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釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

釜石大槌地区中学校新人戦 コロナ下初 全競技で保護者観戦解禁 選手ら雄姿披露

釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

釜石大槌地区中学校新人大会 バレーボール競技=10日、甲子中体育館

  

 2022年度釜石大槌地区中学校新人大会(同地区中学校体育連盟主催)は10日、釜石市、大槌町の各会場で8競技が行われた。新型コロナウイルス感染症の影響で6月の中総体と同様、各種制限下での大会運営が続くが、今大会は初めて全競技で保護者観戦を可能とした(人数制限はあり)。選手たちは日ごろの部活動の成果を家族に見てもらえる機会を喜び、力に変えて試合に挑んだ。

  

 少子化による生徒数の減少で、団体競技は年々、単独校での出場が難しくなっているが、3年生が引退し人数がさらに減る同大会はその状況が一層顕著に。今大会、軟式野球は3校で組んだ合同チーム同士の対戦(釜石・釜石東・大槌―大平・唐丹・甲子)となった。サッカー、バレーボール男子は参加1チームのため、地区予選はなし。剣道男子も団体戦はなく、個人戦のみ行われた。

  

 そのような中で明るい話題があったのが柔道競技。近年は釜石、大槌の2校で部活動が継続され、個人戦のみ行われてきたが、今大会で2013年以来9年ぶりとなる団体戦が復活。観戦可能となった保護者が見守る中、両校各5人で勝敗を決する試合が行われた。結果は4対1で釜石が勝利。地区予選を経ての県大会出場を決めた。

  

9年ぶりに団体戦が行われた柔道競技。選手、関係者の喜びもひとしお=釜石中格技場

9年ぶりに団体戦が行われた柔道競技。選手、関係者の喜びもひとしお=釜石中格技場

  

柔道会場は本年度中総体から保護者観戦が可能に

柔道会場は本年度中総体から保護者観戦が可能に

  

 釜石中柔道部の野嶋晏慈(あんじ)主将(2年)は「みんなで戦う団体戦は楽しい。勝てたので満足」と充実の表情。部員数が少ないことで「自分と同じ階級(60キロ級)の練習相手がいなかったりと苦労する部分もある」が、県大会に向けさらなる精進を誓う。「前回は1回戦負けで終わってしまったので、今回は2回戦に進めるよう頑張る」と意気込んだ。

  

剣道女子、白熱の個人戦。剣道競技も釜石、大槌2校のみが参加=釜石中体育館

剣道女子、白熱の個人戦。剣道競技も釜石、大槌2校のみが参加=釜石中体育館

  

 バレーボール女子は5校によるトーナメント戦が行われた。圧倒的強さを見せたのは釜石東。小学生から競技を継続する主力選手を中心に、強烈なサーブで相手チームを翻弄(ほんろう)。攻守でその実力が光った。小林夏穂主将(2年)は「新人戦に向け、サーブカットとサーブを強化してきた。スパイクの速攻もいいチャレンジができている」と自信をのぞかせた。堂々の優勝を果たし、県大会ベスト8を目標に掲げた。

  

バレーボール女子準決勝・釜石東―甲子は2-0で釜石東(青)が勝利

バレーボール女子準決勝・釜石東―甲子は2-0で釜石東(青)が勝利

  

 バドミントンは鵜住居町の市民体育館が会場。6月の中総体同競技は、3月に発生した地震の影響で同館が臨時休館中だったため、市内2中学校の体育館で男女分散開催。修繕工事が終わり今月から利用可能となったことから、会場を戻しての開催となった。参加人数が多いため、2階観客席は生徒と保護者エリアをきっちり分け、学校単位で割り当て。不要な接触を極力避け、競技の合間の換気も徹底した。

  

バドミントン競技は今月1日から利用が再開された市民体育館で実施

バドミントン競技は今月1日から利用が再開された市民体育館で実施

  

卓球男子の最終試合は全参加者が見守る中で開催

卓球男子の最終試合は全参加者が見守る中で開催

  

 釜石大槌地区の代表が出場する県大会は、前期が10月15、16日(バスケットボール、軟式野球、ソフトテニス、サッカー)、後期が11月19、20日(バレーボール、卓球、バドミントン、剣道、柔道は20日のみ)に県内各会場で開催される。

  

 今大会各競技の結果は大会成績一覧表の通り。地区予選がなかった競技の県大会出場チームは、▽サッカー/釜石東、▽バレーボール男子/釜石・吉里吉里合同、▽剣道男子/釜石。

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釜石SW 今季目標「2部3位以内」 新加入17選手迎え、新シーズン始動

記者会見を行った釜石SW首脳陣(前列)と新規加入選手(後列)

記者会見を行った釜石SW首脳陣(前列)と新規加入選手(後列)

 
 ジャパンラグビーリーグワン2部の釜石シーウェイブス(SW)RFCは1日、釜石市大町の釜石PITで新シーズン始動の記者会見を開き、今季の目標や体制、新加入選手を発表した。チームは昨季同様、1部昇格につながる「2部3位以内」を目標に掲げる。12月中旬に開幕予定の2年目のリーグに向け、目標達成のための準備を重ねる。
 
 桜庭吉彦ゼネラルマネジャー(GM)、坂下功正総監督、須田康夫ヘッドコーチ(HC)、小野航大主将と首脳陣は変わらず、新たに17選手が加入した。活動休止となった3部の宗像サニックスブルースからFWを中心に5人、1部、2部チームから3人、海外チームから3人など。坂下総監督は昨季の戦いを踏まえ、「スクラムとラインアウトの安定性、FWの良しあしで状況がかなり変わる。セットプレーでしっかりボールを出せる選手、バックスは最後に得点(トライ)を取れる選手を迎えた」と補強ポイントを示した。
 
あいさつする新加入のLO西井利宏選手。宗像サニックスブルースから移籍

あいさつする新加入のLO西井利宏選手。宗像サニックスブルースから移籍

 
7年ぶりに釜石SW復帰。アシスタントコーチを兼任するWTB片岡将選手(右)。日野レッドドルフィンズから移籍

7年ぶりに釜石SW復帰。アシスタントコーチを兼任するWTB片岡将選手(右)。日野レッドドルフィンズから移籍

 
 須田HCはディフェンスでの失点が多かった昨季の反省から、「80分間いい状態で戦い抜くためのフィジカルの強化、個々のディフェンス力向上、攻撃時間の増加を念頭に、さらに成長できるよう取り組みたい」と話した。
 
 釜石SWは昨季、6チーム中5位(1勝9敗)。1部との入れ替え戦に臨める3位以内という目標は達成できなかった。小野主将は「昨シーズン以上にレベルの高いリーグになると思う。新加入選手は経験豊富な選手も多い。チーム力を高め、いい結果を残したい」と意気込んだ。チームスローガンは釜石ラグビー復活を誓う「REVIVE(リバイブ)2」。
 
今季の目標などを発表した釜石SW記者会見

今季の目標などを発表した釜石SW記者会見

 
リーグワン2年目への意気込みを述べる小野航大主将(前列右)

リーグワン2年目への意気込みを述べる小野航大主将(前列右)

 
 昨季、1試合1千人弱にとどまったホストゲームへの集客について桜庭GMは「事業性でも黒字の分岐点となる2千~3千人を目標に取り組む。チケット販売もネットだけでなく、身近に買える手売り環境も整えたい」と話した。
 
 チームは8月1日から全体練習を開始。高い強度のトレーニング、格上チームとの試合経験を重ねながらリーグ開幕に備える。プレシーズンマッチは今月3日の秋田ノーザンブレッツ戦を皮切りに計5試合の決定が発表された。釜石鵜住居復興スタジアムでは11日に静岡ブルーレヴズ戦、25日に船岡自衛隊ワイルドボアーズ戦、10月9日に東芝ブレイブルーパス東京戦が組まれている。

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岩手国体レガシー脈々と 釜石オープンウォータースイミング 最多255人が力泳

夏空の下、開催された第6回釜石オープンウォータースイミング2022根浜

夏空の下、開催された第6回釜石オープンウォータースイミング2022根浜

 
 釜石オープンウォータースイミング(OWS)2022根浜(実行委主催)は7月31日、釜石市鵜住居町の根浜海岸特設会場で開かれた。2016年の岩手国体で同競技会場となったのを機に、翌17年から地元主導で継続される同大会。日本水泳連盟認定サーキット17戦の一つとして年々認知度も高まっており、今年は最多の255人が参加。選手らは自己ベスト更新を目指し、各種目で力泳を見せた。
 
 OWSは海などの自然水域でタイムを競う長距離泳。五輪では08年の北京大会から10キロ競技が、国体では釜石が会場となった岩手国体から5キロ競技が正式種目として採用され、競技人口増加に拍車をかける。
 
 釜石大会は500メートル(小学4~6年)、1キロ(小学生以上)、3キロ(中学生以上)、5キロ(同)の競技を海上に設置したブイを周回するコースで行う。小学3年以上を対象としたOWS検定5級の集団泳は砂浜近くの海域で実施。各競技は年齢や男女別に1~3位までを表彰。新型コロナウイルス対策として今大会の表彰式は省略した。
 
海水浴客の視線を集めながらスタートする1キロの部の選手

海水浴客の視線を集めながらスタートする1キロの部の選手

 
スタートエリアに向かう5キロ日本選手権トライアルの出場選手

スタートエリアに向かう5キロ日本選手権トライアルの出場選手
 
スタートを待つ3キロ(黄色キャップ)と5キロ一般(桃色同)の部の選手

スタートを待つ3キロ(黄色キャップ)と5キロ一般(桃色同)の部の選手

 
 かまいしSC所属の佐々木遥汰君(唐丹小5年)は「海で泳ぐのにも慣れていたほうがいい」と500メートルに初出場。「プールとは違って疲れた。今日の泳ぎは50点ぐらい。もうちょっと早くいけるかな」と自己分析。「大人になっても役立ちそう。また挑戦してみたい」と次を見据えた。
 
 実力者がそろう「5キロ日本選手権トライアル」男子の部で優勝したのは、新潟医療福祉大4年の綿貫慶吾さん(22)。OWS初のレースは17年の釜石大会。コロナ禍でこの2年間、各地の大会が中止されてきた中、「こうして開いてもらえるのはうれしい」と感謝。「根浜の海は泳ぎやすい。今日も水温22度とちょうどいい」と好環境も喜ぶ。出身地の群馬県代表での国体出場を目指しており、「選ばれたら入賞を目標に頑張りたい」と意欲を見せた。
 
5キロ日本選手権トライアル男子1位でゴールした綿貫慶吾選手

5キロ日本選手権トライアル男子1位でゴールした綿貫慶吾選手

 
 同トライアル女子の優勝は、大館桂桜高2年の小笠原佳音さん(17)。昨年に続き2回目の参加で、見事初優勝に輝いた。「タイムも良かったし、順位も予想以上」と満足げ。競技をやっている高校の先輩を見て、「自分も」と挑戦。OWSの魅力を「波に乗って泳ぐ面白さ。景色も見ながら…」と語り、今後の目標として「国体での上位入賞。日本選手権出場」を掲げた。
 
5キロ日本選手権トライアル女子1位の小笠原佳音選手(左)

5キロ日本選手権トライアル女子1位の小笠原佳音選手(左)

 
 今大会には、1982年に日本人初のドーバー海峡横断公認記録(9時間32分)を残した日本遠泳の第一人者、大貫映子さん(62)=日水連OWS委員=が3年ぶりに来場。大貫さんは東日本大震災後、釜石はまゆりトライアスロン国際大会復活に向けたアクアスロン大会(2013年)のリレーに参加。岩手国体OWS競技の実現に大きく貢献し、釜石との深い縁をつなぐ。
 
 釜石での大会継続について、「指導者らの競技普及への熱意が伝わってくる。全国の大会の中でも釜石は子どもたちの参加率が高い。競技に親しんだ子たちが成長して、大会運営にボランティア参加してくれているのも頼もしい」と大貫さん。根浜の復興状況にも目を見張り、「よくぞここまで復活された」と感慨を口にした。
 
開会式であいさつする大貫映子さん(左)

開会式であいさつする大貫映子さん(左)

 
大会は東日本大震災津波被害からの復興が完了した海岸で行われた

大会は東日本大震災津波被害からの復興が完了した海岸で行われた

 
 県水泳連盟は今大会の成績を基に、いちご一会とちぎ国体OWS競技(9月10日、栃木県市貝町)に出場する本県代表選手を決定。男子は舘下温人さん(17、花巻東高)、女子は平賀雛さん(17、花巻南高)が選ばれた。国体は新型コロナの影響で、2020、21年と中止されており、今年予定通り開催されれば3年ぶりの大会となる。

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ラグビー日本代表有志ら 釜石で夢の企画 技術指導&体験教室にファン歓喜

釜石でラグビー教室を開いた(右から)立川理道選手、垣永真之介選手、茂野海人選手、中村亮土選手、堀越康介選手、中野将伍選手

釜石でラグビー教室を開いた(右から)立川理道選手、垣永真之介選手、茂野海人選手、中村亮土選手、堀越康介選手、中野将伍選手

 
 ラグビー男子日本代表選手らによるラグビー教室が7月29、30の両日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで開かれた。新型コロナウイルスの影響で減ってしまったファンとの交流、競技に励む子どもたちの夢の後押しにと6選手が来釜。2019年のラグビーワールドカップ(W杯)会場となった同スタジアムで、技術指導やプレー体験、サイン会などを行い、「ラグビーのまち釜石」を活気づけた。
 
 釜石を訪れたのはFWの垣永真之介選手(30)、堀越康介選手(27)、BKの立川理道選手(32)、茂野海人選手(31)、中村亮土選手(31)、中野将伍選手(25)。リーグワン1部チーム所属のトップ選手が顔をそろえた。
 
 30日の教室には市内外のジュニアチームに所属する小中学生、一般のラグビーファンら約250人が参加。小学校高学年はパス、中学生はタックルを中心とした技術指導を受け、体験コーナーではハイパントキャッチ、キック、トライ、ラインアウト体験などが行われた。世界を舞台に活躍する選手らの直接指導、触れ合いの機会に参加者は大感激。サイン会や記念撮影の時間も設けられ、最高の笑顔を輝かせた。29日は高校生向けの指導が行われた。
 
茂野海人選手(黒Tシャツ)が見守る中、パス練習に励む小学生

茂野海人選手(黒Tシャツ)が見守る中、パス練習に励む小学生

 
中学生らにタックルの技術指導を行う中村亮土選手(手前左)

中学生らにタックルの技術指導を行う中村亮土選手(手前左)

 
教室ではさまざまな練習メニューも体験した

教室ではさまざまな練習メニューも体験した

 
体験コーナーでキックに挑戦する子どもたち

体験コーナーでキックに挑戦する子どもたち

 
 釜石シーウェイブスアカデミーでプレーする三浦心友姫さん(甲子中2年)は、“世界に通用するタックルスキル”と評される中村選手の指導を受け、「タックルは苦手だったが、入る前の動きなどを教わってすごく納得したし、これからに生かせる」と学びを深めた様子。「19年のW杯で見ていた選手たちに会えて、めっちゃうれしい。こういう機会がもっとあるといい」と望んだ。
 
 千葉県柏市のラグビースクールに通う浅井啓太君(9)は「茂野選手にパスの基本、立川選手にオフロードパスの練習を教えてもらった」と大喜び。日本代表選手らを目の前に「うれしいけど緊張する」と胸を躍らせた。自身の目標は「日本代表になること」。両親は「日本代表になる方は人となりも素晴らしい。技術面はもちろん、そういう部分も見て何か感じてくれたら」と目を細めた。
 
ロッカールームでは日本代表選手が試合で着用したジャージーを着て記念撮影

ロッカールームでは日本代表選手が試合で着用したジャージーを着て記念撮影

 
憧れの選手にサインをもらって記念撮影!

憧れの選手にサインをもらって記念撮影!

 
トークショーでは参加者からのさまざまな質問に答えた

トークショーでは参加者からのさまざまな質問に答えた

 
 今回の企画は立川、垣永両選手が発案。「コロナ禍でもファンとのつながりを」と、2人で始めた音声配信「ハルのいろり話」内で構想が持ち上がった。番組グッズの販売収益を東日本大震災の被災地のために役立てたいとの思いもあり、釜石市を最初の開催地に選んだ。幅広い世代がラグビーを楽しむ姿に、「これがやりたかったこと。実現できてうれしい。トップ選手との触れ合いで、日本代表やリーグワンの選手を目指す子が増えれば」と立川選手。今後は年1回程度の開催を目指し、「ラグビーが盛んでない地域でもできれば」と思いを膨らませた。

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晴れ舞台へ決意 全国に挑む釜石市内の児童生徒ら市長表敬 「悔いが残らないよう頑張る」

全国、東北大会での活躍を誓う釜石市内の小中高生

全国、東北大会での活躍を誓う釜石市内の小中高生

  
 スポーツの全国大会や東北大会に出場する釜石市内の小中学生、高校生らは7月29日、市役所を訪れ、野田武則市長らに晴れの舞台での活躍を誓った。野田市長は「懸命に取り組んできた分、得られものがある。持っている力を出し切って悔いのない大会に」と激励した。
  

インターハイ、高総祭、定通制大会へ釜石高生が意気込み

  
野田市長(左)に大会出場を報告した釜石高の選手代表ら

野田市長(左)に大会出場を報告した釜石高の選手代表ら

  
 四国4県を中心に開催中の2022年度全国高校総合体育大会(インターハイ)、東京都で行われる全国高等学校総合文化祭(高総祭)や全国高校定時制通信制体育大会に釜石高から9人が出場する。
   
 インターハイは空手道男子団体組手に7人が挑む。主将の佐藤蓮太君、岩間武蔵君(ともに3年)は個人組手にも出場。佐藤君は「練習してきたことを最大限出し切ってくる」、岩間君は「高校生活最後の大会。悔いが残らないよう全力を尽くす」と意欲を見せた。
  
 高総祭の弁論部門には千代川陽琉(はる)さん(2年)が参加。「『ガラスの壁』の向こうへ」と題し、ジェンダー平等への思いを発信する。「順位にこだわらず、自分の声を届けてきたい」と胸を張った。
  
 同校定時制の佐藤峻平君(1年)はバドミントン県代表選手団の一員として、個人戦に臨む。「これまで応援してくれた方の期待に応えられるようベストを尽くしたい」と抱負を語った。
 
全国大会に臨む決意を伝えた高校生を野田市長が激励

全国大会に臨む決意を伝えた高校生を野田市長が激励

   
佐藤君、岩間君を除いた空手道の出場者は次の通り。
▽男子団体組手=松田郷佑、坂本嘉之(2年)倉澤威琉、菊池遼誇、岩間瑛心(1年)
▽男子個人形=坂本嘉之
  

釜石、甲子中生は東北大会へ 全国切符を決めた釜石小児童の報告も

  
県大会の成績を手に市役所を訪れた小中学生

県大会の成績を手に市役所を訪れた小中学生

  
 東北各地で開かれる東北中学校体育大会には4競技に釜石中、甲子中から計25人が参加する。釜石中のバスケットボール男子(15人)は、県中総体の決勝で石鳥谷(花巻)と対戦し、延長までもつれる激闘を制して初優勝。キャプテンの鈴木琥太郎君(3年)は「感謝の気持ちを大事にしながら戦い、勝ちにいく」、小澤歩武君(同)は「目標のベスト4達成に向け頑張る」と闘志を燃やした。
  
 釜石中からは剣道男子団体に8人が参加。主将の山陰皇騎(おうき)君(同)は「応援されるチームを目標に最後まで全力でプレーする」と決意を語った。個人戦にも出る佐藤謙眞君(同)は既に全国切符を獲得。小学生の時にも全国大会に出場したが、1回戦で敗退していて、「今度は1回勝って、いい報告ができるようにしたい」と意気込む。柔道男子個人66キロ級に臨む佐々木孝一郎君(2年)は「初めての東北大会。負けないよう頑張る」と気合を入れた。
  
 甲子中の白岩優一朗君(2年)は水泳男子50メートル・100メートル自由形に出場。「練習は大変だけど、タイムが伸びるとうれしい。自己ベストで決勝に残れるよう頑張りたい」と背筋を伸ばした。
  
 7月に開催された県小学校陸上競技交流大会の男子5年100メートルで優勝した釜石小の志士富輝(しととみ・ひかる)君は、8月下旬に神奈川県で開かれる全国小学生陸上競技交流会への出場を報告。「ベスト8に残りたい」と目標を設定した。
  
大会出場に向けた意気込みを伝えた小中学生

大会出場に向けた意気込みを伝えた小中学生

  
出場報告に訪れた選手を除く東北大会参加者は次の通り。
▽バスケットボール=田村優空、小川裕輝、大瀧路羽、長谷川寛太、藤原大成、井上凰、小山多聞、押切康大(3年)川村惺雅、永澤泰雅、小原大空、川口竜馬、堀切奏汰(2年)
▽剣道=岩﨑暖、藤原悠生、宮本一輝(3年)菊池一颯(2年)山陰宗真、平松颯介(1年)

後半24分、齊藤のこの日2本目のトライで逆転

ラグビー女子日本代表 釜石・うのスタで初のテストマッチ 南アフリカに勝利

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ラグビー女子テストマッチ初戦 日本―南アフリカ=24日、釜石鵜住居復興スタジアム

 
 10月のラグビー女子ワールドカップ(W杯)に向けたテストマッチが24日、釜石市の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。世界ランキング12位の日本代表が同13位の南アフリカ代表と初めて対戦し、15-6(前半5-6)で勝利した。日本代表の国内でのテストマッチは5年ぶり。同スタジアムでは初の女子ラグビー国際試合開催となった。
 
 10日から同市で強化合宿を行ってきた女子日本代表。4戦が予定されるテストマッチの初戦を、2019年のW杯(男子)会場となった同スタジアムで迎えた。日本は前半9分、じわじわと相手ゴールに迫り、最後は密集から隙を突いてフランカー齊藤聖奈がトライ。5-0と先制した。その後、南アに2本のPGを決められ、5-6で折り返した。
 
 後半24分には、再びゴールライン付近の攻防から齊藤が抜け出しトライ。ゴールも決まって12-6と逆転した。29分、PGで追加点を挙げた日本は南アをノートライに抑え、15-6で勝利。今後に弾みがつく白星発進となった。
 
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後半の攻防。果敢に攻めるフランカー齊藤聖奈(手前右)

 

後半24分、齊藤のこの日2本目のトライで逆転

後半24分、齊藤のこの日2本目のトライで逆転/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

 

 2トライを挙げた齊藤選手は「自信を持ってFWでどんどん前に出ていった結果。4年前に比べ、フィジカルは断然、強くなっている。日本も世界レベルに追い付いてきた」と手応えを実感。プロップ南早紀主将は「自陣の苦しい場面でも(強化してきた)攻めるディフェンスで、相手の得点を抑えることができた。ただ、ペナルティーで相手にボールを渡してしまう場面が多くあったのは反省点」とし、次戦に向けた課題の修正を見据えた。
 
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フィジカルが強みの南アフリカに日本FWも負けずに応戦

 
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赤と白の“サクラフィフティーン”ジャージーなどを身に着け、熱いエールを送る観戦客

 
 スタンドでは県内外から訪れた約850人が観戦した。仕事で青森県三沢市に滞在中の樺井仁司さん(50)は元ラガーマン。「女子の試合は初めて見るが、スピードもコンタクトも迫力があった。日本代表にはW杯で予選突破し本選に進んでほしい」と期待。釜石市平田町の50代女性は「接戦の末、勝ち切ったところが面白かった」と、初の女子ラグビー観戦を堪能。「釜石でもこんなにいい試合が見られる。せっかくのスタジアム。市民にもっと足を運んでもらい、釜石のラグビー熱がさらに高まっていけば」と強く願った。
 
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初めて女子ラグビーを観戦した人たちはその迫力に圧倒された

 
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大漁旗を振って選手らをねぎらう地元の応援団

 
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笑顔で健闘をたたえ合う両チームの選手

 
 同テストマッチは30日に南アフリカ戦(埼玉県)、8月20、27日にアイルランド戦(静岡県、東京都)が行われ、W杯出場への代表選考が進められる。

ラグビー女子日本代表 釜石で2年目の強化合宿 地元の温かい歓迎に感謝

 
ラグビー女子15人制釜石合宿練習公開=20日、復興スタジアム/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

ラグビー女子15人制釜石合宿練習公開=20日、復興スタジアム/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

 
 ラグビー女子15人制の釜石合宿(強化・TID合同)は、昨年8月、W杯アジア最終予選に向け行われたのに続き2回目。日本代表候補約50人が10日から、釜石鵜住居復興スタジアムや根浜シーサイド多目的グラウンドなどで練習を重ねた。
 
 24日のテストマッチに向け最終調整に入った20日は報道陣に練習を公開。合宿に参加した大槌町出身のバックス平野恵里子選手(アザレア・セブン、釜石高―日体大)は「(2度目の)W杯出場を目指し、自分の強みをしっかりアピールしていきたい」と意気込んだ。平野選手は前回2017年のW杯で代表入り。20年11月から半年間、スペイン1部リーグのチームでプレーした。24日の試合はメンバー入りせず、スタンドから試合を見守った。
 
女子15人制強化合宿に参加した平野恵里子選手(大槌町出身)/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

女子15人制強化合宿に参加した平野恵里子選手(大槌町出身)/撮影:西条佳泰(株式会社Grafica)

 
 ロック玉井希絵選手(三重パールズ、松阪高―関西学院大)は釜石の練習環境について、「気候が涼しく練習しやすい。自分たちの実力を確認しながらできている」と好印象。市民の温かい歓迎にも感謝し、「私たちの前へ前へ進む姿が被災地の皆さまの明日へのエネルギーになれば。釜石市民の前向きな姿勢から私たちもパワーをもらっている」とスポーツがつなぐ縁を喜んだ。
 
 女子日本代表のW杯出場は2大会連続5回目。10月にニュージーランドで開幕し、12チームが出場する。日本は1次リーグでカナダ、アメリカ、イタリアと同組。

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ラグビーのまち釜石教室の開催をお知らせします

7月24日(日)に釜石鵜住居復興スタジアムにて行われるラグビー女子日本代表国内テストマッチ2022 女子日本代表 対 女子南アフリカ代表の試合開始前にラグビーのまち釜石教室を開催致します。

時間

12:40~13:00

場所

釜石鵜住居復興スタジアムメイングラウンド

開場時間

12時30分

対象

当日の試合観戦チケットを持っている人

講師

佐伯 悠(釜石ラグビー人財育成専門員)
向井 陽(釜石シーウェイブスRFCアンバサダー)
河野 良太(釜石シーウェイブスRFC)
束田 涼太(釜石シーウェイブスRFC)

申込

申込はこちらから

※事前申込制 先着100名

集合場所

鎧坂橋入場口バックスタンド付近へ集合して下さい。
当日はシャトルバスの運行もございます。
 
※なお、当日に現地での気温が35℃に達した時点でラグビー教室は中止とさせて頂きますので、予めご了承ください。
 

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 スポーツ推進課 ラグビーのまち推進係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2F
電話:0193-27-5712 / Fax 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022071100029/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
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釜石市営 屋外50メートルプール利用開始 関係者がシーズン安全祈願

釜石市営プール 屋外プール開きの安全祈願祭

釜石市営プール 屋外プール開きの安全祈願祭

 
 釜石市大平町の市営プールは9日、今夏の屋外50メートルプールの利用を開始した。屋内25メートルプールとともに、小中学校の夏休み期間(7月23日~8月16日)は無休で営業する。屋外25メートル、幼児プールは地盤の不具合のため、昨年度に続き利用できない。50メートルプールの開放は9月4日までの予定。
 
 9日は関係者らによって、シーズン中の安全を祈願する神事が行われた。市、同プール市指定管理者・協立管理工業(小笠原拓生社長)、釜石水泳協会(西原義勝会長)から16人が出席。尾崎神社(浜町)の佐々木裕基宮司が祝詞を奏上し、出席者が玉串をささげて利用者の安全を祈った。例年、神事の後に行われるスイミングクラブの子どもたちによる模範泳法の披露は、新型コロナウイルス感染防止のため今年も中止された。
 
関係者がシーズン中のプール利用者の安全を祈願

関係者がシーズン中のプール利用者の安全を祈願

 
今季のプール利用について話す市スポーツ推進課の佐々木豊課長

今季のプール利用について話す市スポーツ推進課の佐々木豊課長

 
 施設では本年度も手指消毒や体温測定、3密回避などコロナ対策への協力を呼び掛ける。屋内施設は利用時間に制限を設け、プールは1回1時間半、トレーニングルームは同2時間までとする。特に更衣室などでは“密”にならないよう十分な注意を促す。熱中症対策として、水分補給のためのドリンク類の持ち込みは可能。夏休み期間中は幼児の利用は無料。学校にプールがない市内中学生は生徒手帳を提示すれば無料となる。
 
9月4日まで開放される屋外50メートルプール

9月4日まで開放される屋外50メートルプール

 
 同社の大久保孝信・指定管理責任者は「泳ぐ前には準備運動をし、自分の体調に合わせてプールを楽しんでほしい。新型コロナの第7波も懸念されるので、感染症対策もしっかりと」と安全利用を願う。同プールの昨年度の利用者数は2万7501人。
 
 1970年に開設された同施設は近年、老朽化による度重なる不具合が発生。屋外幼児プール周辺は昨年度の調査で地盤の緩みが確認され、陥没の危険性が指摘されたため、隣接する25メートルプールとともに本年度も利用を中止した。

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釜石ラグビーこども未来チケットの発行について

釜石ラグビーこども未来チケットの発行について
 

釜石ラグビーこども未来チケットの発行について

7月24日に釜石鵜住居復興スタジアムで行われるラグビー女子日本代表国内テストマッチ
女子日本代表 対 女子南アフリカ代表戦にて釜石ラグビーこども未来チケットを発行致します。

対象

県内在住の小中学生240名先着

料金

小中学生=無料

※東側ゲート付近引換所でチケットを配布致します。
保護者=事前にインターネット(SAKURA CLUB、Ticket RUGBY、チケットぴあ)にてカテゴリー2エリア内自由席(¥2,000)のチケットをご購入ください。
※当日券は¥3,000となっております。
※小中学生のみでのお申込はできませんので、ご注意ください。

申込期日

7月21日(水)17:00必着
※先着順となりますので、申込後に先着漏れのご連絡を行う場合があります。何卒ご了承願います。

申込方法

下記に必要事項を記入のうえお申込願います。
こども未来チケット申込書(窓口用個人)[PDF:482KB]
こども未来チケット申込書(窓口用団体)[PDF:171KB]
こども未来チケット申込書(窓口用個人)エクセル[XLSX:77.9KB]
こども未来チケット申込書(窓口用団体)エクセル[XLSX:22.4KB]
 
インターネットからのお申込はこちらから

お問合せ・申込先

釜石市文化スポーツ部スポーツ推進課ラグビーのまち推進係
〒026-0031 釜石市鈴子町22-1シープラザ釜石2F
電話:0193-27-5712
FAX:0193-31-1170
Mail:suposui@city.kamaishi.iwate.jp

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 スポーツ推進課 ラグビーのまち推進係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2F
電話:0193-27-5712 / Fax 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022071200095/
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ラグビーのまち交流促進へ、釜石市と東大阪市スクラム 「W杯の熱気を再び」再誘致へ意欲共有

協定を結んだ釜石市の野田武則市長(左)と東大阪市の野田義和市長 

協定を結んだ釜石市の野田武則市長(左)と東大阪市の野田義和市長

 
 釜石市は5日、高校ラグビーの聖地「花園ラグビー場」がある大阪府東大阪市とラグビーを通じた交流に関する連携協定を結んだ。2019年ラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の試合会場となった両市は、全国大会の優勝経験を持つ社会人チームが活動するなど共通点があることから、ともに「ラグビーのまち」として地域活性化を推進。スクラムを組んでノウハウを共有しながら、子どもからラグビー経験のある大人までの相互交流やW杯再誘致に向けた機運醸成などに力を入れる。
 
 釜石には日本選手権で7連覇を刻んだ新日鉄釜石があり、現在は釜石シーウェイブスRFCがその偉業を受け継ごうと奮闘。「鉄と魚とラグビーのまち」を掲げ、内外に発信する。「ラグビーの聖地」東大阪は花園近鉄ライナーズの本拠地でもあり、両市はいずれもラグビーにゆかりが深い。こうした共通点から、東大阪が協定締結を持ちかけた。
 
 協定締結は、両市の施策交流の土台構築が狙い。▽タックルなど身体接触のない「タグラグビー」の関連施策▽ラグビー部OBら40歳以上を対象とした「マスターズラグビー」の推進▽スタジアムを活用したにぎわい創出▽ラグビーを生かした地域活性化―で協力する。具体的な交流、協働事業は今後協議する。
 
オンラインで行われた締結式には両市のマスコットキャラクターも参加した

オンラインで行われた締結式には両市のマスコットキャラクターも参加した

 
 締結式は釜石市鈴子町のシープラザ釜石と東大阪市の市役所本庁舎をオンラインでつないで、モニター越しで行われた。釜石の野田武則市長と東大阪の野田義和市長が協定書に署名。釜石会場ではマスコットキャラクター「ラガーかまリン」、東大阪では「トライくん」が見守った。
 
 釜石の野田市長は「聖地・花園で釜石の子どもたちが活躍できる日を夢見ている。連携を深めることで素晴らしいことが起こると確信。ともにラグビーのまちとして歩んでいければ」と期待。東大阪の野田市長は「ラグビーといえば釜石と東大阪。スクラムを組みスポーツの素晴らしさを広げていきたい」と意欲を見せた。
 
締結後の意見交換で、交流促進やW杯再誘致への思いを共有した

締結後の意見交換で、交流促進やW杯再誘致への思いを共有した

 
 さらに、東大阪の野田市長は「W杯をまたやりたい。あの熱気を呼び起こすための動きを、釜石と一緒にできれば」と提案。釜石の野田市長は「一生に二度あると信じて、東大阪をリーダーに全力を尽くしたい」と応じた。
 

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コロナ禍3年目 感染防止対策継続し8競技で熱戦~釜石大槌地区中総体~

釜石大槌地区中学校総合体育大会=18日

釜石大槌地区中学校総合体育大会=18日

 
 2022年度釜石大槌地区中学校総合体育大会(中総体)は18日、地区内の公共体育施設や学校施設で行われた。新型コロナウイルス禍での大会開催は今年で3年目。会場形態により一部競技は保護者の観戦制限が緩和されたが、各種対策の徹底は今も続く。入学時からコロナ対策をしながら部活動を続けてきた3年生。さまざまな苦労を乗り越えながら迎えた集大成の大会で、これまで培った技と力を存分に発揮した。
 
 少子化による生徒数の減少などで、団体競技は他校との合同チームでの出場が目立つ同大会。本大会は、サッカーで対戦のための人数がそろわず地区予選を断念。8競技での大会開催となった。
 
ソフトテニス男子は釜石、大槌の2校が県大会出場権をかけ対戦=大槌高

ソフトテニス男子は釜石、大槌の2校が県大会出場権をかけ対戦=大槌高

 
昨年の新人戦に続く優勝を目指す甲子女子ソフトテニス

昨年の新人戦に続く優勝を目指す甲子女子ソフトテニス

 
 釜石市の平田公園野球場で行われた軟式野球は出場4チーム中、2チームが合同チーム。1回戦の「大平・唐丹」対「釜石」の試合は規定の7回を終えた時点で1-1の同点。延長戦は無死1、2塁の状態から1イニングを行い、得点の多いチームを勝ちとする特別ルール(タイブレーク方式)で行われ、2点を追加した大平・唐丹が延長8回3-1で勝利した。
 
延長戦で追加点を上げる大平・唐丹合同チーム=平田公園野球場

延長戦で追加点を上げる大平・唐丹合同チーム=平田公園野球場

 
 スタンドでの保護者観戦が可能となり、初めて間近で次男快君(大平中3年)の雄姿を目にした金野悟さん(52)は喜びを口にし、「スポ少から一緒に頑張ってきたメンバーなので、最後に優勝できれば。今までの練習の成果を存分に発揮してほしい」と選手たちにエール。
 
 決勝は「大平・唐丹」と「大槌・吉里吉里・釜石東」の合同チーム対戦となり、10-0(5回コールド)で大平・唐丹が勝利。県大会出場を決めた。唐丹の野球部員4人は授業後、大平中に通い練習を重ねてきた。唯一の3年生岩澤優真君は「最後の中総体で県大会出場を決められてうれしい」と笑顔。スポ少時は捕手だったが、中学から投手に転向。「コントロールに苦戦したが、昨年の新人戦から改善して今回はいい形で終わることができた。県大会も優勝目指して頑張る」と意気込んだ。
 
昨年の新人戦に次ぐ優勝を収めた大平・唐丹合同チーム

昨年の新人戦に次ぐ優勝を収めた大平・唐丹合同チーム

 
選手の頑張りを拍手でたたえる保護者

選手の頑張りを拍手でたたえる保護者

 
 市民体育館を会場としていたバドミントンは、地震の影響で同館が使用できないため、本大会は男子が唐丹中、女子は大平中の体育館で試合が行われた。男子は3校、女子は5校が出場。団体戦(2複1単)は総当たりのリーグ戦、個人戦は単複ともトーナメント戦で優勝を競った。
 
 昨年の新人戦に続く優勝を狙う大平女子は団体の初戦で、緊張から動きに少し硬さが見られたものの、徐々に本領を発揮。堀内唯花キャプテン(3年)は「新人戦以降、個々の実力を上げられるよう基礎メニューを頑張った。もっと力を出せる」。松下怜桜愛(れおら)部長(同)は「一心不乱、ネバーギブアップをスローガンにやってきた。最後まであきらめない」と勝利への執念を見せた。結果は、大平が団体、個人(単・複)ともに優勝。県大会初戦突破を目標に掲げ、さらなる精進を誓った。
 
バドミントン女子は大平中体育館で熱戦を繰り広げた

バドミントン女子は大平中体育館で熱戦を繰り広げた

 
団体初戦のダブルスに挑む大平女子のペア

団体初戦のダブルスに挑む大平女子のペア

 
 バスケットボールは大槌学園体育館が会場。男子4校、女子3校が出場した。男子の注目は、昨年の新人戦で地区代表として県大会に進み、初優勝を成し遂げた釜石。本大会決勝は152-21の大差で大平を制し、安定の実力で県大会出場権を手にした。
 
 鈴木琥太郎キャプテン(3年)は「冬場はみんなで走り体力をつけた。持ち味のディフェンスの強度をさらに上げ、全員の攻撃力アップにも力を入れてきた」と昨秋からの成長ぶりを強調。小澤歩武主将(同)も「キャプテンを中心にまとまり、声を掛け合ってチームプレーができている」と仕上がりに自信をのぞかせる。次に狙うは2回目の県制覇。「県大会優勝。東北ベスト4」という目標達成に向け、「簡単ではないが、しっかり足元を固めて一戦一戦集中して戦っていきたい」と小澤主将。
 
バスケットボール男子決勝「釜石(白)―大平」=大槌学園

バスケットボール男子決勝「釜石(白)―大平」=大槌学園

 
次の目標「県大会優勝」へ士気を高める釜石中男子バスケットボール部

次の目標「県大会優勝」へ士気を高める釜石中男子バスケットボール部

 
 各競技の地区代表が出場する県中総体は7月16~18日に県内各会場で開催される。

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パワーリフティング・関村駿央さん(釜石) 北日本の大会 初出場で準優勝

北海道・東北ブロック選抜パワーリフティング選手権で初めて準優勝した関村駿央さん

北海道・東北ブロック選抜パワーリフティング選手権で初めて準優勝した関村駿央さん

 
 釜石市の関村駿央(としひろ)さん(31)=釜石警察署勤務=は、5月29日に青森県藤崎町で開かれた第7回北海道・東北ブロック選抜パワーリフティング選手権大会(2022とちぎ国体最終予選会)105キロ級で準優勝に輝いた。全国トップレベルの選手がそろう大会に初めて出場し、上位に食い込む実力を見せた関村さん。目標とする国体出場は逃したが、今後につながる大きな手応えを感じ、さらなる高みを目指す。
 
 パワーリフティングはウエイトトレーニングの集大成とされる競技で、スクワット(脚力)、ベンチプレス(腕力)、デッドリフト(背筋力)の3種目を行い、持ち上げたバーベルの総重量を競う。
 
バーベルを肩に担ぎ、規定の深さまでしゃがんだ後、立ち上がる「スクワット」

バーベルを肩に担ぎ、規定の深さまでしゃがんだ後、立ち上がる「スクワット」

 
ベンチ台に寝てバーベルを胸まで下ろした後、押し上げる「ベンチプレス」

ベンチ台に寝てバーベルを胸まで下ろした後、押し上げる「ベンチプレス」

 
床に置いてあるバーベルを直立姿勢まで引き上げる「デッドリフト」

床に置いてあるバーベルを直立姿勢まで引き上げる「デッドリフト」

 
 関村さんは、本格的な大会出場となった昨年11月の県予選(北上市)で優勝。7道県の代表が集まる同大会では、スクワット250キロ、ベンチプレス170キロ、デッドリフト260キロの計680キロを挙げ、準優勝した。優勝者との差は90キロ。「最初の大きな大会にしては目標とした記録は出せたのではないか」。他の出場者は「この世界では有名な人たちばかり」という、強豪ひしめく中での競技経験を大きなステップと捉える。
 
市営プール内のトレーニングルームで練習に励む関村駿央さん

市営プール内のトレーニングルームで練習に励む関村駿央さん

 
 幼稚園から高校まで水泳に励んだ関村さんは、大学入学と同時に陸上のハンマー投げに転向。体づくりのため、本格的に筋力トレーニングを始めた。やるほどに力がついていくことが楽しくなり、卒業後も警察官として働く傍らトレーニングを継続。自宅に機器をそろえるほか、釜石赴任後は市営プールのトレーニングルームや大船渡市の24時間営業の施設などに出向き鍛錬を続ける。
 
 身長175センチ、体重98キロ。トレーニングの成果は体格にも如実に表れ、高校卒業時の65キロから大幅に増量。3年ほど前から大会出場を目指すようになり、競技を意識した練習に励む。現在の自己ベストはスクワット270キロ、ベンチプレス180キロ、デッドリフト275キロ。
 
体幹、腕、脚の筋肉が日ごろのトレーニングの成果を物語る

体幹、腕、脚の筋肉が日ごろのトレーニングの成果を物語る

 
 今後の目標に掲げるのは、大会で総重量700キロ以上を出すこと。自身の体重は現階級では軽いほうで、「少し減量して1つ下の階級でトップを狙ったほうが、本来の力を出せるのかも」と戦い方を探る。国体選手になることも大きな目標の一つ。関村さんは全日本大会出場のための標準記録(105キロ級では650キロ)をクリアしており、今後、国体を含む全国大会出場がかなえば、上位入賞も期待される。
 
関村さんの今後の活躍に地元関係者も注目する

関村さんの今後の活躍に地元関係者も注目する

 
 地元競技関係者によると、本県からは過去にベンチプレスの世界大会やアジア大会、国体パワーリフティングの優勝者も出ており、全国的に見てもレベルの高さが際立つ。「身近に先駆者がいることで上を目指して頑張る人たちが増え、県全体の底上げが図られているのでは」。
 
 釜石市内から大会に出ている人はまだ少ないが、“予備軍”は10人以上。関係者が願うのは、誰でも気軽に利用可能なトレーニング施設の整備。筋力トレーニングはパワーリフティング競技を目指す人だけでなく、あらゆるスポーツに必要な体づくりの基本。「他市では公共の体育館にトレーニング施設が併設されるなど恵まれた環境がある。釜石から東北、全国の舞台で活躍する選手を輩出するためにも、地元に充実した施設が欲しい。全日本クラスの大会やスポーツ合宿誘致にもそうした施設は絶対必要」と話す。