手を携え仲良く高台避難〜平田小と平田こども園、共助の心 訓練で養う

復興釜石新聞2019/05/17

手をつないで避難する園児と児童

手をつないで避難する園児と児童

 

 平田小(中野順一校長、児童153人)と、隣接する平田こども園(小松美香園長、園児66人)は7日、合同で避難訓練をした。大きな地震の発生に伴い津波注意報が出されたとの想定。児童らは避難の流れや園児の避難支援の方法などを確認しながら共助の心を養った。

 

 合同訓練は、昨年開園したこども園が市立幼稚園として運営、園舎が建設された4年前から行っている。小学校とこども園は道路を挟んで約50メートルの距離にあり、低学年の児童の学習に園児が参加したりして交流している。

 

 午前9時45分、同時に訓練開始。小学校では児童が机の下に入って難を逃れた後、校庭に集まった。こども園の園児らは全員が園庭に待機。さらに、高台にある指定避難場所の君ケ洞広場を目指し、約300メートルの避難経路を歩いた。

 

 6年生30人が園児の手を取り誘導。園児が不安がらないよう「もう少しだよ、頑張れ」などと励ましたり、歩道側を歩かせたりして気を配った。1年生には5年生が付き添って移動。約10分で避難場所に到着した。

 

 反省会で、児童は「素早く安全に行動できた」などと感想を発表した。中野校長は「立派に避難できた。訓練は大事で、まずは自分の命を守ってほしい。注意報は災害のおそれがあるということ。少し時間がある場合は高学年が中心となり、こども園の友達と避難してほしい」と講評。小松園長は「小学生の格好いい姿を見習って、避難することを少しずつ覚えてほしい」と期待した。

 

 山崎陸翔君(6年)は、園児の手を引いて逃げるという体験に緊張したが、声掛けや歩く速さを園児に合わせるよう心掛けた。「責任を持ってできた」と充実した表情。しっかりと訓練に取り組み、有事の際の心構えや助け合いの意識を高めた。

 

 平田小では年6回の避難訓練を予定。火災、不審者対応訓練なども行う。

 

(復興釜石新聞 2019年5月11日発行 第789号より)

 

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