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ラグビー教室で、子どもらを見守る五郎丸歩選手

五郎丸選手らがラグビー指導〜子どもら楽しく「強くなる」、岩手銀行など支援

ラグビー教室で、子どもらを見守る五郎丸歩選手

ラグビー教室で、子どもらを見守る五郎丸歩選手

 

 元ラグビー日本代表で主将も務めた広瀬俊朗さん(37)、トップリーグ・ヤマハ発動機の五郎丸歩選手(33)をコーチに迎えたラグビー教室が9日、釜石市甲子町の市球技場で開かれた。2015年ラグビーワールドカップ(W杯)英国大会で大活躍し、一躍スターとなった五郎丸選手。ラグビースクールで練習に取り組む子どもらは、あこがれの選手と一緒に、だ円のボールを追いかけ、元気な声を響かせた。 

 

 この教室は、ラグビーW杯釜石開催を盛り上げようと、岩手銀行(田口幸雄頭取)、フランスの証券会社ソシエテ・ジェネラル証券(ラファエル・シェミナ代表取締役)が共同企画した。

 

 釜石シーウェイブス(SW)ジュニアで活動する児童・生徒45人が参加。広瀬さんは「みんなで協力して何かをやり遂げる喜びを体感しよう」、五郎丸選手は「基本プレーを楽しく学ぼう」と呼び掛けた。

 

ラグビー教室に参加した釜石SWジュニアの子どもら

ラグビー教室に参加した釜石SWジュニアの子どもら

 

 トップ選手らは、パス練習やタッチラグビーに元気に取り組む子どもらにラグビーの楽しさや心構えを伝えた。五郎丸選手が鮮やかなコンバージョンキックを決めて見せると、大きな歓声が上がった。子どもらは「ルールを守ってプレーすれば、楽しいし、強くなる」と話した。

 

 子どもらと一緒に汗を流した五郎丸選手は「(釜石を舞台に先日NHKテレビで放送された)『鶴瓶の家族に乾杯』ではお世話になりました」とあいさつ。「ラグビーワールドカップを機に、ますます釜石が元気を取り戻してくれれば」とエールを送った。

 

(復興釜石新聞 2019年6月12日発行 第798号より)

 

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

独自ボランティア「いわて・かまいしラグビー応援団活動交流会」

独自ボランティア「いわて・かまいしラグビー応援団活動交流会」

独自ボランティア「いわて・かまいしラグビー応援団活動交流会」

 

外国人おもてなしに関する有識者による講演をはじめ、活動グループの活動内容を知るとともに、活動グループ同士の交流を深める機会として、下記のとおり『独自ボランティア「いわて・かまいしラグビー応援団」活動交流会』を開催することといたしました。

 

「いわて・かまいしラグビー応援団」活動グループや「いわて・かまいしラグビー応援の店」登録事業所をはじめ、どなたでもご参加いただけます。皆様のご参加をお待ちしています。

 

日時

令和元年6月22日(土) 13:30~16:00(受付13:00~)

場所

釜石PIT(釜石市大町1-1-10)

内容

(1)講演
・講師
希望郷いわて文化大使、いわて・かまいしラグビー応援団公式アドバイザー 村尾 隆介 氏
・内容
ラグビーファンがやってくる!最高のおもてなしは 相手の国や文化に興味を持つこと!
~岩手を訪れる世界いわての人たちを知るセミナー!~
(2)いわて・かまいしラグビー応援団活動グループの活動発表
(3)懇親交流会

入場料

無料

申込書・応募申込先・お問い合わせ(申込締切:6月14日まで)

(1)申込書
チラシ・申込書(690 KB pdfファイル)
~~申込書に必要事項を記入し、FAX、メール又は郵便で次までお申し込みください。~~
(2)住所
〒020-8622岩手県盛岡市内丸3-7 岩手日報社企画推進部「活動交流会」係
(3)電話
019-653-4119/FAX:019-626-1881
(4)E-mail:
ouendan@iwate-np.co.jp

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 ラグビーワールドカップ2019推進本部
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話 0193-27-8420 / FAX 0193-31-1170 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/shokai/rugby_city/detail/1228398_3208.html
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
仮設スタンドの設営状況が公開された釜石鵜住居復興スタジアム。本番に向けた準備が進む

鵜住居復興スタジアム、仮設スタンド設営進む〜ラグビーワールドカップへ準備着々

仮設スタンドの設営状況が公開された釜石鵜住居復興スタジアム。本番に向けた準備が進む

仮設スタンドの設営状況が公開された釜石鵜住居復興スタジアム。本番に向けた準備が進む

 

 今秋のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合会場となる釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで17日、仮設スタンドの設営状況が報道陣に公開された。約1万席を設置する予定。すでに完成した常設スタンドと合わせ、約1万6千席を設ける。本番まであと4カ月余り。大勢の観客を迎える準備が着々と進んでいる。

 

 この日は、バックスタンド側に仮設スタンドを造るため、足場を組む作業などが行われた。大型クレーン2基が稼働。つり上げられた鉄パイプを、作業員が手際よく組み立てていった。

 

整然とした客席はさらに上へ広がり、スタンドの威容は拡大する

整然とした客席はさらに上へ広がり、スタンドの威容は拡大する

 

 スタジアムの常設スタンド約6千席は昨年7月に完成した。W杯に向けた仮設スタンド約1万席の設営は6月末の完了を予定。このうち約6千席は、2017年5月に平田の尾崎半島で発生した山火事で焼損した木材を活用する。

 

 今後は、イベント運営オフィスや観客用医務室、記者会見室などのプレハブ、大型スクリーンなども順次整備。仮設施設は7月中旬にほぼ完成させる予定だ。整備費は現時点で、約9億3200万円。

 

 W杯は9月20日に開幕。釜石では2試合が予定され、9月25日にフィジーとウルグアイ、10月13日にナミビアとカナダが対戦する。

 

 開幕前の7月27日には「ワールドラグビーパシフィック・ネーションズカップ2019」の日本対フィジー戦が予定されている。仮設スタンドを含めた1万6千人規模の試合。市ラグビーW杯2019推進本部事務局の新沼司推進監は「仮設の整備を予定通り進め、節目のイベントで大会への機運を高めていく。しっかりと準備を進め、本番に臨みたい」と見据えた。

 

(復興釜石新聞 2019年5月22日発行 第792号より)

 

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【7/27開催】リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド「日本代表対フィジー代表」の開催について

【7/27開催】リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド「日本代表対フィジー代表」の開催について

【7/27開催】リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド「日本代表対フィジー代表」の開催について

 

チケット料金について

〇カテゴリー1 12,000円
〇カテゴリー1 11,000円(視野制限あり)
〇カテゴリー2 8,000円
〇カテゴリー2 7,000円(視野制限あり)
〇カテゴリー3  大人5,000円
〇カテゴリー3 4,000円(視野制限あり)
〇カテゴリー3 小中2,000円
〇カテゴリー4 大人3,000円
〇カテゴリー4 2,000円(視野制限あり)
〇カテゴリー4 小中1,000円

 

スタンド表

チケット購入方法について

5月25日(土)~ 市民・県民向け特別優先販売について
6月1日(土)~ コンビニ、インターネットでの販売について
 
6/1(土) 午前10時から、チケットの一般販売を開始。販売先として、チケットラグビー、チケットぴあのインターネット販売の他、全国のコンビニエンスストアなどでも購入できます。
なお、リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンドの概要については、日本ラグビーフットボール協会HP(https://www.rugby-japan.jp/)を参照願います。

アクセス(交通輸送)について

大変ご不便をお掛けしますが、スタジアム周辺に駐車場はございませんので、次の交通輸送内容によりご来場願います。
 
釜石開催概要及びアクセス方法
また、観客の方々のスタジアムまでのライナーバスやシャトルバス等の交通手段については、6/1(土)から特設HP「いわて・かまいしラグビー情報」で予約受付を開始する予定です。

この記事に関するお問い合わせ
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釜石市

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台湾代表 中華台北、被災地視察に釜石へ〜釜石シーウェイブスと合同練習、「今度はSWが台湾へ」と要請

台湾代表 中華台北、被災地視察に釜石へ〜釜石シーウェイブスと合同練習、「今度はSWが台湾へ」と要請

釜石市球技場で合同練習を行った中華台北と釜石SWのメンバー

釜石市球技場で合同練習を行った中華台北と釜石SWのメンバー

 

 12日に盛岡市で行われたIBC杯ラグビー招待試合で対戦した台湾代表の中華台北と釜石シーウェイブス(SW)RFCは14日、釜石市甲子町松倉の市球技場で合同練習を行った。台湾は東日本大震災の際、被災地に多額の支援金を贈るなど国ぐるみで後押ししている。花巻空港と定期便で結ばれるなど、岩手とのつながりも強まっている。今回は被災地の復興した姿を確かめたいと、釜石まで足を延ばした。

 

 釜石を訪れた中華台北のメンバーは選手やコーチ、スタッフ合わせて34人。チームの主力は大学生で、25人の選手のうち16人を占める。

 

 合同練習にはSWからほぼ全員のメンバーが参加。20分2本の練習試合をした後、FWとバックスに分かれてチームプレーの確認に取り組んだ。中華台北が課題とするスクラムやラインアウトの練習にはSWのキース・デイビスコーチが付き、丁寧に指導した。

 

 中華台北の黄鴻龍監督(49)は12日のSWとの対戦について「選手はとてもいい勉強になった。会場のたくさんのみなさんに応援していただき感謝している」と振り返る。合同練習については「スピード感あふれる攻撃、速い球出しなどが学べた」と収穫を挙げた。

 

 今回の遠征に同行した台湾ラグビー協会の黄漢滄理事長(69)は「被災地がここまで復興したことを、この目で確認できてうれしい。ラグビーだけではなく、文化的な面でも大いに交流できた」と喜んだ。その上で、「今度は釜石SWが台湾に来てほしい」と岩手県ラグビー協会の白根敬介会長を通して要請した。

 

 釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(52)は「台湾と岩手の交流が深まる中で、こうした取り組みは意義がある。台湾遠征についてはこれから検討したい」と応えた。

 

チームマネージャー周さん、洞口さんを懐かしむ

 

「釜石は懐かしい」と周さん(左)

「釜石は懐かしい」と周さん(左)

 

 「懐かしいね」と、中華台北のチームマネジャー周天星さん(53)は市球技場を見回した。同球技場が「松倉グラウンド」だった時代に練習で何度か訪れたことがあるという。

 

 1998年に廃部となったトーヨコ建設ラグビー部で、新日鉄釜石日本一7連覇の主力だった洞口孝治さん(99年に他界)の指揮で10年近く戦った。

 

 現役時代はWTB、ナンバー8と幅広いポジションをこなした。2000年から5年間、中華台北の監督を務め、現在は日本国内の企業に勤めながら台湾ラグビーを支援する。

 

 「怒らない人。怒りは胸の内に押さえ、耐える人だった。すごい、いい人でしたね」。遠い目で、在りし日の洞口さんをしのんだ。

 

(復興釜石新聞 2019年5月18日発行 第791号より)

復興釜石新聞

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日本代表VSフィジー代表

リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド「日本代表対フィジー代表」チケットの市民・県民向け優先販売の実施について

日本代表VSフィジー代表

 

ラグビーワールドカップ2019釜石開催実行委員会では、令和元年7月27日(土)14時50分キックオフのパシフィックネーションズ2019日本ラウンド「日本代表対フィジー代表」戦の入場チケットについて、チケットぴあ及び釜石まちづくり株式会社と連携し、釜石市民・県民向けの優先販売受付を下記のとおり実施しますので、お知らせします。

 

試合開催及びチケット販売につきましては、当サイトよりお問合せ等を頂きましても原則的に質問にはお応え出来ません。あらかじめご了承願います。
<問合せ先>
[開催概要]釜石市RWC2019推進本部事務局 電話:0193-27-8420
[チケット販売]釜石情報交流センター 電話:0193-27-8751

 

1. 販売取扱店舗

釜石情報交流センター(岩手県釜石市大町1-1-10 電話 0193-27-8751)

2. チケット関連業務対応時間

午前10時から午後7時まで
(センター開館中でもチケット業務はこの時間のみの対応。休館日:毎月第3木曜日)

3. 販売方法・スケジュール等

(1)【申込み(予約)】 5/25(土)~6/19(水) まで
所定の用紙(下記リンクからダウンロードのほか、釜石情報交流センターで配布)に必要事項を記入し、窓口に直接提出のうえ購入予約申込み。電話、FAXでの受付は不可。上記の時間のみ受付可能。
◆カテゴリー(1~4、車椅子エリア)ごとに、準備枚数に達し次第、順次受付を終了。
◆原則として受付した方は全員ご購入頂けますが、カテゴリーが振替となる場合があります。
 

リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド 市民・県民向けチケットお申し込み書

リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンド 市民・県民向けチケットお申し込み書

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(2)【チケット発券】 6/1(土)~6/30(日) まで
窓口に申込用紙の控えを持参し、チケットを発券。現金引換え(支払は現金のみ)にて
チケットをお渡し。上記の時間のみ発券可能。
 
(3)6/21(木)以降は、チケットに余りがある場合に限り、その場で発券(現金引換え)も可

その他

6/1(土) 午前10時から、チケットの一般販売開始。チケットラグビー、チケットぴあのインターネット販売の他、全国のコンビニエンスストアなどでも購入できます。
なお、リポビタンDチャレンジカップ パシフィックネーションズ2019日本ラウンドの概要については、日本ラグビーフットボール協会HP(https://www.rugby-japan.jp/)を参照願います。

Q&A

◆市民・県民でないと購入出来ないの?
今回の販売は、市民・県民向けの優先販売です。
 
◆必ず買えるの?
予定枚数がなくならない限り、チケットは確保できます。総枚数はかなり多めに用意していますが、希望のカテゴリのチケットが売切れとなった場合、下のカテゴリに振替となる場合があります。
 
◆何枚購入できる?職場でのまとめ買いなども可能?
枚数の制限はありません。職場などでのまとめ買いもOK。ただし、空席を生むような購入(とりあえずたくさん買っておく等)はお控え下さい。また、営利目的での転売行為は法により禁じられています。特別販売の趣旨と目的をご理解頂き、確実に必要な枚数でのご購入をお願いします。
 
◆どうやって申し込む(購入する)の?
専用の申込用紙に記入し、釜石情報交流センターの受付カウンターにてお申込み下さい。それ以外の形(FAX・電話・メール等)では受付できません。「申込み受付」「発券(代金支払)」と、少なくとも2回お越し頂く必要があります。
①申込みを受付 → 窓口にて受付番号を発行
②(6月1日以降に)チケット受取り&代金支払いに来館 → チケットを発券し販売
 
◆申込用紙はどこで手に入れられる?
当ページ(上記リンク)からダウンロード可能なほか、釜石情報交流センターにて配布しています。その他公共施設等でも配布頂けるよう調整中。なお、こちらからの郵送やFAX送信などはいたしません。
 
◆チケット代金の支払いは?カード支払いや請求書払いも可能?
お支払いは現金引換えのみ。大口のまとめ買いの場合も同様の予定。
 
◆なるべく良い席が欲しい。まとまって見たい。
カテゴリは選べますが、座席は選べません。早ければ良い席という確約はなく、チケットぴあにて全てランダムに割り当てられます。同一申込みであれば、基本的に座席はなるべく固まって確保されます。
 
◆申込後に枚数やカテゴリを変更したい場合は?
先の申込みをキャンセルのうえ、再度お申込みを頂く形になります。
 
◆スタジアムへの交通について
当日は公共交通機関をご利用ください。
シャトルバス等の運行については、6/1(土)から特設HP「いわて・かまいしラグビー情報」に掲載される予定です。
https://www.rugby-iwate.kamaishi.pref.iwate.jp/

 

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

前半4分、敵陣深く攻め込むナンバー8中野裕太。ここからフッカー伊藤大輝(右)が先制トライを決める

釜石シーウェイブス、中華台北(台湾)に大勝〜今季初戦、課題も多く IBC杯 85―7

前半4分、敵陣深く攻め込むナンバー8中野裕太。ここからフッカー伊藤大輝(右)が先制トライを決める

前半4分、敵陣深く攻め込むナンバー8中野裕太。ここからフッカー伊藤大輝(右)が先制トライを決める

 

 第54回IBC杯ラグビー招待試合は12日、盛岡市のいわぎんスタジアムで行われ、釜石シーウェイブス(SW)RFCは台湾代表の中華台北に85―7(前半49―7)で大勝した。前半だけで7トライを奪い、後半も6トライを重ねて突き放した。オープン戦とはいえ、新チームになって初の試合を圧勝で飾った。課題も残したが、幸先良いスタートを切った。

 

 釜石SWは前半4分、ナンバー8中野裕太が敵陣深く攻め込み、フッカー伊藤大輝が右中間に先制トライ。7分には新加入のロック山田龍之介がWTB小野航大のキックパスをつなぎ、中央に回り込んでトライ。その後も守備の甘いアウトサイドを突き崩し、WTB関東申峻、CTB伊藤優駿、フランカー木村優太と立て続けにトライを重ねた。FBユーゲン・フィサーも7本のコンバージョンを全て決めた。

 

 後半も釜石の勢いは止まらない。交代でFBに入った星野将利のトライを皮切りに、一方的に6トライを重ね、登録25選手全員が出場する余裕の試合運びでノーサイド。大漁旗を振り、声援を送り続けた約2300人のファンに快勝で応えた。

 

 中華台北はIBC杯初の海外招待チームで情報は全くなかったが、釜石との力の差は歴然。小野主将は「スクラム、ラインアウトで圧倒できたし、アウトサイドのスペースをうまく使ってアタックできた」としながらも、「こちらもミスが多く、組織的に崩し切れていない。相手に合わせ、軽いプレーも目立った」と課題も指摘した。

 

 初采配を振るったスコット・ピアース新ヘッドコーチは「FW陣にけがが相次ぎ、満足な練習ができていない。多くの選手が経験を積めたのは今後のプラスになる」と収穫を挙げた。

 

新加入の山田 あいさつ代わりの初トライ

 

 長髪を振り乱しながら突進する新加入のロック山田龍之介(27)が一際、釜石ファンの目を引き付けた。前半7分には、あいさつ代わりの初トライも披露。「まだチームにフィットできていないが、一つ勝ったことでポジティブになれる」と意欲をみせた。

 

 立教大からトップリーグのNECに入り、5季プレー。「もっと自己表現したかった。もう少しチャレンジしてみたい」と釜石SWの門をたたいた。

 

前半7分、ファンの声援を背にトライを決める新加入ロック山田龍之介

前半7分、ファンの声援を背にトライを決める新加入ロック山田龍之介

 

 SWとは招待試合などで対戦したことがある。「ラグビーで地域の復興に貢献できる魅力的なチーム。釜石で一度やってみたかった」。しかし実際に来てみて感じたのは、「(被災地という)環境に甘えてはいないか」との自問。「持ち味のサポートプレーに徹し、勝利に貢献したい」と決意を新たにした。

(復興釜石新聞 2019年5月15日発行 第790号より)

 

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釜石高ラグビー部員に模範プレーを示すウィルキンソンさん

ウィルキンソンさん(元イングランド代表)らレジェンド、W杯被災地開催にエール〜世界的スターの指導に興奮、ドキュメンタリー映像撮影で釜石に

釜石高ラグビー部員に模範プレーを示すウィルキンソンさん

釜石高ラグビー部員に模範プレーを示すウィルキンソンさん

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)の最多得点記録保持者、元イングランド代表のジョニー・ウィルキンソンさん(39)らが6日、釜石市を訪れ、W杯の会場となる釜石鵜住居復興スタジアムで地元の高校生らを指導。釜石シーウェイブスRFCジュニアの練習にも加わり、子どもらと交流を深めた。世界的なスター選手の華麗なパス回しや正確なキックに触れた高校生らは大興奮。子どもらと丁寧に、やさしく接し、アドバイスしたウィルキンソンさんは「これからも成長を見守っていく」と力強いメッセージを送った。

 

釜石シーウェイブスジュニアと交流するウィルキンソンさんら

釜石シーウェイブスジュニアと交流するウィルキンソンさんら

 

 ラグビーを30年にわたって支援するフランスの大手金融会社ソシエテジェネラルが企画した、W杯日本大会ドキュメンタリー映像の撮影の一環。ウィルキンソンさんのほか、オーストラリア代表のマット・ギタウ選手(36)、元フランス代表のクリスチャン・カリファノさん(46)とティエリー・デュソトワールさん(37)、元日本代表の広瀬俊朗さん(37)が訪れた。

 

 5人は釜石高、釜石商工高のラグビー部員30人にパスやキックなどの基本技術を指導。身ぶり手ぶりを交え、リラックスしてプレーすることの大切さを説いた。

 

 世界的な名選手のプレーに触れた釜石高ラグビー部の藤原常慈主将(3年)は「レジェンドのみなさんに、とても大切なことを教えてもらった。基本プレーの大切な部分を実戦で生かし、ラグビーで釜石を盛り上げたい」と決意を新たに。同部の及川総司監督(45)は「とんでもないレジェンドらに生徒が指導を受けることが信じられない。この経験は必ず今後の成長につながる」と期待した。

 

 「ラグビー界のベッカム」とも称されるウィルキンソンさんの釜石来訪に、多くの報道陣が取材に詰めかけた。記者会見でウィルキンソンさんは「想像を絶するダメージを受けたまちが復興を進め、W杯を誘致するに至ったエネルギーは計り知れない。釜石で開催されることで世界中の人がそのエネルギーを受け取ることになる」と、その意義を強調した。

 

「世界中の人が釜石からエネルギーを受け取る」とウィルキンソンさん

「世界中の人が釜石からエネルギーを受け取る」とウィルキンソンさん

 

 震災直後に釜石で支援活動に当たった経験のある広瀬さんは「つらい状況でも前に向かう姿勢はラグビー精神と共通している」と指摘。トップリーグのサントリーに所属するギタウ選手は、前回W杯で日本が南アフリカに勝利したことに触れ、「今大会での活躍も想像に難くない」と期待した。

 

 釜石で撮影した映像は8月下旬に世界100カ国に配信される。

 

(復興釜石新聞 2019年5月11日発行 第789号より)

 

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「鬼軍曹」の異名を思い出させる突進を見せる小林一郎さん

「聖地釜石」で不惑ラグビー〜全国から300人集結、交流試合

「鬼軍曹」の異名を思い出させる突進を見せる小林一郎さん

「鬼軍曹」の異名を思い出させる突進を見せる小林一郎さん

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会開催まで約半年―。東日本大震災被災地で、東北唯一の試合会場となる釜石市を盛り上げようと、3月30、31の両日、ラグビーマスターズ交流会(同釜石実行委主催)が市内で開かれた。全国から“不惑ラグビー”の仲間約300人が集結。試合や懇親会を通じて、釜石復興と大会成功を祈念した。

 

 交流戦はW杯会場の釜石鵜住居復興スタジアムと、釜石ラグビーの“聖地”甲子町松倉の市球技場で開催。関東圏と岩手県内で活動する40歳以上のクラブ、奈良、秋田両県の高校ラグビー強豪校OB、日本一7連覇に輝いた新日鉄釜石OBなど全15チームが参加した。

 

 30日午後から行われた試合はあいにくの雪模様。芝生のグラウンドを白く染めるほどの降雪だったが、参加者は悪天候を吹き飛ばす熱戦を繰り広げ、W杯イヤーの釜石に元気を届けた。

 

 新日鉄チームは同スタジアムの第一試合で、天理高OBと対戦。W杯釜石誘致活動をけん引してきた石山次郎さんをはじめ、坂下功正さん、谷藤尚之さん、瀬川清さんら7連覇時代の主軸選手、自身もW杯出場経験者で日本大会アンバサダーを務める桜庭吉彦さんなど、そうそうたるメンバーが顔をそろえた。

 

ラグビー仲間の絆を結ぶ新日鉄釜石と天理高のOB

ラグビー仲間の絆を結ぶ新日鉄釜石と天理高のOB

 

 “鬼軍曹”の異名で知られた小林一郎さん(69)=釜石市平田=は、慣れない芝グラウンドに苦戦しながらも果敢に前へ。試合後は両膝のあざが奮闘ぶりを物語った。半年後に迫ったW杯。「すごく盛り上がると思う」と満席のスタジアムを思い描く小林さん。復興と両輪で進められてきた釜石開催への取り組みに大きな意義を感じながら、「挑戦しないことには次のステージは開けない。これを契機に、スタジアムの有効活用を含め、何らかの形で次につなげていくことが必要」と気を引き締めた。

 

 現役時代、華麗なゴールキックで観衆を魅了した金野年明さん(62)=仙台市=は「思うように体が動けばいいけど、だめだねー。でも昔の仲間とやるのは最高に楽しい」と笑顔。W杯釜石開催について「賛否両論あったと思うが、石山が先頭に立ち頑張ってくれた。たいしたもの」とたたえた。願うは釜石シーウェイブス(SW)RFCの勝利。「トップリーグに上がり観客を呼べるようにならないと、このスタジアムも生かされない」と一層の奮起を望んだ。

 

 釜石同様、W杯開催都市である埼玉県熊谷市からは熊谷不惑クラブの2チーム64人が駆け付けた。60歳以上のキャプテン、大室誠さん(60)は「素晴らしいスタジアム。震災からここまで立ち上がってきたと思うと感慨深い。この場所で試合ができて光栄」と大喜び。「熊谷も対戦チームを迎え入れるにあたり、盛り上がってきている。同じ〝ラグビーのまち〟として、大会成功に向け頑張っていきましょう」と思いを込めた。

 

 釜石実行委の小笠原順一委員長(市ラグビー協会会長)は「今でも釜石の名を忘れず、こうして集まってくれるのは本当にうれしく、ありがたい。今後も続けたい」と、W杯後のつながり継続に期待を寄せた。

 

(復興釜石新聞 2019年4月3日発行 第779号より)

 

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チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

釜石シーウェイブス 、8人新加入〜若手の育成を重視、チームの土台作りへ

チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

チーム貢献を誓う(左から)阿部裕太、牛窪心希、美﨑正次、菊地諒輔、ファンデンボルト、畠中豪士=3月28日、情報交流センター釜石PIT

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCは3月28日、3季目を迎えるトップチャレンジ(TC)リーグに向けて補強した新陣容を発表した。新加入選手は8人で、6月には外国人選手を含む2人を加え、50人でトップリーグ(TL)昇格を目指す。新加入選手は高校、大学を卒業したばかりの若手が半数を占める。桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)は「将来の中核となる人材を長い目で育てていきたい」とチームの土台作りに力を入れる姿勢を示した。

 

 新戦力8人のうち7人が10代、20代前半の若手。平均年齢は25歳と、2歳ほど若返る。弱点のスクラム強化を狙いに、FW第1、2列が6人を占める。桜庭GMは「一人前になるには時間がかかるが、若い選手をしっかり育てたい」と強調した。

 

 ただ一人、県内校(黒沢尻工高)を卒業して加入したロック菊地諒輔(18)は昨年度の花園にも出場した。桜庭GMは「FWの中心選手に」と大きな期待を寄せる。

 

 釜石と同リーグで競ってきた三菱重工相模原から移籍するプロップ阿部裕太(21)は「いつも釜石の声援の方が大きかった。こういう応援をされたかった。プロップらしくないプレーをお見せしたい」とアピール。

 

 トライアウトを経て近畿大から加入したロック美﨑正次(22)は「諦めない気持ちを前面に」と前向き。

 

 2年前まで釜石でプレーした村田賢治さんの紹介で大阪国際大から加わるフッカー牛窪心希(22)は「レベルの高いチームでやりたかった。強い気持ちで臨みたい」と抱負。

 

 CTB畠中豪士(22)は昨季、大学選手権まで進んだ大東大のレギュラーとして活躍。大学に籍を残したまま退部し、釜石の門をたたいた。「誰もが知っている、伝統のある釜石でやりたかった」と心境を明かす。

 

 南アフリカ出身でTLのヤマハ発動機から移籍するCTBヘルダス・ファンデンボルト(23)は「少しでも長く釜石でプレーし、貢献したい」と意気込む。

 

 スコット・ピアース新ヘッドコーチは「まずは個人のスキルを上げることに集中し、若手に多くのチャンスを与えたい」と強化方針を説明した。目標は、TLとの入れ替え戦に出場できるTCリーグ4位以内。初参戦する6月からのトップリーグ・カップについては「1次リーグ5戦のうち2つは勝ちたい」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2019年4月3日発行 第779号より)

 

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チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

釜石シーウェイブス 立て直しへ原点回帰、19年度新体制〜新ヘッドコーチにスコット・ピアース氏、桜庭氏はGM専念

チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

 

 ラグビー・トップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは20日、2019年度の新体制を発表した。昨季はコーチングディレクター兼アナリストとしてチームを支えたスコット・ピアース氏(54)がヘッドコーチ(HC)に就任し、チームの指揮を執る。ピアース氏とは旧知の間柄で気心が知れたキース・デイビス氏(59)が新たにコーチとして加わり、トップリーグ(TL)昇格に向けチームの立て直しをサポートする。昨季限りで現役を引退した元主将の佐伯悠氏(33)もコーチとして残留。昨季はゼネラルマネジャー(GM)と監督を兼任した桜庭吉彦氏(52)はGMに専念し、「まずはTCリーグ4位以内」を目標に掲げ新シーズンに臨む。

 

旧知のデイビス氏がサポート

 

 ピアース氏はニュージーランド出身。03~08年度は三菱重工相模原、15~17年度は栗田工業でHCを務めた。

 

 SWは昨季、TCリーグで7位に終わり、下部リーグとの入れ替え戦で中部電力を下し、どうにか残留を決めた。アナリストとして戦力分析などで桜庭氏を補佐したピアース氏は「(昨季の)結果は厳しかったが、潜在能力を持った若い選手が多く、チームは必ずステップアップできる。ハイテンポで楽しく、面白いラグビーをお見せしたい」と再建プランを描く。

 

 イギリス出身のデイビス氏は、大学卒業後間もなく来日。長く茗渓学園高(茨城県)を指導したあと、11~12年度は京産大、13~15年度は関西大でHC、16年は栗田工業のFWコーチを務めた。06~08年度は三菱重工相模原のコーチとして、ピアース氏と共に釜石と戦った。

 

 来日して37年。新日鉄釜石の日本一7連覇も知り、「釜石は日本ラグビーの歴史、ラグビー文化のトップ」と思い入れも深い。「ヨーロッパのトップチームがそうであるように、高卒など地元出身の選手を鍛え上げて強いチームになったのが釜石」と〝原点回帰〟を強調。「1年ごとに変わるチームスローガンなどはいらない。3~4年の中長期的なプランを立て、若い選手をじっくりと育てたい」と意欲を示した。

 

 釜石に来て12年になる佐伯氏は「釜石はいいチーム。選手とコーチのかけ橋となり、結果を出せるようにしたい」と抱負を語った。

 

 外国人選手1人を含む10人の新規加入選手は28日に発表する。

 

(復興釜石新聞 2019年3月23日発行 第776号より)

 

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野田市長にプロテスト合格を報告した岩﨑さん(中)

釜石初のプロゴルファー誕生、7度目の挑戦で合格〜「釜石を知ってもらうために頑張る」鵜住居町出身岩﨑潤也さん

野田市長にプロテスト合格を報告した岩﨑さん(中)

野田市長にプロテスト合格を報告した岩﨑さん(中)

 

 釜石市鵜住居町出身の岩﨑潤也さん(29)=愛知県豊田市在住=がこのほど、公益社団法人日本プロゴルフ協会(PGA)の資格認定プロテストに合格した。プロゴルファーとしてキャリアをスタートさせる岩﨑さんが合格の報告を兼ねて帰省し、2月25日に野田武則市長を表敬訪問。「今からが勝負。活躍することで釜石の名を全国に広めたい」と抱負を語った。

 

 岩﨑さんは中学まで野球部に所属。ゴルフは釜石北高校時代に始めた。父親のコンペに付いて行きプレーしてみたら、「楽しくてハマった」という。自宅近くにあったゴルフ場や打ちっ放しに通い、腕を磨いた。

 

 進学先の名古屋商科大でゴルフ部に所属。大学3年時の2010年に県アマチュアゴルフ選手権で初優勝している。大学卒業後は豊田市の京和カントリー倶楽部(CC)で研修生として働きながらプロを目指した。

 

 年1回のプロテストは約1千人が受験し、合格者は50人という狭き門。昨年8月に行われた最終テストは約140人が挑戦。岩﨑さんは26位タイで合格。7度目の挑戦でプロの扉をこじ開けた。

 

 現在も、所属プロとして京和CCに勤務。練習するコースではアイアンを得意とし、ドライバーの飛距離は280ヤード。今後は、3月から始まる日本ゴルフプロ選手権出場を懸けた予選会に挑み、本格的なツアー参戦を目指していく。

 

 市役所を訪れた岩﨑さんは認定証を示して合格を報告した。高校時代は我流での練習だったため、大会では思うような成績が残せず「楽しさ」を失いそうな時もあったが、家族やゴルフ場関係者らから励ましを受けながら継続。「いろんな人に支えられてきた。やっといい報告ができる」と振り返った。

 

「古里を元気にするプレーを」と意欲を燃やす

「古里を元気にするプレーを」と意欲を燃やす

 

 大学卒業を控えた11年3月、実家に帰省中に震災を経験。自宅も床上浸水した。年1度は帰省し、地元の復興を実感。「帰るたびに古里の風景が変わっている。自分もこれからが勝負。大会で優勝したい。ツアーに参加するための挑戦もし、勝ち上がっていきたい。釜石を知ってもらうため頑張る」と意気込んでいる。

 

 釜石出身者で初となるプロゴルファー誕生に、野田市長は「一つ一つ乗り越えながら次の目標に向かって頑張ってほしい。市民に夢と希望を与えるプレー、活躍を期待している」と激励した。

 

(復興釜石新聞 2019年3月2日発行 第770号より)

 

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