水泳シーズン到来 釜石市営プール開き 今年は屋外25メートルプールも利用可能に
屋外プール開きで利用者の安全を祈願する関係者=市営プール、8日
釜石市大平町の市営プールは8日、今夏の屋外プールの利用を開始した。幼児プール周辺の地盤の不具合で、2021年度から利用を休止していた隣接する25メートルプールは、安全性が確認されたことから利用を再開する。幼児プールは引き続き利用不可。屋外2プール(50、25メートル)は9月3日まで開放する予定。
8日は、同プール市指定管理者の協立管理工業(小笠原拓生社長)、釜石水泳協会(山崎達会長)の主催で、利用者の安全を祈る神事が行われた。関係者18人が出席した。尾崎神社(浜町)の佐々木裕基宮司が祝詞を奏上。出席者の代表が玉串をささげ、シーズン中の無事故を祈った。
尾崎神社の協力で安全祈願の神事が行われた
出席者の代表が玉串をささげ、かしわ手を打って祈りをささげた
市は25メートルプールの利用再開にあたり、幼児プールエリアとの間に仕切り用のフェンスを設置。利用者の立ち入りを制限する。新型コロナウイルスの感染症法上の分類が5類に移行した今年は、基本的に利用人数、時間の制限は行わないが、「土日に混雑が予想される場合は利用時間を1時間半でお願いすることもある」と理解を求める。
フェンスを設置、幼児プールエリアへの立ち入りを制限して利用を再開する25メートルプール
指定管理責任者の大久保孝信さんは「水に入る前にきちんとシャワーを浴びるなど衛生面に十分配慮してほしい。事故防止の観点から、水泳指導者がついている時以外は飛び込みは禁止しているので、危険な行為は絶対にしないで」と安全利用を呼び掛ける。
プールは市内小中学校の夏休み期間(7月22日~8月20日)は無休で営業する。期間中は未就学児の利用は無料。学校にプールがない市内の中学生は生徒手帳を提示すれば無料となる。
施設の運営、維持管理を担う協立管理工業スタッフ(右下)も今季の利用者回復に期待
1970年に開設された同施設は近年、老朽化による度重なる不具合が発生。屋外幼児プール周辺は調査で、地盤の緩みによる陥没の危険性が指摘されたため、一昨年から利用を休止していた。幼児プール再開のめどは立っていない。
同プールの昨年度の利用者数は約2万人(前年度比約7400人減)。新型コロナウイルス感染拡大に伴う休業措置や屋外2プールの利用休止などで、過去3年は2万人台で推移している。
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