復興まちづくりや観光振興などで尽力 釜石市、市勢功労者を表彰 9人1団体


2022/11/08
釜石新聞NewS #地域

市勢功労者表彰の受賞者ら。まちの発展に尽くす気持ちを新たにした

市勢功労者表彰の受賞者ら。まちの発展に尽くす気持ちを新たにした

  
 釜石市の2022年度市勢功労者表彰式は1日、大町のホテルサンルート釜石で行われた。復興まちづくり、社会福祉、観光振興、消防防災などで市の発展、市民生活の向上に貢献した市勢功労者として8人1団体を表彰。特別功労者として、漁業の振興発展に尽くした1人をたたえた。
  
野田武則市長(右)から表彰される市勢功労者

野田武則市長(右)から表彰される市勢功労者

  
 野田武則市長は「行政だけでは力の及ばない課題が多く、市民の協力がなければ、まちの発展もない。培ってきた豊かな識見と経験のもと、なお一層の協力を」と式辞。受賞者を代表して渡辺幹男さん(80)が「市民や地域、市勢の振興などに少しでも貢献できたことはこの上ない喜び。この栄誉は周囲の支えや協力のおかげ。市民が安心して暮らし、より魅力的なまちになるよう一層努力したい」と謝辞で応えた。
  
受賞者を代表し渡辺幹男さん(手前)が謝辞を述べた

受賞者を代表し渡辺幹男さん(手前)が謝辞を述べた

  
 保健福祉の向上に力を尽くしているとして表彰されたのは、小佐野町の市立図書館を拠点に活動する「朗読奉仕・ハマナスの会」(藤原由香里会長)。視覚障害者向けに録音CDを制作し、希望者に毎月送っている。会員は50~80代の7人。今年、結成30年を迎えた。
  
 集まるのは月1回。会員それぞれがお気に入りの新聞記事を持ち寄って、録音活動にいそしんでいる。活動歴18年の藤原会長(55)は、会の中では最年少。「お姉さまたちの雰囲気がよく、気持ちが穏やかになる居場所。楽しく活動しながら人の役にも立てる。やりがいがある」と充実感をにじませる。気にかかるのは、会員の高齢化。「集まるのは日曜日。働いていてもできる。若い仲間が増えてくれたら」と望んだ。
  
朗読奉仕「ハマナスの会」の藤原会長(左)。活動継続へ意欲を高める

朗読奉仕「ハマナスの会」の藤原会長(左)。活動継続へ意欲を高める

  
功労者と功績は次の通り。
【自治功労表彰】
▽遠藤幸徳さん(74)=唐丹町 11年に市議に当選し、3期目。市勢発展に貢献
▽柏舘旨緒さん(72)=小佐野町 04~06年に市都市計画審議会委員、13~21年に被災市街地復興土地区画整理審議会委員を務め、都市計画の推進や復興まちづくりに貢献
▽川﨑孝晴さん(75)=栗林町 07~19年まで通算12年間、民生委員・児童委員を務め、社会福祉の増進に貢献
▽菊池秀明さん(75)=甲子町 11年に市議に当選し、3期目。市勢発展に貢献
▽木村琳藏さん(75)=唐丹町 11年に市議に当選し、3期目。市勢発展に貢献
▽澤田政男さん(74)=鈴子町 10~22年まで通算12年間、釜石観光物産協会長を務め、地域経済の発展と観光振興に貢献
▽鹿本勝政さん(71)=両石町 消防団員として45年間にわたり地域防災の任に当たるとともに、市消防団第6分団長の要職を務め、民生の安定に貢献
▽渡辺幹男さん(80)=新町 07~19年まで通算12年間、民生委員・児童委員を務め、社会福祉の増進に貢献
▽朗読奉仕「ハマナスの会」(1992年結成、藤原由香里会長)=小佐野町 結成以来30年にわたり視覚障害者への朗読奉仕を継続して行い、保健福祉の向上に貢献
  
【特別功労表彰】
▽小川原泉さん(71)=箱崎町 16年から6年間、市漁業協同組合連合会長を務め、漁業の振興発展に寄与

 

釜石新聞NewS

釜石新聞NewS

復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。

取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム

釜石のイチ押し商品

商品一覧へ

釜石の注目トピックス