台風で倒木・ユリノキ→積み木に加工 岩手県緑化推進委、かまいしこども園に贈る


2022/12/05
釜石新聞NewS #地域 #子育て

たくさんの積み木を前に、笑顔を見せる子どもたち

たくさんの積み木を前に、笑顔を見せる子どもたち

  
 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児78人)に11月28日、台風被害を受けた盛岡市内の倒木・ユリノキを加工して作られた積み木90個が贈られた。ユリノキの苗木1本も届き、子どもたちが園庭に植樹。「一緒に大きくなろうね」と苗木の根元にそっと土をかぶせた。
   
 積み木の材料となったユリノキは盛岡・高松公園地内にあったが、2019年10月の台風19号による強風で倒木。県緑化推進委員会が盛岡市から譲り受け、東日本大震災被災地の幼稚園、保育園、こども園を対象に子どもたちの「木育」の推進を図ろうと、積み木を製作、寄贈している。今回、同委員会から釜石市に寄贈先の調整依頼があり、各施設に意向を確認。同園が希望したことから、苗木と合わせて贈ることを決めた。
  
小山田課長(右)から積み木を受け取る園児と藤原園長

小山田課長(右)から積み木を受け取る園児と藤原園長

  
 この日は同委員会釜石支部事務局を担う市水産農林課の小山田俊一課長らが同園を訪問。小山田課長は、▽モクレン科の落葉樹▽大きな枝を広げて高さ15メートルにもなり、街路樹や公園樹として植栽されている▽8年くらいで、おわんに似たチューリップのような花が咲く―といったユリノキの特徴を紹介した。
  
ユリノキの苗木を植えるかまいしこども園の年長児たち

ユリノキの苗木を植えるかまいしこども園の年長児たち

  
 年長児8人が植樹作業をお手伝い。小山田課長は「みんなと一緒に成長することを期待。積み木を通して木に親しみ、森や緑の大切さを知ってほしい」と、園児と藤原園長に積み木を手渡した。
  
「共同作業でロボットを作ろう」。積み木遊びを楽しむ年長児

「共同作業でロボットを作ろう」。積み木遊びを楽しむ年長児

  
 園内に戻り、木箱に入った大小さまざまな積み木が広げられると、年長児は「わー、しんぴん」などと歓声。思い思いの形に並べたり、高く積み上げたりして積み木遊びを楽しんだ。中村日陽(ひより)ちゃん(5)は「すてきなかおりがした。つるつるしてた。人とかいっぱい作って遊ぶ」とはにかんだ。

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