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福祉学習の成果、演じて発信 大平中生、認知症の劇披露「みんなで支えよう!」

認知症がテーマの劇で熱演する大平中3年生

認知症がテーマの劇で熱演する大平中3年生

 
 釜石市大平町にある大平中(蛸島茂雄校長、生徒101人)は、地元の高齢者福祉施設と交流しながら福祉学習に取り組んでいる。3年生39人は、3年間の学びの集大成として認知症をテーマにした劇を創作。8日、同じ学区内にある平田町の平田小(鈴木崇校長、児童148人)で披露し、福祉学習の成果を後輩たちに伝えた。
 
 劇のタイトルは「野菊ばあちゃん物語」。認知症の症状が出始めた高齢女性の振る舞いに戸惑いながらも暖かく見守る家族や地域の人たちを描いた。「物忘れが多くなった」「身の回りのことに無頓着」「外に出なくなった」「同じことを何回も話す」といった高齢女性の変化を見せ、「認知症かも?」と家族が気付く症状を明示。医療機関の受診を渋ったり、食事した後に「ごはんまだ?」と繰り返したりした時の悪い対応事例を演じた後に、時間を巻き戻す演出で同じ場面を再現して関係をこじらせない接し方や心得も分かりやすく紹介した。
 
「もしかしたら認知症?」。早めの受診を促す方法を紹介

「もしかしたら認知症?」。早めの受診を促す方法を紹介

 
 認知症の人を地域全体で見守る体制の大切さも発信した。その一歩が、声がけ。ポイントは、▽驚かせない▽急がせない▽心を傷つけない―ことで、「『こんにちは。きょうは寒いですね』とかごく普通のあいさつをして、『どこまで行くの?』とゆっくり穏やかに優しく声かけるのよ」と、せりふで示した。高齢者らが行方不明になった際の早期発見を目的にした市事業「認知症高齢者徘徊(はいかい)SOSネットワーク」も紹介。自分たちが暮らす地域でも「困ったときはお互いさま」という気持ちが広がってほしいと思いを込めた。
 
「相手の視界に入って優しく声がけを」。認知症の人への接し方を伝えた

「相手の視界に入って優しく声がけを」。認知症の人への接し方を伝えた

 
 大平中の福祉学習は総合的な学習の一環で、社会福祉法人清風会(平田)が支援。3年生は認知症サポーター養成講座や介護技術体験などに取り組んできた。同法人が運営する特別養護老人ホームあいぜんの里を訪問し、ソーランを披露するなど交流も。3年間積み上げた学びを劇に盛り込んだ。
 
 「野菊ばあちゃん」を演じた佐々木梨杏さんは「認知症についてたくさん学んで、知ったことを伝えられた。対応の仕方が分かったので、学びを生かして地域で暮らしていきたい。これからも福祉に興味を持って、知識を深められたらいい」とうなずいた。
 
人を思いやる大切さや大事な人を守り抜く尊さを伝える合唱も披露した

人を思いやる大切さや大事な人を守り抜く尊さを伝える合唱も披露した

 
 劇の披露は、中学校での福祉学習の様子を伝え、地域のために尽くそうとする心を育てるのが狙い。平田小4~6年生約70人が見学した。児童から「調べたり学習したことを劇にしたのがすごい」「認知症は身近に潜んでいると思った」「家族に認知症の高齢者がいる。劇を参考にして優しく接してあげたい」などと感想があった。
 
劇の発表を通じて交流を深めた大平中の生徒と平田小の児童

劇の発表を通じて交流を深めた大平中の生徒と平田小の児童

 
 同法人の関係者や教育、福祉関係の市職員らも鑑賞し、「核家族化やコミュニティーの希薄化が進み、地域や世代間の交流が少なくなる中、福祉に関する正しい理解を育む取り組みが求められている。継続を」と期待。それに応えるべく、大平中では「支え合い・助け合い、安心して暮らせるまちづくり」を全校共通テーマとして学習、交流を深めていく考えだ。

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障害者の社会参加促す 釜石・ふれあい福祉まつり ボランティア、市民と交流

福祉団体の手作り製品を求める市民らでにぎわった

福祉団体の手作り製品を求める市民らでにぎわった

 
 釜石市内外の社会福祉団体が一堂に会し、障害者、ボランティア、市民が交流する「ふれあい福祉まつり」(同実行委員会主催)が3日、大町の釜石市民ホールTETTOなどで開かれた。障害への理解を深めてもらおうと、福祉作業所などによる物販やアート作品の展示といった多彩な企画を用意。家族連れらが訪れ、思い思いにブースをまわって楽しんだ。
 
 障害の有無にかかわらず一緒にまちづくりに参画することなどを目的に開催し、今回で29回目。釜石や大槌の作業所や福祉団体が出店し、手作りの菓子や手芸品などを販売した。甲子町の80代女性は「みんなの頑張りが伝わってくる。一つでも多く買いたい」と品を手に取った。
 
わらび学園の販売ブースで接客を担当する利用者(右側)ら

わらび学園の販売ブースで接客を担当する利用者(右側)ら

 
 大槌町の障害福祉サービス事業所「わらび学園」はパンなどを並べ、大盛況。接客を楽しむ施設利用者を見守る支援員の阿部功悦さん(47)は「コロナ禍の制限で外部との接触は減っている。外に出て人と触れ合うのは久しぶり。接することで、施設で行う作業の意欲につながれば」と期待した。
 
個性、独創性あふれる作品が並んだ展示コーナー

個性、独創性あふれる作品が並んだ展示コーナー

 
 作品展示では、釜石祥雲支援学校の生徒らが授業の中で制作した絵画や陶芸などを紹介。文字や数字をつなげる奔放自在な造形表現が魅力の小林覚さん、カラフルでポップな作風が目を引く藤原美幸さん、さまざまな苦労を抱えて生きる人の姿を描く古川祐市さんら地元アーティストの作品も並んだ。
 
フラダンスなどステージイベントを楽しむ来場者

フラダンスなどステージイベントを楽しむ来場者

 
安価な品が並んだバザーは大勢の人でにぎわった

安価な品が並んだバザーは大勢の人でにぎわった

 
 ステージイベントではフラダンス、ギターや大正琴の演奏などがあり、会場を盛り上げた。隣接する釜石PITでは釜石商工会議所女性会による福祉バザーも。日用品や雑貨などが並び、掘り出し物を格安で手に入れようと多くの人でにぎわった。
 
 同実行委員長を務める市社会福祉協議会の丸木久忠会長は「団体や施設のさまざまな活動を紹介できる機会。多様性を理解する人の裾野が広がり、楽しい時間を共有してもらえるとうれしい。街なかを行き交う人が立ち寄りやすい、半屋外式の会場でより触れ合いが進むようになった」と喜んだ。

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地域で支える認知症 釜石・鵜住居「チームオレンジ」結成 「お互いさま」「おせっかい」精神で 

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認知症の人をサポートするチームオレンジ・はまぼうふうのメンバー

  
 釜石市鵜住居町で6日、認知症の人やその家族を地域で支援するためのボランティア団体「チームオレンジ・はまぼうふう」が結成された。養成講座などで専門知識を身につけた有志の認知症サポーター31人がメンバーとして登録。「認知症になっても安心して暮らせるまちづくり」を目指し、高齢者サロンや声掛け、見守り活動などを展開する。
  
 チームオレンジは認知症支援のため国が進める施策で、認知症の人やその家族らの困り事ニーズと認知症サポーターを結び付ける仕組み。2025年までに全市町村に設置することを目標に掲げる。オレンジは認知症サポーターを象徴する色。県内では矢巾町と滝沢市で結成されている。
   
 鵜住居町では認知症の住民に寄り添った地域づくりを推進しようと、13年度からサポーター養成講座を開催。高齢者だけでなく、小中学生も対象にし、地域を挙げて認知症の理解促進に取り組んできた。定期的に設けられている地域課題を話す場で、主体的に活動するチーム立ち上げの機運が高まり、19年度からステップアップ講座など追加の研修を重ねてきた。
  
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結成式でチーム体制や活動内容を確認した

   
 同日、鵜住居地区生活応援センターで結成式があり、登録した60~80代の約20人が参加。チーム体制や役割について共有した。活動のシンボルカラーにちなんだリストバンド「オレンジリング」が配布され、早速身に着けたメンバーは認知機能向上に効果があるという「しゃきしゃき百歳体操」に挑戦。映像に合わせて頭と身体の両方を動かす体操で、2つの動作を同時に行うことに苦戦つつ、笑い声を漏らしていた。
 
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サポーターのシンボル・オレンジリングが配布された

  
 団体名には、浜辺に根を張って育つセリ科の多年草「はまぼうふう(ハマボウフウ)」のように活動が地域に広く浸透してほしい―との願いを込めた。日向(ひかた)地区の川崎シゲさん(81)は「自分だけでなく地域には年寄りが多い。『お互いさま』というように見守り合っている。これからも、家族やきょうだいのように接していきたい」と穏やかに話した。同地区では百歳体操で交流を深めるグループが発足していて、活動を継続していく。
  
 「コロナ禍でおせっかいは引っ込めていたが、これからは前向きにおせっかいになろうと思う」。そう話すのは新神町内会長の岩﨑久延さん(73)。約180世帯が暮らすが、ここ数年は地区を挙げた草刈りで2回ほど顔を合わせる程度になっているという。自身の健康、認知症予防のためにも声を掛け合える地域づくりを望んでいて、「積極的に出かけて話し相手を探したい」と意欲を見せた。
 
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活動の参考にと、しゃきしゃき百歳体操を楽しむメンバーら

  
 今年度はメンバーが中心となって町内会単位での啓発活動や介護予防に取り組む。3カ月に1回集まり、取り組み状況や課題を共有。市社会福祉協議会、同センター、市地域包括支援センターが事務局を担い、活動を後押しする。
  
 市地域包括支援センターでは、高齢者らが行方不明になった際の早期発見を目的に、認知症高齢者徘徊(はいかい)SOSネットワーク事業を実施。昨年11月からQRコードラベルを活用した情報共有システム「どこシル伝言板」を導入し、見守りの広がりを期待する。関係者らは「鵜住居限定の小さな活動が先進的な取り組みとなり、市内全域に波及してほしい」と願う。

100歳の佐藤敏子さん(前列中)、長寿を喜ぶ親族ら

すこぶる元気、佐藤敏子さん(釜石・野田町)100歳 「好きなことをやってきた」

100歳の佐藤敏子さん(前列中)、長寿を喜ぶ親族ら

100歳の佐藤敏子さん(前列中)、長寿を喜ぶ親族ら

 
 釜石市野田町の佐藤敏子さんが20日、100歳の誕生日を迎え、市から特別敬老祝い金5万円と記念品の羽毛肌掛け布団、野田武則市長が筆をとった「寿」の額入り祝い状が贈られた。自宅では実妹や親族らが集まって、「ますます元気に」と佐藤さんの長寿を祝った。
 
 市保健福祉部の小笠原勝弘部長が佐藤さん宅を訪問。祝い金などを受け取った佐藤さんは「わざわざ来てもらって、申し訳ない気持ち。(親族や地域住民ら)みんなに世話になり、いたわられて、ここまできた。この年で祝ってもらうなんて、本当は恥ずかしい」とはにかんだ。
 
小笠原部長から祝い金などを受け取った佐藤さん(右)

小笠原部長から祝い金などを受け取った佐藤さん(右)

 
 佐藤さんは1922(大正11)年に東京で生まれ、2歳頃に父親の仕事の関係で釜石に移り住んだ。20歳で小学校教員となり、釜石や大槌の学校で60歳まで働いた。教員生活を始めた頃は太平洋戦争中で、初任地中妻小に勤務していた45(昭和20)年4月、児童が遠野市に集団疎開することになり引率。同年9月に戻ったため、米英連合軍による2度の艦砲射撃を実際には経験していないが、変わり果てたまちの様子に心を痛めたという。
 
 退職後はボランティア活動に励み、障害者施設などで洗濯物をたたんだり、布巾づくりに取り組んだ。ものづくりが好きで木目込み人形、ステンドグラス、墨絵など習い事に熱中。通信教育で習字や色鉛筆画などにも挑戦した。新型コロナウイルス禍で外出の機会は減っているが、現在もコーラスに行ったりと、「好きなことをやる」という充実した日々を過ごす。
 
祝いに訪れた人たちを見送ろうと外に出る佐藤さん

祝いに訪れた人たちを見送ろうと外に出る佐藤さん

 
 旅行も好きな佐藤さん。沖縄以外の日本各地を巡ったという。93歳の時には、教え子たちに招待され東京で行われた同窓会に参加。年賀状のやり取りも続いていて、「いい生徒、仲間に恵まれ、素晴らしい教員生活を送ることができた。本当にいい思い出」と穏やかな笑みを浮かべた。
 
 佐藤さんは「コロナさえなければ、みんなで旅行したいね」と、すこぶる元気。自力で歩き、家事のほとんどを自分でこなす。妹の井上市子さん(83)、中島澄子さん(81)=ともに小川町=は買い物などをサポートしていて、「元気で頭のいい姉。何でも自分でやるのがすごい。好きなことを好きなように楽しんでいるのがいいんだろうね。まだまだ頑張って」と寄り添う。
 
 釜石市の高齢化率(65歳以上)は4月末現在で40・3%。100歳以上は佐藤さんを含め29人(男性1人、女性28人)おり、最高齢は106歳の女性。

オンライン版「異言語脱出ゲーム」で、謎解きに挑戦する手話サークル「橋」のメンバー

オンラインでお化け退治!? 釜石・手話サークル「橋」 聴覚障害者と挑む謎解き

オンライン版「異言語脱出ゲーム」で、謎解きに挑戦する手話サークル「橋」のメンバー

オンライン版「異言語脱出ゲーム」で、謎解きに挑戦する手話サークル「橋」のメンバー

 

 岩手県内で初めて手話言語条例を制定した釜石市で、聴覚障害者への関心と手話を広げようと活動するグループがある。手話サークル「橋」(中里麻衣代表)だ。新型コロナウイルスの流行が続く中、感染拡大防止を考慮し、聴覚障害がある人との交流は控えている。手話をする機会を増やし、「伝える力」「理解する力」を養おうと模索。2月23日、聴覚障害者と協力してゴールを目指す体験型の謎解きゲーム「異言語脱出ゲーム」に挑戦した。

 

 異言語脱出ゲームは、ワークショップなどを行う一般社団法人「異言語Lab.」が生み出した、謎解きの要素に手話・筆談・音声などを組み合わせた新しいスタイルの脱出ゲーム。聴覚障害者と耳の聞こえる健聴者が協力しなければ謎を解くことができず、より深いコミュニケーションが不可欠となる。

 

 今回は、ビデオ会議システム「Zoom(ズーム)」を使ったオンラインゲーム「リモートDEお化け退治大作戦~遺された想い」に挑んだ。同サークルのメンバー6人(全員健聴者)がチームとなり、聴覚障害者からお化け退治の依頼を受けるという設定。依頼者からヒントをもらいながら、さまざまな謎を解いて除霊を目指す。制限時間は60分。

 

 参加者は手話だけでなく、身振り手振り、スマートフォンなどを使い、相談しながら数々の謎解きに挑戦した。「○○って手話はどうするの?」「ヒントではなんて言ってた?」。やりとりを重ねて謎を解き、制限時間ぎりぎりで任務完了。6人は「よし!」と達成感をにじませた。

 

気持ちを伝えるため動きを合わせるメンバー。画面越しの交流を楽しむ

気持ちを伝えるため動きを合わせるメンバー。画面越しの交流を楽しむ

 

 釜石高2年の川原凜乃さん、矢内舞さんは「ひらめき」で任務遂行に一役買った。中学生で手話を始めた川原さんは「まだ勉強中で、分からないこともたくさんある。画面越しでも楽しみながら交流できた」と充実した表情。昨年11月に手話の面白さを知ったばかりの矢内さんは「思いついた動きでもやってみると伝わるのが分かった。ただ、きちんとした手話を知らないと思いが伝わらず、相手を困らせてしまうことがあるかもしれない。サークルの大人たちみたいなやりとりができるよう、もっと頑張りたい」と刺激を受けていた。

 

 同サークルは1970年に発足し、県内で最も長い歴史のある団体。現在、10人ほどが週1回活動する。手話での声なしスピーチ、かるたなどゲームで聴覚障害者らとの交流を通し、楽しく手話の知識を深め合っている。メンバーには耳が聞こえず、目が見えない盲ろう者がいるが、コロナ禍で参加を見合わせている。サークル外活動も難しい状態が続くが、昨年は障害者らも集う祭りで手話歌を披露した。

 

中里代表(左)、若手を見守る岩鼻さん(左から2人目)

中里代表(左)、若手を見守る岩鼻さん(左から2人目)

 

 実戦経験になるとオンラインイベントへの参加を決めた中里代表(32)。「思った以上に会話が広がり、どうすれば相手に伝わるかを考え、自分とは違った見方があることを知る機会にもなった」と手応えを得た。画面越しでも他地域の人とつながる体験に新鮮味を実感。「手話の技術、知識を深めるため、いろんな考えを伝え合えるサークル活動を続けたい」と思いを強めた。

 

 手話通訳士の資格を持つ岩鼻千代美さんは今回、サポート役に徹した。メンバーたちが謎解きに集中し、聴覚障害者が「次、どうすればいいの?」などと問いかけても反応しない場面があり、「誰か返事して。コミュニケーションとって」と助言。もどかしさを感じながらも、「伝え合おう」とする若手たちを温かく見守った。「条例を作って終わりではなく、手話を学び、相手を理解しようという人の輪が広がってほしい」と願う。

釜石市の支線部で運行されるコミュニティーバス

釜石市支線部バス4月ダイヤ改正へ 効率運行、利便向上で「住民の足」維持

釜石市の支線部で運行されるコミュニティーバス

釜石市の支線部で運行されるコミュニティーバス

 

 釜石市が市内事業者に委託して運行する支線部バス(4路線)のダイヤが、4月から改正される。利用の少ない便を廃止し、一部区間に新たに予約制を導入。各路線と市教育センター(鈴子町)を結ぶ直通便の復路運行を新設する。料金の一部値上げ、学生への優遇措置も予定。高齢化の進行に伴い、増加が見込まれる運転免許返納者の足の確保、持続可能な公共交通維持のため、地区懇談会(市内18カ所で開催)の意向を踏まえ、事業の見直しを図る。

 

 東日本大震災後の環境変化を受け、2019年6月に再編された市内のバス路線の運行は、国道などの幹線部を岩手県交通が、半島・山間地域の支線部を市が担う。支線部は、鵜住居駅と上平田を幹線との乗り継ぎ拠点とする南北のコミュニティーバス(マイクロバス)、にこにこバス(ハイエース)を運行。ダイヤ改正は20年4月以来、2年ぶりとなる。

 

支線部バスエリア

 

 4路線共通の変更点は2つ。平日の支線部と教育センターを結ぶ直通便(釜石のぞみ病院経由)に同センター発の午後の便を新設し、帰りの足に配慮。1日1往復を確保する。料金は一部区間で100円値上げ。通学利用の負担軽減策として小中高生は上限200円とする優遇措置を講じる。

 

 これまでの利用状況を踏まえ、北部コミュニティーバス(青ノ木・中村方面)は、平日の中村発の始発便と鵜住居駅発の最終便を前後の便に統合。土日祝日の運行は土曜日のみに変更する。南部コミュニティーバス(大石・荒川方面)は、平日の便数を減便(上平田方面行き6→4便、大石・荒川同5→4便)。水曜日の教育センター発の便で、予約による平林への乗り入れを可能とする。

 

市の委託を受けた岩手旅行社が運行する北部コミュニティーバス

市の委託を受けた岩手旅行社が運行する北部コミュニティーバス

 

 箱崎白浜方面から日向、室浜地区を運行するにこにこバスは、箱崎地区の運行経路を見直し、3バス停を新設。片岸、日向地区からの乗車が少ないことから予約制を導入する。尾崎白浜、佐須方面のにこにこバスは、平日の上平田方面行きを1便(午後4時台)減便する。

 

前勝タクシーが委託運行するにこにこバス(箱崎白浜~日向~室浜エリア)

前勝タクシーが委託運行するにこにこバス(箱崎白浜~日向~室浜エリア)

 

 ダイヤ改正を含む2022年度の支線部バス運行計画案は、20日に市民ホールTETTOで開かれた市地域公共交通活性化協議会(会長・晴山真澄副市長、委員31人)で承認された。関係機関への申請、市議会での予算審議を経て4月1日から実施される見通し。

 

支線部バスのダイヤ改正などを承認した市地域公共交通活性化協議会=20日

支線部バスのダイヤ改正などを承認した市地域公共交通活性化協議会=20日

 

 同市の支線部路線は震災以降、仮設住宅を通るバス路線を対象とした国の被災地特例補助金の交付を受け運行してきたが、20年度で同補助は終了。22年度から既存の補助事業を導入し、市の財政負担軽減を図りながら必要な移動手段確保に努めるが、4路線の1便当たりの利用人数は平均1~2人と厳しい状況が続く。担当課の和賀利典生活環境課長は「工夫して効率的な運行体系を構築していく必要がある。将来の路線存続のため、積極的なバス利用を」と呼び掛ける。

釜石市が導入した「シュアトーク」。手話と音声が文字に変換、表示される

手話や音声をリアルタイムで文字に AIシステム「シュアトーク」を窓口で活用、釜石市

釜石市が導入した「シュアトーク」。手話と音声が文字に変換、表示される

釜石市が導入した「シュアトーク」。手話と音声が文字に変換、表示される

 

 釜石市は3日、聴覚障害者とのコミュニケーション環境の向上を図ろうと、人工知能(AI)の技術を使って手話を日本語の文字に変換するシステムの利用を始めた。ソフトバンクなどが開発中の「SureTalk(シュアトーク)」というシステムを入れたタブレット端末を大渡町の市保健福祉センター2階、地域福祉課窓口に設置。端末に向かって手話で話しかけるとリアルタイムで文字に変換して画面に表示され、手話ができなくても円滑なやり取りが可能になる。健聴者の音声も文字に変換する機能が備わっており、加齢に伴い聴力が衰えてくる高齢者らとの会話にも使え、窓口対応の充実に役立つと期待される。

 

 地域福祉課窓口で向かい合って座る職員と聴覚障害者それぞれの目の前に、カメラを搭載した専用のタブレットが置かれ、シュアトークの画面が映る。左側に健聴者の職員と聴覚障害者の姿、右側には会話がチャットで表示される。AIで手話の映像や音声を解析し文字化する仕組みで、画面越しに対話ができる。

 

聴覚障害者と健聴者はシュアトークが入ったタブレット端末を通じて対話ができる

聴覚障害者と健聴者はシュアトークが入ったタブレット端末を通じて対話ができる

 

 例えば、同課窓口に聴覚障害者が訪れた際、職員がタブレットに向かって「どうされましたか」と声をかけると画面にすぐに文字が出た。聴覚障害者が手話で話しかけると、5秒ほど後に「障害者手帳をなくしました」と文字が出た。その後も、「再発行したい」「分かりました。書類を準備します」と会話が続き、職員が手話を理解できなくても、意思を伝達することができた。

 

 市では6月、聴覚障害者への理解促進と手話の普及などを定めた「市手話言語条例」を県内で初めて施行し、それに伴って同システムを導入した。市によると、市内で障害者手帳を所持する聴覚障害者は153人で、うち手話をコミュニケーション手段としているのは6人。一方、手話通訳士は同課職員の1人だけ。有資格職員が不在時には健聴者の職員が筆談で対応してきたが、うまく説明できないこともあった。また、聴覚障害のある人が窓口を訪れる際は健聴者が付き添うケースがほとんどだが、当事者を取り残して話が進み、知るべき情報の理解や納得が十分ではないと感じる場面もあったという。

 

手話通訳士の資格を持つ市地域福祉課の職員もシステム導入を歓迎する

手話通訳士の資格を持つ市地域福祉課の職員もシステム導入を歓迎する

 

 手話通訳士の資格を持つ同課の岩鼻千代美課長補佐は「円滑に意思疎通する手段の一つになる」と導入を歓迎。手話に興味を持つ職員が増えればと期待も寄せる。市では共生社会の実現を目指した取り組みを進めており、村上徳子課長は「聴覚障害のある人も遠慮することなく窓口に来てもらう体制が整った。誰もが社会で活動できるよう、こうした手段を増やしていきたい」と力を込めた。

 

シュアトークの導入は市職員が手話になじむきっかけにもなると期待される

シュアトークの導入は市職員が手話になじむきっかけにもなると期待される

 

 シュアトークは現在、手話の単語約1500を文字化できるが、手話は方言や地域固有の表現があり、AIが学習するために必要な大量のデータがまだそろっていないという。そのためソフトバンクは、同条例を制定した全国11自治体にシステムを1年間無償提供していて、窓口を訪れた人に利用してもらい、手話データなどを収集した上でシステムの精度をあげようとしている。

 

 同社の田中敬之担当課長は「聴覚障害を持つ社員がおり、コミュニケーションのずれを解消したいと開発を始めた」と活用を促す。7月には手話の動作画像の登録機能がついたiPhone(アイフォーン)向けのアプリも発表。「手話を知らない人も動作をまねて登録してもらえれば、いろんな手話を認識できるようになる。AIが手話を学習していくことで変換の精度が向上し、利便性も高まる。言語の一つとして認識が深まれば」と協力を呼びかけていた。

会場一体で手話歌を楽しんだ=11月27日

福祉でまちづくりを―釜石市民、地域共生社会実現へ大会とまつりで認識共有

釜石市民ホールで開かれた福祉まつり=11月27日

釜石市民ホールで開かれた福祉まつり=11月27日

 

 釜石市内では11月に地域福祉の推進や共生社会の実現に向けた催しが続いた。19日の第42回市社会福祉大会(市社会福祉協議会、市共同募金委員会、市民生児童委員協議会主催)では事業功労者などを表彰。大会宣言で、住民主体の福祉活動を進めるため共通認識を深め、努力し合うことを確認した。27日に開かれた「第28回ふれあい福祉まつり」(同実行委員会主催)には市内の福祉団体やボランティアらが集合。物販やアート作品の展示などで障害への理解を深めてもらった。2つの催し(ともに会場は大町の市民ホール)に関わる市社協の丸木久忠会長は「福祉でまちづくりを―という視点に変わる今、多様な人が触れ合い、つながりを持つことで互いを知る必要性はより高まる」と強調した。

 

社会福祉大会で功労者28人表彰、絵画・作文は14人入賞

 

事業功労表彰などを行った釜石市社会福祉大会=11月19日

事業功労表彰などを行った釜石市社会福祉大会=11月19日

 

 福祉大会は約50人が出席した。大会長を務める丸木会長が、地域福祉の向上に貢献している民生児童委員など26人、共同募金運動に力を貸す行政連絡員1人を表彰。13年以上にわたり在宅介護を続ける1人に褒賞を贈った。受賞者を代表し、甲子地区の民生児童委員坂本博さんが謝辞。「この感激を胸に地域福祉向上のため精進、努力を重ねる」と力を込めた。

 

 社協が年長児を対象に募集した絵画コンクールには12施設から169点の応募があり、金賞には澤田咲喜ちゃん(ピッコロ子ども倶楽部桜木園)の「だいすきな おともだち」が選ばれた。小中学生対象の作文コンクールには小学校3校、中学校1校から合わせて6点の応募があり、最優秀賞に日野涼介君(唐丹小6年)の「やりがいを感じられる瞬間」が選ばれた。両コンクールの応募全作品を紹介する展示会は12月7日に開始予定。市民ホールギャラリーで13日まで鑑賞できる。

 

社会福祉大会で表彰された事業功労者ら=11月19日

社会福祉大会で表彰された事業功労者ら=11月19日

 

 受賞、入賞者は次の通り。
【社会福祉事業功労者】▽民生児童委員=伊藤重雄、笹川京子、八幡サエ(南釜石)似田貝佳子(中妻)坂本博、佐々木麻貴子、菅原武、佐藤道子(甲子)武石明子、千葉スミ子、小笠原米子、藤井静子、小森均、金濱喜代、中村英子(小佐野)西原義勝、両川吉男、山﨑元市、矢畑広志(鵜住居)菊池紫登美、小笠原孝一、及川武美(栗橋)▽主任児童委員=菊池有美子(東釜石)川崎悦三郎(栗橋)▽施設職員=菊池美加(愛泉会・主幹保育教諭)鳴瀬佳子(同・調理師)
【共同募金運動功労者】▽行政連絡員=阿部環(甲子)
【褒賞】▽濱名富勝
【幼児福祉絵画コンクール】▽金賞=澤田咲喜(ピッコロ子ども倶楽部桜木園)▽銀賞=前川寛奈(中妻子供の家保育園)マヘ・ケソミ(甲東こども園)▽銅賞=東紀壱、小山結凪(釜石神愛幼児学園)岩﨑心和(鵜住居保育園)久保瑠莉(かまいしこども園)村上波月(唐丹児童館)
【福祉作文コンクール】▽最優秀賞=日野涼介(唐丹小6年)「やりがいを感じられる瞬間」▽優秀賞=小笠原楓真(栗林小4年)「本当に平等な幸せは何か」、前川藍丸(大平中2年)「今こそ勇気を出して行動を」▽佳作=佐々木美依(甲子小2年)「『やさしいこころ』はたからもの」、前田暁月(甲子小3年)「『ありがとう。』をつたえる」、内川愛優(唐丹小4年)「その人の気持ちになって」

 

福祉まつりで障害者の社会参加促す ボランティア、市民と交流

 

福祉団体の手作り品や新鮮野菜を求める市民らでにぎわった=11月27日

福祉団体の手作り品や新鮮野菜を求める市民らでにぎわった=11月27日

 

 福祉まつりは、障害の有無にかかわらず一緒に楽しく触れ合う地域福祉を推進するため開催。市内約10の作業所や福祉団体が出店し、手作りの菓子や野菜、手芸品などを販売した。作品展示では、釜石祥雲支援学校の生徒らが授業の中で制作した絵画や陶芸などを紹介。文字や数字をつなげる奔放自在な造形表現が魅力の地元アーティスト小林覚さんや、藤原美幸さんのカラフルでポップな作品をも並び、多くの目を引いた。

 

 市内で活動するボランティア団体の紹介もあり、手話サークル「橋」のメンバー6人は「上を向いて歩こう」など3曲の手話歌を披露。普段から手話を使う人たちが飛び入りで参加したり、メンバーの動きをまねて手や指を動かす人もいて、会場が一体となり声を出さなくても伝わる歌の世界を楽しんだ。単語カードを使ったゲームで聴覚障害者と交流する高校生の姿も。覚えた手話を駆使して言葉を表現し、伝わるとうれしそうに目を細めていた。

 

会場一体で手話歌を楽しんだ=11月27日

会場一体で手話歌を楽しんだ=11月27日

 

 障害者就労支援事業を行う小川町のNPO法人かだっぺしは釜石ラグビーをPRする木製のコースターやキーホルダー、橋野鉄鉱山をデザインした缶バッチなどを売り出した。同法人が釜石大観音仲見世通りで運営する作業所「きらり工房」で木製品の仕上げや袋詰めなどの軽作業に取り組む八雲町の男性(63)は「細かい作業で大変だが、商品を手に取ってもらうとうれしい。人が集まる場に来るのもたまにはいい。気分転換になる」とうなずく。支援員の吉田洋子さん(58)は「利用者の喜び、やる気、やりがいにつながる」と見守った。

最初は白い目標球目掛け、球を投げる練習から

パラリンピックで注目!「ボッチャ」 住民交流のツールとして人気急上昇

ボッチャを楽しんだ栗橋公民館事業「みんなの輪交流会」

ボッチャを楽しんだ栗橋公民館事業「みんなの輪交流会」

 

 東京パラリンピックで日本人選手が金メダルを獲得し、一躍脚光を浴びた競技「ボッチャ」を楽しむ会が6日、釜石市栗林町の栗橋地区基幹集落センターで開かれた。栗橋公民館(栗澤厚博館長)主催の事業「みんなの輪交流会」で、地域住民が体験。新型コロナウイルス感染症岩手緊急事態宣言解除後、初の公民館活動となり、参加した16人がゲームを楽しみながら交流を深めた。

 

 「ボッチャ」は、脳性まひなどで運動機能に障害がある人向けに考案されたヨーロッパ発祥のスポーツ。パラリンピックでは1988年の韓国・ソウル大会から正式種目になった。国内では97年に日本ボッチャ協会が設立され、全国に広まった。適度な運動量やシンプルなルールから、近年では公式ルールをアレンジしたレクリエーションボッチャも人気で、介護施設やスポーツ交流イベントなどでも楽しまれている。

 

最初は白い目標球目掛け、球を投げる練習から

最初は白い目標球目掛け、球を投げる練習から

 

1チーム6人(1人1球)で対戦したゲーム

1チーム6人(1人1球)で対戦したゲーム

 

狙いを定めて球を投げる参加者。球の行方に目がくぎ付けに

狙いを定めて球を投げる参加者。球の行方に目がくぎ付けに

 

 競技は、ジャックボールと呼ばれる白い目標球を投げた後、対戦する両者が赤と青それぞれ6球を投げ合い、的となる目標球にいかに近づけられるかを競う。交流会では、レク用にアレンジしたルールを用い、3チームに分かれて対戦した。目標球はじゃんけんで勝ったチームが投げるが、どこに投げるかでその後の戦略も変わってくる。参加者は相手チームの球の位置などを見極めながら、目標球目掛けて自チームの球を放った。

 

同じチームの仲間とコースを慎重に見極める。戦略も重要なポイント

同じチームの仲間とコースを慎重に見極める。戦略も重要なポイント

 

ナイスプレーに拍手!ボッチャは見る面白さも

ナイスプレーに拍手!ボッチャは見る面白さも

 

 特別な技や体力を必要とせず、誰でも気軽に楽しめるボッチャ。参加者は仲間と戦略を考えるなど頭の体操もしながら、心身ともにリフレッシュ。たくさんの笑顔を広げた。栗林町の藤原成子さん(74)は「久しぶりに体を動かして、すごくいい気分。緊急事態宣言で家にこもっていたから、開放感もあってなおさらね。ボッチャは相手チームとの駆け引きが面白い。チームワークも大事な要素。またやってみたい」と声を弾ませた。

 

勝利に向け「エイエイオー」。気合い入れでチームの結束を固める

勝利に向け「エイエイオー」。気合い入れでチームの結束を固める

 

球は投げても転がしてもOK。投球スタイルは状況を見ながら判断

球は投げても転がしてもOK。投球スタイルは状況を見ながら判断

 

 ボッチャの用具セットを貸し出し、ゲームの仕方をレクチャーする市社会福祉協議会の生活支援コーディネーター高橋和義さんは「東京パラ大会以来、競技の認知度が高まり、市内でも利用予約が急増している。今は断トツの人気」と大会効果を実感。「普段使わない筋肉を遊びながら自然と動かせたり、互いにやじを入れて盛り上がったり。運動、交流の両面で心身を元気にする力があるのがボッチャ。うまくなってくると、みんな熱が入る」と魅力を語った。

赤への寄付で、厚生労働大臣感謝状を受けた鈴木さん(中)、野田市長(左)、同席した木村参事

日赤への寄付で感謝状 鈴木さん(唐丹)、亡き父の願い受け活動を支え続ける

赤への寄付で、厚生労働大臣感謝状を受けた鈴木さん(中)、野田市長(左)、同席した木村参事

日赤への寄付で、厚生労働大臣感謝状を受けた鈴木さん(中)、野田市長(左)、同席した木村参事

 

 日本赤十字社に多額の寄付をした釜石市唐丹町の鈴木明広さん(38)に厚生労働大臣感謝状と社長感謝状が9月16日、伝達された。伝達式は市役所で行われ、野田武則市長が感謝状を手渡した。さまざまなボランティア活動に取り組む鈴木さんは「(表彰は)素直にうれしい。人のためになる活動を続けていきたい」と喜んだ。

 

 厚労大臣感謝状は、同一年度内に一時または累計で100万円以上、日赤活動資金へ協力した場合に授与。社長感謝状は金色有功章(一時または累計で50万円以上協力)を受章後、一時または累計でさらに50万円以上協力した場合に贈られる。

 

 鈴木さんは7年ほど前から日赤に毎年多額の寄付を続けている。亡くなった父親の「国に貢献したい」との願いを受けて始めた活動で、趣味のコイン収集などで得た資金を寄付金に充てている。今回は100万円を寄付。これまで総額205万円余りの支援を行ってきた。

 

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野田市長に寄付継続への思いを伝える鈴木さん(右)

 

 日赤のほか、戦争・紛争や災害、病気などで困難な状況下にある人を支える活動を行う他団体にも寄付を継続。市内の福祉施設でのシーツ交換、ハーモニカ演奏などボランティア活動も行っていて、「コロナ禍が終われば再開し、困っている人の力になれれば。父の功績を残していきたい」と思いを強めていた。

 

 日赤岩手県支部釜石市地区長の野田市長は「安心安全な暮らしを守る活動を支えようという思いが事業推進の原動力になる」と協力の継続に期待。同席した日赤県支部の木村匠参事は「長年いただいた寄付は人道支援の活動に役立てたい」と感謝した。

令和3年度「介護のしごと小規模介護事業所による合同就職面談会」を開催します

令和3年度「介護のしごと小規模介護事業所による合同就職面談会」を開催します

令和3年度「介護のしごと小規模介護事業所による合同就職面談会」を開催します

開催概要

内容

1 職員30名以下の小規模介護事業所による事業所PR
2 個別面談
3 岩手県福祉人材センターによる個別相談・資料コーナー

日時・場所

○日時 令和3年10月15日(金)
    14:50~16:00
    (参加者受付 14:30~14:50)

○場所  釜石・大槌地域産業育成センター 2階会議室

参加企業

職員30名以下の小規模介護事業所
※参加施設・事業所名は、10月1日以降に岩手県社会福祉人材センターホームページに随時掲載します。

参加対象者

・介護・福祉の仕事に関心がある方
・介護・福祉の仕事に就労を希望する方
・介護関係の資格(初任者研修修了、介護福祉士など)がある方で、現在就労していない方

※資格・経験の有無にかかわらず、どなたでもお気軽にご参加ください。

★現在求職中で雇用保険を受給している方は、「求職活動」として認定されます。

持ち物など

・筆記用具(自己PRカードを記入していただきます。)
※履歴書不要、服装は自由です

お申込み方法

申込方法①
申込書に記入の上、FAXによりお申込みください。
介護のしごと 合同就職面談会 チラシ 兼 参加申込書[PDF:807KB]
FAX:0193-31-1400
 
申込方法②
電話またはメールによりお申込みください。
TEL:080-1651-6204(担当:山口)
メール:c-yamaguchi-shakyo@mopera.net
 
申込締切
令和3年10月12日(火)
※事前申込制ですが、当日の参加も可能です

お問い合わせ先

岩手県社会福祉協議会 岩手県福祉人材センター沿岸南部(担当:山口)
 
〒026-0023 釜石市大渡町3丁目15番26号
釜石市保健福祉センター8階 釜石市社会福祉協議会内
TEL 080-1651-6204 
FAX 0193-31-1400
メール c-yamaguchi-shakyo@mopera.net 
 
新型コロナウイルス感染症防止対策を講じた上で実施しますが、状況により延期・中止となる場合がございます。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 商工業支援係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021091700042/
GI保護制度の登録証や甲子柿のPRポスターがある空間で作業が進められた

農福連携・甲子柿 出荷準備着々~障害者福祉施設利用者らシール貼り作業

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透明の容器に2種類のシールを貼る女性。やさしい手つきで作業に励んだ

 

 農業の人手不足を解決し、障害者の働く場を確保する「農福連携」の取り組みが、釜石市内で進められている。甲子(かっし)柿の里生産組合(藤井修一組合長)は、出荷準備作業の一部を市内2カ所の福祉作業所に委託。NPO法人遠野まごころネット(佐藤正市理事長)が運営する甲子町の障害者自立支援施設「まごころ就労支援センター」(山本智裕施設長)で8月24日、出荷用の箱などに名称シールを貼り付ける作業が始まった。

 

 甲子柿は、渋柿の一種の小枝柿を「柿室(かきむろ)」と呼ばれる暗室に入れ、1週間ほどいぶして渋抜きしたもので、釜石を代表する秋の味覚。完熟トマトのような甘さとゼリーのような食感、甘さが特長だ。

 

 今年3月、地域ならではの農林水産物や食品のブランドを守る国の「地理的表示(GI)保護制度」の対象に登録された。専用のGIマークを付けて販売できることから、地域ブランド産品としての差別化や販路拡大に、生産者らが寄せる期待は大きい。ブランド化の機運が高まり、20ほどだった組合員数は27個人・団体に増えている。登録を受け、出荷用化粧箱や食品包装容器にGIマークを付ける必要があり、同施設などに作業を依頼した。

 

GI保護制度の登録証や甲子柿のPRポスターがある空間で作業が進められた

GI保護制度の登録証や甲子柿のPRポスターがある空間で作業が進められた

 

 この日は、同施設を利用する18~64歳の5人が作業に参加。利用者はGIマークとともに、「甲子柿」とブランド名が印刷されたシールを一つ一つ丁寧に貼り付けていった。佐藤弘一朗さん(26)は「指定されたところに正確に貼ろうと集中して頑張った。マークがあることで、買った人がおいしいんだなと思ってくれたらいい」と熱心に手を動かした。

 

「角に合わせてきっちりと」。集中して作業に取り組む施設利用者ら

「角に合わせてきっちりと」。集中して作業に取り組む施設利用者ら

 

 シール付けは化粧箱2000個、容器8000個を予定し、2施設で分担する。10月初旬には柿の実を磨く仕上げ作業も開始。今季は10月中旬からの出荷が見込まれており、11月下旬までのシーズン中は継続して取り組む。

 

 農福連携は、高齢化する生産現場の労働力確保と、働く機会の拡大を図る障害者福祉事業者の農業分野参入や社会参画による生きがいづくりにつなげる取り組み。作業を見守った同組合事務局、市水産農林課の櫻庭理恵主任は「双方の課題を解決するウィンウィンの関係が作られている」と強調した。市は本年度、農福連携に関する補助金事業を設けており、甲子柿以外の作物での活用も期待する。