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8回目の最多当選を決めた山﨑長栄氏

釜石市議選 戦後初の無投票に〜現職12、元職1、新人5人が当選

 任期満了に伴う釜石市議選は1日、告示され、現職12人、元職1人、新人5人の計18人が立候補を届け出。議員定数(18)と同数となったことから、無投票での全員当選が決まった。市選管の資料によると、戦後、市議選が無投票となったのは初めて。今回の市議選では現職議員6氏が出馬を見送り、勇退する形となった。告示前は「立候補者が定数に満たないのでは」と市議選をめぐる動きにヤキモキする声もあった。18人中最多、8回目の当選を果たした山﨑長栄氏(72)は「地域の活力低下につながるのでは」と懸念する

 

地域活力の低下に危機感 山崎氏 市議会の現状憂う

 

8回目の最多当選を決めた山﨑長栄氏

8回目の最多当選を決めた山﨑長栄氏

 

 片岸町に再建した自宅に近い国道沿いで第一声。復興が進む周辺を見渡しながら、「議員生活28年。その集大成として地域に恩返しを」と思いを述べた。

 

 震災の津波で家が流され、昨年12月まで野田町の雇用促進住宅で暮らした。8年にわたる“避難生活”の疲れもあり、「議員活動はもうおしまいに」との思いもあったという。

 

 一方で、市議として積み重ねてきた数々の政策提言、実績への自負もあった。6人の市議が勇退するという事態の中で、「市長に是々非々でモノが言える人がいなくなる」という周囲の声に推され、8度目の出馬を決めた。

 

 市議選告示の、この日はちょうど「防災の日」。市消防団長として午前7時からの避難訓練の動きを指示した後で、第一声の場に駆け付けた。

 

 26歳で消防団員になり、震災の翌年に市消防団長となった。しかし、「団員が疲弊し、なり手もない。地域の消防力が落ちている。早く手を打たないと大変なことになる」と現状を憂う。

 

 市議会も似たような現状にある。今回の市議選では立候補予定者がなかなか定数(18)に満たず、「様子見をしながら『オラも出たい』と言う声も聞いた。市民を愚弄(ぐろう)する動きでは」と嘆く。

 

 今回の市議改選を前にした議員定数改正をめぐる審議では「定数16」を提案したが、否決された。結果的には、戦後初の無投票当選という形になり、「あの時もっと削減していれば、別な展開になっていた。地域活力の低下につながるのでは」と危機感を募らせる。

 

「住み良い子育て環境を」 磯崎氏 市職員から転身

 

街宣車も運動員もなく“一人選挙”で市議選に挑んだ磯﨑翔太氏

街宣車も運動員もなく“一人選挙”で市議選に挑んだ磯﨑翔太氏

 

 当選した18人の中で最も若い、30歳の市議会議員が誕生した。拡声器を手に、浜町の自宅から目抜き通りを中心に歩いて一回り。街宣車も運動員もいない“一人選挙”を繰り広げた。

 

 看護師をしていた母親の影響で私立の薬科大に進んだが、大学に入り直して経済を学び、名古屋市に本社がある証券会社に就職。「次の世代の子どもたちのため、住みよいまちになるよう汗を流したい」と釜石に戻り、17年4月に市職員に採用された。

 

 市議選に打って出ようと思い立ったのは、わずか1カ月ほど前。事前の立候補説明会に若者の姿がないと聞き、「このままでは若い世代の声が市政に届かない。これはまずい」と思ったという。「子育て問題に取り組みたかったが、市職員の立場では人事一つで仕事が決まってしまう」というもどかしさもあった。

 

 街頭を一人で歩きながら「これからの時代は若い世代の横のつながりが大切。みなさんの声を吸収し、地域を発展させていきたい。若い力がこれからの釜石を支える。ベテラン議員の中にピリリと辛い30歳を」とアピールした。

 

 6歳と3歳の男の子、まだ1歳の女の子がいる。同学年の妻は「やるからには、しっかりと」と背中を押す。

 

ラガーマンの経験を原点に 三浦氏 労組組合長を9年

 

日鉄釜石労組組合長から市議に転身した三浦一泰氏

日鉄釜石労組組合長から市議に転身した三浦一泰氏

 

 自宅がある小川町内に構えた選挙事務所の前で第一声。労組の仲間や会社関係者、地元町内会の人々を前に「元気で明るい地域づくり、生き生きと働ける環境づくり、市民が主役のまちづくり、この三つに取り組みたい」と訴えた。

 

 市議選に出ようと思い立ったのは5月の大型連休明け。日本製鉄釜石労組の組合長を務めて9年。8月いっぱいでの勇退が決まり、「今後は会社(日本製鉄)や労組のパイプ役として地域のために役に立ちたい」と決意を固めた。

 

 結婚し、小川町に住み始め20年余り。親戚関係にある松坂喜史前市議(66)の勇退と重なり、バトンタッチする形となる。「小川はとてもまとまりのある地域。自分が心置きなく働けるのも地域のおかげ。町内会をしっかりしないと」との思いも新たにする。

 

 第一声を上げたのは奇しくも、閉店したばかりのスーパーの前。地域の暮らしを支える大切な店だった。この問題の解決が、市議としての最初の仕事になりそうだ。

 

 新日鉄釜石ラグビー部で活躍するなど、ラガーマンとしての経験が社会人としての原点となり、支えとなった。釜石では間もなくラグビーワールドカップ(W杯)も開かれる。「釜石の真のレガシー(遺産)となるよう力を尽くしたい」とW杯の後を展望する。

 

(復興釜石新聞 2019年9月4日発行 第821号より)

 

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乗車5000万人達成を喜ぶ(左から)中村一郎社長、福士遙奈さん、佐々木梓さん=26日、宮古市の三陸鉄道宮古駅で

三陸鉄道 乗車5千万人達成〜開業から35年で突破、宮古駅で記念のセレモニー

乗車5000万人達成を喜ぶ(左から)中村一郎社長、福士遙奈さん、佐々木梓さん=26日、宮古市の三陸鉄道宮古駅で

乗車5000万人達成を喜ぶ(左から)中村一郎社長、福士遙奈さん、佐々木梓さん=26日、宮古市の三陸鉄道宮古駅で

 

 県などが出資して運行する第三セクター三陸鉄道(宮古市、中村一郎社長)の乗客が26日、累計5千万人に達し、宮古駅で記念のセレモニーが行われた。1984年4月の開業から35年目で到達した大台。9、10月には、沿線にある釜石鵜住居復興スタジアムでラグビーワールドカップ(W杯)という大イベントも控える。中村社長は「大切な一日になった。今後も多くの人が乗って楽しんでもらえるよう努めていきたい」と決意を述べた。

 

 5千万人目となった乗客は、山田町に住む宮古高3年の佐々木梓さん(18)と福士遙奈さん(18)。中村社長とともに記念のくす玉を割り、大台到達を祝った。

 

 吹奏楽部で活動する2人は、週末に行われた文化祭の振替休日を利用して宮古に遊びに来たという。「記念の乗客になれて、とてもうれしい」と声をそろえた。

 

 三陸鉄道は1984年の開業時は年間約270万人の乗客でスタートしたが、その後は減少が続き、震災の年は30万人を割り込んだ。今年3月には、JRから山田線釜石―宮古間の移管を受け、旧南、北リアス線と合わせて盛(大船渡市)―久慈(久慈市)間を結ぶリアス線の運行がスタートした。

 

 4~6月の利用者は29万3103人で、本年度の目標113万人の25・9%。再出発後は好調を維持しており、ラグビーW杯効果でさらなる増加が期待される。中村社長は「このまま行けば目標達成は十分可能」とした上で、「沿線の地元と連携してさらなるマイレール意識の向上を図り、多彩なイベント列車を企画して県内外に三陸の魅力を発信したい」と意欲をみせる。

 

(復興釜石新聞 2019年8月31日発行 第820号より)

 

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広報かまいし2019年9月1日号(No.1719)

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【P1】釜石のHERO展-昭和~平成を駆け抜けた人々-/第27回釜石市ふれあい福祉まつりの開催について
【P2〜5】ラグビーワールドカップ情報(ファンゾーン、チケット一般販売、応援グッズ、インバウンド・トラブルホットライン)、フィジー対ウルグアイ戦(交通規制、持ち込み禁止物)/釜石健康マラソン大会/釜石仙人峠マラソン大会/「釜石市働く婦人の家」後期定期講座
【P6〜7】まちのお知らせ
【P8】幼児教育・保育の利用料無償化のお知らせ/市長のつぶや記

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さまざまなアイデアが飛び出したSDGsフォーラム。釜石の持続可能性に必要なことは?

持続可能な社会の実現へ、SDGsを身近なところから〜釜石青年会議所 記念フォーラム

さまざまなアイデアが飛び出したSDGsフォーラム。釜石の持続可能性に必要なことは?

さまざまなアイデアが飛び出したSDGsフォーラム。釜石の持続可能性に必要なことは?

 

 一般社団法人釜石青年会議所(佐々木駿理事長、23人)の50周年記念「SDGsフォーラム」は18日、釜石市大町の情報交流センター釜石PITで開かれた。あいおいニッセイ同和損害保険が共催。2015年9月に国連で採択された国際目標「SDGs(エスディージーズ)」を自分事として捉え、持続可能な社会の実現へどう取り組むべきか考えた。

 

 SDGsは英語表記の「Sustainable Development Goals」から取った言葉で、日本語では「持続可能な開発目標」と訳される。国際社会が2030年をゴールとして取り組むべき17の目標、169の達成基準、232の指標を掲げ、貧困やエネルギー、気候変動など地球規模の優先課題解決を目指す。

 

 フォーラムでは、MS&ADインターリスク総研の産学官公民金連携・特命共創プロデューサーの原口真さんが、中小企業や地方自治体におけるSDGsの取り組みを紹介。再生可能エネルギー100%企業を目指す印刷会社、子育てに特化したまちづくりを推進する自治体、森林資源を活用したウナギ養殖を行う若手起業者などについて説明した。原口さんは「SDGsの道しるべとして釜石が世界に何を提供できるのか。これからの企業はSDGsを考えないと就職でも優秀な人材が来てくれなくなる」と指摘した。

 

 続いて原田さん、お笑いコンビ「ランパンプス」(吉本興業)、釜石地方森林組合の高橋幸男参事、釜石出身の大学生寺崎幸季さん(慶應義塾大3年)、佐々木理事長がトーク。SDGsに関する3つのお題について、自由に考えを述べ合った。

 

 「気軽に始められる第一歩は」との質問に、高橋参事は「自分の生活の中で17の目標にマッチングすることがあるか調べてみる。そこから自分たちができることに発展していけばいいのでは」と提言。ランパンプスの寺内ゆうきさんも「とっつきにくそう、難しそうという印象を払い、煙たがらないことこそが第一歩」と、身近なことから顧みる必要性を示した。

 

 「釜石・大槌地域に本当に必要な18番目のゴールは」との問いに、寺崎さんは「釜石から東京に進学した人たちに『釜石に帰ってきてほしい』とアピールすることが大事。就職を控えた学生らにアクションを起こしてもらえれば」と市に期待した。

 

 この日はランパンプスのSDGsをネタにしたトークライブもあり、約50人の来場者は楽しみながらSDGsについて理解を深めた。

 

(復興釜石新聞 2019年8月24日発行 第818号より)

 

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「復興五輪」へ 世界に発信、被災地ツアーで釜石スタジアムへ〜欧米 アジアの10カ国メディアが参加

「復興五輪」へ 世界に発信、被災地ツアーで釜石スタジアムへ〜欧米 アジアの10カ国メディアが参加

イベントに参加した子どもらを熱心に撮影する海外メディア

イベントに参加した子どもらを熱心に撮影する海外メディア

 

 「復興五輪」を理念に掲げる2020年の東京オリンピック・パラリンピックに向け、東日本大震災の復興状況を世界に発信してもらおうと、東京都は18、19の両日、海外メディア向けの被災地ツアーを本県沿岸部で実施した。釜石市では18日、釜石鵜住居復興スタジアムを視察。野田武則市長の話やラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催への取り組みなどについて聞き、被災地の今に理解を深めた。

 

 ツアーには在京海外メディアを中心に、欧米やアジアの10カ国17人が参加した。スタジアムでは、釜石や台湾など国内外の子どもたちが参加するタグラグビーイベント(一般社団法人子どもスポーツ国際交流協会主催)が開催されており、施設見学と合わせ、イベント取材も行った。

 

 各国の記者やカメラマンからは野田市長に対し、1カ月後に迫ったラグビーW杯の準備状況、震災復興を進める中でのW杯の位置付け、W杯後のレガシー(遺産)などについて質問があった。野田市長は「最終目標は被災者一人一人の復興。安心して暮らせるまちへ、ラグビーの精神も大きな礎になると思う」と述べた。W杯のプレゼンテーションでは、新日鉄釜石ラグビー部のV7から始まる〝ラグビーのまち釜石〟の歴史、震災からの復興の歩みを説明し、釜石開催の意義を示した。

 

野田市長へのインタビューではW杯や復興について熱心に聞いた

野田市長へのインタビューではW杯や復興について熱心に聞いた

 

 フランス出身のフリージャーナリスト、ダビッド・マルイユさん(48)は「復興の先にある未来を釜石市がどうしたいのか知りたい」と参加。津波から逃れた小・中学生が通っていた学校跡地にスタジアムが建設されたことにも注目し、「希望を持ち、まちを再生させようと生きているのが分かった。住民がどう関わっているか、直接会って具体的な話を聞いてみたい」と望んだ。

 

 一行は三陸鉄道にも乗車。釜石―盛間を走り、鉄道再開の軌跡を学んだ。翌19日は陸前高田市を訪問し、高田松原津波復興祈念公園などを視察した。

 

 同ツアーは今月2、3日の福島県からスタート。来月14、15日には宮城県で実施される。

 

(復興釜石新聞 2019年8月21日発行 第817号より)

 

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「前進前心!」アピール、復興スタジアムにゴール〜よりもと芸人 間寛平さんら「みちのくマラソン」

「前進前心!」アピール〜よしもと芸人 間寛平さんら「みちのくマラソン」、復興スタジアムにゴール

ゴール後、住民らと触れ合った間さん(左から4人目)

ゴール後、住民らと触れ合った間さん(左から4人目)

 

 東日本大震災の被災地に元気を届けようと、タレントの間寛平さん(70)ら吉本興業の芸人がたすきをつなぎ、福島・宮城・岩手3県を駆け抜ける「RUN FORWARD KANPEI みちのくマラソン」が9日、最終日を迎え、ラグビーワールドカップ(W杯)の会場となる釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムにゴールした。

 

 この日は、間さんがトップバッターを務め、陸前高田市の道の駅高田松原(9月にオープン)を出発した。道中、本県在住のお笑いコンビ「アンダーエイジ」の熊谷由輔さん(37)と結城多聞さん(37)にたすきをつなぎ、車での移動も挟みながら大船渡市へ。3月に全線開通した三陸鉄道リアス線に乗車し、車内から復興の様子を見ながら釜石市に入った。

 

 午後0時半近くに鵜住居駅に到着。降り立った間さん、お笑いコンビ「サバンナ」の八木真澄さん(45)、市川こいくちさん(38)らは釜石祈りのパークに立ち寄り、犠牲になった人たちに黙とうをささげた。

 

 その後、間さんと八木さんが、約100人が待つゴール地点・同スタジアムへ出発。最後は、「寛平さんラストー」と声援を受けた間さんが、ラグビーボールを抱えてゴールテープを切り、3県の計約50キロを走破した。

 

 間さんはゴール後、スタジアム内のゴールポストを使い、「かい~の」と自身のギャグを飛ばし、笑いを誘った。2年前にも周辺を訪れていて、「当時は何もなかったのに、立派なのができたな。みんなでW杯を盛り上げよう」と呼び掛け。3県の復興については「年々町並みが変わり、新しいまちをつくろうとしているのが分かる。前向きな心を持って前に進もう。前進前心!来年もできるならやりたい。待っといてください」とエールを送った。

 

 箱崎町で被災し、甲子町に生活の拠点を移した萬真知子さん(44)は、長女陽菜ちゃん(4)とゴールを見守った。「毎年走って元気づけてもらっているので、応援に来た。いくつになっても衰えないチャレンジ精神に感動」と笑顔を見せた。

 

 同マラソンは2012年に始まり、今年で8回目。7月27日に福島県相馬市を出発し、十数人のよしもと芸人がたすきをつないだ。

 

(復興釜石新聞 2019年8月17日発行 第816号より)

 

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上中島地区で暮らす復興住宅の住民が集った夏祭り

上中島復興住宅、夏祭りでにぎやかに交流〜イベントで培う住民サポート

上中島地区で暮らす復興住宅の住民が集った夏祭り

上中島地区で暮らす復興住宅の住民が集った夏祭り

 

 釜石市上中島町の上中島2期復興公営住宅で2日、近くにある1期復興住宅との合同夏祭りが開かれた。三陸防災復興プロジェクトの一環で行われ、それぞれの入居者有志も企画、運営をお手伝い。集った住民らは食や遊び、民謡などを楽しみつつ、もてなし、もてなされながら交流を深めた。

 

 市内で最初に整備され、2013年に入居が始まった1期(54戸)、2年後に完成した市内最大規模の2期(156戸)の初めての合同行事。市内で被災したほぼ全域から被災者が入居した両復興住宅では、それぞれ入居者間の交流を進めていて、さらに地域での顔見知り関係づくりを進めようと、同プロジェクト実行委員会との共催として夏祭りが企画された。

 

 開催に当たり、運営に携わるスタッフを両復興住宅の住民から募集。ホタテやイカなど浜焼きコーナー、地元出身の民謡歌手によるショーなど、同じ集合住宅に暮らす人たちが喜ぶ企画を考え、2カ月前から準備を進めた。

 

 会場の中庭には、焼きそばや綿あめ、ポップコーンなどの屋台、滑り台の形のエア遊具などが並んだ。焼きたてアツアツの海産物を味わえる浜焼きコーナーも人気で、長い列ができた。

 

 鵜住居町出身の民謡歌手佐野よりこさんが県内の民謡仲間らと登場。力の込もった歌と踊りを披露し、盛り上げた。

 

 2期復興住宅の大町健司さんは「にぎやかでいい。見知った人もあれば、久しぶりの顔も。初めての人もいて、近くに住む顔見知りを増やす機会になる」と、缶ビール片手に楽しんだ。

 

 食券を配る受け付けを担当した1期復興住宅の70代の女性は「ぎこちなさがあるけど、いい交流の機会になった。これからだね」とほほ笑んだ。

 

 住民の取り組みをサポートした中妻地区生活応援センターの村上徳子所長は「普段行事に出てこない人も参加してもらえるよう、みんなで考え、作り上げた祭り。来年以降も続くイベントになれば」と期待した。

 

(復興釜石新聞 2019年8月10日発行 第815号より)

 

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広報かまいし2019年8月15日号(No.1718)

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【P1】表紙/もくじ
【P2〜3】ラグビー日本代表 対 フィジー代表
【P4〜5】ラグビーワールドカップ2019推進本部通信・やっぺしVol42/ラグビーワールドカップ交通情報/ボランティア募集/記念ナンバープレート
【P6〜7】岩手県知事・岩手県議会議員・釜石市議会議員選挙
【P8〜9】地震・津波避難訓練/運転免許証の自主返納/水産・海洋研究セミナー/甲子川・鵜住居川水門の現場見学会
【P10〜13】市民のひろば/まちのお知らせ
【P14〜15】まちの話題
【P16〜17】保健案内板/保健だより
【P18〜19】復興情報
【P20】 みちのく潮風トレイル 全線開通

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KANPEIみちのくマラソンの開催について【お出迎え参加者の募集】

KANPEIみちのくマラソンの開催について

 

KANPEIみちのくマラソンでは、間寛平さんらが東日本大震災の被災地を力強く走り抜く事で、地域の皆様へ勇気を与えるイベントとなっておりますが、当マラソンイベントのゴール地点が釜石鵜住居復興スタジアムとなりましたことから、地域の皆さまでお出迎えいたしたく存じます。

ついては、皆様お誘いあわせうえご来場いただき、釜石鵜住居復興スタジアムでのゴールの瞬間をお楽しみいただきますようご案内申し上げます。

 

ゴール日時

令和元年8月9日(金)13時ごろ

ゴール場所

釜石鵜住居復興スタジアム(釜石市鵜住居町第18地割5番地1)

お出迎え参加者の集合について

当日は、スタジアム西側(恋の峠側)駐車場へ12:30までにお集まりいただき、係員の指示に従いお出迎え願います

イベント情報(公式ホームページ)

こちらからご覧ください
http://run-forward-kanpei.com/

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〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22-1(シープラザ釜石内)
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広報かまいし2019年8月1日号(No.1717)

広報かまいし2019年8月1日号(No.1717)
 

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【表紙】釜石よいさ/釜石納涼花火2019/市長のつぶや記
【P2〜3】戦没者追悼式/盆飾りの収集/乳がん・子宮頸がん検診/児童扶養手当の現況届の提出について
【P4〜7】市職員の募集/支線部路線バス運行に関する地区懇談会/まちのお知らせ
【P8】ラグビーワールドカップ2019推進本部通信

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イオン釜石店で公開されている鉄道模型のジオラマ。釜石鵜住居復興スタジアムの部分は釜石商工高の生徒らが作成に協力した

ラグビーワールドカップ 鉄道模型ジオラマで盛り上げ〜釜石商工高生が作成 イオン釜石店に展示、復興スタジアムも配置

イオン釜石店で公開されている鉄道模型のジオラマ。釜石鵜住居復興スタジアムの部分は釜石商工高の生徒らが作成に協力した

イオン釜石店で公開されている鉄道模型のジオラマ。釜石鵜住居復興スタジアムの部分は釜石商工高の生徒らが作成に協力した

 

 イオンタウン釜石店2階、「三陸ジオパーク」展示コーナーの一角に鉄道模型のジオラマがお目見えした。ジオラマには、今秋ラグビーワールドカップ(W杯)が開催される釜石鵜住居復興スタジアムの模型を配置。その周りを三陸鉄道の模型車両が走る。設置に協力した三鉄釜石駅の山蔭康明駅長は「ラグビーW杯釜石開催の盛り上げにつながれば」と期待する。

 

 ジオラマの大きさは縦2メートル、横3メートルで、ほぼ300分の1の縮尺。街並みを背景に配置された模型の復興スタジアムでは、横じまのジャージーを身に着けた釜石市のイメージキャラクター「かまリン」や県のマスコットキャラクター「ラガーそばっち」などが、かわいい姿でプレーする。

 

 このジオラマは、東日本大震災で三鉄南リアス線が運転できなくなった際に、営業休止中の釜石駅に置かれたもの。2014年の南リアス線運行再開に伴い、イオン釜石店に移して展示していた。ラグビーW杯釜石開催を記念し、ジオラマに釜石鵜住居復興スタジアムを“増設”。同店3階から2階に移し、25日から来店客などに公開している。

 

 復興スタジアムの模型作成には、県立釜石商工高(村上則文校長)工業クラブの部員7人が協力。5月中旬から放課後のほか、土・日曜日も学校に出て模型の製作に取り組んだ。

 

 飛内星輝部長(3年)は「3Dプリンターを使って模型を作ったが、出力には時間がかかった。難しかったのは、150分の1の縮尺にした小さな人形。色付けには細かな気を配った」と苦心を明かす。顧問の折笠周郎教諭は「100点満点のデキ。生徒と教職員が一丸になって取り組んだ成果」と胸を張った。

 

 ジオラマの作成には、奥州市で活動する岩手鉄道模型仲間の会(佐藤徳代会長)が費用や材料を援助する形でバックアップ。この日の公開に立ち会った佐藤会長(59)は「すばらしい出来栄え。中でも3Dプリンターで出力したスタジアムの大屋根の部分の精度が高い」と生徒たちの取り組みをたたえた。

 

(復興釜石新聞 2019年7月27日発行 第811号より)

 

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釜石市公共交通マップ『かまいしのりものMAP2019』

釜石市公共交通マップ『かまいしのりものMAP2019』

市では、ラグビーワールドカップ2019TM釜石開催において訪れる観光客及び訪日外国人旅行者の移動の円滑化を図るため、市内公共交通や各種案内を掲載した公共交通マップを作成しました。

かまいしのりものMAP2019

 

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MAP配布場所

 

釜石市役所(釜石市只越町3-9-13)
釜石観光総合案内所(釜石市鈴子町22-4 ホテルフォルクローロ三陸釜石1階)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 市民生活部 生活安全課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8451 / Fax 0193-22-2702 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/kotsu/detail/1230142_2211.html
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