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お披露目された複合遊具で遊ぶ子どもたち

子どもたちの歓声響く 釜石・唐丹町、小白浜地区コミュニティ広場に遊具4台

お披露目された複合遊具で遊ぶ子どもたち

お披露目された複合遊具で遊ぶ子どもたち

 
 釜石市が唐丹町の「小白浜地区コミュニティ広場」に整備を進めていた遊具がこのほど完成し、6日、住民らにお披露目された。滑り台やうんてい、ロッククライムパネルなどが一体となった複合型の遊具などを設置。早速子どもたちが元気よく遊び回り、歓声を響かせた。
 
 同広場は東日本大震災後に造られた防潮堤内側の市有地に整備され、唐丹小中学校が建設中の時には仮設グラウンドなどとしても利用されてきた。仮設の役目を終えた後も地域住民から「広場を残してほしい」との声があり、市では活用法を検討。「子どもたちの遊び場をつくろう」「にぎわいが生まれる場に」と遊具の設置を決めた。
 
子どもたちは設置されたばかりの遊具で思い思いに遊ぶ

子どもたちは設置されたばかりの遊具で思い思いに遊ぶ

 
 設置されたのは、▽2つの滑り台に、登山用ロープを使った揺れるトンネルなどのアスレチック要素の高い遊びを組み合わせた児童向けの複合遊具▽ビー玉や鏡を使った感覚遊びのパネルを多く取り入れた3~6歳が対象のミニ滑り台▽子どもたちが大好きな揺れる遊具▽3連のうち一つに身体を背もたれに固定するサポートが付いているブランコ―の4種。事業費は約1000万円で、宝くじの助成金を活用した。
 
住民らはテープカットをして利用開始を喜んだ

住民らはテープカットをして利用開始を喜んだ

 
 6日は広場で遊具の利用開始セレモニーがあり、唐丹小の児童やグラウンドゴルフを楽しむ住民ら約60人が参加した。市の菊池公男市民生活部長は「いい場所にしようと地域みんなで考え、作り上げた。たくさん遊んで、広場を盛り上げてほしい」とあいさつ。参加者の代表がテープカットをして完成を祝った。
 
 子どもたちはお目当ての遊具に向かって駆け出し、思い思いの遊びを楽しんだ。齊藤瑛飛斗君(6年)は「遊具のある遊び場が近くにできて、うれしい。友達と一緒に来て、いっぱい遊びたい」と喜んだ。
 
プルルン!子どもたちは揺れる遊具が大好き

プルルン!子どもたちは揺れる遊具が大好き

 
遊具が設置された広場の脇にはグラウンドゴルフなどを楽しめるスペースも

遊具が設置された広場の脇にはグラウンドゴルフなどを楽しめるスペースも

 
 小白浜町内会の佐々木啓二会長(78)は「子どもたちの声を聞くだけで楽しい気持ちになる」と目を細める。遊具が設置された広場のすぐそばでは高齢者らがグラウンドゴルフを楽しんでいるといい、「子どもと高齢者の触れ合い、交流の場にもなればいい」と期待した。

広報かまいし2022年4月1日号(No.1782)

広報かまいし2022年4月15日号(No.1782)

広報かまいし2022年4月15日号(No.1782)
 

広報かまいし2022年4月15日号(No.1782)

広報かまいし2022年4月15日号(No.1782)

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【P1】
表紙
【P2-5】
令和4年度施政方針
【P6-7】
令和4年度予算のあらまし
市長のつぶや記
【P8】
新型コロナワクチン接種のお知らせ
【P9】
かまいしエール券取扱店募集
釜石市文化芸術振興事業補助金 対象募集
ワクチン接種会場へのタクシー料金無料
【P10-11】
震災から11年
【P12】
市民のひろば
【P13-15】
まちのお知らせ
【P16-17】
保健案内板
保健だより
【P18】
かまいし春祭り 他

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022032800050/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
甲子町の桜並木周辺で行われた清掃活動=2日

きれいな環境で花見を! 釜石・桜の名所で開花を前に市民らが清掃活動

 釜石市の桜の名所、甲子町松倉の甲子川沿いの市道と大町の薬師公園で2、3の両日、市民らによる清掃活動が行われた。ごみのないきれいな環境で花見を楽しんでもらおうと老若男女が汗を流し、美しい景観を整えた。9日から最高気温20度超えの日が続き、初夏の陽気となった市内。各地の桜の開花は一気に加速している。

 
甲子町の桜並木周辺で行われた清掃活動=2日

甲子町の桜並木周辺で行われた清掃活動=2日

 
 松倉の甲子川沿いの市道は、複数種の桜の大木が連なる並木道。2日の「お花見クリーンアップ」と銘打った同所の清掃活動は、環境保護活動団体「かまいし環境ネットワーク」(加藤直子代表)が市民に参加を呼び掛け、毎年実施している。今年は釜石市が後援し、市の広報で事前告知したこともあり、昨年より多い約70人が参加した。

 
 清掃範囲は県立釜石病院裏手から市球技場付近まで。3年目となる新型コロナウイルス感染症の流行を考慮し、今回も一斉参集は行わず、活動時間(午前9時半~10時半)内で自由参加、解散という形をとった。参加者はごみ袋を手に土手や河川敷、並木の下を歩き、さまざまなごみを拾い集めた。

 
甲子川沿いを歩き、ごみを拾う参加者。通行者のマナーアップを願う

甲子川沿いを歩き、ごみを拾う参加者。通行者のマナーアップを願う

 
 空き缶・瓶・ペットボトル、たばこの箱・吸い殻など後を絶たない“ポイ捨て”ごみに加え、金属、ガラス、プラスチック類など悪質な投棄ごみも見つかった。集積場所に持ち込まれたごみの重量は約110キロ。自主的に家庭に持ち帰った分も合わせるとさらに多いとみられる。

 

 祖母と参加した髙橋龍之助君(甲子小5年)は「ごみは思った以上に多かった。こうして捨てる人がいるのは残念」と心を痛めた。野鳥が好きで、甲子川にもよく足を運ぶ。自然環境を守るため、「自分もリサイクルとかを積極的にやって協力したい」と意欲を高めた。

 
この日、桜はまだつぼみの状態。今年も満開の美しい光景を期待

この日、桜はまだつぼみの状態。今年も満開の美しい光景を期待

 
清掃活動に励んだ市民ら。今年は企業など団体での参加もあった

清掃活動に励んだ市民ら。今年は企業など団体での参加もあった

 
 地球温暖化、海洋ごみ問題などが深刻化し、世界中で対策が進む昨今。国内では1日から「プラスチック資源循環促進法」が施行され、事業者がプラスチックごみ削減への取り組みを始めた。加藤代表は「これを機に環境への意識がさらに高まれば。ここでの活動は川から海へのごみの流出防止啓発も狙いの一つ。日常生活から気を付けてほしい」と願った。同ネットワークでは、春と秋の「海ごみゼロウィーク」にも活動を予定する。

 

 SDGs(持続可能な開発目標)への貢献も視野に、市内の企業や団体も環境問題解決への取り組みを活発化させる。今回の活動には新菱和運送の社員や女性奉仕団体「国際ソロプチミスト釜石はまぎく」のメンバーらが団体参加した。
 
大町3丁目の薬師公園で行われた清掃活動=3日

大町3丁目の薬師公園で行われた清掃活動=3日

 
 中心市街地の高台に位置する薬師公園の清掃活動は、みなとかまいし地区会議(事務局・釜石地区生活応援センター)が主催し、3日に行われた。大町、大渡町の住民を中心に約40人が参加。坂道の遊歩道から頂上広場までを清掃し、桜シーズンに備えた。同公園桜まつりとして、園内は紅白のちょうちんで彩られ、3日から夜の点灯(日没から午後9時まで)を開始した。17日まで実施予定。

 

 参加者は各所に散らばり、ごみのほか冬期間にたまった大量の落ち葉を回収。遊歩道の階段などは掃き清掃もしてきれいにした。人由来のごみは少なかったが、吹きだまりの枯れ葉が多く、約1時間の作業で大型ごみ袋約80袋がいっぱいになった。

 
歩行に支障がないよう遊歩道は掃き清掃も実施

歩行に支障がないよう遊歩道は掃き清掃も実施

 
大量の落ち葉も回収し、園内はすっきりとした景観を取り戻した

大量の落ち葉も回収し、園内はすっきりとした景観を取り戻した

 
 大渡町の山口トクさん(94)は今回の参加者の中で最高齢。頂上広場までの急坂も上り切り、作業に精を出した。「全く丈夫だから幸せ。こういう活動があると大体来ている。みんなの元気な顔を見て、若さをもらいたいから」とはつらつ。夫が会社勤めをしていたころは、薬師公園が花見宴会の会場。「家が近いから料理を差し入れたりしてね。楽しかったよ」と懐かしい思い出に浸った。

 
しっかりとした足取りで階段を上る山口トクさん(右)。現役時代は橋上市場で衣料品店を開いた

しっかりとした足取りで階段を上る山口トクさん(右)。現役時代は橋上市場で衣料品店を開いた

 

 同公園は震災後の2016年、復興支援で環境整備が行われ、寄付された桜の苗木が新たに植樹された。桜まつりは震災前、公園周辺の町内会、商店会で組織する「薬師公園愛護会」が続けていたが、震災後に組織は解体。以降は、釜石観光物産協会が協力し、継続してきた。今年は同協会のほか、同地区会議、東部地区事業者協議会の3者の主催でまつりを実施。ちょうちんのほか、コロナ感染対策をしながら桜見物を楽しんでもらうための注意看板を入り口に設置した。

 

 本年度着任した同応援センターの奥村謙治所長は「多くの方々に清掃に協力していただき、非常にうれしい。公園を訪れる人たちがより良い環境で楽しめるようになった。マナーを守り、快く利用していただければ」と話した。

「根浜ハマナスプロジェクト」始動=3月29日

根浜海岸「ハマナス」群生地復活へ 震災から11年 育成プロジェクト本格化

「根浜ハマナスプロジェクト」始動=3月29日

「根浜ハマナスプロジェクト」始動=3月29日

 
 東日本大震災の津波で多くの海浜植物が失われた釜石市鵜住居町の根浜海岸―。同所の原風景である「ハマナス」が咲き誇る海辺を取り戻そうと、市民有志によるプロジェクトが今年も始動した。16日の植樹祭を前に、3月29日、ハマナスの勉強会と種を植えるためのプランター作りが根浜レストハウスで行われ、市内の親子ら16人が参加した。

 

 再生活動には、根浜ハマナスプロジェクト実行委(岩崎昭子代表)が昨春から取り組む。勉強会では、プロジェクトに協力する岩手県立大総合政策学部の島田直明准教授(植生学、景観生態学)から、ハマナスの特性、震災の津波がもたらした根浜海岸の砂浜や植生などの環境変化を学んだ。

 
ハマナスや根浜の海浜植生について震災前と比較しながら説明する島田准教授

ハマナスや根浜の海浜植生について震災前と比較しながら説明する島田准教授

 
今後植える予定のハマナスの種を観察する子ども

今後植える予定のハマナスの種を観察する子ども

 
 ハマナスはバラ科の落葉低木で、初夏に濃いピンク色の花を咲かせる。実はジャムや茶など食品に加工されるほか、花は香水の原料や漢方薬になる。震災前、約1・3キロの砂浜があった根浜海岸にはハマナスの群生が見られたが、津波で砂浜が流失。ハマナスやハマボウフウなど多くの海浜植物が失われた。

 

 プロジェクトでは、津波に耐えたハマナスから採取した種を植えて育て、苗木を海辺に戻すことを目指して活動する。この日は勉強会のあと、種を植えるためのプランター作りも行われた。使われなくなったフォークリストの木製パレットを材料とし、電動ドリルで使う電気はバイオディーゼル燃料で発電。リサイクル、脱炭素と地球環境を意識した取り組みとなった。

 
不用になった木製パレットを再利用し、プランター作り

不用になった木製パレットを再利用し、プランター作り

 
プランターはガスバーナーで焼き付け、仕上げた

プランターはガスバーナーで焼き付け、仕上げた

 
 弟、友人と参加した青木結惟さん(甲子小4年)は「釘とかドリルを使うのが難しかったけど、みんなで協力してうまくできた。ハマナスをたくさん植えて根浜をきれいな海辺に戻したい。花がいっぱい咲くのも見てみたい」と望んだ。

 

 実行委の岩崎代表は根浜の旅館・宝来館のおかみで、同海岸の原風景を知る一人。震災後、白砂にハマナスが咲き誇る以前の海岸の姿を写真で目にし、「この風景に返りたい」との思いを強くした。「幅広い世代が集い、ハマナスを育てながら自分たちも成長していく。海岸を花でいっぱいにするだけでなく、みんなで育ち合う場になれば」と根浜の未来を描く。

 

 16日午前11時からの植樹祭では、プランターへの種まきや育てた苗木の植樹に加え、飲食(テイクアウトのみ)やクラフトの出店などのイベントも予定される。根浜シーサイドのフェイスブックで、当日の内容、日程を見ることができる。

【事業主のみなさまへ】かまいしエール券(プレミアム付飲食交通券・商品券)取扱店を募集します

【事業主のみなさまへ】かまいしエール券(プレミアム付飲食交通券・商品券)取扱店を募集します

新型コロナウイルス感染症拡大により甚大な影響を受けている市内飲食店、小売業者、タクシー事業者等を支援し、地域経済の活性化を図るために、市内各店舗で利用可能なプレミアム付き飲食交通券・商品券を発行します。
 
これに伴い市内事業者を対象に本飲食交通券・商品券を利用できる加盟店を下記のとおり募集しますので、多数ご参加下さいますようご案内します。

申込期限

令和4年4月28日(木)まで

かまいしエール券の加盟店登録ができる事業者

飲食業、小売業、タクシー業、運転代行業、宿泊業、その他新型コロナウイルス感染症の影響を受けている生活関連サービス業

商品券の利用対象にならないもの

  • 土地、家屋購入、家賃・地代駐車料(一時預りを除く)等の不動産に関わる支払い。
  • たばこ事業法(昭和59年8月10日法律第68号)第2条第1項第3号に規定する製造たばこの購入。
  • 有価証券、商品券、ビール券、図書券、切手、官製はがき、印紙、プリペイドカード等の換金性の高いものの購入。
  • 風俗営業等の規制及び業務の適正化等に関する法律(昭和23年法律第122号)第2条(同条第1項第1号、第2号及び第3号を除く)に該当する営業に係る支払い。
  • 出資や債務の支払い(税金、振込手数料、電気・ガス・水道料金など。)
  • 医療保険や介護保険等の一部負担金(処方箋が必要な医薬品を含む。)
  • その他市長が不適当と認めるもの。

申し込み手続きについて

(一社)釜石観光物産協会にある申込書に必要事項を記入し、(一社)釜石観光物産協会に提出してください。なお、申込書は市ホームページのほか、(一社)釜石観光物産協会のホームページからもダウンロードできます。
 

換金について

  • 使用された商品券は、釜石観光総合案内所の窓口にて月曜日~日曜日の営業時間内に換金の受付を行います。
  • 受け付けた商品券に応じた金額を、翌週の水曜日にあらかじめ指定いただいた口座へ振り込みます。
  • 換金に係る経費はありません。

問合せ・提出先

 釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石1F)
 一般社団法人 釜石観光物産協会
 電話番号:0193-27-8172
 ホームページ:https://kamaishi-kankou.jp/

この記事に関するお問い合わせ
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〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / Fax 0193-22-2762 / メール
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食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

街ににぎわいを!鵜住居・トモス3周年記念イベント 食、郷土芸能で人をつなぐ

食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

 

 釜石市鵜住居町の「うのすまい・トモス」の3周年記念イベントが3月26日、開かれた。地元の海と山の恵み、市外のおいしいものを販売する店が集合。鵜住居虎舞の演舞、釜石シーウェイブス(SW)RFCによるラグビー体験もあり、家族連れらが食、郷土芸能、遊びを楽しんだ。

 

 指定管理者のかまいしDMCが主催。地元産の海産物や野菜、そば・うどん、から揚げ、パン、和菓子、ジェラートなど多彩なメニューを売る市内外の約20店が並んだ。この日の朝に水揚げしたホタテ焼きが人気で、調理に精を出した三浦紘子さん(77)は「浜のもののおいしさを分かってもらいたい。女性陣も水産業を支え、復興につなげていけたらいい」と思いを込めた。

 

人気のホタテ焼き。網焼き作業では浜の女性たちが力を発揮した

人気のホタテ焼き。網焼き作業では浜の女性たちが力を発揮した

 

 両手いっぱいに買い物袋を持つ小川町の中村友治さん(68)、洋子さん(74)夫妻は「いろんな店を見て、欲しいものを選べるのが楽しい」と喜んだ。そんな2人のお目当ては「釜石と言ったら、虎舞でしょ」。鵜住居虎舞の保存継承活動を続ける鵜住居青年会の勇ましい演舞と威勢のいい掛け声に大きな拍手を送っていた。

 

力強い虎舞を披露した鵜住居青年会。地域住民に元気を届けた

力強い虎舞を披露した鵜住居青年会。地域住民に元気を届けた

 

 野田結月さん(小佐野小6年)と宮川友梨香さん(双葉小4年)はラグビー体験に「楽しい」と声をそろえた。三陸鉄道を利用して来場。「震災で被害を受けた地域だけど、こういうイベントをやって頑張っているのがすごい」と、まちの熱気を感じ取った様子だった。

 

会場ではラグビー体験を楽しむ人の姿も見られた

会場ではラグビー体験を楽しむ人の姿も見られた

 

 イベントは新型コロナウイルス感染症の影響で客足、活動の場、外出の機会が減る飲食業や生産者、郷土芸能などの団体、地域住民をつなぎ、にぎわいを作るのが狙い。うのすまい・トモス事務局管理責任者の佐々学さん(42)は「コロナの収束が見通せず難しい時期だが、気を付けながらできることをやろうと考えた。人との触れ合い、新しいつながりが生まれ、根付き、釜石を好きになってくれる人が増えるといい」と期待した。

台風19号で崩落 釜石・市道箱崎半島線 排水機能強化し2年半ぶり復旧開通

台風19号で崩落 釜石・市道箱崎半島線 排水機能強化し2年半ぶり復旧開通

崩落箇所の復旧工事がほぼ終わり、3月31日午後5時に開通した市道箱崎半島線

崩落箇所の復旧工事がほぼ終わり、3月31日午後5時に開通した市道箱崎半島線

 

 2019年10月の台風19号豪雨で盛り土が崩壊、3人が死傷した釜石市鵜住居町の市道箱崎半島線の復旧工事がほぼ終了し、3月31日から通行可能となった。復旧にあたっては、災害発生要因となった地中浸透水の排水機能を強化する対策を講じたほか、異常をいち早く察知するために水圧や水位、流量などの計測機器を設置した。津波など災害発生時の半島集落孤立を防ぐ道路機能の復活に、住民からは安堵(あんど)の声が聞かれた。

 

 同路線は東日本大震災の被害を教訓に、箱崎半島部と鵜住居町を走る国道45号を高台通行で結ぶ道路として、山を切り開いて整備。2018年10月に全線開通した(総延長2・8キロ)。翌19年10月13日に発生した台風19号による豪雨被害で、路線の一部が長さ約20メートル、幅約12メートルにわたって崩落。通行中の車2台が転落し1人が死亡、2人がけがを負った。

 

台風19号の記録的豪雨で崩落した現場=2019年10月

台風19号の記録的豪雨で崩落した現場=2019年10月

 

 市は崩落原因の調査、検証を地盤工学の専門家に依頼。検証の結果、崩落は「路面下の盛り土に排水能力を超える多量の浸透水が流入し、限界状態に達した盛り土が崩壊したことによる」との結論が示された。流出した土砂は約2600立方メートルに及ぶ。

 

 検証結果を受け復旧工事では、山から盛り土内へ流入する水量を低減させるため、排水施設に集水井、集排水ボーリング工法を採用。盛り土内には最深部の基盤排水層のほか、2段の中間排水層を整備し、管や砕石で排水効果を高めた。盛り土自体の安定を図るため、地中に網状の補強材を5段にわたって設置した。この他、道路変状の確認や異常時の対応ができるよう水圧、水位計などを埋設。今後、地表に設置する雨量計、水路の流量監視カメラと合わせ、リアルタイムの監視による危険回避策も講じた。

 

山から流れ出る雨水や地中の水を集め、安全に流せるようにした排水施設

山から流れ出る雨水や地中の水を集め、安全に流せるようにした排水施設

 

排水機能を高めた盛り土から水を流すための水路などが敷設された道路脇斜面

排水機能を高めた盛り土から水を流すための水路などが敷設された道路脇斜面

 

4月中の復旧工事完了を目指す。右が鵜住居方面、左が箱崎半島方面

4月中の復旧工事完了を目指す。右が鵜住居方面、左が箱崎半島方面

 

 復旧工事は昨年7月に着工。工事区間55メートルを含め約2キロを通行止めとし、進められた。路盤の安定性を考慮し、路面の本舗装は4月下旬に行う予定。総工費は約2億8千万円。

 

 沿線の鵜住居町根浜地区に暮らす50代自営業男性は「高台の道路はまちの基本線。通ることができないなら意味がない。災害はいつ来るか分からず、避難するのに必要な道路は通すのが先決だと思っていた。通行再開で、ひとまず安心」と歓迎。

 

 箱崎町内会の高橋道夫事務局長(71)は「市中心市街地に出るには、この道路が便利。箱崎と鵜住居を結ぶにこにこバスも通行を再開した。箱崎町は東日本大震災で孤立したので、低地を通らず移動できる道路はありがたい。アップダウンがあるので、冬場の路面凍結への対策も必要」と話した。

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

乗って楽しい!SL銀河 JR盛岡 感謝込め、沿線住民を招待

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

  

 JR東日本盛岡支社は3月26日、釜石線(花巻―釜石間)で運行している蒸気機関車「SL銀河」に、沿線市町に住む家族らを無料招待した。2014年度から運転する同列車を歓迎し、大漁旗を振った出迎えなどで盛り上げを後押ししている沿線の住民に感謝を示そうと企画。車内ではさまざまな催しがあり、多くの親子連れが〝のってたのしい列車〟の旅を楽しんだ。

 

 釜石、花巻、遠野、大槌、住田の5市町在住の小学生がいる家族を対象に募集し、約200人を招待。釜石からは約50人が乗車した。花巻駅を出発し、釜石駅に向かい走る車内ではSLクイズ、子ども用制服を着用して写真撮影などの催しを用意。道中の遠野駅ではヘッドマークとナンバープレートが展示された。釜石駅では、実際の運行に使われている石炭をプレゼント。趣向を凝らしたもてなしで乗客たちの笑顔を誘った。

 

多くの家族連れが蒸気機関車の走りを楽しんだ=3月26日、釜石駅

多くの家族連れが蒸気機関車の走りを楽しんだ=3月26日、釜石駅

 

 降車後に蒸気機関車の前で記念撮影を楽しんでいたのは、米澤心優(こころ)さん(甲子小6年)、悠真(ゆうしん)君(同4年)姉弟。「汽笛の音を汽車の中で聞いたら、響いていてすごかった」「初めて乗った。かっこいい」と目を輝かせた。父健人さん(42)、母美紀さん(45)は「2年以上旅行していない。久しぶりの旅が娘の卒業旅行、いい思い出になった」とにっこり。ステンドグラスやカーテンなどしゃれた内装の非日常空間、車窓から景色を眺めて過ごすゆったりとした時間を満喫し、「地元で楽しめるのが最高」と喜んだ。

 

 SL銀河は、東日本大震災からの復興支援や地域活性化を目的に運行。これまでに約5万7000人が乗車し、鉄道ファンに愛されているが、旅客車の老朽化などに伴い来年春の運行後に終了することが決まっている。

 

s煙を吐きながら鉄橋を進むSL銀河=3月27日午前10時3分、第三甲子川橋梁

煙を吐きながら鉄橋を進むSL銀河=3月27日午前10時3分、第三甲子川橋梁

 

 9年目となる今年上期は4月9日から9月25日まで、土日・祝日を中心に上下計52本の運行を予定。釜石駅の吉田正樹駅長(59)は「鉄道の旅の楽しさを広めてもらえたら。再度乗って、音、匂いを感じてほしい。コロナに負けないような元気、復興の力になる走りを届けたい」と意気込む。

広報かまいし2022年4月1日号(No.1781)

広報かまいし2022年4月1日号(No.1781)

広報かまいし2022年4月1日号(No.1781)

 

広報かまいし2022年3月15日号(No.1780)

広報かまいし2022年4月1日号(No.1781)

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【P1】
鈴子広場の整備完了
【P2-3】
機構改革
市職員の給与状況
【P4-5】
SDGsの取り組み
【P6-9】
【特集】高校卒業後の進路
【P10-11】
市道箱崎半島線の復旧
市民農園の使用者募集 他
【P12-13】
固定資産税のあらまし
【P14-15】
まちのお知らせ
【P16】
釜石シーウェイブスの試合情報 他

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地域づくりに力を注ぎ感謝状を贈られた澤田さん(右から2人目)

退任の地域会議議長に感謝状 釜石市、地域貢献ねぎらう

地域づくりに力を注ぎ感謝状を贈られた澤田さん(右から2人目)

地域づくりに力を注ぎ感謝状を贈られた澤田さん(右から2人目)

 

 釜石市は22日、地域会議議長退任者3人に感謝状を贈った。市役所で行われた贈呈式には、みなとかまいし地区会議長を2017年6月~21年6月まで、2期4年務めた鈴子町の澤田政男さん(73)が出席。野田武則市長は労をねぎらいつつ、「これまでの経験と知識を生かし、後継者の指導をお願いしたい」と期待した。欠席した鵜住居町の花輪孝吉さん、橋野町の和田松男さんには後日、市職員が訪問し感謝状を贈った。

 

 地域会議は、市民参加型のまちづくりを進めるために市内を8地域に分けて組織。それぞれの会議では構成員の地域住民らが地域の問題を考え、解決策を見いだし実践、意見や要望を行政施策に反映させている。

 

 みなとかまいし地区会議は市東部地区(鈴子町~嬉石町)の住民らで構成。東日本大震災の津波で被災した地域だが、市中心市街地でにぎわいの拠点でもあり、多くの復興公営住宅が建設された。既存町内会の住民と復興住宅入居者の関係づくりが課題となっていて、澤田さんは餅つきイベントやごみ拾いウオーキングなどを企画開催し住民の融合・交流促進を図った。

 

「住民の交流維持には地道な活動が必要」と振り返った澤田さん

「住民の交流維持には地道な活動が必要」と振り返った澤田さん

 

 澤田さんは「被災した地域と免れた地域が混在し、とまどいもあった。イベントの企画や運営は得意で、何とか交流するきっかけを作ろうと考えた。次の世代が続けられるよう見守っていきたい」と目を細めた。

 

 花輪さんは13年6月~21年5月まで、4期8年務めた。震災で被災した鵜住居地区の復興に向けて尽力し、郷土芸能による地域活性化の支援、中学3年生を対象にした学習サポート事業を展開。19年のラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催に向け、のぼり旗や看板の設置、おもてなしを学ぶタウンミーティングの実施など機運醸成にも力を尽くした。

 

 和田さんの在任期間は17年6月~21年7月までの2期4年。台風で被害を受けた栗橋地区の河川整備などの復旧活動、大雨・洪水対応の避難施設の設置に向けた提案、県道整備の要望活動などに力を注いだ。世界遺産「橋野鉄鉱山」関連施設の保存に向けた修繕なども実施。食の文化祭、四季まつりなど地域を活性化させる行事にも積極的に協力した。

表彰を受け笑顔を見せる菅原梨花さん(右から2人目)

今春開設、釜石の市民農園「甲子わくわく農園」命名者を表彰

表彰を受け笑顔を見せる菅原梨花さん(右から2人目)

表彰を受け笑顔を見せる菅原梨花さん(右から2人目)

 

 釜石市が今春の開園を予定し甲子町の道の駅釜石仙人峠近くで整備中の市民農園の名称は「甲子わくわく農園」に決まった。考案した甲子小4年の菅原梨花さんに15日、野田武則市長から表彰状と記念品が贈られた。「元気があふれた、楽しいことがたくさんできる場所になってほしい」という意味が込められているという。

 

 市民農園は、▽自然や農業に触れる機会の創出▽定年就農などの担い手対策▽心身の健康維持・増進▽景観維持▽遊休農地の解消-などを目的に設置。名称について、甲子小4年生46人にアイデアを募集した。

 

 市農政推進協議会(佐々木かよ会長)の委員ら十数名で審査。佐々木会長は「栽培、収穫、調理して味わう楽しさ、たくさんのワクワクを想像した。親しみやすく、すてきな名前だ」と評価した。

 

名前に込めた思いや農園への期待を話す菅原さん

名前に込めた思いや農園への期待を話す菅原さん

 

 表彰式は市役所で行われ、野田市長が賞状、佐々木会長は花をかたどった写真立てなどを菅原さんに手渡した。菅原さんは「考えた名前を表彰してくれてありがとうございます。みんなに親しまれて、農園が有名になればうれしい。好きな花や野菜をたくさん育ててほしい」とはにかんだ。

 

 市民農園のほか、国際姉妹都市フランスのディーニュ・レ・バン市で栽培が盛んなラベンダーの鑑賞を楽しめる観光農園の設置も予定する。野田市長は東日本大震災からの「心」の復興、新型コロナウイルスの流行で外出機会が減った市民の癒やしにつながることを期待。菅原さんに「甲子の一員として農園を盛り上げてほしい」と話し掛けた。

 

 2つの農園は道の駅そばを流れる甲子川を挟んだ向かい側、釜石自動車道沿いの面積1746平方メートルの土地を活用し整備。市民農園は全55区画(1区画9平方メートル)で、4月1日号の市広報誌や市ホームページで周知、利用希望者の公募を始める。開園は10日を予定する。観光農園は今夏に一部を開園し、3年後のフルオープンを目指す。

新しい集会所の完成を喜ぶ向定内町内会の住民ら

新集会所完成で開所式 釜石の向定内町内会、住民交流の促進期待

新しい集会所の完成を喜ぶ向定内町内会の住民ら

新しい集会所の完成を喜ぶ向定内町内会の住民ら

 

 釜石市が定内町に整備した向定内集会所が完成し12日、開所式が現地で開かれた。管理を担う向定内町内会(三浦一志会長)の役員や野田武則市長ら市関係者約20人が出席。新集会所が町内活動の核となり、地域の活性化につながることを願った。

 

 定内町2丁目で暮らす約220世帯、420人で構成する同町内会では、小佐野公民館向定内分館を町内活動の拠点として活用してきたが、築50年以上が経過し、雨漏りや床板の傷みなど老朽化が目立っていた。10年以上前から新しい集会施設の整備を市に要望。土地の確保や予算など、一つずつ問題を解決し、念願の新集会所が完成した。

 

 定内橋そばに建てられた新集会所は木造平屋で延べ床面積168・93平方メートル。ホール(約70平方メートル)や和室1室(12畳)、調理室、倉庫・納戸などを備えた。車いすでホールに入ることができるようスロープデッキを設置。建設地は山際で土砂災害などの危険性があり、擁壁を整備。建設費用は8536万円で、過疎債を活用した。

 

完成した集会所を見学する住民ら

完成した集会所を見学する住民ら

 

 開所式で、野田市長は「大いに活用し、互いに見守り合い、安心して暮らせる地域づくりに役立ててほしい」と期待。住民らは、日高寺(礼ケ口町)により営まれた神事で「あたたかな笑顔を発信できる、和合の象徴」となることを願った。

 

 同町内会では集会所を町内会の会合や、住民によるグループ活動、子ども会の集まり、高齢者の体操などに活用する方針。三浦会長(79)は「立派な集会所を大切に使い、地域の交流を図っていきたい」と意欲を見せた。