タグ別アーカイブ: 地域

25t高炉

10月16日、48回の挫折が実った日

 安政4年に大橋で始まり、橋野で花開いた近代製鉄は明治初期に13の高炉が操業するまでになった。明治に入り「富国強兵」「殖産興業」のスローガンの下、近代化を推し進める明治政府は、イギリス人鉱山師ゴッドフレーの献策により釜石での製鉄の官業化を決めた。

 

 明治6年、明治政府は大橋、橋野、佐比内、栗林にあった鉄山を工部省の所管とし、鈴子に製鉄所をした。イギリスから技術者を呼び寄せ、機械を輸入し250万円(現在の価値で数千億円)もの大金を投じて明治13年に建設されたものの3年足らずで頓挫してしまいます。

 

25t高炉

25t高炉(写真=釜石教育委員会/転載禁止)

 

 頓挫した製鉄所の鉄道施設は藤田組の藤田伝三郎に払下げられ、明治18年12月に大阪と境を結ぶ阪堺鉄道(のちの南海鉄道)を開業した。(前の記事参照)

 

 鉱石とスクラップの払下げを受けた鉄屋の田中長兵衛と田中の娘婿で横須賀支店長の横山久太郎は払い下げのため釜石を訪れ、荒廃した官営製鉄所に驚く。日頃鉄材の輸入に疑問を持ち製鉄業の夢を抱いていた横山は復興を長兵衛に懇願しました。無謀とも言える申し出に長兵衛は当初反対しましたが久太郎の熱意に折れ、製鉄所の復興を決意した。

 

49回目にして出銑に成功した高炉

49回目にして出銑に成功した高炉(写真=釜石教育委員会/転載禁止)

 

 横山は実験炉として橋野高炉と同じサイズの小型高炉を築造しました。操業主任に高橋亦助、機械設備主任に村井源兵衛を地元から採用し、操業を開始しましたが操業はうまくいかず鉱石と木炭の配合を変えるなど幾多の試みの甲斐もなく1年半が過ぎ、操業は46回を数え資金も底をついていました。久太郎は東京の長兵衛に呼び出され操業中止を言い渡されました。横山が不在の間、後を任された高橋は妻の実家の支援を得て2度操業を試みるが失敗に終わった。横山からの「設備の一切を片付ける準備をしておくように」との一報に高橋は職工らに終焉を告げる。しかし、職工は「食べるものさえあれば賃金はいりません」と願い出る。明治19年10月16日久太郎が不在の中、49回目にして最後の操業が始まろうとしていた。職工頭の進言により今まで悪鉱として捨てていた赤みがかった鉱石を使った。操業を開始し煙突から煙が立ち、鉄は途切れることなく流れ出し、長い苦難の道を経てついに成功するに至りました。

 

のちにこの明治19年10月16日は新日鉄住金釜石製鉄所の創業記念日となり山神社の祭日となりました。

 

参考文献  
岩手東海新聞社 釜石物語 横山久太郎伝
菊池 弘著 風雪に舞う 釜石地方人物伝
半沢 周三著 日本製鉄事始 大島高任の生涯
半沢 周三著 大島高任, 日本産業の礎を築いた「近代製鉄の父」
かまいしnet ものづくりDNA 横山久太郎

 

金野義男

タウンレポーター 金野義男

金野義男(こんのよしお)と申します。平田在住です。釜石の好きな風景は新浜町から見た南桟橋を中心とした風景と釜石湾を背景にした釜石大観音の後姿です。得意なジャンルは歴史と自然です。
上中島復興住宅Ⅱ期

2015年度グッドデザイン賞の受賞

9月29日、公益財団法人日本デザイン振興会主催「2015年度グッドデザイン賞」(Gマーク)が発表され、上中島復興住宅Ⅱ期が受賞しましたので、次のとおりお知らせします。

 

上中島復興住宅Ⅱ期は、民間事業者が建設した住宅を取得する買取方式により市内最大規模の復興住宅を整備したものです。当該住宅は、コミュニティ形成を促す施設計画となっており、住宅という生活基盤の供給のみならず、入居者の皆さんが集い、再びつながりを育んでいく場所づくりを念頭に整備されました。

 

物件概要

物件名
釜石市上中島復興住宅Ⅱ期
所在地
上中島町二丁目20-6
整備内容
復興公営住宅 156戸 1LDK 51戸、2LDK 105戸
集会施設、災害用備蓄倉庫、太陽熱温水設備
敷地面積
8,209.03㎡(2,483.23坪)
建物面積
13,187.96㎡(3,989.3坪)
構造規模
2号棟~鉄骨造8階建て(79戸)
3号棟~鉄骨造5階建て(38戸)
4号棟~スチールハウス工法(薄板軽量形構造)3階建て(18戸)
5号棟~スチールハウス工法(薄板軽量形構造)3階建て(21戸)
工期
平成26年3月7日~平成27年2月26日

共同受賞者

所有者
釜石市
土地売主
新日鐵住金株式会社
建物売主
新日鉄興和不動産株式会社
基本計画
株式会社日本設計
設計施工
株式会社竹中工務店、日鉄住金テックスエンジ株式会社
受賞内容の詳細については、公益財団法人日本デザイン振興会のホームページをご覧ください。

 

概要:https://www.g-mark.org/activity/2015/

https://www.g-mark.org/activity/2015/

メッセージ | 2015年度グッドデザイン賞受賞概要 | 過去受賞や年鑑など | Good Design Award

グッドデザイン賞の仕組みや、過去のすべての受賞対象が検索できる「グッドデザインファインダー」など、グッドデザイン賞に関する情報をご紹介するサイトです。毎年1回(4~6月頃)募集する、グッドデザイン賞への応募もこのサイトから行うことができます。
リンク


 

受賞内容詳細:https://www.g-mark.org/award/describe/42834

https://www.g-mark.org/award/describe/42834

復興公営住宅 [釜石市上中島町復興公営住宅Ⅱ期] | 受賞対象一覧 | Good Design Award

グッドデザイン賞の仕組みや、過去のすべての受賞対象が検索できる「グッドデザインファインダー」など、グッドデザイン賞に関する情報をご紹介するサイトです。毎年1回(4~6月頃)募集する、グッドデザイン賞への応募もこのサイトから行うことができます。
リンク


 

問い合わせ

市復興推進本部復興住宅整備室 細川
電話 0193-22-2111(内線433)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 復興推進本部 復興住宅整備室
〒026-0025 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-22-2111(内線 433) / FAX 0193-22-9505 / メールでの問い合わせ
元記事:
https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/press/detail/1196690_2628.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ

【参加者募集】「津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ」

市は、広島大学が主催する「津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ」の参加者を募集します。

 

2011年3月11日の津波被災後、皆さんの水道水源や水道システムがどのように守られ、回復してきたかが分かります。どなたでも無料で参加できますので、お気軽にご参加ください!

 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/suido/oshirase/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/09/25/20150925.pdf

「津波による上水道水源汚染,その保全とシステム復旧に関するワークショップ」のご案内

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 334 KB
ダウンロード


 

日時

平成27年11月8日(日)午前9時30分~午後12時40分

会場

岩手大学三陸水産研究センター(釜石市平田第3地割75-1)

参加費

無料

申し込み

不要です。当日会場にお越しください。

お問い合わせ

広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏
(電話:082-424-6497 メール:kaihotu@hiroshima-u.ac.jp

 
 

◆◇プログラム◇◆

第一部(司会 広島大学総合科学研究科 教授 市川浩 氏)
①9:30~9:35
◎ワークショップ開催に当たって
広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏(主催代表)

 

②9:35~9:55
◎三陸沿岸地域における東北大地震巨大津波被災に伴う上水道水源の汚染と地下水水質レジリアンス(回復能力)
広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏(主催代表)

 

③9:55~10:15
◎津波被災地域における地下水水質特性 -塩水化と重金属汚染リスク-
広島大学総合科学研究科 教授 小野寺真一 氏

 

④10:15~10:35
◎東北地方太平洋沖地震で津波により冠水した岩手県内の農地における塩分濃度モニタリング
岩手大学農学部 講師 武藤由子 氏

 

休憩(10:35~10:45)

 

第二部(司会 東北大学災害科学国際研究所 教授 小野裕一 氏)
⑤10:45~11:05
◎釜石市の津波被災による水道システムの破壊と復旧
釜石市水道事業所 元所長 川崎悦三郎 氏

 

⑥11:05~11:25
◎被災地の飲料水を守れ -全国の支援と派遣職員の役割-
盛岡市上下水道水道建設課・副主幹兼計画係長 山路聡 氏

 

⑦11:25~12:00
◎特別講演:地震/津波被災による水道システムの事業継続
京都大学防災研究所巨大災害研究センター 教授 林春男 氏

 

⑧12:00~12:35
◎総合討論(発表者、コメンテーター、参加者全員)

 

⑨12:35~12:40
◎終わりに
広島大学総合科学研究科 教授 開發一郎 氏(主催代表)

 

主催:広島大学大学院総合科学研究科総合科学推進プロジェクト(代表開發一郎)
共催:広島大学大学院総合科学研究科、広島大学大学院総合科学研究科21世紀科学プロジェクト群、一般社団法人水文・水資源学会東日本大震災地下水資源影響評価研究グループ
後援:岩手大学三陸水産研究センター、広島大学、一般社団法人水文・水資源学会、公益社団法人日本地下水学会
開催協力:釜石市水道事業所

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 水道事業所
〒026-0043 岩手県釜石市新町1番26号
電話:0193-23-5881 / 0193-23-5880 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/kurasu/suido/oshirase/detail/1196449_2129.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
造成が進む鵜住居地区、片岸地区を一望できる見晴らし台にて

高台からさまざまな思い交錯、進む造成「早く戻りたい」、鵜住居まちづくり協議会「見晴らし台」住民に公開

造成が進む鵜住居地区、片岸地区を一望できる見晴らし台にて

造成が進む鵜住居地区、片岸地区を一望できる見晴らし台で、工事関係者から説明を受ける住民ら

 

 釜石市鵜住居町の鵜住神社北側で進む鵜住居小・釜石東中の新校舎整備事業に伴い、グラウンド予定地に設置された「見晴らし台」が26日、一般開放された。鵜住居地区、片岸地区のかさ上げ工事などの状況を見てもらおうと、鵜住居地区復興まちづくり協議会が主催。「涙が出る」「不安だ」「楽しみ」など、訪れた人らはさまざまな思いを抱えながら工事が進むまちを見下ろした。

 

 海抜14・7メートルの地点にある見晴らし台は、学校建設用地の造成や両地区の震災復興土地区画整理事業でかさ上げ工事などを行っているUR都市機構が設置した。一般開放に合わせ両地区の将来の計画図(案)などのパネルも掲示。同機構の職員らは工事の進ちょく状況のほか、現在整備が進められている高さ14・5メートルの防潮堤、近く建設工事が始まるという災害公営住宅の5階部分が、見晴らし台と同様の位置に見えることなどを訪れた人たちに説明した。

 

 2017年度からの使用開始を目指して建設が進む小・中学校の完成予定の模型も展示。鵜住居小1年の佐々木真央さんは「早く3年生になりたい。休み時間に何しようかな。本もたくさん借りたい。新しい学校楽しみ」と夢を膨らませた。弟の一真ちゃん(3)は「高いねー」と笑顔。母親の孝子さん(47)は「多くの子どもたちが楽しそうに通う姿を早く見たい」と期待した。

 

 「大変だったあの時を思い出し、涙が出る」と言葉を詰まらせたのは、震災で自宅が浸水したという鵜住居町日向地区に暮らす女性(66)。71歳の夫は「まちの状態を見ることができると思って来たが、見学しても将来の姿が想像できない。ここで生きていこうと思っているが、人が戻ってくるか心配。まちになるのか不安だ」と故郷の行く末を案じた。

 

 栗林町の仮設住宅で暮らす佐々木幸一さん(77)は根浜地区で漁業を営み、見晴らし台の前を毎日通っている。「工事をやっている人も一生懸命頑張っている」と労をねぎらい、「早く根浜に帰りたい。海は怒ると怖いが、広くて気持ちよく、やっぱり見ていたい」と待ち望んでいる。

 

 同協議会では今後も同様の見学会を実施したい考え。同機構釜石復興支援事務所の横山裕主査は「復興するまちのイメージを膨らませてもらえれば。多くの人に見てもらいたいので、機会があれば協力したい」と話した。

 

(復興釜石新聞 2015年9月30日発行 第423号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

thumbnail

ふるさと寄付金(ふるさと納税)の返礼品が決まりました

当市では、ふるさと寄付金(ふるさと納税)に対するお礼の気持ちを表すとともに六次産業化を促進するために地元産品を返礼させていただく「ふるさと便お届け事業」を始めました。

 

申込み方法

申込み方法についてはこちら

 

対象者

10月1日以降に1回1万円以上の寄付される個人のうち、希望者が対象となります。ただし、「ラグビーこども未来基金」に対する寄付は、返礼品を別途設けていますので対象外です。

 

「ラグビーこども未来基金」に対する寄付については、こちらをご覧ください。

 

返礼品

釜石市では、1万円以上の寄付をしていただいた方を対象に、金額に応じて特産品と交換できるポイントを付与しています。
ポイントの交換は、1回のお申込みで使い切りが条件となります。
ポイントを次回に持ち越すことはできませんので、あらかじめご了承ください。

 

1万円以上~3万円未満…100ポイント
3万円以上~5万円未満…200ポイント
5万円以上…300ポイント

 

Aコース:100ポイント

 

ふるさと寄付金 Aコース

 

ふるさと寄付金 Aコース

 

ふるさと寄付金 Aコース

 

ふるさと寄付金 Aコース

 
 

Bコース:200ポイント

 

ふるさと寄付金 Bコース

 

ふるさと寄付金 Bコース

 

ふるさと寄付金 Bコース

 
 

Cコース:300ポイント

 

ふるさと寄付金 Cコース

 

ふるさと寄付金 Cコース

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 財政課 財政係
〒026-0025 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(121) / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/kihu_gienkin/detail/1195359_3210.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
thumbnail

釜石ふるさと寄付金(ふるさと納税)の受付について

ふるさと納税とは、自治体に寄付をした場合に、所得税と住民税から一定の控除が受けられる制度です。当市では、ふるさと納税を「釜石ふるさと寄付金」とネーミングして運用しております。 返礼品についてはこちらです。

 

用途

下記から選択いただけます。
①復興まちづくり
②地域活性化(復興以外のまちづくり事業)
③教育振興社会
④社会福祉
⑤スポーツ振興(ラグビーこども未来基金を除く)

申し込み

①インターネット申込み
専用申込みフォームはこちらです。
 

ふるさと納税

ふるさと納税申込みフォーム

リンク

 


②申込書による申込み
ふるさと寄付金(ふるさと納税)申込書を郵送、FAX、メール等でお送りください。ExcelファイルとPDFファイル、お好きな方をご利用いただけます。
 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/kihu_gienkin/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/10/01/kamaishifurusatokifu.xlsx

釜石ふるさと寄付金(ふるさと納税)申込書

ファイル形式: xlsxファイル
データ容量: 20 KB
ダウンロード


 

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/kihu_gienkin/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/10/01/furusatokifumousikomisyohenrei.pdf

釜石ふるさと寄付金(ふるさと納税)申込書

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 124 KB
ダウンロード


受付方法

①口座振込 ※手数料はご負担ください
②郵便振替 ※手数料無料
申込書を受領後、専用の振込用紙 (832 KB bmpファイル)を送付します。
なお、郵便振替は市会計口座への受領まで2週間前後かかりますのでご容赦願います。
特に年末にお振り込み予定の方で、受領書の受領年月日を年内の日付としたい場合にはご留意下さい。
③現金書留 ※郵送料はご負担ください
④現金の持参

受入口座

岩手銀行釜石支店(普)2029907
釜石市会計管理者

受領書の送付

入金を確認後、確定申告で税額控除を受ける際に必要となる「受領書」を郵送いたしますので大切に保管してください。
税制度の優遇についてはこちら

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 財政課 財政係
〒026-0025 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(121) / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/kihu_gienkin/detail/1195350_3210.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
広報かまいし

広報かまいし2015年10月1日号(No.1625)

https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/__icsFiles/afieldfile/2015/10/01/1625.pdf

広報かまいし2015年10月1日号(No.1625)

ファイル形式: PDFファイル
データ容量: 2,501 KB
ダウンロード


 

【目次】

表紙:新しい市民ホール(仮称)の実施設計が完了しました
P02:復興情報 被災地区のまちづくり-vol.4
P04:釜石市議会議員を紹介します
P05:釜石まるごと味覚フェスティバル、市道通行止めのお知らせ
P06:今月のインフォメーション、おもいをつむぐはなみずき
P08:身近な防災豆知識18、釜石地区被災者相談支援センターをご利用ください、市長のつぶや記

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/koho/backnumber/detail/1196592_2596.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。

東京大学釜石カレッジ「連続公開講座」を開催します

釜石市と東京大学は、平成24年10月26日に「東京大学釜石カレッジ開設に関する覚書」を締結し、釜石市のまちづくりの推進と産業等の復興を支える新たな人材育成の場として、「東京大学釜石カレッジ」を開設しました。平成27年度も、東京社会科学研究所が中心となり、連続公開講座を開催します。

 

日時・内容

(1)平成27年10月28日(水) 18時~20時
テーマ:「希望のチカラ」
講 師:東京大学社会科学研究所教授 玄田 有史 氏

場所

釜石市青葉ビル1階研究室

対象

どなたでも参加できます。

定員

50名程度(事前に下記までお申し込みください。)

受講料

無料

申込み・問い合わせ先

釜石市役所総合政策課
TEL:0193-22-2111 (内線133)/FAX:0193-22-2686
メール:sougou@city.kamaishi.iwate.jp

申込み期限

平成27年10月15日(木)17:00まで

 

関連情報 by 縁とらんす
東京大学釜石カレッジ

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 総合政策課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/shisei_joho/daigaku_renkei/detail/1196341_2611.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
寺崎幸季さんと日比野克彦さん

カラフル・マグネットで外壁彩る〜仮設住宅に愛着を、アーティスト日比野克彦さん企画

仮設住宅の前で記念撮影

ハートのマグネットで彩った仮設住宅の前で記念撮影するイベント参加者

 

 仮設団地に住む1人の女子高校生の思いが形に――。仮設住宅を「家」として愛着を持って暮らせたらと、釜石市の中妻町仮設団地(昭和園)に住む寺崎幸季さん(釜石高2年)が声を上げ実現したイベントが20日、同団地と昭和園クラブハウスで開かれた。寺崎さんが協力を求めたアーティストの日比野克彦さんら、市内外の”寺崎応援団”が全面的に支援し、ハートマークをあしらったカラフルなマグネットシートで団地の外壁を彩った。

 

 クラブハウス内では、デザインを考え、タイル状のマグネットシートにハートや文字などの形に切り抜いたシールを貼り付けるワークショップが行われた。同団地や近隣住民などが参加し、完成したマグネットは住宅の壁に飾り付けた。

 

 日比野さんは2012年から釜石の仮設建築物の壁を色とりどりのマグネットで演出する活動を始め、青葉公園商店街(大只越町)と中妻、平田の仮設団地を住民らと装飾した。その活動を鮮明に記憶していた寺崎さんは、「仮設」を「家」と呼べる雰囲気を作りたいと、日比野さんに協力してもらうためコンタクトを試みた。寺崎さんの思いを支え続ける釜石市の一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校の伊藤聡代表は今年5月、面識のあった日比野さんが釜石を訪れた際、寺崎さんを日比野さんに引き合わせた。話を聞いた日比野さんは、ナビゲーターを務める東京のFMラジオ局J―WAVEの震災復興支援番組と連動し、今回のイベント「ハートトゥーハートフェス イン釜石」を企画した。

 

 8月には仙台市で、ハートをデザインしたマグネットを作ってもらうワークショップを行い、釜石の仮設団地のために1千枚もの作品が製作された。寺崎さんの思いに共感した全国の支援者も協力し、合わせて6千枚が集まった。

 

 寺崎さんは「全国の人たちの『頑張れ』という気持ちが、この団地に集まったと思うとすごくうれしい。マグネットが団地住民の仲間意識を生むきっかけになれば」と願った。

 

 イベントでは栗ご飯、サンマつみれ汁など秋の味覚のお振る舞いや尾崎青友会の虎舞の他、レミオロメンの活動を休止しソロ活動中の藤巻亮太さんの弾き語りライブもあり、ヒット曲「粉雪」などで会場が大きな感動に包まれた。同団地に住む菊池テル子さん(76)は「壁のマグネットを見るとにぎやかで明るい気分になる。歌も聴けて楽しかった。(高校生の発案は)素晴らしい」と顔をほころばせた。

 

 日比野さんは「寺崎さんの発信、行動力は同じような思いを抱える同世代の若者を刺激し、新たなものを生む可能性がある。思い(イメージ)があれば、それを共有する人たちが現れ形に結びつく」と実感を込めた。

 

寺崎幸季さんと日比野克彦さん

寺崎幸季さん(右)の思いに応えた日比野克彦さん。仮設団地住民の思い出づくりに大きな力を貸した

 

 震災前は「釜石が嫌いだった」と話す寺崎さん。震災を機に多くの人と出会い釜石の魅力を発見し、地域のために何かをする喜び、人との温かいつながりを感じた。寺崎さんの行動は復興に携わる周りの大人たちにもパワーを与えている。

 

(復興釜石新聞 2015年9月26日発行 第422号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

ミッフィーカフェかまいし

ミッフィーカフェかまいし

2015.12.23 GRAND OPEN!!

 

ミッフィーカフェかまいし

 

「ミッフィーカフェかまいし」は、オランダ王国大使館並びに㈱ディック・ブルーナ・ジャパンの協力のもと、平成27年12月23日(水)に釜石情報交流センター内にオープンします。

 

ミッフィーカフェ イメージ

ミッフィーカフェ イメージ

 

ミッフィーカフェかまいしについて

平成25年11月、被災したまちに色彩をもたらし、復興のシンボルとなる「ミッフィーカフェ」プロジェクトがスタートしました。

 

「ミッフィーカフェ」は、オランダ人の絵本作家である、ディック・ブルーナのキャラクター「ミッフィー」をコンセプトにデザインしたカフェレストランで、オランダ王国と釜石市の友好の証となるとともに、釜石に元気と希望をもたらす灯台となり、人びとの交流をつくる場となりたいという願いを込めて整備するものです。

 

ミッフィーカフェ事業者について

平成27年4月、ミッフィーカフェ事業者公募・選定の結果、事業者が決定しました。

 

ミッフィーカフェ事業者
 
事業者名
そらちゃんキッチン(釜石市大字平田第3地割43-2)
代表者:大和田宜之

 

これまでの経緯

・プロジェクト発表会
平成25年11月、オランダ王国大使館にて、「釜石スマートミッフィーカフェ」プロジェクト発表会を開催しました。

 

プロジェクト発表会(H25年11月)

プロジェクト発表会(H25年11月)

 

・基本協定締結式
平成26年7月、(株)ディック・ブルーナ・ジャパンと釜石市の間で、「スマートミッフィーカフェの整備に関する基本協定書」を締結しました。

 

基本協定締結式(H26年7月)

基本協定締結式(H26年7月)

 

・ミッフィー&オランダフェア in 釜石
平成26年11月、「ミッフィー&オランダフェア in 釜石」を開催しました。
 
ミッフィー&オランダフェア in 釜石(平成26年11月)

 

ミッフィー&オランダフェア in 釜石(平成26年11月)

ミッフィー&オランダフェア in 釜石(平成26年11月)

 
 

miffy cafe kamaishi

 

copyright

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 復興推進本部 リーディング事業推進室
〒026-0025 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111(312・136) / 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/fukko_joho/fukko_torikumi/ayumi/detail/1196050_3128.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。

大きな手で肩もみ交流、野田復興住宅でボランティア活動〜釜石SW「地域と一体」アピール

交流を深めた釜石シーウェイブスの選手、野田復興住宅の住民ら

交流を深めた釜石シーウェイブスの選手、野田復興住宅の住民ら

 

 釜石シーウェイブス(SW)RFCの選手らが17日、釜石市野田町の野田復興公営住宅(32戸)を訪れ、肩もみやお茶を囲んでのおしゃべりなどで住民らと交流した。

 

 釜石SWは震災以降、練習や試合の合間に雪かきや復興住宅への引っ越しの手伝いなどボランティア活動を行っている。今回は、敬老の日(21日)にちなみ肩もみボランティアを企画。桜庭吉彦ディビジョンマネジャー(DM)の知人を通じて同住宅で実施することにし、ベテランの伊藤剛臣選手(44)ら5人が活動した。

 

 同住宅内にある集会所には同住宅の住民のほか、野田町の住民らも足を運んだ。選手らが「気になるところありますか」などと語りかけながら肩をもみほぐしてゆくと、住民は「熱くなった。血行が良くなった」「ぜいだくだ」などと、心地良さそうに顔をほころばせていた。

 

 肩もみの後は、お茶やお菓子を囲んで談笑。選手の自己紹介や住民らの生活の様子、要望などを聞きながら親睦を深めた。

 

 同団地で暮らす男性(80)は「普段は一人でごろごろしているので、今日は楽しい。体も楽になり、最高だ」と笑顔を見せた。近くに住む千葉スミ子さんは「けがの対処法とか聞きたいと思って参加。もっと話したかった」と名残惜しそう。同団地自治会長の中村容堂(よしたか)さん(60)は「高齢者がいるので、雪かきなどで皆さんの若い力を借りたい。負担のかからない程度で市民とつながりを深めてもらえれば」と期待した。

 

 伊藤選手は「楽しく交流し、元気をもらった。目指すはトップリーグ昇格」と力を込めた。桜庭DMは「顔が見える交流、活動を発信することが大事だと改めて感じた」と話した。

 

 トップイーストリーグから昇格を目指す釜石SWは、12日に釜石市球技場で行われた開幕戦でヤクルトに勝利。あす20日は埼玉県熊谷市でセコムと対戦する。27日には再び地元釜石で日本IBMと対戦することになっており、選手らは「一人でも多くの市民に足を運んでほしい」と来場を呼びかけている。

 

(復興釜石新聞 2015年9月19日発行 第420号より)

関連情報 by 縁とらんす
釜石シーウェイブスR.F.C. 公式サイト
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

定内トンネルの安全祈願祭でくわ入れする野田市長ら

釜石道路・定内トンネル着工、来年5月貫通目指す〜地元小・中学生代表もくわ入れ

定内トンネルの安全祈願祭でくわ入れする野田市長ら

定内トンネルの安全祈願祭でくわ入れする野田市長ら

 

 東北横断自動車道・釜石花巻道路のうち釜石市内を東西に横断する釜石道路(釜石西インターチェンジ―釜石ジャンクション間、6キロ)に整備する仮称・定内トンネル(808メートル)の工事安全祈願祭が16日、釜石市甲子町のトンネル西側坑口で行われた。釜石道路でただ一つのトンネルで、来年5月の貫通を予定。釜石道路は2018年度内の開通を目指す。 

 

 工事を発注した国土交通省南三陸国道事務所の佐藤和徳所長や施工する大林組東北支店の高槻幹雄支店長ら工事関係者や地元町内会の代表など約80人が出席。神事を行い、野田武則市長や甲子、小佐野、双葉3小学校と甲子中の児童・生徒の代表も加わり、くわ入れで工事の安全を祈った。

 

 釜石道路は、07年に開通した仙人峠道路の東端に当たる釜石西インターチェンジと、三陸沿岸を縦貫する三陸沿岸道路との結節点に当たる釜石ジャンクションを結ぶ「復興支援道路」として整備が進む。定内トンネルの工事費は約23億5千万円で、釜石道路の総事業費は約43億5千万円。

 

 安全祈願祭で、野田市長は「釜石港のコンテナ取扱量は県内の記録を塗り替えるほど急増しているが、道路が整備されると、さらに優位性が増す。釜石全体の将来像にも影響する」と今後の整備促進に期待を寄せた。

 

 南三陸国道事務所によると、釜石道路には8つの橋とトンネル1本を整備するが、これまでに100メートル以上の3橋を含む5橋に着手。定内トンネルの着工により、100メートル以上の大きな構造物のすべてに着手したことになるという。

 

 国土交通省東北地方整備局は今年5月、釜石道路を含む東北横断自動車道・釜石花巻道路を2018年度までに全線開通させるとの目標を宣言している。南三陸国道事務所の佐藤所長はこれを受け、「41人の小さな事務所だが、一日も早い開通を目指し全力で頑張りたい」と力を込めた。

 

(復興釜石新聞 2015年9月19日発行 第420号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3