釜石市内で6番目 子育て応援企業に認定 エヌエスオカムラ 仕事との両立支援


2022/04/26
釜石新聞NewS #子育て #産業・経済

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

子育て応援企業に認定されたエヌエスオカムラの佐藤副社長(右から2人目)ら

 
 釜石市は21日、鋼製家具製造事業を手掛ける鈴子町のエヌエスオカムラ(鎌倉康雄社長)を、子育てと仕事の両立支援など男女が働きやすい職場環境づくりに取り組む「子育て応援企業」に認定した。市内での認定は6番目。
 
 この認定制度は市の少子化対策の一環として2009年に設けられた。従業員の育児休業や介護休業に対し法の規定を上回る措置や職場復帰支援を行うなどの取り組みを進めている企業側の申請を受け、一定基準を満たした企業を市が認定。認定企業は市の広報紙やホームページで紹介され、子育て応援企業であることをPRできる。
 
 同社では、介護休暇を通算1年(法定は93日)取得できるほか、育児・介護のための所定外労働の制限については就学前(法定では3歳未満)の子を持つ職員が利用できるよう期間を延長。育児や介護休業期間中の社員への職場復帰支援や年次有給休暇の取得促進など独自の取り組みも行っている。
 
野田市長らとの懇談で、より良い職場づくりへの思いを語る佐藤副社長(左)

野田市長らとの懇談で、より良い職場づくりへの思いを語る佐藤副社長(左)

 
 認定書交付式は市役所で行われ、同社の佐藤裕副社長、藤原由香里総務課長が出席。野田武則市長から認定書を受けた佐藤副社長は「少子高齢化で採用環境は悪い。能力ある女性は多く、潜在的能力を生かせる企業、働く満足感を得られる職場環境づくりは会社、従業員双方にメリットがある」と強調した。現在の従業員数は約140人で、うち女性はパートを含め16人。従業員に対し3年ごとに満足度調査を行っているといい、「(満足度は)まだ低い。やれることを示し、納得感のある形で取り組みを進めていく」と力を込めた。
 
 野田市長は「各企業が取り組むことで、子育てしやすいまちづくりが進む。女性が安心し仕事に専念できる企業づくりを続けてほしい。他の企業に子育てを支える取り組みを参考にしてもらい、制度に目を向けるきっかけになれば」と期待した。

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