喜寿、米寿、卒寿169人が集う 釜石市敬老会華やかに 「これからも元気でご活躍を」


2023/09/27
釜石新聞NewS #福祉

喜寿、米寿、卒寿の市民を迎えて開かれた釜石市敬老会=16日

喜寿、米寿、卒寿の市民を迎えて開かれた釜石市敬老会=16日

 
 釜石市敬老会(市、市社会福祉協議会主催)は16日、大町の市民ホールTETTOで開かれ、本年度中に喜寿(77歳)、米寿(88歳)、卒寿(90歳)を迎える市民169人が出席した。4年ぶりの通常開催となり、会場内は久しぶりの華やいだ雰囲気に。出席者は式典や郷土芸能のステージ、お茶のおもてなしなどを受け、長寿の祝いの節目に笑顔を輝かせた。
 
 式典で野田武則市長は「戦後の厳しい時代を耐え、努力を惜しまず働いてこられた皆さま方のおかげで今の豊かな生活がある」と感謝。同市の高齢者の現況、支援策も示し、「住み慣れた地域で安心して暮らし続けることができるよう、精いっぱい努めていく。長年培ってきた経験や知識を伝え、これからも生涯現役でご活躍を」と願った。
 
 釜石芸能連合会、鵜住居青年会(虎舞)、鼓舞櫻会(桜舞太鼓)が踊りや演奏で長寿を祝福。出席者はあでやかな舞、威勢のいい囃子(はやし)などに元気をもらい、明日への活力を蓄えた。
 
釜石芸能連合会は3演目の舞踊で楽しませた

釜石芸能連合会は3演目の舞踊で楽しませた

 
鵜住居青年会は伝統の虎舞で出席者を元気づけた

鵜住居青年会は伝統の虎舞で出席者を元気づけた

 
鼓舞櫻会(桜舞太鼓)は迫力の演奏で心躍る時間を提供

鼓舞櫻会(桜舞太鼓)は迫力の演奏で心躍る時間を提供

 
3団体の演舞に感謝し、大きな拍手を送る出席者

3団体の演舞に感謝し、大きな拍手を送る出席者

 
 米寿を迎える二本松富太郎さん(87)は初めて市の敬老会に出席した。「踊りも太鼓も大したいがった(すごく良かった)。郷土芸能を見るのは楽しい」と笑顔。鵜住居町で大規模リンゴ農園を営み、今もリンゴの木の手入れや牛の世話などを無理なく続ける。「今日は面白かった。元気でいて次の敬老会にも出たい。100歳まで生きねぇーばね」と意欲を高めた。
 
 初の敬老会参加となった只越町の多田福子さん(76)は同級生2人と会場に。「元気で喜寿を迎えられてうれしい」と声を弾ませた。夫が営む看板製作業を手伝い、地域の小学生の見守りボランティアも継続中。「子どもたちの笑顔にパワーをもらう」と元気の源を話した。次の目標は米寿。「あと10年。これからも健康で頑張ろうね」。仲良し3人で顔を見合わせ、ほほ笑んだ。
 
釜石茶道協会による呈茶も復活。多くの人が立ち寄った

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インスタント写真のサービスも好評。記念の日を思い出に

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入り口看板も記念撮影スポット。家族や友人同士で写真に収まった

入り口看板も記念撮影スポット。家族や友人同士で写真に収まった

 
 同市の総人口約3万人のうち、65歳以上は約1万2千人。高齢化率は40.3%。100歳以上は25人(男1、女24)で、最高齢は104歳の女性(16日現在)。

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