令和3年度(2021年ー2022年)市内観光施設の年末年始営業日のお知らせ

令和3年度(2021年ー2022年)市内観光施設の年末年始営業日のお知らせ

令和3年度(2021年ー2022年)市内観光施設の年末年始営業日についてお知らせいたします。

 

2021-2022年末年始開設日[PDF:64.6KB]

 

令和3年度(2021年ー2022年)市内観光施設の年末年始営業日のお知らせ

 

詳細につきましては、各施設に直接お問合せ下さい。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021122400040/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
「釜石新聞NewS」 プレーバック2021

「釜石新聞NewS」プレーバック2021

「釜石新聞NewS」 プレーバック2021

 

 2021年も残りあとわずか。東日本大震災から10年-。釜石では海やラグビーを生かした取り組みが相次いだ。新型コロナウイルスとの闘いはワクチン接種という局面を迎えたが、いまだに私たちの暮らしに影響を及ぼしている。釜石新聞NewSがスタートした4月からの市内の主な動きを写真で振り返る。

 

4月

 

ラグビーを続けたい子どもたちの成長を後押し

 

【ラグビーを続けたい子どもたちの成長を後押し】
 ラグビーの釜石シーウェイブスRFC(SW)は4月、ジュニア部門強化へ中学生を専門に指導するSWアカデミーを開校した。小・中と切れ目ない指導で、競技人口の底辺拡大や将来のトップ選手輩出につなげる指導体制が整った。(写真:事前体験会)

 
 

サッパ船クルーズで海を生かした観光振興

 

【サッパ船クルーズで海を生かした観光振興】
 釜石湾で始まった地元の漁船を活用したサッパ船クルーズ。28日に乗船したモニター客は釜石港周辺の産業集積地や尾崎半島にかけての自然の景観を間近で楽しんだ。予約に応じて船を出す不定期事業だが、通年で運航する。

 

5月

 

新型コロナウイルスワクチンの集団接種始まる

 

【新型コロナウイルスワクチンの集団接種始まる】
 初日の16日は、専用のコールセンターを通じて予約した65歳以上の高齢者約130人が接種を受けた。医師会と市職員の連携でおおむねスムーズに進んだ接種に「安心した」との声が聞かれた。

 

6月

 

試験養殖のサクラマス初水揚げ

 

【試験養殖のサクラマス初水揚げ】
 釜石市や岩手大学などが釜石湾内で育てているサクラマスが10日、初めて水揚げされた。昨年から取り組む海面養殖の飼育研究の一環。「上々の出だしになった」と手応えを得、新たな水産資源として期待を寄せる。

 
 

釜石を駆け抜けた五輪聖火リレー

 

【釜石を駆け抜けた五輪聖火リレー】
 「復興五輪」を掲げる東京五輪の聖火リレーは17日に行われた。魚河岸から大町の市民ホールTETTOまでの1・22キロ。本県ゆかりのランナー8人は沿道の応援に笑顔で応えながら走り、希望の炎をつないだ。

 

7月

 

震災10年―唐丹町民がふるさとへの思い新たに

 

【震災10年―唐丹町民がふるさとへの思い新たに】
 東日本大震災から10年となった2021年。唐丹町では17日、震災犠牲者の鎮魂と海上安全などを祈願する「唐丹ひきふね祭り」が行われた。約70隻が唐丹湾内を巡航。震災の教訓の継承、漁業をなりわいとする地域の発展に思いを一つにした。

 
 

ラグビーW杯の聖地・うのスタが人生の門出を演出

 

【ラグビーW杯の聖地・うのスタが人生の門出を演出】
 ラグビーワールドカップ(W杯)開催から2年。会場となった釜石鵜住居復興スタジアムはスポーツ以外の活用も模索する。18日は、公募で選ばれた千葉県のカップルが同所初となる公開結婚式を挙げた。W杯聖地の新たな姿へ可能性を広げた。

 
 

根浜海岸の海開きは震災後初の全面開放

 

【根浜海岸の海開きは震災後初の全面開放】
 鵜住居町の根浜海岸海水浴場は22日に海開きした。震災の津波で失われた砂浜の再生工事が完了し、初めての全面開放。砂浜で遊んだり、浮き輪で泳いだりして波と戯れる、たくさんの笑顔が浜辺に戻ってきた。

 

8月

 

東京パラ成功を祈り、釜石から高炉の火を聖火に

 

【東京パラ成功を祈り、釜石から高炉の火を聖火に】
 東京五輪に続き、盛り上がりを見せた東京パラリンピック。全都道府県から集められた火が聖火となり、釜石市からは、釜石駅前の「鉄のモニュメント」から採火した“ものづくりの灯(ひ)”が届けられた。市内の全盲砲丸投げアスリート小笠原智さんが、16日に盛岡で行われた集火式に運んだ。

 

9月

 

災害時は釜石から遠野へ広域避難

 

【災害時は釜石から遠野へ広域避難】
 大雨洪水による災害発生に備え、釜石市と遠野市が1日、災害時の施設利用に関する協定を結んだ。市域を超えた広域避難に関する初の試み。遠野市青笹町の遠野運動公園を釜石市民の避難場所として利用できる。

 
 

県立釜石病院のお産休止で市が支援策

 

【県立釜石病院のお産休止で市が支援策】
 県立釜石病院で10月から普通分娩(ぶんべん)の取り扱いを休止することを受け、市は9月に「妊産婦支援チーム」を設置し相談体制を強化。市外で出産する妊産婦の通院交通費などを助成する支援策も拡充した。

 

10月

 

中妻地区初の津波避難訓練

 

【中妻地区初の津波避難訓練】
 日本海溝・千島海溝沿いで起こる巨大地震の想定で新たに津波の浸水域に含まれた中妻地区で14日、初めての津波避難訓練が行われた。約700人が参加し、避難場所や経路などを確認。いつか起こりうる津波災害に備えた。

 
 

マスさんのたくましい生き方に市民が元気をもらう

 

【マスさんのたくましい生き方に市民が元気をもらう】
 釜石にゆかりのある故井上マスさんの自叙伝「人生はガタゴト列車に乗って」が、市民手作りのミュージカル作品として31日、上演された。釜石の音楽家山﨑眞行さんが脚本、劇中歌を手掛け、市内外の仲間が協力して感動の舞台を作り上げた。

 

11月

 

ぼうさいこくたいで釜石の教訓を世界に発信

 

【ぼうさいこくたいで釜石の教訓を世界に発信】
 防災推進国民大会(ぼうさいこくたい)が6、7の両日、東日本大震災の被災地・釜石市で開かれた。震災の教訓を後世に伝え、未来の命を守るため、全国の関係者が意見を交わした。野田武則市長は「防災教育のまち釜石」を宣言。同市の取り組みの発信に意を強くした。

 
 

ラグビーW杯の熱気を再び~うのスタで釜石―神戸戦

 

【ラグビーW杯の熱気を再び~うのスタで釜石―神戸戦】
 ラグビーW杯釜石開催2周年を記念し、14日、釜石シーウェイブスRFCとコベルコ神戸スティーラーズが記念試合を行った。来年1月に開幕する「リーグワン」に参戦する両チームが熱い戦いを繰り広げ、スタンドを沸かせた。

 

12月

 

2023年運行終了のSL銀河 ファンから惜しむ声

 

【2023年運行終了のSL銀河 ファンから惜しむ声】
 震災復興を後押ししてきたJRの観光列車「SL銀河」が旅客車の老朽化のため、2023年春で運行を終了することになった。今季ラストランとなった4、5の両日は乗客や沿線住民、SLファンから運行終了を惜しむ声が多く聞かれた。

 

■後記
 市民の皆様、釜石新聞NewSをご覧頂いている全国の皆様、本年のご愛読ありがとうございました。
 WEB専門の媒体としてのご理解と認知度も着実に高まり、皆様の生活の中に受け入れていただいている手ごたえを感じる機会が多くなりました。取材依頼などについては、運営体制の変化やコロナ禍における制約などもあり、復興釜石新聞の時のようにはお応えしきれない点についてお詫び申し上げるとともに、あらためてご理解を賜れれば幸いです。

 

 皆様、どうぞよいお年をお過ごしください。

【コラム】釜石新聞NewS1年目の年末にあたり

【コラム】釜石新聞NewS1年目の年末にあたり

【コラム】釜石新聞NewS1年目の年末にあたり

 

 社会の節目を考える時、今を生きる私たちにとっては間違いなく、「コロナ前」と「コロナ後」が一つの境として語られることと思う。率直な印象として、「コロナ禍」がほぼ2年に渡って続くと思っていた人は少なかったのではないかと感じる。社会全体が安心を取り戻すのに2年では足りないことは、今更ながらに考えるとわかる気はするが、劇的に変わってしまった社会生活は“イレギュラー”なものであり、できる限り早急に解消されることを潜在的に期待してしまうのは、自然な感覚に近いのだと思う。

 

 そんな“イレギュラー”な社会の真っ只中で、『釜石新聞NewS』はスタートを切った。東日本大震災からの復興の中で、釜石市民、また釜石市にとって大きな役割を果たしたものの一つが、前身の『復興釜石新聞』であることへの異論はないであろう。それを支え続けたのが、かねてから釜石の情報発信を担って来られた地元のメディア人の方々のお力と、その矜持であることには、あらためて敬服の念を抱く。

 

 そのような偉大な媒体を、インターネットに限定したWEB専門媒体の形で引き継ぎ、運営していくことには、少なからぬ不安とプレッシャーがあった。しかしながらそれ以上に、形を変え、当社にでき得る限りの話だとしても、“無くしてはいけない”という勝手な使命感を抱き、復興釜石新聞の川向編集長からの依頼を快諾させて頂く形で、この4月に「釜石新聞」を承継した。

 

 手前味噌ではあるが、コロナ禍と時には戦い、時には共存を図る社会的な過渡期において、形を変えたとはいえ、地域密着のメディアとして釜石新聞NewSが存在できたことは、大きな意義があったのではないかと感じる。復興釜石新聞が、東日本大震災からの復興を支える市民の歩みを記し続けたように、コロナ禍との戦いも共存も含めた“イレギュラー”な中での市民の営みを記し、形として残せたことは、社会が今後どう変わったとしても価値を持つものだと思う。

 

 今年も様々なことがあった2021年。「復興釜石新聞」記者から「釜石新聞NewS」記者に肩書を変え、取り巻く環境が大きく変わり、より適した形にスタイルを変えながらも、“釜石の今を伝える”という変わらぬものを守り続けている二名の記者には、釜石新聞NewS初めての年末に、この場を借りて一人の市民として感謝を伝えたい。

 

 まもなく訪れる2022年が、安心と活気を取り戻した新しい時代の始まりとなることへの願いとともに。

 

2021年12月28日
釜石まちづくり株式会社
「釜石新聞NewS」運営管理者

グリーンベルト(港町)からの景色を楽しみながら、ごみ拾いウオーキング

コロナ禍でも「できることを」 ごみ拾いウオーキングで地域、世代間交流

グリーンベルト(港町)からの景色を楽しみながら、ごみ拾いウオーキング

グリーンベルト(港町)からの景色を楽しみながら、ごみ拾いウオーキング

 

 ごみを拾いながら釜石市街地を歩く「年末ごみ拾いウオーキング」が11日、大町の青葉ビルを発着点に行われた。地域の福祉課題などを協議する「釜石地区センター会議」が主催し、2年目の開催。釜石地区生活応援センター(小原圭子所長)管内の住民、約60人が参加し、東日本大震災から10年が経過した街並みを眺めながら、環境美化と体力づくりに汗を流した。

 

 小学生から高齢者まで幅広い年代が集い、軽い体操で体をほぐした後、2コースに分かれて出発。約5キロの歩行距離が設定され、震災の津波から復興を遂げた只越町から大渡町の中心市街地、震災後新たに整備された港町のグリーンベルト、イオンタウン釜石、千年橋がコースとなった。

 

市役所本庁舎前を通り、港町へ向かうグループ

市役所本庁舎前を通り、港町へ向かうグループ

 

芝生に目を凝らし、ごみを拾い上げる中学生

芝生に目を凝らし、ごみを拾い上げる中学生

 

天気にも恵まれ、気持ちよく清掃活動

天気にも恵まれ、気持ちよく清掃活動

 

 参加者は各自のペースで歩みを進め、ごみを見つけると袋に拾い集めた。住宅や商業施設が立ち並ぶ地域ということもあり、大型ごみは無かったが、ポイ捨てされたとみられるごみが各所で見られ、丁寧に拾った。約1時間半のウオーキングを終え、出発点に戻った参加者には、協賛店から飲料水や菓子がプレゼントされた。

 

 佐々木竜(りょう)君(釜石中2年)は、自分たちのまちをきれいにしたいと同級生4人で参加。「ごみの量は思ったより少ないが、たばこの吸い殻や空き缶、瓶などが目立った。復興しているまちを見ながら、楽しくごみ拾いができた」と充実感を見せた。浜町の磯﨑美佳さん(33)、雄太君(釜石小2年)親子は「コロナであまり出かけられなかったので、いい機会。運動になった」とすがすがしい表情。雄太君は「環境の勉強にもなった。ポイ捨ては絶対だめ」とマナー向上を願った。

 

 大平町の佐久間司さん(72)は「天気にも恵まれ、絶好のごみ拾い日和。少しでも役に立てれば」と2回目の参加。「みんなと話しながらやるのはすごくいい」と交流の場を歓迎。一方で、「甲子川沿いの柵の外側にかなりのごみがあった。今日は立ち入れなかったが、何とかしないと」と対応策を望んだ。

 

甲子川沿いの歩道。柵の外側に散らばるごみを気にする声も聞かれた

甲子川沿いの歩道。柵の外側に散らばるごみを気にする声も聞かれた

 

さまざまなごみを回収。ポイ捨て防止へ市民のマナー向上を願う

さまざまなごみを回収。ポイ捨て防止へ市民のマナー向上を願う

 

 同センター会議は一昨年、復興住宅住民と既存町内会住民との融合を目的に、餅つきやクリスマスツリー作りを通した交流会を開催。普段、交わる機会の少ない小中学生と高齢者が触れ合い、互いの顔を知り、助け合える関係づくりのきっかけとした。継続的に開催しようとしていたが、新型コロナウイルス禍で飲食を伴う催しが難しくなったため、昨年、今年はごみ拾いウオーキングに切り替えた。

 

 小原センター長は「『コロナ禍でも、できることで住民の絆づくりを』と会議メンバーが考えた。やっぱり顔を合わせるだけでも違う。来年以降、コロナが収束していれば、餅つきイベントを復活させたい」と話した。

協定書を手にする野田市長(左)と福島工場長(左から2人目)ら。災害時に段ボールベッドなどの提供を受ける

災害時に段ボール製品を供給 釜石と王子コンテナー青森工場が協定

協定書を手にする野田市長(左)と福島工場長(左から2人目)ら。災害時に段ボールベッドなどの提供を受ける

協定書を手にする野田市長(左)と福島工場長(左から2人目)ら。災害時に段ボールベッドなどの提供を受ける

 

 釜石市は22日、段ボール製品製造・販売を手掛ける王子コンテナー青森工場(青森県三沢市、福島明工場長)と災害時の物資供給に関する協定を結んだ。住民の避難が必要な場合に、同工場が製造する段ボールベッドなどを提供。万一に備え、不足した際に供給できる体制を整える。

 

 協定は、市の要請に基づき、同工場が速やかに製品を用意して避難所などに届け、市が費用負担する内容。物資の種類は段ボール製のベッドや紙製簡易トイレ、プライバシーを確保するためのパーテーションなど。また同社グループ企業から、ティッシュペーパーやトイレットペーパー、生理用品などの生活必需物資製品が優先的に提供される。

 

 釜石市役所で締結式を行い、野田武則市長と福島工場長が協定書に署名し取り交わした。福島工場長は「軽くて強度のある段ボールの特性を生かした製品を提案し、地域の皆さんのお役に立ちたい」と強調。パーテーションは床に敷いて利用することもでき、段ボールベッドと合わせ、避難時に体育館など冷たい床で寝るのを避けることで低体温症の防止にもつながるなどと紹介した。

 

パーテーションなどに活用できる段ボールシート

パーテーションなどに活用できる段ボールシート

 

 野田市長は「被災した人、避難した人の安心につながる。いざという時は頼りにしたい」と感謝。日本海溝・千島海溝沿いで発生する2つの巨大地震の被害想定が公表されたばかりで、事前の災害対応に気を引き締め直した。

 

 同工場は、同様の協定を三沢市や六戸町と結んでいる。釜石市は3例目で、岩手県内では初。市内に営業所があることから、社会貢献活動の一環として市に申し出た。
 

スポーツ推進委員功労者表彰を受けた吉田千秋さん(右)

スポーツ振興に尽力33年 吉田千秋さん大臣表彰 市で伝達式

スポーツ推進委員功労者表彰を受けた吉田千秋さん(右)

スポーツ推進委員功労者表彰を受けた吉田千秋さん(右)

 

 地域のスポーツ振興に尽力したとして釜石市小佐野町の吉田千秋さん(71)が13日、スポーツ推進委員功労者表彰(文部科学大臣表彰)を受けた。新型コロナウイルスの影響で表彰式が中止になったことから、野田武則市長から表彰状を受け取った。吉田さんは「33年間の活動が評価されて光栄。仲間や関係者の協力あってこその受賞。体を動かしたり、人と交流することが好きで、委員の活動も楽しみながら続けられる」と喜びを語った。

 

 スポーツ推進委員は、全国の市町村においてスポーツ振興や普及のために住民に対して実技の指導や大会・イベントの準備などを行う行政から委託を受けた非常勤職員。1957年の開始時は「体育指導員」と呼ばれていたが、2011年から「スポーツ推進委員」に名称が変更された。市内では21人が地区ごとに活動。スポーツチャンバラ、スカットボール、安全吹き矢、ボッチャなどニュースポーツの普及、学校PTA行事での指導に取り組んでいる。

 

 同表彰は、長年の功績が顕著な人を文部科学省が表彰するもの。今年は全国で84人が表彰され、県内では吉田さんが唯一の受賞者となった。

 

双葉小で子どもたちに「ボッチャ」の面白さを紹介する吉田さん=2021年2月、釜石市スポーツ推進課提供

双葉小で子どもたちに「ボッチャ」の面白さを紹介する吉田さん=2021年2月、釜石市スポーツ推進課提供

 

甲子公民館で行われた「ボッチャ」の体験会では高齢者の活動を見守った=2021年3月、釜石市スポーツ推進課提供

甲子公民館で行われた「ボッチャ」の体験会では高齢者の活動を見守った=2021年3月、釜石市スポーツ推進課提供

 

 吉田さんは、1988年から同委員として活動。2010年からは同委員協議会の会長を務める。社会人時代にバスケットボールの選手、監督として活躍したことから、同競技の普及に取り組み、今年3月まで市バスケットボール協会副会長として競技人口の拡大や後継者育成に貢献。社会人を対象としたナイターバスケットボールの創設に関わり、連盟会長として現在も運営に尽力する。

 

 スポーツを通じた健康づくりをより頑張りたいと意気込む吉田さん。「みんなで楽しむスポーツの普及が一番大事。外に出て、おしゃべりも楽しみながら健康寿命を延ばすような取り組みを続け、コミュニティーづくりにつなげたい」と思い描いている。

釜石銘菓にと、小島製菓が売り出した「かまもっち」

釜石の食文化「かまもっち」で発信、小島製菓 地域活性化起業人が開発協力

釜石銘菓にと、小島製菓が売り出した「かまもっち」

釜石銘菓にと、小島製菓が売り出した「かまもっち」

 

 釜石市上中島町の菓子製造販売・卸業「小島製菓」(菊地広隆社長)は、釜石地方の郷土菓子として知られる「かまだんご」から着想を得た新商品「KAMA MOCCHI(かまもっち)」を発売した。地域活性化起業人として総合食品メーカー江崎グリコ(大阪市)から釜石市に派遣されている大窪諒さん(31)が開発に協力。餅という和の伝統食文化を生かしつつ、発酵バターを使って洋風の要素も取り入れ、「どこか懐かしいけど新しいお菓子」とPRする。

 

 かまもっちは、クルミと黒蜜のジュレを求肥(ぎゅうひ)で包み、さらに発酵バターを練り込んだ生地でくるんだ焼き菓子。バターの風味が香る、モチモチとした食感が特徴だ。クルミや黒砂糖を練ったあんを小麦粉などの皮で包んでゆで上げた「かまだんご」をモチーフにした。

 

完成報告を受け、かまもっちを試食する野田市長ら

完成報告を受け、かまもっちを試食する野田市長ら

 

 13日、菊地社長(39)と大窪さんが釜石市役所を訪れ、商品完成を市関係者に報告。試食した野田武則市長は「面白い食感。おいしい。釜石銘菓として定着するよう販売に力を入れてほしい」と期待した。

 

 餅を味わう岩手の食文化を生かした新しい商品をつくろうと考えたのは、今年3月ごろから。5月、本格的に開発を始めたが、モッチリとした求肥をモチモチ食感の生地で包むことや、ジュレの中に固形物のクルミを入れるのが難しく試行錯誤を重ねたという。菊地社長は「自社が持つ性質を生かし、新しいものを生み出す機会になった。しっかり売っていきたい」と力を込めた。

 

開発の経緯を伝える大窪さん(左)と菊地社長

開発の経緯を伝える大窪さん(左)と菊地社長

 

 明るい黄色を基調としたパッケージデザインも目を引く。開発を支援した大窪さんは「家族のティータイム、大切な方へのお土産など、幅広い年代の人に楽しんでほしい」とアピールする。

 

 同起業人として20年7月に着任した大窪さんは、地元企業と釜石の魅力を伝える商品開発に取り組み、イカを丸ごと味わえる晩酌セットや海の幸たっぷりの冷凍パエリア、三陸ジオパークをPRする弁当などを手掛けた。グリコ製品を活用した子どもたちへの食育活動も展開。今月末で任期を終えるため、かまもっちが最後の共同開発品となった。「地域のさまざまな人と関わり、いろんな業務に携わることができた。食を通し、たくさんの笑顔に出会えた」と充実した表情を見せた。

 

バターが香るモチモチ食感の生地でぎゅうひ、黒蜜、クルミを包んだ焼き菓子「かまもっち」

バターが香るモチモチ食感の生地でぎゅうひ、黒蜜、クルミを包んだ焼き菓子「かまもっち」

 

 かまもっちは1箱5個入で1080円。道の駅釜石仙人峠、盛岡市の大地館(盛岡駅2階)、東北めぐり・いろといろ盛岡店(JR盛岡駅ビル・フェザンおでんせ館1階)などで販売しているほか、年明け以降は「岩手釜石オンラインショップ」でも注文を受け付ける。 

ボーイスカウト釜石第2団創立60周年記念式典

ボーイスカウト釜石第2団60周年 釜石に残る唯一の団が活動継続へ意欲

ボーイスカウト釜石第2団創立60周年記念式典

ボーイスカウト釜石第2団創立60周年記念式典

 

 ボーイスカウト釜石第2団(菊地次雄育成会長、末永正志団委員長、64人)は12日、釜石市大町の情報交流センター釜石PITで、創立60周年記念式典を開いた。関係者約80人が出席。団に貢献した企業や団体の代表、団役員ら16人に感謝状を贈った。戦後、市内各地区で団が結成され、最盛期には7団が活動した釜石のボーイスカウト(BS)。現在は第2団のみが活動する。式典出席者は伝統を継承し、「地域や社会に役立つ人材育成」へ力を注いでいくことを誓い合った。

 

 式辞に立った菊地育成会長は「60年間のスカウト(団員)は1千人に及ぶ。大自然の中での仲間と助け合いながらの活動は後の大きな財産になる。次代を担う子どもの健全育成は大人の責任」と活動意義を強調。末永団委員長は東日本大震災後の活動について、「BS岩手連盟や県内の野外活動団体の協力で、遊び場の提供やキャンプへの招待を行い、被災地の子どもたちの心のケアに努めてきた。身を粉にして尽力した指導者らに感謝したい」と述べた。

 

末永正志団委員長が団の歴史や震災後の活動について紹介した

末永正志団委員長が団の歴史や震災後の活動について紹介した

 

2012年5月にBS岩手連盟と釜石第2団が開いた「遊びの広場」=シープラザ遊

2012年5月にBS岩手連盟と釜石第2団が開いた「遊びの広場」=シープラザ遊

 

 施設・設備の提供、寄付、永年奉仕(10年以上)などの功労で、団内外の16人に感謝状を贈呈。発団時からスカウト活動を継続し、指導者として長年貢献してきた育成会副会長の奥田耕一さん(73)に名誉役員の称号「先達」を贈った。奥田さんは中学2年生で入団。班長として団員を率い、第2団の礎を築いた。指導者となってからも団を精力的に支え、2019年度までの16年間、団委員長を務めた。発団時から60年間在籍するのは、奥田さんと現団委員長の末永さん(71)だけとなっている。

 

感謝状を受ける山崎義勝副団委員長。山崎さんは5月にBS日本連盟の功労賞「たか章」も受章

感謝状を受ける山崎義勝副団委員長。山崎さんは5月にBS日本連盟の功労賞「たか章」も受章

 

名誉役員の称号「先達」を贈られた奥田耕一さん

名誉役員の称号「先達」を贈られた奥田耕一さん

 

 式典では、副団委員長の山崎義勝さん(68)が本年5月の全国大会で、公益財団法人ボーイスカウト日本連盟の功労賞「たか章」を受章したことも報告された。第2団で同章を受けるのは4人目。式後の活動報告会ではスカウトらが歌で60周年を祝い、直近10年間の活動を映像で振り返った。

 

 BS釜石第2団は1961年、釜石小只越地区PTAが青少年の健全育成を目指し発団。地区の小・中学生32人でボーイ隊(小6~中3)を結成した。後にカブ隊(小3~小5)、ベンチャー隊(高校生)、ビーバー隊(小1、2)が発足。81年には同団最多のスカウト81人を数えた。野外活動を通じて安全、環境、防災などの知識とスキルを習得。仲間との活動で協調性や忍耐力を育み、現代社会で求められる生きる力を身に付ける。本年度はローバー隊員(19~25歳)含め47人がスカウト登録する。

 

60周年を祝ううちわを掲げるビーバー、カブ隊

60周年を祝ううちわを掲げるビーバー、カブ隊

 

りりしい制服姿で歌うボーイ、ベンチャー隊

りりしい制服姿で歌うボーイ、ベンチャー隊

 

 ボーイ隊2班班長の川端海惺君(釜石中2年)は「先輩たちに倣い、自分も後の人たちにつなげていけるようにしっかりリードし、活動の質を高めていきたい」、同1班班長の阿部雅俊君(大槌学園8年)は「何でも便利になっているが、それが無くなった時、自分で考え行動する力が求められる。スカウト活動で身に付けたことは災害時にも役立つ」とし、今後の活動へ意欲を示した。

 

 感謝状の贈呈は次の通り。
▽寄付=釜石東ロータリークラブ(齊藤裕基会長)
▽施設・設備提供=日東自動車工業(菊地次雄社長)
▽自然体験プログラム提供=浜千鳥(新里進社長)
▽維持会費提供(寄付)=奥田耕一(育成会副会長)、末永正志(団委員長)、山崎義勝(副団委員長)、山崎幹雄(元事務局長)
▽施設・設備提供、永年奉仕=高木稔(ビーバー隊長)、大信田信恵(カブ隊長)、小井土元彦(ボーイ隊長)、菊地次雄(育成会長)、新里進(育成会副会長)、奥田耕一、千田雅恵(育成会会計係)、末永正志、山崎義勝、千田与一(事務局長)、菊地敏文(団委員)、山口貴廣(同)、川端俊一(同)、工藤誠(同)

art at TETTO vol.3 Creator? 小笠原梓「イロトイロ」=市民ホールギャラリー

マルチな才能発揮 釜石の小笠原梓さん 初の個展で創作の楽しさ市民と共有

art at TETTO vol.3 Creator? 小笠原梓「イロトイロ」=市民ホールギャラリー

art at TETTO vol.3 Creator? 小笠原梓「イロトイロ」=市民ホールギャラリー

 

 デザインを中心に多彩な創作活動を続ける釜石市甲子町在住の小笠原梓さん(36)が、大町の市民ホールTETTOで初の個展「イロトイロ」を開いている。釜石・大槌在住の作家を紹介する同ホールの自主事業「art at TETTO(アートアットテット)」の第3弾。小笠原さんがデザインした商品や市民と取り組んだまちなかアートなどカラフルで楽しい作品が並び、心躍る空間を提供している。26日まで同ホールギャラリーで開催(最終日は午後5時まで)。

 

自身初の個展で作品を公開した小笠原梓さん

自身初の個展で作品を公開した小笠原梓さん

 

 小笠原さんは子どものころから絵を描くのが好きで、趣味で創作活動を続けてきた。近年はSNSへのアップなどで作品が多くの人の目に留まり、市内の事業者や団体から商業デザインの依頼を受けることも増えてきた。展示会では絵柄をデザインした手拭い、LINEスタンプ、冊子の表紙などを公開。依頼主のニーズ、釜石らしさなどを独自の感性で表現した作品は親しみやすく、温もりが感じられる。

 

釜石大観音仲見世通りのシェアオフィス「コーバ釜石マルダイ」のオリジナル手拭い

釜石大観音仲見世通りのシェアオフィス「コーバ釜石マルダイ」のオリジナル手拭い

 

2017年の尾崎半島林野火災の復旧支援を目的に作ったLINEスタンプ。収益は釜石地方森林組合に全額寄付

2017年の尾崎半島林野火災の復旧支援を目的に作ったLINEスタンプ。収益は釜石地方森林組合に全額寄付

 

市民グループ「ほ~でなす釜石」企画の“釜石すごろく”のイラストも手掛けた

市民グループ「ほ~でなす釜石」企画の“釜石すごろく”のイラストも手掛けた

 

 個人の創作活動に加え、市民を巻き込んだアート活動にも取り組む。2020年には市内の建造物の外壁をアートで彩るグループ「ゼロスポット」を仲間と立ち上げ、釜石大観音仲見世通りのオフィスやカフェ、防潮堤を飾る活動で脚光を浴びた。震災後に生まれた劇団「もしょこむ」の18年公演では、登場キャラクターの衣装デザイン、制作を担当。脚本、演出も手掛けるなど、幅広い分野で才能を発揮する。展示会では防潮堤アートや劇の衣装も披露した。

 

2018年、劇団もしょこむ公演の劇「華とワカメとヒーロースーツ」。登場キャラクターの衣装が個展で展示されている

2018年、劇団もしょこむ公演の劇「華とワカメとヒーロースーツ」。登場キャラクターの衣装が個展で展示されている

 

 18、19の両日は、ものづくりの楽しさを味わってもらおうとワークショップも開催した。自然乾燥で固まる市販の粘土を用い、エアプランツ(葉から水分を吸収する植物)ポットを作る体験で、ミニ鉢には人の顔をデザイン。子どもも大人も夢中になって造形を楽しんだ。谷古宇温大君(釜石小6年)は「粘土で作れるのは初めて知った。形をきれいにするのが難しかったけど、またやってみたい。作品は家に飾る」と大事に持ち帰った。

 

ワークショップ「エアプランツポット作り」

ワークショップ「エアプランツポット作り」

 

長さ365センチの絵巻(下絵は小笠原さん)に来場者が色を塗る体験コーナーも

長さ365センチの絵巻(下絵は小笠原さん)に来場者が色を塗る体験コーナーも

 

 現在、子育て支援センターのパート勤務、2人の娘(中1、小5)の子育てをしながら創作活動を続ける小笠原さん。ゼロスポットのイベントには親子連れの参加も多く、子どもたちの創造力醸成、協力して作品を作り上げる達成感など、さまざまな相乗効果も生み出している。

 

 今回、多くの人たちに作品を見てもらえる機会を得て、「夢のような経験。すごく幸せ。見た人が笑顔になったり褒めてくれたりするとうれしくて励みになる」と感謝。「これからも、ものづくりは続けていきたい。現代アートにも興味があり、勉強しつつ挑戦できたらいいな」。好きなことを形にする創作への意欲はまだまだ尽きない。

「釜石新聞News」年末年始 休載のお知らせ

「釜石新聞News」年末年始 休載のお知らせ

「釜石新聞News」年末年始 休載のお知らせ

 

日頃は釜石新聞NewSをご覧いただき、誠にありがとうございます。
年末年始につきまして、以下の通り休載とさせて頂きます。

 

休載(記事配信休止)期間:2021年12月29日(水)~2022年1月6日(木)

 

・新年は1月7日(金)からの更新となります
・問合せ対応等につきましては1月5日(水)からとなります

 

引き続き、「釜石新聞NewS」をよろしくお願いいたします。

 

2021年12月21日
釜石まちづくり(株)

】「25日は釜石情報交流センターへ。スペシャルなプレゼントがあるかも…」と参加を呼び掛けている

まちに響く歌声、きらめくイルミネーション・・・クリスマスを楽しむ

ツリーやイルミネーションが設置され、街なかはクリスマスの装いに

ツリーやイルミネーションが設置され、街なかはクリスマスの装いに

 

 心弾むクリスマスシーズン。依然として新型コロナウイルス禍ではあるが、釜石市内でも感染対策をとりながらクリスマスにちなんだ催しを楽しむ姿が見られる。子どもたちがクリスマス到来を知らせる歌声を届けたり、高校生と小学生が遊びを通じて交流したり。夜を照らすイルミネーションもさまざまなところでお目見えし、年の終わりを彩るイベントで思い出をつくっている。

 

クリスマス気分、お先に満喫

 

クリスマスの到来を知らせるキャロリングを行ったかまいしこども園の園児=9日、釜石市役所

クリスマスの到来を知らせるキャロリングを行ったかまいしこども園の園児=9日、釜石市役所

 

 天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児80人)の園児は9日、園が隣接する復興住宅や近くにある公共・福祉施設などを訪れてクリスマスソングを披露。かわいらしい歌声でウキウキする季節がやってきたことを知らせた。

 

 「キャロリング」と呼ばれるクリスマス行事で毎年実施している。サンタクロースの衣装や三角帽子を身に付けた園児らは立ち寄った先で、「喜びの歌」「ジングルベル」を合唱。楽しそうに歌う子どもたちを見守った80代夫婦は「元気でいいね。一足早く、贈り物をもらったようだ」と目を細めた。

 

釜石高生が企画したクリスマス会を楽しむ子どもたち

釜石高生が企画したクリスマス会を楽しむ子どもたち

 

 小佐野町の小佐野コミュニティ会館で16日に開かれたクリスマス会では、小佐野小児童と釜石高生らが的当てゲームなどで触れ合った。児童が夢中になったのは、願い事を書き込むカードづくり。「スマホをください」「妹がほしい」――クリスマスに届くプレゼントに期待を膨らませていた。

 

 小佐野公民館事業・放課後ひろばと釜石高地域ゼミの生徒有志によるコラボレーション企画。グループリーダーの柏﨑碧音(あお)さん(2年)は「コロナ禍でも楽しめる子ども向けの活動をしたいと考えてきた。できることを工夫しながら継続したい」と前を向いた。

 

寒い夜に心ほっこり 釜石各地で輝くイルミネーション

 

 菊池夫妻の自宅敷地を彩るイルミネーション。「コロナ克服」とメッセージを送る

菊池夫妻の自宅敷地を彩るイルミネーション。「コロナ克服」とメッセージを送る

 

 夜間に釜石花巻道路(釜石道路)を走行中に視界に入る、きらびやかな明かり。大小さまざまなクリスマスツリーを模した装飾で、「おかえり」と迎えているよう。甲子町洞泉の菊池秀明さん、陽子さん夫妻(ともに74)が、自宅敷地で行っているイルミネーションだ。

 

 毎年、伝えたい思いを文字にして表現しており、今年選んだのは「コロナ克服」。長引く影響を振り払い、「打ち勝とう」と呼び掛けている。釜石西地区の玄関口に着いたことを知らせる意味もあり、夫妻は「地域を照らす明かりを楽しみ、和んでもらえたら」と話す。点灯は午後4時半~9時半頃までで、来年1月7日までを予定する。

 

国立釜石病院の敷地を彩るイルミネーション。まるでテーマパークのよう

国立釜石病院の敷地を彩るイルミネーション。まるでテーマパークのよう

 

 光のトンネル、トナカイやツリーなどのオブジェ…テーマパークのような光景が広がる、この場所は定内町の国立病院機構釜石病院。「釜石ルミナリエ」と呼ばれる冬を彩る風物詩は、今年も地域を鮮やかに照らしている。

 

 「訪れる人の心を癒やしたい」と土肥守院長。点灯は日没~午前2時ごろまで。終了時期は未定で、地元ラグビーチーム「釜石シーウェイブス(SW)RFC」の活躍次第という。そんな地域愛あふれる温かい明かりを楽しむ際に、忘れてはいけないことがある。「ここは病院敷地内。患者の安眠や安全な通行、周囲に配慮を」と求めている。

 

小佐野コミュニティ会館のイルミネーション。地域住民が力を合わせて設置する

小佐野コミュニティ会館のイルミネーション。地域住民が力を合わせて設置する

 

 夜のまちを照らす色とりどりの照明は、小佐野コミュニティ会館にもお目見えした。13日、「スイッチオン!」との子どもたちの掛け声でイルミネーションが点灯。会館入り口や通路の樹木が赤や青、黄色に輝くと、「きれい」と歓声が上がった。

 

 家庭で眠っている電飾を持ち寄り、地域を彩ろうと始まった季節のイベントには、大人たちの「小佐野地区から釜石を元気に」という熱意が込もっている。点灯は日没から夜明けまでで、来年1月15日までを予定する。

 

クリスマスはミッフィーを探そう! 釜石情報交流センター

 

】「25日は釜石情報交流センターへ。スペシャルなプレゼントがあるかも…」と参加を呼び掛けている

「25日は釜石情報交流センターへ。スペシャルなプレゼントがあるかも…」と参加を呼び掛けている

 

 クリスマスの25日、オランダ生まれの絵本キャラクター「ミッフィー」を探すイベントが大町の市民ホール・屋根のある広場で行われる。ミッフィーカフェかまいしが入る釜石情報交流センターが企画。広場に隠された人形4つを写真に撮ってセンターの受付窓口で提示すると、プレゼントがもらえる。時間は午前10時~午後4時。

全国ジュニアソフトテニス大会に出場する白石恋菜さん(中央左)と佐野琴美さん(同右)

ソフトテニス 白石恋菜、佐野琴美ペア(甲子小5年) 念願の全国大会出場へ

全国ジュニアソフトテニス大会に出場する白石恋菜さん(中央左)と佐野琴美さん(同右)

全国ジュニアソフトテニス大会に出場する白石恋菜さん(中央左)と佐野琴美さん(同右)

 

 釜石市の甲子ソフトテニスクラブ(吉田智代表、25人)に所属する甲子小5年の白石恋菜さん、佐野琴美さんペアが、24日から埼玉県熊谷市で開催される「第20回KENKO CUP(ケンコーカップ)全国ジュニアソフトテニス大会」に本県選抜チームの一員として出場する。昨年来の新型コロナウイルス禍で練習環境に制約があった中でも、飛躍的な成長を遂げている2人。初めて挑む全国の舞台に「仲間と協力して全力を尽くしたい」と意気込む。

 

 同大会には本県から小学5、6年生の9ペアが出場する。白石、佐野ペアは5年生が対象の選抜Bチーム(3ペア)に選ばれた。選考は本年度の県大会の成績を基にしたポイント制で実施された。2大会(5年の部)で優勝、準優勝を果たすなどした2人は、ポイント2位でBチームでの出場が決まった。

 

 1日は、野田武則市長に全国大会出場を報告。大会への意気込みを示した2人に野田市長は「よくぞ、ここまで頑張ってきた。全力を尽くし、悔いのない試合をしてほしい。釜石から応援している」と激励した。

 

野田武則市長に全国大会出場決定を報告=1日

野田武則市長に全国大会出場決定を報告=1日

 

 ソフトテニスをやっている姉(共に現甲子中3年)の姿に憧れ、小学1年生から競技を始めた2人。持ち前の素直さで教えられたことをどんどん吸収し、着実に力をつけてきた。昨年度は秋に行われた全日本小学生大会県予選(4年生以下の部)で準優勝。全国大会出場権を得たが、新型コロナ感染拡大の影響で大会規模が縮小され、出場はかなわなかった。

 

 コロナ禍2年目の本年度も夏前まで十分な練習ができなかったが、秋以降、通常の土・日曜練習に加え、平日夜の練習が可能となり、「見違えるほど力をつけてきた(吉田代表)」という。白石さんは「どんどん攻めるタイプ」、佐野さんは「コースを丁寧に狙っていくタイプ」で、攻撃のバリエーションが広がる。この1年で返球やサーブの精度も向上。一緒に練習する中学生とも対等に打ち合える成長ぶりを見せる。

 

力強いストロークで積極的に打ち込む攻撃が持ち味の白石恋菜さん

力強いストロークで積極的に打ち込む攻撃が持ち味の白石恋菜さん

 

相手の弱点を突くコースを狙って打つのが得意な佐野琴美さん

相手の弱点を突くコースを狙って打つのが得意な佐野琴美さん

 

全国大会に向け、平日夜も練習を重ねる=14日、甲子中体育館

全国大会に向け、平日夜も練習を重ねる=14日、甲子中体育館

 

 選抜チームに選ばれた時は、「驚きと共にすごくうれしかった」と2人。佐野さんは「自分たちがそこまで強くなっていると思わなくて。練習の成果を大会でしっかり出せていたんだなと実感した」。白石さんは「去年なら返せなかったボールにも追いつけるようになった。相手の動きを見て判断できるようにもなってきた」と進化を口にする。全国大会を楽しみにし、「団体戦なので仲間と協力し、勝ち上がっていけるよう頑張りたい。互いに声を掛け合い、チームを盛り上げていければ」と口をそろえる。

 

 

大会を楽しみに、さらなるレベルアップを目指す

大会を楽しみに、さらなるレベルアップを目指す

 

 競技未経験ながら自らラケットを握り、2人の練習を支える白石さんの父明伸さん(40)と佐野さんの父龍一さん(38)は「ランクが上の選手ばかりだと思うが、気負わず、挑戦者として大会を楽しんできてほしい。今の自分たちの力を全部出し切ってもらえれば」と願う。指導する吉田代表(53)は「自分たちが満足するプレーをしてくれるのが一番。岩手トップレベルの選手とも交流でき、視野を広げられる機会。この経験を来年度につなげてほしい」と期待する。

 

クラブの吉田智代表(左)の指導の下、中学生と一緒に練習に励む

クラブの吉田智代表(左)の指導の下、中学生と一緒に練習に励む

 

 大会は小学生男女の団体戦。24日に開会式が行われ、競技は25日に予選リーグ、26日に決勝トーナメントが行われる。