日仏高校生 ラグビー交流、釜石市で合同練習〜フランスの生徒ら「復興へ向かう姿に感動」

復興釜石新聞2019/11/06

釜石SWのコーチからパス回しの基本などを教わるフランスの高校生ら=24日、釜石市球技場

釜石SWのコーチからパス回しの基本などを教わるフランスの高校生ら=24日、釜石市球技場

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)に合わせて来日したフランスの高校生6人が24日、釜石市甲子町の市球技場で地元の高校生とラグビーの合同練習で交流した。フランス南西部のオクシタニー州トゥルーズに拠点を置く日仏文化センターが企画。合同練習を前に震災の被災地を見学した高校生らは「釜石の人たちが震災から復興へと向かう姿に感動した」と口をそろえた。

 

合同練習で汗を流した釜石高、釜石商工高のラグビー部員らと記念撮影

合同練習で汗を流した釜石高、釜石商工高のラグビー部員らと記念撮影

 

 合同練習にはフランスの高校生男女6人と釜石高、釜石商工高のラグビー部員約20人が参加。釜石シーウェイブス(SW)RFCのスコット・ピアースヘッドコーチ、キース・デイビスコーチから指導を受けた。パス回しの技術やラックの動きなどを熱心に教わり、真剣な表情でプレーに取り組んだ。

 

 この日は合同練習を前に、W杯の試合会場となった釜石鵜住居復興スタジアムを見学。震災伝承施設「鵜住居トモス」にも足を運んだ。練習後は鵜住居町の旅館・宝来館で食事会が開かれ、昨年8月の復興スタジアムオープン記念セレモニーで「キックオフ宣言」をした洞口留伊さん(釜石高3年)らと交流を深めた。

 

 17年に日本で開かれたワールドユース交流大会で優勝したチームに所属するバチスト・ロメさん(17)は「コーチの指導は細かく、非常にテクニカルで、新しいことも学べた」と喜ぶ。

 

 フランスのクラブユース大会で優勝を狙うイリアナ・リショームさん(16)は「コーチの指導は基本を思い出させてくれ、ユーモアもあった」。文武両道で、将来は歯科医を目指すという。

 

 フランスの高校生らによる交流事業は今月20日から26日まで。日仏文化センター総務部長のクロード吉田さん(58)と交流を重ねてきた日仏交流サポート事務所(石巻市)の大島公司さん(34)が支援。釜石訪問は、新日鉄釜石ラグビー部のV7メンバーらでつくるスクラム釜石(石山次郎代表)がサポート。同NPO理事の泉秀仁さん(55)が石巻市から同行し、案内役を務めた。

 

 パリで生まれ、高校まで東京で暮らしたクロードさんは、テレビ関係のコーディネートをしたあと、10年前に日仏文化センターを立ち上げた。「ラグビーが盛んなオクシタニー州では日本の存在感が少ない。次回のW杯はフランスで開かれる。日本とフランスをつなげるにはラグビーが一番。今後もフランスと日本の交流の橋渡しに努めたい」と意欲を語った。

 

(復興釜石新聞 2019年10月30日発行 第837号より)

 

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