山野の鳥観察会

山野の鳥観察会

山野の鳥観察会
 

日時

令和3年5月16日(日)10:00~12:00 
当日中止の場合、申込者にご連絡をいたします。

場所

集合及び観察場所:福祉の森 釜石市甲子町8-178-29 
※現地集合・現地解散となります。
※駐車場あり(係員の指示に従ってください。)

募集定員

20名(先着順)
申込期間:令和3年5月6日(木)~令和3年5月14日まで(土・日・祝はお休み)
※参加費は無料です。

持ち物

・長袖・長ズボン・歩きやすい靴(スニーカー等)・筆記用具
・双眼鏡(貸し出せますが数に限りがあります。)

申し込み方法

電話(0193-27-8453)またはFAX(0193-22-2199)でお申し込みください。
FAXの場合、添付の申込用紙にご記入のうえお申し込みください。
山野の鳥観察会チラシおよび申込用紙[PDF:738KB]

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 生活環境課 環境保全係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8453 / Fax 0193-22-2199 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021041900010/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
災者に寄り添う伴走型支援の継続に向け意欲を高めるスタッフら

県、釜石に被災者支援センターを開設 多様化する被災者の課題に対応

災者に寄り添う伴走型支援の継続に向け意欲を高めるスタッフら

被災者に寄り添う伴走型支援の継続に向け意欲を高めるスタッフら

 

 県は4月27日、東日本大震災の被災者の生活再建を支援するため、釜石市大町に「いわて被災者支援センター」を開所した。委託を受けた認定NPO法人「インクルいわて」(盛岡市)が運営。多様化、複雑化した課題を抱える被災者らの相談に応じ、専門家と連携しながら支援制度につなげる。

 

 県は震災直後から、沿岸と内陸に被災者相談支援センターやいわて内陸避難者支援センターを設置し支援を行ってきた。震災から10年が経過し、被災者のほとんどは自宅再建や災害公営住宅入居など恒久住宅に移行。新たな生活をスタートさせている一方で、家賃の支払いやローンの返済など経済的不安、新たなコミュニティーや生活環境の変化によるストレス、家族関係など多様な課題を抱え、生活が安定していない家庭も少なくないという。

 

 こうした背景を受け、県では被災者個々の状況に応じた生活再建支援を継続させる必要性を認識。生活設計に関する相談や公的支援制度の情報提供など柔軟で、きめ細やかな対応を行うため、これまでの支援体制を沿岸部に一本化することにした。

 

センターでは生活設計に関する相談対応や公的支援制度の情報提供も行う

センターでは生活設計に関する相談対応や公的支援制度の情報提供も行う

 

 いわて被災者支援センターは、ホテルルートイン釜石などが建ち並ぶ県道釜石港線のひとつ裏通りにある、赤と黒のペイントが目を引くビルの1階に開所。そばに郵便局や復興住宅などがある。広さ約100平方メートルのフロアに、事務室や個別相談ブース、ミーティングルームなどを設けた。

 

 主な業務は、▽被災者支援(弁護士やファイナンシャルプランナーら専門家、自治体や社会福祉協議会など関係機関と連携して被災者個々の支援計画作成。戸別訪問や電話などで伴走型の支援を行う)▽専門家相談・派遣(宮古、釜石、大船渡、陸前高田の4市で弁護士による定期無料相談などの実施)▽県内外避難者支援(実態調査を行い、必要な支援に結び付ける)―など。内陸のセンターで支援業務に携わってきた同法人が運営を継続し、相談員や事務員ら計6人体制で担う。内陸、県外避難者向けの支援拠点として、盛岡市材木町にサブセンターも設置する。

 

赤と黒のペイントが目を引くビルの1階に開設された大「いわて被災者支援センター」

赤と黒のペイントが目を引くビルの1階に開設された「いわて被災者支援センター」

 

 開所式には関係者ら約10人が参加。県復興防災部の戸舘弘幸部長が「これまで培った伴走型の取り組みを生かし、被災者一人一人に寄り添った支援を」と期待し、スタッフに身分証明書を手渡した。

 

 山屋理恵センター長は「誰一人取り残さないとの思いで支援に努める。気軽に訪れ、今思っていることを伝えてほしい」と呼び掛ける。

 

 開所時間は平日の午前9時~午後5時。問い合わせは電話0193・30・1034(5月18日~)か、080・9634・6650へ。

輝き増す〝優勝杯〟獲得へ中学生が熱戦~釜石リアスLC杯バスケ第30回大会

輝き増す〝優勝杯〟獲得へ中学生が熱戦~釜石リアスLC杯バスケ第30回大会

輝き増す〝優勝杯〟獲得へ中学生が熱戦~釜石リアスLC杯バスケ第30回大会

 

 釜石リアスライオンズクラブ(永澤光雄会長、会員39人)が主催する同クラブ杯釜石地域中学校バスケットボール大会は4月29日、釜石市鵜住居町の市民体育館で開かれた。30回目を迎えた今年は、男女の優勝杯をメンテナンス。輝きを増したカップが1位チームの栄誉をたたえた。

 

大会30周年にあたりメンテナンスされた優勝杯

大会30周年にあたりメンテナンスされた優勝杯

 

 同大会は青少年の健全育成を願う同クラブが1992年に開始。例年、冬季に行われ、30回大会は昨年11月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症患者が市内で初めて確認されたことを受け、延期となっていた。年度をまたぎ、春に設定された大会には、釜石・大槌地区の中学校から男子4チーム、女子3チームが参加。男子はトーナメント戦、女子は総当たりのリーグ戦で優勝を競い合った。

 

釜石―甲子の1回戦。白熱したゲームが繰り広げられた

釜石―甲子の1回戦。白熱したゲームが繰り広げられた

 

 2011年の震災以降、大会は市内の中学校体育館などを借りて行ってきたが、19年に新市民体育館が完成したことで、前回大会から同館が会場に。コロナ禍の今大会は、応援に訪れる保護者は事前に学校に届けを出してもらい、入場時に本人確認。関係者以外が立ち入らないようにし、会場内での手指消毒、マスク着用、換気などと共に感染防止策を徹底した。

 

会場ではコロナ感染防止のための各種対策がとられた

会場ではコロナ感染防止のための各種対策がとられた

 

 運営に協力する市バスケットボール協会の菊地秀明会長(62)は、コロナの影響が続く本年度を見据え、「様子を見ながらだが、地元参加だけの大会はできれば開催したい。どうやったらできるかという方向で考えていく」と話した。

 

ゴール前で激しい攻防を見せる大平と大槌の選手

ゴール前で激しい攻防を見せる大平と大槌の選手

 

 同クラブの永澤会長(73)は大会30周年にあたり、「先輩会員の功績が今に残っているのはうれしい限り。学校統合で参加チームは少なくなっているが、試合の機会を欲する中学生のためにも、大会を長く続けていきたい」と望んだ。

 

試合を見守る釜石リアスライオンズクラブの永澤光雄会長

試合を見守る釜石リアスライオンズクラブの永澤光雄会長(左)

 

 今大会の結果は次の通り。
【男子(トーナメント)】
<1回戦>釜石 109-45 甲子/大平 72-28 大槌
<3位決定戦>甲子 52-31 大槌
<決勝戦>釜石 94-37 大平  
最終順位 ①釜石 ②大平 ③甲子
 
【女子(リーグ戦)】
大平 41-33 大槌/大平 43-29 釜石/大槌 50-49釜石
最終順位 ①大平 ②大槌 ③釜石

完成したばかりの川目集会所。田郷鹿子踊の道具を囲んで交流するNTTドコモ関係者、地域住民ら

NTTドコモ 「東北応援社員募金」140万円寄付 田郷鹿子踊(釜石・鵜住居)活動施設の備品整備に活用

完成したばかりの川目集会所。田郷鹿子踊の道具を囲んで交流するNTTドコモ関係者、地域住民ら

完成したばかりの川目集会所。田郷鹿子踊の道具を囲んで交流するNTTドコモ関係者、地域住民ら

 

 NTTドコモ(本社・東京都千代田区)は4月26日、郷土芸能によるコミュニティー活性化の活動を後押ししようと、釜石市に140万円を贈った。東日本大震災の被災自治体を応援する同社の「東北応援社員募金」を活用。市では、鵜住居町川目地区に伝わる郷土芸能「田郷鹿子踊(たごうししおどり)」の活動施設の備品整備費に役立てる。

 

 釜石地域の鹿踊は、元禄・宝永年間(1688~1709)に扇州生まれの唯喜伝冶がこの地の住民に伝えたのが起源とされる。田郷鹿子踊は、砂子畑鹿踊(栗林町)の系統で、笛や太鼓、短歌調の唄に合わせ、勇壮活発に、時には礼を正して穏やかに舞うのが特徴。鵜住神社例祭などで奉納されてきた。活動拠点の鵜住居公民館川目分館が老朽化で廃止されることになり、市が代わりとなる集会施設の整備を進めてきた。

 

川目集会所は消防屯所との合築施設として整備された

川目集会所は消防屯所との合築施設として整備された

 

 贈呈式は、完成したばかりの川目集会所で行われ、ドコモCS東北岩手支店の田中和裕支店長が野田武則市長に寄付金の目録を手渡した。田中支店長は「少子高齢化が進む中であっても、伝統芸能を通じコミュニティーをつないでほしい」と期待。野田市長は「長い歴史を持つ伝統芸能を生かした地域づくりを応援いただいた。大いに活用し、親しまれる施設にしたい」と感謝した。

 

寄付金を贈った田中支店長(右から2人目)、目録を手にする小澤会長(中央)と野田市長(左から2人目)ら

寄付金を贈った田中支店長(右から2人目)、目録を手にする小澤会長(中央)と野田市長(左から2人目)ら

 

 田郷鹿子踊を伝承するのは川目町内会(小澤修会長、98世帯)。震災後、地域内外から15世帯ほどが移り住むなど、人の動きが加速した。郷土芸能を通じ、新たな住民交流、コミュニティーの活性化を図ろうと担い手を募り、児童生徒の参加が増加。子どもたちの練習を支えようと保護者ら大人たちが加わる形も生まれているという。

 

 寄付を受け、集会所に移動式テーブル10基、折り畳み椅子38脚、ホワイトボード1基、テレビ1台などを配置。小澤会長は「地域の人が集まる場ができた。充実した練習もでき、郷土芸能で地域を盛り上げていきたい」と意欲を見せた。

 

 東北応援社員募金は賛同した社員から毎月311円を募り、会社からの募金を上乗せして被災自治体に寄付する取り組みで、2012年度に開始。今回の20年度分には約7000人が参加し、被災3県の自治体に寄付金として贈られた。釜石市への寄付は4回目で、総額1400万円余りとなった。

神事の後、さっそく山頂を目指す釜石の山岳グループ

雨の中しっとりと五葉山山開き~安全祈願祭はコロナ対策で規模縮小

五葉山山開き

 

 釜石、大船渡、住田の3市町にまたがる本県沿岸の最高峰・五葉山(標高1351メートル)は4月29日に山開きが行われ、春の登山シーズンを迎えた。釜石、大船渡の市境となる赤坂峠登山口で行われた安全祈願祭は、新型コロナウイルス感染症予防のため規模を縮小して実施。あいにくの雨模様ながら、この日を楽しみにしていた登山愛好者のグループなどが元気に山頂を目指した。

 

赤坂峠登山口で行われた安全祈願祭

赤坂峠登山口で行われた安全祈願祭

 

 「昭和の日」の祝日に設定されている山開きは、3市町で組織する五葉山自然保護協議会(会長=野田武則釜石市長)が主催。神事には例年、約200人が集まるが、今年は関係機関の代表と一般登山客合わせ約70人規模で行われた。五葉山神社の奥山行正宮司が祝詞を奏上。各代表が玉串をささげ、登山者の安全を祈った。釜石市の晴山真澄副市長が野田市長のあいさつを代読した。

 

関係者が神前に玉串をささげ登山者の安全を祈った

関係者が神前に玉串をささげ登山者の安全を祈った

 

 釜石岳友会メンバーの菅野愛子さん(74)は会の仲間と参加。出発前、「気分的には上がっているが、雨がねぇ~。これ以上降らないでくれれば」と願った。登山歴約50年。五葉山には年に3、4回は登るといい、「ツツジやシャクナゲ、固有種のゴヨウザンヨウラクなどきれいな花を見るのが楽しみ」と笑顔を輝かせた。

 

コロナ禍2年目の山開きの神事は例年より少ない人数で

コロナ禍2年目の山開きの神事は例年より少ない人数で

 

 五葉山自然公園保護管理員の松田陽一さん(57)=釜石市=によると、今年は雪解けが早く進み、赤坂コース登山道上に残雪はほぼ無いが、山頂東側「日の出岩」周辺には若干残っているという。同山の登山コースは主に5つ。「日当たりのいい山の南側は早く解けるが、釜石市甲子町大畑から上がる楢ノ木平コースは例年遅くまで雪が残る」と注意を促す松田さん。9合目にある山(避難)小屋「石楠花(しゃくなげ)荘」利用時にはコロナ対策の換気をし、最後に出る人が必ず窓を閉めることも呼び掛けた。

 

神事の後、さっそく山頂を目指す釜石の山岳グループ

神事の後、さっそく山頂を目指す釜石の山岳グループ

 

 同小屋は老朽化への対応として、3市町の負担金と寄付金により2018年に建て替えられた。改修を訴え、16年から活動してきた「五葉山石楠花荘改修促進協議会」は署名・募金活動を継続的に行い、実現に大きく貢献した。促進協会長を務めた釜石山岳協会顧問の市川滋さん(73)は「断熱材が入り、以前よりかなり快適。ごみの持ち帰りやトイレを汚さないなどのマナーを守って利用してほしい」と願う。

 

 五葉山は1966年、県立自然公園に指定され、登山道整備や山小屋の維持・管理が続けられる。山頂からはリアス式海岸や早池峰山、奥羽山系の山々を展望できる。春から夏にかけては、ツツジやシャクナゲの花が咲き、登山者を出迎える。

サクラマスの名称を募集します!

サクラマスの名称を募集します!

 当市は、鉄と魚とラグビーのまちとして、多様な人材を受容しながら繁栄を築いてきた歴史を持っており、三陸の海や山の豊かな自然のもとで、農林漁業を中心に生活や産業が営まれてきました。
 
 当市は、市内甲子町大橋に鉄鉱石を原料とした日本で最初の洋式高炉を建設し、出銑(銑鉄の製錬)に成功した近代製鉄発祥の地で、我が国の鉄鋼業を支える産業都市として明治末期から大正、昭和にかけて急速な発展を遂げました。
 また、新日鉄釜石が昭和54年から昭和60年まで7連覇を含む通算8度の日本一に輝いたことがラグビーのまちとして認知されるきっかけとなりました。

 

 近年、海洋環境の変化などにより、サケなどの主要魚種が不漁で天然資源にだけ依存することができない状況となっていることから、岩手大学三陸水産研究センターや釜石湾漁業協同組合、地元水産会社等及び市で「釜石地域サクラマス海面養殖試験研究コンソーシアム」を結成し、サクラマス養殖試験研究に取組んでいます。

 

 サクラマスは、日本の在来種で、天然の主力魚種であるサケをはるかに凌ぐ高級魚とされています。
 三陸地域では、古くから「ママス」とも呼ばれ、春の魚として、馴染みがあり、「サクラ」という日本人にとって特別な言葉が名前に付けられているのも特徴です。
 今回、サクラマスの名称を決定することにより、一つの地域資源としてブランド化が図られることを目指しています。

1 サクラマス養殖試験事業の概要

(1)【研究1】内水面での研究[PDF:186KB]
(2)【研究2】海面での研究[PDF:300KB]

2 応募の条件等

(1)名称の条件
ア. サクラマスの特徴を表す名称であること
サクラマスについては、以下をご覧ください。
【岩手県水産技術センターホームページ】https://www2.suigi.pref.iwate.jp/others/reference_salmon
イ. 釜石市としてブランド化を目指せる名称であること
ウ. 全国的にアピールできる名称であること
エ. 名称は、漢字、ひらがな及びカタカナにより表記された読み書きが容易な名称であること

 

(2)応募要領
ア. どなたでも応募できます。
イ. 1応募について、1人1点とします。
ウ. 作品は、応募者が創作した未発表の愛称で、他の著作物等を使用したり、真似したりしていないものに限ります。   

 

(3)必要記載事項
ア. 応募する名称
イ. 説明(理由、意味など)
ウ. 住所
エ. 氏名(ふりがな)
オ. 年齢
カ. 電話番号(携帯可)
キ. 職業(児童、生徒、学生の場合は学校名、学年)

 

(4)応募方法
必要記載事項を御記入の上、ファックス、電子メールで応募してください。

 

【応募先】
釜石市産業振興部水産農林課
〒026-8686 釜石市只越町3丁目9番13号
ファックス:0193-22-1255 メール:suisan@city.kamaishi.iwate.jp

 

(5)応募期間
令和3年5月6日~令和3年5月31日

3 選考方法

応募数に限らず、コンソーシアムでの協議を経て選定します。

4 発表方法

市ホームページや縁とらんす、岩手大学ホームページで発表します。

5 注意事項

(1)応募された作品に関する一切の権利(著作権法(昭和45年法律第48号)第27条及び第28条に定められる権利を含む)は、コンソーシアムに帰属します。
(2)応募作品の著作権などに関わる問題が生じた場合は、全て応募者の責任となります。その場合、選考結果の発表後であっても採用を取消す場合があります。
(3)応募に必要な費用は応募者の負担とします。
(4)募集に伴う個人情報は、この事業以外の目的には使用しません。
(5)応募者は、名称を利用した様々な活動に対して異議を申し立ててはならないことを御了承願います。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 水産農林課 水産振興係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8427 / Fax 0193-31-1572 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021043000039/
釜石市

釜石市

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釜石大観音を正面から望むことができるのも漁船クルーズの楽しみの一つ

漁船でクルーズ、釜石湾を一望 海を生かした観光振興に

釜石湾内クルーズへGO!モニターを乗せた漁船が魚市場付近の岸壁を出発

釜石湾内クルーズへGO!モニターを乗せた漁船が魚市場付近の岸壁を出発

 

 釜石市で観光地域づくりを進める「かまいしDMC」は、釜石湾で地元の漁船を活用したサッパ船クルーズ事業を始めるのを前に、4月28日、モニタークルーズを実施。地域住民や観光情報発信に取り組む県職員ら6人が乗船し、釜石港周辺の産業中心地や尾崎半島にかけての自然の景観を間近で楽しんだ。5月の大型連休期間中には3日間限定で定期運航。今後は予約に応じて船を出す不定期事業となるが、通年で運航し、海を生かした観光振興につなげる考えだ。

 

隆起した岩場や湾口防波堤を巡る船旅を楽しむモニターら

隆起した岩場や湾口防波堤を巡る船旅を楽しむモニターら

 

 釜石湾の観光利用促進を目的とした同クルーズ事業は、市、同社、地元漁業者の連携で実現した。釜石湾漁業協同組合に所属する平田の漁業佐々木剛さん(68)と水戸一彦さん(62)が協力。漁を終えた午後に所有する船1隻ずつを出す。漁船はそれぞれ2・6トンの定員11人と、1・5トンの同5人。魚河岸の魚河岸テラス前発着で釜石湾内を約90分かけて1周する。

 

 モニタークルーズでは漁師の船長2人がそれぞれガイドを務め、波でえぐられた岩場などリアス海岸の景観や養殖の磯場について解説。湾口防波堤から外海にも出て、内外の波の違いを体感してもらい、尾崎神社奥宮や青出浜など、船でしか行くことができない秘境スポットも案内。モニターらは正面から望む釜石大観音、海上から見上げるガントリークレーンの迫力に圧倒されながら、湾内を巡る船旅を満喫した。

 

釜石大観音を正面から望むことができるのも漁船クルーズの楽しみの一つ

釜石大観音を正面から望むことができるのも漁船クルーズの楽しみの一つ

 

 市では東日本大震災前、観光船はまゆり(109トン)を運航したが、津波で被災し、解体処分された。元ガイド千葉まき子さん(70)=中妻町=も久々に船旅を体感。「やっぱり釜石の特徴は海。船でなければ行けない場所、いい景色を多くの人に楽しんでほしい」と期待を込めた。

 

日本海軍第48号駆潜艇が艦砲射撃を受け沈んだ場所。震災後に慰霊碑が建てられた

日本海軍第48号駆潜艇が艦砲射撃を受け沈んだ場所。震災後に慰霊碑が建てられた

 

 以前から観光船の復活を期待する声はあったものの、はまゆりは維持管理費などがかさんで赤字が続いた経緯があり、事業再開の在り方が課題となっていた。今回の漁船を使った取り組みは、漁業関係者の空き時間を活用しており、初期投資がかからず、経費も抑えることができる。

 

 かまいしDMCの河東英宜(ひでたか)事業部長は「観光船の機能を残した上で再建する一つの形。運営する中でより良い在り方を検討していく」と強調した。

 

 漁船の運航を担う2人も「自分たちの持っているものを役立てられる。高齢化する漁業者でもできる取り組みで、広げていきたい」とメリットを感じている様子。「墨絵のような風景、陸から見るのとは違う景色を楽しんでもらえるよう工夫したい」と意欲を見せている。

 

地元漁師との会話や触れ合いを通じて釜石の魅力を発信する

地元漁師との会話や触れ合いを通じて釜石の魅力を発信する

 

 5月4日からは予約に応じて船を出す不定期事業とするが、通年で運航する。乗船料は1人3800円。乗船希望日の2日前までに予約が必要で、かまいしDMCが指定管理する魚河岸テラス(電話 0193-27-5566 )で受け付ける。

季節の行事を通じて触れ合う園児と復興住宅の住民ら

復興住宅、高齢者施設で交流 かまいしこども園 手作りこいのぼりプレゼント

季節の行事を通じて触れ合う園児と復興住宅の住民ら

季節の行事を通じて触れ合う園児と復興住宅の住民ら

 

 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児72人)は4月28日、近くの復興住宅や高齢者施設を訪れ、歌と手作りの「こいのぼりカード」をプレゼントした。

 

 季節の行事を地域の人と楽しもうと続けている同園の恒例行事。隣接する復興住宅で外に出てきた住民らを前に、園児は「こいのぼり」の歌を元気いっぱいに披露した。カラフルなこいのぼりの絵がプリントされたカードを受け取った住民らはうれしそうに「ありがとう」と笑顔を返した。

 

道行く人にもこいのぼりの絵がプリントしたカードをプレゼントした

道行く人にもこいのぼりの絵がプリントしたカードをプレゼントした

 

 復興住宅の住民らは園児との触れ合いを楽しみにしているが、今回は新型コロナウイルスの感染予防に配慮し、フェンス越しの交流にとどめた。それでも、70代と80代の女性は「このコロナ騒ぎで大変だけど、外に出るとやっぱりいいね。子どもたちのかわいい姿や声に、沈みがちな気持ちが和らぐ。元気もらう」と声を重ねた。

 

交流のあるグループホームで元気な歌声を届けた園児たち

交流のあるグループホームで元気な歌声を届けた園児たち

 

 4、5歳児約30人は大町の青葉通り周辺まで歩き、道行く人にもカードをプレゼント。交流のあるグループホームには手作りの壁掛けを贈った。

 

こいのぼりが掲げられた園庭で楽しそうに遊ぶ子どもたち

こいのぼりが掲げられた園庭で楽しそうに遊ぶ子どもたち

隠れた名所「橋野鉄鉱山」石割桜 今年も見事な花姿に~地域住民は道路美化で来訪者をお出迎え

隠れた名所「橋野鉄鉱山」石割桜 今年も見事な花姿に~地域住民は道路美化で来訪者をお出迎え

「橋野鉄鉱山」高炉場跡内に自生する〝石割桜〟

「橋野鉄鉱山」高炉場跡内に自生する〝石割桜〟

 

 山里にも本格的春到来―。釜石市の北西部に位置する橋野町青ノ木地区は、市街地より一足遅れて桜の季節を迎えている。同所の世界遺産「橋野鉄鉱山」の高炉場跡にひっそりとたたずむ〝石割桜〟は、例年より1週間ほど早く開花し、訪れる観光客の目を楽しませている。

 

 三番高炉の東側、山神社の拝殿跡付近にある石割桜は、長さ約5・5メートル、高さ約1・5メートルの三角状の花崗(かこう)岩の間から生える3本のヤマザクラ。樹高は約15メートル、樹齢約90年と推定される。

 

こけむした花崗岩の上にも根を伸ばす

こけむした花崗岩の上にも根を伸ばす

 

 開花時期は例年5月初旬だが、今年は3月の気温が平年より高く推移したことで、4月24日ごろから咲き始めた。28日の時点で6分咲き。周囲の地盤は斜面になっており、見る角度によって異なる趣を楽しむことができる。晴れの日には薄桃色の花色が青空に映える。

 

花の密集は青空とのコントラストも美しい

花の密集は青空とのコントラストも美しい

 

 地元出身の釜石観光ガイド会員、三浦勉さん(69)は「高炉の石組みに使おうと割った岩の割れ目に種が入り、成長したのではないか」と推測。近くにはノミを入れた跡が残る花崗岩も見られる。桜が生える岩の表面はしっかりと根を張る様子が見られ、自然のたくましさを感じさせる。「今も成長し続けているようで、花の勢いも衰えない」と三浦さん。

 

斜面上側から見ると枝ぶりも違った表情に

斜面上側から見ると枝ぶりも違った表情に

 

 この桜は岩手県内の桜の名木を紹介する書籍にも掲載される。同鉄鉱山インフォメーションセンターには他県の人からの問い合わせもあるという。スタッフは「手入れをしない自然の状態であれだけ育っている。目にした観光客も驚いて帰る」と話す。

 

 青ノ木地区では自生や植樹で数種類の桜が育ち、これからの時期は濃桃色の花が魅力の八重桜の開花を迎える。

 

 春の観光シーズンを前に、地元の橋野町振興協議会(和田松男会長)は4月25日、地域を走る県道釜石遠野線の清掃活動を行った。会が発足した1985年直後から30年以上続く活動。例年、春の大型連休前に行われている。

 

県道清掃に取り組んだ橋野町の住民ら(写真提供:橋野町振興協議会)

県道清掃に取り組んだ橋野町の住民ら(写真提供:橋野町振興協議会)

 

 協議会を構成する8町内会から48人が参加。同町早栃から世界遺産がある青ノ木までの約13キロの区間で道路沿いのごみを拾い集めた。走行する車から投げ捨てられたと思われる空き缶・瓶・ペットボトルが多かったが、中には明らかに不法投棄されたごみも。タイヤは20本、他にもオイル缶や炊飯器などが見つかった。ごみ袋に回収された量は30袋分になった。

 

 協議会では「橋野鉄鉱山など地元を訪れる観光客に気持ちよく来てほしい」と同活動を継続。地域内外の人たち一人一人の環境保全意識向上を願う。

来場者と触れ合う澤田麟太郎さん(左)。作品の紹介やものづくりの思いを伝えた

「やきもの日和、楽しんで」釜石生まれの澤田麟太郎さん 地元の作家紹介企画 釜石市民ホール

釜石市民ホールで開催中の「やきもの日和」。一風変わった陶作品が並ぶ

釜石市民ホールで開催中の「やきもの日和」。一風変わった陶作品が並ぶ

 

 釜石市を拠点に活動する陶芸家澤田麟太郎さん(39)=甲子町=の作品展「やきもの日和」が、大町の市民ホールTETTOギャラリーで開かれている。地元で作品を紹介するのは初めて。澤田さんは「見慣れた陶芸と比べると、少し様子が変。茶碗から何かが噴き出していたり、石ころみたいだったり。散歩に行くように気軽に遊びに来てほしい」と来場を呼び掛ける。5月9日まで。

 

 澤田さんは釜石生まれ、東京育ち。得意科目は図工で、小さいころからもの作りが好きだった。進路を決める際、木工を学びたいと考えていたが専攻がなかったため、多美術大美術学部の陶コースを選択。新たな知識を得る中で、「追求しがいがある」と陶芸の面白さにハマった。

 

 大学卒業後はIT関係のエンジニアとして働きながら、東京都昭島市を拠点に創作活動を開始。茶碗やつぼなどの作品を壊すのが特徴で、粘土そのままの色を生かした「かけら」をテーマにした作品をさまざまなグループ展で発表してきた。

 

会場には多彩な色合い、表情を見せる不思議な世界が広がっている

会場には多彩な色合い、表情を見せる不思議な世界が広がっている

 

 2011年3月11日、東日本大震災が発生すると、状況が一変した。釜石には祖父母が暮らし、子どものころから長期休暇期間を過ごすなど親しみがあった。祖父母らの様子が気になり、発災から約3カ月後に来釜。まちの中にある「がれき」に衝撃を受けた。自分の作品と重ったが、「(がれきは)ネガティブな要素にしかなかった」と、もの作りが手につかなくなった。その後数年はエンジニアの仕事に専念した。

 

 17年に創作活動の再開を考えるようになり、「やるなら、愛着のある釜石で」と18年に移住。作風は変わらないが、釉薬(ゆうやく)などカラフルな色を多用するようになり、「ひび割れた作品にもポジティブな何かが出てきた」と手ごたえを感じている。

 

 今回の展示では約60点を紹介する。形作られた器をさまざまな色の釉薬で満たし、焼成後に金づちなどで破壊、かけらを磨いて完成となる作品たち。釉薬の種類や色具合、注ぎ入れるタイミングなどで多彩な表情が生まれるといい、不思議な彩りの世界を楽しむことができる。

 

来場者と触れ合う澤田麟太郎さん(左)。作品の紹介やものづくりの思いを伝えた

来場者と触れ合う澤田麟太郎さん(左)。作品の紹介やものづくりの思いを伝えた

 

 澤田さんは「釜石は心の古里。展示会を開くことでこの地に陶芸の文化が育ち、興味を持ち、やりたいと思う人が増えるとうれしい」を期待。地域の人との触れ合いを楽しみにしている様子で、「陶芸を教えたい」との思いも膨らませている。

 

 同ホール自主事業「art at TETTO」シリーズ(年4回)の1回目。独自の方法で表現を楽しみ、日常に彩りを添える活動を展開する作家を紹介する。担当者は「新しい出会いは、冒険のようなもの。小さな冒険を楽しみ、新しい出会いを発見してほしい」と願う。次回は「写真家 小澤はな」展(8月13-22日)を予定する。

 

 やきもの日和は午前10時~午後5時まで鑑賞でき、入場無料。

広報かまいし2021年5月1日号(No.1759)

広報かまいし2021年5月1日号(No.1759)

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広報かまいし2021年5月1日号(No.1759)

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【P1】
新型コロナワクチンQ&A

【P2-3】
新型コロナワクチン接種に関するバス運行表

【P4-5】
釜石大槌地区行政事務組合会計予算
岩手沿岸南部広域環境組合会計予算 ほか

【P6-7】
狂犬病予防注射について
かまいし春まつりの開催について
働く婦人の家定期講座のお知らせ ほか

【P8-10】
まちのお知らせ ほか

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50周年を迎えた箱崎虎舞。次世代への継承を誓う

箱崎神社例祭宵宮~50周年を迎える箱崎虎舞保存会が舞を奉納し、漁業の安全やコロナの早期収束を祈る

宵宮祭で神前に玉串をささげ、地域の平穏を祈る住民ら

宵宮祭で神前に玉串をささげ、地域の平穏を祈る住民ら

 

 新型コロナウイルス感染症の影響が続く2年目の春―。例年4月に祭りを行う釜石市内の複数の神社は、昨年に続き、みこし渡御や郷土芸能団体による門打ちを取り止めるなどの対応を取った。箱崎町の箱崎神社では26日の例祭を前に25日夕、宵宮の神事のみを実施。地元虎舞団体が舞を奉納し、地域住民や基幹産業である漁業の安全、コロナの早期収束などを祈った。

 

 箱崎神社の例祭日は旧暦の3月15日。今年は4月26日がその日にあたる。宵宮の神事には氏子総代や各漁場、虎舞団体の代表など16人が参加。神前に玉串をささげ、集落や海上の安全、豊漁など1年の平穏無事を祈願した。

 

 箱崎漁港を見下ろす高台にある同神社は、2011年の東日本大震災の津波で床上まで浸水。社殿は流失を免れたが、参道階段前の鳥居1基が倒された。周囲には樹齢400年と推定されるアカマツを筆頭にスギやケヤキなどの巨木17本があり、「箱崎神社境内林」として同年2月24日に市の文化財(天然記念物)に指定されたばかりだったが、約2週間後に津波が直撃。17年には台風5号の被害でアカマツが倒れ、立ち枯れが確認されたネズコ、スギとともに指定木3本が伐採された。

 

海を臨む高台にある箱崎神社。変形した階段の手すりや大木の切り株が津波と台風の爪痕を物語る

海を臨む高台にある箱崎神社。変形した階段の手すりや大木の切り株が津波と台風の爪痕を物語る

 

 宵宮祭で舞を奉納した箱崎虎舞保存会(金野一会長、会員30人)は、今年で50周年を迎える。震災の津波で当時の会員1人が犠牲になり、半数以上が自宅を失った。虎頭10体など用具類も流されたが、翌12年5月には、がれきの中から見つけ修復した頭3体を携え、町内の犠牲者の自宅跡を回って慰霊の舞をささげた。以来、各方面からの支援で失った用具などをそろえ、毎年春の同神社例大祭では、町内の家々を訪ね、舞を披露してきた。

 

境内で舞を奉納した「箱崎虎舞保存会」のメンバー

境内で舞を奉納した「箱崎虎舞保存会」のメンバー

 

 震災から10年となる今年は新しい防潮堤が完成し、自宅再建もほぼ終了。同虎舞50周年と合わせ盛大な祭りを思い描いていたが、昨年同様、門打ちは中止を余儀なくされた。金野会長(36)は「本来なら、みんなで喜びを分かち合いたいところだが、この状況なので何ともしようがない。来年の祭りに向け、この1年は準備期間とし、みんなの意見を聞きながらいろいろと模索していきたい」と話し、事態の改善を願った。

 

50周年を迎えた箱崎虎舞。次世代への継承を誓う

50周年を迎えた箱崎虎舞。次世代への継承を誓う

 

 同神社氏子総代の浦島恵さん(83)は「虎舞も来て盛り上げてくれた。ありがたい。神社や祭りを末永く継承していくために若い人たちに入ってもらい、歴史をつないでいけたら」と望んだ。