引き分けに持ち込んだ釜石SWの入れ替え戦第1戦(対昭島)=6日、釜石鵜住居復興スタジアム
NTTジャパンラグビーリーグワン2部4位の釜石シーウェイブス(SW)RFC は6、13の両日、3部3位のクリタウォーターガッシュ昭島との入れ替え戦に臨み、1勝1分け勝ち点6で2部残留を決めた。6日の釜石鵜住居復興スタジアムでのホーム戦で引き分け。望みをつないでいたが、13日のパロマ瑞穂ラグビー場(名古屋市)での第2戦で勝利を収め、来季も2部で戦うことが決まった。
6日は今季最後のホーム戦。985人の観客が駆け付けた。降雨の中での試合開始となり、ハンドリングエラーなどのミスが目立った釜石は前半、昭島に2トライを許し3-18で折り返した。後半、釜石は序盤に4人を入れ替え、流れを変えようとするも、昭島の強いスクラムなどで押さえ込まれた。19点差で後半残り15分。釜石は26分、FBキャメロン・ベイリーのチーム初トライを機に攻撃の勢いを取り戻した。33分には後半出場のフッカー隈本浩太がトライを決め18-25、7点差に詰め寄った。ロスタイムに入ってからもゴール前で粘り強く攻め続け、最後はナンバー8サム・ヘンウッドが密集の中で押し込んだ。SO落和史のゴールキックで25-25。引き分けに持ち込んだ。
後半26分、キャメロン・ベイリーが飛び出し独走。この日チーム初トライを決め、観客が沸いた
後半45分、ラストプレーでサム・ヘンウッドがトライ。落和史のゴールで同点に追い付いた
課題のスクラム、ラインアウトの修正に取り組み臨んだ1週間後の第2戦。釜石は前半4分にWTB阿部竜二のトライで先制すると、17分にロック、ベンジャミン・ニーニー、19分にSH南篤志がトライを決め、25-7のリードで折り返した。後半は昭島の猛攻で3トライを奪われ追い上げられたが、ナンバー8サム・ヘンウッドのトライ、PG2本で得点を重ね、38-28で勝利をもぎとった。
釜石SWはレギュラーシーズン2勝8敗(1試合は不戦勝、5位)、4、5位順位決定戦1勝(4位)、2、3部入れ替え戦1勝1分けで、リーグワン2季目を終えた。19日に市民ホールTETTOホール前広場でファン感謝祭が予定される。
第1戦後、両チームの選手を拍手でねぎらう観客