釜石シーウェイブス 立て直しへ原点回帰、19年度新体制〜新ヘッドコーチにスコット・ピアース氏、桜庭氏はGM専念


2019/03/28
復興釜石新聞アーカイブ #スポーツ

チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

チームの立て直しを誓う(左から)桜庭吉彦GM、スコット・ピアースHC、キース・デイビスコーチ、佐伯悠コーチ

 

 ラグビー・トップチャレンジ(TC)リーグの釜石シーウェイブス(SW)RFCは20日、2019年度の新体制を発表した。昨季はコーチングディレクター兼アナリストとしてチームを支えたスコット・ピアース氏(54)がヘッドコーチ(HC)に就任し、チームの指揮を執る。ピアース氏とは旧知の間柄で気心が知れたキース・デイビス氏(59)が新たにコーチとして加わり、トップリーグ(TL)昇格に向けチームの立て直しをサポートする。昨季限りで現役を引退した元主将の佐伯悠氏(33)もコーチとして残留。昨季はゼネラルマネジャー(GM)と監督を兼任した桜庭吉彦氏(52)はGMに専念し、「まずはTCリーグ4位以内」を目標に掲げ新シーズンに臨む。

 

旧知のデイビス氏がサポート

 

 ピアース氏はニュージーランド出身。03~08年度は三菱重工相模原、15~17年度は栗田工業でHCを務めた。

 

 SWは昨季、TCリーグで7位に終わり、下部リーグとの入れ替え戦で中部電力を下し、どうにか残留を決めた。アナリストとして戦力分析などで桜庭氏を補佐したピアース氏は「(昨季の)結果は厳しかったが、潜在能力を持った若い選手が多く、チームは必ずステップアップできる。ハイテンポで楽しく、面白いラグビーをお見せしたい」と再建プランを描く。

 

 イギリス出身のデイビス氏は、大学卒業後間もなく来日。長く茗渓学園高(茨城県)を指導したあと、11~12年度は京産大、13~15年度は関西大でHC、16年は栗田工業のFWコーチを務めた。06~08年度は三菱重工相模原のコーチとして、ピアース氏と共に釜石と戦った。

 

 来日して37年。新日鉄釜石の日本一7連覇も知り、「釜石は日本ラグビーの歴史、ラグビー文化のトップ」と思い入れも深い。「ヨーロッパのトップチームがそうであるように、高卒など地元出身の選手を鍛え上げて強いチームになったのが釜石」と〝原点回帰〟を強調。「1年ごとに変わるチームスローガンなどはいらない。3~4年の中長期的なプランを立て、若い選手をじっくりと育てたい」と意欲を示した。

 

 釜石に来て12年になる佐伯氏は「釜石はいいチーム。選手とコーチのかけ橋となり、結果を出せるようにしたい」と抱負を語った。

 

 外国人選手1人を含む10人の新規加入選手は28日に発表する。

 

(復興釜石新聞 2019年3月23日発行 第776号より)

 

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