「自転車安全利用モデル校」の指定書を手にする釜石高の立花さん(中)、鈴木校長(左)

釜石高を自転車安全利用モデル校に 釜石署が指定

「自転車安全利用モデル校」の指定書を手にする釜石高の立花さん(中)、鈴木校長(左)

「自転車安全利用モデル校」の指定書を手にする釜石高の立花さん(中)、鈴木校長(左)

 

 釜石地区「自転車安全利用モデル校」に釜石高(鈴木広樹校長、全日制467人、定時制26人)が指定された。5月18日、釜石市甲子町の同校を釜石警察署交通課の松舘茂雄課長が訪れ、生徒会交通安全委員長の立花珠希さん(3年)に指定書を伝達。立花さんは「地域の皆さんの手本となり、安心して暮らせるよう全校生徒で貢献したい」と決意を述べた。

 

 指定書は釜石市交通安全対策協議会(会長・野田武則市長)、釜石地区交通安全協会(菊池重人会長)、釜石警察署(前川剛署長)の3者連名による。基本的な交通ルールを正しく理解し、地域の模範となる行動や学校での自主的な交通安全活動の促進を目的にする。

 

 鈴木校長によると、生徒約50人が通学に自転車を利用する。学校への通学路は国道283号や市道を通り、国道は上下3車線の変則的な形状に注意が必要という。

 

 昨年、県内では自転車利用者の人身事故が187件で、全体の11%を占め、死者は4人。年代別では高齢者51件に次いで高校生47件が続き、中学生14件、小学生3件に比べ多い。事故の発生時間帯は登下校時に集中。事故の形態と原因別では出会い頭の衝突、不十分な安全確認が目立つ。

 

 松舘課長は「自転車事故の多くは重症化し、加害者にもなりうる。安全確認の徹底、歩行者保護の意識を持ってほしい」と求めた。

 

 同モデル校には大槌町立大槌学園7~9年生も町交通安全対策協議会(会長・平野公三町長)など3者の指定を受けた。釜石高とともに3年連続の指定となる。

小・中が力を合わせた「唐丹っ子なかよしリレー」

唐丹っ子の元気を発信!~小・中合同運動会で73人が躍動~

堂々の入場行進で唐丹小・中合同運動会が開幕

堂々の入場行進で唐丹小・中合同運動会が開幕

 

 釜石市の唐丹小(柏﨑裕之校長、児童57人)、唐丹中(八木稔和校長、生徒16人)の合同運動会は25日、両校の校庭で開かれた。22日に実施予定だったが、雨で2度延期され、晴天に恵まれたこの日、ようやく開催にこぎつけた。児童、生徒が力を合わせ、〝唐丹っ子〟魂を発揮する姿に、見守った保護者から盛んな拍手が送られた。

 

最後まであきらめない子どもたちに拍手を送る保護者

最後まであきらめない子どもたちに拍手を送る保護者

 

 2011年の東日本大震災で被災した両校は、地域復興の原動力とするべく、以降の運動会を「唐丹復興運動会」として開催。一般住民も参加し、交流を深める形で回を重ねてきたが、昨年来の新型コロナウイルス感染拡大により、今年も住民参加は見送られた。児童、生徒らは競技時以外のマスク着用、種目の合間の手指消毒など感染防止対策を徹底して運動会に臨んだ。

 

 児童・生徒全73人を赤組、白組に分けた対抗戦。応援合戦を含む15のプログラムが用意された。定番の徒競走やリレーなどに加え、唐丹小・中独自のアイデア競技も。中学生はゴム跳び、たが回し、竹馬など昔の遊びを取り入れたレースや3人が2つのボールを体ではさみ、先頭が触角付きヘルメットをかぶって走る「昆虫レース」、小学校高学年は2人で運ぶ長いポールを後続が次々に飛び越える「唐丹タイフーン」で躍動した。14年から取り組む小・中合同競技「唐丹っ子なかよしリレー」は、コロナ対応の新メニューを中学生が考案した。元気全開のダンスや迫力のソーランは大きな感動を呼んだ。

 

ユーモラスな姿で楽しませた中学生の「昆虫レース」

ユーモラスな姿で楽しませた中学生の「昆虫レース」

 

「唐丹タイフーン」には6年生の保護者も参戦

「唐丹タイフーン」には6年生の保護者も参戦

 

小・中が力を合わせた「唐丹っ子なかよしリレー」

小・中が力を合わせた「唐丹っ子なかよしリレー」

 

 初めての運動会となった長山未咲さん(小1)は「一番楽しかったのは、嵐の〝ハピネス〟のダンス。いっぱい練習した」と満足げ。姉の未來さん(小3)は「雨でなかなかできなかったけど、今日できてうれしい。赤組が勝てるよう最後まで頑張る」と意気込んだ。開催中は中学生のリーダーシップが光った。村上颯人君(中3)は「最高学年として下級生を引っ張り、運動会を成功させることができた。仲間の頑張りに自分も刺激を受ける。今後も大きな高みを目指したい」と、中学最後の1年を見据えた。

 

小学校低学年は「ハピネス」のダンスで笑顔満開

小学校低学年は「ハピネス」のダンスで笑顔満開

 

 本年度、同小に赴任した柏﨑校長(53)は「今まで見た中でナンバーワンの運動会。小・中一貫教育的な素晴らしさがある」と感激。震災後、同じ敷地内で児童館から中学校までが学ぶ同地域の教育環境に触れ、「憧れの姿を示してくれる中学生が身近にいることは大きい。小学生も児童館の子たちも今日の姿を見て、将来、自分もと思いを強くしたと思う」と話し、児童らの今後の成長に期待を寄せた。

 

 全員が持てる力を発揮し、みんなで創り上げた運動会。結果は赤、白同点で両組優勝となった。最後は互いの健闘をたたえてエール交換。児童、生徒らは充実感をにじませ、11回目の復興運動会を終えた。

5人で戦う男子の団体試合。一人一人が持てる力を発揮し、チーム一丸となって優勝を目指す

2年ぶりの晴れ舞台で躍動~県高総体開幕~釜石では柔道とボクシング

コロナ対策で選手らは2階観客席で開会式に臨んだ

コロナ対策で選手らは2階観客席で開会式に臨んだ

 

 第73回岩手県高等学校総合体育大会(県高総体)は20日に開幕した。新型コロナウイルス感染症の影響で昨年度の大会は中止されたため、2年ぶりの開催。釜石市は柔道とボクシングの競技会場となり、柔道は21日から23日まで、鵜住居町の釜石市民体育館で行われた。ボクシングは27日から30日まで、甲子町の釜石高体育館で行われる。

 

 本年度の県高総体は、例年各校が集まり、にぎやかな応援合戦を繰り広げる総合開会式を中止。競技は無観客で行い、各会場とも手指消毒や競技時以外のマスク着用、声を出しての応援禁止などコロナ対策を徹底し、感染防止に努めた。

 

声援の代わりに拍手で仲間を鼓舞する。コロナ禍ならではの大会風景

声援の代わりに拍手で仲間を鼓舞する。コロナ禍ならではの大会風景

 

 柔道競技には県内各校から約500人が参加。開会式は、選手が地区ごとに指定された2階観客席に座ったまま行われ、一斉移動などによる感染リスクを避けた。県高等学校体育連盟柔道専門部の齋藤哲裕部長があいさつ。「健康や安全のありがたさ、試合ができる喜びをこれほどにかみしめる高総体は今までなかったかもしれない。稽古、実践不足もあろうが、今できる最大限の力を発揮してほしい」と述べた。

 

 開催市から晴山真澄副市長が出席し、野田武則市長の祝辞を代読。「今後の沿岸地区での各種スポーツ大会開催へ大きなはずみとなる。昨年10月には、当館で県高校柔道新人大会も開かれた。選手には慣れた環境でもある。緊張せず、悔いの残らないよう精いっぱい頑張ってほしい」と激励した。

 

 館内には4つの試合場が設けられた。初日は団体試合が行われ、男子31校、女子19校がそれぞれトーナメントで優勝を競い合った。声援は送れなかったものの、各チームは味方の技が決まると拍手でたたえ、静かに勝利への闘志を燃やした。館内は常時換気され、数試合ごとに畳の消毒も行われた。2日目、3日目は階級別の個人試合で、釜石・大槌地区からは大槌高の2選手が出場した。

 

大会は女子団体試合からスタート。これまで培った技と力で勝利への執念を燃やす

大会は女子団体試合からスタート。これまで培った技と力で勝利への執念を燃やす

 

5人で戦う男子の団体試合。一人一人が持てる力を発揮し、チーム一丸となって優勝を目指す

5人で戦う男子の団体試合。一人一人が持てる力を発揮し、チーム一丸となって優勝を目指す

 

 盛岡北高の水沼勝生主将(3年)は「今年も大会が出来ないかもと思っていたので、試合ができるのは本当にうれしい。この1年はマスクをつけて練習するなど大変だった。家族が見に来られないのは残念だが、いい報告ができるよう頑張りたい」と意気込んだ。

 

 高総体柔道競技の東北大会は6月26日から山形県酒田市で、全国大会(インターハイ)は8月8日から長野県長野市で開催される予定。

水槽車両から延ばしたホースで放流=松倉橋付近

甲子、鵜住居両河川にアユの稚魚放流~豊かな自然環境を目指して~

アユの稚魚を放す甲子川鮎釣協力会のメンバー

水槽車両から延ばしたホースで放流=松倉橋付近

 

 釜石市内の甲子川、鵜住居川に今年もアユの稚魚が放流された。河川環境を守る取り組みは関係者によって長年続けられる。解禁日は甲子川が7月4日、鵜住居川が7月11日。稚魚の成育保護のため、両河川とも6月1日から解禁日前日まで全魚種が禁漁となる。

 

 甲子川では11日、甲子川鮎釣協力会(安久津吉延会長)など3者によって放流事業が行われた。体長7~8センチに育った稚魚、総量300キロを甲子川(大松~中妻間)約20カ所、支流の小川川2カ所に放流した。稚魚は大船渡市の盛川漁協から購入した。事業費は約112万円。同会に寄せられる釣り人らの協力金のほか、甲子地域会議、クボタ環境サービスからの応援金が充てられた。放流には約20人が協力した。

 

水槽車両から延ばしたホースで放流=松倉橋付近

アユの稚魚を放す甲子川鮎釣協力会のメンバー

 

 同会会員で、協力金受け付けの窓口となる釣具オヤマ(甲子町)の小山哲平さん(44)は「昨今の異常気象で、良好な河川環境を保ち続けるのは難しいが、放流を続けることで少しでも保たれる。放流魚が産卵し、次の世代に命をつないでいけるような環境が理想。これからも魚がすむ川を維持できれば」と望んだ。

 

 河川漁協のない甲子川は入漁料を徴収しないため、稚魚の放流は協力会に寄せられる釣り人らの善意で支えられる。協力金が増えたことで、2年連続で300キロの放流が可能になった。順調に気温が上がり、極端な大雨などがなければ、解禁日には18~20センチに成長した姿が見られそうだ。

 

 一方、鵜住居川では16日、鵜住居川漁業協同組合(川崎公夫代表理事組合長、組合員160人)がアユの稚魚400キロを放流した。鵜住居町日ノ神橋付近から橋野町どんぐり広場手前まで約20カ所に、盛川漁協から購入した体長7~8センチの稚魚を放した。事業費は約155万円。組合費、釣り客の遊漁料のほか、鵜住居地域会議などの協賛金で賄われた。組合員約30人が放流にあたった。

 

バケツリレーで稚魚を運ぶ鵜住居川漁協の組合員ら

バケツリレーで稚魚を運ぶ鵜住居川漁協の組合員ら

 

夏までにアユが大きく育つよう願いながら放流

夏までにアユが大きく育つよう願いながら放流

 

 組合によると、昨年のアユは成育が良く、解禁時には20~21センチにまで成長。釣果も良く、釣り客は地元のみならず関東方面からも訪れた。問い合わせも多かったという。川崎組合長(71)は「2016年の台風被害の河川工事も終わり、環境が回復したことが大きかったようだ。川がきれいでないと、魚も人もすめない。汚さないようにみんなで気を付けていければ」と保全意識高揚を願う。

 

放流時の鵜住居川の水温は14度。川に放たれた稚魚は上流方向へ元気に泳ぎ出した

放流時の鵜住居川の水温は14度。川に放たれた稚魚は上流方向へ元気に泳ぎ出した

 

 鵜住居川での釣りには、組合員証か遊漁券が必要。遊漁券(日券、年券あり)は、市内の釣具店や流域の小売店など赤いのぼり旗を掲げた販売所で購入できる。組合では今年も、ごみの持ち帰りや密漁禁止などマナーや法順守の徹底を呼び掛ける。

【第2弾】かまいしエール券を販売します!

【第2弾】かまいしエール券を販売します!

 【第2弾】かまいしエール券を販売します!

 

令和3年6月1日(火)より【第2弾】かまいしエール券を販売します!

 

釜石市では、新型コロナウイルス感染症により甚大な影響を受けている地域経済の活性化を図るために、市内取扱店舗で利用できるプレミアム付き食事券と食事にも使える共通商品券を発行しています。

販売期間

令和3年6月1日(火)〜売れ切れ次第終了

販売場所・販売時間

■市内スーパー
イオンスーパーセンター釜石店、キクコーストア釜石松倉店、ジョイス釜石店、マイヤ釜石店、マイヤ野田店、みずかみ平田店
※販売時間は各店舗によって異なります
 
■市内各地区生活応援センター(釜石地区生活応援センターを除く)
8時30分〜17時15分(月〜金曜日 ※祝日を除く)
 
■釜石市商工観光課(第三庁舎1階)
8時30分〜17時15分(月〜金曜日 ※祝日を除く)
 
■釜石観光総合案内所(ホテルフォルクローロ三陸釜石1階)
9時〜18時(無休)

購入方法

各販売場所に身分証明書を持参し、購入してください(購入時に申請書への記入が必要です)

販売対象者

市内に居住している人

購入上限

1人2冊まで(代理購入可、上限5人分、重複購入不可)

使用期間

令和3年6月1日(火)〜12月31日(金)

使用可能店舗

かまいしエール券 取扱店舗一覧(PDF:260KB)

 

イオンタウン釜石2階にあります「南部家敷」の店名に誤りがありましたので訂正してお詫びいたします。
そば・天ぷら・うなぎを中心とした和風レストランで、そばは毎日自店で打ち、そばつゆには本場土佐の鰹節をふんだんに使い仕上げています。
かまいしエール券の食事券・共通商品券が利用可能です。

ダウンロード

かまいしエール券2021チラシ 表(PDF:579KB)
かまいしエール券2021チラシ 裏(PDF:488KB)

問い合わせ

釜石市産業振興部商工観光課 TEL 0193-27-8421
(一社)釜石観光物産協会 TEL 0193-27-8172

かまリン

(一社)釜石観光物産協会

釜石市内の観光情報やイベント情報をお届けします。

公式サイト / TEL 0193-27-8172 / 〒026-0031 釜石市鈴子町22-1 シープラザ釜石

通常セット(イメージ)

【かまいし学生エール便】釜石出身の学生へ、市内事業者の商品詰め合わせを送ります

 

新型コロナウィルス感染症対策学生支援事業として、釜石市出身の学生に対し、「かまいし学生エール便」として、市内事業者の商品詰め合わせ(5,000円相当)をお送りします。釜石市は、学生のみなさんが有意義な学生生活を送れるよう、応援しています!
※本事業は(株)かまいしDMCに委託しています。

 

対象者

①釜石市出身の学生(大学、大学院、短大、専門学校、高専、予備校等)
※住民票を移した方、移していない方、どちらでも対象です。
②岩手大学釜石キャンパスに通う学生

 

お問い合わせ例
・実家は釜石だが、住民票を移して自分が世帯主。
 ⇒対象です。
・実家は釜石。今学生だがひとり暮らしではない(寮、下宿)。
 ⇒対象です。
・実家は釜石だが、市外の高校を卒業した。
 ⇒対象です。
・実家は釜石だが、市外の高校に通っている。
 ⇒申し訳ありませんが、高校生以下は対象外です。
・市外の実家から釜石市内の高校に通った。
 ⇒申し訳ありませんが、対象外です。
・実家は釜石で、岩手県内の大学に通っている。
 ⇒対象です。
・オンライン授業のため釜石の実家にいて、戻る時期未定。
 ⇒受付期間内に戻らない場合は、実家の住所で申し込んでください。

受付期間

令和3年6月1日(火)から6月30日(水)

申込み方法(申込フォーム)

上記期間内に 申込フォーム から、学生本人がお申込みください。(かまいしDMCのホームページ内)
※住所欄=配送先です。
※6/1より受付開始します。

学生のみなさんへお願い

本件をまわりの釜石出身の学生の方へお知らせください!

詰め合わせ商品イメージ

通常セット(イメージ)

通常セット(イメージ)

 

レディースセット(イメージ) ※生理用品は袋に入れて同梱となります。

レディースセット(イメージ) ※生理用品は袋に入れて同梱となります。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 移住定住相談センター
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021051100042/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
3年生以上の児童が田植えに挑戦。一列に並んで丁寧に植え付けた

泥だらけも楽しく 白山小水田 41回目の田植え

3年生以上の児童が田植えに挑戦。一列に並んで丁寧に植え付けた

3年生以上の児童が田植えに挑戦。一列に並んで丁寧に植え付けた

 

 学校敷地内に水田を設け、児童が稲作体験に取り組んでいる釜石市嬉石町の白山小(熊谷直樹校長、児童34人)で14日、恒例の田植えが行われた。3年生以上の約20人が、1アールの田にもち米種のヒメノモチを植え付け。児童たちは手足を泥だらけにしながら楽しそうに取り組んだ。

 

 稲作体験は今年で41回目の取り組み。毎年苗を提供している甲子町上小川の農業藤井茂さん(81)、大船渡農業改良普及センターの農業普及員佐々木俊祐さんらが田植えの要領を伝えた。

 

 田んぼには格子状の目安が付けられていて、一定間隔に苗を植え付けることができるよう工夫した。苗を手に、田に足を踏み入れた児童は、やわらかい泥の感触に歓声。泥に足を取られながらも前進し、一つ一つ丁寧に植えていった。

 

やわらかい泥に足を取られながらも楽しそうに田植えに取り組む児童

やわらかい泥に足を取られながらも楽しそうに田植えに取り組む児童

 

 佐々木柚芽稀(ゆめき)さん(4年)は2回目の田植えで、上手にできたと満足げだった。腰を曲げた体勢に農作業の大変さも実感。「みんなで協力して頑張ったから、おいしい米がいっぱいとれるといいな」と期待を膨らませた。

 

 同校の水田は1979年度に開かれた。当初から5年生の体験学習に位置づけてきたが、児童の減少による学級編成の複式化などが常態化。数年前から全校児童が参加する形にして取り組みを続けている。

 

学校田に緑色の苗の点線を描いて満足げな白山小児童とサポーターたち

学校田に緑色の苗の点線を描いて満足げな白山小児童とサポーターたち

 

 今年は4月以降、1・2年が小石拾い、3・4年は田起こしを担当。水田づくりには地域住民らが力を貸し、畔(あぜ)の改良や周囲の除草などを進めた。

 

 児童は今後、除草作業をしながら生育状況を観察する。稲刈りと脱穀は10月を見込み、3年生以上で実施。11月に予定する収穫祭で実りに感謝しながら全員で味わい、水田学習を締めくくる。

 

 昨年度の収量は16キロ。藤井さんらサポーターは20キロの実りを期待している。

ワークショップメンバーが加わった第3部「古関裕而の世界」。振り付けも交え、曲の世界観を表現した

ノイホフ 2年ぶりに母の日コンサート~コロナ禍の新たな形構築へ~

4人で心を合わせ、美しいハーモニーを届けるメンバー。アニメ曲や童謡・唱歌メドレーで楽しませた

4人で心を合わせ、美しいハーモニーを届けるメンバー。アニメ曲や童謡・唱歌メドレーで楽しませた

 

 釜石市の「親と子の合唱団ノイホフ・クワィアー」(小澤一郎代表)は9日、第141回ファミリーコンサート「ははのそぼたちのうた~その27~」を大町の市民ホールTETTOで開いた。母の日にちなんだコンサートは5月の恒例行事だが、昨年は新型コロナウイルス感染拡大で全国に発令された緊急事態宣言を受け、やむなく中止された。収束が見通せない中で、感染防止と合唱活動をいかに両立させるか。本演奏会は、withコロナ時代の新たな形を模索していく一歩となった。

 

 演奏会では感染防止のガイドラインに示されている対策を可能な限り講じた。会場内全員のマスク着用、手指消毒、検温、来場者の連絡先記入、間隔を空けた客席配置のほか、出演者の振り付けも接触を避けるなど慎重を期した。合間には換気タイムも設けた。

 

心温まるステージに感激し、団員に拍手を送る観客

心温まるステージに感激し、団員に拍手を送る観客

 

 2年ぶりの母の日コンサートは3部構成。1部の「スタジオ・ジブリ名曲集」は、昨年12月のクリスマスコンサートで歌う予定だったが、コロナ禍で中止となり、念願の披露となった。「魔女の宅急便」「もののけ姫」など名作アニメから10曲を演奏。2部は「童謡・唱歌四季のメドレー」から春と夏の曲をテンポよく歌い上げた。

 

 3部は昨年のNHK連続テレビ小説で主人公となった作曲家・古関裕而(福島県出身)の楽曲を集めた。昭和初期に数々の名曲を残した古関氏。「とんがり帽子」「長崎の鐘」など年配者には懐かしい曲のほか、早稲田大、慶応義塾大の応援歌、多くの人になじみのある夏の全国高校野球大会の歌「栄冠は君に輝く」など、その手腕が光るメロディーが続いた。古関氏は釜石市とも縁がある。1937(昭和12)年の市制施行を記念して作られた「釜石市民歌」は古関氏が作曲。この日は5番まで全て聞かせた。

 

ワークショップメンバーが加わった第3部「古関裕而の世界」。振り付けも交え、曲の世界観を表現した

ワークショップメンバーが加わった第3部「古関裕而の世界」。振り付けも交え、曲の世界観を表現した

 

 同団1期生として創始者の故渡辺顕麿さんから指導を受けたという市内の男性(79)は「涙、涙で言葉にならない」と感激し、「市民歌も久しぶりに聞いた。ノイホフの歌は心が潤う。コロナも当分寄り付かないと思います」と明日への活力を得た様子。

 

 今回の出演者は市内在住の6人。例年、東京から駆け付けるメンバーなど4人が出演を見合わせ、少人数でのステージとなった。石山友里花さん(釜石高3年)は「いつかは(演奏会が)できるという気持ちで、みんな頑張ってきた。お客様がにこにこしながら聞いてくれて、うれしくなった」と喜びの表情。小学4年からの活動を振り返り、「誰かを笑顔にできる歌の力ってすごい。自分の生活の中でも合唱は大きい存在。卒業しても続けたい」と思いを強くした。1カ月のワークショップを経てステージに立った佐藤禮子さん(73)は「最初はドキドキでしたけど、歌っているうちにワクワクしてきた。声を出しているとコロナのストレスとか気持ちも発散できる」と充実感をにじませた。

 

釜石高3年の石山友里花さん(右)、同1年の千代川陽琉さんはフレッシュな歌声で「ひこうき雲」を披露

釜石高3年の石山友里花さん(右)、同1年の千代川陽琉さんはフレッシュな歌声で「ひこうき雲」を披露

 

 同団は昨年、緊急事態宣言が明けた6月から活動を再開。呼吸がしやすいマスクグッズを活用するなど工夫しながら、感染防止策と両輪で練習を重ねてきた。小澤代表(44)は本演奏会について「悩みつつも、開催する方向で取り組んできた。発表の場を失っている他団体が再び動き出すきっかけにもなれば」と話した。

釜石駅前広場で草刈り奉仕に励む観光ガイド会員ら

きれいな環境で観光客をお出迎え~釜石観光ガイド会 駅前で除草ボランティア

釜石駅前広場で草刈り奉仕に励む観光ガイド会員ら

釜石駅前広場で草刈り奉仕に励む観光ガイド会員ら

 

 春の観光シーズンが本格化する中、釜石観光ガイド会(三浦達夫会長、会員27人)は8日、釜石市鈴子町のJR釜石駅前広場の草刈り作業を行った。市街地の玄関口である同所をきれいにし、観光客を気持ち良く迎えたいと、会員7人がボランティアで汗を流した。

 

 会員の一人がこれまで自主的に行っていた作業を会の活動として実施。大島高任像(没後100年記念、2002年建立)、鉄のモニュメント(近代製鉄発祥150周年記念、07年同)、釜石復興の鐘(11年同)など、釜石のシンボルが建ち並ぶエリアを中心に雑草を刈り取った。

 

釜石製鉄所の高炉の火がともされる「鉄のモニュメント」歩道側も除草され、すっきりとした印象に・・・

釜石製鉄所の高炉の火がともされる「鉄のモニュメント」歩道側も除草され、すっきりとした印象に・・・

 

 結成19年となる同会は本年度、世界遺産「橋野鉄鉱山」のインフォメーションセンターに開館期間中、毎日常駐し、希望者へのガイドを行うほか、イベント開催に合わせた「まちなかガイド」、旅行会社からの依頼による団体旅行客の案内(鉄のまち、ジオパーク、震災、防災学習など)を柱に活動予定。昨年来のコロナ禍の影響で旅行対応の依頼は減少傾向にあるものの、県内の学校を中心に修学旅行や校外学習で釜石を訪れるケースが増えていて、ガイド依頼のニーズも高まっている。

 

機械で刈った草はごみ袋に入れて回収された

機械で刈った草はごみ袋に入れて回収された

 

 三浦会長は「ガイド員のレベルアップのための研修も実施し、お客様に喜んでもらえるようにしたい。会員の年齢が上がっているので新人獲得にも力を入れ、若い人たちの育成につなげられたら」と、20周年に向け体制強化を図りたい考え。ガイド依頼の申し込みは鈴子町の釜石観光総合案内所(ホテルフォルクローロ三陸釜石1階)電話0193・22・5835、FAX0193・31・1166(受付時間午前9時~午後6時)で受け付けている。

菜の花に囲まれた野だて席での一服は格別=9日(写真:山田周生さん撮影)

菜の花畑で癒やしの時間を~橋野町のエコ農園23日まで無料一般開放

目にも鮮やかな菜の花が楽しめる農園=15日

目にも鮮やかな菜の花が楽しめる農園=15日

 

 一般社団法人ユナイテッドグリーン(山田周生代表理事)は、釜石市橋野町に開設するエコ農園・菜の花畑を23日まで無料で一般開放している。園内では見学や写真撮影など自由に過ごすことができる。山田代表は「コロナ禍であちこち出歩けない状況。自然豊かな空間で、おいしい空気を吸ってゆっくり過ごしてもらえれば」と来訪者を歓迎する。開放時間は午前10時から午後4時まで。

 

 産地直売所「橋野どんぐり広場」近くにある菜の花畑は、広さ約30アール。震災後、「菜の花大地復興プロジェクト」を展開してきた山田代表が、地元農家から休耕農地を借りて作付けしている。同プロジェクトは、被災農地や耕作放棄地に菜の花を植え、種から搾った菜種油を全国へ販売する取り組み。塩分吸収率が高い菜の花による土壌浄化、被災者の雇用創出などで沿岸部(山田町~陸前高田市)の復興を後押ししてきた。

 

 釜石市内では鵜住居川流域を中心に、休耕田などを活用して菜の花を栽培。仮設住宅入居者らが種まき、雑草取り、収穫、ラベル貼りなどを担い、収入を得てきた。復興の進展とともに栽培地は減っているが、橋野の同畑では今年、約2倍に面積を広げ、プロジェクトの回復を図る。

 

 開花時期の一般開放はこれまで、1日限定で開設する「菜の花青空レストラン」で行ってきたが、今年初めて期間を設けて実施。初日の9日には昼食提供のほか茶道や楽器演奏など好きなことを楽しんでもらい、以降は自由に来場してもらう形で開放している。

 

菜の花に囲まれた野だて席での一服は格別=9日(写真:山田周生さん撮影)

菜の花に囲まれた野だて席での一服は格別=9日(写真:山田周生さん撮影)

 

花の中で奏でる音楽に酔いしれる来場者=9日(写真:山田周生さん撮影)

花の中で奏でる音楽に酔いしれる来場者=9日(写真:山田周生さん撮影)

 

 15日に訪れた甲子町の佐々木勇人さん(44)、江利さん(41)夫妻は、長女琉心ちゃん(3)と〝黄色いじゅうたん〟を満喫。「幸せな気分になる。コロナで騒いでいる世間とはかけ離れた世界。娘に『お花見行くよ』と言ったら、すごく喜んで車中では歌を歌いながら来ました。屋外で楽しめる場所はありがたい」と声を弾ませた。

 

 山田代表によると、今年は予想より開花が早まり、10日ごろには満開のピークを迎えた。すでに種が付き始め、花は終盤に入ったが、23日までは予定通り開放する。花が終わった後は、種を収穫し搾油。今季の菜種油は順調にいけば、年末から年始には販売できる見込み。市内では橋野どんぐり広場などで購入できる。

 

 山田代表は「この取り組みを絶やさず、釜石の菜種油としてブランド化できれば。ふるさと納税の返礼品など全国への発信も模索しながら、販路拡大につなげたい」と意欲を見せる。

100歳の泉澤つねさん(前列右)、お祝いに訪れた親族や市関係者ら

「もっと長生きしようね」 釜石市 100歳を迎えた高齢者に記念品贈る

100歳の泉澤つねさん(前列右)、お祝いに訪れた親族や市関係者ら

100歳の泉澤つねさん(前列右)、お祝いに訪れた親族や市関係者ら

 

 釜石市は12日、小佐野町のグループホーム「スマートホーム・パティオ」に入居する泉澤つねさんに、満100歳の特別敬老祝い金5万円と記念品の羽毛掛け布団、野田武則市長が筆をとった「寿」の額入り祝い状を贈った。この日は泉澤さんの誕生日。祝い金の贈呈に合わせ誕生会が催され、泉澤さんの親族や職員らで長寿を祝った。

 

 同ホーム管理者の佐藤健太さん(41)は「100歳おめでとう。これからも元気に、一緒に楽しく暮らしていきましょう」とあいさつ。市保健福祉部の小笠原勝弘部長も祝福の言葉をかけながら、泉澤さんに記念品を手渡した。

 

「ありがとう」。バースデーケーキに思わず笑みをこぼす泉澤さん(右)

「ありがとう」。バースデーケーキに思わず笑みをこぼす泉澤さん(右)

 

 泉澤さんは1921(大正10)年に8人きょうだいの4番目として生まれた。実家は住吉町。戦時中は名古屋の軍事工場に勤め、25歳の時に釜石に戻った。その後、製鉄所勤めで2人の娘を持つ清さん(享年89)と結婚。茶道や華道、裁縫など多彩な趣味を楽しみながら、専業主婦として家庭を支えた。

 

 同ホームには2017年5月に入居。食事など、ゆっくりながらできることはやり、自立した生活を送っている。耳は遠くなったが、ゆっくり大きな声で話しかけられると、きちんと受け答えができるという。

 

 泉澤さんに元気の秘訣(ひけつ)を聞くと「自然体でいること。あと、何でも食べることだね」と笑顔を見せた。新型コロナウイルス感染症の影響で外出機会が減っているが、以前は月に2、3回美容院に行くなど、おしゃれが大好き。自由に出歩ける日を楽しみにしている様子だ。

 

 見守る姪の川向和枝さん(72)=小川町=は「戦争で苦労したと聞く。いい思い出ができたようだ。もっと楽しい思いをしながら、のんびり過ごしてほしい。まだまだ長生きしようね」と目を細めた。

 

 釜石市の高齢化率(65歳以上)は3月末現在で40%。100歳以上は泉澤さんを含め30人(男性3人、女性27人)おり、最高齢は105歳の女性。

「翳った太陽」を歌う会合同練習=釜石中音楽室

釜石艦砲戦災を歌で語り継ぐ~「翳(かげ)った太陽」を歌う会 今夏CD制作へ

「翳った太陽」を歌う会合同練習=釜石中音楽室

「翳った太陽」を歌う会合同練習=釜石中音楽室

 

 太平洋戦争末期に釜石市が受けた艦砲射撃の惨禍を歌で伝える「翳った太陽」を歌う会(種市誓子会長、22人)は、活動17年目の今年、初のCD制作を行う。7月に予定する録音作業、例年8月9日に行われる市戦没者追悼式での献唱を目指し、会員の練習が本格化。8日は、生徒が活動に参加する釜石中で、本年度初の合同練習が行われた。会員らは戦争の悲惨さ、平和の尊さを訴える使命を胸に、熱心に練習を重ねた。

 

 同会が歌い継ぐ「翳った太陽」は、艦砲戦災体験者で2006年に他界した石橋巌さん(元市働く婦人の家館長)の絵手紙などを基に創作された女声合唱組曲。市内でピアノ教室を開く最知節子さんが作曲を手がけ、計6曲(全17分)の作品に仕上げた。最知さんを講師に05年から婦人の家で活動する同会は、戦没者追悼式での献唱、学校訪問コンサートなどで戦災伝承活動を続けてきた。

 

最知節子さん(右)の指導を受ける釜中生ら

最知節子さん(右)の指導を受ける釜中生ら

 

 戦禍と重なる東日本大震災経験後は、しばらく活動を休止したが、戦後70年を迎えた15年から追悼式での献唱を再開。会員の高齢化が進む中、17年には若い世代への継承を望む会の呼び掛けに応えた釜石中の生徒が、特設合唱部を作り献唱に参加。活動は後輩にも受け継がれ、現在はコールジュニア「蓮」として同曲の合唱に取り組む。

 

 昨年度は新型コロナウイルス感染拡大の影響で、大人も中学生も通常練習ができず、追悼式での献唱も感染防止のため中止された。本年度は新たに小学生2人が加わり、大人と小学生は婦人の家で、釜中生は学校でそれぞれ練習を開始。8日の合同練習には18人が参加し、最知さんから1時間半にわたり指導を受けた。最知さんは、新米教師だった石橋さんが艦砲射撃で教え子を失った悲しみ、焼け野原となったまちで遺体を運ぶ過酷な作業に従事したつらさなどを伝え、情景を脳裏に描きながら歌うこと、指揮者の手が示すテンポや声のトーンなどをしっかり理解することなどを教えた。

 

歌詞に込められた思いを聞き、当時に想像を巡らす

歌詞に込められた思いを聞き、当時に想像を巡らす

 

 釜中3年の三浦愛桜さんは「みんなの声が重なった時のハーモニーがきれい」と手応えを実感。「コロナもあるけど普通に生きられる今は幸せだと思う。艦砲射撃で亡くなった人の慰霊、歌に込められた体験者の思いを共有し、心を合わせて歌えるようにしたい」と意気込む。種市会長(73)は「戦争体験を話せる人が少なくなっている。この曲で戦争がいかに悲惨であるかを伝え、決して起こしてはいけないことを子どもたちにも受け継いでいってほしい」と願う。

 

初めて声を合わせ、自身の課題を見い出す参加者

初めて声を合わせ、自身の課題を見い出す参加者

 

 会では今後も合同練習の場を持ちながら、より良いハーモニーを目指す。CD録音は7月30日、市民ホールTETTOで行う予定。