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食・芸能で魅力発信 釜石駅前で「春まつり」 大型連休期間中の来訪者もてなす

釜石駅前広場で開かれた春まつりで旬の味を楽しむ家族連れ

釜石駅前広場で開かれた春まつりで旬の味を楽しむ家族連れ

  
 かまいし春まつり(釜石観光物産協会主催)は3、4の両日、釜石市鈴子町の釜石駅前広場で開かれた。5月の大型連休期間に合わせ、観光客をもてなそうと実施しているイベント。家族連れらが足を運んで、食と伝統芸能などのステージ発表でまちの魅力に触れた。
   
 広場には焼き鳥や団子などを販売する事業者がブースを並べたほか、台湾や韓国の料理、スイーツなどを提供するキッチンカーも出店した。鵜住居町根浜の「松坂商店」は食べやすく輪切りにしたイカ焼きなどを売り出し、海のまちをPR。調理に腕を振り、「いらっしゃい」との呼び込みも担当した佐々木晴人さん(59)は「売れるかどうかはそのとき次第。参加することに意義がある。人とコミュニケーションをとるのが好きだから」と楽しんでいた。
  
元気な呼び込み、自慢の味で来場者をもてなす出店者

元気な呼び込み、自慢の味で来場者をもてなす出店者

  
並んだキッチンカーで、目当ての味を買い求める人たち

並んだキッチンカーで、目当ての味を買い求める人たち

  
 釜石産めかぶ汁の無料お振る舞い(各日とも200食限定)もあり、人気を集めた。3日に足を運んだ青森県八戸市の西園彩叶(あやか)さん(吹上小6年)、母厚子さん(46)は「ネバネバしておいしかった。みそ汁の具材としてもいけるんだね」と発見。父勝晃さん(46)は釜石初訪問に「街がきれい。震災からの復興を感じた」と印象を話した。転勤族というが、東北への赴任は初めてで、三陸道などを利用した東北巡りを実践中。「食、自然、人との出会いを満喫したい」と笑った。
  
長い列ができた釜石産めかぶ汁のお振る舞い 

長い列ができた釜石産めかぶ汁のお振る舞い

  
めかぶ汁をそっと手渡し、あたたかい触れ合いも

めかぶ汁をそっと手渡し、あたたかい触れ合いも

   
 ステージイベントも盛況だった。女形舞踊で市内外のデイサービス利用者らを楽しませている尚玉泉(本名・鹿野正治)さんは、あでやかな舞を披露。顔なじみの市民らも駆け付け、手拍子したり、うちわを振ったりして盛り上がった。釜石出身の民謡歌手佐野よりこさんも登場。その伸びやかな歌声に合わせ、観客らも口ずさんだりしていた。
   
女形舞踊などが披露されたステージイベントを楽しむ観客

女形舞踊などが披露されたステージイベントを楽しむ観客

   
 イベントは、JR釜石線を走る観光列車「SL銀河」の盛り上げと運行への感謝も込めて企画する。地元の芸能や食を楽しむ様子を満足そうに見つめていたのは、同協会の和田利男事務局長(66)。だた、SL銀河は今季がラストとなり、持続可能な観光戦略を模索する必要性を感じている。世界遺産・橋野鉄鉱山、鉄の歴史、虎舞といった民俗芸能などの知られている「お宝」だけでなく、「巨木・古木、滝などの自然にスポットを当て、電動自転車などで域内を巡ってもらうグリーンスローモビリティなどの取り組みを試行していきたい」と先を見据えた。
  
ラストシーズンのSL銀河。大型連休期間中も多くの人が釜石にやってきた

ラストシーズンのSL銀河。大型連休期間中も多くの人が釜石にやってきた

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38年前のタイムカプセル開封 釜石・旧大渡小 「自分への手紙」で思い出懐かしむ

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1985年に埋めたタイムカプセルを開封して喜ぶ当時の在校生たち

  
 釜石市大渡町の旧大渡小(現釜石小)で1985年に開校50周年記念事業として封印したタイムカプセルが4月29日、38年ぶりに掘り起こされた。30年後の2015年に開封するとしていたが、学校統合や東日本大震災などの影響で延期されていた。集まった当時の在校生らは、カプセルから取り出した「自分への手紙」で思い出に触れ、あの頃を懐かしんだ。
   
 カプセルは、当時の旧大渡小の全校児童199人が手紙や記念品を収めて埋めた。03年に釜小と統合、11年に震災があり、復興途上で落ち着かない中、開封のタイミングを逃した。ここ数年は新型コロナウイルス禍が続いたが、感染者数が減少しつつあることも踏まえ、当時6年生だった小田島出(いづる)さん(49)が発起人となって釜小や市教育委員会と協議を重ね、今回の開封を実現させた。
   
 この日の開封作業には、当時の1年生から6年生まで約50人が参加。校庭脇にある同記念事業の石碑近くに埋められていると見込んで、スコップで土を掘り起こした。交代で作業し続けること約30分。無事、陶製のタイムカプセルを発見した。その後、学校昇降口に移動して開封。カプセル内には学校での思い出や未来の自分の姿を想像して書いた作文があり、当時の学校だより、新聞紙なども次々と取り出された。
  
38年前のタイムカプセルを掘り起こす当時の在校生

38年前のタイムカプセルを掘り起こす当時の在校生

  
バケツに入ったタイムカプセルをのぞき込む参加者

バケツに入ったタイムカプセルをのぞき込む参加者

  
掘り出されたタイムカプセル(左下写真)を開封

掘り出されたタイムカプセル(左下写真)を開封

  
 当時の在校生たちは、38年前につづった作文を手に「こんなこと、思ってたんだ」「友達の名前がいっぱい出てきた。すごく懐かしい」などと、同級生と思い出話に花を咲かせた。1年生だった阿部孝さん(44)=宮城県仙台市=は、仕事の都合で参加できなかった姉(釜石市内在住)の代わりに、単身赴任先の福島県郡山市から駆け付けた。友達と“ヒーローごっこ”をして遊んだことを書いた作文を見つめ、「今以上に、きれいな字。30年後も読めるように頑張って書いたんだなぁ」と頬を緩めた。小学校卒業以来、会っていなかった人と顔を合わせる機会にもなり、「当時に戻ったよう」とうれしそうだった。
  
当時の作文を手に笑顔を見せる阿部孝さん(左)。旧友との再会も楽しんだ

当時の作文を手に笑顔を見せる阿部孝さん(左)。旧友との再会も楽しんだ

  
「見てー!」。取り出した作文で思い出話に花を咲かせた当時の5年生

「見てー!」。取り出した作文で思い出話に花を咲かせた当時の5年生

  
 「いつ掘り出すか、ずっと気になっていた」と話したのは地元の元持有紀さん(48)。当時5年生で、80歳になった大渡小を想像して「いつまでもきれいな学校でいてほしい」と思いをつづった。くしくも、統合後の釜小に現在通う自身の子どもも5年生。「同じ年齢の頃って、こんなこと考えていたんだー。不思議な気持ち」とはにかみつつ、思い出をうかがえる品に、うれしさもにじませた。そして、「震災で流された地区で、何も残っていない人もいるかもしれないから」とも。
   
「まるで同窓会」。懐かしい仲間との旧交を温めた参加者

「まるで同窓会」。懐かしい仲間との旧交を温めた参加者

   
 小田島さんは「当時の6年生が50代になるし、このタイミングで―と少し強引に進めた感も。でも、いつか開けようと思っていたので、ほっとしている」と肩の荷を下ろした。校庭のあちこちで同窓会らしき輪が広がる様子を穏やかな表情で見つめ、「40年の時を経て、私たちが直面する環境は当時と大きく異なるが、作文を読めば、困難な状況にも立ち向かう強さや希望を、子ども時代の自分から教わるかもしれない」と、しみじみ話した。
   
タイムカプセルから取り出した品々(右)が一人でも多くの仲間に届くことを願う小田島出さん

タイムカプセルから取り出した品々(右)が一人でも多くの仲間に届くことを願う小田島出さん

   
 カプセルが封印された当時の釜石は製鉄所の合理化による高炉休止、規模縮小が進められ、親の転勤で転校する児童がいた。さらに震災の影響で転居したり、連絡先が不明な在校生も多いという。開封に立ち会えなかった在校生らの作文は当面、各学年の代表者が保管し、連絡が取れれば引き渡すことにしている。
  
 「亡くなった仲間もいる。一人でも多くの同級生や家族に届けたい」と小田島さん。インターネット上に問い合わせフォームを用意し、連絡を待っている。当時の在校生(1973~78年生まれ)でタイムカプセルを埋めた覚えのある人やその家族、問い合わせのある人は当ウェブサイト「かまいし情報ポータルサイト 縁とらんす」のニュースコーナー内にある地域情報「大渡小学校(現釜石小学校)開校50周年記念事業で埋めたタイムカプセル掘り出しのお知らせ」の確認を!

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目にも鮮やか!一面の黄色空間で幸せな時間を 釜石・橋野「菜の花畑」一般開放 出店やライブも

一般開放された釜石市橋野町の菜の花畑=4日

一般開放された釜石市橋野町の菜の花畑=4日

 
 釜石市橋野町の一般社団法人ユナイテッドグリーン(山田周生代表理事)は4日、同町に設ける菜の花畑を一般に開放。乗馬体験、絵本ライブ、植物性素材のランチや菓子の販売など1日限定のマルシェも開き、来場者を迎えた。菜の花畑の一般開放は10日まで(午前11時~午後3時)行われ、時間内は柵の中に入っての観賞や写真撮影ができる。
 
 菜の花は、菜種油の生産を手がける同法人が産直「橋野どんぐり広場」裏手の遊休地を地元農家から借りて栽培。花が咲く毎年5月に畑を一般開放している。今季は約50アールに作付け。4月後半から花が咲き始め、大型連休期間中には畑一面が鮮やかな黄色に染まった。
 
一面に黄色の花が美しく咲き誇り、圧巻の光景!

一面に黄色の花が美しく咲き誇り、圧巻の光景!

 
 一般開放初日の4日は、県内のマクロビレストランや自然農園が出店。無農薬の雑穀や野菜を使ったランチ、菓子などを販売した。心身の癒やしメニューも用意。乗馬体験、絵本の読み聞かせは子どもたちの人気を集め、指圧マッサージは大人の疲れた体をほぐした。訪れた人たちは花の中で写真を撮ったり食事を楽しんだりと、思い思いにゆったりとした時間を過ごした。
 
釜石出身の三浦聖貴さんが営む「おやさい食堂カラコマ」(盛岡市)はビーガンカレー弁当を販売

釜石出身の三浦聖貴さんが営む「おやさい食堂カラコマ」(盛岡市)はビーガンカレー弁当を販売

 
橋野町でホースセラピーを行う三陸駒舎は乗馬体験を提供。馬上からの景色は?

橋野町でホースセラピーを行う三陸駒舎は乗馬体験を提供。馬上からの景色は?

 
くらうん・しゅがー(ピエロ)の絵本ライブを楽しむ親子。バルーンのプレゼントも

くらうん・しゅがー(ピエロ)の絵本ライブを楽しむ親子。バルーンのプレゼントも

 
 源太沢町の木村莉桜菜さん(9)は乗馬を楽しみ、「馬の上から見る菜の花畑はとてもきれい。気持ち良かった」と大喜び。父仁寿さん(43)は心地良い空間で家族4人の休日を満喫。「いつも産直までは来るが、その裏にこんな場所があったとは。素敵ですねぇー」と驚き、馬との触れ合いや出店者との交流を楽しんだ。
 
三陸駒舎の黍原豊さん(左)と話しながら、13歳馬・アサツキ(雌)と触れ合う木村さん親子

三陸駒舎の黍原豊さん(左)と話しながら、13歳馬・アサツキ(雌)と触れ合う木村さん親子

 
 友人同士という中妻町の70代女性2人は「癒やされるよねー。周りの静けさもいい。のんびりのどかで…」と声をそろえ、非日常の空間を存分に味わった。「連休中はどこも人がいっぱい。混雑するところは嫌なので」と、市広報で見つけた穴場スポットに足を向けた。「いろいろな花を見て歩くのが好き。今日は天気も良くて最高」と顔をほころばせた。
 
 今年初出店した花巻市のレンコン農家佐々木哲哉さん(49)は、県内では珍しいイモのようなホクホクした食感と甘みが特徴の品種を販売。おいしい食べ方も教えた。「気持ち良すぎて仕事を忘れてしまいそう」と、一面の菜の花に笑顔を広げる佐々木さん。こだわりのレンコンは主に内陸の飲食店や惣菜店などに直接卸しており、「釜石での一般向け販売は初めて。商品を知ってもらう機会にもなる」と喜んだ。
 
県内では希少なレンコンを販売した花巻市の佐々木哲哉さん(左)。節間が長く、1本ずつくわで掘るレンコン(右下写真)

県内では希少なレンコンを販売した花巻市の佐々木哲哉さん(左)。節間が長く、1本ずつくわで掘るレンコン(右下写真)

 
 同法人の山田代表は東日本大震災以降、津波で被災した農地や耕作放棄地に菜の花を植えるプロジェクトを展開。塩分吸収率が高い菜の花で土壌を浄化、種から搾った菜種油の全国販売を被災者雇用で行うなどし、沿岸部の復興を後押ししてきた。被災者らが元気を取り戻す一助にと、2013年から橋野の畑で1日限定の「菜の花青空レストラン」を開設。ランチや楽器演奏、作品販売、ヨガなど自由に過ごせる場を創出する。21年からは「菜の花パーク」の名称で、期間を設けて畑を一般公開。期間中は各種企画で来場者を楽しませている。
 
 山田代表は「リピーターも増え、中には設営を手伝ってくれる人も。地域の方々もPRに協力してくださり、ありがたい」と感謝。シカの食害を防ぐため、昨年設置した高さ2メートルの鉄柵が功を奏し、今年も畑への侵入はなく、花の勢いは保たれている。「きれいな花を楽しんで、リラックスして帰ってもらえれば」と来場者を見守った。
 
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「元気で帰ってきてね~」 かまいしこども園児が甲子川にサケの稚魚5000匹放流

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かまいしこども園の年長児によるサケの稚魚の放流=甲子川

 
 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児80人)の年長児が4月24日、同市を流れる甲子川にサケの稚魚を放流した。地元の海や水産業に親しみ、郷土愛を育む学習の一環。園児たちは大きく成長したサケが4年後に戻ってくることを期待し、大海原に旅立つ“赤ちゃんサケ”を見送った。
 
 同園は海洋教育パイオニアスクールプログラム(笹川平和財団海洋政策研究所など主催)の助成を受け、2021年度から年長児がサケの学習に取り組む。本年度の学習のスタートは稚魚の放流。千鳥町の河川敷に到着した園児18人は始めに、同学習の講師を務める岩手大三陸水産研究センター特任専門職員の齋藤孝信さんから、放流したサケがどこで大きくなり食卓まで届くかを学んだ。齋藤さんは「川を下ったサケは北の寒い海をぐるぐる回り、餌をいっぱい食べて大きくなってから4年後に戻ってきます。みんなが小学3年生になる秋ごろです」と教えた。
 
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講師の齋藤孝信さんからサケの成長について学ぶ

 
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今年は例年より大きく育てた稚魚(左下写真)を放流した

 
 園児たちは釜石湾漁協甲子川さけ人工ふ化場から運ばれた稚魚を小さなバケツに分けてもらい、「元気に帰ってきてねー」などと声をかけながら水中に放した。稚魚は甲子川など地元河川に戻ってきたサケから採卵し受精、ふ化させたもの。体長7~8センチ、重さ3グラムに成長した約5000匹を放流した。回帰率を高めるため、今年は県全体の指針に沿って例年の倍以上大きくして放流している。
 
 千葉菫ちゃん(5)は稚魚の様子を「手を振っている(さよならしている)みたいな子やけんかしている子もいた」と表現。サケを食べるのも「大好き」といい、「うろこが虹色に光るような、かわいい大きなサケになってほしい」と成長を楽しみにした。
 
川の中で元気に泳ぐサケの稚魚を見守る園児たち

川の中で元気に泳ぐサケの稚魚を見守る園児たち

 
 同ふ化場の佐々木有賢場長によると、甲子川で放す稚魚には独自の耳石標識をつけており、漁獲した時に“生まれ故郷”が分かるようになっているという。「地元で放したサケがちゃんと帰ってくると知ることで、地域の川をきれいにしようという意識も生まれる。生き物の命を大事にいただくという姿勢も学んでくれたら」と佐々木場長。
 
 近年、サケの不漁は深刻。甲子川に遡上するサケはピーク時には1シーズン約4万7000匹に達したが、震災以降減少。佐々木場長は「平均で約3万匹はとれていたが、ここ2年は10分の1以下にまで減っている」と厳しい状況を明かす。県内のサケふ化場は現在、4カ所に集約。釜石、大槌地域の河川(片岸、甲子、鵜住居、大槌)でとれたサケは一度、甲子川ふ化場に集めて採卵。稚魚にして、各河川から放流する形を取っているという。
 
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無事に放流の役目を果たし、満面の笑顔を広げた

 
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最後に園児の代表が甲子川ふ化場の職員にお礼のメッセージカードを手渡した

 
 同園のサケ学習は全3回の予定で、残る2回はサケを漁獲する定置網漁や魚市場の学習、雌サケを解体して給食で食べる体験を計画する。市内では、釜石小と釜石高も同プログラムの助成を受けて海に関する学習を行う予定。同園と両校の採択は3年連続。

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甲子川流域(釜石・松倉)で市民らごみ拾い 環境美化、海への流出防止へ意識共有

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甲子川沿いで行われた春のごみ拾い活動=4月

 
 春の花見、夏のアユ釣りなどで市内外から多くの人たちが足を運ぶ釜石市甲子町松倉の甲子川流域。地域が誇る豊かな自然環境を守ろうと4月23日、春恒例の「お花見クリーンアップ」と題した清掃活動が行われた。市民団体「かまいし環境ネットワーク」(加藤直子代表)が主催。地元住民を中心に約100人が参加し、桜並木が連なる川沿いの市道や土手、河川敷のごみを拾い集めた。
 
 新型コロナウイルス感染防止策で取りやめていた開始前の一斉参集を4年ぶりに復活。参加者を前に加藤代表は、川から海に流れ出たごみが海洋環境に大きな影響を及ぼしていることを説明。「海ごみの80%は陸地由来。特に微細化したプラスチックごみを魚が食べてしまったり、海に漂うプラごみが紫外線を浴びて温室効果ガスを発生させたりと状況は深刻。今日の清掃は海を守るための活動でもある」と呼び掛けた。
 
参加者全員が集まっての開始前説明は久しぶり

参加者全員が集まっての開始前説明は久しぶり

 
 この後、参加者はごみ袋やトングを手に各所に散らばった。上流は釜石高裏、下流は県立釜石病院裏までを範囲とし、約1時間に渡って大小のごみを拾い集めた。飲料の空き容器(缶、瓶、ペットボトル)、たばこの吸い殻、金属やプラスチックの廃材などさまざまなごみを回収した。
 
集合場所から二手に分かれてごみ拾いに出発 

集合場所から二手に分かれてごみ拾いに出発

 
花が散り、新緑が芽吹く桜並木に季節の移ろいを感じながら作業

花が散り、新緑が芽吹く桜並木に季節の移ろいを感じながら作業

 
若い世代の親子も数多く参加。家族で環境保護への意識を高めた

若い世代の親子も数多く参加。家族で環境保護への意識を高めた

 
 今年は家族連れや高校生の参加も増えた。地元の釜石高からは生徒会と、防災活動などに取り組む生徒有志グループ「夢団」のメンバー計12人が協力。夢団の髙堰愛さん、佐々木友香さん(ともに3年)は「想像よりもごみが多い。特に瓶や缶など飲み物系」と現状に驚いた様子。「せっかくの桜の名所。下を見た時にごみが散乱していたら残念な気持ちになる。きれいになったらもっと人が来てくれるはず。こうした活動はとても大事」と意義を感じた。
 
活動に参加した釜石高の生徒ら。学校近くの環境美化に一役買った

活動に参加した釜石高の生徒ら。学校近くの環境美化に一役買った

 
 甲子町の柏舘夕奈さん(甲子小5年)は普段から家族で同所のごみ拾いをしているといい、つい1週間前にも桜の花を見ながら拾って歩いたばかり。「なかなか減らない」とポイ捨てなど心無い行為に心を痛め、「(自然を汚すと)将来の自分たちに影響が出る。ごみは自分で持ち帰るなど考えて生活してほしい」と切望。小学校では環境福祉委員を務めており、「学校でも呼び掛けていきたい」と意欲を見せた。弟結斗君(同2年)も環境を守る大切さを感じており、「こういう所にごみを捨てる人には腹が立つ。やめてほしい」と訴えた。
 
菜園用の支柱や防護ネット(写真右)、大型土のうなどに使われる袋片(同左)も回収された

菜園用の支柱や防護ネット(写真右)、大型土のうなどに使われる袋片(同左)も回収された

 
 地元住民でもある加藤代表は30年ほど前に同所のごみ拾いを自主的に始めた。当初は2人でリヤカーを引きながら回収したが、その量は重さでリヤカーを引けなくなるほどだった。2005年に同団体を立ち上げ後は市の事業とタイアップし、「ごみウオッチング」として環境保全啓発も含めた活動を展開。近年は桜の開花時期に合わせて「お花見クリーンアップ」と銘打って実施している。4年前からは環境省と日本財団が全国展開する「海ごみゼロウイーク」活動にも協賛する。大型ごみは一時期に比べだいぶ減ったが、安易に捨てたとみられるポイ捨てごみは後を絶たない。「清掃は多くの皆さんの協力で続けてこられた。ありがたい。こうした活動を目にすることで、少しでも捨てる人が少なくなれば」と願う。

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次代につなぐ活動を 釜石・大畑町内会創立50周年 楽しく安全な地域づくり誓い合う

大畑町内会の50周年を祝った住民ら。活動継続へ気持ちを新たにした

大畑町内会の50周年を祝った住民ら。活動継続へ気持ちを新たにした

  
 釜石市甲子町の大畑町内会(田畑孝会長、約540世帯)が創立50周年を迎え、4月23日、甲子林業センター「おおはた杜(もり)の家」で記念式典を開いた。約80人が出席し、今後も支え合いながら楽しく安全な地域づくりに取り組むことを誓った。
   
 同町内会では、同センターを拠点として子どもも高齢者も、地域ぐるみで活発に着実に活動を重ねてきた。ここ数年は新型コロナウイルスの感染拡大防止の観点から活動を縮小せざるを得なかったが、あいさつに立った田畑会長は「様子を見ながら以前のように楽しく安全に活動できるようにしたい。大畑地域の将来を見据えた活動をともに進めていきましょう」と力強く呼びかけた。
   
 来賓として出席した野田武則市長は「ここは町内会活動が活発な地区。東日本大震災の発災直後、このセンターも避難所として利用され、炊き出しなどに協力していただいた。この地で生活再建した人も多いだろう。これまでの積み重ねを大事に、そして次の新しい時代をつくるため、大畑から盛り上げてほしい」と祝辞。長年にわたる地域活動の功績をたたえる感謝状を町内会に贈った。
  
野田武則市長から感謝状を受け取った田畑孝会長(左) 

野田武則市長から感謝状を受け取った田畑孝会長(左)

   
 同町内会の起こりは1971年発足の消防後援会(会員は90人ほど)。住みよい環境づくりと組織体をつくるのを目的に、その後3年かけて準備し、74年に現在の町内会が設立された。それから7年後、待望の同センターが落成。料理教室やカラオケ、舞踊などのサークル活動、老人クラブ、子ども会など多様な地域活動の拠点施設として活用されている。
  
 文化祭や盆踊りなど町内会行事をはじめ、マスのつかみ捕り、年縄づくりなど子ども育成活動、交流促進に力を入れてきた。コロナ禍で行事の中止や規模縮小が続いていたが、収束傾向を踏まえ少しずつ再開させていく考え。合わせて、50周年記念誌の制作も進める。
  
末永い活動継続に期待を込め、助言した岩手県立大の吉野英岐教授

末永い活動継続に期待を込め、助言した岩手県立大の吉野英岐教授

  
 震災後に被災地域のコミュニティーづくりを見守り助言を行ってきた岩手県立大総合政策学部の吉野英岐教授(地域社会学専門)が記念講演。人口減や担い手不足、生活様式の変化、価値観の多様化などで地域活動の継続が難しくなっており、「活動の意義を見つめ直す時期。地域の強みの再点検・見える化、若い世代を取り込む行事、情報発信、外部人材の活用を考えてみるのも手。共助・互助をキーワードに誰もが住みたいと思う地域づくりを進めてほしい」と期待を込めた。
  
 町内会活動の継続に向け、田畑会長は「先輩たちが維持、発展させてきたことにあらためて感謝する。地域の協力を得ながら、時代に合った形を考えていきたい」と先を見据えた。
 
 

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広報かまいし2023年5月1日号(No.1807)

広報かまいし2023年5月1日号(No.1807)
 

広報かまいし2023年5月1日号(No.1807)

広報かまいし2023年5月1日号(No.1807)

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【P1】
新型コロナウイルス感染症が5類に移行
減免・傷病手当金の申請期限

【P2-3】
新型コロナワクチン接種のお知らせ

【P4-5】
令和5年度 釜石大槌地区行政事務組合会計の予算
令和5年度 岩手沿岸南部広域環境組合会計の予算
個人情報漏えい調査委員会の調査結果公表

【P6-7】
犬の登録と狂犬病予防注射
働く婦人の家 前期定期講座 他

【P8-9】
日常生活の困りごとは民生児童委員にご相談ください
釜石市・大槌町 定住自立圏形成協定変更協定 を締結 他

【P10-11】
まちのお知らせ

【P12】
かまいし起業人vol.4

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023042500053/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
大渡小学校(現釜石小学校)開校50周年記念事業で埋めたタイムカプセル掘り出しのお知らせ

大渡小学校(現釜石小学校)開校50周年記念事業で埋めたタイムカプセル掘り出しのお知らせ

この度、釜石市立大渡小学校(2003年に釜石市立釜石小学校と統合)開校50周年記念事業として、1984年(昭和59年)に同校校庭に埋めたタイムカプセルを掘り出すことになりました。

 

このタイムカプセルには、全校児童(昭和48年〜53年生まれ)による「30年後の自分への手紙」や記念品が収蔵されており、本来であれば2015年に掘り出される予定でした。しかし、学校統合、東日本大震災、コロナ禍の影響もあり、掘り出されないまま年月だけが過ぎてきました。

 

そこで、当時6年生の有志が発起人となり、釜石小学校および釜石市教育委員会との協議を重ね、8年越しに今回の掘り出しが実現できる運びとなりました。

 

タイムカプセルは、過去に行われた校庭の改修工事の際、当時埋めた場所から移動されており、正確な場所が把握できておりませんが、事前の調査でそれらしいものの姿を確認しており、重機を使わない作業でもそれほど時間をかけずに掘り出しができると見込んでいます。

 

掘り出した収蔵品は、現地に来られる方やご家族にはその場でお渡しし、来られない方や連絡が取れない方の分は、各学年の代表者が配送と一時的な保管を行う予定です。

 

私たちの世代は、新日鉄釜石の合理化による高炉休止が進められた時代に就学していたため、転校や卒業後に釜石を離れられたご家庭が一定数ありました。また、東日本大震災の被災により転居されたご家庭も多く、全学年で連絡先が不明な同級生が多数いる状況です。

 

一人でも多くの同級生やご家族の元に「30年後の自分への手紙」をお渡ししたいです。タイムカプセルを埋めた覚えのある方は、各学年の代表者または問い合わせフォームよりお問い合わせください。また、お知り合いなどでお心当たりある方は、こちらのページの情報をお伝えいただけると幸甚です。

 

<報道関係の方へ>
連絡が取れない同級生やご家族の元に「30年後の自分への手紙」をお渡しできるよう、取材および報道のご協力を何とぞよろしくお願いいたします。

 

実施日時

2023年4月29日(土) 午前10時集合(掘り出し作業は20〜30分ほどを想定)
 
※雨天決行、荒天延期
延期決定の場合は、こちらのページに情報を掲載します。

集合場所

釜石市立釜石小学校 二宮金次郎像付近
(釜石市大渡町3-14-8)
 
※釜石小学校の駐車場は使えません
小学校の駐車場は校舎と同じく当時のままで台数に限りがあるため、報道関係者限定とします。一般参加の方は、近隣の駐車場をご利用ください。なお、路上駐車はしないようにしてください。

進行内容

代表者挨拶〜掘り出し〜手紙引き渡し〜カセットテープ再生〜集合写真〜解散
 
カセットテープについて
収蔵品のなかに、当時の児童会が録音したカセットテープがあります。テープの状態が悪くなければ、手紙の引き渡し後にその場で流す予定です。

各学年代表者

6年生(昭和48年生) 小田島 出
5年生(昭和49年生) 清水 延泰
4年生(昭和50年生) 押切 伸哉
3年生(昭和51年生) 西条 佳泰
2年生(昭和52年生) 西条 愛
1年生(昭和53年生) 山元 一輝

問い合わせ

代表者 小田島 出(発起人/6年生代表者)
岩手県釜石市大町2-1-22 レンズセンターコティー
TEL 090-9031-0145
 
タイムカプセル収蔵品問い合わせフォーム

大渡小学校タイムカプセル

大渡小学校タイムカプセル

釜石市立大渡小学校(2003年に釜石市立釜石小学校と統合)開校50周年記念事業として、1984年に校庭に埋めたタイムカプセルを掘り出します。

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「SL銀河ありがとう!」写真愛好家がラスト運行を作品展で応援 シープラザ釜石で6/11まで

 「SL銀河を応援する写真展」をPRする高橋弘喜さん(右)と佐々木恒人さん

「SL銀河を応援する写真展」をPRする高橋弘喜さん(右)と佐々木恒人さん

 
 東日本大震災からの復興を後押しし、被災地に夢と希望を届けてきたJR釜石線の観光列車「SL銀河」。今年6月での運行終了に惜しむ声が上がる中、県内外の鉄道写真愛好家らが同列車の魅力と感謝の気持ちを発信する写真展を発着地・釜石市で開いている。沿線住民、全国から足を運ぶ観光客、SLファン…。大勢の人たちに愛され続けた釜石線の象徴を“記憶”と“記録”として残そうと、ラストランの6月11日まで開催する。会場は釜石駅に隣接する観光物産施設「シープラザ釜石」。Webでのメッセージ投稿も呼び掛ける。
 
 写真展は有志による「SL銀河を写真で応援する会」が主催。釜石観光物産協会が共催する。応援する会の世話人、花巻市のフリーカメラマン高橋弘喜さん(62)が撮影を通して知り合ったアマチュア写真家9人に声をかけ、1人4点ずつ写真データを提供してもらった。会場にはA3サイズにプリントした40点を展示。撮影者が寄せたSL銀河への思いも文章で掲示する。
 
季節の風景との競演も人々を魅了するSL銀河の写真の数々 

季節の風景との競演も人々を魅了するSL銀河の写真の数々 

 
煙を吐きながら力強く進む光景はSLならでは。各種記念ヘッドマークも大切な思い出

煙を吐きながら力強く進む光景はSLならでは。各種記念ヘッドマークも大切な思い出

 
釜石駅近くの甲子川橋梁では三陸鉄道の列車とも共演。撮影者の腕が光る一枚

釜石駅近くの甲子川橋梁では三陸鉄道の列車とも共演。撮影者の腕が光る一枚

 
 写真を提供したのは県内在住者のほか、撮影のために東京、大阪、仙台から通い続けた愛好家。四季折々の自然と…。列車に手を振る沿線住民と…。それぞれの視点で切り取られたSL銀河の魅力が一枚一枚に凝縮され、見る人の心を揺さぶる。「SLそのものの迫力、季節の花など周辺景色を絡めたもの、高所からの絶景。いろいろなアプローチの仕方があり、そこが写真の面白いところ」と高橋さん。
 
 「SL銀河」は蒸気機関車C58-239号機が、宮沢賢治(岩手・花巻出身)の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフにした客車4両をけん引する。物語の世界観と風土のマッチング、交通の難所(急勾配、急カーブ)・仙人峠を力強く走る姿、沿線住民と乗客の触れ合い―。全国のSL撮影に出向く高橋さんも「乗客、乗務員と沿線の人たちがこんなに手を振り合う光景は他にはない。大漁旗での歓迎もここならでは。だから、みんな夢中になる」と、人々を引きつけてやまない要素に共感する。
 
撮影者のさまざまな視点がSL銀河をより魅力的に見せる

撮影者のさまざまな視点がSL銀河をより魅力的に見せる

 
沿線で手を振る人々の姿に多くの人が癒やされてきた

沿線で手を振る人々の姿に多くの人が癒やされてきた

 
 応援する会は昨年の大型連休期間中にも同じ作品で写真展を開催。今回は観光物産協会から「6月のラストランの日まで長期間で開催してほしい」との打診があり、アンコール展として開催することになった。「この10年、SL銀河が釜石線を走ってきた意味、この地域にもたらしたものを改めて感じてもらえたら。より多くの人に見てもらい、記憶に残してほしい―」。
 
 客車の老朽化で運行を終了するSL銀河―。だが、「何が起こるか分からないのも世の中。違う形でも、また釜石線を走るSLにお目にかかれたら…」と望みをつなぐ高橋さん。「今はだめでも将来、状況が変わっていけば可能性はゼロではないと思う。そのためにも(存続希望の)声は上げておかないと」と思いを込める。
 
SL銀河への感謝を込め、展示作業にいそしむ高橋さん=14日、シープラザ釜石

SL銀河への感謝を込め、展示作業にいそしむ高橋さん=14日、シープラザ釜石

 
展示は6月11日まで。多くの来場を呼び掛ける

展示は6月11日まで。多くの来場を呼び掛ける

 
 会場では、ポスターにあるQRコードをスマートフォンで読み取り、SL銀河へのメッセージを投稿してもらう企画も実施中。展示はシープラザ釜石のステージ前で開催。施設の入館時間は午前9時から午後7時まで。

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心も育てるジャガイモ栽培 釜石・甲東こども園 園児たち「春」を植え付け

豊かな実りを期待しながら種イモを植える甲東こども園の園児たち 

豊かな実りを期待しながら種イモを植える甲東こども園の園児たち

 
 釜石市野田町の甲東こども園(野田摩理子園長、園児119人)は13日、近くにある同園の「ちびっこ農園」でジャガイモの植え付けを行った。年長児31人が豊かな実りを期待しながら作業。「春が来たね」と植物を育てる季節の始まりも感じていた。
 
 同園では、身近にある自然環境を保育に取り入れ、子どもたちが植物を育てる経験の場として1955年にこの農園を開設。植物への興味・関心を持つとともに、愛護心や自然現象の発見、科学する心の芽生えを培ってもらおうと、ジャガイモの栽培に取り組み、今年で68年目となる。
 
子どもたちは「ちびっこ農園」の畑に付けられた印の上に種イモを置いた  

子どもたちは「ちびっこ農園」の畑に付けられた印の上に種イモを置いた

  
 園児たちは保育教諭らに植え方を教わり、畑に入って種イモ植えに挑戦した。品種は「メークイン」。30センチ間隔に付けられた印の上に種イモを置いて、「土のおふとん」を優しくかけた。作業を終えると、植え付けた場所に手をかざして「大きくなあれ」とパワーを注入。「いっぱい、とれるね」と満足げだった。
 
 楽しそうに取り組んだ三田一葉ちゃん(5)は「かわいい葉っぱが出てきたら、いいな。頑張ったから、大きいのがいっぱいできたら、いいな」とうなずいた。
 
そっと土をかぶせて「大きくなーれ」と声をかける園児ら 

そっと土をかぶせて「大きくなーれ」と声をかける園児ら

  
 今後、園児たちは散歩がてら成長を観察する。5、6月に草取り、7月に収穫。園行事のお泊り会や給食の食材として使う。
 
 野田園長は「買ったものではなく、自分で育てる楽しさを感じてもらえたら。土に触れる体験を大切にしながら、食育につなげていく」と見守った。

 

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広報かまいし2023年4月15日号(No.1806)

広報かまいし2023年4月15日号(No.1806)
 

広報かまいし2023年4月15日号(No.1806)

広報かまいし2023年4月15日号(No.1806)

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【P1】
表紙

【P2-7】
令和5年度施政方針・予算の概要

【P8-9】
新型コロナワクチン接種のお知らせ

【P10-11】
まちの話題

【P12】
飲用井戸の整備費用を補助します 他

【P16-17】
保健案内板・保健だより

【P18-19】
イベント案内

【P20】
NTT ジャパンラグビーリーグワン入替戦
第1回ワールドアマチュアラグビーフェスティバル選手募集

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2023041400040/
釜石市

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期待膨らむ!新学校生活スタート 釜石市内の小・中学校で入学式 桜も祝福

「はい!」。新入生が元気な声を響かせた双葉小の入学式=7日

「はい!」。新入生が元気な声を響かせた双葉小の入学式=7日

  
 釜石市内の小中学校は10日までに新年度の入学式が行われた。小学校は9校に190人、中学校は5校に172人が進んだ。桜が咲く中で迎えた「ハレ」の日。各校の新入生らは期待に胸を躍らせながら学校生活をスタートさせた。
   
 新町の双葉小(及川美香子校長、児童130人)には19人が仲間入りした。入学式は7日にあり、緑やピンク、水色といったカラフルなランドセルを背負った新1年生が保護者と登校。通学路や学校敷地内では桜が咲き誇り、その祝福に顔をほころばせた。
   
新入生を歓迎するかのように咲き誇る双葉小敷地内の桜=7日

新入生を歓迎するかのように咲き誇る双葉小敷地内の桜=7日

  
保護者と手をつないで初めて双葉小に登校する新1年生=7日

保護者と手をつないで初めて双葉小に登校する新1年生=7日

   
 体育館での式で新1年生は、教員や保護者、6年生(29人)が見守る中、入場。少し緊張気味だったが、名前を呼ばれると「はい」と元気よく返事し一礼した。
  
 及川校長は「早く学校に慣れて好きになってください。優しく、お友達が嫌がることをしないで正しいことをしっかりできる1年生になってほしい。あいさつもしっかりできるといいですね。心の中に双葉が育ち、大きな花を咲かせることができます」と呼びかけた。
  
心の双葉を育てるための取り組みを分かりやすく伝える及川美香子校長=7日

心の双葉を育てるための取り組みを分かりやすく伝える及川美香子校長=7日

  
校長先生の話や教職員の紹介に耳を傾ける双葉小の新入生=7日

校長先生の話や教職員の紹介に耳を傾ける双葉小の新入生=7日

  
 来賓の高橋勝教育長が告辞。「いろいろ、たくさん遊んで勉強し、周りの人たちのために頑張れる小学生になって」と期待を込めた。6年生は「おはようございます」「さようなら」と元気なあいさつの手本を見せ、新たな仲間を歓迎した。
  
 新入生の三浦伊織さんは「勉強を頑張りたい。一輪車に乗れるようになりたい。友達をつくるのも楽しみ」と期待を膨らませた。母の文子さん(40)は「元気いっぱい、いろんなことを経験してほしい」と優しいまなざしを向けた。
  
保護者や6年生らが見守る中、入学式を終えて退場する新1年生=7日

保護者や6年生らが見守る中、入学式を終えて退場する新1年生=7日

  
 新型コロナウイルス対策のマスク着用について、文部科学省は学校向けに緩和する通知を示しており、同校の入学式では新入生については着用を求めなかった。今月から学校の児童生徒や教職員は基本的に不要と通知されているが、出席者のほとんどはマスク姿で、そうした状況はまだ続くとみられる。