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中川家のラグビーおもしろトークに観客は大喜び

ラグビーW杯 開幕まで1年、大会運営をリハーサル〜人気芸人、日本代表選手も登壇、盛り上げへスクラム

中川家のラグビーおもしろトークに観客は大喜び

中川家のラグビーおもしろトークに観客は大喜び

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の開幕1年前イベントが6、7の両日、釜石市大町の市民ホールTETTOなどで開かれた。岩手県、釜石市、県内関係機関、団体で組織する釜石開催実行委員会が、機運醸成や観戦チケットの販売促進を目的に開催。各種ステージやラグビー体験、出場国の紹介など豊富な企画が用意され、いよいよ来年に迫ったW杯に来場者が期待感を高めた。

 

 6日のステージで最も盛り上がったのは、人気兄弟漫才コンビ「中川家」のトークショー。テレビ番組を機に“ラグビー芸人”として注目を集める兄剛さん、弟礼二さんは大阪府出身で、中学・高校時代、ラグビー部に所属。強豪校で経験した厳しい練習を笑いに変え、楽しいトークを展開したほか、礼二さん得意の“マニアックものまね”でラグビー審判員などを演じ、会場の大爆笑を誘った。

 

 2人はW杯会場となる釜石鵜住居復興スタジアムに触れ、「オープンな感じがいいよね。W杯前に日本代表の試合もやってほしい。復興の象徴を見せなあかん」と熱望。釜石で試合を行うフィジーの選手を「体はでかいが、めちゃくちゃ走る。パス回しもうまいしね。7人制ラグビーでは世界一とってるし」と絶賛し、会場での観戦を勧めた。

 

 女子ラグビー日本代表選手のトークショーには、15人制の平野恵里子さん(横浜TKM)、7人制の谷口令子さん(アルカスクイーン熊谷)、桑井亜乃さん(同)が出演。話題はラグビーを始めたきっかけから日本代表に選ばれた時のこと、けがの話まで及び、それぞれの人柄がにじみ出るトークに来場者が聞き入った。

 

 大槌町出身で釜石高卒の平野さんは、高校卒業時に震災を経験。昨年、アイルランドで行われた女子ラグビーW杯の日本代表に選ばれている。来年の大会について「釜石に世界のラグビーが来てくれるのは本当にうれしい。復興段階を見てもらい、元気でやっているという感謝の気持ちを込めたおもてなしができれば」とサポートを誓った。

 

女子ラグビー日本代表の平野恵里子さん(左)らのトークは笑顔満開

女子ラグビー日本代表の平野恵里子さん(左)らのトークは笑顔満開

 

 会場には体験、飲食、展示のブースが並んだ。イオンタウン釜石大町側入り口近くでは、ニュースポーツとして広がりを見せる「ストリートラグビー」体験コーナーを開設。老若男女が簡単なルールで安全に楽しめる競技に挑戦した。

 

 中妻町の大槻瑛汰君(6)は「(ボールを持って)走るのが楽しかった。トライもできた」と初ラグビーにご機嫌の表情。父親の転勤で昨年、釜石に移住。母望美さん(34)は「いいタイミングで来られた。W杯を迎える側の一員になれて楽しい。いろいろなイベントに参加し、子どもたちにも良い刺激になれば。できれば会場で試合も見てみたい」と目を輝かせた。

 

軽快なステップでトライ!人気のストリートラグビー体験

軽快なステップでトライ!人気のストリートラグビー体験

 

 「ラグビー共和国」と題したコーナーは、仮想通貨とパスポートで世界の文化を味わえるワールドカフェ。釜石の歴史が分かる写真展示、釜石での試合が決まっているフィジー、ウルグアイ、ナミビアの国紹介、世界各国の菓子や飲み物の試食などで来場者を楽しませた。

 

外国の菓子に子どもたちも興味津々。国際色豊かな「ラグビー共和国」は大盛況

外国の菓子に子どもたちも興味津々。国際色豊かな「ラグビー共和国」は大盛況

 

 同コーナーを担当した翻訳、通訳、インバウンド・コンサルティングの任意団体ノース・リンク(盛岡市)の中村祐美子さん(43)は「釜石在住の外国人も一緒に盛り上げてくれている」と感謝。1年後の大会に向け、「来訪者も迎える側も互いの思い出に残るような大会になれば。あと1年、W杯を身近に感じてもらいながら、出場国を迎え入れる準備を少しずつ進めていきたい」と意を新たにした。

 

 7日は、鵜住居のスタジアムで行われたジャパンラグビートップチャレンジリーグ公式戦、釜石シーウェイブスRFC対NTTドコモレッドハリケーンズのパブリックビューイングも行われた。イベント会場からはスタジアムまでの無料シャトルバスを運行。主催者側にとっては、大会期間中のファンゾーン運営や交通輸送のテストも兼ねたイベントで、来年に向けた課題も探った。

 

(復興釜石新聞 2018年10月10日発行 第730号より)

 

復興釜石新聞

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ(釜石SW対栗田工業)

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ(釜石SW対栗田工業)

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ(釜石SW対栗田工業)

 

11/4ジャパンラグビートップチャレンジリーグ公式戦(釜石SW対栗田工業)の開催について

 

釜石鵜住居復興スタジアムにおいて、11/4ジャパンラグビートップチャレンジリーグ公式戦及びトップイーストリーグ公式戦を下記日程で開催いたします。皆様お誘いあわせのうえご来場願います。

試合内容

11:30~ トップイーストリーグ公式戦
秋田ノーザンブレッツ清水建設ブルーシャークス
 
14:00~ ジャパンラグビートップチャレンジリーグ公式戦
釜石シーウェイブスRFC栗田工業ウォーターガッシュ

開催日時

2018年11月4日(日) 11:30~ / 14:00~

開催場所

釜石鵜住居復興スタジアム
釜石市鵜住居町第18地割5番1号

チケット料金

一般 前売2,000円 当日2,000円
高校生 前売800円 当日800円

チケット購入方法

※当日会場での購入のほか下記の方法で事前に購入することができます
インターネット:電子チケットぴあ、ローチケ.com、イープラス
店頭販売:チケットぴあ各店、サークルKサンクス、セブンイレブン、ローソン、ファミリーマート(Pコード839-950、Lコード 21455)

アクセス情報

〇お車でお越しの方は、スタジアム東側駐車場及びサブグラウンド、スタジアム周辺臨時駐車場をご利用願います。
〇バスを利用の方は、岩手県交通「寺前」バス停で乗降願います。
※スタジアム付近に交通規制はありませんが、係り員の指示に従ってご入場願います。

駐車場マップ

 

公共交通機関のご案内(122 KB/pdfファイル)

フードコーナー『ビッグラグカフェ』の開催について

『ビッグラグカフェ』としてフードコーナー(飲食物販)を開設することとし、出店事業者を募集いたします。
※出店事業者の募集は終了いたしました。
出店要項及び出店申込書(2,198 KB pdfファイル)

 

釜石鵜住居復興スタジアム 公式SNS
Facebook : https://www.facebook.com/Kamaishistadium/
Twitter : https://twitter.com/kama_stadium

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 ラグビーワールドカップ2019推進本部
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
電話:0193-27-8420 / Fax 0193-31-1170 / メール
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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
スタジアムを懸命に走る鵜住居小の児童たち

「てんでんこ」忘れない、復興スタジアムを駆け抜ける〜鵜住居小でマラソン大会、児童らの走る姿が地域の力に

スタジアムを懸命に走る鵜住居小の児童たち

スタジアムを懸命に走る鵜住居小の児童たち

 

 鵜住居小(中軽米利夫校長、児童139人)で長年続けられてきた校内マラソン大会が名称を「復興きねん てんでんこマラソン大会」に変え、9月28日に開かれた。コースも新たにし、会場となったのは震災前に同校があった場所に整備された釜石鵜住居復興スタジアム。全校児童は、自然と調和した開放感がいっぱいのスタジアム敷地内を周回し、青々とした芝が広がるメイングラウンドにゴールするコースを懸命に駆け抜けた。

 

 新校舎での生活をスタートさせた昨年の大会は、学校敷地内のコースで行った。今年、震災復興への希望が満ちあふれる同スタジアムがオープンしたことで進むまちの再生を実感、さらなる地域の発展を願って、大会を新装。新たな名称には、震災時、先輩たちがこの場で実践した「逃げる」という行動を「忘れない」との思いが込められている。

 

 開会式は同校体育館で行い、中軽米校長が「練習の成果を披露する日。走り終わった後、『精いっぱいやり切った』と思えるよう頑張ってほしい」と激励。スタジアムに会場を移し、低学年、中学年、高学年に分かれ、それぞれ約1キロ、約1・5キロ、約2キロのコースに挑戦した。

 

 雲は多いが、時折暖かい日差しが感じられる空模様の下、まず中学年が先頭を切ってスタート。他の学年の児童や応援に駆け付けた保護者らの「頑張れ」「前へ」「もう少しだよ」などの声援を受けながらゴールを目指した。

 

 この後、約30分おきに低学年、高学年の順でスタート。全員が完走し、各学年の男女3位までを表彰した。今回初めて木製のメダルを用意。昨年5月に発生した尾崎半島の林野火災で焼けた木が使われた。

 

 3年生の1、2位を競ったのは双子の小澤奏志君、煌志君兄弟。一周200メートルの校庭を1万周走る練習を全校で取り組み、「力がついて本番で生かせた。スタジアムは広くてすごい。芝生に入ってから、すごく気持ちよく走れた」と声をそろえた。

 

 6年生女子の1位は山陰瑠理さん。「鵜小があった場所、『てんでんこ』を忘れないようにと思いながら走った」と振り返った。

 

 「子どもたちが懸命に走る姿は地域の力になる」と見守る中軽米校長。新たなスタートを切った大会が「中学生、保護者、地域住民が参加するような行事になれば」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2018年10月3日発行 第728号より)

 

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ラグビーW杯を盛り上げる取り組みを展開する岩手銀行釜石支店の行員

ポロシャツ着用、ラグビーW杯盛り上げ〜応援DVDも放映 岩手銀行釜石、中妻支店

ラグビーW杯を盛り上げる取り組みを展開する岩手銀行釜石支店の行員

ラグビーW杯を盛り上げる取り組みを展開する岩手銀行釜石支店の行員

 

 約1年後に迫るラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催を応援しようと、釜石市内の岩手銀行釜石、中妻両支店は今月から、ラグビーW杯のポロシャツを行員全員が着用する取り組みを始めた。釜石管内となる遠野市や大槌町も含めた各支店では応援プロモーションDVDを放映してラグビーW杯をPR。鈴子町の岩手銀行釜石支店(千葉健司支店長)では、新日鉄釜石ラグビー部OBでアマチュア画家の石丸昌宏さん(62)=遠野市上郷町=の絵画ロビー展、応援のぼりの設置といった独自の活動も展開し、「オール岩手・釜石」の一員として、大会本番に向けた盛り上げを後押ししている。

 

 ポロシャツは、週初めの営業日や「350日前」などのカウントダウンデーに着用。9、10月と来年5月からラグビーW杯終了までを予定する。

 

 釜石支店では行員約30人がラグビーW杯の公式マーク入りの紺やオレンジ、ピンクなど色とりどりのポロシャツ姿で業務に臨んでいる。応援DVDはロビー内2カ所で終日放映。のぼりは建物入り口や駐車場などに計20本を設置した。

 

 石丸さんの絵画展は10月まで開催。釜石鵜住居復興スタジアムのゴールポスト、トライやタックルする選手、雨にぬれた芝に楕円(だえん)のボールが跳ね上がる瞬間などを描いたアクリル画9点が並んでいる。

 

 こうした取り組みは、行員らの「機運醸成の一翼を担いたい」との声をくみ取ったもので、千葉支店長は「開幕まで1年を切った。いよいよという感じ。『オール岩手』『オール釜石』の気持ちで、一丸となって盛り上げていきたい」と力を込める。

 

(復興釜石新聞 2018年9月29日発行 第727号より)

 

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ラグビーを通じて友情を育んだホストタウン事業の参加者

釜石小6年生、オーストラリアの小学生と交流〜「ありがとう」ホストタウン、ラグビーで触れ合う

釜石SW選手との触れ合いを楽しむオーストラリアの小学生

釜石SW選手との触れ合いを楽しむオーストラリアの小学生

 

 釜石小(高橋勝校長、児童130人)に14日、オーストラリアの小学生5人が訪れ、同校の6年生20人と交流した。釜石市は2020年東京五輪・パラリンピックでオーストラリアのホストタウンで、「復興『ありがとう』ホストタウン」関連事業の一環。互いの文化を紹介し、ラグビーで触れ合いを楽しんだ。

 

 訪問したのは、オーストラリア東部のニューサウスウェールズ州にあるタムワース市の小学校の6年生。釜石小の児童は英語を交えて地域の歴史、特産品などを紹介した。郷土芸能の虎舞を披露すると、オーストラリアの児童は興味津々。おはやしの太鼓のたたき方や虎舞の踊り方を教わり、日本の文化に触れた。

 

虎舞のおはやしでリズムを合わせる子どもたち

虎舞のおはやしでリズムを合わせる子どもたち

 

 ラグビー交流には釜石シーウェイブス(SW)RFCの選手が合流。パス練習の後、SW選手をかわしてトライを決める遊びを共に楽しんだ。最後に「ガンバロウカマイシ」「頑張ろうオーストラリア」とエール交換。友情を育んだ。

 

 ファーガス・ハリソン・フレーダー君は「素晴らしい経験をありがとう。思い出を大事にし、地元に戻って友達にたくさん伝えたい」と笑った。

 

 白野陽士(はると)君は「オーストラリアの子と一緒にラグビーをしたら楽しくて関心を持てた。釜石の良いところをいっぱい伝えられた」と満足げ。藤原和海(なごみ)さんは「国や言葉が違っても仲良くできると思った。世界の人ともっとたくさん交流したい」と刺激を受けていた。

 

ラグビーを通じて友情を育んだホストタウン事業の参加者

ラグビーを通じて友情を育んだホストタウン事業の参加者

 

 5人はこの日、鵜住居小も訪問。15、16日は釜石鵜住居スタジアムを会場にしたラグビーイベントなどに参加し、17日に帰国した。

 

 「復興『ありがとう』ホストタウン」事業は、震災で被災した3県の自治体が、支援してもらった国・地域の住民らと、東京五輪・パラリンピックに向けて交流する取り組み。市では、震災当時にSWに所属していたオーストラリア出身のスコット・ファーディー選手が救援活動に協力したり、震災後の海外派遣事業で中学生を受け入れるなど心を寄せていることに感謝し、相手国に選んだ。関連事業は、今年3月にファーディー選手を迎えて行われたイベントに続いて2回目の実施となった。

 

(復興釜石新聞 2018年9月19日発行 第724号より)

 

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ジャパンラグビー公式戦in釜石鵜住居復興スタジアムの開催について

ジャパンラグビー公式戦in釜石鵜住居復興スタジアムの開催について

ジャパンラグビー公式戦in釜石鵜住居復興スタジアムの開催について

 

釜石鵜住居復興スタジアムにおいて、10月7日(日)ジャパンラグビー公式戦が下記のとおり開催されます。皆様お誘いあわせのうえご観戦いただきますようよろしくお願いいたします。

 

観戦チケットについて

こちらをクリック(岩手県ラグビーフットボール協会HP)

スタジアムへのアクセスについて

こちらをクリック(岩手県HP)

交通規制のお知らせ

10月7日(日)の2試合開催にあたり、会場周辺に交通規制が実施されます。観客輸送バスと関係車両以外は規制区間へ乗り入れできません。また、会場周辺には駐車場がありませんので、シャトルバス(無料・予約不要)、または、公共交通機関をご利用願います。交通規制区間外への路上駐車や無断駐車もご遠慮願います。皆さんのご協力をどうぞよろしくお願いいたします。

 

チラシ

 

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釜石鵜住居復興スタジアム、トップリーグ&釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー

釜石鵜住居復興スタジアム、トップリーグ&釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー

釜石鵜住居復興スタジアム、トップリーグ&釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー

 

ジャパンラグビー公式戦in釜石鵜住居復興スタジアムの開催について

 

観戦チケット&特製「ラグビー弁当」付き 釜石まちづくり(株) 釜石シーウェイブス 応援企画

 

トップリーグ(キヤノンvsコカ・コーラ)の試合観戦と釜石シーウェイブスの応援にスタジアムへ行こう!

 

完成したばかりの「釜石鵜住居復興スタジアム」で、国内最高峰のラグビーの試合(トップリーグ:キヤノン イーグルスvsコカ・コーラ レッドスパークス)の試合観戦と、トップリーグ昇格を目指す釜石シーウェイブスRFCの試合(vs NTTドコモ レッドハリケーンズ)を応援を楽しみませんか?

 

釜石鵜住居復興スタジアム試合観戦バスツアー チラシ表(788KB/PDF)
釜石鵜住居復興スタジアム試合観戦バスツアー チラシ表(945KB/PDF)

 

旅行期日

2018年10月7日(日)
午前10:30 釜石情報交流センター集合

※釜石市外在住の方も含めどなたでもご参加頂けますが、集合場所までの交通費はお客様のご負担となります。

募集人員

50名(最小催行20名)
定員になり次第締め切ります。

申込方法

お電話またはFAXにて
詳しくは こちら をご覧ください。

旅行代金

大人(高校生以上)・・・5,000円
小・中学生・・・3,000円
<代金は当日支払>
 
未就学児・・・無料
※ただし、お弁当(昼食)及び各種特典はつきません

交通手段

株式会社 岩手旅行社 大型バス(正席45)
または中型バス(正席28)貸切

申込締切

10月1日(月)

お問い合わせ・申し込み

株式会社 岩手旅行社
TEL 0193-31-1300 / FAX 0193-31-1301

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

東北大会で準優勝した釜石野球団

釜石野球団、厳しい環境乗り越え〜北海道・東北クラブ交流大会へ

東北大会で準優勝した釜石野球団

東北大会で準優勝した釜石野球団

 

 社会人野球クラブの釜石野球団(大澤正治監督、20人)は、29日から函館市で開かれる第3回北海道・東北地区クラブ交流大会に出場する。釜石の一般野球チームが全国大会に準ずるタイトル戦に出場するのは24年ぶり。大澤監督らが10日、野田武則市長を表敬訪問。県予選、東北大会での奮闘を報告し、「クラブ交流大会で優勝を狙う」と意気込みを伝えた。野田市長は快挙をたたえ、激励した。

 

 釜石野球団は第4回JABA(日本野球連盟)東北クラブカップ県予選大会(7月21日から奥州市)で18チームを抑え優勝、第1代表となった。決勝は矢巾硬式クラブを8―5で退けた。大会の最優秀選手は主将の菊池健太郎投手(19)、首位打者賞は佐々木憲佑選手(34)が獲得した。

 

 東北大会(9月2日まで弘前市)には6県から8チームが出場。釜石は宮城、青森代表を撃破、決勝は県大会と同じく矢巾との対決となったが7―11で敗れ、第2代表で北海道・東北地区クラブ交流大会の出場を決めた。

 

 釜石市の一般野球は1970年代半ばまで釜石信金クラブ、新日鉄釜石、オール釜石、釜石エーワンが活動したが、徐々に衰退。新日鉄釜石の休部を契機に、クラブ野球の釜石野球団に“衣替え”して硬式の灯を守った。

 

 全国大会には93、94年と連続出場したが、その後は2002、13年と東北大会止まり。東北大会の突破は24年ぶりとなる。

 

 市長室には大澤監督、菊池主将、佐々木選手が訪れた。

 

野田市長に健闘を誓う選手ら(中央が菊池主将)

野田市長に健闘を誓う選手ら(中央が菊池主将)

 

 チームには20人が登録するが、仕事の関係で試合に出るのは平均13人ほど。週1、2回の練習はほとんど夜間にならざるを得ないが、照明設備のあるホームグラウンドはない。佐々木選手は「市内、大船渡などを転々と巡る。お金の面でクラブの維持は苦労が多く、それでチーム、野球を離れる若手もある」とクラブ球団運営の厳しさも語った。

 

 東北大会の3試合を完投した菊池主将は「選手は40歳までいるが、子どもの時からの顔見知りも多い。全員で元気に声を出し、北海道ではしっかり(釜石を)アピールしたい」と意気込みを示した。

 

 大澤監督は「いろんな職場から集まったメンバーを、最年少の菊池(主将)がまとめている。初めての大きな大会だから、ラグビーだけではない釜石をアピールし、優勝したい」と目標を高く掲げる。

 

 今月6日に北海道胆振地方を中心に大きな地震があったばかりで、道内各地で犠牲者、避難者が多く発生。大会実施が危ぶまれたが、「野球で地域に元気を」と開催が決まったという。

 

(復興釜石新聞 2018年9月15日発行 第723号より)

 

復興釜石新聞

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後半6分、ゴールに迫るナンバー8中野裕太。ここからボールをステファン・ルイス(最後方)につなぎ、トライを奪う=秩父宮ラグビー場

釜石SW 黒星スタート、ミス重ね 流れつかめず〜三菱重工相模原に17-42、桜庭監督「手応えはつかめた」

後半6分、ゴールに迫るナンバー8中野裕太。ここからボールをステファン・ルイス(最後方)につなぎ、トライを奪う=秩父宮ラグビー場

後半6分、ゴールに迫るナンバー8中野裕太。ここからボールをステファン・ルイス(最後方)につなぎ、トライを奪う=秩父宮ラグビー場

 

 創設2年目のラグビートップチャレンジ(TC)リーグが9日開幕。悲願のトップリーグ(TL)昇格を目指す釜石シーウェイブス(SW)RFC(昨季TCリーグ7位)は東京・秩父宮ラグビー場で三菱重工相模原(同3位)と対戦して17―42(前半3―21)で敗れ、昨年に続き黒星スタートとなった。釜石はハンドリングやセットプレーでミスが続き、流れをつかめなかった。後半半ばまでに11点差まで戻したが、その後2トライを許して力尽きた。釜石SWの次戦は16日、秋田市でマツダ(同5位)と対戦する。

 

 釜石SWは昨季に続き、初戦で三菱重工の壁にはね返された。

 

 前半、新加入FBニック・ユーストのPGで先制したものの、守備の乱れから連続トライを浴びて逆転を許す。さらにラインアウトのミスからトライを奪われ、3―21で折り返した。

 

 後半はFWが奮起。ステファン・ルイス、コーリー・トーマスの両ロックが敵陣ゴール前のラックから2トライを決め11点差まで追い上げたが、反撃もここまでだった。

 

試合終了後、ファンの声援に応える釜石SWの選手ら

試合終了後、ファンの声援に応える釜石SWの選手ら

 

 今季からチームの先頭に立つWTB小野航大主将は「ハードワークで相手が上回ったのが敗因。勝負どころで流れをつかめなかった。後半は必死に追い上げたが、最後は走り負けた」と悔しさをにじませた。一方で、「点差ほどの力の差は感じなかった」とし、「結果をポジティブに捉え次に進みたい」と前を向いた。

 

 来年のラグビーワールドカップ(W杯)までにTLに昇格するには今季が最後のチャンス。13季ぶりに現場で指揮を執る桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督は「十分に戦える手ごたえはつかめた。セットプレーをしっかりと修正し、80分間、粘り強くやり切りたい」と次戦に向けた課題を見据えた。

 

「先生選手」公式戦デビュー 佐々木拓磨 憧れの秩父宮で

 

山形大ラグビー部の先輩や同級生、後輩と公式戦デビューを喜び合う佐々木拓磨選手(後列左から2人目)

山形大ラグビー部の先輩や同級生、後輩と公式戦デビューを喜び合う佐々木拓磨選手(後列左から2人目)

 

 「先生選手」の佐々木拓磨(32)=小佐野小教員=が、公式戦デビューを初先発で果たした。しかも舞台は、ラガーマン憧れの秩父宮ラグビー場。「緊張した」と言うものの、フランカーとして必死にボールを追い、タックルで相手に食らいついた。

 

 先発を言い渡されたのは今月5日。桜庭GM兼監督は「チームの中で一番手を抜かないプレーをする。練習試合でも、いいプレーがいっぱいあった」と地道な努力を評価した。

 

 デビュー戦では、後半5分過ぎまでピッチに立った。「なかなかボールに触ることができなくて」と反省しつつも、最後はラックでトライに絡むプレーも見せた。

 

 遠野市出身で釜石南高では甲子園を目指す球児だったが、隣のグラウンドで練習する釜石SWに憧れ、国立山形大でラグビーに転じた。現在、小佐野小では4年生の24人を担任する。

 

 この日は、公式戦デビューを聞きつけた大学時代の先輩や後輩7人が秩父宮に駆けつけた。同級生として共にボールを追い、横浜市から駆けつけた門馬博美さん(34)は「学生時代の彼はチームの〝核弾頭〟。いつも先頭でボールを追っていた」と振り返る。「そのチームメートが秩父宮でプレーする。信じられない」と手放しで喜んだ。

 

(復興釜石新聞 2018年9月12日発行 第722号より)

 

復興釜石新聞

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面接会参加のため続々と受付に集まるボランティア志願者

ラグビーW杯釜石開催へ、ボランティア志願〜意欲満々、面接会に400人超

面接会参加のため続々と受付に集まるボランティア志願者

面接会参加のため続々と受付に集まるボランティア志願者

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の公式ボランティア「TEAM NO―SIDE」の応募者面接会(インタビュー・ロードショー)が、7日から9日まで釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。釜石会場での活動を希望する県内外の17歳~80代男女400人超が参加。大会概要や活動内容の説明を受け、ボランティアの適性などを見るグループワークに臨んだ。面接結果は来年1月ごろ通知され、採用者の研修に入る。

 

 公益財団法人ラグビーワールドカップ2019組織委員会が4月から募集した全国12開催都市の公式ボランティアには、予定人員を大きく上回る約3万8千人が応募。抽選通過者を対象に各会場地で行う面接会が8月末から始まり、12月までの実施で最終的に1万人超に絞り込む。釜石会場では400~800人の採用を予定する。

 

 釜石の面接会は9グループに分けて3日間実施。オリエンテーションでアジア初の日本大会の意義、予想される観客数、ボランティアの活動場所や職種について説明後、面接官立ち会いのもとで選考のためのグループワーク(共同作業)が行われた。ボランティアが着用するユニホームのサイズチェック、関係者パスの顔写真撮影もあり、個別質問コーナーでは担当者が参加者の質問に答えた。

 

グループワークを前に参加者は互いに自己紹介

グループワークを前に参加者は互いに自己紹介

 

 市内中妻町に暮らす菅原富子さん(70)は、ブラジル出身の日系3世。同じ南米のウルグアイの試合が釜石で開催されることから、「何かお手伝いできるかな」とボランティアを志した。ポルトガル語、日本語が堪能で、2年前からは英話も勉強中。「W杯が来ると決まって以来、楽しみにしてきた。採用されたら研修も頑張り、ベストを尽くす」と意気込みを示した。

 

 職場の仲間約10人で応募した遠野市の会社員高橋一則さん(40)は「一生の中でも、なかなか体験できないこと。『やってよかった』と思うことが必ずあるはず」と期待。「“ボランティアは大会の顔”という話もあったので、世界から来る人たちに『釜石に来て良かった』と感じてもらえるようなおもてなしができれば」と笑顔を見せた。

 

 開幕まで約1年と迫ったラグビーW杯。新設された釜石鵜住居復興スタジアムでは、フィジー対ウルグアイ(9月25日)、ナミビア対敗者復活予選優勝チーム(10月13日)の2試合が行われる。ボランティアは同スタジアム、ファンゾーン(市民ホール)、駅などで活動。来場者の案内、誘導、受付、ゲスト対応、運営、送迎サポートなど13職種で力を発揮する。

 

(復興釜石新聞 2018年9月12日発行 第722号より)

 

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復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

根浜の海に向かって一斉にスタートするトライアスリート=2日午前8時

復興後押し、鉄人レース〜釜石はまゆりトライアスロン、被災の根浜に感動と勇気

根浜の海に向かって一斉にスタートするトライアスリート=2日午前8時

根浜の海に向かって一斉にスタートするトライアスリート=2日午前8時

 

 第24回釜石はまゆりトライアスロン国際大会(同実行委主催)は2日、釜石市鵜住居町の根浜海岸特設会場を発着点に開かれた。震災前と同じ総距離51・5キロ(スイム1・5キロ、バイク40キロ、ラン10キロ)のレースが復活して2年目。復興工事の関係で、かつてない急坂のバイクコースが設定されたが、選手らは最後までアスリート魂を見せつけ、被災地に感動と勇気をもたらした。

 

 51・5キロを個人で競うスタンダードに150人、2~3人で3種目を分担するリレーに16チーム、各種目半分の距離で競うスプリント(総距離25・75キロ)に25人が出場。北海道から愛媛県まで、16~75歳の選手が集結した。

 

 午前8時、スイム(水泳)からスタート。海上は波も穏やかで、選手は存分に実力を発揮した。バイク(自転車)は、新設された市道箱崎半島線を通り、国道45号から県道釜石遠野線を橋野町で折り返すコース。根浜―国道間はベテラン選手も舌を巻くきつい勾配で、特に帰路の登り坂は過酷さを極めた。ラン(長距離走)は根浜から箱崎町の周回コースで行われた。

 

 スタンダード総合1位(1時間53分58秒)は、大船渡市出身でプロ選手として力をつける寺澤光介さん(24)=東京都=。後続を大きく引き離し2連覇を果たした。高校1年で初挑戦したのが同大会で、「成長した姿を見せられた。トライアスロンの力で釜石を元気にしたい」と思いを明かした。スクールも開くトライアスロンチーム「SUNNY FISH」に所属。強豪選手に刺激を受けながら練習を重ねる。「2年後の東京とその次の五輪を目指す」と一層の精進を誓った。

 

 リレーで2位(2時間12分28秒)に入った「チーム・ハイ・ゲンキ」は、玄米酵素(本社・札幌市)の社員2人で結成。バイクの村上純子さん(54)は震災前から同大会に参加。東京勤務の新入社員、浅野郁規さん(23)は初めてながら得意の水泳で5位通過し、ランでも活躍した。「沿道から声援を受けると体も軽くなった。岩手の被災地の現状も知り、まだ何かできることがあるのではと考えさせられた」と浅野さん。

 

 今大会はボランティアを含めたスタッフ約500人で運営し、各持ち場で競技をサポートした。地元根浜の女性陣は給水を担当。被災し、栗林町に自宅を再建した佐々木ナツさん(82)は「この大会がないと夏が終わった気がしない。根浜はやっぱり古里。なじみの顔触れと一緒に活動できて幸せ。被災前みたいに大勢の人が来てくれるようになれば」と、出場者が400人規模だった時代を懐かしんだ。

 

 必死にゴールを目指す選手に大きな力を与えたのが、2008年の北京五輪で5位入賞を果たした井出樹里さん(35)=神奈川県=。女子1位(2時間3分43秒)でゴール後、後続の選手に声援を送り続けた。スタートから3時間40分の制限時間が迫ると、最後の3選手に並走。つないだ手を掲げゴールに導いた。

 

 「最後まであきらめずに走り切ろうとする姿に自分も学ばせてもらった。普段たくさんの応援を受けており、少しでも恩返しできればとの思いがあったが、今回もまた皆さんから力をもらった」と2年目の釜石大会を心に深く刻んだ。

 

 大会を主管する釜石トライアスロン協会の小林格也会長は「コース変更もあり大変だったが、無事に終えられて何より。今後は釜石の選手育成が課題。来年はラグビーW杯があるので、日程やコースを調整し、より良い形で開催したい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2018年9月5日発行 第720号より)

 

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記念試合で友情の絆を確かめ合った釜石、神戸のOBら

新日鉄釜石×神戸製鋼 レジェンド激突、釜石鵜住居復興スタジアム開場祝う〜平原綾香さん、EXILEは釜石東中生と

満員の観客を前に往年の名プレーを再現する新日鉄釜石、神戸製鋼のOB

満員の観客を前に往年の名プレーを再現する新日鉄釜石、神戸製鋼のOB

 

 1年後に迫ったラグビーワールドカップ(W杯)の試合会場で、ただ一つ新設された釜石市の「釜石鵜住居復興スタジアム」で19日、こけら落としのオープニングイベントが行われた。記念のレジェンドマッチでは、ともに日本選手権7連覇を果たした新日鉄釜石と神戸製鋼のOBが激突。日本ラグビーの黄金期を支えた往年の名選手らが展開する「迷プレー」が、スタンドを埋めた約6500人の観客を沸かせた。トップリーグ(TL)昇格を目指す釜石シーウェイブス(SW)RFCとTLヤマハ発動機との記念試合も行われ、釜石SWの桜庭吉彦ゼネラルマネジャー兼監督(51)は「ここから本当のキックオフだ」と力を込めた。

 

 釜石はSO松尾雄治さん(64)を監督に主将のSH坂下功正さん(59)、プロップ石山次郎さん(61)、ロック瀬川清さん(65)ら60代が中心。対する神戸はロック林敏之さん(58)を監督に、大八木淳史さん(57)、ナンバー8大西一平さん(54)、神戸から移籍し昨季まで釜石SWでプレーした伊藤剛臣さん(47)らが迎え撃った。

 

 V7メンバーで戦った前半は、チーム最年少のWTB泉秀仁さん(54)のトライで釜石が先制。FB谷藤尚之さん(67)が衰えを知らないスピードの突進を見せ、スタンドを沸かせた。

 

 松尾さんからロック千田美智仁さん(59)へとボールが渡る“名場面”も再現。松尾さんが得意のキックをミス、ヨタヨタとあわててボールを追いかけ、笑いを誘う“サービスシーン”もあった。

 

 10分間のレジェンド戦前半は、神戸が7―5で辛勝。若手もまじえた後半は釜石が24―17で振り切った。

 

記念試合で友情の絆を確かめ合った釜石、神戸のOBら

記念試合で友情の絆を確かめ合った釜石、神戸のOBら

 

 「被害の大きかった鵜住居にスタジアムができるとは思ってもみなかった」と新日鉄釜石ラグビー部OB事務局代表を務める坂下さん。W杯まで、あと1年。「市民が一丸となって盛り上げていきたい」と決意を新たにした。

 

 NPOスクラム釜石のキャプテンとしてW杯招致運動の旗振り役となった松尾さんは「何度も逆境をはねのけてV7を達成した。震災があったからこそ、今の釜石の姿もある。マイナスをプラスに変えていくのが釜石」と感慨を口にした。

 

「W杯を成功させよう」と呼び掛ける松尾さん

「W杯を成功させよう」と呼び掛ける松尾さん

 

 神戸の林さんは「神戸も震災で同じような体験を味わい、釜石への思い入れは強い。神戸も元気になった。W杯で釜石も盛り上がってほしい」とエールを送る。

 

 長い現役生活を釜石で締めくくった伊藤さんは、この日は神戸のジャージーをまとい、見事なダイビングトライも披露。「釜石で6年間プレーして良かった。改めて実感した」と、友情をつないだ喜びをかみしめた。

 

 オープニングセレモニーでは、平原綾香さんが釜石東中生とともに祝いの合唱を披露。人気ダンス・ボーカルグループEXILE(エグザイル)のメンバーによるパフォーマンスも会場を沸かせた。

 

釜石東中生と合唱を披露する平原綾香さん

釜石東中生と合唱を披露する平原綾香さん

 

EXILEはパフォーマンスで盛り上げ

EXILEはパフォーマンスで盛り上げ

 

(復興釜石新聞 2018年8月22日発行 第716号より)

 

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