照井翠さん(前列中央左)の初エッセー集出版を祝おうとサイン会に集まった釜石市民ら

俳人 照井翠さん、「釜石の風」出版〜震災の現実を浮き彫りに、エッセーに思い凝縮

照井翠さん(前列中央左)の初エッセー集出版を祝おうとサイン会に集まった釜石市民ら

照井翠さん(前列中央左)の初エッセー集出版を祝おうとサイン会に集まった釜石市民ら

 

 東日本大震災当時、釜石高教諭で、被災の過酷な現状を俳句に詠んだ照井翠(本名・葉子)さん(56)=北上市在住、現北上翔南高教諭=が、2013年から俳誌や新聞に発表してきたエッセーを1冊の本にまとめ、出版した。タイトルは「釜石の風」(コールサック社、税込み1620円)。被災地をつぶさに見つめ、湧き立つ思いをつづった文章が、震災の現実を浮き彫りにする。

 

照井翠エッセイ集 釜石の風

 

 国語教諭で俳人の照井さんは勤務先の釜石高で被災。避難所となった同校で生徒や住民と1カ月余り避難生活を共にした。発災直後から突き動かされるように詠み続けた俳句は、12年に句集「龍宮」として出版され、第12回俳句四季大賞、第68回現代俳句協会賞特別賞を受賞した。

 

 13年に俳誌「藍生(あおい)」を主宰する黒田杏子さんから、エッセー連載の打診を受け、同年11月号から毎月寄稿。連載5年を機に昨年11月、エッセー集出版の話が持ち上がった。同誌に寄せた60回分のエッセーに、共同通信社加盟の全国約40社の新聞紙上や各種俳句総合誌に掲載された文章、国際シンポジウムで講演した要旨などを加え、全255ページのエッセー集が完成した。各編には、照井さん自らが撮影した59枚の写真も添えられる。「藍生」の連載タイトル「釜石の風」が同書にも使われた。

 

 震災後、市内外の被災地を訪ね、見聞きしたこと、感じたことを俳人、教育者の視点で記したエッセー。「震災とは何か」という思索の中で、「この悲しみ、苦しみは決して癒えることはない」と気付かされた。

 

 震災から3年目の「藍生」14年3月号の記述。「被災地では、私達は三月を愛さないし、三月もまた私達を愛さない」。鵜住居地区防災センターの惨劇を書いたこの回は、3年目にして深まる苦悩や絶望を色濃く映し出した。

 

 一方で、釜石高野球部のセンバツ甲子園出場など同校の出来事、復興に向かうまちの様子、自然の営み―といった被災地の希望に焦点を当てた回も。震災にからみながらも「読んでいてどこかほっとする部分」にこだわった。

 

教え子、鈴木大和さん(左)との再会を喜ぶ照井さん

教え子、鈴木大和さん(左)との再会を喜ぶ照井さん

 

 随想という観点から、短い文章の中に思いを凝縮。俳句的手法を用いた文章で、一つの言葉からさまざまな発想、想像を呼び起こすよう構成された。

 

 当初、文章で書くことは考えていなかった。場を与えられ、5年間書き継いできたことで「震災の本質を見つめ、揺れ動く心を書き残すことができた」と話す。復興は進むが、いまだに心の整理がつかない人もいる。

 

 「震災後の日々は永遠に終わらない」

 

 震災から8年―。風化だけでなく、今後、震災自体を知らない世代が増えていく。照井さんは「日付や写真も盛り込み、記録的要素もある。長いスパンで読み継がれてほしい」と願う。

 

(復興釜石新聞 2019年3月16日発行 第774号より)

 

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ガザへの思いを込め、たこを揚げる唐丹中の生徒=唐丹グラウンド

たこ揚げに平和の願い込め、戦地のガザにメッセージ〜震災時の支援に感謝、釜石市内3会場で

ガザへの思いを込め、たこを揚げる唐丹中の生徒=唐丹グラウンド

ガザへの思いを込め、たこを揚げる唐丹中の生徒=唐丹グラウンド

 

 戦闘や封鎖で長期にわたり厳しい生活を強いられるパレスチナ自治区ガザと東日本大震災被災地の釜石を結ぶ「たこ揚げ」が2、3の両日、釜石市内3会場で行われた。ガザ・ジャパン希望の凧揚げ交流会実行委員会が主催。震災以降、日本の被災地に向け、応援のたこを揚げ続けるガザの子どもらに感謝と平和を願うメッセージを届けようと、手作りたこが釜石の大空に舞い上がった。

 

 釜石からガザに向けたたこ揚げは、2015年3月に、NPO法人日本リザルツと国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)の主催で初めて開催。同年11月には、ガザの子ども3人が釜石を訪れ、地元の子どもらと一緒にたこを揚げた。16年3月には、世界12の国と地域に同活動が拡大。平和と子どもたちの夢の実現を願う一大交流イベントに発展した。

 

運営に協力する釜石高2年生と参加者=釜石小会場

運営に協力する釜石高2年生と参加者=釜石小会場

 

 釜石のたこ揚げは今年、釜石小と釜石東中の校庭、唐丹グラウンドで実施。2日間で、子どもから大人まで約80人が参加し、思い思いの絵や文字を書き込んだたこを揚げた。

 

 釜石高の2年生8人は昨年に続き、ボランティアとして運営に協力した。「(ガザへの)恩返しになれば」と話す野呂文香さん。「お互いの国のことを思い、励まし合える関係ってすごくいい。下の世代につなぐのが自分たちの役目」と精力的に活動し、末永い交流を期待した。

 

 初回から継続参加する平田の木下美喜夫さん(69)は「日本の震災復興は着実に進んでいるが、向こうは(被災したまま)全然変わらない。病気とかも多く医療面が心配」と危惧。たこには「今より一歩、前進です。釜石―ガザ」と書き、現地の生活環境改善を願った。

 

 唐丹、平田、白山小の児童で結成する野球スポ少「釜石ファイターズ」の仲間と参加した金野快君(平田小5年)は「ガザには悲しい思いをしている人たちがいる。(たこ揚げで)何か伝わるものがあれば。みんなが楽しく暮らせる世界になってほしい」と思いを込めた。

 

 今年、日本国内では釜石のほか、広島、東京の高校生らがたこ揚げを実施。14日には、釜石・東京・ガザをスカイプでつなぐ交流会があった。当日、ガザでは、「JAPAN DAY」という行事が行われ、釜石の復興状況を伝える写真展も開かれた。

 

(復興釜石新聞 2019年3月16日発行 第774号より)

 

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降りしきる雨の中、遺族らは釜石祈りのパークで犠牲者をしのんだ

名刻む板に語りかけ、「教訓語り継ぐ」決意を胸に〜鵜住居防災センター跡、釜石祈りのパーク

降りしきる雨の中、遺族らは釜石祈りのパークで犠牲者をしのんだ

降りしきる雨の中、遺族らは釜石祈りのパークで犠牲者をしのんだ

 

 多くの犠牲者を出した東日本大震災は11日、発生から8年を迎えた。釜石市が鵜住居町の鵜住居地区防災センター跡地に整備する追悼施設「釜石祈りのパーク」では献花式を行い、人々が鎮魂の祈りをささげた。パーク内に設けられた市防災市民憲章碑、同センター跡地を示す碑の除幕式も。「静かに手を合わせる場に」「未来の命を守るため教訓を語り継ぐ」などとそれぞれ思いや決意を新たにした。

 

鵜住居地区防災センター跡地を示す碑

鵜住居地区防災センター跡地を示す碑

 

 同パークには関連死を含む市民1064人の犠牲者のうち997人分の芳名板と献花台を整備。献花台越しに見上げると、同地区に押し寄せた津波と同じ高さの海抜11メートルの津波高モニュメントが視界に飛び込む。「備える」「逃げる」「戻らない」「語り継ぐ」の4つの行動を刻んだ同憲章碑も建立。命をつなぐための教訓を伝えている。

 

 碑の除幕後に行われた献花式で、野田武則市長は「追悼の場であり、教訓を語り継ぎ未来の命を守る施設としての役割を果たすことを願っている。二度とあの悲劇を繰り返さないとの決意とともに災害に強いまちづくりに取り組む」と哀悼の言葉を述べた。

 

帰らぬ人の名前を見つめ涙ぐむ遺族ら

帰らぬ人の名前を見つめ涙ぐむ遺族ら

 

 雨がまちをぬらしたが、遺族らは帰らぬ大切な人に花を手向けた。芳名板に掲示された、犠牲になった人の名前に触れ涙ぐんでいたのは栗林町の栗澤茂子さん(76)。震災で長男の健さん(当時44)を亡くした。「跡取り、大黒柱を失った。いつまでも悲しいだけ」と吐露。祈りをささげた後、「また来るね」とやわらかなまなざしを残した。

 

 両石町の復興住宅で暮らす洞口定子さん(82)は、「今から行って来るよ。バイバイ」と普段言わない言葉を残して逝った夫悦男さん(当時75)をしのんだ。その日あったことを遺影に報告するのが日課。掲げられた名前にも「両石のみんなで支え合って楽しく過ごしていますよ」とつぶやいた。

 

 野田町の西原多美恵さん(83)は夫秀人さん(当時76)の名が刻まれた札を見つけ、「ここに来れば会えるね」と目を細める。同センター被災者遺族の連絡会の三浦芳男会長(73)は「ここであったことを感じながら、静かに手を合わせる祈りの場であってほしい」と願った。

 

(復興釜石新聞 2019年3月13日発行 第773号より)

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悲願の釜石道全線開通を祝いテープカットする安倍首相ら

釜石道悲願の全線開通、「希望の道」に膨らむ期待〜沿岸道接続、内陸部と直結

悲願の釜石道全線開通を祝いテープカットする安倍首相ら

悲願の釜石道全線開通を祝いテープカットする安倍首相ら

 

 東日本大震災からの被災地復興プロジェクトとして国が整備を進めてきた復興支援道路の東北横断自動車道釜石秋田線は9日、釜石花巻道(釜石市―花巻市、80キロ)の最終区間、釜石ジャンクション―釜石仙人峠間6キロが開通し、全線開通した。東日本大震災から8年。復興道路の三陸沿岸道釜石南―釜石両石間14キロも同時開通し、横断道と接続した。縦、横の両軸が釜石で連結。沿岸と内陸の物流、観光促進などに期待が大きく膨らむ。

 

マップ

 

 開通式は午前10時50分から甲子町の釜石高付近で行われ、関係者や一般参加の市民ら約500人が出席。達増拓也知事は「本県沿岸と内陸が初めて高速交通体系で結ばれる。物流や観光が促進し、復興が加速することを確信する」とあいさつ。釜石市の野田武則市長は「長年の悲願が実現し、感慨もひとしお。震災の多くの犠牲によって加速的な整備が進められたことを忘れてはならない。命の道として機能した三陸沿岸道が一日も早く全線開通し、未来への希望の道となるよう願う」と期待を述べた。

 

 式典の途中から安倍晋三首相が駆けつけ、「この道路を使ってラグビーワールドカップ(W杯)に国内外から観光客が訪れ、力強い復興の姿を感じてほしい」とあいさつ。野田市長らとともにテープカットし、全線開通を祝った。

 

歓迎する子どもらに握手で応える安倍首相

歓迎する子どもらに握手で応える安倍首相

 

 このあと、工事関係や物流業者のトラック、用地提供者が乗ったマイクロバスなど約90台がパレード。釜石市民吹奏楽団のファンファーレに合わせて出発。釜石道から釜石ジャンクションを経由し、三陸道の釜石中央インターチェンジまで約5キロを走った。降り口では大勢の市民らが「祝開通」の小旗を振って車列を迎え、安倍首相も車から手を振って応えた。

 

 用地提供者として開通式に出席した甲子町の佐々木一郎さん(70)は「一日も早い全線開通を願い、インターチェンジ付近にある妻の実家の土地を提供した。便利になって本当に良かった。車で遠くまで出掛けるのが楽しみ」と期待を膨らませた。

 

住吉町の釜石トンネル付近から釜石中央インターチェンジ方向を望む=9日午後3時20分

住吉町の釜石トンネル付近から釜石中央インターチェンジ方向を望む=9日午後3時20分

 

 午後3時、一般車両の通行開始を同インターチェンジ入り口で見守った定内町の及川サツミさん(79)は「この日が来るのを心待ちにしていた。青森、仙台、北上市に住む息子や娘も、連休にはこの道路を使って来たいと言っている」と顔をほころばせた。

 

 釜石花巻道は1990年代に事業化され、2007年には仙人峠道路が先行する形で開通した。震災後は復興のリーディングプロジェクトとして整備が進められ、今年秋に釜石で開催されるラグビーW杯に間に合わせた。釜石花巻道の開通により、花巻市からスタジアムのある鵜住居町までの所要時間は約1時間25分となり、震災前と比べ約40分も短縮する。

 

(復興釜石新聞 2019年3月13日発行 第773号より)

 

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片岸海岸防潮堤への「サイン」掲示のアイデアを募集します

片岸海岸防潮堤への「サイン」掲示のアイデアを募集します

復興事業に係る景観・環境配慮施策の一環として、本年開催されますラグビーワールドカップ2019™の開催にあわせ、来訪される世界各地の皆様へ復興へのご支援に感謝するべく、現在整備中の片岸海岸防潮堤の堤体法面を活用したサイン掲示を実施します。

 

つきましては、このサインに関する市民の皆様のアイデアをご提案いただきたく、下記のとおり募集いたします。

 

応募期間

2019年3月15日から4月14日まで(必着)

お問い合わせ、応募先

都市整備推進室 管理係 電話 0193-27-8437(内線466)
住所:〒026-8686 釜石市只越町3-9-13
メールアドレス: fukko-toshi@city.kamaishi.iwate.jp

応募方法

住所、氏名、電話番号及びサイン案を記載のうえ、メールまたは書簡にて上記宛にお送り願います。

ご提案の条件

①絵や図柄又は文字にて7枠分(1枠あたり概ね20m角)。
②枠内の文字等は概ね縦1m×横2mの板などを組み合わせたドット表示。
③著作権など権利関係の調整が必要ない。
※注意:防潮堤本体に直接描画するものではありません。

 

<工法イメージ>

片岸海岸防潮堤サイン
 
片岸海岸防潮堤サイン

 

<片岸海岸防潮堤>
(天端高T.P.+14.5m、法面の大きさ(陸側)縦 約27m×横 約780m)

片岸海岸防潮堤

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 復興推進本部 都市整備推進室
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8437 / FAX 0193-22-9505 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/fukko_machidukuri/detail/1226445_3069.html
釜石市

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千葉局長(中)と大久保店長(右)が石川署長(左)からたたえられた

特殊詐欺被害、未然に防ぐ〜お手柄に釜石署感謝状、セブンイレブン松原店・大槌郵便局

千葉局長(中)と大久保店長(右)が石川署長(左)からたたえられた

千葉局長(中)と大久保店長(右)が石川署長(左)からたたえられた

 

 釜石警察署(石川康署長)は7日、特殊詐欺被害を未然に防止した釜石市松原町のコンビニ、セブンイレブン釜石松原店(大久保いずみオーナー)と大槌郵便局(千葉信之局長)に署長感謝状を贈った。詐欺の手口は巧妙化し、被害が潜在化している恐れがあり、同署は「もうけ話、うまい話には注意し、心配な時は警察に相談を」と呼び掛けている。

 

 贈呈式にはコンビニの大久保隆規店長と千葉局長が出席。石川署長は「電子ギフトカードを使った架空請求詐欺などで若い人も被害に遭っている。コンビニ、金融機関は被害防止の最後の砦(とりで)、水際防止の大事な役割を担う」と期待した。

 

 同署によると、松原店では2月14日、市内に滞在中の60代男性が総額約10万円の電子ギフトカードを購入しようとした。応対した店員が不審を抱き、大久保店長(57)に報告。話を聴いた大久保店長は詐欺の疑いを強め、男性を説得して釜石署への相談を強く勧めた。同店に急行した署員が捜査し、詐欺と判断。男性も納得して被害を免れた。男性は大久保店長らに「いい店に来てよかった」と感謝したという。

 

 大久保店長は「電子ギフトカードは普通、一度に10万円もの高額を購入しない。男性は、相手(犯人)にマインドコントロールされている様子だった。釜石警察署からも詐欺防止のチェックシートが配布され、スタッフ全員で、結果的に詐欺に加担することにならないよう同カードの販売などには注意している。われわれが踏ん張らないと(被害者が増える)」と決意を語った。

 

 大槌郵便局では2月、町内の70代男性が訪れ、数十万円の国際送金を申し入れた。窓口の社員は不審に思い、千葉局長の不在を理由に仮手続きだけで翌日の再来を求めた。報告を受けた千葉局長は男性と面談し、詐欺の可能性を指摘。釜石署大槌交番に相談するよう勧め、連絡した。署員らが捜査、説得し送金処理はされなかった。

 

 千葉局長は「不審を抱いた送金手続きには、お客さんのヒアリングを丁寧に行うよう社員に徹底している。今回のように、海外送金に不慣れなお年寄りの手続きには慎重に対応する」と語った。

 

 同郵便局は昨年6月に新店舗に移転した。千葉局長は「新店舗になっても、違う手口の詐欺が疑われる事例は数件ある」とし、詐欺が潜在、拡大している可能性に懸念を示した。

 

 釜石署管内では今年、架空請求詐欺が1件あり、数十万円の被害が確認された。

 

(復興釜石新聞 2019年3月9日発行 第772号より)

 

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広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

 

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

広報かまいし2019年3月15日号(No.1708)

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【表紙】世界の持続可能な観光地100選に釜石市認定されました
【P2~5】東日本大震災から8年を迎えて/片岸海岸防潮堤への「サイン」掲示のアイディアを募集します/市の組織機構の一部が変わります
【P6~7】祝三陸鉄道リアス線運行開始、関連イベント
【P8~9】市内IC・JCTの通行に注意しましょう
【P10~13】市職員の給与状況をお知らせします/まちのお知らせ
【P14~15】保健案内板
【P16~17】まちの話題
【P18】かまいし徒然日記㉔
【P19】市民のひろば/ラグビーのまち釜石~釜石ラグビーを盛り上げよう~
【P20】やっぺし‼ラグビーワールドカップ2019推進本部通信

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1226641_2596.html
釜石市

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「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

「うのすまい・トモス」完成間近、報道関係者向け現地説明会〜今月末の事業完了を予定、「震災8年」11日に一時公開

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

鵜住居駅前地区に整備が進む「うのすまい・トモス」。左から「釜石祈りのパーク」「いのちをつなぐ未来館」「鵜の郷交流館」

 

 釜石市は6日、鵜住居町の鵜住居駅前周辺に整備を進めている公共施設(愛称=うのすまい・トモス)の報道関係者向け現地説明会を開いた。津波伝承施設「いのちをつなぐ未来館」は東日本大震災の遺物や生存者の証言など展示物、津波の仕組みを体験的に学ぶシステムの設置を終えたことから内覧。鵜住居地区防災センター跡地にできる追悼施設「釜石祈りのパーク」と観光交流拠点施設「鵜の郷(うのさと)交流館」は整備状況を説明した。これらの施設は、震災8年となる11日に一時公開。両館は三陸鉄道リアス線の全線開通に合わせて23日に開館する。

 

 内覧された未来館は木造平屋建て、延べ床面積は334平方メートル。入ってすぐに防災学習室があり、NTTドコモと岩手大が連携して制作した「津波の仕組み学習システム」を展示する。同社の特許技術を活用したもので、ディスプレーに映ったCG(コンピューターグラフィックス)映像を離れた場所から疑似的に触って動かすと、地形や水面のCGが変化。体を動かしながら津波発生の仕組みを学び、理解を深めることができる。

 

 展示室には震災の被害状況などを伝えるパネルや映像、当時の市職員らの手書きメモ、被災を物語る避難場所の標柱、遺留品などが並ぶ。津波で多くの犠牲を出した同センターの事実を伝えるコーナーでは悲劇を検証した結果のほか、津波の痕跡が残る壁や遺族が設けた祭壇、追悼の品々も紹介。釜石の防災教育を伝える一角では、震災当時子どもたちがとった避難行動をパネルで解説している。

 

 書籍や写真などを収蔵する資料閲覧室も配置した。事業費は約1億8千万円。ほとんどを復興交付金、全国自治体や企業からの寄付金で賄った。

 

 市震災検証室の臼澤渉室長は「復興が進む中、語り継ぐことが課題。子どもたちや地域住民らが集い、教訓を伝える施設にしたい」と見据えた。

 

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

震災の教訓を発信する展示を報道陣に公開

 

 祈りのパークは約4900平方メートル。震災犠牲者を慰霊、追悼し、生きることの大切さ、素晴らしさを感じる場として整備。震災犠牲者の芳名板・献花台を備えた慰霊碑のほか、震災の津波の高さを示すモニュメント、市防災市民憲章碑、防災センター跡地を示す碑を設ける。中央の慰霊の場は階段で結ばれ、円形の緩やかなスロープに沿ってパーク内を巡ることもできる。

 

 11日に献花式などを行う。仕上げ舗装、スロープなど一部外構工事が残り、12日から22日は入場を制限。3月末の事業完了を予定する。

 

 交流館は木造平屋建て、延べ床面積538平方メートル。テナントとして3事業者4店舗(物販2店、飲食2店)が入る。飲食スペース(72席)、情報案内スペースも配置。併設するトイレは24時間使用できる。建物は完成しており、開館に向け事業者らが陳列など準備を進めている。

 

(復興釜石新聞 2019年3月9日発行 第772号より)

 

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最後の集まりを楽しむ編み手と支援者

「プロジェクト伝」活動一区切り、ファイナルイベント〜ピーコさん「これからも応援」、つながった縁に感謝

最後の集まりを楽しむ編み手と支援者

最後の集まりを楽しむ編み手と支援者

 

 手編みのニットを生産・販売することで東日本大震災被災地の自立を応援する活動に取り組んできたNPO法人プロジェクト伝(事務局・東京、鴨脚里子代表)は3日、「胸いっぱいお腹いっぱい《伝》ファイナルイベント」を釜石市の拠点、大只越町の釜石パンションで開いた。編み手の生活再建が進んだことなどから同プロジェクトは今月末で一区切り。音楽や料理を楽しみながらこれまでの活動を振り返り、つながった縁や支えに感謝の思いを伝え合った。

 

 この取り組みは、大只越町出身の鴨脚(いちょう)代表らが立ち上げた被災地支援プロジェクト。支援Tシャツを販売した収益を資金に、震災直後から釜石を中心に炊き出しや物資支援、コンサート企画など被災地を応援する活動を継続しながら現状を伝えてきた。

 

 活動する中で、被災地に必要なものは前向きに生きる気持ちの助け、自立への協力と感じ、2012年に釜石市内で編み手を募り、全国から寄せられた毛糸で製品作りを始めた。編み手は津波により自宅や職場を奪われるなどの被害を受けた女性たち。作品の売り上げは還元される仕組みで、被災後の生活再建に役立てられてきた。

 

 品質の高さを重視し、必要な技術を習得しながら製作。釜石や大槌町が中心だったが、首都圏から大量の発注があり、宮古市や住田町などにも広がった。のべ約100人が参加した。

 

 最後のイベントには市内外の編み手15人が参加。チェロとバイオリンによるクラシックコンサート、首都圏の料理人らでつくる団体「マザーライン」が腕を振るった料理で労をねぎらい、心と体を豊かに満たした。

 

 平田で被災し、現在は復興住宅で暮らす伊藤和子さん(76)は「好きなことでお小遣いになるならと始めた。月に一度集まってお茶するのも楽しかった。終わるのは寂しいが、教わったことを生かして編み物を楽しみたい」と明るい表情だった。

 

 「震災で地域に色彩がなくなり心が空っぽになった」と振り返るのは、箱崎町の矢野キヨ子さん(73)。そんな気持ちを明るく前向きに、希望を持たせてくれたのが、カラフルな毛糸だった。「どんなに救われたか。伝のみんなは心を寄せ続けてくれた」と感謝。「いつまでも支えにぶら下がっていられない。活動を通し自分たちも成長した。さまざまな巡り合い、つながりを大事に、ここで生きていく」と力をもらった。

 

 プロジェクト立ち上げ時から協力している、ファッション評論家・タレントのピーコさん(74)も参加。「8年間、おつかれさま。みんなの顔を見られてうれしい。縁ができたので、これからも応援する」と心を残した。

 

 鴨脚代表(49)は「法人としての活動は終えるが、個人的にお付き合い、応援し続ける」と約束。法人は解散するが、製品のペットボトル湯たんぽカバー、iPadカバー、ルームシューズのインターネット販売はなくなるまで続ける。

 

 問い合わせはプロジェクト伝(メールinfo@project―den.net/FAX03・5766・5681)へ。

 

(復興釜石新聞 2019年3月6日発行 第771号より)

関連情報 by 縁とらんす
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東北横断自動車道・釜石花巻道路遠野区間の開通をテープカットで祝う達増知事ら

遠野区間11キロ開通、東北横断道釜石花巻道〜釜石―秋田 高速道路で直結

東北横断自動車道・釜石花巻道路遠野区間の開通をテープカットで祝う達増知事ら

東北横断自動車道・釜石花巻道路遠野区間の開通をテープカットで祝う達増知事ら

 

 国土交通省岩手河川国道事務所が整備を進めていた東日本大震災の復興支援道路、東北横断自動車道釜石秋田線釜石―花巻間(釜石花巻道、80キロ)の遠野住田インターチェンジ(IC)―遠野IC間(11キロ)が3日、開通した。9日には、残る釜石市内の6キロも完成し、釜石から秋田市までが高速道で直結。同時に三陸沿岸道路とも接続し、高速道の結節点となる釜石周辺の交通環境は劇的に変化する。

 

 開通式は遠野市上郷町の遠野住田ICで行われ、約100人が出席。達増拓也知事は「沿岸と内陸が本県史上初めて高速交通体系で結ばれる。復興を力強く後押しし、岩手の未来を切り開く道路になる」と期待を述べた。遠野市の本田敏秋市長は「内陸と沿岸市町がしっかりとタッグを組み、連携交流する中で、しっかりと道路を生かしたい」と決意を示した。

 

 鈴木俊一衆院議員、平野達男、木戸口英司両参議院議員が祝辞。地元を代表して遠野市観光協会の三浦芳昌会長があいさつし、「震災復興へ、今後も遠野市としての役割を果たしていきたい」と述べた。

 

 達増知事ら6人がテープカット。釜石市の野田武則市長ら9人がくす玉を割り、開通を祝った。この後、パトカーを先頭にトラックや招待客の自動車など約30台が遠野ICまでをパレードした。同日午後3時には一般車両の通行が始まった。

 

釜石花巻道路の遠野住田IC付近=国土交通省岩手河川国道事務所提供

釜石花巻道路の遠野住田IC付近=国土交通省岩手河川国道事務所提供

 

 遠野住田―遠野間(遠野市上郷町平倉―綾織町新里)は2011年度に着工した。総事業費は356億円。両IC間の開通で、釜石花巻道は釜石仙人峠IC―花巻ジャンクション(JCT)までの74キロが直結。花巻市役所から釜石市役所までの所要時間は約11分短縮され、85分程度となる。

 

 9日には、釜石仙人峠IC―釜石JCT間の6キロと、三陸沿岸道路の釜石南IC―釜石両石間の14・6キロが同時開通。復興の加速化、物流の効率化、産業・観光振興など、さまざまな効果が期待される。

 

(復興釜石新聞 2019年3月6日発行 第771号より)

 

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