鵜住居駅前を花のプランター、ハンギングバスケットで美化 釜石、東海LCが共同で地域奉仕


2023/10/25
釜石新聞NewS #地域

三陸鉄道鵜住居駅前に花のプランターを設置する釜石、東海ライオンズクラブ会員ら

三陸鉄道鵜住居駅前に花のプランターを設置する釜石、東海ライオンズクラブ会員ら

 
 釜石ライオンズクラブ(LC、大和田助康会長、会員47人)は13日、友好関係にある愛知県東海市の東海ライオンズクラブ(川上邦敏会長、会員94人)と共同で、釜石市鵜住居町、三陸鉄道鵜住居駅前に花のプランターとハンギングバスケット計25個を設置した。釜石LCの58周年を記念した地域貢献事業として実施。東日本大震災から復興したまちの拠点を美しく彩った。
 
 活動には両クラブの会員26人のほか、三陸鉄道、市、地元の鵜住居町内会から5人が参加した。それぞれの代表のあいさつ後、花を準備した岩泉町の業者が花の種類や管理法などを説明。会員らが設置作業に取り組んだ。プランターは駅前の歩道沿いに置き、ハンギングバスケットはホームに向かう通路の手すりに取り付けた。植えられているのはガーデンシクラメン、ビオラ、スミレ、パンジーなど。これから冬を迎えることから、寒さに強い種類を選んだ。
 
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奉仕活動に協力する東海ライオンズクラブの会員(黄色ベスト)

 
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ホームへの通路にはハンギングバスケットを設置した。写真中央奥に見えるのは鵜住居駅の待合室

 
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市職員(右)らも協力し、設置作業を進めた

 
 LCは世界組織の奉仕団体。釜石、東海の両クラブは2011年の東日本大震災後、復興支援活動などを通じてつながり、12年に友好クラブとなった。以降、互いの周年記念式典などに合わせて行き来し、共同で奉仕活動を展開している。釜石での合同事業は20年の片岸公園への桜植樹以来となる。
 
 会長就任後、初めて釜石を訪れた東海LCの川上会長は「今のまちの様子を拝見すると震災があったようには思えないが、話を聞くと苦労してここまでこられたのだと実感する。つながったご縁を大切に、こうした活動を通じて交流を深め、互いのまちづくりに貢献できれば」と願った。
 
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釜石の会員と共に活動する東海ライオンズクラブの川上邦敏会長(中央)

 
 釜石LCの大和田会長は「東海市と釜石市は姉妹都市ということもあり、震災後、いろいろな形で協力いただいている。私たちも東海まつりの際におじゃまさせてもらい、物産販売の手伝いなどを行っている。今後も協力し合い、両市の奉仕活動に務めていきたい」と話した。
 
 今回、設置したプランターやハンギングバスケットの水やりには地元町内会が協力していく。三陸鉄道の石川義晃社長は今回の活動に「三鉄の震災学習列車は宮古駅を出発し、鵜住居駅で降りていただく方が多い。周辺には釜石鵜住居復興スタジアムやうのすまい・トモスがあり、この地に降り立つ皆さんの心も癒やされると思う」と感謝。活動が行われた日は4年前、同スタジアムで予定されていたラグビーワールドカップ日本大会ナミビア―カナダ戦が台風の影響で中止になった日。試合はできなかったが、会場では大漁旗を振って足を運んだ人らに感謝とおもてなしの気持ちを表した。「そういった意味でも今日、この活動が行われるのは意義深い」と石川社長。
 
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