが今も続いていて、「そんな出会いを体験してほしい」と企画。「新しい店は気になるが入りづらい」との声を聞き、「店の人とのつながれば、店舗を訪れるきっかけになる」と催しに盛り込んだ。子育て世代へのリサーチも行い、「いろんな形の出合い」をひとまとめにして開催。多様な人が入り混じる様子を見つめ、「人と直接話しながら、目的外のものに出合う機会になったら、うれしい」と思いを明かした。

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日本スポーツマスターズ岩手大会 軟式野球出場の釜石・ヨーカクラブ 鹿児島代表に善戦

日本スポーツマスターズ岩手大会軟式野球 奄美BBC(鹿児島)―ヨーカクラブ(岩手)

日本スポーツマスターズ岩手大会軟式野球 奄美BBC(鹿児島)―ヨーカクラブ(岩手)

 
 日本スポーツマスターズ2022岩手大会は23日から26日まで県内12市町で11競技を実施。釜石市など沿岸6市町では24日から軟式野球競技が行われた。同市平田総合公園野球場では1回戦から準決勝まで計6試合があり、各都道府県の代表が熱戦を繰り広げた。地元釜石からはヨーカクラブが出場。目標としていた全国の舞台で持てる力を存分に発揮した。マスターズ大会は3年ぶり、本県では初開催となった。
 
 軟式野球は40歳以上の選手で構成する32チームが出場し、トーナメント戦で優勝を競い合った。平田球場の初日は降雨のため、屋内で開始式。第1試合で対戦するヨーカクラブ(開催地枠)と鹿児島県代表の奄美BBC(ベースボールクラブ)が顔をそろえた。大会名誉会長の野田武則釜石市長は、東日本大震災で受けた全国からの復興支援に深く感謝。「全力を尽くして健闘を」と選手らにエールを送った。
 
岩手県野球協会尾形英一副会長が開会宣言。(左から)ヨーカクラブの遠野大輔主将、菅原隆監督

岩手県野球協会尾形英一副会長が開会宣言。(左から)ヨーカクラブの遠野大輔主将、菅原隆監督

 
 始球式には地元の浜っ子野球スポ少、釜石中で5年間野球を続けた佐々木唯さん(20)が登場。その姿を追ってスポ少に入った妹凜さん(釜石商工高3年)が打者、県内唯一の女性審判員として活躍する母美紀さん(45)が球審を務め、式を盛り上げた。
 
始球式で投手を務めた佐々木唯さん(左)。母美紀さん(中)、妹凜さんも協力。写真提供:釜石市野球協会

始球式で投手を務めた佐々木唯さん(左)。母美紀さん(中)、妹凜さんも協力。写真提供:釜石市野球協会

 
 第1試合はグラウンド整備のため1時間余り遅れて開始。両チームの投手は上々の立ち上がりを見せ、味方の堅い守備も手伝って互いに得点を許さない。試合が動いたのは5回裏。ヨーカクラブの先頭打者、9番小笠原大洋が左中間を突く2塁打を放ち、続く1番佐々木博貴の犠打、盗塁で二、三塁の好機に。ここで2番鈴木得之の飛球を一塁手が捕球し損ねる間に小笠原がホームにかえり、待望の先制点。さらに3番阿部裕樹の犠飛で佐々木がホームに滑り込み、2点目を挙げた。
 
ヨーカクラブは5回、鈴木(背26)の打球が相手のミスを誘い、小笠原(背0)がホームにかえり1点を先制

ヨーカクラブは5回、鈴木(背26)の打球が相手のミスを誘い、小笠原(背0)がホームにかえり1点を先制

 
犠飛で三塁の佐々木(背1)がホームに滑り込み追加点。0-2とする

犠飛で三塁の佐々木(背1)がホームに滑り込み追加点。0-2とする

 
 奄美BBCもすかさず反撃。6回表、2安打で出塁後、ヨーカのミスや四球で2点を返し同点に追いつくと、なおも満塁の好機に強打の一発。さらに1点を加え3-2と逆転に成功した。奄美は最終7回にも3本の長打や犠飛で3点を追加。6-2とヨーカを突き放した。
 
 最終回、ヨーカの攻撃は2点を挙げた5回と同じ打順。小笠原の内野安打、佐々木の右前打などでまずは1点。阿部が右翼線に運び追加点を挙げるが、後続が倒れ試合終了。6-4で敗れ、全国大会初勝利は次回への持ち越しとなった。
 
観戦客からは健闘をたたえる拍手が送られた

観戦客からは健闘をたたえる拍手が送られた

 
 早起き野球チームとしてスタートしたヨーカクラブは創部45年。早起き野球は県大会優勝4回、一般(C級)も東北大会出場などを果たすが、全国大会出場は、活動4年目の壮年(40歳以上)チームも含め初めての経験。今大会は、クラブの創始者で昨夏急逝した佐野一男前監督(享年75)の願いをかなえる大舞台となった。
 
試合前、気持ちを一つにするヨーカクラブの選手ら。佐野一男前監督の遺影に黙とうをささげた(左上)

試合前、気持ちを一つにするヨーカクラブの選手ら。佐野一男前監督の遺影に黙とうをささげた(左上)

 
 監督を引き継いだ菅原隆さん(58)は「佐野前監督が口癖のように言っていたのが全国大会出場の夢。一緒に出よう、ヨーカクラブの名を知らしめようと、みんな頑張ってきた。負けたのは残念だが、一つ目標は達成できた」と安堵(あんど)の表情。「来週もOB(壮年)の県大会があるので、今日の悔しさもぶつけて県王者を目指したい」と勢いづいた。
 
 「監督、怒っているだろうな~」。厳しくも選手に慕われた佐野前監督の姿を思い浮かべ、菅原さんと笑顔で口をそろえた佐々木博貴さん(43)。「相手チームは一枚も二枚も上手だったという印象。何とかしがみついてできたのかな」。震災もありながら、野球を楽しめていることに喜びを感じ、「まだまだ強くなれると野球の神様が言ってくれている。釜石のために頑張らねば」と意気込んだ。
 
会場では釜石名物「魚河岸ジェラート」と「仙人秘水」をお振る舞い。参加者の疲れを癒やした

会場では釜石名物「魚河岸ジェラート」と「仙人秘水」をお振る舞い。参加者の疲れを癒やした

 
 3日間の熱戦の結果、優勝したのは愛知県代表の安城ベースボールクラブ。6年ぶり3度目の日本一に輝いた。岩手県代表の永愛友OB、開催地枠の雫石クラブOB、クロニーズは1回戦で敗れた。

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たたら製鉄を体験 釜石・甲子中1年生の学習は15年目 炭にまみれながら奮闘

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炉内から不純物を取り出す「ノロ出し」と呼ばれる作業を見守る甲子中1年生=16日

 
 甲子中(柏舘秀一校長、生徒128人)の1年生45人による「鉄づくり体験」は15、16の両日、釜石市甲子町大橋の旧釜石鉱山事務所前で行われた。2クラス4班がたたら技法による製鉄に挑戦。木炭にまみれながら粗鉄(ケラ)の取り出しに成功した。生徒たちはものづくりの大変さ、力を合わせる大切さ、達成感などを味わいながら、「鉄のまち」の歴史に理解を深めた。
 
 初日は炉の構築、木炭を割る作業に取り組んだ。炉はコンクリートブロックを基盤に耐火レンガ約100個を組み上げ、湯出し口や送風管などを固定した。生徒たちは設計図と写真を基にした炉づくりに悪戦苦闘。土台などを設置せずに作業を進めてしまい、最初からやり直しする班もあった。市文化振興課文化財係の加藤幹樹主任(37)らが指導。「平面の設計図を立体にイメージして」などと助言し、生徒たちの活動を見守った。
 
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設計図を手に話し合いながら炉をつくる生徒たち=15日

 
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子どもたちの活動をそっと見守る加藤主任(後列左)=15日

 
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炉の完成を喜びつつ、炭割り作業にも精を出した=15日

 
 2日目が本格的な製鉄体験。火入れし、木炭約30キロで炉を加熱していった。釜石鉱山産の磁鉄鉱10キロ、石灰1キロを、木炭20キロと共に10回に分けて投入。時間を計り、炉内の温度を確認しながら、炭にまみれる地道な作業を続けた。昼前から不純物(ノロ)の抽出を行い、1000度以上の熱を確認。午後1時過ぎ、前後して4基の炉が解体された。全ての炉でケラが得られ、生徒たちの奮闘は報われた。
 
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鉄鉱石と石灰をまぜたもの、砕いた炭を投入する作業を10回繰り返した=16日

 
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ノロ出しし、作業が順調に進んでいることを確認した=16日

 
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熱さを感じながら炉の解体作業を見つめる生徒たち=16日

 
 B組2班リーダーの佐々木凌空(りく)君は「初めての体験だったが、みんなと力を合わせてできた。レンガは重いし、火は熱いし、この方法でつくっていた人たちのつらさが分かった。大変な中でやり切ったという達成感がすごい。感動」と目を輝かせた。
 
 A組1班リーダーの本多莉奈さんは「今の時代は機械もいろいろとあるが、大島高任は何もないところから作って本当にすごい」と感心。炉づくりで手間取ったというが、「班員をまとめ工夫と試行錯誤を重ねる経験ができた」と充実した表情。10月には文化祭があり、「みんなで協力する必要がある。スムーズに進められるよう、学びを生かしたい」と前を向いた。
 
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全ての炉で鉄の混合物「ケラ」の取り出しに成功。左下写真で白っぽく見える部分が鉄=16日

 
 同校の鉄づくり体験は、総合的学習の一環。近代製鉄発祥の地・釜石の歴史や製鉄の今昔を体験的に学ぶ。幕末に大島高任が近代製鉄技法による鉄の連続出銑に成功して150周年に当たる2008年度から始まり、今年で15年目。1年生は大島に関する講話、鉄の歴史観の見学・鋳造体験、世界遺産「橋野鉄鉱山」の見学も重ねた。一連の学習成果は文化祭「愛校祭」で発表。市などが実施する「鉄の検定」にも挑む。
 
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大島高任が洋式高炉による鉄づくりに挑んだ地で続く子どもたちの製鉄体験

 
 本年度から市内の中学校全5校の1年生が鉄づくり体験に取り組む。加藤主任は「近代製鉄発祥の地で歴史を学び、ものづくりの大変さや大切さを知ってほしい。失敗から学ぶ体験や、同じ目標に向かうチームをまとめ指示を出す人、それを支えるという体験ができる場でもあり、次世代のリーダー育成につながれば」と期待した。

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3年ぶり「釜石まつり」10/14~16開催 コロナ対策施し2神社合同みこし渡御

3年ぶりの開催が決まった「釜石まつり」=資料写真(2017年)

3年ぶりの開催が決まった「釜石まつり」=資料写真(2017年)

 
 釜石市の秋を彩る「釜石まつり」は10月14日から3日間、市内東部地区を中心に開催される。新型コロナウイルス感染症の影響で2020、21年は中止されたが、今年は感染症対策を施し、規模を縮小して実施する。15日に開かれた同まつり委員会(委員長=野田武則市長)事務局会議で日程が決定した。
 
 釜石まつりは、浜町の尾崎神社と桜木町の釜石製鉄所山神社の合同祭。1967(昭和42)年の市制施行30周年を機に始まり、同市の秋の一大イベントとして市民に親しまれてきた。委員会は今年、新型コロナの感染状況や、市内経済、郷土芸能の後継者育成への影響などを総合的に判断し、感染症対策をした上での実施を決めた。
 
15日に開かれた釜石まつり委員会事務局会議

15日に開かれた釜石まつり委員会事務局会議

 
 内容はほぼ例年通りだが、最大限の感染防止対策を講じる。渡御行列の参加は市内芸能団体に限定。各団体は参加人数を抑制し、マスクやフェイスガードの着用、手指や道具類の消毒を徹底する。感染対策の責任者を置き、練習参加者の2週間前からの体調確認も行う。各団体には対策費を補助する。
 
 露店は出店数を例年の3分の2程度とし、配置の見直し、出店時間の短縮などで感染リスク低減を図る。各会場ではアナウンスや立て看板などで一般来場者にも対策を呼び掛ける。芸能団体の踊り披露時には、観客との距離を確保する。
 
19年の曳き船まつりは悪天候で中止。今年は4年ぶりの開催となる=資料写真(17年)

19年の曳き船まつりは悪天候で中止。今年は4年ぶりの開催となる=資料写真(17年)

 
2神社合同みこし渡御は例年通り、市内目抜き通りを練り歩く=資料写真(17年)

2神社合同みこし渡御は例年通り、市内目抜き通りを練り歩く=資料写真(17年)

 
 3日間の日程は次の通り。
 
▽10月14日(金) 午後6時~ 尾崎神社宵宮祭(同神社)
 
▽10月15日(土) 午前10時~ 尾崎神社みこし海上渡御「曳き船まつり」(釜石港)/午後5時半~ 日本製鉄(釜石製鉄所)山神社宵宮祭(同神社)
 
▽10月16日(日) 午前8時~ 尾崎神社出御祭(同神社)/午前9時~ 日本製鉄山神社例大祭(同神社)/午前11時20分~ 両神社合同祭神事(鈴子町・釜石消防署横)/午後0時10分~ 合同みこし渡御(鈴子町→大渡町→大町→只越町→魚河岸)/午後3時半~ みこし還御式(魚市場御旅所)

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釜石SW 格上・静岡と2年ぶりに交流試合 新戦力活躍で3トライ 防御の課題確認

『黄金の國、いわて。』presentsともだちマッチ2022 釜石SW(赤)―静岡ブルーレヴズ=釜石鵜住居復興スタジアム

『黄金の國、いわて。』presentsともだちマッチ2022 釜石SW(赤)―静岡ブルーレヴズ=釜石鵜住居復興スタジアム

 
 NTTジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは11日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで、同1部の静岡ブルーレヴズと交流試合を行った。東日本大震災後の釜石支援を機に交流を続ける両チームの対戦は2年ぶり。格上の静岡相手に釜石は3トライを挙げたが、地力で勝る静岡の猛攻を受け、19-59(前半7-38)で敗れた。
 
 釜石にとっては今季のプレシーズンマッチ2戦目、初のホーム戦となり、約1千人が客席を埋めた。今季、17人の新加入選手を迎えた釜石は、先発7人が新加入。前半、攻撃のペースをつかめず、防戦一方の釜石は、静岡に6トライを奪われるなど苦しい展開となった。終了間際の40分、敵陣22メートルライン内にボールを持ち込んだ釜石は、新加入のCTB石垣航平が強力な突破で相手を振り切り中央にトライ。SO中村良真のゴールも決まって、7-38で前半を折り返した。
 
前半40分、釜石はボールを持ったCTB石垣航平が力強く前進しトライ。初得点を挙げた

前半40分、釜石はボールを持ったCTB石垣航平が力強く前進しトライ。初得点を挙げた

 
 後半開始直後の2分、釜石は石垣のパスを受けた新加入のWTB阿部竜二が絶妙なキックでボールを前に運び、自ら拾って左サイドから回り込んで中央にトライ(ゴール成功)。14-38とした。18分には相手ペナルティーで得たボールを敵陣5メートルラインからSH村上陽平が右に展開。SO中村、ロック/タタナ・ダラスとつなぎ、ダラスが右隅にトライ(ゴール失敗)。19-38と点差を縮めたが、その後は得点に至らず、さらに3トライを重ねた静岡に19-59で敗れた。
 
後半18分、相手タックルをかわしトライを決めた釜石のロック/タタナ・ダラス(左)

後半18分、相手タックルをかわしトライを決めた釜石のロック/タタナ・ダラス(左)

 
 トライを決めた石垣、ダラスは今季、宗像サニックスブルースから移籍(ダラスは2018年以来の釜石復帰)。紫波町出身の阿部は今春、関東学院大を卒業し入団した。試合後の記者会見で石垣選手は「攻めきれない場面が多かったが、ディフェンス、アタックともに前に出ることを意識した。応援してくれる地域の方々のためにもっと頑張りたい」と意を強くした。
 
 須田康夫ヘッドコーチ、小野航大主将は、静岡の激しいブレイクダウン、セットプレーでプレッシャーを受け失点を重ねたことを反省点としながらも、「自分たちがボールを持ち、やりたいことをできた時間帯は通用している感覚があった。そういう時間をどれだけ長くできるかが今後の課題」とし、ディフェンスの修正、集中力の維持など改善点を示した。
 
 小野主将は震災後、交流試合を継続してくれている静岡に感謝。「トップレベルを感じられる機会。近い将来、このグラウンドで(静岡と)公式戦をできるよう、一刻も早く1部に上がりたいという思いが強くなった。チームとして共有し、やっていければ」と願った。
 
観客の前で健闘をたたえ合う釜石、静岡の選手ら

観客の前で健闘をたたえ合う釜石、静岡の選手ら

 
震災を機に結ばれた両チームの絆はさらに強く…

震災を機に結ばれた両チームの絆はさらに強く…

 
 釜石SWのプレシーズンマッチ3戦目は今月25日。同スタジアムで、トップイーストリーグの船岡自衛隊ワイルドボアーズと対戦する(観戦無料)。

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書道・山野草・煎茶道・絵画がコラボ 「秋を彩る」合同展示 異種の組み合わせで相乗効果

書と絵画、山野草の展示に茶席が加わる独特の情緒を楽しむ合同展

書と絵画、山野草の展示に茶席が加わる独特の情緒を楽しむ合同展

  
 「秋を彩る」をテーマにした書道・山野草・煎茶道・絵画の合同作品展は9~11日、釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。釜石書道協会(佐々木和子会長、会員約20人)、釜石草友会(古舘昭吉会長、同5人)、釜石蘭煎会(桑畑美梢会長、同約30人)、美術集団サムディ45(鈴木睦代表、同約20人)の4団体がコラボレーション。和洋、異種の組み合わせながら風趣に富んだ空間を提供し、足を運んだ市民らは「芸術の秋」を先取りした。
   
丹精込めて育てられた山野草に見入る来場者

丹精込めて育てられた山野草に見入る来場者

  
筆致勇壮、多彩な書体の力作が並んだ

筆致勇壮、多彩な書体の力作が並んだ

   
 山野草はイワショウブ、イワギボウシ、ヤブラン、サワヒヨドリなどの草花を単品、寄せ植えなどの形で約30点を展示。書道は篆書(てんしょ)、隷書、漢字仮名交じり書、甲骨文字などを額、掛け軸、びょうぶ、短冊にした約30点を並べた。
   
 コスモスなど季節の草花を散りばめた鉢物、「初秋の彩り」としたためられた書、色とりどりの花が描かれた油彩画などが飾られた茶席では、蘭煎会の会員がおもてなし。来場者は秋を感じさせる作品の数々にじっくりと見入ったり、お茶で一服の清涼感を味わったり、穏やかなひとときを過ごしていた。
  
出品者と交流しながら会場内をめぐる人も4

出品者と交流しながら会場内をめぐる人も

  
季節の草花を前に笑顔でおしゃべりを楽しんだ

季節の草花を前に笑顔でおしゃべりを楽しんだ

  
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山野草と書、油彩画を眺めながら優雅に一服

  
 書道協会と草友会は2013年から合同で作品展を開催。さらに心安らぐ鑑賞の場にしようと、15年から新たに煎茶の呈茶を加えて開いてきた。新型コロナウイルスの流行で20年と21年は中止。3年ぶりの合同展示では、同時期、同施設で個別に作品展を計画していた同集団と共演する形にした。
  
 古舘会長(78)は「秋の開催は初めてで、季節を感じて楽しんでもらえるよう花を咲かせるのが大変だった。4つの組み合わせは不安もあったが、うまく調和した。この雰囲気がいいし、見せ方、飾り方などいい勉強になる」と相乗効果を語った。新会員の加入など運営面で明るい話題もあった佐々木会長(82)は「マンネリから抜け出した展示になった。鑑賞の雰囲気作りに工夫することで、ゆっくり、じっくりと見てもらえる。コラボはいい」と効果的な発表の場の継続に期待を寄せた。
   
個性豊かな作品が並ぶ「サムディ45」の56回展

個性豊かな作品が並ぶ「サムディ45」の56回展

   
 サムディの56回展は同ホールギャラリーで行われ、日本画、洋画、切り絵、色鉛筆画、写真、工芸など幅広いジャンルの力作約60点が並んだ。地元釜石のほか、北上、仙台、鹿児島など県内外に広がる会員16人が出展。代表経験者の故菅野幸夫さん、故岩井利男さんの作品計3点も紹介した。
   
 5年ほど前から同集団に参加する平田の小笠原美津子さん(76)は浮世絵をモチーフにした刺しゅう画、ビーズを使ったモザイクアートなどを出品。病気で左半身にまひが残るが、力の入る右手一本で創作活動に励む。リハビリを兼ねているというが、「細かな作業が好き。作りたくてしょうがない」とにっこり。「こんな体でもできるんだよ」と達成感を味わえるのが制作の原動力で、作品を見てもらうことで喜びもかみしめる。
   
切り絵の体験コーナーでは創作活動の一端に触れた

切り絵の体験コーナーでは創作活動の一端に触れた

   
 同集団は講師を置かず、個々に創作活動に取り組んでいるのが特徴。事務局では「描くことが大好きな仲間、先輩方が培ってきた活動を絶やすことなく続けていくことが私たちの役割。次の世代へと引き継いでいきたい」と活動継続へ願いを込める。

『令和4年釜石まつり』を開催します

『令和4年釜石まつり』を開催します

令和4年釜石まつりを10月14日(金)、15日(土)、16日(日)の3日間の日程で3年ぶりに開催します。
14日は尾崎神社宵宮祭、15日は日本製鉄山神社宵宮祭、曳き船まつり(尾崎神社神輿海上渡御)、16日は両神社神輿合同市内渡御などを予定しています。
※本ページは随時、更新します。

日程

令和4年10月14日(金)~16(日)
・10月14日(金)
尾崎神社宵宮祭 [尾崎神社]18時
 
・10月15日(土)
「曳船まつり」尾崎神社神輿海上渡御 [釜石港内]出港10時 入港13時
尾崎神社例大祭 [尾崎神社]15時虎舞
日本製鉄山神社宵宮祭 [山神社]17時30分
 
・10月16日(日)
尾崎神社出御祭 [尾崎神社]8時
日本製鉄山神社例大祭 [山神社]9時
尾崎神社・山神社合同祭 [釜石消防署横]11時20分
尾崎神社・山神社神輿合同市内渡御出発 [釜石消防署横]12時10分
神輿還御式 [釜石魚市場]15時30分
 
【経路】
◎山神社発(10時10分)※車移動→北日本製鉄所→消防署横着(11時10分)七福神
◎尾崎神社発(8時30分)→市営ビル(浜町)→北日本製鉄所→消防署横着(11時10分)
 
【神輿合同市内渡御】
消防署横(12時10分)→薬師寺御旅所(大渡町)→市役所御旅所(只越町)→魚市場(14時15分)

参加団体

◎尾崎神社神輿を中心に神楽・虎舞など
◎日本製鉄山神社神輿を中心に神楽・鹿踊りなど

縁日広場

縁日広場(露店)を青葉通り(大町)に出店します(15~16日)
令和4年釜石まつり出店要領(PDF/1.4MB)

交通規制・駐車場

※準備中

主催

釜石まつり実行委員会

問い合わせ

釜石まつり実行委員会(釜石観光物産協会 TEL:0193-27-8172)

この記事に関するお問い合わせ
産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax:0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022091600011/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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震災11年 トンボの“宝庫”再び 釜石・片岸公園一帯で約20種 愛好家を魅了

トンボの写真を撮影する菊地利明さん=片岸公園

トンボの写真を撮影する菊地利明さん=片岸公園

 
 かつて田畑や沼地が広がり、多くの生き物が見られた釜石市片岸町の防潮堤内側エリア。2011年の東日本大震災の津波で壊滅的な被害を受け、その生息地が失われたが、環境整備が進んだ近年、さまざまな生き物が戻りつつある。昨年完成した沼地を有する片岸公園では今、多種多様なトンボが飛び交い、愛好家を魅了する。同市出身で、甲子町在住のアマチュアトンボ写真家、菊地利明さん(57)に案内してもらった。
 
 宝石のような目玉(複眼)など、その美しさや格好良さにひかれ、子どものころからトンボを追いかけてきた菊地さん。社会人になると写真撮影も始めた。仕事で一時、釜石を離れたが、その間もトンボの“宝庫”片岸町に継続的に足を運んできた。震災前、一帯では約30種のトンボが見られたという。
 
トンボを目で追い、シャッターチャンスを狙う

トンボを目で追い、シャッターチャンスを狙う

 
 震災の津波は一瞬にして生息環境を奪った。「もう元には戻らないかもしれない―」。堤防が決壊し、干潟のようになった同所を目の当たりにした菊地さんは、絶望的な状況に心を痛めた。その後、復興工事が進められ、震災から10年が経過した昨年、新しい防潮堤と水門の整備が完了。鵜住居川沿いの一角には、市民の憩いの場と減災機能を兼ね備えた「片岸公園」が整備された。
 
防潮堤、水門近くに整備された片岸公園。津波で堤防が決壊し、海水や砂が流れ込んだ状態(右下:11年4月撮影)からここまで復興を遂げた

防潮堤、水門近くに整備された片岸公園。津波で堤防が決壊し、海水や砂が流れ込んだ状態(右下:11年4月撮影)からここまで復興を遂げた

 
 トンボの幼虫(ヤゴ)は小魚やオタマジャクシなどの水生生物をえさとし、成虫はハエやカ、アブなどを食べる。生息のためには水辺と草地がある環境が必要。片岸公園はその両方を満たす生態園的役割も果たす。園内では今年、水辺の多様な植物が大きく成長。トンボの生息環境が整ってきたことで、多くの種類が目撃されている。
 
片岸公園で見られるトンボ(上段/左:シオカラトンボ、右:ショウジョウトンボ、下段/左:ノシメトンボ、右:ミヤマサナエ)

片岸公園で見られるトンボ(上段/左:シオカラトンボ、右:ショウジョウトンボ、下段/左:ノシメトンボ、右:ミヤマサナエ)
 
飛ぶ姿も魅力!飛翔能力が高い「ギンヤンマ」。右下は個体確認のため一時捕獲したオス

飛ぶ姿も魅力!飛翔能力が高い「ギンヤンマ」。右下は個体確認のため一時捕獲したオス

 
 ここでトンボが飛ぶ姿を見られるのは5~11月ごろ。種類によってピーク時期が異なり、今はギンヤンマ、シオカラトンボ、ショウジョウトンボ、アキアカネ―などが見られる。菊地さん一番のお薦めは、複眼と腹部斑紋の青色が美しい「マダラヤンマ」(国の準絶滅危惧種、本県レッドデータブックBランク=絶滅の危機が増大している)。羽の付け根がオレンジ色の「ネキトンボ」は元々、東北以南に分布するが、「ここ数年で岩手県内でも見られるようになった。地球温暖化の影響なのか、北へ生息域を広げてきている」と注目する。
 
菊地さんイチオシ!「マダラヤンマ」。腹部の青色の繊細なまだら模様が目を引く

菊地さんイチオシ!「マダラヤンマ」。腹部の青色の繊細なまだら模様が目を引く

 
nekitonbo

羽の付け根のオレンジ色、腹部の赤が鮮やかな「ネキトンボ」

 
 今シーズン、菊地さんが同公園とその周辺で目撃しているトンボは約20種。大型種の「オオルリボシヤンマ」、震災前にも見たことがなかったという「チョウトンボ」「ミヤマサナエ」も見ることができた。トンボは水辺を求め遠くまで飛ぶこともあり、これまで見られなかった種を“飛来”という形で見ることもあるという。
 
上段/左:タイリクアカネ、右:ナツアカネ、下段/左:交尾するアジアイトトンボ(前がオス)、右:セスジイトトンボ

上段/左:タイリクアカネ、右:ナツアカネ、下段/左:交尾するアジアイトトンボ(前がオス)、右:セスジイトトンボ

 
遊歩道からトンボを探す菊地さん

遊歩道からトンボを探す菊地さん

 
震災から11年が経過し、トンボの生息に必要な環境がそろった

震災から11年が経過し、トンボの生息に必要な環境がそろった

 
 再び、この場所でトンボが見られるようになったことを喜ぶ菊地さん。「公園はできたばかり。さらに環境が安定していけば、他から飛んできたトンボがすみつく可能性もある。いろいろな種類が増えていけば」と期待。遊歩道が整備され、観察しやすい環境となったことも歓迎し、「よく見るときれいなトンボがたくさんいる。散歩がてらゆっくり観察してみては。トンボは益虫で昔から人間の役に立ってきた。“勝ち虫”といわれ、日本人の歴史とも関わりが深いトンボにぜひ親しんでほしい」と話す。
 
※記事中トンボ写真=菊地利明さん提供

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広報かまいし2022年9月15日号(No.1792)

広報かまいし2022年9月15日号(No.1792)
 

広報かまいし2022年9月15日号(No.1792)

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【P1】
表紙

【P2-7】
防災特集

【P8-9】
情報漏えいに関する市の対応について
新型コロナワクチンに関する情報

【P10-11】
こどもはぐくみ通信
市民のひろば

【P12-13】
まちの話題

【P14】
助成金・支援金などのお知らせ

【P15-17】
まちのお知らせ

【P18-19】
保健案内板・保健だより

【P20】
イベント案内

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022091500021/
釜石市

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釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

釜石大槌地区中学校新人戦 コロナ下初 全競技で保護者観戦解禁 選手ら雄姿披露

釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

  

 2022年度釜石大槌地区中学校新人大会(同地区中学校体育連盟主催)は10日、釜石市、大槌町の各会場で8競技が行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で6月の中総体と同様、各種制限下での大会運営が続くが、今大会は初めて全競技で保護者観戦を可能とした(人数制限はあり)。選手たちは日ごろの部活動の成果を家族に見てもらえる機会を喜び、力に変えて試合に挑んだ。

  

 少子化による生徒数の減少で、団体競技は年々、単独校での出場が難しくなっているが、3年生が引退し人数がさらに減る同大会はその状況が一層顕著に。今大会、軟式野球は3校で組んだ合同チーム同士の対戦(釜石・釜石東・大槌―大平・唐丹・甲子)となった。サッカー、バレーボール男子は参加1チームのため、地区予選はなし。剣道男子も団体戦はなく、個人戦のみ行われた。

  

 そのような中で明るい話題があったのが柔道競技。近年は釜石、大槌の2校で部活動が継続され、個人戦のみ行われてきたが、今大会で2013年以来9年ぶりとなる団体戦が復活。観戦可能となった保護者が見守る中、両校各5人で勝敗を決する試合が行われた。結果は4対1で釜石が勝利。地区予選を経ての県大会出場を決めた。

  

9年ぶりに団体戦が行われた柔道競技。選手、関係者の喜びもひとしお=釜石中格技場

9年ぶりに団体戦が行われた柔道競技。選手、関係者の喜びもひとしお=釜石中格技場

  

柔道会場は本年度中総体から保護者観戦が可能に

柔道会場は本年度中総体から保護者観戦が可能に

  

 釜石中柔道部の野嶋晏慈(あんじ)主将(2年)は「みんなで戦う団体戦は楽しい。勝てたので満足」と充実の表情。部員数が少ないことで「自分と同じ階級(60キロ級)の練習相手がいなかったりと苦労する部分もある」が、県大会に向けさらなる精進を誓う。「前回は1回戦負けで終わってしまったので、今回は2回戦に進めるよう頑張る」と意気込んだ。

  

剣道女子、白熱の個人戦。剣道競技も釜石、大槌2校のみが参加=釜石中体育館

剣道女子、白熱の個人戦。剣道競技も釜石、大槌2校のみが参加=釜石中体育館

  

 バレーボール女子は5校によるトーナメント戦が行われた。圧倒的強さを見せたのは釜石東。小学生から競技を継続する主力選手を中心に、強烈なサーブで相手チームを翻弄(ほんろう)。攻守でその実力が光った。小林夏穂主将(2年)は「新人戦に向け、サーブカットとサーブを強化してきた。スパイクの速攻もいいチャレンジができている」と自信をのぞかせた。堂々の優勝を果たし、県大会ベスト8を目標に掲げた。

  

バレーボール女子準決勝・釜石東―甲子は2-0で釜石東(青)が勝利

バレーボール女子準決勝・釜石東―甲子は2-0で釜石東(青)が勝利

  

 バドミントンは鵜住居町の市民体育館が会場。6月の中総体同競技は、3月に発生した地震の影響で同館が臨時休館中だったため、市内2中学校の体育館で男女分散開催。修繕工事が終わり今月から利用可能となったことから、会場を戻しての開催となった。参加人数が多いため、2階観客席は生徒と保護者エリアをきっちり分け、学校単位で割り当て。不要な接触を極力避け、競技の合間の換気も徹底した。

  

バドミントン競技は今月1日から利用が再開された市民体育館で実施

バドミントン競技は今月1日から利用が再開された市民体育館で実施

  

卓球男子の最終試合は全参加者が見守る中で開催

卓球男子の最終試合は全参加者が見守る中で開催

  

 釜石大槌地区の代表が出場する県大会は、前期が10月15、16日(バスケットボール、軟式野球、ソフトテニス、サッカー)、後期が11月19、20日(バレーボール、卓球、バドミントン、剣道、柔道は20日のみ)に県内各会場で開催される。

  

 今大会各競技の結果は大会成績一覧表の通り。地区予選がなかった競技の県大会出場チームは、▽サッカー/釜石東、▽バレーボール男子/釜石・吉里吉里合同、▽剣道男子/釜石。

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知って!海の豊かさ 釜石市内2カ所で移動水族館 岩手大学釜石キャンパス・学生主体で地域の魅力発信

移動水族館をPRする岩手大水産システム学コースの学生

移動水族館をPRする岩手大水産システム学コースの学生

  
 釜石市只越町の釜石市役所本庁舎入り口付近にお目見えした2つの小さな水槽。シロメバル、オウゴンムラソイ、リュウゼンハゼ…などが涼しげに泳ぎ、来庁者らに「ほっとする、ひと時」を届けている。地元の海とそこで暮らす生き物に親しんでもらおうと、平田の岩手大学釜石キャンパスで水産分野の研究に取り組んでいる学生有志が企画。餌やりなどで様子を見に来た学生が来庁者に説明することもあり、地域交流の機会にもなっている。本庁舎での展示はあす15日まで。より多くの人に海の魅力を伝えるため、10月には港町のイオンタウン釜石で同様の展示を予定する。
 
大好きな魚の魅力発信に熱を込める佐々木さん

大好きな魚の魅力発信に熱を込める佐々木さん

 
 「ちょこっと、かまいSEA!」と銘打った移動水族館。同大農学部食料生産環境学科水産システム学コースで学ぶ佐々木純人(すみと)さん(4年)を中心に学生5人が、市内の漁港で釣り上げた水生生物9種を紹介する。岩場の周りを好んで生息するメバルやソイなどが入った水槽では、川から採取した石を使って海中の生息環境を再現。岩の隙間や穴に隠れる習性があるハゼのいる水槽には土管の「隠れ家」を設置し、生態を崩さないよう気を配っている。
 
 釣りや魚の飼育が好きな佐々木さん。「色は地味でも、多様な魚種が釣れるのが釜石のいいところ。魚の魅力や海の豊かさを知ってほしい」と、市民向けに発信する方法を考えてきた。水生生物や水草などを観賞用に飼育、栽培する「アクアリウム」が趣味だったこともあり、見て学べる移動水族館を発案。市学生活動支援事業の助成を受け、企画を実現させた。
 
水槽の中を泳ぐ生き物たちの特徴を来庁者に解説した

水槽の中を泳ぐ生き物たちの特徴を来庁者に解説した

 
 9日、佐々木さんらが水槽のそばに立って、来庁する市民らに声掛けした。「ハゼ、かわいい」と水槽をのぞき込む女性に学生たちが捕獲場所などを説明。おいしく食べる方法など互いに教え合ったりして触れ合いも楽しんだ。「なんか、ほっとする」「動きがあるものに親しみを感じる」「用事のついでに目の保養もできた」。訪れた市民からそんな声が聞かれた。
 
来庁者は優雅に泳ぐ魚たちの様子を眺めてリラックス

来庁者は優雅に泳ぐ魚たちの様子を眺めてリラックス

 
 10月3日~17日にはイオンタウン釜石に移動水族館が登場。水槽を3つ並べてバージョンアップさせた催しにする予定だ。16日は海の生き物たちに触れられるタッチプールも設置(午後1時~同4時)。身近にいるが、触る機会は少ないウニやナマコなどを展示する。佐々木さんは「展示を楽しみ、魚に興味関心を持つ人が増えたらうれしい。魚のまち釜石を認識する機会に」と願う。
 

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コロナ下でも「やりたい」を実現 釜石高で学校祭 生徒ら、青春の思い出刻む

文化祭を楽しむ釜石高の生徒ら=2日

文化祭を楽しむ釜石高の生徒ら=2日

 
 県立釜石高(青木裕信校長、全日制422人、定時制12人)の「釜高祭」は2、3日、釜石市甲子町の同校で開かれた。釜石南と釜石北の両校の統合から15回目の学校祭。新型コロナウイルス感染症の影響が続き、3年連続で一般公開は見送った。制約が多い中でも「我等(われら)青春謳歌(おうか)隊」をテーマに、できる対策をとって生徒たちの「やりたいこと」を実現。催しやステージ発表で団結を示して特別な思い出を刻んだ。
 
 同校では、感染症の流行で行事が規模縮小になったり部活動の大会が中止になったりと多くのことが制限されてきた。特に3年生は入学時からコロナ禍で過ごし、一番楽しい思い出づくりとなるはずの修学旅行が延期の末、中止された。同祭実行委員長の菊池瑞穂さん(3年)は「高校生は青春をもっとも楽しめる時期。青春を謳歌したい。制約はあるが、思い出をつくる場面、やりたいことは自分たちの手で実現させる」と準備。市内の感染状況を踏まえ非公開としたが、ステージ発表などはユーチューブでライブ配信し、保護者らに校内の雰囲気をアピールした。
  
化学の実験道具でスライム作りに挑む女子生徒=2日

化学の実験道具でスライム作りに挑む女子生徒=2日

 
男子生徒は対戦ゲームに熱中した=2日

男子生徒は対戦ゲームに熱中した=2日

 
模擬店担当の3年生は調理に大忙し=2日

模擬店担当の3年生は調理に大忙し=2日

  
 初日は午後から各クラスの出し物を見て回った。1年生は段ボールで作った迷路やシューティングゲームなどの遊びを企画し、2年生はお化け屋敷を運営。3年生はフライドポテトやチョコバナナなどを売る模擬店で楽しい1日を演出した。文科系クラブは作品展示で活動成果を発表。文部科学省の指定を受けるスーパーサイエンスハイスクール(SSH)事業の探究活動について、グループ単位で研究成果をまとめたポスターも紹介された。
  
装飾フォトスポットで撮影を楽しむ生徒=2日

装飾フォトスポットで撮影を楽しむ生徒=2日

 
知的好奇心が光る探究活動の成果を紹介=2日

知的好奇心が光る探究活動の成果を紹介=2日

 
 藤井魁都君(1年)は「親とかに見てもらえないのは残念だけど、中止せずに開催してもらい、うれしい。先輩の活動を見て、いいところを取り入れて、もっといい企画を作り上げられるようにしたい」と刺激を受けた。
  
バンド演奏などで文化祭を盛り上げた=3日

バンド演奏などで文化祭を盛り上げた=3日

  
 ステージ発表は3日に実施。体育館で有志によるダンスやバンド演奏があり、多彩な才能を見せた。音楽、吹奏楽部による演奏披露もあった。密になるのを防ぐため、前日に3年生だけで楽しむ機会が設けられた。
 
「銀河鉄道」をモチーフにした定時制の展示コーナー=3日

「銀河鉄道」をモチーフにした定時制の展示コーナー=3日

 
 定時制の文化祭テーマは「歩協和音」。将棋の「歩(ふ)」からとり、「一人の力は小さいかもしれないが、みんなで一つのものを作り上げよう」との思いを込めた。展示は、体験学習で訪れた花巻市の宮沢賢治記念館などから着想を得て「銀河鉄道」をメインモチーフに。日ごろの学習や部活動の様子も掲示した。
 
「こすもっチ」を販売した定時制の生徒=3日

「こすもっチ」を販売した定時制の生徒=3日

 
 農業体験学習で育てたジャガイモを使った焼き菓子「こすもっチ」は3日、1日限定で販売した。「自分たちで育てたことで食材を大事にする気持ちを育むことができた」と生徒会長の佐々木遼(はる)君(3年)。生徒数は少ないが、一人ひとりが頑張りながら学習、生活を楽しんでいるといい、「学年間の壁をなくし、いろんな活動に協力して取り組んでいきたい」と気持ちを新たにした。