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読書楽しみ満100歳! 釜石・仙人の里で生活中の山﨑ミツさん 多くの祝福に「おしょすようだぁ」

満100歳のお祝いに笑顔を輝かせる山﨑ミツさん=22日、仙人の里

満100歳のお祝いに笑顔を輝かせる山﨑ミツさん=22日、仙人の里

 
 釜石市甲子町の特別養護老人ホーム仙人の里(千葉敬施設長/長期利用66人、短期同14人)で生活中の山﨑ミツさんが20日、満100歳を迎えた。22日、施設内で祝う会が開かれ、出席した家族らとともに祝福を受けた。同施設利用者で100歳以上は山﨑さんを含め3人(最高齢103歳)となった。
 
 山﨑さんの100歳を祝う会は多くの利用者、職員が集まって行われ、長女の中北やす子さん(73、千葉県在住)ら娘3人も駆け付けた。千葉施設長は「満100歳、おめでとうございます。これからも変わらず、ミツさんらしく暮らしていただきたい」と祝福。住民登録のある大槌町から届いた平野公三町長の手紙を職員が読み上げ、千葉施設長が同町からの祝い金を山﨑さんに手渡した。施設からは祝いの花とバースデーケーキが贈られた。
 
大槌町からの100歳の祝い金を千葉施設長が贈呈した

大槌町からの100歳の祝い金を千葉施設長が贈呈した

 
施設や家族から祝いの花を贈られる山﨑ミツさん(上段)。利用者や職員も拍手でお祝い(下段)

施設や家族から祝いの花を贈られる山﨑ミツさん(上段)。利用者や職員も拍手でお祝い(下段)

 
 姉妹を代表し中北さんがあいさつ。「母は激動の時代を生き、父が病弱だったこともあり苦労も多かったと思うが、大らかで細かいことを気にしない性格。私たちも自由に育った」と感謝。「今は人生110年時代とのこと。まだまだ元気で長生きしてほしい」と願った。
 
 山﨑さんは1924(大正13)年1月20日生まれ。大槌町金沢出身で、8人きょうだいの2番目。戦後、25歳で釜石製鉄所に勤務していた同郷の夫(他界、享年82)と結婚し、3女を授かった。同市中妻、上中島町の社宅に暮らし、パート勤めもしながら家族の生活を支えた。和裁が得意で、仕立てを頼まれることも。100歳を祝う会で着用した着物も自分で縫い上げたもの。東日本大震災の津波被害に遭いながらも、奇跡的に無事だった一着だ。
 
母ミツさんのお祝いに駆け付けた(左から)長女中北やす子さん、次女小澤房子さん、三女山﨑由紀子さん

母ミツさんのお祝いに駆け付けた(左から)長女中北やす子さん、次女小澤房子さん、三女山﨑由紀子さん

 
 若いころから読書が好きで、社宅では新聞3紙を購読した。新聞は隅から隅まで読み、漢字の知識も豊富。「読めない字を聞くとすぐに教えてくれた」(長女やす子さん)という。読書欲は今も尽きることはない。小説、雑誌、新聞…。施設職員が手渡すと自らページをめくり、文章を声に出して読むことも。祝う会後、居室に戻った山﨑さんは平野町長の祝い状も流れるように読み上げ、娘たちや職員を驚かせた。
 
平野公三町長の手紙を声に出して読む山﨑さん

平野公三町長の手紙を声に出して読む山﨑さん

 
 生活相談員の佐藤啓祐さん(38)によると、山﨑さんは2022年6月から同施設を利用。施設内は車いすを自分でこいで移動する。食事は好き嫌いなく食べ、おやつの“甘いもの”も大好き。「食べることが長生きの秘訣」と自ら話しているといい、この日の昼食では誕生祝いのケーキとカレーライスを平らげた。「体調も安定している。これからも(長寿の)記録を延ばし続けるのでは」と佐藤さん。
 
 たくさんのお祝いを受けた山﨑さんは「おしょす(恥ずかしいの意)ようだぁー。こんな格好(着物姿)も」と照れ笑い。「みんなのおかげでここまで生きてこられた」と話し、この日は何度も手を合わせ、感謝の気持ちを表した。孫は4人、やしゃごが2人いる。
 
100歳のバースデーケーキに手を合わせ喜びの表情!

100歳のバースデーケーキに手を合わせ喜びの表情!

 
 長女のやす子さん、次女の小澤房子さん(70、釜石市在住)、三女の山﨑由紀子さん(68、大槌町同)は「母はいつも『何とかなるさ』と明るく前向きだった。子どもから見る限り、悩んでいる姿は見たことがない。私たちものびのびと育てられた」と口をそろえる。やす子さんは古里を離れて45年―。「母親というのは、幾つになっても心の支え。自分の中に心配し思う人がいると、人間は頑張って生きていける」。コロナ禍で面会ができなかった期間はとても寂しい思いをしたという。
 
施設職員が向けたタブレットに、手を挙げて「はい、ポーズ!」

施設職員が向けたタブレットに、手を挙げて「はい、ポーズ!」

 
 13年前の震災津波で、大槌・桜木町の自宅は大規模半壊。山﨑さんは一緒に暮らしていた由紀子さんと裏山に避難し、命をつないだ。由紀子さんは避難所生活を続けながら、「早く帰りたい」という母の願いをかなえるべく自宅修繕に奔走。その間、房子さんが母を預かり、古里に帰れる日を待った。地元に暮らす2人は「コロナも乗り越え、元気に100歳を迎えられて感無量」と施設職員に深く感謝。「これからもできるだけ会いにきて、来年、再来年と誕生日をお祝いできれば」と願いを込めた。

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「元気でいてね!」日ごろの感謝込めお遊戯披露 上中島こども園児が地域の高齢者に

地域住民に歌をプレゼントする上中島こども園児=中妻地区生活応援センター width=

地域住民に歌をプレゼントする上中島こども園児=中妻地区生活応援センター

 
 釜石市の上中島こども園(楢山知美園長、園児48人)の園児18人が18日、園近くの中妻地区生活応援センター(菊池拓朗所長)で地域の高齢者にお遊戯を披露した。日ごろの見守りへの感謝を込め、昨年に続いて企画。かわいらしい衣装に身を包んだ子どもらの歌やダンスに、集まった高齢女性12人は大喜び。終始、笑顔で楽しい時間を過ごした。
 
 センターを訪問したのは3歳、5歳児クラスの園児。始めに全員で「We wish You A Merry Christmas」「にじのむこうに」の2曲を合唱した。3歳児クラスの8人はサンタクロース姿でクリスマスメドレーのダンスを披露。小さな体をめいっぱい動かし、一足早いクリスマス気分を届けた。
 
かわいいミニサンタの登場に目を細める高齢女性

かわいいミニサンタの登場に目を細める高齢女性

 
クリスマスの曲に合わせ踊る3歳児クラスの園児

クリスマスの曲に合わせ踊る3歳児クラスの園児

 
 5歳児クラスの10人は2グループに分かれてお遊戯。「アロハ・フラ~海と空と太陽と」の曲で披露したダンスは南国気分を漂わせ、冬の寒さを吹き飛ばした。「あばれ太鼓~雷ジーン」はかっこいい振り付けが特徴。決めポーズもバッチリで、りりしい姿を見せた。
 
南国のフラダンスであったか気分を届ける5歳児クラスの園児

南国のフラダンスであったか気分を届ける5歳児クラスの園児

 
はっぴ姿の男児は太鼓のばちに見立てた道具を手に元気に踊った

はっぴ姿の男児は太鼓のばちに見立てた道具を手に元気に踊った

 
 “ちびっこサンタ”姿の藤原依茉ちゃん(4)は「うまく踊れた。クリスマス大好き。(もうすぐなので)楽しみ」とにっこり。フラダンサーになり切った小林妃奈乃ちゃん(5)は「楽しかった。おばあちゃんたち、笑って喜んでくれた。これからも元気でいてほしい」と願いを込めた。
 
 同園では9日に、園児らの成長を保護者に見てもらう3~5歳児の生活発表会を開催。この時に発表したお遊戯を「地域の方にも見てもらいたい」と、会終了後も練習を重ねてきた。目尻を下げっぱなしだった平野京子さん(73)は「みんな上手。胸がいっぱいになって涙が出てきた」と大感激。自身の保育園時代と比べ、「今の子どもたちはすごいね。いろいろなことを覚えてねぇー」と感心しきり。
 
子どもたちの頑張りに盛んな拍手を送る

子どもたちの頑張りに盛んな拍手を送る

 
会場にはたくさんの笑顔が広がった

会場にはたくさんの笑顔が広がった

 
園児と高齢者は共に楽しいひとときを過ごした

園児と高齢者は共に楽しいひとときを過ごした

 
 上階が復興住宅になっている同センターでは週に2回、住民らがラジオ体操を行っていて、同園の園児が参加することも。季節の行事でも交流が続く。「地域の皆さんに見守ってもらいながら子どもたちを育てていきたい」と楢山園長。こうした交流は子どもの心の成長への効果だけではなく、日ごろからの行き来で顔見知りになることで大人の目が増え、不審者の声掛けや犯罪などに巻き込まれるリスクを軽減できればとの思いもある。新型コロナウイルス禍で園行事への招待はしばらくできずにいたが、来年から再開できればと心待ちにする。
 
園児から日ごろの感謝を込めて、松ぼっくりツリーとクリスマスカードのプレゼント

園児から日ごろの感謝を込めて、松ぼっくりツリーとクリスマスカードのプレゼント

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出合う個性、つながる地域 障害者の活動発信 釜石でクリスマス市 就労事業所コラボ

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「これ、いいね」。クリスマスマーケットで品定めする来場者

 
 障害のある人が作った菓子や雑貨などを販売するクリスマスマーケットが16日、釜石市港町のイオンタウン釜石で開かれた。就労支援などを行う市内外の6施設が出店したほか、松ぼっくりを使ったツリーづくりのワークショップなど遊びも用意。普段の活動の成果や施設の発信、利用者と地域住民の触れ合いの場にした。
  
 NPO法人遠野まごころネット(遠野市)が釜石・甲子町で運営する障害者自立支援施設「まごころ就労支援センター」の主催で、釜石大槌地域障がい者自立支援協議会・ひまわり隊が共催した。障害の有無にかかわらず楽しめる催しの実施、新型コロナウイルス禍で減った販売機会の提供、施設利用者に支払う工賃の維持・向上などにつなげるのを狙いに初開催。同地域外から奥州市や宮古市、山田町の施設が参加した。ほか、地元の菓子工房もブースを並べた。
 
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クリスマス風の飾り付けで来場者をおもてなし

 
 釜石産のカボチャやブルーベリーを使った焼き菓子、パンなどの食べ物、使用する糸や織り方に決まりがない「さをり織り」のバッグや小物入れなどを販売。サンタクロースやトナカイの衣装を身に着けた利用者たちが積極的に呼び込みをし、買い物客らは製品の特徴などを聞いたりしながら品定めした。
 
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さをり織りの小物入れなどを並べた奥州市の事業所

 
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トナカイ風の装いで山田町から手作り菓子をお届け

 
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買い物客らと触れ合いを楽しみながら店番したり

 
 楽しそうと釜石市内から足を運んだ近藤麻衣さんは、あちこちから聞こえてくる誘いに乗って両手が袋でいっぱいに。「和気あいあいとして雰囲気がよく、欲望に負けそうな空間。地域外で作られているものを知る機会にもなった」と目を細めた。
 
 まごころセンターは、布を細かく裂いて織り込んだ「裂き織り」のバッグやランチョンマット、利用者が育てたブドウを使ったワインなどを売り出した。施設敷地内で栽培するラベンダーを使った「ねこサシェ」(猫の顔をかたどった香り袋)はクリスマス仕様に。トナカイの顔、ツリーやリースの刺しゅうを施したりしていて、「どの顔、図柄が好きですか?」などと買い物客らの声に耳を傾けた。
 
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まごころ就労支援センターはクリスマス仕様の製品をPR

 
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サンタクロースの衣装を着た利用者らは呼び込みでも活躍

 
 利用者の30代女性は「作ったものが目の前で売れるのがうれしい。一針一針に思いを込めていて、嫁に出した気分。いろんな顔を楽しそうに選んでいるのが印象的で、これからも喜んでもらえるものを作りたい」とやりがいを実感した。
 
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松ぼっくりを使ったツリーづくりのワークショップ

 
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遊びや工作を楽しんで笑顔いっぱいの家族連れ

 
 催しには「個性との出合い、人とつながり、心に星を灯(とも)そう。」と願いを込めた。まごころセンターの山本智裕施設長(46)は「施設外でのイベントは利用者の刺激になり、新しい表情や得意なことの発見にもなる。この企画をきっかけに他事業所や支援者、ボランティア、行政、地域とのつながりを深めたい」と会場を見つめた。

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にこにこ100歳!箱崎町出身・植田くめさん 生活中の三峯の杜で多くの祝福受ける

釜石市から100歳のお祝い金や祝い状を贈られた植田くめさん(左)

釜石市から100歳のお祝い金や祝い状を贈られた植田くめさん(左)

 
 釜石市箱崎町出身で現在、鵜住居町の介護老人福祉施設・三峯の杜(齊藤敦子施設長、長期利用29人、短期同20人)で暮らす植田くめさんが、今月12日で満100歳を迎えた。20日、植田さんの100歳を祝う会が施設内で開かれ、市、県、国からの祝い状や記念品が贈られた。同市の100歳以上の方は26人(男1、女25)となった。
 
 市から三浦功喜高齢介護福祉課長らが訪問。特別敬老祝い金(5万円)と野田武則前市長直筆の額入り祝い状、羽毛肌掛け布団を植田さんに贈った。「これからも健康で人生を楽しんで」と三浦課長。この日は、岸田文雄内閣総理大臣、達増拓也県知事名の祝い状や記念品の贈呈も行われ、齊藤施設長が植田さんに手渡した。
 
岸田文雄総理大臣からの祝い状に驚きの表情

岸田文雄総理大臣からの祝い状に驚きの表情

 
家族や職員、利用者仲間に見守られながら祝い状を受け取った

家族や職員、利用者仲間に見守られながら祝い状を受け取った

 
 施設職員からは手作りの記念色紙や花束が贈られた。お祝いの映像上映、職員によるスコップ三味線の演奏などもあり、にぎやかに100歳の長寿を祝った。駆け付けた長男静男さん(74)ら家族、親族5人と利用者、職員に囲まれ、笑顔を輝かせる植田さん。職員と一緒にお礼の言葉を述べ、「まだまだ元気に過ごします!植田くめ」と締めくくると大きな拍手が起こった。
 
職員からは手作りのお祝い色紙と花束が贈られた

職員からは手作りのお祝い色紙と花束が贈られた

 
たくさんの祝福を受け、笑顔でお礼を述べる植田くめさん

たくさんの祝福を受け、笑顔でお礼を述べる植田くめさん

 
 植田さんは1923(大正12)年11月12日、箱崎町生まれ。同郷の夫とは戦後間もなく結婚。漁業のほか畑仕事、ヤクルト配達などをしながら子ども6人を育て上げた。孫11人、ひ孫が10人いるという。長男家族らと暮らしていたが、本年2月、同施設に入所した。
 
 「きかねえ(気が強い)んだ。家では自由気ままに過ごしていた。だから長生きなのかも」と長男静男さん。現在は体調の大きな変化もなく生活中。耳は遠いが、耳元で大きな声で話しかけると、受け答えはできるという。施設職員によると、普段はシルバーカーを押して自分の足で歩いて移動(行事の時は疲れないよう車いすを利用)。食事も箸を使って自分で食べる。
 
 踊りや歌が大好きだという植田さん。施設ではリビングでテレビを見たり、塗り絵をしたり、風船バレーを楽しんだり…。“ドリフターズ”の昔の面白映像を見て笑ったり、職員が耳元で声を出し一緒に歌を歌うこともあるという。植田さんのお世話を担当している施設職員の佐々里沙さん(32)は「とてもかわいらしく、よく気付いてくださる方。外に干した洗濯物が風で飛ばされた時も教えてくれたりとか」。他の利用者や職員にも元気をくれる存在のようで、「これからもけがなく、風邪をひかずに過ごしていただければ」と佐々さん。
 
そろいのはんてん姿の職員らはスコップ三味線演奏でお祝い

そろいのはんてん姿の職員らはスコップ三味線演奏でお祝い

 
歌や踊りが大好きな植田さんは手拍子をして楽しんだ

歌や踊りが大好きな植田さんは手拍子をして楽しんだ

 
 植田さんは2019年から同施設のショートステイを利用。2人の妹と利用が重なった時期もあり、3姉妹で互いに行き来しながら仲良く過ごす姿も見られたという。現在、同施設で100歳以上の方は植田さんお一人で利用者最高齢。齊藤施設長は「他の利用者さんも植田さんを目指して、ともに健康に生活していただければ」と願った。

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まちをつなぎ“治す” 「社会的処方」取り入れ地域づくり 釜石では?フォーラムで共有

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釜石市民が地域活動で育てた野菜などを並べた物販コーナー

  
 地域で何らかの課題を抱える人たちに、薬を処方するように必要な“つながり”を提案する「社会的処方」と呼ばれる試みがある。その視点を生かした住民の社会参加と地域活動の進め方を考える「かまいし地域づくりフォーラム」(釜石市主催)が10月28日、大町の市民ホールTETTOで開かれた。講演や事例発表に加え、市内8地区にある各生活応援センターの活動紹介・物販を初めて企画。互いの活動を見聞きし、今後の活動のヒントを探った。
 
 地域で暮らす人が社会的に孤立してしまう前に、抱えた課題を解決する薬(地域の活動やサービスなどの資源)を処方(つながりの支援)することで、コミュニティーの維持や個々の幸福度向上を目指すもの。地域に根差した活動を知ることで、参加しやすく相談しやすい、手を伸ばせる環境をつくる狙いがある。
 
 地域活動の盛り上がりを感じてもらおうと、物販を初企画。各応援センターでは住民活動を支える取り組みとして野菜栽培などを行っており、その産物、大根や白菜、ホウレンソウなどを安価で売り出した。小佐野地区は、東日本大震災直後に仮設住宅で暮らす人を支えようと地区住民らが立ち上げた「小川ふれあい産直」、栗橋地区は「みんなで助け合って共同作業」を合言葉に活動するグループ「結い姫」が品物を陳列。鵜住居地区は、復興住宅の入居者がプランターで育てたジャガイモを無料で配った。
 
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市内各地区の生活応援センターがパネルで活動紹介

 
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栗橋地区の「結い姫」は手作りした菓子などを売り出した

 
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釜石地区の子どもたちは育てたサツマイモをプレゼント

 
 釜石地区は、児童を対象にした放課後子ども教室での活動を紹介した。センターがある青葉ビルの敷地内に設けた農園で子どもたちが育てたサツマイモを来場者にプレゼント。「もらってください」と元気に呼び込みをした根元璃玖君(釜石小4年)は「初めてで緊張したけど、頑張った。おいしく、大きくなればとみんなで育てたものを喜んでもらえた」と笑った。
 
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後藤純特任准教授(写真左上)の講演に耳を傾ける釜石市民ら

 
 東海大建築都市学部特任准教授の後藤純さんが「新時代の地域コミュニティー形成」をテーマに基調講演。まちをつなぎ“治す”5つのポイント(子どもの教育への再投資、交流機会の再生など)を伝えた。
 
 事例発表では平田地区の住民交流の場「つながるカフェ」、小佐野地区の認知症サポーターチーム活動が紹介された。後藤さんは「一方が支えてもらいっぱなしにはしない。単発ではなく、活動がつながっていくように新しく生み出していって」「若い世代につなげていくのが課題。減らさず、増やしていくのが大事。そして女性は元気。今度は男性にどう広げるか考えていくことも必要だ」など助言した。
 
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事例発表では高齢者らの交流を促す活動が紹介された

 
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認知症サポーターの活動で取り組む寸劇も披露された

 
 平田いきいきサークルが活動発表。聴講者を巻き込みながら健康体操を披露した。メンバーの西村敏雄さん(85)は「体を動かすのがいい。みんなに会えるのが楽しみで、自然と笑顔になる」と、住み慣れた地域の良さを伝えられたと満足げだった。
 
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「お互い元気で頑張ろう」。フォーラム参加者全員で健康体操

 
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海藻アカモクをPRする釜石湾漁協白浜浦女性部(左)

 
 平田地区は物販で、釜石湾漁協白浜浦女性部が未利用資源の海藻アカモクなどを販売した。釜石は脳卒中死亡率が極めて高く、塩分の排出効果があるカリウムの含有量が多いというアカモクを使って市民の健康を守ろうと精力的に活動。佐々木淳子部長(68)は「部員の生きがいになっている。細々とした取り組みだが、地域の活性化につながれば」と話す。このフォーラムは他地域の取り組みを知る機会と強調。女性部の活動に生かせるヒントを探りつつ、「健康づくりを広げていきたい」と目標も見いだした。

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【事業者向け】「障がい者雇用促進セミナー」のご案内

【事業者向け】「障がい者雇用促進セミナー」のご案内

 

障がい者の法定雇用率(現在2.3%)は、令和6年度以降段階的に引き上げられ、令和8年7月には2.7%になります。
そのため、県では、県内事業所における障がい者の雇用を促進し、法定雇用率の向上を図るため、事業所を対象としたセミナーを開催します。

開催概要

日時・会場

日時 令和5年11月9日(木)10:00~15:10
(受付 第一部 9:30~、第二部 13:00~)
 
会場
【第一部】セミナー 釜石情報交流センター 多目的集会室(釜石市大町1丁目1-10)
【第二部】視察   岩手県立釜石祥雲支援学校(釜石市平田町3丁目1700)
※終日参加、第一部のみ、第二部のみのいずれかで申込みが可能です。
※駐車場は、市営釜石大町駐車場(釜石市大町1丁目3-7)をご利用ください。会場で駐車チケットをお渡しします。

対象・定員

岩手県内事業所の人事・採用担当者 先着50名

プログラム

第一部 雇用促進セミナー

  • 事務局、岩手県からご案内
  • 障がい者雇用への理解と受入時のポイント
    講師:岩手障害者職業センター 所長 石井賢治
  • 障がい者雇用における制度と地域の現状
    講師:ハローワーク釜石 上席職業指導官 平賀天幸
  • 障がい者雇用優良事業所講演
    講師:株式会社エフビー 人事部部長 加賀屋剛

 
第二部 技能認定会視察

  • 特別支援学校技能認定会視察
  • 特別支援学校高等部生徒による、職業生活等に必要な技能の認定とデモンストレーションを見学します。

 
タイムスケジュール等の詳細は岩手県ホームページをご確認ください。
岩手県 – 令和5年度障がい者雇用促進セミナーを開催します (pref.iwate.jp)

お申込み方法

下記申込用紙に記入の上FAXでお申し込みいただくか、チラシ記載のQRコードからGoogleフォームにアクセスし、必要事項を入力ください。
障がい者雇用促進セミナー チラシ兼参加申込書[PDF:735KB]
FAX:019-601-5529
申込締切 令和5年11月2日(木)

お問い合わせ先

キャリアバンク株式会社 パブリックサービス事業部 盛岡オフィス
TEL 019-601-5528  FAX 019-601-5529
メール morioka@career-bank.co.jp

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 商工業支援係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023092500027/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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喜寿、米寿、卒寿169人が集う 釜石市敬老会華やかに 「これからも元気でご活躍を」

喜寿、米寿、卒寿の市民を迎えて開かれた釜石市敬老会=16日

喜寿、米寿、卒寿の市民を迎えて開かれた釜石市敬老会=16日

 
 釜石市敬老会(市、市社会福祉協議会主催)は16日、大町の市民ホールTETTOで開かれ、本年度中に喜寿(77歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)を迎える市民169人が出席した。4年ぶりの通常開催となり、会場内は久しぶりの華やいだ雰囲気に。出席者は式典や郷土芸能のステージ、お茶のおもてなしなどを受け、長寿の祝いの節目に笑顔を輝かせた。
 
 式典で野田武則市長は「戦後の厳しい時代を耐え、努力を惜しまず働いてこられた皆さま方のおかげで今の豊かな生活がある」と感謝。同市の高齢者の現況、支援策も示し、「住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、精いっぱい努めていく。長年培ってきた経験や知識を伝え、これからも生涯現役でご活躍を」と願った。
 
 釜石芸能連合会、鵜住居青年会(虎舞)、鼓舞櫻会(桜舞太鼓)が踊りや演奏で長寿を祝福。出席者はあでやかな舞、威勢のいい囃子(はやし)などに元気をもらい、明日への活力を蓄えた。
 
釜石芸能連合会は3演目の舞踊で楽しませた

釜石芸能連合会は3演目の舞踊で楽しませた

 
鵜住居青年会は伝統の虎舞で出席者を元気づけた

鵜住居青年会は伝統の虎舞で出席者を元気づけた

 
鼓舞櫻会(桜舞太鼓)は迫力の演奏で心躍る時間を提供

鼓舞櫻会(桜舞太鼓)は迫力の演奏で心躍る時間を提供

 
3団体の演舞に感謝し、大きな拍手を送る出席者

3団体の演舞に感謝し、大きな拍手を送る出席者

 
 米寿を迎える二本松富太郎さん(87)は初めて市の敬老会に出席した。「踊りも太鼓も大したいがった(すごく良かった)。郷土芸能を見るのは楽しい」と笑顔。鵜住居町で大規模リンゴ農園を営み、今もリンゴの木の手入れや牛の世話などを無理なく続ける。「今日は面白かった。元気でいて次の敬老会にも出たい。100歳まで生きねぇーばね」と意欲を高めた。
 
 初の敬老会参加となった只越町の多田福子さん(76)は同級生2人と会場に。「元気で喜寿を迎えられてうれしい」と声を弾ませた。夫が営む看板製作業を手伝い、地域の小学生の見守りボランティアも継続中。「子どもたちの笑顔にパワーをもらう」と元気の源を話した。次の目標は米寿。「あと10年。これからも健康で頑張ろうね」。仲良し3人で顔を見合わせ、ほほ笑んだ。
 
釜石茶道協会による呈茶も復活。多くの人が立ち寄った

釜石茶道協会による呈茶も復活。多くの人が立ち寄った

 
インスタント写真のサービスも好評。記念の日を思い出に

インスタント写真のサービスも好評。記念の日を思い出に

 
入り口看板も記念撮影スポット。家族や友人同士で写真に収まった

入り口看板も記念撮影スポット。家族や友人同士で写真に収まった

 
 同市の総人口約3万人のうち、65歳以上は約1万2千人。高齢化率は40.3%。100歳以上は25人(男1、女24)で、最高齢は104歳の女性(16日現在)。

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手話、点字、アート…福祉活動あれこれ 釜石でふれあいまつり 宝探しの百円市も

さまざまな団体がコラボしたステージ発表は盛り上がった

さまざまな団体がコラボしたステージ発表は盛り上がった

 
 釜石市ふれあい福祉まつり(同実行委員会主催)は2日、大町の市民ホールTETTOで開かれ、来場者が市内外の福祉団体やキッチンカーなどの物販やステージイベントを楽しんだ。釜石まちづくり会社主催の「かまいし百円市」も同時開催。掘り出し物を探す人でにぎわった。
 
 まつりは障害者福祉に関わる団体で構成する実行委が、「誰もがともに楽しめるまちづくり」の推進を目指して継続し、今回で30回目となった。釜石や大槌の作業所などが出店し、真心を込めて手作りした菓子やパン、手芸品を販売。作業所の利用者や支援学校の生徒らが想像力を働かせて生み出したアート作品も展示した。
 
福祉事業所が作製した手芸品などが並んだ物販コーナー

福祉事業所が作製した手芸品などが並んだ物販コーナー

 
展示コーナーには個性、独創性あふれる作品が並んだ

展示コーナーには個性、独創性あふれる作品が並んだ

 
 さまざまな福祉活動を紹介する場でもあり、釜石市の点訳グループ「楽点舎」は点字器と点筆で名前を打つ体験を用意。来場者は実際に打った点字を触ったりして「もう一つの文字」に理解を深めた。同グループは現在8人で活動。視覚障害者も市の広報誌を読めるようにと「点字広報」を作成し、希望者に送っている。最近はパソコンを使って作成し、メールのやりとりで作業が完了するといい、会員が顔を合わせるのも久しぶり。自身も視覚に障害がある代表の小笠原拓生さん(56)は「体験してもらうことで活動を伝えられる」と、ふれあいの機会を喜んだ。
 
点字で書き込んだ自分の名前に触れる体験者(左)

点字で書き込んだ自分の名前に触れる体験者(左)

 
「一緒に活動を」と呼びかける「楽点舎」のメンバー

「一緒に活動を」と呼びかける「楽点舎」のメンバー

 
 人気を集めたのは、釜石出身のアーティスト小林覚さん(34)=花巻市・るんびいに美術館に在籍=のサイン会。自由自在な線の造形性が魅力の「サトル文字」で好きな言葉、名前を書いてもらえるとあって希望者で列ができた。
 
 大只越町の阿部典代さん(59)が選んだ言葉は「ブルズがんばれ」。ペンを無造作に走らせている?と思えることもあり興味深げにのぞき込んでいたが、よく目を凝らすとアレンジされた文字が浮かび上がり、「すてき。うれしい」と感激していた。
 
依頼を受けて名前を書く「逆サイン会」に臨む小林覚さん(手前右)

依頼を受けて名前を書く「逆サイン会」に臨む小林覚さん(手前右)

 
「サトル文字」が描かれた色紙を手に目を細める来場者

「サトル文字」が描かれた色紙を手に目を細める来場者

 
 ステージイベントも盛り上がった。手話とフラダンス、福祉事業所がコラボした「パプリカ」は観客も振り付けをまねたり、手拍子で参加して大にぎわい。大槌町のわらび学園を利用する30歳男性は「うまく踊れた」と満足げだった。歌担当で釜石高音楽部の4人も参加。部長の横澤美花さん(2年)は「みんな楽しそうだった。手話も取り入れて、たくさんの人に歌の楽しさを届けられたら」と刺激を受けた。
 
手話と笑顔を交えて音楽の楽しさを伝えるステージイベント

手話と笑顔を交えて音楽の楽しさを伝えるステージイベント

 
同時開催の百円市には手作り品や掘り出し物が並んだ

同時開催の百円市には手作り品や掘り出し物が並んだ

 
 百円市は4回目の開催。ハンドメード雑貨や新鮮野菜などを売り出すブースが並び、老若男女が100円玉を手に宝探しを満喫した。初出店の菊池忠孝さん(64)、順子さん(62)夫妻=野田町=は「いらないものだから、100円でも売れればいい」と、フィギュアや古本などを陳列。“箱買い”した人が「大事にします」と喜んでいたのがうれしく、「イベントの継続を」と望んだ。

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自然体で満100歳 釜石の高橋廣志さん 高齢者施設に夫婦で入居「一緒に長生きしよ」

桃色のちゃんちゃんこと帽子を身に着けた100歳の高橋廣志さん(左)と妻の嘉子さん

桃色のちゃんちゃんこと帽子を身に着けた100歳の高橋廣志さん(左)と妻の嘉子さん

  
 釜石市甲子町(中小川)の住宅型有料老人ホーム「カサ・デ・ファミリア」で生活する高橋廣志さんが26日、満100歳となった。ともに入居する妻嘉子さん(96)や、県内外で暮らす家族が駆け付けて長寿を祝福。バースデーケーキをパクパクと食し、シャンパンもグイグイ飲み干す廣志さんは「自然と100歳になっちゃった」と、すこぶる元気だ。
  
 廣志さんは1923(大正12)年、鈴子町に生まれた。18歳ごろから定年退職まで約40年製鉄所で働いた。看護師だった嘉子さんと結婚し、1男2女を育て、孫3人、ひ孫1人に恵まれた。多趣味で、特に登山やスキー、釣り、ソフトボールなど体を動かすことが大好き。小佐野町に居を構えると、町内会活動にも積極的に参加した。
  
 体調を崩した嘉子さんの入院を機に、昨年10月から2人一緒に同ホームで暮らす。「かかりつけ医なし」という廣志さんは耳が遠くなってきているが、つえなどの補助なしで歩行ができるほど健康。「好きで一緒になったから大事にしなきゃ。妻を残していけない、長生きしないと」と、週2回通うデイサービスでは筋トレをしたり、今なおアクティブに過ごす。
  
鈴木部長から祝い金などを受け取った廣志さん(中)

鈴木部長から祝い金などを受け取った廣志さん(中)

  
 廣志さんの誕生日に合わせ、釜石市は特別敬老祝い金5万円と記念品の羽毛肌掛け布団、野田武則市長が筆をとった「寿」の額入り祝い状を贈った。届けた市保健福祉部の鈴木伸二部長が「戦争や災害など激動の時代を生き抜いてきた。ご夫婦で長生きしてください」と声をかけると、「わざわざすいません。まさか、こんな風に祝ってもらえるとは夢みたい。何も考えていなかったけど、自然と(100歳まで)いっちゃう感じ。動きは重くなってきたが、これからも体を動かしていきたい」などと応じた。
  
 そんなやりとりを長女小野節子さん(74)=愛知県大府市、次女佐々木惠子さん(70)と夫幸弘さん(68)=盛岡市=が見守った。「穏やかで、責任感があり、家族思いの父。とにかくファミリーが大事で、旅行の思い出もたくさん。あたたかい笑顔は変わらない」と小野さん。自宅のような環境でゆったり過ごす日々が続くことを願っていた。長男一行さん(66)も翌日、愛知・豊橋市から祝いに駆け付けた。
  
「おめでとう」。廣志さん(左から2人目)の長寿を喜ぶ家族ら

「おめでとう」。廣志さん(左から2人目)の長寿を喜ぶ家族ら

  
 釜石市の高齢化率(65歳以上)は5月末現在で40.3%。100歳以上は廣志さんを含め28人(男性1人、女性27人)おり、最高齢は105歳の女性。

「第1回 かまいし五百円市」「第4回 かまいし百円市」の出店者を募集します

「第1回 かまいし五百円市」「第4回 かまいし百円市」の出店者を募集します

 

釜石まちづくり(株)では、「2023年7月29日(土)「第1回かまいし五百円市」 (以下、五百円市)」、「2023年9月2日(土)「第4回かまいし百円市」 (以下、百円市)」を開催します。販売商品を全て500円(五百円市)、100円(百円市)とするフリーマーケットやバザーのような形態で、“500円均一フリマ”、“100円均一フリマ”と言ったイメージです。

 

例えばこのような商品の出品を想定しています・・・
リユース可能な子供用品、持て余してしまったお歳暮や引き出物の中身、まだまだ使えるおもちゃ、ダブったガチャガチャ、ちょっとしたコレクションアイテム、端数が残ってしまったパック商品、かつての趣味の名残、ハンドメイド商品、お菓子などの食品・・・・などなど、価格を500円・100円として頂ければ、一部の取扱い禁止商品以外は何でもOKです。

 

均一価格のため販売益は限定されるかもしれませんが、五百円市・百円市ともに以下のような点に意義を見出して下さる皆様のご出店を募集いたします。
・リユースの促進による社会活動的意義
・みんなで出店する楽しさ
・街の賑わいの場づくり
・ハンドメイド作品などの販売機会
など

 

各種サークル活動などのグループをはじめ、社会福祉法人やNPO等の社会活動団体、町内会やクラブ・少年団活動等の地域活動の一環として、学校や幼稚園・PTAや保護者会の催しとしてなど、皆様のご出店をお待ちしています(個人での出店も可能です)。ハンドメイド作家さんのご出店も歓迎いたします!

 

開催概要

日時:
【五百円市】 2023年7月29日(土)10:00~14:00
【百円市】 2023年9月2日(土)10:00~14:00
場所:釜石市民ホールTETTO・ホール前広場 (両日とも)
主催:釜石まちづくり(株)
 
◇9/2(土)の百円市では、同会場・同時間帯にて「第30回釜石市ふれあい福祉まつり」も開催されます。詳細については「縁とらんす」イベントページ等での情報更新をお待ちください。

 

出店の基本情報

◎全ての商品を以下の価格で販売すること
【五百円市】500円(税込)
【百円市】100円(税込)
◎下記の品数をご用意頂けること(多い分には大歓迎!)
【五百円市】30個以上
【百円市】50個以上
◎「出店について」の要件を遵守頂けること
・参加可能枠を超えるご応募があった際は抽選とさせて頂きます
・チャリティ活動(売上は○○へ寄付、○○を支援、教育や社会福祉活動資金に充当)が伴う場合は、条件により別枠での出店が可能ですのでご相談下さい

 

出店について

◆物品の販売以外のサービスを商品として提供することはできません
(マッサージ、ヘアカット、診断、占いなど ※縁日等に類するものや主催者が要請したものは除く)
◆出店料は以下となります
【五百円市】2,000円
【百円市】 500円
◆出店スペースの広さは、幅2~2.5m×奥行1.5~2mを目安に調整させて頂きます
また、販売台、シート、釣銭等は各自でご準備下さい(主催者による両替には限りがあります)
◆会場は屋外となりますので、各自で出店時の気候対策等をお願いします
◆出店者には、釜石大町駐車場の24時間駐車券(通常800円)を500円にて斡旋いたします(団体の場合は駐車台数分の購入OK)
◆ペット等を同伴しての出店は禁止です(介助犬等を除く)
◆火器の使用や発電機の持込みは禁止です

 

取扱い禁止商品

以下の商品の取扱い及び取引は禁止といたします
 
生鮮食品など衛生管理上好ましくない物、その場で調理提供する飲食品(キッチンカーを除く)、ペット等の生き物、偽造品や盗品など法律に抵触する商品、受発注や目録を介しての後日取引を前提とした商品、取扱い資格の必要な危険物や薬品(有資格者でも不可)、公序良俗に反する物、大量の火薬類、再販売やオークション等への出品を前提とした取引
 
※大量の酒類を取り扱う場合は事前にご相談ください
※この他、主催者が不適切と判断した商品については取扱いを中止頂く場合があります

 

出店の申し込み方法

出店に関しての各種事項(開催概要、基本条件、出店について、取扱い禁止商品)を必ずご確認・ご理解のうえ、下記の出店申込書を記入して釜石まちづくり(株)までお申込み下さい。
 
・釜石まちづくり(株)の社員によるご紹介やご案内による場合は直接担当社員まで
・それ以外の場合は、釜石まちづくり(株)FAX <0193-27-8331>

 

《申込み締切》
【五百円市】7月18日(火)
【百円市】8月22日(火)

 

問合せ等については、同様に担当社員にご連絡いただくか、釜石まちづくり(株)TEL <0193-22-3607> までお願いします。

出店概要&申込書

「第1回 かまいし五百円市」の出店概要&申込書
PDF版(829KB) / Word版(32KB)

 

「第4回 かまいし百円市」の出店概要&申込書
PDF版(835KB) / Word版(31KB)

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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障害者の働く場確保と生活支援を一体で 釜石・上中島町に福祉複合施設 翔友、来春開所へ

福祉複合施設の地鎮祭でくわ入れする長谷川忠久理事長(中)

福祉複合施設の地鎮祭でくわ入れする長谷川忠久理事長(中)

 
 釜石市上中島町福祉複合施設(仮称)の新築工事地鎮祭は16日、上中島町4丁目地内の建設地で行われた。障害者の就労継続支援事業所(B型)と生活介護事業所(通所型)を一体的に整備するもので、社会福祉法人翔友(長谷川忠久理事長)が運営する。千鳥町の障害者就労施設「釜石市福祉作業所」が日本海溝・千島海溝沿いの巨大地震の津波想定で浸水域に入ったことを受けた対応で、避難に手助けが必要な要支援者を受け入れる予定。2023年度中の完成、24年4月からの利用開始を目指す。
 
 同法人の関係団体、NPO法人釜石市身体障害者協議会(長谷川忠久理事長)が運営する市福祉作業所は甲子川沿いにあり、津波新想定で5~10メートルの浸水の可能性があるとされる。緊急避難場所の八雲神社は2キロほど離れているうえ、▽避難経路の歩道は狭かったり障害物があったり車いす利用者らは移動しにくい▽重度の障害がある利用者の避難は時間を要する―といった課題があり、早期の機能移転が必要だった。
 
 また、障害のある人や介護者の高齢化によって生活介護のニーズが増しているのに加え、新型コロナウイルス禍で日中に自由な活動をしながら過ごせる場所が少ないことも問題として顕著化。施設の利用者、職員の安全を確保しつつ、障害者の雇用と生活の安定を図るため、複合施設の整備を決めた。
 
釜石市身体障害者福祉センター(中央)に隣接する新施設の建設地 

釜石市身体障害者福祉センター(中央)に隣接する新施設の建設地

 
 新施設は、市身体障害者福祉センターに隣接する市有地に整備する。鉄骨造り平屋建て、延べ床面積約655平方メートル。作業室や休憩室、多目的ホール、リフト付きの入浴施設などを設ける。事業費は約2億5500万円。市営住宅や児童館が立地していたが、建物の老朽化で解体され更地にした敷地面積約2600平方メートルの用地を市が無償貸与する。
   
 就労継続事業は市内企業からの受託作業(部品組み立て、食品の表示ラベル貼りなど)をしながら個々の能力、知識向上に必要な訓練も行う。生活介護事業では日常生活の支援(食事、入浴など)や自由な活動(作品づくり、レクリエーションなど)をして過ごせる場を提供する。ともに定員は各25人。
 
地鎮祭で関係者が玉串をささげ、工事の無事を祈った  

地鎮祭で関係者が玉串をささげ、工事の無事を祈った

  
 施工者の山長建設(大只越町)が主催した地鎮祭には、関係者約30人が出席。くわ入れなどの神事を行った後、建築主の長谷川理事長(81)が「障害者であろうとなかろうと、共に地域の中で暮らしていくというインクルージョンを進展させていかなければ。障害者が頑張って生きていけるような地域をつくっていきたい」とあいさつした。
 
 現在、福祉作業所を利用するのは知的・身体・精神の障害者計39人。災害時に車で避難することも条件付きで可能とされているが、地域の避難訓練では乗車に時間がかかるなどスムーズに進められなかった。自力歩行での避難が原則ということもあり、新施設には足の不自由な人を中心に半数ほどが移る見込みだという。

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県立釜石病院分娩休止から1年半―妊産婦の声をくみ取る支援策、母子ケアの体制整備を

助産師らに見守られながら、ゆったりと時間を過ごせるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

助産師らに見守られながら、ゆったりと時間を過ごせるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

 
 釜石市甲子町の県立釜石病院で分娩(ぶんべん)の取り扱いが休止されてから1年半がたった。現在、釜石市や大槌町に暮らす妊産婦らは車で40~50分かかる県立大船渡病院(大船渡市)など遠方の医療機関を利用する。経済的負担を軽減するため、両市町では通院交通費の助成など支援策を講じる。3月、そうしたサポートについて妊産婦の意見を聞く会が用意されたが、そこには体調が安定しない中での移動や急に産気づいた時の対応などに不安を感じている女性たちの声があった。また、産前産後ケアの充実を求める声も共通。4月、釜石市内でそんな母子を支え続ける団体の取り組みをのぞいてみた。
  
 県立釜石病院は2021年10月から普通分娩の扱いを休止。釜石市、大槌町では市町外で出産する妊婦に対し、健診や出産のために通院する交通費や宿泊費をそれぞれ助成している。
 
妊産婦から出産に関わる不安や課題を聞き取る意見交換会=3月22日、釜石市大渡町

妊産婦から出産に関わる不安や課題を聞き取る意見交換会=3月22日、釜石市大渡町

 
 「交通費の補助は良かった」「臨月に入ると、いつ陣痛がくるか分からない。生まれるかと思って病院に行ったが、まだ早いということで帰された。移動距離がネック」「宿泊費補助はあるが、出産までホテルで待機…ないかな」。3月22日、釜石市大渡町の市保健福祉センターで開かれた意見交換会。野田武則市長や平野公三町長を囲み、妊産婦5人が近隣自治体の医療機関まで出産に行かなければならない苦労や精神的な負担を訴えた。
  
平野町長(右)に出産前後に困った経験を伝える妊産婦たち

平野町長(右)に出産前後に困った経験を伝える妊産婦たち

 
 この時、妊娠7カ月だった二本松春美さん(26)は今回が初産だという。体調が安定しない中、自分で運転して大船渡病院まで健診に通った結果、つわりがひどくなってしまい、1カ月も入院した経験がある。「家族に迷惑をかけた」とする一方、「身近に頼れる人がいなくて不安に思っている人は多いのでは」と気遣いも見せた。
 
 「嫁ぎ先が釜石だったから」「仕事の関係で…」などと地域外の出身者もいて、「気軽に相談できる場がもっとあるといい」と声をそろえた。昨年8月に長女汐莉ちゃんを出産した遠藤香織さん(40)もそんな一人。「夫は日中仕事で、実家は遠方なので頼れない。誰に相談していいか分からず、ずっと不安のまま過ごした。子育ても思うようにできず、一人で思い悩んでいた」と振り返った。そんな時に知ったのが、育児指導などを受けられる産後ケア。「誰かと話せる場。不安が改善した」と穏やかに話した。
 
「よりよい支援策を」。妊産婦の厳しい声を受け止める野田市長(左)

「よりよい支援策を」。妊産婦の厳しい声を受け止める野田市長(左)

 
 ほかにも、釜石では緊急時にタクシーを利用できるような仕組みがなく、「妊婦は乗車を断られたりする」といった声も。こうした意見に対し野田市長は「釜石病院の産婦人科再開に向け県に要望していくが、医師の働き方改革や診療科の集約が進められていて、感触的には厳しい」とした上で、「出産、子育ての不安を解消できるよう支援策を改善する必要性を強く感じた。産後ケアは、回数を増やすことも考えたい」と応じた。
 
助産師らが寄り添う釜石まんまるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

助産師らが寄り添う釜石まんまるサロン=4月19日、釜石市鵜住居町

 
 不安を抱える妊産婦の支援として注目されるのが「産前産後ケア事業」。鵜住居町の鵜住居地区医療センターでは、市産前産後サポート事業「釜石まんまるサロン」と「釜石まんまるヨガ」、市産後ケア事業「まんまるぎゅっと」が展開されている。委託を受けた花巻市のNPO法人「まんまるママいわて」(佐藤美代子代表理事)が手がけ、助産師による育児相談や母親に休息の場を提供する。
 
 4月19日のサロンには親子2組が参加。助産師や利用者同士で談笑したり、お茶を飲みながらゆったり過ごしたりしていた。2歳と生後6カ月の子どもがいる上中島町の40代主婦は「市外出身で、知り合いがいない。サロンではいろんな人と話せる。同じくらいの子どもたちが楽しそうに過ごしているのを見るのもうれしい」と目を細めた。
 
ママたちは子どものことや世間話をしながら交流を楽しむ

ママたちは子どものことや世間話をしながら交流を楽しむ

  
 17年設立の同法人だが、産前産後の母子を支える活動のきっかけは11年の東日本大震災。県内で被災地域の妊産婦が集うサロンを開くなどして寄り添ってきた。釜石サロンも同様に続けられ、18年からは市の委託事業になった。助産師で2人の子どもの母でもある佐藤代表理事(44)は、釜石病院の分娩休止による妊産婦の不安を推測しつつ、「サロンは助産師に会える貴重な時間だけでなく、育児の大変さを伝え共有できる場でもある。気楽に来てほしい。ママたちの気持ちが楽になるケアを地域内で循環、根付かせられたら」と先を見据える。
 
「気楽にどうぞ」と産前産後ケア事業をアピールする佐藤代表理事

「気楽にどうぞ」と産前産後ケア事業をアピールする佐藤代表理事

 
 サロンとヨガは月1回ずつ、いずれかの水曜日に開設(午前10時~正午)。市内在住の妊婦、1歳未満の乳児を育てる母親らが対象で、参加費は無料。デイサービス型の「まんまるぎゅっと」は毎月第1か第2水曜日の午前10時~午後3時。茶と軽食付きで、料金は1組500円。母親の休息や乳児のもく浴などもできる個別ケア用の部屋も用意する。いずれも予約制。利用希望者は前日の午後4時までに電話で予約する。
  
 予約、問い合わせは平日の午前9時~午後4時に同法人(電話090・2981・1135)へ。