小佐野保育園、新園舎待望の着工 来年2月に供用開始へ~釜石愛育会、地鎮祭で安全願う


2022/08/03
釜石新聞NewS #子育て

小佐野保育園の完成予想図

小佐野保育園の完成予想図

  
 釜石市中妻町の社会福祉法人釜石愛育会(小野寺哲理事長)が運営する小佐野町の小佐野保育園(小笠原真理子園長)の新築工事が始まるのを前に、7月29日、小佐野町の現地で地鎮祭が行われた。旧施設の老朽化を解消し、耐震化に対応した園舎を整備。来年1月下旬に完成する見通しで、同2月中の供用開始を目指す。
  
旧施設を取り壊し更地になった新施設建設地

旧施設を取り壊し更地になった新施設建設地

  
 旧施設を取り壊し更地にした約1162平方メートルの用地に、木造一部2階建ての園舎を整備。延べ床面積は約648平方メートルで、1階には保育室や遊戯室、乳児室、医務室、事務室、厨房などを配置する。2階には会議室などを設置。山元(只越町)が施工する。総事業費は約3億7000万円。
   
工事の安全を願い、くわ入れする小野寺理事長

工事の安全を願い、くわ入れする小野寺理事長

   
 地鎮祭には同法人や同園職員、施工、電気設備(ユアテック)、機械設備(松村工業)、設計(カクタ設計)の工事関係者ら約20人が出席。神事でくわ入れし、工事の安全を祈った。小野寺理事長は「建物の老朽化が著しいが、園児が少なくなる中、建て替えていいものか悩んだ。でもやっぱり子どもたちが楽しめることが一番。安全な生活を過ごせる環境を提供できるので、着工となり、ほっとしている」と頬を緩めた。
  
新園舎の完成に期待を膨らませる関係者ら

新園舎の完成に期待を膨らませる関係者ら

  
 旧園舎は1967年に建てられ、55年ほどが経過。東日本大震災の地震は乗り切ったが、今後の災害に耐え得るか不安があった。新築工事が決まり、現在は野田町の野田集会所を仮園舎としている。0歳から就学前の69人を保育。小笠原園長は「市内でも古い園舎となっていて、子どもはもちろん保護者、地域も新しい施設を望んでいた。待ちに待った工事で、完成を楽しみにしている」と目を細めた。

釜石新聞NewS

釜石新聞NewS

復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。

取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム

釜石のイチ押し商品

商品一覧へ

釜石の注目トピックス