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安全、安心な地域づくりに尽力 警察業務への協力で釜石署が3団体8個人に感謝状贈呈

警察業務への協力で感謝状を贈られた釜石・大槌地区の団体や個人=1日、釜石警察署

警察業務への協力で感謝状を贈られた釜石・大槌地区の団体や個人=1日、釜石警察署

 
 犯罪や交通事故の防止活動などで警察業務に協力してきた団体や個人への感謝状贈呈式が1日、釜石市中妻町の釜石警察署(三浦正人署長)で行われた。長年の貢献で2人に県警察本部長感謝状、3団体6人に釜石警察署長感謝状が贈られた。
 
 警察業務協力者への感謝状贈呈は、1954(昭和29)年7月1日に現行の警察制度が施行され、都道府県警察が発足したことにちなみ、毎年この日に行われている。釜石署では今回、登下校時の児童の見守り、少年の非行防止、交通安全意識の啓発、防犯パトロール、特殊詐欺被害防止の広報活動などで功労のあった団体と個人が対象となり、三浦署長が一人一人に感謝状を手渡して気持ちを伝えた。
 
県警本部長名、釜石署長名の感謝状が贈られた

県警本部長名、釜石署長名の感謝状が贈られた

 
三浦正人署長(右)が対象者に賞状を手渡し、感謝の気持ちを表した

三浦正人署長(右)が対象者に賞状を手渡し、感謝の気持ちを表した

 
 三浦署長は同署管内の治安情勢についても説明。刑法犯認知件数は2015年以降、減少が続いていたが、21年から増加に転じ、中でも詐欺被害が増えていることを指摘。本年度に入り、SNSの利用で多額の現金をだまし取られる被害も発生していることを伝えた。昨年の交通事故件数は前年より減少したが、今年に入り増加傾向に。2月には大槌町内で死亡事故もあり、「予断を許さない状況」とし、「地域住民の安全、安心のため力添えを」と引き続きの協力を願った。
 
 県警本部長感謝状を受けた佐々木喜一さん(83)は町内会長を務める小佐野町で、20年近く下校時の児童の見守り、月1回の町内防犯パトロールなどを継続。小佐野交番の開所時には同交番連絡協議会の立ち上げにも尽力した。「今のところ大きな犯罪はないが、町内を走る国道は過去に死亡事故が多発していた。幸い今年はゼロだが、高齢者が信号のない場所を横断するケースがあり心配。さらに注意喚起をしていきたい」と気を引き締めた。
 
「県警察本部長感謝状」を受けた佐々木喜一さん

「県警察本部長感謝状」を受けた佐々木喜一さん

 
 釜石署長感謝状を受けた柴田渥さん(77)は松原町内会長で、地域の防犯意識向上、犯罪予防活動に尽力する。東日本大震災の津波被害を受けた同地区は、世帯数が3分の1に減少。独居高齢者が増え、本人や周囲が気付かぬまま犯罪に巻き込まれる危険性もあることから、「詐欺が疑われる不審電話、しつこいセールスなど電話対応に関する注意喚起は一層重要。100歳体操など定期的に集まる機会は情報交換の場にもなっているので、防犯への心構えも呼び掛けていきたい」と話した。
 
防犯、交通安全など地域を守る活動を長年続けてきた皆さん。住民の安全安心に大きく貢献

防犯、交通安全など地域を守る活動を長年続けてきた皆さん。住民の安全安心に大きく貢献

 
 感謝状を受けた団体、個人は次の通り。
【県警察本部長感謝状】 祝田稔平(大槌町上町)、佐々木喜一(釜石市小佐野町)
【釜石警察署長感謝状】 ▽団体:釜石市立甲子小学校、釜石遊技業組合、中妻地区見守り隊 ▽個人:猪又春一(平田)、佐々木静男(平田町)、佐々木義晴(小佐野町)、柴田渥(松原町)、武石勝雄(野田町)、佐々木正雪(甲子町)※いずれも釜石市

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三陸の海に人知れず生息!? 欧州原産カキ 岩手県水産技術センター(釜石)が研究 活用模索「起死回生の一手に」

岩手県水産技術センターで育てられているヨーロッパヒラガキ

岩手県水産技術センターで育てられているヨーロッパヒラガキ

 
 70年以上前に養殖試験のため日本に持ち込まれ、岩手県沿岸でも試験的に養殖されていた欧州原産の食用カキ。東日本大震災の津波で流失し消滅したと考えられていたが、県水産技術センター(釜石市)などの調査研究で“生息”していることが確認された。その名は「ヨーロッパヒラガキ」。人知れず生き残り、繁殖・定着した生存力は、不漁が続く三陸海域の有用な資源になりうる可能性を秘める。同センターでは既に種苗の生産に成功。その規模を拡大させながらさらに研究を進め、養殖試験につなげる考えだ。
 
 センターによると、ヨーロッパヒラガキは丸く平たい見た目が特徴で、殻の幅は10センチほど。欧州では古くから生食用として親しまれてきた高級食材で、独特の渋みがあり、シャンパンや白ワインに合うとされる。近年は病気の流行などで生産量が激減しているという。
 
ヨーロッパヒラガキとマガキを比較。3つ並んだものは右側の2つがヒラガキ

ヨーロッパヒラガキとマガキを比較。3つ並んだものは右側の2つがヒラガキ

 
調査研究に取り組んだ寺本沙也加さん(右)と小林俊将さん

調査研究に取り組んだ寺本沙也加さん(右)と小林俊将さん

 
 そんな高級食用カキの調査研究に取り組んだのは、同センター増養殖部専門研究員の寺本沙也加さん(29)と、部長の小林俊将さん(57)。成果は今年5月に日本貝類学会の国際学術誌に掲載された。
 
 研究のきっかけは昨年4月、寺本さんが山田湾でカキ養殖を行う漁業者のSNS(交流サイト)で「種が不明のカキ類」の写真を見つけたことだった。その漁業者から「正体を調べてほしい」との要望もあり、調査を開始。譲り受けた26個体から10個体を選定して貝殻の形態やDNA解析を行った結果、全てがヨーロッパヒラガキと判明した。
 
 ヒラガキは1952年に東北大がオランダから国内に持ち込み、北海道や、青森、岩手、宮城の3県で養殖試験を進めた。岩手県内では91~95年にかけて山田湾で種苗生産と養殖試験を行っていたが、94年の北海道東方沖地震の津波で母貝や種苗が流失して全ての試験を終了。最後まで養殖していた宮城沖でも2011年の震災の津波で流され、消滅したと考えられていた。
 
ヨーロッパヒラガキを手にする小林さん。センターで種苗生産試験を続ける

ヨーロッパヒラガキを手にする小林さん。センターで種苗生産試験を続ける

 
 今回の調査でヒラガキの存在を確認したこともあり、県内24の漁業協同組合を対象にアンケートを実施。その結果、宮古市から陸前高田市までの7湾で生息していることを確認した。養殖のホタテなどに付着した形でヒラガキを発見しているとのこと。小林さんは「あちこちに存在していると思われ、驚いた。定着の過程など実態は不明だが、生息できる環境があったということだろう。さらなる研究が必要」と目を光らせる。
 
 過去に人為的な移入が確認されていない海域でも生息していることが分かったが、今回、釜石地域の漁業者からの報告はなかったという。ただ、本県沿岸各地への分布拡大が進んでいると考えられることや、大槌湾でも見つかっていることから、小林さんは「近い海域ですから…」と、希望を残してくれた。
 
仕事でもあり趣味でもある貝類をテーマにした研究を楽しんだという寺本さん

仕事でもあり趣味でもある貝類をテーマにした研究を楽しんだという寺本さん

 
ヨーロッパヒラガキと、研究成果として発表された論文

ヨーロッパヒラガキと、研究成果として発表された論文

 
 国外から意図的に移入されたカキ類が天然海域に定着した事例としては国内初になると考えられる―。そうした成果をまとめた寺本さんは、貝類の分類が専門。「歴史をひもとく研究であり、地元の貝をネタにした研究で楽しかった」と、うれしそうに話す。貝殻のコレクターでもあると自認するが、「食べるのは苦手」というところが面白い。
 
 世界的に水産有用種として知られ、その利用が注目されると予想する寺本さん。分布把握や周辺海域でのモニタリングを続けていく構えで、「落ち込んでいる三陸の水産業にとって起死回生の一手を打てる産品になればいい」と期待する。
 
 同センターでは、新たな養殖対象種として利用の可能性を探るため、昨年度から種苗生産試験を続ける。今年の秋以降、漁業者と連携して養殖試験にも取り組みたい考え。今のところ生態系への影響は確認されていないとするが、状況を注視していくという。

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夢いっぱいの短冊ゆらめく 七夕飾りで彩りを JR釜石駅「季節感を楽しんで」

JR釜石駅でササ竹に短冊を飾り付ける子どもたち=6月25日

JR釜石駅でササ竹に短冊を飾り付ける子どもたち=6月25日

 
 夏のおもてなしに―。釜石市鈴子町のJR釜石駅(髙橋恒平駅長)に、子どもたちの願いが詰まった短冊などを取り付けた七夕飾りが設置されている。駅利用者も思いをつづって飾れるよう短冊を用意。グループ会社の職員が手作りした吹き流しと合わせ、15日まで駅舎内を彩る。
 
 駅利用客に七夕の雰囲気を楽しんでもらおうと、2017年から実施し、今年で8回目。飾り付けには、天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児84人)が毎年協力している。
 
 「かなうといいね」。丁寧に短冊をくくり付ける園児ら

「かなうといいね」。丁寧に短冊をくくり付ける園児ら

 
駅員の手を借りて飾り付けを頑張る子どもたち

駅員の手を借りて飾り付けを頑張る子どもたち

 
 設置は6月25日から。この日、同園の年長児17人が、全園児と園職員らが願い事を書いた短冊約120枚を持って同駅を訪れ、駅職員らと一緒にササ竹3本に短冊をくくり付けた。「サッカーがじょうずになりますように」「はやくはしれるようになりたい」…。園児のさまざまな夢で彩られたササ竹の前で「たなばたさま」を元気に歌った。
 
園児は「たなばたさま」を元気いっぱいに歌った

園児は「たなばたさま」を元気いっぱいに歌った

 
 駅員らが作った星形や網飾りなどの飾り付けもお手伝い。出来栄えに満足げな千代川拓磨ちゃん(5)に願い事を聞いてみると、「筋肉マッチョになって、鉄棒が上手になりたい」と答えが返ってきた。友達の短冊ものぞき込んで、「かなうといいね」と笑った。
 
協力して七夕の飾り付けをした駅員と園児たち

協力して七夕の飾り付けをした駅員と園児たち

 
夏の装いでお迎え。ササ飾りや吹き流しで彩られるJR釜石駅構内

夏の装いでお迎え。ササ飾りや吹き流しで彩られるJR釜石駅構内

 
 髙橋駅長は「子どもたちの力強い願い事を見て、元気づけられている。夏の風物詩として駅利用者に季節を感じてもらえたら。短冊も用意しているので、自由につづってもらえたらうれしい」とにこやかに話した。地域の皆さまが笑顔で元気に過ごせますように―。駅員たちの思いがつづられた短冊も揺らめいている。

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店開きは金曜日!? 釜石の事業者有志、買い物弱者ら支援で移動販売開始 交流の場創出にも

釜石市の事業者が連携して始めた移動販売で買い物をする利用客ら=6月28日、上平田ニュータウン

釜石市の事業者が連携して始めた移動販売で買い物をする利用客ら=6月28日、上平田ニュータウン

 
 スーパーの閉店、公共交通の減便や廃止などで深刻化する「買い物難民」。高齢者世帯が増え、交通が不便で買い物に行くのも大変という釜石市平田地区で、そんな“弱者”たちを支える取り組みが始まっている。市内の事業者有志による週1回の移動販売で、住民らの評価は上々。買い物難民の解消だけでなく、高齢者の交流の場、対面販売することで商店や商品の名も売る事業者支援の場としての役割が期待される。
 
 「車の運転免許を返納したから、移動の足はバス。知り合いの車に乗せてもらうこともあるけど、毎回というわけにはいかない。移動販売を近くでやってもらうのはありがたい」。買い物を済ませた後、70代の女性がにこやかに語った。
 
 移動販売が行われているのは、上平田ニュータウン地区。数年前に閉店したスーパーの敷地を利用し、毎週金曜日に店開きする(午前10時半~正午ごろ)。地元農家が育てた新鮮野菜、米屋の手作りおにぎりや総菜、菓子店の団子などがずらり。訪れた住民らが品定めしながら次々と手を伸ばした。
 
閉店したスーパーの軒先を利用して店開きする移動販売

閉店したスーパーの軒先を利用して店開きする移動販売

 
運び込まれる総菜や菓子などを品定めする買い物客ら

運び込まれる総菜や菓子などを品定めする買い物客ら

 
 シュークリームなどを買った1人暮らしの高齢女性は「今日のおやつ。ランチしに来る人がいるから2人分買った」と頬を緩めた。最も近いスーパーはバスで5分ほどの場所にあるが、運行は1時間に1本。週に1、2回出掛けるが、待ち時間があるのが少し気になっているという。移動販売の場所までは歩いて10分ほどかかるが、「散歩がてら。外に出る日が増える」と心待ちにしている様子だ。
 
 バスで片道約30分かけて市街地のスーパーに行っている人も。移動販売が始まって、往復で600円ほどかかる運賃を食費に回すことができ、「安く上がる」と喜ぶ。手押し車を押してやってきた高齢者は「元気だった?」と、顔見知りを見つけておしゃべり。帰り際、「お互いの安否確認だ」と笑った。
 
買い物を楽しむ地域住民ら。自然と会話も生まれる

買い物を楽しむ地域住民ら。自然と会話も生まれる

 
「高齢者にいいね」。小分けされた米は手ごろな価格で即完売

「高齢者にいいね」。小分けされた米は手ごろな価格で即完売

 
 この移動販売は、同市上中島町の菓子製造販売・卸業「小島製菓」(菊地広隆社長)が中心となって運営する。きっかけとなったのは、同じ場所で冬場に同社単独で実施した移動販売。自社製品の和洋菓子を売り出していたが、徐々に「〇〇がほしい」「××があったらいいな」と声が寄せられるようになった。高齢化率40%超という市内の状況と、利用者との触れ合いから高齢者の1人暮らしや移動手段に困難を抱えている人が増えていると感じた菊地社長(41)。一方、「やってくる人たちはたくさん買ってくれる」との感覚もあって、事業者の収入増になるのではと個人商店主らに声がけをした。
 
 それに3社が応え、今年5月24日に「さわやか移動販売」と銘打ち活動を始めた。市内の小澤商店が場所を提供し、芽吹き屋の団子なども陳列。佐々木仁平商店はおにぎりや弁当、小分けした米(2合)などを安価で売り出す。「作っているの、知らなかった」と驚く人も多い漬物は、食品容器などを製造・販売する菅原紙器の自家製品。人気の野菜は農家などから仕入れている。そして、小島製菓の菓子類ももちろん並ぶ。
 
菅原紙器の漬物。移動販売は事業者の商品を紹介する機会にも

菅原紙器の漬物。移動販売は事業者の商品を紹介する機会にも

 
 開始から約1カ月、6月最後の金曜日となった28日、菊地社長は集荷、陳列、販売対応と大忙し。住民らが楽しく買い物を楽しむ様子を見つめ、「自分で商品を手にとって選ぶことができるというのは、とても大切なこと。対面販売するスタッフや、住民同士の交流もできる。この風景がいいよね」と意義を強調する。
 
「笑顔のやりとり、いいね」。対面販売の良さを実感する菊地広隆社長(右)

「笑顔のやりとり、いいね」。対面販売の良さを実感する菊地広隆社長(右)

 
 「高齢者の生き生き生活応援」も狙いの一つ。委託販売的な形にし、参加事業者から受け取る手数料を人件費に充てている。スタッフとして活躍する菊池利教さん(71)は道の駅駅長を務めるなど長年接客に携わった経験を生かして住民らを迎えたり、事業者との調整役も担う。「楽しみにしてくれる人が一人でもいたら来ないとね。週1の活動は自分の健康管理にもなる」と腕をまくった。
 
 この日は新たな事業者が仲間入り。中妻町の「お茶の丸山園」が茶葉を並べた。消費者だけでなく事業者の高齢化も進み、後継ぎ不足などもあって個人商店が減る中で、商売の大変さを感じていた井ケ田昌信代表取締役(57)。「待っているだけではやっていけない。こちら側から地域に出ていき、一つでも多く買ってもらえたらありがたい」と参加する。
 
地域を盛り上げる取り組みに事業者も客もみんな笑顔

地域を盛り上げる取り組みに事業者も客もみんな笑顔

 
 「同じように感じる事業者は少なくない」と菊地社長。他にも参加の申し出があるといい、「個人商店をつないで商品を運んで販売する、そんな仕組みづくりをしているところ。お客さんとなる住民のニーズも聞きながら続けられる形を見いだしたい」と前を向く。ただ、「常設は無理。週に数回、2、3時間の活動が程よい」と実感。できる範囲で取り組みつつ、「他地区にも広げていければ」と展望した。
 
 そばにある高齢者施設付近も巡回。そこでもやりとりは続く。
 「来てくれて助かる」「お買い上げ、ありがとう。また、来週金曜日に」

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釜石湾養殖「はまゆりサクラマス」 水揚げ順調 大きさ、味も“うまい”と分かりマス⁉

釜石市魚市場に水揚げされる「釜石はまゆりサクラマス」=6月26日

釜石市魚市場に水揚げされる「釜石はまゆりサクラマス」=6月26日

 
 釜石湾で養殖される「釜石はまゆりサクラマス」が、今季も順調に水揚げされている。昨季より魚体が大きく、3キロ超のものも増加。1キロ当たり1000円前後で取引されており、こちらも高めで推移している。生産に取り組む泉澤水産(釜石市両石町、泉澤宏代表取締役)はこの春に養殖に関する国際認証「ASC」を取得し、価値を高めた安全で安心な水産物を届け続ける構え。その恵みに市内の水産加工業者や飲食店、スーパーの関係者らが視線を送っていて、店先、売り場で消費者が目にする機会も増えそうだ。
 
 今季の水揚げは6月24日に始まった。3回目となった26日は午前4時半ごろから同市魚河岸の市魚市場に次々と運び込まれ、同社の社員らが重さによって選別した。この日は約11トンが揚がり、体長約60センチ、重さ2~2.5キロのものが中心。昨季より100円ほど高値で取引され、主に地元の加工業者などが買い取った。水揚げは7月10日ごろまでの予定。200トンの漁獲を見込む。
 
釜石湾で養殖したサクラマスを水揚げする関係者

釜石湾で養殖したサクラマスを水揚げする関係者

 
魚市場に次々と水揚げされる養殖サクラマス

魚市場に次々と水揚げされる養殖サクラマス

 
重さ別に仕分ける関係者。魚市場が活気づく

重さ別に仕分ける関係者。魚市場が活気づく

 
 サクラマスの養殖は2020年、同社や市、岩手大などで構成するコンソーシアムが試験的に開始。22年に同社が事業化した。今季は直径40メートルのいけす2基に約11万9000匹の稚魚を投入。餌の中身を見直したり、自動給餌器と人による餌やりを併用するなど工夫しながら成長させた。昨季は約160トンの水揚げで1匹の平均は2キロ未満だったが、今季は2割ほどが3キロ以上に。漁獲量も増えそうで、養殖での生産量は日本一になるという。
 
今期のサクラマスは3キロを超えるものを増えた

今期のサクラマスは3キロを超えるものを増えた

 
関係者は笑顔を見せながら水揚げ、選別作業を進めた

関係者は笑顔を見せながら水揚げ、選別作業を進めた

 
 秋サケの不漁などを受け、サーモン養殖が広がっている三陸沿岸。釜石では日本の在来種で、地域で「ママス」としてなじみのあるサクラマスに着目してきた。主力の定置網漁業で記録的な不漁が続くサケの供給不足を補う手段として、事業を手がけてきた同社。泉澤代表取締役は「想定よりもいい仕上がり。単価を下げないことが大事で、工夫しながら他地域との差別化を図りたい。日本の固有種であることが一つの特徴。アピールしながら、特産品としての市場価値を高めたい」と力を込めた。
 
 同社では、自然や地域環境に配慮して生産された水産物であることを示すASC認証を受けた漁場で今季、ギンザケの養殖も始めた。6月中旬から水揚げしており、重さが4キロ以上のものも確認。こちらも200トンの出荷を目指す。
 
養殖事業へ期待を高める泉澤代表取締役(左)ら漁業関係者

養殖事業へ期待を高める泉澤代表取締役(左)ら漁業関係者

 
水揚げに合わせて行われた試食会で関係者らが味を確かめた

水揚げに合わせて行われた試食会で関係者らが味を確かめた

 
 26日は試食も用意され、関係者らが刺し身や市内の旅館で提供されている献立で味を確かめた。釜石湾漁業協同組合の佐藤雅彦組合長は「今年のサクラマスはいい。見ただけで脂がのっているのが分かる。食べても、やっぱりうまい」と太鼓判。市漁業協同組合連合会の木村嘉人会長は「市場にどんどんサクラマスが揚がり、釜石の活性化につながれば」と期待した。
 
 「脂がさっぱりしていて食べやすかった。生臭みもなく、魚が苦手な人にも味わってもらえると思う」と話したのは、港町のイオンタウン釜石内のイオンスーパーセンター食品商品部の清水大輔水産マネジャー。今季初めて仕入れ、切り身などにし店頭に並べた。「養殖なので、刺し身で食べられるのも売り。地元でとれるものを認知してもらえるようアピールに協力していければ」と強調。釜石店のほか、県内の同センター6店舗でも売り出される。

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広報かまいし2024年7月1日号(No.1835)

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広報かまいし2024年6月15日号(No.1834)

広報かまいし2024年7月1日号(No.1835)

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【P1】
根浜海岸海水浴場を開設します
海で楽しく遊ぶために

【P2-3】
イベント案内 他

【P4-5】
令和6~8年度介護保険料を改定します
HPVワクチンのキャッチアップ接種には期限があります 他

【P6-7】
まちのお知らせ

【P8】
かまいしエール券を販売します
フランス共和国ディーニュ・レ・バン市姉妹都市提携30周年記念事業

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2024062400057/
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紙芝居と写真で伝える郷土の先人&自然 「つみしの会」が“知る楽しみ”提供

 「つみしの会」紙芝居上演&写真公開イベント=16日、鵜の郷交流館

「つみしの会」紙芝居上演&写真公開イベント=16日、鵜の郷交流館

 
 釜石市の歴史や自然に詳しい元観光ガイド3人で結成する「つみしの会」が、地域の魅力を伝える新たな活動を始めた。その第1弾のイベントが16日、鵜住居町の鵜の郷交流館で開かれ、郷土の先人を題材にした手作り紙芝居の披露、豊かな自然を捉えた写真の展示で集まった市民らを楽しませた。
 
 先人の紙芝居を披露したのは藤井静子さん(74、小佐野町)。栗林村(現栗林町)出身で、国内最大級とされる三閉伊一揆の指導者としてその名を残す三浦命助(1820-64)、唐丹村(現唐丹町)出身で医師、村長、県議として活躍、明治、昭和の三陸大津波で住民の救済、復興に尽力した柴琢治(1865-1947)の生涯を語った。
 
藤井静子さんが三浦命助と柴琢治の紙芝居を披露(写真上段)。郷土の先人に理解を深める来場者(同下段)

藤井静子さんが三浦命助と柴琢治の紙芝居を披露(写真上段)。郷土の先人に理解を深める来場者(同下段)

 
 藤井さんは遠野市出身。高校卒業後、釜石市を拠点に家電メーカーの営業織を長く続け、その間、職場の改善提案発表で全国大会にも出場した。52歳の時、観光ガイド養成講座の受講者仲間で立ち上げた釜石観光ボランティアガイド会(現釜石観光ガイド会)の一員に。同市の歴史や文化を旅行客や市民らに伝える活動を昨夏まで続けてきた。
 
 紙芝居の活動は15年前から。縁あって、宮沢賢治の童話「風の又三郎」の紙芝居制作を依頼され、釜石鉱山のイベントで披露したのが始まりだった。その後、鉄のまち釜石の礎を築いた大島高任など郷土の先人を題材にした紙芝居も制作。作品はガイド活動にも生かされた。郷土の民話も含め、これまでに約20作品を制作。ストーリー構成から絵まで全て自分で手掛ける。
 
最初に制作した宮沢賢治の「風の又三郎」の紙芝居も披露した

最初に制作した宮沢賢治の「風の又三郎」の紙芝居も披露した

 
手作り紙芝居(写真左)を見せながら来場者と交流する藤井静子さん(同右)

手作り紙芝居(写真左)を見せながら来場者と交流する藤井静子さん(同右)

 
 営業職時代に培った話の“起承転結”、人前での“しゃべり”と、自分の言葉で話すことには慣れていた藤井さんだが、絵の制作はほとんど経験が無かった。「絵は下手だが思いを込めて…」と場面に応じた描写をひねり出す。「絵があると話の内容も印象に残りやすい。自分自身が伝えたいことを整理するのにも役立つ」と紙芝居のメリットを話す。
 
 この日は最近、作り始めた大槌町に関わる紙芝居も上演。江戸時代の豪商、前川(吉里吉里)善兵衛の功績を紹介した。紙芝居の前には、出身地遠野の民話「おしらさま」なども語った。会場には紙芝居10作品を展示。今後は「遠野物語も紙芝居にして伝えられたら」と制作意欲は尽きない。自身いわく、紙芝居は「生きがい対策」。できるだけ続けていきたい意向を示した。
 
 上演は午前と午後の2回行われ、午前の部は子どもから大人まで21人が楽しんだ。野田町の小笠原信行さん(74)は「三浦命助も柴琢治も名前は知っていたが、こうして物語にしてもらって聞くと非常に分かりやすい。絵も人物の表情が豊かで素晴らしい。来て良かった」と喜びの笑顔を広げた。
 
 会の仲間、三浦勉さん(72、野田町)は出身地橋野町の豊かな自然を記録した写真106点を公開。20年以上にわたる趣味の山歩きで撮影した巨木、滝、奇岩など、未知の絶景が来場者の目を引き付けた。
 
三浦勉さん(写真上段左から3人目)は橋野の自然写真を展示

三浦勉さん(写真上段左から3人目)は橋野の自然写真を展示

 
三浦さんが山中で発見した巨木や岩(写真左)。クマの写真も多数(同右)

三浦さんが山中で発見した巨木や岩(写真左)。クマの写真も多数(同右)

 
 メンバーの名前が語源という「つみしの会」。好きなことや得意なことで郷土の魅力を発信する藤井さんと三浦さんは「町内会や学校、地区のイベントなどにも呼んでもらえれば。これまで積み重ねてきたものを地域に還元したい」と今後の活動に意欲を見せる。

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ホタル、集まれー!餌のカワニナ放流 釜石・中小川町内会「生息地守る」 地道に活動中

釜石市の小川川にカワニナを放流する子どもたち

釜石市の小川川にカワニナを放流する子どもたち

 
 ゲンジボタルの生息地として知られる釜石市の小川川で16日、地域住民が、ホタルの幼虫の餌になる巻き貝「カワニナ」を放流した。中小川町内会(佐々木正雪会長、約280世帯)が地域の豊かな自然を守ろうと実施し、今年で3回目。今回も中流域の「ワッカラ淵」と呼ばれる河川敷から、親子連れら約40人が手分けして約1000匹を水中に放った。
 
放流は小川川の中流域「ワッカラ淵」の河川敷で行われた

放流は小川川の中流域「ワッカラ淵」の河川敷で行われた

 
 放流の前に、釜石ホタル友の会の臼澤良一会長(75)がカワニナとホタルの生態や自然とのつながりを紹介した。カワニナはきれいな水が流れる川や用水路に住み、それを食べるホタルの生息にも良好な水質の河川環境が欠かせない。「ホタルの光を見て自然保護の大切さをアピールする場は地域の財産」などとし、保全活動の重要性と協力を呼びかけた。
 
 参加者は水槽に入ったカワニナを触って観察しながらバケツに投入。川辺に並んで、流れの緩やかな場所に放った。近くに住む外川啓翔君(9)は「初めて参加した。生き物は苦手だけど、やってみたら楽しかった。ホタルが増えるといい」と期待。父直樹さん(51)は「以前はすごくホタルが飛んでいた。その風景を子どもに見せたい。川で遊ぶ機会も減っているが、自然に触れるいい機会になった」と目を細めた。
 
臼澤良一さん(左下写真)の話を聞いて興味深そうにカワニナ(右下写真)を触る子どもたち

臼澤良一さん(左下写真)の話を聞いて興味深そうにカワニナ(右下写真)を触る子どもたち

 
「ほーたる来い」。子どもらは流れが穏やかな場所にカワニナを放った

「ほーたる来い」。子どもらは流れが穏やかな場所にカワニナを放った

 
「原風景を子どもたちに残したい」。地域の大人たちは願う

「原風景を子どもたちに残したい」。地域の大人たちは願う

 
 同川にはホタルが自生しており、初夏にはワッカラ淵で観察会も開かれる。無数のホタルが飛び交い、多くの人の目を楽しませていたが、東日本大震災後は仮設住宅整備など環境変化の影響を受けたのか、生息数が減少。台風や豪雨による川の増水などの影響もあって、カワニナ自体が減っていることも分かった。
 
 「美しい風景を再び」と考えた住民らは、ホタルを増やすためにカワニナを探し、2022年に同川の上流域で発見。採集して、佐々木会長(74)が自宅で育ててきた。昨年からは旧小川小の校庭の一部を市から借り受け、水路を整備。繁殖させる環境を増やして放流数を確保し、息の長い活動を見据えている。
 
カワニナの繁殖地として旧小川小敷地に整地された水路

カワニナの繁殖地として旧小川小敷地に整地された水路

 
「ホタルの里」を守るため地域ぐるみで活動を続ける佐々木正雪会長

「ホタルの里」を守るため地域ぐるみで活動を続ける佐々木正雪会長

 
 ホタルの見頃は例年6月下旬~7月中旬。放流の成果が分かるのは数年先だが、住民たちは「カワニナは少しずつ増えている」と感じている。そして、今年はすでにいくつかの淡い光を確認。佐々木会長は「震災前の光景を復活させたい。もっと多くの若い世代に関わってもらい、みんなで自然環境を守り続けられるような取り組みにしたい」と望んだ。
 
 小川地区の豊かな自然環境を次世代につなぐのを狙いに継続する「第9回ほたるの里まつり」は7月7日に開催する予定。ワッカラ淵すぐそばの中小川集会所前にステージを設け、地元の芸能団体による歌や踊り、餅まきなどが行われる。

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「シナノキ」の“新”巨木 橋野町和山で確認 関係者が市文化財指定の可能性探る

橋野町和山で確認されたシナノキの巨木=6日

橋野町和山で確認されたシナノキの巨木=6日

 
 釜石市北西部、橋野町の和山高原で新たなお宝発見―。これまで“知る人ぞ知る”巨木で、地元の人でもほとんど見たことがなかったという「シナノキ」の大木を、このほど市文化財保護審議会(川原清文会長、委員15人)の委員らが視察した。同高原には1969(昭和44)年に市の文化財(天然記念物)に指定された「和山のシナノキ」があるが、今回確認した“新”シナノキは幹周り、樹高ともそれを上回る大きさ。審議会では今後、新たな文化財指定の候補物件として検討を進めていく予定。
 
 視察には川原会長、同審議会第3専門部会(史跡、名勝、天然記念物)委員、市文化振興課職員ら7人が参加。同地を所有する一般社団法人栗橋地域振興社(菊池録郎代表理事会長)の小笠原明彦監事(釜石観光ガイド会事務局長)が現地を案内した。
 
現地に向かう釜石市文化財保護審議会の委員と市文化振興課の職員ら=林道入り口

現地に向かう釜石市文化財保護審議会の委員と市文化振興課の職員ら=林道入り口

 
 シナノキの巨木があるのは、風力発電事業者ユーラスエナジー釜石の事務所から南西方向に位置する標高761メートルの高原地帯。市道から約3キロの林道を車で上り、終点から歩いて現地に向かった。かつての放牧場に隣接する雑木林を進むと、見えてきたのは周囲の樹木よりはるかに幹が太い1本の大樹。近づくにつれ、参加者はその迫力に驚きの声を上げた。
 
県が整備した林道を車両で進む

県が整備した林道を車両で進む

 
終点からは歩いて現地へ。広葉樹林の斜面を上っていく

終点からは歩いて現地へ。広葉樹林の斜面を上っていく

 
元放牧場沿いに進んでいくと、ひときわ大きな木が目に飛び込んできた

元放牧場沿いに進んでいくと、ひときわ大きな木が目に飛び込んできた

 
 市職員が計測したところ、幹周りは7.3メートル(根元から高さ1.3メートル部分)、根元周りは8.29メートル。大人6人が両手をつないで周る太さだ。根元から1.8メートルほどの高さで4本に枝が分かれ、最も太いものは3.32メートル。樹高は目測で約20メートル、枝幅は約27メートルと推定される。一部に枝の欠損があるが、樹勢の衰えは感じられない。新緑の季節を迎え、枝先には葉が生い茂り、この時期ならではの樹姿を見せている。専門家による年輪調査がないと詳細は分からないが、樹齢は「300年以上ではないか」と推定。
 
市の職員がシナノキの大きさを計測しデータ収集

市の職員がシナノキの大きさを計測しデータ収集

 
周りの木よりはるかに太い幹が年数を重ねてきたことを感じさせる

周りの木よりはるかに太い幹が年数を重ねてきたことを感じさせる

 
幹周りは驚きの7.3メートル(胸元高)

幹周りは驚きの7.3メートル(胸元高)

 
幹周りは大人6人が両手をつないだ長さ!本当に太い

幹周りは大人6人が両手をつないだ長さ!本当に太い

 
 現場は風通しが良く、日光もたっぷり降り注ぐ場所で、樹木の生育にも適しているとみられる。参加者からは「想像以上の大きさ」「立派だ」「勢いがある」など絶賛の声が聞かれた。また「他の木のつるが絡まると弱っていく可能性もある。手入れをして守ったほうが寿命が延びるのでは」という意見もあった。
 
 同委員で、環境省の環境カウンセラーでもある佐々木光壽さん(74)は「和山の(寒冷な)環境で、これだけ太く大きくなったのはすごい。シナノキでここまでの大きさのものは市内では他に確認されていないのではないか」と驚嘆。「間違いなく価値あるものの部類に入る。市の文化財指定の可能性はあると思う」と話した。
 
木の上部には日光がたっぷり降り注ぐ。横に伸びた枝ぶりも見事!

木の上部には日光がたっぷり降り注ぐ。横に伸びた枝ぶりも見事!

 
見上げると木の高さにもびっくり!

見上げると木の高さにもびっくり!

 
 案内した小笠原監事(67、橋野町)は振興社の人から情報を聞き、今年4月に初めて現地を確認。「自分も最初に見た時は感激した。力強さがあり、元気をもらえる木」と地元の宝を誇る。森林資源が豊富な同地域では古くから木炭生産が盛んで、世界遺産になっている「橋野鉄鉱山」でも製鉄の燃料に木炭が使われた。「この辺も木を切り出す人が入っていたと思われるが、地元の人たちは土地の守り神(御神木)としてこのシナノキだけは残したのではないか。先人の思いが詰まっているのでは…」と小笠原監事。
 
写真左:小笠原監事が4月に訪れた時のシナノキ。まだ冬枯れの景色(小笠原監事提供)わずか2カ月で写真右の姿に…

写真左:小笠原監事が4月に訪れた時のシナノキ。まだ冬枯れの景色(小笠原監事提供)わずか2カ月で写真右の姿に…

 
木の全体像を一枚の写真に収めるのもなかなか難しい!?

木の全体像を一枚の写真に収めるのもなかなか難しい!?

 
 和山高原はかつて肉牛の放牧が盛んで、昭和の時代には高原を活用した大規模イベントの開催、市内の学校や町内会の遠足地としての利用などがあり、多くの人が訪れていた。時代の変遷とともに放牧事業は縮小化。人口減も相まってレジャー客も激減した。同振興社は近年、新たな土地利用策の一環で、市指定文化財のシナノキ周辺にサクラやレンゲツツジの植樹を進め、市民や観光客の憩いの場創出に努めている。
 
 振興社の菊池会長(72)は今回注目された“新”シナノキについて、「和山のシンボルが増えた。ぜひ多くの人に知ってほしい」と文化財指定に期待。「現場までの林道を整備すればハイキングコースにもいい」と活用策に考えを巡らす。和山の自然が育んだ2大巨木「シナノキ」、植樹したサクラやツツジ…。「7年後には発電用の新しい風車も完成予定と聞いている。新たな景観を生かし、皆さんに訪れてもらえる和山にしていきたい」と今後を見据える。
 
和山の“新”シナノキを視察した参加者は貴重な光景を目に焼き付けた

和山の“新”シナノキを視察した参加者は貴重な光景を目に焼き付けた

 
シナノキ周辺に広がる景色も絶景。雪の残る早池峰山も見える

シナノキ周辺に広がる景色も絶景。雪の残る早池峰山も見える

 
 市指定文化財(天然記念物)の巨木は現在8件。栗橋地区では「和山のシナノキ」のほか、▽古里の御神楽スギ(1969年指定、橋野町)▽明神かつら(1973年同、栗林町)▽上栗林のサクラ(2007年同、栗林町)が指定されている。

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広報かまいし2024年6月15日号(No.1834)

広報かまいし2024年6月15日号(No.1834)
 

広報かまいし2024年6月15日号(No.1834)

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【P1】
表紙

【P2-7】
子育てを頑張るパパママを全力応援!

【P8-9】
地域活性化起業人の池井戸葵さんの活動を紹介します 他

【P10-11】
土砂災害に備えましょう

【P12-13】
まちの話題

【P14-17】
保健案内板
まちのお知らせ

【P18】
市民百景

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2024061100019/
釜石市

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母校の後輩にエール! 釜石高同窓会宮城支部 空手防具を寄贈 16年連続のインターハイ出場に力

支援の防具を空手道部の男女部長に手渡す釜石高同窓会宮城支部の大久保賢蔵支部長(左から2人目)と佐々木達也事務局長(左)

支援の防具を空手道部の男女部長に手渡す釜石高同窓会宮城支部の大久保賢蔵支部長(左から2人目)と佐々木達也事務局長(左)

 
 釜石高同窓会宮城支部(大久保賢蔵支部長、会員約300人)は4日、母校の空手道部(男10人、女12人)に組手試合で使う防具を寄贈した。2018年に開始した部活支援の一環。同部は1、2の両日に行われた県高総体団体組手で男女ともに優勝。16年連続のインターハイ出場を決めている。先輩方の応援の気持ちを受け取り、全国の舞台での活躍を誓う。
 
 贈呈式は釜石高(青木裕信校長、全日制387人、定時制16人)の校長室で行われた。同支部の大久保支部長(74、1968年卒)、佐々木達也事務局長(57、1985年卒)が同校を訪れ、空手道部男子の倉澤威琉部長(3年)、同女子の石村海鈴部長(同)に防具を手渡した。寄贈したのは足の甲と脛(すね)に装着するもので、サイズ違いの計12セット(10万円相当)。
 
 倉澤部長は「今まで使っていたのはつま先がないタイプ。新しい防具でけがも少なくなると思う」と喜び、「先輩方の応援は自分たちの力になる。常に応援されるチームでいられるよう、伝統ある部活をつなげていきたい」と意気込んだ。石村部長は「自分たちの部に支援をいただき、本当にうれしい。これを使って早く試合がしたい」と胸を躍らせ、「インターハイに向け、全員で練習を頑張る」と誓った。
 
校長室で行われた贈呈式。県大会で何度も手にしてきた優勝旗のペナントには釜石高の名前が…

校長室で行われた贈呈式。県大会で何度も手にしてきた優勝旗のペナントには釜石高の名前が…

 
防具寄贈に感謝する青木裕信校長(左)、空手道部男子の倉澤威琉部長(右から2人目)、同女子の石村海鈴部長(右)

防具寄贈に感謝する青木裕信校長(左)、空手道部男子の倉澤威琉部長(右から2人目)、同女子の石村海鈴部長(右)

 
 同支部は同校伝統の“文武両道”を貫く後輩たちを応援したいと、2018年から部活支援を開始。年1回の支部総会で集めた会員の募金(毎年5万円)を母校に寄付してきた。新型コロナウイルス禍でしばらく総会をできずにいたが、今年1月、5年ぶりに開催。支援活動の復活について協議したところ、「今、必要な物を形で」との声が上がり、部から要望を聞いての現物寄贈に切り替えた。その第一弾が長年、全国大会連続出場を果たしている空手道部。
 
大久保支部長、佐々木事務局長は空手道部の部員らとも対面

大久保支部長、佐々木事務局長は空手道部の部員らとも対面

 
釜石高の先輩方からの支援を喜ぶ部員ら

釜石高の先輩方からの支援を喜ぶ部員ら

 
 贈呈式後、大久保支部長らは県大会を終えたばかりの部員らと顔を合わせ、インターハイ出場決定を祝福。「全国大会出場を何年も成し遂げているのは実に素晴らしい。ぜひ、この調子で頑張って」とエールを送った。仙台市を中心に宮城県には多くの釜高同窓生がいて、さまざまな分野で活躍中。「集まると、母校のために何かしたいという話になる。少しでもお役に立てて良かった」と大久保支部長。
 
 佐々木事務局長は「野球の甲子園出場時には各方面から支援が集まるが、他にも活躍している部活はある。今後も各部が必要とする支援を続け、頑張っている生徒たちをできる限り後押ししていきたい」と意を強くした。
 
 同校空手道部は今年の県高総体で団体組手の男女優勝のほか、個人形、個人組手で男女合わせて5人が上位入賞を果たし、インターハイ出場を決めた。インターハイ空手道競技は8月1~4日まで長崎県佐世保市で行われる。
 
部は贈られた防具を手にする姿を写真に収め、宮城支部に送った(写真提供:空手道部)

部は贈られた防具を手にする姿を写真に収め、宮城支部に送った(写真提供:空手道部)

 
部員らは支援に力をもらい、8月のインターハイに向け、さらなるレベルアップを目指す 

部員らは支援に力をもらい、8月のインターハイに向け、さらなるレベルアップを目指す 

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クマ被害防止へ対策を! 釜石市内でも目撃情報多数 自宅周辺、入山時、寄せ付けない工夫を

釜石市内で目撃されたツキノワグマ(資料写真提供:三浦勉さん)

釜石市内で目撃されたツキノワグマ(資料写真提供:三浦勉さん)

 
 釜石市内でも春以降、ツキノワグマの目撃情報が相次いでいる。目撃件数が大幅に増加した昨年同時期よりは少ないものの、市内各地で目撃があり、市は注意を呼び掛ける。例年5~6月は目撃件数が増加する時期。地形上、民家の背後に山が接近する同市では、登山や山菜採りなど意図して入山する以外にも、家屋周辺にクマを寄せ付けるものを放置しないなどの日常生活での対策も求められる。
 
 市水産農林課によると、今年に入り同市に寄せられたクマの目撃件数は74件(6月9日現在)。春を迎えてからは4月が6件(昨年同月16件)、5月が26件(同47件)で、昨年同時期に比べるとほぼ半減しているが、餌となるクワの実がなる6~7月は例年、目撃情報が多くなることから注意が必要。
 
クマは餌となる木の実などを求めて樹木に登る。頭上にも注意(資料写真提供:三浦勉さん)

クマは餌となる木の実などを求めて樹木に登る。頭上にも注意(資料写真提供:三浦勉さん)

 
クマの目撃情報は市内各地である。防災行政無線や市のLINEなどで情報収集を

クマの目撃情報は市内各地である。防災行政無線や市のLINEなどで情報収集を

 
 同市の2023年度のクマ目撃件数は、前年度の2倍以上となる321件。人身被害は10、11月に計2件発生し、高齢女性2人が負傷した。自宅近辺のカキの木が誘引物になったとみられている。5月には只越町の市役所付近で、クマ1頭がアパート駐車場に居座り、約3時間後に捕獲されるという事案もあった。
 
 釜石警察署によると、市内では今年、クマによる人身被害は今のところ発生していないが、6月に入り、米ぬかを保管していた倉庫が荒らされるクマによるものとみられる被害が発生している。
 
 クマの目撃は例年、夏場は減少するが、カキやクルミ、クリなどの実がなる秋は再び増加傾向にある。山に入る際はクマよけの鈴や笛、ラジオなど音の出るもの、クマ撃退スプレーを携帯し、複数人で行動。見通しの悪い場所、周りの音が消される沢沿いでは特に意識して音を出し、人間の存在をクマに知らせることが大切だ。クマの目撃情報がある場所は避け、ふんや爪痕を見つけたら引き返す判断も。
 
クマが引っかいたとみられる爪痕が残る樹木

クマが引っかいたとみられる爪痕が残る樹木

 
クマの目撃情報がある場所では特に注意が必要

クマの目撃情報がある場所では特に注意が必要

 
 被害に遭わないためには自宅周辺の対策も必要。▽納屋などに果物、穀物、アルコール類など、においが強いものを保管しない▽生ごみは収集日の朝に出す▽庭や家庭菜園に果実などを放置しない(クマが寄り付く前に収穫など)▽墓の供え物は持ち帰る―。人間の居住区にクマを寄せ付けないことが重要だ。
 
 市では目撃情報が寄せられるたびに地元猟友会などと現場に出向き、状況把握や原因分析、爆竹を鳴らすなどの追い払いを行っている。市水産農林課の清藤剛林業振興係長は「民家近くへの出没の多くがカキ目当て。誘引物をなくすと来なくなるケースがほとんど。木の所有者には適正な管理をお願いしたい」と呼び掛ける。入山時については「(クマが)いる所に入っていくということを意識してほしい。目撃が多い朝、夕は避け、出没情報がある場所にはできるだけ行かないことも大事」と警戒を促す。
 
伐採した木など朽ちた木片に集まるアリもクマの誘引物となるので注意(資料写真提供:三浦勉さん)

伐採した木など朽ちた木片に集まるアリもクマの誘引物となるので注意(資料写真提供:三浦勉さん)