ラグビーワールドカップ2019 待望の開幕〜日本の初戦快勝に興奮

復興釜石新聞2019/10/01

ファンゾーンオープン、世界に届け「ありがとう」の歌声

 

「ありがとうの手紙」の合唱を披露する市内の小中学生

「ありがとうの手紙」の合唱を披露する市内の小中学生

 

 釜石市民が待ちに待ったラグビーワールドカップ(W杯)が20日、開幕した。大町の市民ホールTETTOには、試合の中継映像を大型スクリーンで楽しめるなど、多彩なイベントでW杯を盛り上げる「ファンゾーン」がオープン。市内の小中学生が東日本大震災の復興支援へ感謝の思いを込めた合唱を披露し、開幕を飾った。ファンゾーンは11月2日まで30日間にわたって開設する。入場は無料。

 

W杯開幕を乾杯で祝う釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー

W杯開幕を乾杯で祝う釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー

 

 ファンゾーンのオープニングセレモニーには市民ら約200人が集まった。市内14小中学校の代表78人が「ありがとうの手紙」を合唱。9カ国語で「ありがとう」と感謝のメッセージを散りばめた歌声をさわやかに披露し、「サンキュー フロム カマイシ」と英語で締めくくった。

 

 市内全小中学校でつくる「かまいし絆会議」の取り組みの一つ。児童生徒が書いた復興支援への感謝の手紙から詞を構成し、合唱曲に仕上げた。4月から各校で練習を進め、この日初めて、各校の代表がそろって本番に臨んだ。

 

 この取り組みのリーダーを務める釜石中3年の小沢大地君は「元気に楽しそうに歌っている姿から復興が進んでいることを感じてもらえれば」と願った。

 

 この合唱は、きょう25日に釜石鵜住居復興スタジアムで行われるフィジー対ウルグアイ戦のキックオフ前にも披露される。

 

 セレモニーでは、東京の開幕式に出席した野田武則市長に代わって山崎秀樹副市長があいさつ。「多くの市民に足を運んでいただき、W杯を存分に楽しみ、国内外から釜石を訪れる多くの人々と交流を深めてほしい」と呼び掛けた。

 

 ファンゾーンでは全48試合を中継映像などで無料観戦できるほか、さまざまなゲストによるトークショーも行われる。情報発信、飲食ブースのほか、ラグビー体験コーナーなども設けられる。

 

大型スクリーンに映し出された松島幸太朗選手のトライシーンに大興奮

大型スクリーンに映し出された松島幸太朗選手のトライシーンに大興奮

 

パブリックビューイング 大盛り上がり

 

ファンゾーンで観戦する市民も日本の開幕戦快勝にバンザイ

ファンゾーンで観戦する市民も日本の開幕戦快勝にバンザイ

 

 釜石など全国12会場で44日間にわたって繰り広げられるラグビーW杯の熱戦がスタートした。東京都の味の素スタジアムで行われた開幕戦で、初の8強入りを狙う日本(世界ランキング10位)はロシア(同20位)を30―10で撃破し、白星発進。大型スクリーンで観戦できる釜石のファンゾーンには市民や熱烈なラグビーファンら921人が詰めかけ、ビールを片手に大声援。日本の快勝に酔いしれ、「釜石でも、この興奮を」と期待を膨らませた。

 

市民ホールのオープンスペースでビールを飲みながら観戦

市民ホールのオープンスペースでビールを飲みながら観戦

 

 日本の勝利が決まると、浜町に住む三浦正文さん(69)はスクリーンに向かって思わずバンザイ。「待ちに待ったW杯も、ようやく本番だよ」と感慨をかみしめた。

 

 東京で長く広告デザイナーとして働き、51歳の時に釜石に帰郷。以来、釜石シーウェイブス(SW)RFCの熱烈なサポーターとして広告ポスターなどの制作を手伝い、スタンドで応援の大漁旗を振り続けている。「一人でテレビ観戦しても、つまらない。こうして、みんなが集まってこそW杯を楽しめる。これから1カ月間、1試合でも多くパブリックビューに足を運びたい」。5度目の挑戦でようやくフィージー対ウルグアイ戦のチケットを手に入れ、きょうはスタンドから声援を送る。

 

 甲子町の会社員新田稔さん(48)は妻佳世子さん(45)、次男壮真君(甲子小4年)、三男壮偉君(中妻こどもの家保育園)と家族そろって日本代表のユニホームを着用し、声援を送った。高校時代にラグビー部で活動した稔さんは「日本も勝ったし、パブリックビュー最高!」と興奮を爆発させた。

 

日本代表のユニホームを着たファンも大喜び(

日本代表のユニホームを着たファンも大喜び

 

 釜石SWからは中野裕太選手(29)ら20人がスクリーンで観戦した。「こうして釜石でW杯を迎えたことに不思議な巡り合わせを感じる」と中野選手。神戸製鋼から移籍して4年目。今季は主将に起用された。「この盛り上がり。遠征で外に出ると、釜石は特別なまちだということを実感させられる」。W杯の興奮を目の当たりにしながら、「プレーヤーとして、釜石で行けるところまでいきたい」と決意を新たにした。

 

(復興釜石新聞 2019年9月25日発行 第827号より)

 

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