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「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

 

 釜石市は6日、鵜住居町の鵜住居駅前周辺に整備を進めている公共施設(愛称=うのすまい・トモス)の報道関係者向け現地説明会を開いた。津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」は東日本大震災の遺物や生存者の証言など展示物、津波の仕組みを体験的に学ぶシステムの設置を終えたことから内覧。鵜住居地区防災センター跡地にできる追悼施設「釜石祈りのパーク」と観光交流拠点施設「鵜の郷(うのさと)交流館」は整備状況を説明した。これらの施設は、震災8年となる11日に一時公開。両館は三陸鉄道リアス線の全線開通に合わせて23日に開館する。

 

 内覧された未来館は木造平屋建て、延べ床面積は334平方メートル。入ってすぐに防災学習室があり、NTTドコモと岩手大が連携して制作した「津波の仕組み学習システム」を展示する。同社の特許技術を活用したもので、ディスプレーに映ったCG(コンピューターグラフィックス)映像を離れた場所から疑似的に触って動かすと、地形や水面のCGが変化。体を動かしながら津波発生の仕組みを学び、理解を深めることができる。

 

 展示室には震災の被害状況などを伝えるパネルや映像、当時の市職員らの手書きメモ、被災を物語る避難場所の標柱、遺留品などが並ぶ。津波で多くの犠牲を出した同センターの事実を伝えるコーナーでは悲劇を検証した結果のほか、津波の痕跡が残る壁や遺族が設けた祭壇、追悼の品々も紹介。釜石の防災教育を伝える一角では、震災当時子どもたちがとった避難行動をパネルで解説している。

 

 書籍や写真などを収蔵する資料閲覧室も配置した。事業費は約1億8千万円。ほとんどを復興交付金、全国自治体や企業からの寄付金で賄った。

 

 市震災検証室の臼澤渉室長は「復興が進む中、語り継ぐことが課題。子どもたちや地域住民らが集い、教訓を伝える施設にしたい」と見据えた。

 

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

 

 祈りのパークは約4900平方メートル。震災犠牲者を慰霊、追悼し、生きることの大切さ、素晴らしさを感じる場として整備。震災犠牲者の芳名板・献花台を備えた慰霊碑のほか、震災の津波の高さを示すモニュメント、市防災市民憲章碑、防災センター跡地を示す碑を設ける。中央の慰霊の場は階段で結ばれ、円形の緩やかなスロープに沿ってパーク内を巡ることもできる。

 

 11日に献花式などを行う。仕上げ舗装、スロープなど一部外構工事が残り、12日から22日は入場を制限。3月末の事業完了を予定する。

 

 交流館は木造平屋建て、延べ床面積538平方メートル。テナントとして3事業者4店舗(物販2店、飲食2店)が入る。飲食スペース(72席)、情報案内スペースも配置。併設するトイレは24時間使用できる。建物は完成しており、開館に向け事業者らが陳列など準備を進めている。

 

(復興釜石新聞 2019年3月9日発行 第772号より)

 

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親子の部のスタート。子どもの手を引き、仙寿院目指してダッシュ!

教訓つなぎ 駆け上がる〜仙寿院で6回目 新春韋駄天競争、過去最多154人 高台へ

親子の部のスタート。子どもの手を引き、仙寿院目指してダッシュ!

親子の部のスタート。子どもの手を引き、仙寿院目指してダッシュ!

 

 津波発生時は一目散に高台へ―。東日本大震災の教訓をつなぎ、津波から命を守る避難行動を意識づける「新春韋駄天(いだてん)競走」が3日、釜石市大只越町の日蓮宗仙寿院(芝﨑恵応住職)をゴール地点に行われた。兵庫県西宮市、西宮神社の開門神事「福男選び」をヒントに、2014年から始まった同寺の節分行事。6回目を迎える今年は6部門に過去最多の154人が参加し、津波浸水区域から境内に続く急坂を懸命に駆け上がった。

 

 只越町の消防屯所付近を出発点に、津波避難場所となっている同寺(標高約30メートル)までの286メートルのコースで実施。スターターを務める野田武則市長、釜石シーウェイブス(SW)RFCゼネラルマネジャー兼監督の桜庭吉彦さんらの銅鑼(どら)の音を合図に各部門がスタート。道幅が狭く、急カーブもある参道を必死に走り切り、迅速な津波避難の重要性を心に刻んだ。

 

 野田町の高橋千佳子さん(39)は1歳になったばかりの愛娘、美羽ちゃんと親子の部に初参加。所々で抱っこしながら歩みを進め、無事、境内にたどり着いた。「よちよちですけど歩くようになったので、出てみようと。成長したらこの経験を聞かせ、行事の意味を伝えたい」と千佳子さん。3回目の参加となる夫直樹さん(39)、息子友輝君(6)と一緒に防災意識を高め、家族4人の絆を結んだ。

 

力を合わせ坂を上る高橋さん親子(左)

力を合わせ坂を上る高橋さん親子(左)

 

 各部門の1位には「福男」「福女」などの認定書と共に、同神社から福の神「えびす様」の木像、SWからタンブラーの記念品が贈られた。芝﨑住職は「悪天候の中での津波避難もあり得る。いつ、どこで、どんな災害に遭うか分からない。自分の身を守って逃げることだけは多くの人に伝えてほしい」と全員に呼び掛けた。

 

各部門の1位「福親子、福男、福女、福少年」が勢ぞろい

各部門の1位「福親子、福男、福女、福少年」が勢ぞろい

 

 男性29歳以下の「福男」となった高橋隆史さん(19)は、宅地造成などの復興事業を手がける熊谷組釜石中央ブロック作業所に勤務。毎年、参加している職場の先輩らと7人でレースに挑んだ。「練習では転んだりもしたが、完走でき、1位も取れてほっとしている。高台避難のイメージを観客にも伝えられたらと思い走った」と元陸上部の本領発揮。一関市出身。震災復興での地元貢献を志して入社し、昨年5月、釜石に赴任した。「あと1年ほどで終了予定の工事が無事故、無災害で終えられるよう自分自身も頑張りたい。早期復興が一番の願い」と社会人2年目を迎える本年に希望を膨らませた。

 

ゴールまでもう少し。最後の力を振り絞り、走る男性参加者=仙寿院境内

ゴールまでもう少し。最後の力を振り絞り、走る男性参加者=仙寿院境内

 

 同行事は、関東在住の釜石出身者有志が中心となって11年に発足した「釜石応援団ARAMAGI Heart(あらまぎはーと)」が発案。津波の教訓を地域に根付いた形で未来に伝えたいと仙寿院に相談し、実現させた。釜石在住メンバーで運営責任者の下村達志さん(43)は「趣旨をちゃんと理解し、参加してくれている人が多いのがうれしい。特に親子の参加が増えている。震災後に生まれた子どもたちに、親が津波の事実を伝え、どう行動しなければならないかを教えている証しで、非常に意義深い」と、6年目の手応えを実感した。

 

レース後は海に向かって震災犠牲者に黙とう

レース後は海に向かって震災犠牲者に黙とう

 

 高橋さん以外の各部門の1位は次の通り。

 

 【親子】後藤竜也(47)、尚希(11)=花巻市【女性】新田彩乃(31)=花巻市【小学生】菅原優作(12)=釜石市【中高生】照井海翔(15)=花巻市【男性30歳以上】佐藤芳行(30)=釜石市

 

(復興釜石新聞 2019年2月6日発行 第763号より)

 

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防災市民憲章をどう浸透させていくか意見を出し合った

防災市民憲章 どう生かす〜継承の思い共有へ、フォーラムで意見交わす

防災市民憲章をどう浸透させていくか意見を出し合った

防災市民憲章をどう浸透させていくか意見を出し合った

 

 東日本大震災の検証と教訓を基に来年3月11日に制定予定の「釜石市防災市民憲章」を、市民生活の中でどう生かすかを考えるフォーラムが8日、釜石市大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。同憲章制定市民会議(丸木久忠議長)が主催し、市民ら約100人が参加。パネル討論などを通じ、憲章の意義を確認するとともに周知のあり方を議論した。

 

 同憲章は、あらゆる災害から「命を守る」ための市民の誓いを▽備える(訓練で避難の大切さを体で理解する)▽逃げる(避難の繰り返し、素早い率先避難で周りの避難も促す)▽戻らない(一度逃げたら決して戻らない。家族で避難の仕方を確認し、信頼関係を築き行動する)▽語り継ぐ(災害から学んだ生き抜く知恵を語り継ぐ)―の4つの行動で示す。

 

 フォーラムでは同市民会議顧問、岩手大の齋藤徳美名誉教授がモデレーターを務め、3人が意見を交わした。

 

 震災前、釜石東中教諭として防災教育を推進した、岩手大大学院の森本晋也准教授は「教訓をつなぐ大きな力となるのは『教育』。教えて伝えるだけでなく、自ら学ぶことがキーワード」とし、授業や訓練など事あるごとに憲章に触れ、「なぜ、その行動が必要かを考えさせることが重要」と述べた。

 

 市防災会議委員の平野因さんは「定時に流れる愛の鐘のように、日常的に(憲章を)耳にする機会を作ることが肝心ではないか」と提言。介護支援専門員として高齢者と接する立場から「一緒に考え、答えを出すという介護の姿勢を防災でも生かせたら」と望んだ。

 

 釜石出身で桜美林大4年の小松野麻実さんは、3年時に防災士の資格を取得。「世代を超えた市民ワークショップや既存のプログラム(震災学習ツアー、語り部)に憲章を盛り込み、教訓を伝えていければ。(単に目にするだけでなく)人から教わることが大事」と実感を込めた。

 

教訓継承へ思いを発信する洞口留伊さん

教訓継承へ思いを発信する洞口留伊さん

 

 最後は、釜石高2年の洞口留伊さん(鵜住居小、釜石東中卒)が「失われた命を無駄にせず次につなげていくために、今度は私たちが語り継ぐ番。体験したからこそ伝えられること、備えられることを一人でも多くの人に発信していくべき」と継承への強い思いを発表した。

 

 同憲章は、鵜住居町に整備中の「釜石祈りのパーク」(来年3月完成予定)に設置するモニュメントに刻まれる。

 

(復興釜石新聞 2018年12月12日発行 第748号より)

 

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釜石市学校給食センターの完成イメージ図

より安全・安心な給食へ、釜石市学校給食センター着工〜釜石北高の跡地に整備、上中島町から移転新築

釜石市学校給食センターの完成イメージ図

釜石市学校給食センターの完成イメージ図

 

 釜石市学校給食センターの新築工事地鎮祭は9日、鵜住居町の建設地で行われた。上中島町にある現センターの老朽化や、東日本大震災後に仮設校舎敷地内に整備された調理場を集約させるためで、2019年度中の完成、20年4月からの供用開始を予定。アレルギー食専用スペースの確保、災害時の炊き出しなど防災対応も考慮した、より安全で安心な学校給食を提供する施設の整備に向け、関係者は工事の無事を祈った。

 

 現センターは1991年に小学校の完全給食を実施するため供用を開始。震災後は中学生を含めた対応にするため、センターのほかに鵜住居、唐丹地区にも仮設の調理場を設置して市内全小中学校の完全給食を行ってきた。

 

 開設から30年近く経過することによる施設や設備の老朽化、20年7月までとなる施設の賃貸借期間、学校給食衛生管理基準と大量調理施設衛生管理マニュアルに基づく施設整備が必要なことなどから、センターを移転新築することになった。

 

施設の建設予定地

施設の建設予定地

 

 新たなセンターは、旧釜石北高跡地の一部に整備。敷地面積約5265平方メートルの市有地に鉄骨造り一部2階建て、延べ床面積2516平方メートルの施設を建てる。

 

 市内小中学校14校全てを対象に、現在稼働するセンター約2千食と鵜住居の仮設調理場約360食の調理機能を集約した施設となる。新たにアレルギー対応調理室や炊飯設備、施設見学通路、試食会などもできる会議室を設置。太陽光発電、非常用発電設備、災害時の炊き出し対応ができるよう既存の調理器具を活用した防災倉庫も設ける。

 

 工事費は約17億円。日鉄住金テックスエンジ、興和電設、東北水道工事が施工する。

 

くわ入れする野田市長

くわ入れする野田市長

 

 施工者が主催した地鎮祭には、関係者約40人が出席。くわ入れなどの神事を行った後、建築主の野田武則市長が「次代を担う子どもたちの成長を育む施設を無事に完成させてほしい」とあいさつした。

 

(復興釜石新聞 2018年11月14日発行 第740号より)

 

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中学生の力強さに信頼を寄せる児童は安心の笑顔

「助ける人」へ地域防災リード〜鵜住居小と釜石東中 初の合同避難訓練、中学生が小学生を誘導

中学生の力強さに信頼を寄せる児童は安心の笑顔

中学生の力強さに信頼を寄せる児童は安心の笑顔

 

 釜石市鵜住居町の鵜住居小(中軽米利夫校長、児童138人)と釜石東中(佐々木賢治校長、生徒117人)は4日、合同総合防災訓練を行い、中学生主導で避難者の誘導や避難所開設に当たった。

 

 両校は、東日本大震災前から合同で避難訓練を行っていた。震災時、中学生は率先避難を徹底。当時小学生だった生徒たちは現在、率先避難者はもちろん、「助けられる人から助ける人へ」と地域防災をリードする「率先支援者」にもなり得るよう学びを深めている。

 

 東中の体育館は地域の避難場所に指定されていて、今回の訓練は避難した後に避難所でできる活動について学び、行動できる力を身に付けてもらうことなどが狙い。逃げることだけではない、総合的な防災訓練として初めて合同で行った。

 

 地震発生で大津波が襲来するとの想定で実施。高齢者、けが人、外国人観光客、地域住民などに扮(ふん)して校庭に逃げて来た鵜小の中学年、中学校棟4階に避難した低学年の児童を東中の2年生が誘導した。3年の生徒は体育館に避難所を開設し、避難者に名前や年齢などを紙に書き込むよう促した。高学年の児童は小学校棟の教室を使って避難所の設営を学習。中学1年生は炊き出し、応急仮設トイレづくりに取り組んだ。

 

 車椅子使用者役の小林孝一郎君(4年)は「中学生が車椅子を持って階段を上っていて大変だと思った。真剣にやることを心掛けて訓練に参加して、逃げる場所や経路をしっかり確認できた。(中学生と)一緒に逃げられるのは安心」と笑みを見せた。

 

 震災時に小学1年生だった佐々木里桜(りお)さん(3年)は、中学生に手を引かれて津波から逃げたことを記憶しているという。「今度は私たちの番」と責任感を持ちながら訓練に臨み、今回は間仕切りの設置や備蓄用パンの配布など避難所運営を担った。「力仕事で大変だなと思うものもあるが、臨機応変に対応できた」と手応えを感じた様子。率先避難者として逃げ、助ける人になれるよう、積極的に行動できる力を磨きたいと意識を高めた。

 

(復興釜石新聞 2018年10月6日発行 第729号より)

 

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無料配達サービスで「一層の社会貢献を」と千葉店長

運転免許証自主返納者に無料配送、マイヤ釜石店〜高齢者の負担軽減、交通事故の減少願う

無料配達サービスで「一層の社会貢献を」と千葉店長

無料配達サービスで「一層の社会貢献を」と千葉店長

 

 高齢者や障害者が購入した商品を無料で自宅に届ける配送サービスを行っているスーパーマーケット、マイヤ(本社・大船渡市)は1日から、釜石市鈴子町の釜石店(千葉利之店長)で新たに、運転免許証を自主返納した人を配送サービスの対象に加えた。千葉店長はこの日、釜石警察署(石川康署長)を訪ね、「免許返納による買い物の不便さの軽減と、返納の促進が交通事故の危険性減少につながるよう願う」と報告した。

 

 同社は16店舗のうち大船渡店と釜石店で3年前から、高齢者、妊婦、障害者、または5千円以上の購入者の自宅まで無料配送している。千葉店長によると、利用者は着実に増加。曜日によって違いはあるが、1日10~20件。お盆や年末の繁忙期には50件にも上る。利用者の99%はお年寄りで、大船渡店より利用件数が多いという。

 

 「市内全域を対象にするので、効率的にコースを選んでも配送時間は片道1時間半。利用者の増加に対応し、配送車両1台を加え2台体制にした。担当スタッフも増員した。コストは掛かるが、社会貢献の一つと考えている」と千葉店長。

 

 新たに対象に加えた運転免許の自主返納者について、千葉店長は「自分の運転に不安を抱えながら、通院や買い物などに支障が出る不便さからハンドルを握り続ける人の心配が、いくらかでも軽くなればいい」と願う。

 

 石川署長は「交通死亡事故では高齢者の被害とともに、高齢者の運転中も多い。車がないと生活が難しくなる。(この事業は)免許を返納した人への支援の力になる」と期待した。

 

石川署長(左)は「高齢者の事故抑止へ」と激励

石川署長(左)は「高齢者の事故抑止へ」と激励

 

 道交法で自主返納制度を導入したのは1998年4月。4年後、「免許証=身分証明書」の利便性を失う懸念に対応し、返納者の申請による「運転経歴証明書」の発行を開始した。2012年から、銀行などでの本人確認書類として使用可能になった。

 

 マイヤ釜石店で同証明書を提示すると、配送サービスを受けることができる。

 

 なお、県警本部は1日から、運転免許の自主返納申請を交番、駐在所でも受け付けている。従来は受付窓口が運転免許センターや警察署本署に限定されていたが、申請者の利便性を考慮した。

 

(復興釜石新聞 2018年10月6日発行 第729号より)

 

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片岸地区を背景に防潮堤の階段を上る地元住民ら

鵜住居川水門、片岸海岸防潮堤工事現場公開〜地元住民「万里の長城だ」、ラグビーW杯までに防護機能完成

工事が進む片岸海岸防潮堤の上から鵜住居川水門を望む

工事が進む片岸海岸防潮堤の上から鵜住居川水門を望む

 

 東日本大震災で津波に直撃された釜石市の鵜住居川河口に新たに建設が進む「鵜住居川水門」と、津波で壊れた防潮堤の再建が進む「片岸海岸防潮堤」の工事現場が9月29日、地元住民に公開された。施工する県沿岸広域振興局土木部によると、水門と防潮堤を合わせた津波防護機能は今年8月末までに75%を確保。背後に完成した釜石鵜住居復興スタジアムで1年後に開かれるラグビーワールドカップ(W杯)に向け、防潮堤は来年3月末まで、水門は同8月末までに防護機能を完成させる。

 

片岸海岸防潮堤と鵜住居川水門の完成イメージ

片岸海岸防潮堤と鵜住居川水門の完成イメージ

 

 鵜住居川水門は延長236メートルで、TP(海面からの高さ)14・5メートルで設計。深い所では30メートル以上にも及ぶ鋼鉄製の基礎杭(くい)を1100本も打ち込み、支える。水門は津波を受け止める5つのカーテンウオールとゲートで構成。上部に4つの機械室が置かれ、遠隔操作で開閉する。

 

 一方、同水門と一体で津波防護機能を発揮する片岸防潮堤は延長818メートルで、堤体の高さは水門と同じく14・5メートル。東日本大震災の津波で旧防潮堤が壊れた教訓から、より粘り強い工法が採用された。堤体上部には高さ1・1メートルの柵が設置され、完成後は散策路としても活用される。

 

片岸地区を背景に防潮堤の階段を上る地元住民ら

片岸地区を背景に防潮堤の階段を上る地元住民ら

 

 工事はいずれも2014年から始まり、工期は防潮堤が19年3月、水門は20年3月まで。工事費は水門約188億円、防潮堤約123億円の合わせて約311億円を見込む。

 

 両施設の工事現場が地元住民に公開されるのは初めて。片岸地区の20人が見学会に参加した。

 

 工事を担当する県沿岸広域振興局土木部復興まちづくり課の及川郷一課長は「震災から7年半が経過し、ようやく水門と防潮堤の工事現場をお見せすることができるようになった」と、あいさつ。参加者を堤体上部まで案内し、水門の工事現場まで歩いた。

 

初めて住民に公開された鵜住居川水門の工事現場

初めて住民に公開された鵜住居川水門の工事現場

 

 鵜住居町外山地区の仮設住宅で暮らす山崎隆男さん(82)はこの日、片岸町の元自宅があった場所に新しい宅地を引き渡されたばかり。新しい防潮堤の上から周辺を見渡しながら、「万里の長城だ。これなら大丈夫」と、つぶやいた。

 

 片岸地区住民で釜石市消防団の団長も務める山崎長栄さん(71)は「立派な防潮堤はできたが、大きな地震があったらまず、高台に逃げることを基本にしなくては」と戒め、参加者に呼び掛けた。

 

(復興釜石新聞 2018年10月3日発行 第728号より)

 

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スタジアムを懸命に走る鵜住居小の児童たち

「てんでんこ」忘れない、復興スタジアムを駆け抜ける〜鵜住居小でマラソン大会、児童らの走る姿が地域の力に

スタジアムを懸命に走る鵜住居小の児童たち

スタジアムを懸命に走る鵜住居小の児童たち

 

 鵜住居小(中軽米利夫校長、児童139人)で長年続けられてきた校内マラソン大会が名称を「復興きねん てんでんこマラソン大会」に変え、9月28日に開かれた。コースも新たにし、会場となったのは震災前に同校があった場所に整備された釜石鵜住居復興スタジアム。全校児童は、自然と調和した開放感がいっぱいのスタジアム敷地内を周回し、青々とした芝が広がるメイングラウンドにゴールするコースを懸命に駆け抜けた。

 

 新校舎での生活をスタートさせた昨年の大会は、学校敷地内のコースで行った。今年、震災復興への希望が満ちあふれる同スタジアムがオープンしたことで進むまちの再生を実感、さらなる地域の発展を願って、大会を新装。新たな名称には、震災時、先輩たちがこの場で実践した「逃げる」という行動を「忘れない」との思いが込められている。

 

 開会式は同校体育館で行い、中軽米校長が「練習の成果を披露する日。走り終わった後、『精いっぱいやり切った』と思えるよう頑張ってほしい」と激励。スタジアムに会場を移し、低学年、中学年、高学年に分かれ、それぞれ約1キロ、約1・5キロ、約2キロのコースに挑戦した。

 

 雲は多いが、時折暖かい日差しが感じられる空模様の下、まず中学年が先頭を切ってスタート。他の学年の児童や応援に駆け付けた保護者らの「頑張れ」「前へ」「もう少しだよ」などの声援を受けながらゴールを目指した。

 

 この後、約30分おきに低学年、高学年の順でスタート。全員が完走し、各学年の男女3位までを表彰した。今回初めて木製のメダルを用意。昨年5月に発生した尾崎半島の林野火災で焼けた木が使われた。

 

 3年生の1、2位を競ったのは双子の小澤奏志君、煌志君兄弟。一周200メートルの校庭を1万周走る練習を全校で取り組み、「力がついて本番で生かせた。スタジアムは広くてすごい。芝生に入ってから、すごく気持ちよく走れた」と声をそろえた。

 

 6年生女子の1位は山陰瑠理さん。「鵜小があった場所、『てんでんこ』を忘れないようにと思いながら走った」と振り返った。

 

 「子どもたちが懸命に走る姿は地域の力になる」と見守る中軽米校長。新たなスタートを切った大会が「中学生、保護者、地域住民が参加するような行事になれば」と期待する。

 

(復興釜石新聞 2018年10月3日発行 第728号より)

 

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釜石市新庁舎建設基本設計案を選定、佐藤総合計画東北オフィスに決定〜市民の命をつなぐ防災拠点へ、「みんなのホール」を交流スペースへ

釜石市新庁舎建設基本設計案を選定、佐藤総合計画東北オフィスに決定〜市民の命をつなぐ防災拠点へ、「みんなのホール」を交流スペースへ

釜石市の新庁舎完成イメージ

釜石市の新庁舎完成イメージ

 

 釜石市が天神町の旧釜石小跡地に建設する新市庁舎の基本計画設計業務委託公募の公開プレゼンテーションは26日、大町の情報交流センター釜石PITで行われ、佐藤総合計画東北オフィス(仙台市、早川謙二代表)が最終交渉権者に決定した。同社の提案は、議会・行政棟と会議棟の交点に「みんなのホール」を設け、市民交流スペースとするのが特徴。選定審査では、役所としての機能面、防災拠点としての信頼性などが高く評価された。これを受けて市は、2020年度着工、21年度完成を目指して計画を進める。

 

 同社の提案は、「釜石の絆と命をつなぐ防災庁舎…市庁舎のすべてを災害対応で使いきる」がコンセプト。北側の「東西軸の議会・行政棟」をベースに、南側に向かって市民を迎え入れる「南北軸の会議棟」を配置。その交点に「みんなのホール」「庁議室(災害対策本部)」などを造り、市民の命をつなぐ防災拠点とする。

 

 議会・行政棟は4階建てで、最上階に災害時の一時避難所ともなる議会フロアを配置。市民が一番利用する窓口を1階に置き、2階に事業部門・教育委員会を配置する。壁面の多くはガラス張りとし、市民に開かれた市役所をアピールする。

 

 公開プレゼンテーションでは4者が基本計画設計を提案した。最終的に選定された設計について、業務委託選定委員会の審査委員長を務めた南正昭岩手大教授(新市庁舎建設検討委アドバイザー)は「市民の交流、参加を促すようなコンセプトが高く評価された。交流スペースとするピロティ―は防災対応でも活用できる」とした。

 

業務委託選定委員会の委員長を務めた南正昭岩手大教授(中央)と佐藤総合計画東北オフィスの関係者

業務委託選定委員会の委員長を務めた南正昭岩手大教授(中央)と佐藤総合計画東北オフィスの関係者

 

 佐藤総合計画のプレゼンテーションを担当した飯柴耕一副代表(1級建築士)は「防災拠点として確実に防災力が高まる庁舎を考えた。市民との交流、協働も促すことができる。復興のシンボルとなる新庁舎を一日も早く完成させたい」と思いを込める。

 

 釜石市の新庁舎建設検討委は1986年に設置。同委の報告書をもとに94年には鈴子町に建設用地を取得したが、2010年の市庁舎建設検討懇話会で示された「天神町地区の方がふさわしい」との意見を受けて方針を転換。東日本大震災後の14年に釜石小跡地を適地と決定。16年に新市庁舎建設検討委が設置され、これまで6回にわたる協議が重ねられてきた。

 

(復興釜石新聞 2018年9月29日発行 第727号より)

 

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防災活動と地域貢献で栄誉を受けた市消防団(山崎団長・中)、野田分団長(右)が市長へ報告

防災功労で表彰受ける、さらなる意識高揚を誓う〜釜石市消防団(680人)、野田光利さん(第4分団)

防災活動と地域貢献で栄誉を受けた市消防団(山崎団長・中)、野田分団長(右)が市長へ報告

防災活動と地域貢献で栄誉を受けた市消防団(山崎団長・中)、野田分団長(右)が市長へ報告

 

 防災の日(9月1日)にちなみ防災功労者として内閣総理大臣表彰を受けた釜石市消防団(山崎長栄団長、団員680人)、第60回岩手県民の警察官・消防職団員表彰(産経新聞社主催)を受けた野田光利さん(71)=釜石市消防団第4分団長=は21日、野田武則市長に受賞を報告した。山崎団長と野田さんが市長室を訪ね、防災意識のさらなる高揚を図り、市民の生命と財産を守りたいと熱い思いを伝えた。野田市長は「尾崎半島の大規模林野火災で鎮火に奮闘したほか、多くの災害で活躍している。今後も防災に尽力してほしい」と激励した。

 

 防災功労者表彰式は18日に東京の総理大臣官邸で行われ、山崎団長(71)が出席、受領した。市消防団は昨年5月に発生した尾崎半島林野火災で、延べ776人の団員が長期に及ぶ火災防御活動で鎮火に貢献。消火活動での徹底した安全管理も高く評価された。受賞は東日本大震災の翌年以来2回目。

 

 山崎団長は「総理大臣表彰はありがたい名誉だが、災害現場での活動に対するもので、正直、受賞しない方が(安全で)いい」としながらも、「団員のがんばりが認められた栄誉であり、うれしい」と語った。

 

 一方、岩手県民の警察官・消防職団員表彰は18日に盛岡市で行われた。釜石市の消防団員では野田さん=野田町3丁目=が2人目。1976年に入団し42年間、地域防災に努めてきた。2013年から現職。また長年、町内会活動にかかわり、幼少年の教育と健全育成にも尽力する。入団以前には、盗難事件の解決に協力し、県警本部長表彰を受けた。2年前には消防庁長官表彰を受けている。

 

 野田さんは「今回の栄誉は縁のないものと考えていたので、驚いている。団長、関係者のおかげと、身の引き締まる思いだ。多くの人の絆を大切にして、今後も地域のために努める」と語った。

 

(復興釜石新聞 2018年9月26日発行 第726号より)

 

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地震・津波避難訓練を実施します

地震・津波避難訓練を実施します

9月1日の「防災の日」に、地震・津波避難訓練を実施します。

 

いつかまた必ず来る地震・津波に備え、犠牲者を出さないよう、市民・企業・団体の皆さんの協力と参加をお願いします。

日時

平成30年9月1日(土) 8時~8時40分

想定内容

9月1日(土)8時に釜石市で震度5強の地震を観測。
8時3分に岩手県沿岸に大津波警報を発表。
当市への津波到達予想時刻は8時30分ごろ、巨大な津波が予想されると発表された。

訓練内容

①8時に、防災行政無線で緊急地震速報の警報音を鳴らします
②落下物などから身を守る行動を取ってください
③ 沿岸部の人は、地震の揺れがおさまったら、避難の呼び掛けを待たず、直ちに近くの高台か津波避難場所に避難してください
④ 防災行政無線で数回、大津波警報のサイレンを鳴らし、避難指示を伝達します(英語での呼び掛けも行います)
⑤ いったん、高台や津波避難場所に避難したら、終了の放送があるまで低い所には戻らないでください
⑥ 市内陸部の集会施設を管理している町内会などの人は、避難者が来ることを想定して施設の鍵を開けて受け入れ体制を取ってください

津波災害緊急避難場所

「釜石市防災・暮らしのガイドブック」や市のホームページ、各地区生活応援センターで確認できます。
避難場所一覧はこちら

注意事項

①避難するときは、車を使わないでください
②訓練中は、緊急地震速報の警報音やサイレンが鳴りますが、実際の災害と間違わないでください
③この訓練は実際の災害と違い、エリアメール・緊急速報メールの配信は行いません
④実際の災害が予想される場合など、状況によっては中止する場合があります

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 危機管理監 防災危機管理課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8441 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/bosai_saigai/oshirase/detail/1212042_2223.html
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再建された集会所・消防屯所の併設施設は新神住民活動を後押し

地域コミュニティの再構築へ、活気ある町内会へ住民一丸〜鵜住居町 新田神の沢、集会所・消防屯所の完成祝う

再建された集会所・消防屯所の併設施設は新神住民活動を後押し

再建された集会所・消防屯所の併設施設は新神住民活動を後押し

 

 東日本大震災の津波で被災した釜石市鵜住居町、新田神の沢集会所・消防屯所の併設施設が以前と同じ場所に完成し、その祝う会が13日、同集会所で開かれた。地元住民ら50人が出席し、地域コミュニティーセンターの再建を喜び合った。

 

 祝う会を主催した新田神の沢(新神)町内会の藤原吉明会長は「津波で当町内会でも40人以上の犠牲者を出し、集会所がなくなった。地域の集会や郷土芸能の練習には地域住民の施設や自宅を提供してもらった。この新しい施設を中心にコミュニティーをつくり直す。末長く大事に使い、多くの被災住民が戻り、以前のように活気ある町内会にしたい」と意欲を示した。

 

 野田武則市長は「以前と同じ規模というが、広く明るく感じる。鵜住居町では来年、ラグビーワールドカップ(W杯)が開かれる。釜石の新しい歴史をつくるステップに、『鵜住居』を国内外に発信しよう」と祝辞を述べた。

 

 岩崎吉平さん(岩崎商店会長)が旧施設を住民の総力で建設した逸話を紹介し、乾杯の音頭を取った。

 

木の香もすがすがしい念願の拠点施設の完成を祝う住民

木の香もすがすがしい念願の拠点施設の完成を祝う住民

 

 新施設は釜石市が建設。敷地、規模は旧施設と同じだが、冷暖房をエアコンに改善した。355平方メートルの敷地に、駐車場用地149平方メートルを確保。木造2階建てで、延べ床面積300平方メートル。集会所は仕切りがある55畳の会議室のほか、給湯室、トイレを備え、2方向の階段で出入りできる。1階の屯所には車庫、資機材置き場、会議室、休憩室を配置した。事業費は約9590万円。

 

 旧施設は新神町内会が1978年に建設。2階に集会所、1階は消防団第6分団第8部(岩崎有光部長、19人)の屯所だった。震災で建物とともに消防ポンプ車や資機材を失った。仮屯所は2カ所を転々と移動する中、新たな消防ポンプ車が2013年に配備された。

 

 新神町内会は震災前、約155世帯が暮らし、住宅の86%が被災した。現在、会員は約100世帯で、30戸が工事中、または建設を予定している。新たに移転して来る住民もあるという。

 

(復興釜石新聞 2018年5月16日発行 第689号より)

 

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