新しいポンプ、積載車の配備を喜ぶ消防団第6分団第7部(左)、第8分団第6部の団員ら
釜石市は2月28日、釜石市消防団の2部に小型動力ポンプと積載車両の1組を配備、引き渡した。鈴子町の釜石大槌地区行政事務組合消防本部庁舎で引き渡し式が行われ、山崎長栄団長が車検証やキーを各部に贈った。
配備を受けたのは第6分団(佐々幸雄分団長)の第7部(片岸町室浜、佐々栄部長、部員8人)と、第8分団(千葉茂分団長)の第6部(唐丹町荒川、橋本信行部長、18人)。
山崎団長は「旧装備は小型ポンプが37年、車両は27年を経過し更新した。部員全員が最新の装備の操作技術を習得し、訓練を重ねて災害の軽減につなげてほしい」と激励した。
受領した2部は新車両で甲子川の河川敷に向かい、ポンプの能力を確認、操作や点検の要点を学んだ。
車両はディーゼルエンジン搭載の4WD、オートマチック。密閉式の乗車定員は6人で、後部デッキも簡易フードで外気から守られ居住性に優れる。小型ポンプは軽量化され、揚水時間を短縮、揚水能力も向上した。
第8分団第6部の橋本部長は「共に活動した旧車両には愛着がある。荒川地区には間もなく三陸沿岸道(インターチェンジ)が完成し、活動範囲も広がるだろう。高性能の新車両、ポンプを十分に活用したい」と喜んだ。
第6分団の佐々分団長は「(大震災で全域が被災した)室浜地区は復興工事が続き、屯所が整備できない。新しい車両は当面、栗林町の仮屯所で保管、運用する」と厳しい現状を語った。
積載車両と小型ポンプの購入価格は1組約1174万円。
(復興釜石新聞 2018年3月3日発行 第669号より)
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