復興道路 仕上げ急ピッチ、トンネル17ヵ所 全て完成〜南三陸国道事務所 報道関係者に公開、工事は順調 19年度中の開通へ

復興釜石新聞2018/08/10

釜石市新町に建設が進む釜石中央IC

釜石市新町に建設が進む釜石中央IC

 

 東日本大震災被災地の復興に向けて整備される「復興道路」「復興支援道路」の現場では仕上げの工事が急ピッチで進む。釜石市周辺では7月下旬から8月上旬にかけ、国土交通省南三陸国道事務所(折笠徹所長)が担当する復興道路の三陸沿岸道路のうち、唐桑高田道路(気仙沼市唐桑町館―陸前高田市竹駒町、10キロ)と吉浜釜石道路(大船渡市三陸町吉浜―釜石市甲子町、14キロ)が相次いで部分開通。道は徐々につながり、同事業所が目指す2019年度中の全線開通が近づく。7月24日には同事務所が担当する区間が報道関係者に公開され、「工事は順調に進んでいる」と強調した。

 

 同事務所が担当する工事区間は、三陸沿岸道路の宮城県境から山田町まで40・4キロと、復興支援道路の東北横断自動車道釜石花巻道路(釜石道路)6キロの合わせて46・4キロ。このうち41・6キロが本年度中に、残りの4・8キロは19年度の完成を見込む。

 

釜石中央ICを構成する小佐野高架橋

釜石中央ICを構成する小佐野高架橋

 

 震災後の11年11月に事業化された同区間の工事には、これまでに約2204億円の事業費を投入。同区間に建設する17カ所のトンネルは全て完成した。25カ所に建設する橋りょうも、釜石市内の1カ所、大槌町内1カ所を残してほぼ完成。本年度はさらに約296億円を投入し、仕上げの工事を急ぐ。

 

 三陸沿岸道路・釜石山田道路(甲子町―山田町船越、23キロ)のうち、釜石市新町に建設される釜石中央インターチェンジ(IC)では、国道283号とJR釜石線をまたぐ橋げたの設置工事、土盛り工事などが進み、ほぼ形が見えてきた。土盛りに使用した約11万立方メートルの土は、1キロほど先で進む釜石ジャンクション(JCT)の切り土を運んで活用。今後は路面の舗装工事などを進める。

 

看板設置も進む釜石西IC

看板設置も進む釜石西IC

 

 吉浜釜石道路の釜石唐丹ICでは昨年度、4年間かけて進めてきた土盛り工事が完成した。同区間最大級となる135万立方メートルもの土は、南北に建設されたトンネルの掘削土砂を活用。ガードレール、照明などの電気通信設備の設置工事を進める。

 

 同道路で釜石南IC(唐丹町内)から吉浜ICの5キロが8月11日に部分開通する。同道路に完成した新鍬台トンネル(仮称、3330メートル)は三陸沿岸道路最長で、唯一本坑に並行して避難坑を整備。トンネル内には避難坑につながる非常口が8カ所あり、災害や事故発生時に活用できる。

 

新鍬台トンネルに整備された避難坑

新鍬台トンネルに整備された避難坑

 
 報道関係者に工事概要を説明した同事務所の古川哲治副所長は「災害時に寸断されない強じんな道路ができる。観光面でも三陸沿岸の復興に寄与するものと確信。一日も早い開通を目指して事業を進めていく」と話した。

 

 唐桑高田道路も気仙大橋や今泉トンネル、長部高架橋などの主要構造物が完成し、7月28日に6・5キロが部分開通した。

 

(復興釜石新聞 2018年8月4日発行 第712号より)

 

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