釜石道 事故抑止へ全力、県警高速隊釜石分駐隊活動開始〜釜石署で発足式、隊員19人 決意新たに


2019/04/19
復興釜石新聞アーカイブ #防災・安全

佐藤釜石分駐隊長は隊員と共に安全への決意を表明

佐藤釜石分駐隊長は隊員と共に安全への決意を表明

 

 県警(島村英本部長)は釜石周辺の高速道路網が整備されたことを受け、交通の安全を担う高速道路交通警察隊釜石分駐隊を編成。11日、釜石警察署で発足式を行った。島村本部長の激励を受け、佐藤喜博分駐隊長(警部)ら隊員19人は、東日本大震災からの復興を支える大動脈の交通事故抑止へ決意を新たにした。

 

 島村本部長は「三陸沿岸道路及び東北横断自動車道釜石秋田線は沿岸地域の『希望と命の道』といわれる。釜石分駐隊は治安確保、交通事故防止で復興の一助を担うよう願う。隊員は緊張感を持った高い士気の職務執行を」と激励した。

 

島村本部長(前列中央)ら幹部も隊員を激励

島村本部長(前列中央)ら幹部も隊員を激励

 

 釜石市の窪田優一副市長、南三陸国道事務所の折笠徹所長はそれぞれ、分駐隊への期待を述べた。高速道路交通警察隊の吉田孝夫隊長(警視)が謝辞。佐藤分駐隊長は「隊訓(融和団結、敏速確実、創意実行)を順守し、釜石秋田線、三陸沿岸道路の治安を確保し、事故防止に全力を尽くす」と決意を表明した。

 

 東北横断道釜石秋田線の釜石道は3月9日に釜石ジャンクションで三陸沿岸道と結節、全線が開通した。これを受け、県警は高速道路交通警察隊に釜石分駐隊を新設した。同警察隊は本隊のほか、北上、西根、一戸に釜石を加え4分駐隊で編成し、吉田隊長以下90人体制で活動する。

 

 釜石秋田線での活動は、花巻以東の延伸に応じ、2013年6月、本隊直轄隊釜石対策班を花巻市東和町に設置していた。釜石分駐隊の発足に伴い、同分駐隊東和分遣班に改称した。パトカー、事故処理車など合計9台を運用する。

 

 釜石分駐隊の管轄範囲は釜石市を中心に釜石道66・4キロ、三陸道は宮城県境から釜石北インターチェンジ(IC)まで約60キロ。大槌町内の整備に伴い、管轄区間はさらに伸びる。

 

 佐藤分駐隊長は「高速道路の安全確保が第一の職務。大動脈の交通障害は社会的な影響が大きい。利用者には、天候と路面状況に応じた速度、十分な車間距離に留意してほしい。動物の飛び出しによる衝突事故も散見される」と安全運転を呼び掛けた。

 

(復興釜石新聞 2019年4月10日発行 第781号より)

 

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