タグ別アーカイブ: 子育て

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釜石大観音仲見世通りに子連れオフィス「LIFULL FaM」 空き家改修しオープン

作業デスクに子どもと並んで座り、仕事をする母親

作業デスクに子どもと並んで座り、仕事をする母親

  
 働く母親が子どもを連れて出勤できる「子連れオフィス」が4日、釜石市大平町の釜石大観音仲見世通りに開所した。同市と東京都の不動産情報サービス業LIFULL(ライフル、井上高志社長)が結ぶ連携協定の一環で整備。テレワーク普及など働き方改革に関わる事業を行う同市のロコフィル(佐藤薫代表社員)が管理運営する。空き店舗を地域住民やボランティアの力を借りて改修。キッズスペースを備え、未就学児を持つ母親らの仕事と育児の両立を応援する。
  
子連れワークができるオフィス「LIFULL FaM釜石」

子連れワークができるオフィス「LIFULL FaM釜石」

 
釜石大観音仲見世通りの空き家を改修しオープン

釜石大観音仲見世通りの空き家を改修しオープン

 
 施設名は「LIFULL FaM(ライフル・ファム)釜石」。同通りにある木造2階建ての空き家を改修。延べ床面積は約70平方メートルで、1階は遊具などを置くキッズスペース、2階がテレワーカーの作業デスクなど配置したワークスペースで仕事や打合せなど多目的に利用することができる。
 
 同市とライフルは今年2月に結んだ連携協定に基づき、未就学児を持つ母親らの就労支援を促進。育児しながら仕事を通じてスキル取得やキャリアアップを目指すことができる新たな働き方として、Webマーケティングなどのテレワークへの挑戦を応援する。本年度は6~8月にテレワーカー育成研修を実施。修了生で、ロコフィルスタッフとして登録した人などの施設利用を想定する。
 
関係者がテープカットし、開所を祝った

関係者がテープカットし、開所を祝った

 
 この日、現地で開所式があり、関係者がテープカットで祝った。野田武則市長は「人口減に歯止めをかけるため、地元で暮らしながら、やりたい仕事ができるまちを目指したい。若者、子育て中の女性たちが活躍する拠点を温かい目で見守ってほしい」と願った。
 
 式の後には内覧会も。この空き家は、同通りでシェアオフィスを運営しながら、にぎわい再生と交流の場づくりに取り組んでいる宮崎達也さん(50)が、不動産賃貸事業を行う会社を新たに立ち上げて取得した。床の張り替えや壁塗りなど改修作業の大部分を地域住民や市内外の企業ボランティアの協力を得て進めた。階段には地元産スギ材を使い、木のぬくもりを感じてもらえるよう工夫。透かしの装飾が施された欄間(らんま)など和の雰囲気を残しつつ、温かみのある空間を作り上げた。
 
キッズスペースを備えたテレワークオフィスを内覧する関係者

キッズスペースを備えたテレワークオフィスを内覧する関係者

 
作業や打ち合わせなど多目的に利用できるワークスペース

作業や打ち合わせなど多目的に利用できるワークスペース

 
昔ながらの和の風情を残しつつ、落ち着いて仕事ができる環境を整えた

昔ながらの和の風情を残しつつ、落ち着いて仕事ができる環境を整えた

  
 研修の修了生で、5歳と2歳の娘を持つ源太沢町の平松寿倖(ひさこ)さん(32)は「託児付きで使える施設なら利用し、少しずつ仕事をしてみたい」と前向きに捉えた。ロコフィルから仕事の紹介を受け、「ママレポーター」として事業所紹介の記事作成を受注。今後もこうした情報通信技術(ICT)を活用し時間や場所の制約を受けず、柔軟に働く形を続けたいと考えていて、「作業している時に託児してもらえたり、子どもを遊ばせるスペースがあれば集中できる。同じ年代の子を持つ人たちとのつながりを持てるのもうれしい」と歓迎した。
 
保育士や子育て支援員らが見守る体制も用意する

保育士や子育て支援員らが見守る体制も用意する

 
 ライフルは、福井県鯖江市や島根県雲南市など全国にキッズスペース付きの拠点を開設しており、釜石は5カ所目。ライフルファム事業責任者の秋庭麻衣さんは「一人で仕事する日が続くとストレスを抱える。週に1、2回集まって話し合うコミュニケーションの場があることで、日々のモチベーションアップにもつながる」と利点を強調した。空き家の再生という地域と作り上げた施設にも手応えを実感。テレワーカーを目指す講座やイベントなどの開催を見据え、「気軽に来てもらえるような地域に開かれた場所にしたい」と力を込めた。

 

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新園舎の完成祈願 小佐野保育園(釜石)で上棟式 祝いの風習・餅まきに園児ら大喜び

園の関係者と施工業者が屋根に上って餅まきし安全祈願

園の関係者と施工業者が屋根に上って餅まきし安全祈願

  
 園舎の新築建て替え工事を進めている釜石市小佐野町の小佐野保育園(小笠原真理子園長)で10月26日、上棟式があった。園児30人と園の職員、施工業者、地域住民らが集まり、工事の無事故と完成を祈願。祝いの風習だが、今では珍しくなった餅まきも行われ、子どもたちが夢中で記念の縁起物を拾い集めた。
   
 上棟式は建築儀礼の一つで、建物を新築する際に「完成後も建物が無事であるように」と願い、基本構造が完成して棟木を上げる時に行われるもの。酒や米などを飾った上で餅や硬貨をまくもので、これを拾うことで縁起が良いと言われている。
  
 時代の変化もあり、上棟式が行われることは珍しくなっており、施工を担当する山元(只越町)の現場代理人佐々木竜一さん(48)も「東日本大震災後は行っていないし、やる業者も少ないのでは」と話す。今回は「建物を建てる時の風習を子どもたちに教えたい」と企画。楽しい記憶として残してもらえるよう餅のほか、お菓子も用意した。
  
子どもたちは豪快にまかれた縁起物を夢中で拾い集めた

子どもたちは豪快にまかれた縁起物を夢中で拾い集めた

  
両手に抱えきれないほどの餅やお菓子に大満足の園児

両手に抱えきれないほどの餅やお菓子に大満足の園児

   
 上棟式の神事は、棟上げ後の建物の屋根上で執り行われ、園児らは園庭から見守った。伝統的な儀式の餅まきでは、同園を運営する社会福祉法人釜石愛育会(中妻町)の小野寺哲理事長らが餅や菓子を豪快にまき、園児らが歓声を上げながら受け取った。
  
 両手いっぱいに縁起物を抱えて大満足の子どもたちは、工事関係者に手作りのお礼状をプレゼント。「あたらしいほいくえんをつくってくれてありがとう!えんですごせるひをたのしみにしているよ」とわくわく感を伝えた。
  
たくさんの餅やお菓子を抱えて笑顔を見せる子どもたち 

たくさんの餅やお菓子を抱えて笑顔を見せる子どもたち

  
園児は工事関係者(中)にお礼状を贈って感謝を伝えた

園児は工事関係者(中)にお礼状を贈って感謝を伝えた

  
 工事は旧施設の老朽化解消や耐震化に対応した園舎整備のため、新しく建て替えるもの。木造一部2階建て、延べ床面積は約648平方メートル。7月に着工、来年1月下旬の完成予定で、同2月中の利用開始を目指している。子どもたちのたくさんの笑顔に触れた佐々木さんは「いいものをしっかり作りたい」と力をもらった。
  
新築建て替え工事が進む小佐野保育園。来年1月の完成を予定する

新築建て替え工事が進む小佐野保育園。来年1月の完成を予定する

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SUP、カヤック、生き物探し…海遊び満喫「この夏一番の思い出」 釜石・箱崎白浜でワンデイキャンプ

思い思いに海遊びを楽しむ家族連れら

思い思いに海遊びを楽しむ家族連れら

  
 ふるさと釜石の海の素晴らしさを体感し、自然とともに生きる力を育む「海あそびワンデイキャンプ」が21日、釜石市箱崎白浜地区で開かれた。市内で海に関わる活動を展開する団体や地元漁師らでつくる「海と子どもの未来プロジェクト実行委員会(通称・さんりくBLUE ADVENTURE)」が主催し、今年で9回目。新型コロナウイルス禍でさまざまな体験活動が制限される中にあっても、子どもたちに夏の思い出を提供しようと感染症対策を講じて実施。海辺にはたくさんの歓声と笑顔が広がった。
   
 コロナの影響で、2年ぶりの開催。参加者を釜石市と近隣市町村在住者に限定。過去2週間に感染の可能性がある滞在や接触がないことを確認し、シュノーケリング用具などに名前を付け1日同じものを使うことなど感染対策に気を配った。
  
通称「小白浜」と呼ばれる海岸に地元漁師の船で上陸

通称「小白浜」と呼ばれる海岸に地元漁師の船で上陸

  
 海遊びの場は、白浜漁港から船で約3分の隠れ家的ビーチ、通称「小白浜」と呼ばれる海岸。古くから地元住民らがレジャーを楽しんでいた場所で、実行委によると、美しい景観と安全確保の条件の良さが魅力。有事の際にはハイキング路を利用し、高台避難も可能だという。市内を中心に小学生や保護者同伴の幼児ら約40人が参加し、地元漁師の船で上陸した。
   
水しぶきを上げるだけで弾ける笑顔

水しぶきを上げるだけで弾ける笑顔
  
カヤックから落ちたとしてもみんな笑い顔

カヤックから落ちたとしてもみんな笑い顔

  
SUPを乗りこなし満面の笑みを見せる子も

SUPを乗りこなし満面の笑みを見せる子も

  
 ウエットスーツとライフジャケットを身に着けた参加者は、インストラクターらに教わりながらシーカヤックやスタンドアップパドルボード(SUP)で水上散歩を楽しんだ。シュノーケリングでは海中の生き物探しに挑み、ヒトデやカニ、小魚などを観察。釜石ライフセービングクラブによる「浮いて待て」を合言葉にした海辺の安全講習もあり、もしもの時を想定した浮き身の方法を学んだ。
  
 遠野市の伊勢崎歩君(綾織小5年)は「水の透明度がすごい。きれい。SUP、カヤックとか普段できない遊びができて、めっちゃ面白い。海の生き物もいっぱい見つけた。この夏一番の思い出」と笑顔を弾けさせた。
   
シュノーケリングで生き物探しを楽しんだ

シュノーケリングで生き物探しを楽しんだ

  
子どもたちは海の生き物に興味津々

子どもたちは海の生き物に興味津々

  
 東日本大震災後に進んだ“海離れ”を食い止めたい、地元の自然に誇りと愛着を持ってほしい―と始められたキャンプ。震災後に生まれた子どもが多くなる中、津波の記憶を残す親世代が海に行くことにためらいを持つことなどから、海になじみのない子どもが増えているという面もある。中妻町の櫻井京子さん(38)も一時期、海から足が遠のいていたが、「安全に遊ぶことを分かりやすく教えてくれるキャンプ」への参加を重ね、海が身近な存在に戻ったという。
  
 同実行委共同代表の佐藤奏子さん(43)は「海や自然は脅威にもなるが、豊かな恵みをもたらし、命を支える、美しくて楽しい存在。海で遊ぶ子どもたちの笑顔を間近に見ることで、『夏は海に行く』という古里の原風景をいい思い出として心に残してほしい」と願う。同キャンプは、釜石にゆかりのある元プロトライアスリートのマイケル・トリーズさん(英国出身)が設立した社会貢献団体「Tri 4 Japan(トライ・フォー・ジャパン)」の寄付で継続実施、運営する。
  
古里の海で夏の思い出をつくったワンデイキャンプ

古里の海で夏の思い出をつくったワンデイキャンプ

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小佐野保育園、新園舎待望の着工 来年2月に供用開始へ~釜石愛育会、地鎮祭で安全願う

小佐野保育園の完成予想図

小佐野保育園の完成予想図

  
 釜石市中妻町の社会福祉法人釜石愛育会(小野寺哲理事長)が運営する小佐野町の小佐野保育園(小笠原真理子園長)の新築工事が始まるのを前に、7月29日、小佐野町の現地で地鎮祭が行われた。旧施設の老朽化を解消し、耐震化に対応した園舎を整備。来年1月下旬に完成する見通しで、同2月中の供用開始を目指す。
  
旧施設を取り壊し更地になった新施設建設地

旧施設を取り壊し更地になった新施設建設地

  
 旧施設を取り壊し更地にした約1162平方メートルの用地に、木造一部2階建ての園舎を整備。延べ床面積は約648平方メートルで、1階には保育室や遊戯室、乳児室、医務室、事務室、厨房などを配置する。2階には会議室などを設置。山元(只越町)が施工する。総事業費は約3億7000万円。
   
工事の安全を願い、くわ入れする小野寺理事長

工事の安全を願い、くわ入れする小野寺理事長

   
 地鎮祭には同法人や同園職員、施工、電気設備(ユアテック)、機械設備(松村工業)、設計(カクタ設計)の工事関係者ら約20人が出席。神事でくわ入れし、工事の安全を祈った。小野寺理事長は「建物の老朽化が著しいが、園児が少なくなる中、建て替えていいものか悩んだ。でもやっぱり子どもたちが楽しめることが一番。安全な生活を過ごせる環境を提供できるので、着工となり、ほっとしている」と頬を緩めた。
  
新園舎の完成に期待を膨らませる関係者ら

新園舎の完成に期待を膨らませる関係者ら

  
 旧園舎は1967年に建てられ、55年ほどが経過。東日本大震災の地震は乗り切ったが、今後の災害に耐え得るか不安があった。新築工事が決まり、現在は野田町の野田集会所を仮園舎としている。0歳から就学前の69人を保育。小笠原園長は「市内でも古い園舎となっていて、子どもはもちろん保護者、地域も新しい施設を望んでいた。待ちに待った工事で、完成を楽しみにしている」と目を細めた。

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子育てママも生き生きと仕事ができる釜石へ テレワーカー育成研修スタート

子育て中の女性を対象とした「テレワーカー育成プログラム」研修

子育て中の女性を対象とした「テレワーカー育成プログラム」研修

 
 子育て中でもキャリアアップをあきらめない―。釜石市は未就学児を持つ母親を対象に、在宅で柔軟に仕事ができる「テレワーカー」の育成プログラムを始めた。子育てと仕事を両立しながら自分らしく働きたい女性たちを応援する。全5回の講座で、仕事に必要なパソコンスキルや遠隔でも受注可能な業務を学び、人材需要が高まっているWebマーケティングなどでの就労を目指す。
 
 20日、大町の市民ホールTETTOで1回目の講座が開かれ、応募した釜石、大槌、遠野3市町の女性16人が参加。開講に先立ち、野田武則市長は「テレワーク導入は新たなまちづくりへの大きな転換点。第1号となる皆さんにロールモデルを示していただきたい」と激励した。
 
 初回はテレワークの種類(雇用型、自営型)や仕事受注のポイントを学んだ後、今後のキャリアプランを考えるワークショップが行われた。過去の仕事や活動を振り返り、自分の強みを把握。子どもの成長なども見据え、5年後のなりたい自分を思い描きながら、働き方や収入の目標を立てた。グループワークでは仕事をする上での悩みや思いも共有した。
 
講師を務めるLIFULL地方創生推進部FaMグループの秋庭麻衣さんが講座内容を説明

講師を務めるLIFULL地方創生推進部FaMグループの秋庭麻衣さんが講座内容を説明

 
 同市は今年2月、子連れワークの環境整備で実績のある東京都の不動産情報サービス業、LIFULL(ライフル、井上高志社長)と連携協定を締結。子どもを保育施設に預けなくても仕事ができる体制構築への一歩として、今回の人材育成プログラムに着手した。同社の社員が研修の講師を務め、地域パートナーとして同市のロコフィル(佐藤薫代表社員)がサポートにあたる。本年度中に空き家を活用した子連れワーク可能なオフィスも整備する予定。
 
 事業を担当する市総合政策課オープンシティ推進室の金野尚史室長は「子育てと仕事の両立に悩み、一歩踏み出せないでいる女性たちはまだまだ多いと実感。本事業を皮切りにそうした閉塞感を打破し、子育て中でも生き生きと働ける環境を整えたい。釜石に来れば、こんな働き方ができるというような移住促進のモデルにもなれば」と今後の展開に期待を寄せる。

感染症、熱中症予防のため、適宜マスクのつけ外しを行うなど対策を講じ実施した栗林小の運動会

コロナ禍吹き飛ばす躍動 「思いをひとつに」栗林小運動会 保護者も全面協力

熱中症予防のため、適宜マスクのつけ外しを行うなど対策を講じ実施した栗林小の運動会<

感染症、熱中症予防のため、適宜マスクのつけ外しを行うなど対策を講じ実施した栗林小の運動会

 
 釜石市内の小学校は21日、運動会のピークを迎えた。新型コロナウイルス禍でさまざまな制限がある中、各校とも感染防止対策を徹底し開催。栗林小(八木澤江利子校長、児童33人)では練習から本番まで各種対策に力を入れ、児童らの安全確保に努めた。事前準備、当日の進行には保護者が全面協力。児童らは運動会ができる喜びを感じながら、思い切り躍動した。
 
 同校の今年の運動会スローガンは「全力・団結 思いをひとつに」。開会式で児童会長の小笠原虹南さん(6年)は「全校児童33人が自分の目標を持ち、競技に取り組みます。一人一人の頑張りに注目してほしい」とあいさつ。運動会実現に協力し、支えてくれる人たちへの感謝の気持ちを表し、「笑顔で終われるような最高の運動会に」と呼び掛けた。
 
 プログラムは全13種目。徒競走や玉入れのほか、趣向を凝らしたさまざまな競技で赤、白の組団が得点を競い合った。同校伝統の「栗林旋風」は、長い棒を持った親子が2カ所のコーンを回りながら走り、次の親子にバトンタッチするリレー競技。4~6年生が父母らと息を合わせ、スピード感あふれるレースを展開した。表現種目、組団応援パフォーマンス対決などもあり、これまでの練習の成果を存分に発揮した。
 
4~6年生の親子競技「栗林旋風」。棒を持つ手には手袋をして感染対策

4~6年生の親子競技「栗林旋風」。棒を持つ手には手袋をして感染対策

 
1~3年生の表現種目。ダンスや縄跳びを交え栗小の元気を発信!

1~3年生の表現種目。ダンスや縄跳びを交え栗小の元気を発信!

 
勝利への気合い十分!赤組の応援パフォーマンス

勝利への気合い十分!赤組の応援パフォーマンス

 
 同校では大型連休明けから運動会の練習を本格化。密な接触を避け、マスクを外した時には声を出さない、みんなで共有する道具は軍手をはめて使う、活動の前後には手洗い、うがいを徹底する―などの感染対策を講じ、各家庭では毎日の健康観察に気を配った。
 
 そして迎えた当日―。児童らは朝から心も体も弾み、楽しみでしょうがないといった様子だったという。「コロナ禍で日々の生活も制限が多い。感染対策をしながらではあるが、のびのびと体を動かせる場ができたことが本当にうれしい」と八木澤校長。運動会は子どもたちの成長に欠かせない行事。仲間と協力し種目をやり遂げることで絆が深まり、リーダーシップやフォロアーシップも育つ。八木澤校長は会の成果を糧に「互いの良さを認め合って、全体として高め合っていければ」と今後の児童らに期待した。
 
栗林小運動会
 

運動会入場門を手作り 栗林小の学校活動に保護者、地域の力

 
保護者らが手作りした入場門。同校PTA伝統の取り組み

保護者らが手作りした入場門。同校PTA伝統の取り組み

 
 栗林小では運動会の入場門を毎年、児童の保護者が手作りしている。父親らが中心となり、山から丸太を切り出して皮むき。地元の建設業者に設計図面を引いてもらい、精巧に作り上げる。
 
 組団陣地の間に建てられた門は、全体がなだらかな半円を描くアーチ形。上部の文字や絵などは児童が担当し、約3カ月かけて完成させた。当日は、見事な出来栄えの門が各種目の入退場に花を添えた。
 
斜めから見ると技術の高さに驚かされる入場門。前日夕方に、父親たちが力を合わせて設置した

斜めから見ると技術の高さに驚かされる入場門。前日夕方に、父親たちが力を合わせて設置した

 
 保護者らは運動会開催中も運営に協力。道具出しやグラウンドの水まき、決勝係などを担い、スムーズな進行を支えた。PTA会長の小笠原亮さん(36)は「協力体制が自然とできているのが一番すごいこと。これは脈々とつながれている栗橋地域の力。これからも子どもたちのベストを考え、支えていければ」と意を強くした。
 
親子競技で思い出づくり。笑顔満開!5・6年生の「にっこりカメラ」

親子競技で思い出づくり。笑顔満開!5・6年生の「にっこりカメラ」

 
1・2年生の「くじびき!じゃんけん!おやこでゴー!」

1・2年生の「くじびき!じゃんけん!おやこでゴー!」

 
 同校の運動会では例年、各地区で取り組む郷土芸能の披露も行われるが、コロナ禍を考慮し、ここ3年は休止中。市内の感染状況を見ながらの判断となるが、今年は11月に改めて発表会を行う予定。

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

釜石市内で6番目 子育て応援企業に認定 エヌエスオカムラ 仕事との両立支援

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

 
 釜石市は21日、鋼製家具製造事業を手掛ける鈴子町のエヌエスオカムラ(鎌倉康雄社長)を、子育てと仕事の両立支援など男女が働きやすい職場環境づくりに取り組む「子育て応援企業」に認定した。市内での認定は6番目。
 
 この認定制度は市の少子化対策の一環として2009年に設けられた。従業員の育児休業や介護休業に対し法の規定を上回る措置や職場復帰支援を行うなどの取り組みを進めている企業側の申請を受け、一定基準を満たした企業を市が認定。認定企業は市の広報紙やホームページで紹介され、子育て応援企業であることをPRできる。
 
 同社では、介護休暇を通算1年(法定は93日)取得できるほか、育児・介護のための所定外労働の制限については就学前(法定では3歳未満)の子を持つ職員が利用できるよう期間を延長。育児や介護休業期間中の社員への職場復帰支援や年次有給休暇の取得促進など独自の取り組みも行っている。
 
野田市長らとの懇談で、より良い職場づくりへの思いを語る佐藤副社長(左)

野田市長らとの懇談で、より良い職場づくりへの思いを語る佐藤副社長(左)

 
 認定書交付式は市役所で行われ、同社の佐藤裕副社長、藤原由香里総務課長が出席。野田武則市長から認定書を受けた佐藤副社長は「少子高齢化で採用環境は悪い。能力ある女性は多く、潜在的能力を生かせる企業、働く満足感を得られる職場環境づくりは会社、従業員双方にメリットがある」と強調した。現在の従業員数は約140人で、うち女性はパートを含め16人。従業員に対し3年ごとに満足度調査を行っているといい、「(満足度は)まだ低い。やれることを示し、納得感のある形で取り組みを進めていく」と力を込めた。
 
 野田市長は「各企業が取り組むことで、子育てしやすいまちづくりが進む。女性が安心し仕事に専念できる企業づくりを続けてほしい。他の企業に子育てを支える取り組みを参考にしてもらい、制度に目を向けるきっかけになれば」と期待した。

鈴子広場に新たに設置された遊具で遊ぶ子どもたち

だれもが楽しく「まちなかの遊び場」 釜石・鈴子広場リニューアル

鈴子広場に新たに設置された遊具で遊ぶ子どもたち

鈴子広場に新たに設置された遊具で遊ぶ子どもたち

 
 東日本大震災後に仮設飲食店用地となっていた釜石市鈴子町の公園「鈴子広場」。市が進めてきた復旧整備工事が完了し16日、一般利用が始まった。障害がある子もない子も年齢を問わず一緒に楽しめる「インクルーシブ遊具」、車いすやベビーカーでも気軽に散策できるよう傾斜を緩やかにした築山、市内外からの広域的な利用を想定し駐車場などを設置。地域の子どもから大人まで幅広い世代の声をくみ上げながら作り上げた「まちなかの遊び場」で、多様な人が集い地域活性化を促す拠点として期待されている。
 
 面積約0・5ヘクタールの公園内を5エリアに分類。「遊具広場」は、復興支援で民間企業により13年に設置された複合遊具を生かしつつ、車いすのままで遊ぶことができる砂遊び用テーブルや感覚遊びのパネルを取り入れた滑り台、トランポリンのように遊べるネット遊具などを新たに加えた。同様に既存の健康遊具がある「運動広場」には新たにバスケットボールのゴールリンクを設置。ボール遊びを楽しめるスペースを確保した。
 
リニューアルした鈴子広場。子どもたちは砂遊びに夢中

リニューアルした鈴子広場。子どもたちは砂遊びに夢中

 
緑地を生かした築山エリアを駆け回る子どもたち

緑地を生かした築山エリアを駆け回る子どもたち

 
 既存の緑地を生かした「築山広場」は傾斜を緩やかにし、イベント時に簡易ステージとして利用可能な木製のデッキや土管トンネルを設置した。コンクリートブロック舗装だった「中央広場」は細かく砕いた石を敷いたダスト舗装に改修し、転倒時などの安全性の向上を図った。震災殉職消防団員の顕彰碑周辺は「やすらぎの広場」とし、園内にある既存のモニュメント2基を移設。そのほか、熱中症対策として水を霧状に噴射する「ミスト」、東屋(あずまや)2棟、バリアフリー化したトイレ棟なども備えた。
 
 利用者から要望が多かった駐車場は、仮設店舗に利用されていた広場両サイドのスペースに整備。乗用車10台、障害者用2台、幼稚園などの中型バス1台の計13台が駐車できる。駐輪場(8台分)も整備。事業費は2億869万円。
 
ボール遊びを楽しめるスペースも確保した

ボール遊びを楽しめるスペースも確保した

 
後方には消防署。消防車両をデザインした遊具もある

後方には消防署。消防車両をデザインした遊具もある

 
 一般開放された初日は、多くの親子連れらでにぎわい、子どもたちのうれしそうな歓声が響いた。甲子町の佐々木琉心(りこ)ちゃん(3)は「いっぱい遊んだ。楽しい」と笑顔。父勇人(はやと)さん(45)、妹彩凪(あいな)ちゃん(8カ月)を抱きかかえた母江利さん(42)は「いつもより活発に遊んでいる。低年齢向けの遊び場が柵で区切られていて、安心して遊ばせることができる。親同士、情報交換の場にもなる」と歓迎した。
 
 東屋でおしゃべりを楽しんでいた地元の70代の女性3人組は「いつもの散歩コース。木が手入れされ見通しがよくなり、開放的。子どもたちの声が聞こえてきて、元気が出る」と目を細めた。
 
広場は仮設飲食店用地として使われた=2013年5月

広場は仮設飲食店用地として使われた=2013年5月

 
 同広場には震災後、被災飲食店が入居する仮設飲食店街がつくられ、最大約40店舗が軒を連ね、2018年3月まで営業した。建物の撤去後、公園の復旧整備に向け市は、「みんなでつくる鈴子広場」を目指し、子育て世代や地域住民らを交えたワークショップを3回開催。寄せられた意見を設計に反映させ、21年5月に着工、今年3月に整備を終えた。

お披露目された複合遊具で遊ぶ子どもたち

子どもたちの歓声響く 釜石・唐丹町、小白浜地区コミュニティ広場に遊具4台

お披露目された複合遊具で遊ぶ子どもたち

お披露目された複合遊具で遊ぶ子どもたち

 
 釜石市が唐丹町の「小白浜地区コミュニティ広場」に整備を進めていた遊具がこのほど完成し、6日、住民らにお披露目された。滑り台やうんてい、ロッククライムパネルなどが一体となった複合型の遊具などを設置。早速子どもたちが元気よく遊び回り、歓声を響かせた。
 
 同広場は東日本大震災後に造られた防潮堤内側の市有地に整備され、唐丹小中学校が建設中の時には仮設グラウンドなどとしても利用されてきた。仮設の役目を終えた後も地域住民から「広場を残してほしい」との声があり、市では活用法を検討。「子どもたちの遊び場をつくろう」「にぎわいが生まれる場に」と遊具の設置を決めた。
 
子どもたちは設置されたばかりの遊具で思い思いに遊ぶ

子どもたちは設置されたばかりの遊具で思い思いに遊ぶ

 
 設置されたのは、▽2つの滑り台に、登山用ロープを使った揺れるトンネルなどのアスレチック要素の高い遊びを組み合わせた児童向けの複合遊具▽ビー玉や鏡を使った感覚遊びのパネルを多く取り入れた3~6歳が対象のミニ滑り台▽子どもたちが大好きな揺れる遊具▽3連のうち一つに身体を背もたれに固定するサポートが付いているブランコ―の4種。事業費は約1000万円で、宝くじの助成金を活用した。
 
住民らはテープカットをして利用開始を喜んだ

住民らはテープカットをして利用開始を喜んだ

 
 6日は広場で遊具の利用開始セレモニーがあり、唐丹小の児童やグラウンドゴルフを楽しむ住民ら約60人が参加した。市の菊池公男市民生活部長は「いい場所にしようと地域みんなで考え、作り上げた。たくさん遊んで、広場を盛り上げてほしい」とあいさつ。参加者の代表がテープカットをして完成を祝った。
 
 子どもたちはお目当ての遊具に向かって駆け出し、思い思いの遊びを楽しんだ。齊藤瑛飛斗君(6年)は「遊具のある遊び場が近くにできて、うれしい。友達と一緒に来て、いっぱい遊びたい」と喜んだ。
 
プルルン!子どもたちは揺れる遊具が大好き

プルルン!子どもたちは揺れる遊具が大好き

 
遊具が設置された広場の脇にはグラウンドゴルフなどを楽しめるスペースも

遊具が設置された広場の脇にはグラウンドゴルフなどを楽しめるスペースも

 
 小白浜町内会の佐々木啓二会長(78)は「子どもたちの声を聞くだけで楽しい気持ちになる」と目を細める。遊具が設置された広場のすぐそばでは高齢者らがグラウンドゴルフを楽しんでいるといい、「子どもと高齢者の触れ合い、交流の場にもなればいい」と期待した。

生活を楽しみにするかまいしこども園の新入園児ら

元気に楽しい思い出を! かまいしこども園で入園式、ワクワク新生活スタート

新生活を楽しみにするかまいしこども園の新入園児ら

新生活を楽しみにするかまいしこども園の新入園児ら

 

 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児75人)の入園式は2日に開かれた。0~4歳児20人が新たに仲間入り。昨年度、途中入園となった0~5歳児9人も出席し、新しい生活の始まりに期待を膨らませた。

 

 新型コロナウイルス禍の中、保護者の同伴は2人までに制限。来賓の姿はなく、在園児の参加も控えた。藤原園長は「優しいお兄さん、お姉さんがいっぱい。楽しいこともたくさん待っている。元気に通ってほしい」とあいさつした。

 
「にゅうえん、おめでとう」。手製のメダルで新入園児を歓迎した

「にゅうえん、おめでとう」。手製のメダルで新入園児を歓迎した

 

 新入園児は名前を呼ばれると、ステージへ。職員は、手作りしたメダルを一人一人にプレゼントして仲間入りを歓迎した。年長児は動画でお祝いの言葉。「一緒に楽しく遊ぼう」と呼び掛けた。

 

 浜町の井上幸子さん(39)は長女陽葵(ひなた)ちゃん(3)、次男陽斗(はると)ちゃん(1)を託した。園での遊びにワクワク感をにじませている子どもたちを見つめ、「2人そろって預けることができて、安心。たくさんの友達と元気に楽しい思い出をつくってほしい」と願った。

 

設置された看板の前で記念撮影する家族らの姿が見られた

設置された看板の前で記念撮影する家族らの姿が見られた

 

 同園では、さまざまな遊びを通じ学び合う保育教育を実践する。郷土芸能「虎舞」や英語、茶道など心の成長につながる活動も導入。キリスト教保育を取り入れ、困っている人や悲しんでいる人に寄り添い助ける心、感謝、命を大切することなどを身に付ける取り組みも進める。

唐丹公民館で開かれた節分の会。参加者は豆をまいて鬼を退治した

「コロナも鬼も外」鬼退治で世代間交流 きょう節分 唐丹公民館で豆まき

唐丹公民館で開かれた節分の会。参加者は豆をまいて鬼を退治した

唐丹公民館で開かれた節分の会。参加者は豆をまいて鬼を退治した

 

 3日の節分を前に1日、釜石市唐丹町の唐丹公民館で、子どもと住民の交流を図る「節分の会」が開かれた。同館が併設されている復興住宅入居者や地域住民、唐丹児童館の子どもら約30人が参加。新型コロナウイルス退散や1年の健康を願って仲良く豆まきした。

 

 児童館職員と年長の村上波月(はづき)ちゃん(6)が紙芝居で豆まきの由来を説明した後、「心の中にいる悪い鬼を追い出そう」と呼び掛けて豆まきを開始。色画用紙で手作りしたお面をかぶった子どもや高齢のお母さんたちは、こん棒を持った鬼役の住民に向かって「鬼は外」と元気よく豆を投げた。力を合わせて無事に鬼を追い出すと、互いに豆を投げ合い、子どもたちは心の中の「のんびり鬼」「ゲームしすぎ鬼」「言うこと聞かない鬼」、大人は体の不調やコロナ禍の不安を撃退。「残ったのは福の神だ」と明るい声を響かせた。

 

高齢のお母さんたちは子どもたちのかわいらしい姿に顔をほころばす

高齢のお母さんたちは子どもたちのかわいらしい姿に顔をほころばす

 

 さらに福を呼び込もうと、餅つきも。子どもたちは大人の力を借りて「よいしょー」「ソーレ」などと声を掛け合いながら交代できねを振り下ろした。倉又海成ちゃん(5)は「餅をぺったんして楽しかった」とにっこり。鳥居大愛(たお)ちゃん(5)は「おばあちゃんたちとたくさん遊んだ」と満足そうだった。

 

「よいしょ」「ぺったん」と掛け声を合わせて餅つきを楽しむ参加者

「よいしょ」「ぺったん」と掛け声を合わせて餅つきを楽しむ参加者

 

 今春、小学生になる波月ちゃんは「鬼が出てきたときはびっくりしたけど、みんなで倒すことができて良かった」と怖いものを乗り越え、たくましい表情を見せた。復興住宅で暮らす上村ツネ子さん(83)と木村ヨミ子さん(82)は「子どもたちがいると楽しいし、にぎやか。元気をもらって若返る。これからもいろんなことを一緒にやって、コロナを吹き飛ばしたい」と目を細めた。

 

 住民の交流促進、孤立化の予防などを目的に2016年から月例で実施する食事交流会の一環。小正月行事のみずき団子づくりなど季節の行事では今回のように世代間交流も取り入れている。コロナの影響で1年半以上休止。昨年12月のクリスマス会から再開した。今回、子どもたちは食事を控え、おすそ分けされた餅を児童館に持ち帰った。同館の千菅英理子館長は「地域にはいろんな声が響いているのがいい。コロナは長引いているが、うまく付き合っていくしかない。感染対策を徹底し、できるだけ行事は中止せず、交流事業を続けたい」と模索する。

防火帽をかぶって気分は消防士。消防車両の見学も楽しんだ

釜石消防署、園児に防災教室 命を守る動作をカードゲームで楽しく

災害が起こった時に身を守る動作をカードゲームで学ぶ子どもたち

災害が起こった時に身を守る動作をカードゲームで学ぶ子どもたち

 

 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児80人)で19日、釜石消防署による防災教室が開かれた。年長児約20人が参加。カードゲームなどを通じて災害が起きた際の適切な行動などを学んだ。

 

 同署予防係の6人が講師を務めた。教室は「火の用心」をテーマにしたDVD鑑賞からスタート。園児は火事の原因や火災予防で大切なこと(▽ストーブの近くには燃えやすいものを置かない▽たこ足配線はダメ―など)をおさらいし、「火遊びはしません」と約束した。

 

津波の時は高い所まで走ろう。カードに示された動作をまねる園児

津波の時は高い所まで走ろう。カードに示された動作をまねる園児

 

 続いて、″災害が起きた時″と″命を守るためにとるべき行動″が裏表にイラストで描かれた防災カードゲームに挑戦した。例えば、建物が揺れている様子を描いたカードを手に署員が「地震が起きた時はどうする?」と聞くと、子どもたちは「頭を守る」と答えた。「そうだね」と署員がめくったカードには、しゃがんで頭を守るポーズをとる「ダック(あひる)」が描かれていて、園児はイラストをまねて手足を動かした。

 

 火事の時は煙を吸わないようハンカチを口にあてた「タヌキ」のイラストをまねて低い体勢で逃げる、津波では「チーター」になってできるだけ高い所まで走るのがポイント。子どもたちはカードに示された動物たちになり切り、楽しみながら命を守る行動を身に付けた。梶原琴音ちゃん(6)は「逃げる時に気をつけることが分かった。いろんな人に教えたい」と胸を張った。

 

防火帽をかぶって気分は消防士。消防車両の見学も楽しんだ

防火帽をかぶって気分は消防士。消防車両の見学も楽しんだ

 

 同署では、保育園、こども園で同様の啓発活動を定期的に実施。山崎信次予防係長は「幼少期から火災予防や防災、減災について学ぶことは、安心な暮らしにつながる」と強調する。今月中旬、南太平洋・トンガ沖噴火によって津波警報が出された際、同園の園児が家族に避難を呼びかけたと聞き、手ごたえを実感。「大人になったら、ぜひ消防団員に」と期待した。