まちに響く歌声、きらめくイルミネーション・・・クリスマスを楽しむ


2021/12/21
釜石新聞NewS #地域

ツリーやイルミネーションが設置され、街なかはクリスマスの装いに

ツリーやイルミネーションが設置され、街なかはクリスマスの装いに

 

 心弾むクリスマスシーズン。依然として新型コロナウイルス禍ではあるが、釜石市内でも感染対策をとりながらクリスマスにちなんだ催しを楽しむ姿が見られる。子どもたちがクリスマス到来を知らせる歌声を届けたり、高校生と小学生が遊びを通じて交流したり。夜を照らすイルミネーションもさまざまなところでお目見えし、年の終わりを彩るイベントで思い出をつくっている。

 

クリスマス気分、お先に満喫

 

クリスマスの到来を知らせるキャロリングを行ったかまいしこども園の園児=9日、釜石市役所

クリスマスの到来を知らせるキャロリングを行ったかまいしこども園の園児=9日、釜石市役所

 

 天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児80人)の園児は9日、園が隣接する復興住宅や近くにある公共・福祉施設などを訪れてクリスマスソングを披露。かわいらしい歌声でウキウキする季節がやってきたことを知らせた。

 

 「キャロリング」と呼ばれるクリスマス行事で毎年実施している。サンタクロースの衣装や三角帽子を身に付けた園児らは立ち寄った先で、「喜びの歌」「ジングルベル」を合唱。楽しそうに歌う子どもたちを見守った80代夫婦は「元気でいいね。一足早く、贈り物をもらったようだ」と目を細めた。

 

釜石高生が企画したクリスマス会を楽しむ子どもたち

釜石高生が企画したクリスマス会を楽しむ子どもたち

 

 小佐野町の小佐野コミュニティ会館で16日に開かれたクリスマス会では、小佐野小児童と釜石高生らが的当てゲームなどで触れ合った。児童が夢中になったのは、願い事を書き込むカードづくり。「スマホをください」「妹がほしい」――クリスマスに届くプレゼントに期待を膨らませていた。

 

 小佐野公民館事業・放課後ひろばと釜石高地域ゼミの生徒有志によるコラボレーション企画。グループリーダーの柏﨑碧音(あお)さん(2年)は「コロナ禍でも楽しめる子ども向けの活動をしたいと考えてきた。できることを工夫しながら継続したい」と前を向いた。

 

寒い夜に心ほっこり 釜石各地で輝くイルミネーション

 

 菊池夫妻の自宅敷地を彩るイルミネーション。「コロナ克服」とメッセージを送る

菊池夫妻の自宅敷地を彩るイルミネーション。「コロナ克服」とメッセージを送る

 

 夜間に釜石花巻道路(釜石道路)を走行中に視界に入る、きらびやかな明かり。大小さまざまなクリスマスツリーを模した装飾で、「おかえり」と迎えているよう。甲子町洞泉の菊池秀明さん、陽子さん夫妻(ともに74)が、自宅敷地で行っているイルミネーションだ。

 

 毎年、伝えたい思いを文字にして表現しており、今年選んだのは「コロナ克服」。長引く影響を振り払い、「打ち勝とう」と呼び掛けている。釜石西地区の玄関口に着いたことを知らせる意味もあり、夫妻は「地域を照らす明かりを楽しみ、和んでもらえたら」と話す。点灯は午後4時半~9時半頃までで、来年1月7日までを予定する。

 

国立釜石病院の敷地を彩るイルミネーション。まるでテーマパークのよう

国立釜石病院の敷地を彩るイルミネーション。まるでテーマパークのよう

 

 光のトンネル、トナカイやツリーなどのオブジェ…テーマパークのような光景が広がる、この場所は定内町の国立病院機構釜石病院。「釜石ルミナリエ」と呼ばれる冬を彩る風物詩は、今年も地域を鮮やかに照らしている。

 

 「訪れる人の心を癒やしたい」と土肥守院長。点灯は日没~午前2時ごろまで。終了時期は未定で、地元ラグビーチーム「釜石シーウェイブス(SW)RFC」の活躍次第という。そんな地域愛あふれる温かい明かりを楽しむ際に、忘れてはいけないことがある。「ここは病院敷地内。患者の安眠や安全な通行、周囲に配慮を」と求めている。

 

小佐野コミュニティ会館のイルミネーション。地域住民が力を合わせて設置する

小佐野コミュニティ会館のイルミネーション。地域住民が力を合わせて設置する

 

 夜のまちを照らす色とりどりの照明は、小佐野コミュニティ会館にもお目見えした。13日、「スイッチオン!」との子どもたちの掛け声でイルミネーションが点灯。会館入り口や通路の樹木が赤や青、黄色に輝くと、「きれい」と歓声が上がった。

 

 家庭で眠っている電飾を持ち寄り、地域を彩ろうと始まった季節のイベントには、大人たちの「小佐野地区から釜石を元気に」という熱意が込もっている。点灯は日没から夜明けまでで、来年1月15日までを予定する。

 

クリスマスはミッフィーを探そう! 釜石情報交流センター

 

】「25日は釜石情報交流センターへ。スペシャルなプレゼントがあるかも…」と参加を呼び掛けている

「25日は釜石情報交流センターへ。スペシャルなプレゼントがあるかも…」と参加を呼び掛けている

 

 クリスマスの25日、オランダ生まれの絵本キャラクター「ミッフィー」を探すイベントが大町の市民ホール・屋根のある広場で行われる。ミッフィーカフェかまいしが入る釜石情報交流センターが企画。広場に隠された人形4つを写真に撮ってセンターの受付窓口で提示すると、プレゼントがもらえる。時間は午前10時~午後4時。

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