アマチュアラグビー世界大会(フランス)へ、選手求む!「いわて釜石クラブ」派遣
アマ大会への選手派遣に向け発足したラグビー国際交流推進事業実行委=11日、釜石PIT
2019年9月、釜石市も舞台となったラグビーワールドカップ(W杯)日本大会。あれから4年、あの熱戦が今年、フランスで繰り広げられる。そして同時期に、釜石の国際姉妹都市ディーニュ・レ・バン市を中心としたプロバンス地方でもう一つの戦い「第1回ワールドアマチュアラグビーフェスティバル」が開催される。市は岩手・釜石チームの派遣に向け、4月11日にラグビー国際交流推進事業実行委員会を発足。17日には日本代表チームとして戦いに挑む選手の公募を始めた。
フェスティバルは9月23~30日に開かれる。同8日に開幕するラグビーW杯の出場国と同じ20チームが出場する。ディーニュ市から出場の打診があり、交流促進やW杯のレガシー(遺産)継承、「ラグビー県いわて」「ラグビーのまち釜石」の発信につながると期待を込め、選手の派遣を決めた。
スポーツを通じた国際交流の可能性について認識を共有した実行委=11日、釜石PIT
実行委は、派遣を機にスポーツを通じた国際交流の活発化とそれを生かしたまちづくりの推進が目的。11日に大町の釜石PITで開かれた設立・第1回総会には、実行委を構成する県や市、ラグビー関係団体などの担当者約20人が参加した。会則や事業計画・収支予算などを審議、原案通り承認した。
参加者から、他チームのレベルや選手の経験値についての質問、情報収集の必要性を強調する意見などがあった。会長に選ばれたラグビーのまち釜石推進協議会の小泉喜明会長(77)は「W杯日本大会後も取り組んできたラグビー振興や頑張りを発信できたら。明るく平和的な場を設けられるのはいいことで、和気あいあいと交流してほしい」と期待を込めた。
総会の様子を見守った野田武則市長は「W杯で発信した釜石ラグビーのレガシーを継承していきたい。派遣する選手は岩手・釜石の代表だが、日本代表でもある。全国に取り組みを発信し、応援してもらいながらラグビーの素晴らしさ、国際交流の大切さを訴えられたら。時間はないが準備を進め、成功させたい」と協力を求めた。
「いわて釜石ラグビーフットボールクラブ」への参加を呼びかける釜石市スポーツ推進課の佐伯悠さん=17日、シープラザ釜石
チーム名は「いわて釜石ラグビーフットボールクラブ」。コーチやトレーナーを含め30人程度を公募する。選手の応募条件は、▽成人男性(高校生を除く)▽ラグビー経験者▽①釜石市民②釜石市出身者③釜石市にゆかりのある人④岩手県内在住者のいずれかを満たすこと―など。渡航費などを含め15万円程度の個人負担が必要となる。市ホームページから応募用紙をダウンロードし、記入して市国際交流課に持参か郵送、またはメール送信で申し込む。締め切りは5月22日。問い合わせは同課(電話0193・27・5713)へ。
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