釜石高を自転車安全利用モデル校に 釜石署が指定


2021/05/31
釜石新聞NewS #防災・安全

「自転車安全利用モデル校」の指定書を手にする釜石高の立花さん(中)、鈴木校長(左)

「自転車安全利用モデル校」の指定書を手にする釜石高の立花さん(中)、鈴木校長(左)

 

 釜石地区「自転車安全利用モデル校」に釜石高(鈴木広樹校長、全日制467人、定時制26人)が指定された。5月18日、釜石市甲子町の同校を釜石警察署交通課の松舘茂雄課長が訪れ、生徒会交通安全委員長の立花珠希さん(3年)に指定書を伝達。立花さんは「地域の皆さんの手本となり、安心して暮らせるよう全校生徒で貢献したい」と決意を述べた。

 

 指定書は釜石市交通安全対策協議会(会長・野田武則市長)、釜石地区交通安全協会(菊池重人会長)、釜石警察署(前川剛署長)の3者連名による。基本的な交通ルールを正しく理解し、地域の模範となる行動や学校での自主的な交通安全活動の促進を目的にする。

 

 鈴木校長によると、生徒約50人が通学に自転車を利用する。学校への通学路は国道283号や市道を通り、国道は上下3車線の変則的な形状に注意が必要という。

 

 昨年、県内では自転車利用者の人身事故が187件で、全体の11%を占め、死者は4人。年代別では高齢者51件に次いで高校生47件が続き、中学生14件、小学生3件に比べ多い。事故の発生時間帯は登下校時に集中。事故の形態と原因別では出会い頭の衝突、不十分な安全確認が目立つ。

 

 松舘課長は「自転車事故の多くは重症化し、加害者にもなりうる。安全確認の徹底、歩行者保護の意識を持ってほしい」と求めた。

 

 同モデル校には大槌町立大槌学園7~9年生も町交通安全対策協議会(会長・平野公三町長)など3者の指定を受けた。釜石高とともに3年連続の指定となる。

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