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先人に鉄 宇宙とつながる釜石 天文学者2人が講演 唐丹「星座石、測量之碑」日本天文遺産認定記念で

「星座石と陸奥州気仙郡唐丹村測量之碑」日本天文遺産認定記念講演会=11日、TETTO

「星座石と陸奥州気仙郡唐丹村測量之碑」日本天文遺産認定記念講演会=11日、TETTO

 
 釜石市唐丹町に受け継がれる石碑「星座石」と「陸奥州気仙郡唐丹村測量之碑」の日本天文遺産認定を記念した講演会が11日、市民ホールTETTOで開かれた。同遺産認定に係る現地調査を担当したNPO法人イーハトーブ宇宙実践センター理事の亀谷收さん(同遺産選考委員)、釜石南高(現釜石高)出身で広島大宇宙科学センター長の川端弘治さんが講演。釜石と宇宙をつなぐロマンあふれる話に約150人が聞き入った。
 
 「星座石」と「陸奥州気仙郡唐丹村測量之碑」は江戸時代に全国を歩いて測量し、初の実測日本地図作成に至った伊能忠敬(1745-1818)が唐丹村(当時)で天体測量したことを示す遺産。両石碑は天文学を学んでいた地元唐丹の知識人、葛西昌丕(1765-1836)が建立した。伊能の業績を存命中に顕彰し、現存するものとしては全国唯一とされる。本年3月、公益社団法人日本天文学会が選ぶ「日本天文遺産」に認定された。認定は歴史的に貴重な天文学、暦学関連遺産の価値を広め、保全、活用を図るのが目的。
 
 亀谷さんは認定の理由として、▽江戸時代末期(1800年代前半)、最先端の西洋天文学の知識が文化的中心地(江戸、仙台)から離れた唐丹にまで伝播していたことを明確に示す資料▽測量之碑の中に「地球の微動あらざらんか」という、西洋の学説を後世の人々に確かめてほしいとの記述がある▽伊能の存命中に作られた石碑が地域住民の保存活動により残っている―ことを挙げた。
 
星座石と測量之碑が日本天文遺産に認定された理由などを話した亀谷收さん

星座石と測量之碑が日本天文遺産に認定された理由などを話した亀谷收さん

 
 星座石に刻まれている緯度「北緯39度12分」は、伊能が1801(享和元)年9月24日に唐丹村で天体測量を行い、求めた値とされる。これは現在の地図と合致するが、葛西は「この緯度が不変なのか、あるいは西洋の学説にあるように地球の微動により変動するのかを後世の人々に解明してほしい」とのメッセージを石碑に残している。
 
 亀谷さんは葛西の地球微動の問いかけに答える形で、緯度変化の要因として考えられる4つの可能性「歳差」「光行差」「章動」「極運動」について、自作の模型を示しながら考察した。自身の見解として示したのは、「1803年以降に存在が分かってきた章動と光行差が(葛西の言う)地球の微動に該当するのではないか」ということ。測量之碑は1814(文化11)年に建立されていて、「葛西が天文学を学んだ仙台でそうした知識を得ていた可能性は十分ある。緯度自体を変化させる極運動が発見されたのは1888年なので、こちらは想定していないと思われる」とした。
 
葛西昌丕が後世に解明を託した「地球の微動」について自身の見解を示す亀谷さん

葛西昌丕が後世に解明を託した「地球の微動」について自身の見解を示す亀谷さん

 
 同遺産認定は全国20例目、本県では3例目となる。亀谷さんは「岩手は星がきれいな“銀河県”。今回の認定で、多くの人にその重要性を知ってもらえれば」と願った。
 
 超新星の研究をしている川端さんは、“近代製鉄発祥の地”釜石と深く関わる鉄を、宇宙に存在する元素からひも解いた。宇宙は138億年前にビッグバンで誕生したとされる。これで生まれたのが水素とヘリウムで、水素は現在、宇宙に存在する全元素の9割を占める。その他の元素は、水素のような軽い原子核どうしがくっついて重い原子核をつくる「核融合」という現象によって生まれた。重い原子核をつくるにはプラスどうしの電気の反発力に打ち勝って原子核を融合させる必要があるため、星の内部のような高温、高圧状態が必要。「炭素、酸素から鉄までの元素は星の中での核融合反応でつくられてきた。鉄は原子核の中で最も安定な元素で、核融合の終着点」と川端さん。炭素や酸素などの重元素ができたからこそ、惑星や生命の誕生につながったことを明かした。
 
「ビッグバンから<鉄>へ:宇宙と釜石のつながり」と題した川端弘治さんの講演

「ビッグバンから<鉄>へ:宇宙と釜石のつながり」と題した川端弘治さんの講演

 
 一方、地球に限って見ると一番多い元素は鉄。地球を形作った物質の3分の1は鉄で、その多くは地球の中心部に存在する。地表付近にある鉄は太古の海が酸化して析出した鉄鉱床。これが隆起した地層があるのが釜石で、「鉄鉱石が採れる所は、ほとんどが海の底だった所。釜石鉱山もそう。宇宙から巡り巡ってきている」と話した。
 
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釜石の鉄鉱石の大元は宇宙でできた鉄元素。宇宙の進化とのつながりに驚き

 
 川端さんは講演の中で、国立天文台のプロジェクトが開発した4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka(みたか)」の映像も上映。地球から観測可能な太陽系、天の川銀河、宇宙の大規模構造をリアルタイムに可視化するソフトで、広大な宇宙を紹介した。人間が肉眼で見えている星は1000光年ぐらいまで。10億光年スケールで見た銀河の分布は銀河どうしが連なり、網の目状の姿を見せている。
 
4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」の映像も上映。地球から観測されている星や宇宙の構造を知ることができる

4次元デジタル宇宙ビューワー「Mitaka」の映像も上映。地球から観測されている星や宇宙の構造を知ることができる

 
興味深い講演に拍手を送る来場者

興味深い講演に拍手を送る来場者

 
 来場者は普段じっくり触れることのない宇宙の世界に興味をそそられながら、講師2人の話に耳を傾けた。講演後は星座石と測量之碑の管理者、本郷文化財愛護少年団育成会の小池直太郎会長がこれまでの保全活動や今回の遺産認定の住民の受け止めを紹介。認定以降、現地への来訪者が増えていることも話し、さらなる知名度アップに期待を寄せた。
 
本郷文化財愛護少年団育成会の活動などについて紹介した小池直太郎会長(写真左上)。市文化財保護審議会の藤原信孝会長は講演への感謝の気持ちを伝えた(同下)

本郷文化財愛護少年団育成会の活動などについて紹介した小池直太郎会長(写真左上)。市文化財保護審議会の藤原信孝会長は講演への感謝の気持ちを伝えた(同下)

 
ホール前のロビーでは関連資料の展示も行われた

ホール前のロビーでは関連資料の展示も行われた

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「よろしくね!」 来年度統合の栗林小と鵜住居小 学年交流スタート 5年生は宿泊体験学習を合同で

宿泊体験学習を一緒に行い、交流を深める栗林小と鵜住居小の5年生=7月7日、陸中海岸青少年の家

宿泊体験学習を一緒に行い、交流を深める栗林小と鵜住居小の5年生=7月7日、陸中海岸青少年の家

 
 2027年度に統合する釜石市の栗林小(高橋昭英校長、児童25人)と鵜住居小(高橋美友紀校長、児童130人)は、新年度からのスムーズな学校生活につなげようと、同学年児童の交流をスタートさせた。5年生(栗小4人、鵜小21人)は1泊2日の宿泊体験学習を同日程で実施し、自然体験活動やキャンプファイヤーで楽しい時間を共有。児童らは教職員も驚くほど互いに打ち解け、“新生”鵜住居小での学校生活に期待を膨らませた。
 
 両校の5年生は宿泊体験学習に先立ち、6月23日、鵜住居小の校舎で初の顔合わせ。互いに自己紹介した後、同学習で一緒に行うキャンプファイヤーに向け、フォークダンスの「マイムマイム」を練習した。手を取り合って体を動かした後は校内を“探検”。鵜小生が栗小生に教えながら、教室の一部を見て回った。
 
キャンプファイヤーで踊る「マイムマイム」を練習。本番を前にすでに大盛り上がり!=6月23日

キャンプファイヤーで踊る「マイムマイム」を練習。本番を前にすでに大盛り上がり!=6月23日

 
7月の本番を楽しみにフォークダンス練習。たくさんの笑顔が弾ける

7月の本番を楽しみにフォークダンス練習。たくさんの笑顔が弾ける

 
 この日は6年生(栗小5人、鵜小28人)も外国語の授業を一緒に受けた。5年生はその様子も見学。校内には鵜小の5、6年生が栗小生を歓迎しようと黒板に書いたウェルカムボードが置かれていて、心温まる雰囲気の中での交流となった。鵜小の藤原桔平さんは「栗小には保育園の時の友達もいたし、初めて会う人もいて楽しかった。来年、栗小のみんなが来たら笑顔で迎えたい」と心待ちに。栗小の三浦彩南さんは校舎探検で「栗小にはない教室があって驚いた。分からないことも新しい(鵜小の)友達に聞けたので良かった。キャンプファイヤーもみんなと仲良くやりたい」と目を輝かせた。
 
鵜住居小の校内を“探検”。各学年の教室や特別教室などを見て回った

鵜住居小の校内を“探検”。各学年の教室や特別教室などを見て回った

 
外国語の授業を一緒に受けている6年生の教室も見学(写真上)。栗小生は初めて見る校内に興味津々。鵜小の活動を示すものも(同下)

外国語の授業を一緒に受けている6年生の教室も見学(写真上)。栗小生は初めて見る校内に興味津々。鵜小の活動を示すものも(同下)

 
 両校の宿泊体験学習は7月7、8の両日、山田町の県立陸中海岸青少年の家で行われた。7日の日中は同施設の裏山でウオークラリーや沢登りなどの自然体験活動を満喫。夕食後はキャンプファイヤーで交流を深めた。
 
 栗小の高橋校長が扮(ふん)した“火の神”が登場。「友情」「奉仕」「希望」の3つの火を児童の代表に分け与えた。全員で「仲間と助け合う」「世のため人のために尽くす」「明るく素直に生きる」という3つの誓いを唱和。木材を積み上げた井桁に点火すると、勢いよく炎が立ち上った。
 
栗小の高橋校長が扮する「火の神」から3つの誓いが込められた火を分けてもらう

栗小の高橋校長が扮する「火の神」から3つの誓いが込められた火を分けてもらう

 
分火してもらった火を井桁に点火(写真上)。炎を囲みフォークダンス「ジェンカ」を楽しむ(同下)

分火してもらった火を井桁に点火(写真上)。炎を囲みフォークダンス「ジェンカ」を楽しむ(同下)

 
 児童らはたき火を囲んで歌を歌ったほか、5つのグループごとに“出し物”を披露。ダンスやクイズで盛り上がった。栗小の4人は自分たちの紹介を兼ねたクイズを出題。それぞれの好きな漫画、キャラクター、食べ物、色のほか、栗小の全校児童数を3択で答えてもらった。
 
グループの出し物でダンスを披露する鵜小生(写真上)。栗小生も一緒に手を動かし、この笑顔(同下)

グループの出し物でダンスを披露する鵜小生(写真上)。栗小生も一緒に手を動かし、この笑顔(同下)

 
栗小の4人は自分たちの好きなものをクイズで出題。絵を添えた問題を見せながら答えてもらった

栗小の4人は自分たちの好きなものをクイズで出題。絵を添えた問題を見せながら答えてもらった

 
 最後は前回の交流で一緒に練習したマイムマイムの時間。元気な掛け声を響かせながら踊り、一体感を高めた。“火の神”からは「分け与えた3つの火をこれからもそれぞれの心の中で大切に燃やし続けてほしい。楽しかった思い出、みんなで協力したことを忘れずに、明日からまた一歩一歩前進することを誓い、大きく成長していこう」とのお言葉が…。「今日の日はさようなら」を歌って会を締めくくった。
 
辺りが暗くなり始めると、キャンプファイヤーも大詰め。事前に練習してきた「マイムマイム」を踊る

辺りが暗くなり始めると、キャンプファイヤーも大詰め。事前に練習してきた「マイムマイム」を踊る

 
みんなで楽しい時間を共有し、かけがえのない思い出を作った両校の児童

みんなで楽しい時間を共有し、かけがえのない思い出を作った両校の児童

 
 鵜小の藤原奏多さんは「前回の交流会よりも仲が深まった感じ。来年度から一緒に学習するのに向けても一歩進んだのかなって思う。栗小のみんなと一緒になるのが楽しみ」と胸を躍らせた。栗小の栗澤学美さんは「ちょっと不安だったけど、今回のキャンプファイヤーとかで(鵜小の)友達と仲良くなれた。来年、統合しても大丈夫だと思った」と安心できた様子。栗小最後の1年に「もっともっと思い出をたくさん作って、鵜小に行きたい」と思いを込めた。
 
 児童らの活動を見守った鵜小の桜庭大輔副校長は「沢登りとかでも互いに声をかけ合って楽しむ自然な姿が見られ、普段の延長で交流できたのが一番良かった」と実感。スポ少など各種活動ですでに顔見知りという児童もいて、「私たちが思っているより、子どもたちは統合に対する敷居が高くないようだ。鵜小の子たちは一緒になるのをとても楽しみにしている」と話した。
 
夏本番の暑さとなる中、沢登りを楽しんだ児童=写真提供:栗林小

夏本番の暑さとなる中、沢登りを楽しんだ児童=写真提供:栗林小

 
 栗小の高橋校長は「両校の先生方が子どもたちの気持ちづくりを後押ししてくれている。鵜小の子どもたちにも栗小を受け入れてもらっているのがすごく伝わってくる」と感謝。来年4月に顔を合わせる時には「“新生”鵜住居小として、いいスタートを切ってくれると思う」と期待した。両校の来年度統合により、栗小は本年度で閉校する。「まずは各学年の1年をしっかり過ごし、新年度につなげてほしい。“子どもファースト”で負担をかけることなく、やれることは全部やっていきたい」と高橋校長。
 
ウオークラリーはなかなかのアップダウンコース。仲間と力を合わせ10個のチェックポイントを巡る

ウオークラリーはなかなかのアップダウンコース。仲間と力を合わせ10個のチェックポイントを巡る

 
 両校の同学年交流はこの後、鵜小3年生と栗小3、4年生による鵜住居川の水生生物調査を実施。2学期には1、2年生の交流も行っていく予定だ。この他、全校児童の交流も考えているという。

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梅雨の晴れ間に水しぶき!釜石市営プール 屋外プールが夏季利用スタート

今季オープン初日の屋外プールで水の感触を楽しむ子どもたち

今季オープン初日の屋外プールで水の感触を楽しむ子どもたち

 
 釜石市営プール(同市大平町)の屋外50メートルプールが11日、今季の利用をスタートさせた。水泳に親しむ子どもたちが“泳ぎ初め”。中総体など大会を控えた子らは練習に熱を入れた。小中学校の夏休み期間に合わせ、8月16日まで開放する予定だ。
 
 プール開きに合わせ安全祈願の神事が行われ、指定管理者の協立管理工業(小笠原拓生社長)や釜石水泳協会(山崎達会長)の関係者ら約20人が出席。代表者が玉串をささげ、シーズン中の無事故を祈願した。市文化スポーツ課の清藤美穂係長は「関係者と連携を密にし、快適で安心して利用できる施設運営、維持管理に努めていく」とあいさつした。
 
屋外プールの利用開始に合わせ行われた安全祈願の神事

屋外プールの利用開始に合わせ行われた安全祈願の神事

 
快適で安全な利用環境を整える気持ちを一つにする関係者

快適で安全な利用環境を整える気持ちを一つにする関係者

 
 泳ぎ初めは、同プールで練習する「かまいしスイミングクラブ」の小中学生11人。平泳ぎやクロールなど模範泳法をリレー形式で披露した。この時のプールサイドの気温は30度、水温は27度。熊谷凜音さん(14)は「水が少し冷たかったけど、外が暑いから気持ちよかった。水がきれいで泳ぎやすい」と涼しげな水の感触を楽しんだ。
 
 中学生は1週間後に岩手県中総体(水泳競技は18~20日)を控え、「ベストを尽くせるように」と練習に集中。熊谷さんは個人、リレーを合わせて計4種目に出場予定で、「リレーでは優勝し東北大会へ、個人では8位入賞を」と目標を定め、仲間とともに挑む意欲を見せた。
 
泳ぎ初めに笑顔を見せるスイミングクラブの子どもたち

泳ぎ初めに笑顔を見せるスイミングクラブの子どもたち

 
「50メートル、長い!つらかった」と小学生。でも楽しそう

「50メートル、長い!つらかった」と小学生。でも楽しそう

 
「レベルアップを」「ベストを出すぞ」と熱心に練習に励む

「レベルアップを」「ベストを出すぞ」と熱心に練習に励む

 
 屋外プールの利用に当たり、協立管理工業の藤澤正明総務主任は「水分補給をしっかりと。ドリンク持参で」と呼びかける。プールサイドは高気温になりうるが、日陰になる場所が少ないため。暑さ軽減にと、通路となる場所には水を流すなどの対策をとる。施設内外の掃除、救助法の訓練にも取り組み、環境を清潔に保ち、安全な利用を支えられるよう態勢を整える。市営プールには通年で利用できる屋内25メートル、幼児用プールもあり、昨年度の施設全体の利用者数は約1万5000人だった。
 
開放された屋外50メートルプール。水温、気温などチェックもしっかり

開放された屋外50メートルプール。水温、気温などチェックもしっかり

 
 営業は火曜日から金曜日が正午~午後8時、土・日・祝日は午前10時半~午後6時。通常、月曜日は休館だが、市内小中学校の夏休み期間は無休(開場は正午)。期間中は市内中学校の生徒は生徒手帳の提示で無料となり、学校プールの開放がない市内小学校の児童も無料で利用できる。

【入居者募集】鵜住居地区商業施設「うのポート」テナント募集のお知らせ

【入居者募集】鵜住居地区商業施設「うのポート」テナント募集のお知らせ

【入居者募集】鵜住居地区商業施設「うのポート」テナント募集のお知らせ

 

釜石まちづくり株式会社が整備・運営を行う鵜住居地区商業施設『うのポート』では、共同店舗テナント(区画C)に入居を希望する事業者を募集しております。

 

【募集要項】うのポートテナントC区画(PDF:150KB)
【位置図・平面図】うのポートテナントC区画(PDF:604KB)
【エントリーシート】うのポートテナントC区画(PDF:81KB)
【エントリーシート】うのポートテナントC区画(Word:19KB)

 

施設(うのポート)の概要

①施設の所在 釜石市鵜住居町4丁目109番地
②施設構造 地上1階建
③面積等 延床面積1506.67㎡、駐車場普通車42台
④事業運営主体 釜石まちづくり株式会社(Ferias釜石)
位置図

募集物件概要

①店舗場所 釜石市鵜住居町4丁目109番地
②店舗数 1店舗
③区画テナント 区画C
④店舗面積 33.99㎡(壁芯)
⑤対象業種 小売業、サービス業、飲食業のうち軽飲食(取扱内容によっては該当とならない場合もあります。事前にご相談下さい)
⑥家賃(賃料) 月額41,000円(税込)(賃料:35,900円、共益費5,100円)
⑦管理費 月額5,700円(税込)
⑧敷金 71,800円(月額賃料の2ヶ月分)
⑨その他 うのポートテナント会 会費2,000円/月額
区画C

入居時期

相談に応じます

応募方法

①申込期間 令和8年7月15日より 随時募集
②応募 応募用紙(エントリーシート)に必要事項を記載の上、提出してください。
 1.応募用紙(エントリーシート)
 2.罹災証明書(該当する場合のみ)
③提出部数 1部
④提出先 釜石まちづくり株式会社
 〒026-0024 釜石市大町1-1-10 情報交流センター
 ※メール、郵送、FAX、持参のいずれかの方法で提出
⑤審査 申込書類による審査を実施し事業者を決定します。

応募条件

①東日本大震災で被災された事業者を優先と致します。(被災されていない方も入居可能です)
②うのポートの整備・運営目的を理解し、管理運営に協力的であること。(テナント会に入会いただきます)
③入居テナントの営業形態において製造や販売、サービスに必要な許可・免許等を有していること。
④過去の営業において法令に違反し、罰則等を受けたことがない者であること。
⑤暴力団体関係組織または、その他反社会的暴力活動を行う団体の関係組織及びその組織構成員等ではないこと。

その他

①提出書類の作成及び提出に係る費用は、申請者の負担となります。
②提出された提出書類は、返却いたしません。

問合せ・提出先

〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 情報交流センター
釜石まちづくり株式会社 事業部まちづくり事業課
電話:0193-22-3607
FAX:0193-27-8331
Mail:
k-iwaki@kamaishi.co.jp (担当:岩城)
m-haga@kamaishi.co.jp (担当:芳賀)
 
応募用紙(エントリーシート)の提出後、担当よりご連絡をいたします。
また、応募前に内覧等をご希望される際には事前にご連絡頂ければ対応可能です。

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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展示室一新! 橋野鉄鉱山インフォセンター 世界遺産価値より分かりやすく 大型スクリーンで遺産巡りも

展示を更新した橋野鉄鉱山インフォメーションセンター。「明治日本の産業革命遺産」の理解が深まる=8日

展示を更新した橋野鉄鉱山インフォメーションセンター。「明治日本の産業革命遺産」の理解が深まる=8日

 
 釜石市橋野町の世界遺産「橋野鉄鉱山」のインフォメーションセンターが、新たな展示で生まれ変わった。「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」(8県11市23資産)の構成資産の一つとして、2015年に世界文化遺産登録されている同鉄鉱山。リニューアルした展示室には遺産全体への理解が深まる共通展示(パネル、映像)を導入。橋野鉄鉱山の解説パネルも内容がより分かりやすく整理され、登録後の発掘調査の成果なども盛り込まれた。映像は従来の5倍の大きさの大型スクリーンで見ることができる。世界遺産登録日の7月8日から公開している。
 
 8日は関係者約20人が出席して、リニューアルオープンのセレモニーが行われた。髙橋勝教育長が小野共市長のあいさつを代読。「これを機に橋野鉄鉱山の世界遺産価値の理解増進を図れれば。観光、生涯学習、学校教育とも連携し、鉄の歴史と文化を生かしたまちづくりに一層取り組む」と決意を述べた。代表者のテープカットで新展示室の完成を祝った。
 
セレモニーに出席した市の教育関係者、工事監理・施工業者ら

セレモニーに出席した市の教育関係者、工事監理・施工業者ら

 
 約80平方メートルの展示室は視覚的に大きく変わった。入ってすぐ左側には「明治日本の産業革命遺産」の共通パネルが並ぶ。全構成資産が一貫した説明で全体の世界遺産価値を示すもので、同遺産の中の橋野鉄鉱山の位置付けも分かる。
 
明治日本の産業革命遺産の共通展示。23資産で構成する遺産の全体像が分かる

明治日本の産業革命遺産の共通展示。23資産で構成する遺産の全体像が分かる
 
日本の近代化を推し進めた3つの産業分野を説明するパネル

日本の近代化を推し進めた3つの産業分野を説明するパネル

 
 対面には、共通パネルとデザインを合わせた橋野鉄鉱山のパネルを配置。三陸ジオパークのジオサイトでもあることから地質の説明も入れ、同鉄鉱山の歴史、資産を構成する「採掘場、運搬路、高炉場」跡、高炉のしくみ・特徴、製品の輸送経路まで、写真と説明文で分かりやすく解説する。高炉場跡で計画的に進められている発掘調査の成果など、登録後の10年間で得られた知見も盛り込む。パネルの下には専門用語の解説も。
 
橋野鉄鉱山を解説するパネルも充実。山の緑を基調としたデザイン

橋野鉄鉱山を解説するパネルも充実。山の緑を基調としたデザイン

 
高炉場跡の発掘調査の成果(写真右下)も盛り込んだ展示。パネルの下には専門用語の解説が添えられる(同左下)

高炉場跡の発掘調査の成果(写真右下)も盛り込んだ展示。パネルの下には専門用語の解説が添えられる(同左下)

 
 パネルは日本語と英語で表記され、中国語、韓国語はQRコードで説明文を読み取れるよう準備中(8月末までに導入)。多言語表示で外国人客の見学をサポートする。
 
 映像は展示室左奥に設置された縦約1.2メートル、横約3メートルの大型スクリーンで見ることができる。明治日本の産業革命遺産世界遺産協議会(事務局:鹿児島県)が作成した共通映像システムで、23構成資産の解説を視聴可能。釜石独自のものとして、待機画面に市郷土資料館(鈴子町)で展示される同鉄鉱山高炉場跡のジオラマを採用したほか、鉄鉱山操業時(1860年代前半)に描かれた絵巻「紙本両鉄鉱山御山内並高炉之図(しほんりょうてっこうざんおやまうちならびにこうろのず)」(市立鉄の歴史館所蔵)のスクロール画像、岩手県の3世界遺産の紹介画像も盛り込む。タッチパネル操作で見学者が見たいものを選択できる。
 
従来の5倍の画面サイズで映像が見られる大型スクリーン。写真画像は待機画面の「橋野鉄鉱山高炉場跡のジオラマ」

従来の5倍の画面サイズで映像が見られる大型スクリーン。写真画像は待機画面の「橋野鉄鉱山高炉場跡のジオラマ」

 
鉄鉱山稼働時の様子が描かれた絵巻はスクロール画像で。本物は12月1日の「鉄の記念日」に合わせ鉄の歴史館で毎年公開

鉄鉱山稼働時の様子が描かれた絵巻はスクロール画像で。本物は12月1日の「鉄の記念日」に合わせ鉄の歴史館で毎年公開

 
タッチパネル操作で全23資産の紹介映像を見ることができる。産業革命遺産巡りをお気軽に!

タッチパネル操作で全23資産の紹介映像を見ることができる。産業革命遺産巡りをお気軽に!

 
 同センターは2013年にオープン。2年後の15年、世界遺産登録決定に伴う展示リニューアルはあったが、今回のような大規模更新は初めて。センター施設や史跡周辺の維持、管理業務を担う橋野町振興協議会の菊池郁夫会長は「オープンから13年が経過し、従来の展示では飽きがきている状況もあった。今回のリニューアルでまた多くのお客さまが来てくれることを願う。市とともに各種イベントも開催しながら誘客に努めていきたい」と話した。
 
 「明治日本の産業革命遺産」の共通展示整備は世界遺産登録時に勧告され、内閣官房の整備計画により2020年度以降、8つのエリアごとに順次導入されてきた。釜石では24年度に設計業務を行い、本年2月から工事が進められてきた。総事業費は約4千万円。
 
橋野鉄鉱山の紹介映像。普段は非公開の「採掘場跡」も映像で(写真下)

橋野鉄鉱山の紹介映像。普段は非公開の「採掘場跡」も映像で(写真下)

 
セレモニー終了後、世界遺産室の森一欽室長が新たな展示について出席者に説明した

セレモニー終了後、世界遺産室の森一欽室長が新たな展示について出席者に説明した

 
 市教委文化財課世界遺産室の森一欽室長は「(共通展示の導入で)世界遺産全体の中での橋野鉄鉱山の位置付けが明確になった。大画面のスクリーンで各地の資産も見られる。他エリアと連携しながら明治日本の産業革命遺産の価値を発信していければ」と話す。

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「釜石艦砲」学ぶ 紙芝居、体験者の生の声に 戦後生まれ「平和」「思い」語り継ぐ

釜石小学校で行われた釜石艦砲射撃や戦争の歴史を学ぶ授業=7月3日

釜石小学校で行われた釜石艦砲射撃や戦争の歴史を学ぶ授業=7月3日

 
 太平洋戦争終戦直前、釜石市が連合軍艦隊による艦砲射撃を受けてから、7月14日で81年を迎えた。8月にも砲撃があり、その2度の「釜石艦砲射撃」の記憶と向き合う取り組みが市内で進められている。記憶のかけらを残す人、経験した親世代から伝え聞いた人たちが、戦争を知らない子どもたちに伝え継ぐ活動をこつこつと継続。その活動に今年は釜石高校の生徒が加わった。同市大渡町の釜石小学校(五安城正敏校長、児童62人)で7月3日に行われた戦禍を語り継ぎ、次世代に平和のバトンを託す授業を紹介する。
 
 釜石小では、市教委が推進する「いのちの教育」の一環で戦災という地元の歴史を学び、命を尊重する心を育む。今年も、市内の小学校などで活動する読書サポーター「颯(かぜ)・2000」(千田雅恵代表)による紙芝居や絵本の読み聞かせがあり、6年生11人が耳を傾けた。
 
 釜石への艦砲射撃は1945(昭和20)年7月14日と8月9日の2度あり、計5300発以上の砲弾が撃ち込まれ、少なくとも782人が亡くなった。「なぜ、釜石は狙われたのか」。概要を説明したメンバーの中嶋るみさん(67)が問いかけた。児童の答えは「鉄を作っていたから」。製鉄所があり、工業都市だった街。「武器をつくらせず、戦えないようにするため」に標的にされたことを改めて理解した。
 
釜石が受けた艦砲射撃の被害状況などを教える中嶋るみさん

釜石が受けた艦砲射撃の被害状況などを教える中嶋るみさん

 
 砲弾の大きさを実感してもらうため、中嶋さんは紙の模型を用意した。最も大きな直径40センチの16インチ砲は重さ約1トン。その重さを想像してもらおうと、メジャーリーガー大谷翔平選手の名を挙げ、「体重はほぼ100キロ。何人分かな?」と質問。艦船の全長については同校の校舎(横幅約80メートル)の2.5倍もあったことを説明に加えた。
 
 攻撃は海上からだけではなかった。艦載機が飛来、機銃掃射を繰り返した。「布団をかぶって逃げた。逃げる人を空から狙い撃ちする機銃掃射も怖かった。弾から逃れるために布団を持って逃げた」。中嶋さんは、かつて父から聞いたことを話した。「両親が亡くなっていたら、私は生まれていない。子ども、孫にも会えなかった。おじいちゃん、そのずっと前の代からつないできた大事な命、そして未来の命も奪うようなひどいことは絶対にしてはいけない」。強い気持ちを込めて訴えた。
 
颯・2000代表の千田雅恵さんの語りに聞き入る釜石小児童

颯・2000代表の千田雅恵さんの語りに聞き入る釜石小児童

 
 読み聞かせで取り上げた紙芝居「私の昭和20年7月14日」は、艦砲射撃で教え子を失った石橋巌さん(故人)が制作したもの。代表の千田さん(63)は「石橋さんが18歳の時に経験したこと、逃げ惑う人、防空壕(ごう)での様子が描かれている。凄惨(せいさん)な表現…怖かったり、気持ちの悪い表現があるかも。気分が悪くなったら耳をふさいでもいいから。無理のないように」と児童に寄り添いながら、ゆっくりと感情の込もった声で朗読した。
 
 「怖い、怖いと言って防空壕に向かって走りました。死ぬ、死ぬと言って逃げた記憶があります」。そう切り出したのは元メンバーで、4歳の時に艦砲射撃を体験した浅沼和子さん(85)。最近、退会したが「じかに経験したことを話すことで伝わることがあると思うから」と語り部は続けることにし、この日も同行した。
 
釜石艦砲射撃から逃れた記憶を伝える浅沼和子さん

釜石艦砲射撃から逃れた記憶を伝える浅沼和子さん

 
体験談に聞き入る児童。地元の歴史や平和に思いを巡らせた

体験談に聞き入る児童。地元の歴史や平和に思いを巡らせた

 
 「4歳の記憶って、特別なことがないと覚えていられないと思う。私は、これ(戦争)で本当に死ぬんじゃないかという思いをしました」
 「夏には花火がありますよね。ヒュー、ヒューと上がる花火。弾が飛んでくると、似たような音がするの。そして短時間でガラスが壊れて、いろんなものが倒れてきて…」
  
 脳裏に焼きついて離れることはない当時の記憶をたどった浅沼さん。太平洋戦争時の南の海の小さな島を舞台に特攻隊の若い兵士と小学生の交流を描いた絵本「すみれ島」の読み聞かせもした。「若い人たちには夢があったはず。かなえられず命を散らせる。戦争はむごい。絶対にしてはダメ。願い、希望がかなう世の中であってほしい」。口調は穏やかながらも、言葉には切なる思い、力が込もっていた。
 
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紙芝居を通して平和の尊さを伝えた(左から)古川明弥さん、川崎夏織さん、川崎由花梨さん

 
 釜石高3年の川崎夏織さん、古川明弥さん、川崎由花梨さんは、釜石艦砲をテーマにした探究活動の学びの成果を発表した。さまざまな文献を調べる中で、戦時中に釜石の捕虜収容所の所長を務めた故稲木誠さんの手記「降伏の時」を知り、「次世代につなぐ必要がある」と実感。手記を元にデジタル紙芝居を制作した。
 
 収容所の管理、捕虜の扱いに最善を尽くしたと考えていた稲木さんだが、終戦後、戦犯とされた。葛藤、苦悩し続けたというが、戦後30年がたったある日、元捕虜のオランダ人から1通の手紙が届いた。その手紙は稲木さんにとって“光”となり、その後、2人は文通を通じて友情を育んだ。
 
 「どんな時でも、人を人として扱うこと。それが戦争をなくす一歩なんだ」
 「戦争は人の心を曇らせ、人を傷つける」
 「だから、あなたたちは戦争を繰り返してはいけない。相手を思いやり、話し合うことを忘れないでほしい」
 
 戦時中、敵国の捕虜であっても大切に扱おうとできる限りのことをした。終生「人を守る心」を語り続けたという稲木さんが残した言葉を「平和のメッセージ」として子どもたちに届けた。
 
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戦時中の写真や戦争を題材にした本などに関心を示す児童

 
 さまざまな視点から戦争の歴史に触れた及川義規さんは「(戦争が)実際に起こったら怖い。『なんで戦争をする必要があるんだろう』ってなる。争いのない世界になってほしい」と強く願った。佐々木結音さんは「教科書だけでは分からないことをたくさん知れた。これからの勉強に生かしたい」と刺激を受け、感謝を口にした。
 
 颯・2000の協力もあって小学生に伝承する機会を得た高校生3人は「戦争の事実を情報として知るだけでなく、そこには人々の生活や気持ちがあったことが伝わればいい」「悲惨な証言もあったが、子どもが負担にならないような言葉を選んだ。前向きになるような表現を」「児童が真剣に受け止めてくれて、頑張ったかいがあった」と感想を話した。今回の学びを高校の後輩にも伝えたいと思っているようで、「さらに深めてもらえたら」と期待していた。
 
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歴史を語り継ぐ思いを強めた颯・2000のメンバー、釜石高の生徒

 
 釜石小では「戦争を身近に考えてもらう機会」として、颯・2000を招いた授業を継続したい考えだ。6年生は今年の市戦没者追悼・平和祈念式(8月9日)で献唱する予定。高校生3人も式の中で、今回の活動を踏まえ成果を発表する。

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地域産業の理解へ 釜石商工高2年生 水産加工の津田商店を見学 地域経済支える企業姿勢学ぶ

水産加工品製造の工場を見学する釜石商工高の2年生=3日、津田商店(鵜住居町)

水産加工品製造の工場を見学する釜石商工高の2年生=3日、津田商店(鵜住居町)

 
 釜石市大平町の県立釜石商工高(小松了校長、生徒160人)の2年生50人は3日、県の「いわて高校魅力化推進事業(探究共創事業)」の一環で、地元水産業への理解を深める学習を行った。研究施設や水産加工品製造の工場を見学。地域の魅力や可能性を知り、古里の将来を支える一員として考えを巡らせた。
 
 地元就職を希望する生徒が多い同校では、地域に貢献できる人材育成を目指し、地場産業への理解や地域課題に目を向ける探究学習の機会を設けている。本年度、2年生は平田の三陸水産研究センター(岩手大釜石キャンパス内)と鵜住居町の津田商店を訪れ、地域と関わりの深い水産業への学びを深めた。
 
 午後に訪問した津田商店(小笠原正勝代表取締役社長、従業員190人)では、同社の歴史や事業の説明を聞き、工場内を見学した。水産加工品の製造販売を行う同社は1933(昭和8)年創業。2011年の東日本大震災津波で大槌町安渡にあった工場が被災し、翌12年、釜石市浜町にあった本社事務所と共に同市鵜住居町に移転再建した。主に学校給食で提供される業務用冷凍食品(調理済み煮魚)と、大手ブランドの缶詰(サンマ、サバ、サケの中骨など)を製造。自衛隊員が災害派遣や訓練時に食するレトルト食品の製造も手がける。3年前には個食用に開発した自社ブランド「子どもようおさかなさん」(冷凍煮魚)のオンライン販売も開始した。
 
津田商店の会社概要や製品について学ぶ。学校給食用の魚は45都道府県に供給しているという

津田商店の会社概要や製品について学ぶ。学校給食用の魚は45都道府県に供給しているという

 
メモを取りながら担当者の話を聞く機械科の生徒ら

メモを取りながら担当者の話を聞く機械科の生徒ら

 
 担当者からは、衛生管理を徹底し安全安心な食品を提供していること、残物(魚の頭や尾など)の飼料加工や微生物による水浄化処理で環境負荷軽減を図っていることも説明された。近年は海水温の変化などで三陸産魚の水揚げが減少。原料確保のため、全国に足を運んでいる現状も伝えられた。同社は「地域共存」を理念とし、釜石湾で養殖されるサクラマスや地元酒造会社の梅酒製造過程で出る漬梅を活用した商品開発にも取り組んできた。
 
 全国に販路を持つ同社。得られた利益は従業員や外部の委託業者の収入となり、さらには地域内消費を生む。「地域内でお金が回る。地域経済を支えることが自社の目的の一つ」と担当者。10~70代の幅広い年代の雇用、外国人技能実習生の受け入れでも貢献する。
 
工場内の各部屋を回り、製品ができるまでの工程に理解を深める

工場内の各部屋を回り、製品ができるまでの工程に理解を深める

 
初めて見る工場内の作業に目がくぎ付け(写真下)。身近な魚の缶詰が地元釜石で作られていることを知り興味津々(同上)

初めて見る工場内の作業に目がくぎ付け(写真下)。身近な魚の缶詰が地元釜石で作られていることを知り興味津々(同上)

 
 電気電子科の岩﨑春燈さんは、同社の見学は小学校時代に続き2回目。高校生になり新たな視点での見学となったようで、「金属探知機やX線検査機などの設置が多い印象。それだけ消費者の食の安全に対し徹底しているのが伝わる」と感心。同社製造の缶詰を目にする機会も多く、「それが地元で作られているのはすごい」と郷土の誇りも実感。地元就職を考える上での判断材料にした。
 
「魚が大好き。ずっと(工場見学を)楽しみにしてきた」と目を輝かせたのは総合情報科の門﨑愛生さん。「気軽に食べている缶詰がこのような多くの工程を経て私たちの食卓に届いていると知って驚いた。多くの人の努力が詰まっていることを思いながら大切に食べたい」と感謝の気持ちも芽生えた様子。高校卒業後は県外就職を考えているが、「地元も大好きなので、いずれは戻ってくることも」とUターンも選択肢の一つに考えた。
 
地元企業の素晴らしさを実感する生徒。今後の進路の参考に…

地元企業の素晴らしさを実感する生徒。今後の進路の参考に…

 
 生徒たちの見学をサポートした同社管理部総務経理課の小倉敦美主任(30)は「地元の企業を知ってもらえるいい機会。地域への理解が進むのは大変ありがたい」と感謝。生徒たちが説明にうなずいたり、真剣なまなざしで話に聞き入る姿を頼もしく感じ、「若い方々の今後の力に期待したい。地元の魅力を感じてもらい、将来の就職の選択肢の一つに考えてもらえれば」と話した。

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第11回 かまいし百円市

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売られている商品は全部100円の「第11回かまいし百円市」を開催します!
リユース可能な子ども用品、まだまだ使えるおもちゃ、かつての趣味の名残、ちょっとしたコレクションアイテム、ハンドメイド作品など、すべて100円のフリーマーケットです。
合言葉は『100円握ってお宝探し!』
どんな掘り出し物が見つかるか、宝探し気分でお楽しみください!

出店者一覧(順不同)

FARM16 新鮮野菜、ハンドメイド作品
AYAORI HOT CAT 焼菓子、服、レコード、CD、雑貨
佐藤古本屋 本、雑誌
買わなきゃ損!!損!! 服、おもちゃ
ミュージック・サポーターズ ポケモンカード、おもちゃ、釣り具、雑貨
ビーズの店 ビーズ、パーツ
Melty Iris ハンドメイド作品、ポケモンカード、ぬいぐるみ、雑貨
アートノコト〜art_tonokoto〜 ハンドメイド作品・素材、おもちゃ、本
umineco 服、雑貨
むくのしっぽ 編み物、服、ぬいぐるみ、雑貨
HIBI BEANS ドリップパックコーヒー試飲
端材廃材工房 65 工芸品、雑貨
ムスカリ 食器、タオル、ぬいぐるみ
服、雑貨
釜石情報交流センター 食器、雑貨

当日は「100円つめ放題コーナー」も登場します。
袋いっぱいにつめて、ぜひお楽しみください!

日時

2026年7月25日(土)10:00~13:00

場所

釜石市民ホールTETTO・ホール前広場
百円市会場は屋外となりますので、各自気候対策の上ご来場ください。

主催・お問合せ

釜石まちづくり(株)
担当:菅原
TEL 0193-22-3607

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

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夜を彩る「七夕あかり」 ココイロこすもすファーム(釜石・甲子) 幻想的な雰囲気に

竹灯籠やイルミネーションの明かりを楽しむ「七夕あかり」

竹灯籠やイルミネーションの明かりを楽しむ「七夕あかり」

 
 釜石市甲子町洞泉のココイロこすもすファーム(石塚佳那子代表)で4日、竹灯籠のライトアップや音楽、食を楽しむ「七夕あかり」と題したイベントがあった。東日本大震災後に同じ場所で行われていた「キャンドルナイト」を新たな形で復活。鎮魂、未来への希望を込めた明かりに包まれた幻想的な光景は訪れた幅広い世代の心を癒やした。
 
 イベントは午後5時に始まった。流しそうめんのお振る舞いがあり、近くの山から切り出した竹を割って作った流し台の脇に子どもたちが整列。流れてくる麺を箸やフォークで上手にすくい上げ、ひんやりとした味わいを堪能した。おにぎり、かき氷、から揚げ、玉こんにゃくなどの軽食も販売。緑豊かな敷地内で家族連れらはピクニック気分も満喫した。
 
流しそうめんに夢中になる子どもたち。ウキウキ顔で待ち構える

流しそうめんに夢中になる子どもたち。ウキウキ顔で待ち構える

 
シャボン玉をつくって遊ぶ子どもたち。大人にも笑顔が連鎖

シャボン玉をつくって遊ぶ子どもたち。大人にも笑顔が連鎖

 
七夕にちなんだ飾り付けも。願い事が書き込まれた短冊が揺れる

七夕にちなんだ飾り付けも。願い事が書き込まれた短冊が揺れる

 
 「3、2、1」。カウントダウンの後に、敷地内に設置された約60本の竹灯籠や天の川をイメージして飾り付けられたイルミネーションがともると、「わー」と歓声が上がった。ハンドベル演奏、ダンスとピアノ演奏を組み合わせたミニコンサートもあり、来場者はやわらかい光と音の中でゆるやかな時間を過ごした。
 
竹灯籠が点灯。光で彩られた遊具で遊ぶ子どもたち

竹灯籠が点灯。光で彩られた遊具で遊ぶ子どもたち

 
光で彩られた園内でダンスやピアノ演奏を楽しむ

光で彩られた園内でダンスやピアノ演奏を楽しむ

 
七夕にちなんだ曲をハンドベルで奏でた子どもたち

七夕にちなんだ曲をハンドベルで奏でた子どもたち

 
来場者は光に包まれた園内で思い思いの時間を過ごした

来場者は光に包まれた園内で思い思いの時間を過ごした

 
 大槌町の加賀心湊さん(7)は「キラキラしていて面白い。ダンスもよかった。新しい友達もできた。楽しすぎる」と大はしゃぎ。母親の典子さん(41)は「以前の公園のように自然に触れながら楽しく遊べる場所なので、わざわざ来たくなる。優しい心を育み、自分らしいペースで伸び伸びと成長してほしい」と見守った。
 
 このファームの前身は、地域内外の人に親しまれた「こすもす公園」。藤井了さん(80)、サヱ子さん(81)夫妻が、震災で遊び場をなくした子どもたちが自由に遊べる空間にしようと2012年に整備した。夏至(6月)と冬至(12月)の時期に世界中で展開される「電気を消して、ろうそくの明かりで思い思いの夜を過ごす」スローライフ運動にちなみ、キャンドルナイトを毎年実施。復興や犠牲者の安寧を祈り、地域の交流を促す機会にもなっていたが、22年に閉園し、明かりも消えた。
 
 石塚代表(38)が跡地を受け継ぎ、25年にファームを開業。多世代の笑顔をつなぐ遊べる空間をつくる中で、「またキャンドルナイトやりたいね」「明かりや音楽をゆったり楽しめたらいいよね」というスタッフの声もあり、イベントを企画した。
 
あたたかな光に包まれるココイロこすもすファーム

あたたかな光に包まれるココイロこすもすファーム

 
 実施に当たり、これまでとは違った形を検討。公園の時はろうそくに火をともしていたが、山火事の懸念もあることから代わりにイルミネーションを選んだ。「イルミネーションでまちを明るく、人を笑顔に」と光を使った活動を展開する「かまいし灯り実行委員会」とコラボレーションすることに。竹灯籠も半数は自前で手作りしたほか、震災犠牲者の追悼や命を守る活動の意識啓発のために鵜住居町根浜地区で使われたものを一部借り受けた。
 
 日が落ちるにつれて、やわらかい明かりが園内を照らした。次々と人が訪れ、その数約150人。そのにぎわいに、石塚代表は「子どもたちの笑い声が響くと大人も元気になる。それが『こすもす』の原点」と感慨深げに話した。「久しぶり」という顔や声に出合ったのも感激。「やり方は変わっても、鎮魂、祈り、地域交流、癒やしを願う思いは受け継いでいきたい」と力強くうなずいた。
 
七夕あかりを企画した石塚佳那子代表(左)、活動を見守る藤井了さん(右から3人目)とサヱ子さん(右)夫妻ら

七夕あかりを企画した石塚佳那子代表(左)、活動を見守る藤井了さん(右から3人目)とサヱ子さん(右)夫妻ら

 
これからも…思いをつなぐ明かりがともり続きますように

これからも…思いをつなぐ明かりがともり続きますように

 
 会場には、藤井さん夫妻の姿も。元気に駆け回る子どもたち、幅広い年代の人たちの笑顔が広がる様子を見つめ、「やっぱり子どもたちがたくさんいるのはいいね。若い人に引き継いで、雰囲気が違っているのもまたいい。素朴であたたかい空間がずっと続きますよに」と笑顔を重ねていた。
 
 七夕あかりのライトアップは3日から7日まで行われた。

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甲子、鵜住居両河川でアユ釣り解禁 愛好者 待望のシーズン到来に心躍る 天然魚増え楽しみ倍に

愛好者待望のアユ釣り解禁日。楽しみなシーズンが始まった=5日、鵜住居川

愛好者待望のアユ釣り解禁日。楽しみなシーズンが始まった=5日、鵜住居川

 
 釜石市の2大河川、甲子川と鵜住居川で5日、今季のアユ釣りが解禁された。早朝は水温が低く、アユの活性が低調だったものの、時間の経過とともに復調傾向に。大きいものでは20センチほどに成長したものも釣れ、市内外から訪れた釣り客らは待望のシーズン到来に顔をほころばせた。梅雨で曇りの天気が続く市内だが、「太陽が顔を出し気温、水温が上がっていけば、例年並みの釣果が期待できるのでは」と釣り人ら。
 
 5日は沿岸南部4河川の解禁が重なったこともあってか、早朝の甲子川の人出は例年より少なめ。それでも人気エリアの一つ、甲子町松倉の県立釜石病院裏では、水面の上にアユ釣り特有の長竿(さお)が並ぶ初夏の風景が広がった。釜石地方は6月下旬にまとまった降雨があり川の水量は十分ながら、解禁日前は曇り空が続き、水温が上がりにくい状態。アユ釣りはアユの縄張り特性を利用した「友釣り」が多く、おとりアユを追う野アユの動きが活発化するには適度な水温が必要。釣り人らは「まだ水温が低く、動きが鈍いようだ」と話し、気長に構えた。
 
甲子町松倉、県立釜石病院裏では早朝から太公望が繰り出した=5日、甲子川

甲子町松倉、県立釜石病院裏では早朝から太公望が繰り出した=5日、甲子川

 
1年ぶりのアユ釣りにこの笑顔!友釣りの“引き”の感触は最大の魅力

1年ぶりのアユ釣りにこの笑顔!友釣りの“引き”の感触は最大の魅力

 
 「毎年解禁日はここで」と、釜石の釣り仲間と竿を繰り出した宮古市の小川司さん(61)。「昨年より出だしは低調」としつつ、午前6時前には2ケタに突入。「結構いい型が釣れている」と1年ぶりの“引き”の感触を楽しんだ。シーズン中は沿岸河川を中心に足を運ぶといい、「土日は家にいないで川にいる。甲子川は水がきれいでアユの味もいい。今年も何回か来たい」と笑顔を見せた。
 
開始2時間で10匹以上。解禁日としては大きめサイズのアユが釣れた

開始2時間で10匹以上。解禁日としては大きめサイズのアユが釣れた

 
 野田橋近くで楽しんだのは大槌町の芳賀浩亨さん(63)。前日は気仙川で今季の“初日”を迎えた。「まだ(午前)5時。今は慣らしの状態」と、あえて流れが緩やかな“トロ場”に糸を垂れ、活性前の群れを狙った。「季節、天候、時間を見極めながら竿を出す。そこがアユ(釣り)の難しさ」。昨年の解禁日は午前7時から午後2時ごろまでに68匹を釣り上げたという。「8時、9時ごろになれば活性が良くなり、釣れてくるだろう」と見通した。4月の大規模山林火災では、震災で高台移転した自宅の裏山50メートルまで火の手が迫った。やっと落ち着きを取り戻しつつあり、釣った魚は「楽しみに待っている親戚に配りたい」と腕をまくった。
 
早朝は水温が低く苦戦したが、時間の経過とともにアタリの頻度もアップ

早朝は水温が低く苦戦したが、時間の経過とともにアタリの頻度もアップ

 
 河川漁協のない甲子川では遊漁料の徴収は行っておらず、自主的に資源保護活動を展開する甲子川鮎釣協力会(安久津吉延会長)に寄せられる協力金や市、企業などの助成金で稚魚の放流を維持している。協力金は甲子町の釣り具店「釣具オヤマ」などで受け付けている。
 
 同じく解禁日を迎えた鵜住居川。こちらもシーズンを待ちわびた人たちが各ポイントで釣り糸を垂れた。鵜住居川漁業協同組合(川崎公夫代表理事組合長)の組合員のほか遊漁券を購入した市内外の愛好者が足を運んだ。同河川も渇水状態から一変。6月に2日間降り続いた雨のおかげで水量が回復した。「久しぶりの大雨で川底の石が洗われ、今がちょうど(アユの餌となる)いいコケが生えてきている時期。新鮮な餌を食べているので、(アユの)香りもいいと思う」と地元組合員。
 
巡回中の漁協監視員と情報交換。今年の解禁日の状況は? =鵜住居川、5日午前8時前

巡回中の漁協監視員と情報交換。今年の解禁日の状況は? =鵜住居川、5日午前8時前

 
 鵜住居町の長持橋上流で弟と釣りを楽しんだのは地元の澤本幸夫さん(80)。午前7時前の水温は15度。「どんなに寒くても17~18度は欲しいところ。水温が上がれば背がかりも増えてくるが…。動きが鈍い」と、おとりを替えて再チャレンジ。それでも午前5時の解禁から2時間で約10匹を釣り上げた。アユ釣り歴は51年。組合にも長く加入してきたが、人口減や高齢化で組合員数は減少傾向にある。「組合維持のためにも釣り人を育てていかないと。子どもたちの体験会とかでアユ釣りの面白さを知ってもらい、将来につなげていければ。この鵜住居川を守っていくためにも」と新たな取り組みの必要性を示した。
 
長持橋上流、板割バス停付近も人気の釣り場。水流の幅が広い

長持橋上流、板割バス停付近も人気の釣り場。水流の幅が広い

 
 解禁から約3時間。たも網に釣果を見せてくれたのは甲子町から足を運んだ吉田光夫さん(64)。数えてみると35匹に達していた。「解禁日としてはいい方かな」。体長は平均18センチで、“おとり”に適した天然(遡上)アユも。「きれいでしょ。(背)ヒレが違う。これがかかった時の引きがたまらない」と心を躍らせた。栗林町に知り合いがいる縁で解禁日には毎年、道々橋下流で釣りを楽しむ。周辺に木々がなく、釣りやすいという。「鵜住居川にはシーズン中、10回は来るかな。8月になると(アユが)また大きくなって面白い」。釣ったアユは経営する居酒屋でも振る舞い、甲子川協力金への募金も呼びかけているそう。
 
道々橋下流で竿を出した人たちはかなりの釣果。型のいいアユがかかった

道々橋下流で竿を出した人たちはかなりの釣果。型のいいアユがかかった

 
“ザ・天然”アユ! 大きくて張りのある背びれにスマートな体型が特徴

“ザ・天然”アユ! 大きくて張りのある背びれにスマートな体型が特徴

 
 「天然アユが3割ぐらいかな」と同漁協の藤原信孝事務局長。昨年は特に、産卵時期の9月半ばから10月にかけて魚影が多く見られ、産卵場所には異常なくらい(産卵後のアユを狙う)シロサギが群がっていたという。「産卵アユの多さは翌年の天然アユ遡上につながる。今日、釣れている魚を見ると例年より天然ものが多い。泳ぎのスピードが速い天然アユは釣りの醍醐味(だいごみ)になるので、うれしい傾向」と喜びを表す。これから夏本番を迎え、気温、水温がさらに上がればアユも成長。「8月には24~25センチぐらいになる。ぜひ、多くの皆さんに足を運んでほしい」と期待を寄せる。
 
道々橋(右写真)から下流域は木々などの障害物が少なく、川の近くまで車が乗り入れ可能な場所が多い

道々橋(右写真)から下流域は木々などの障害物が少なく、川の近くまで車が乗り入れ可能な場所が多い

 
立派に成長したアユがいっぱい!今年も夏の食卓を彩る

立派に成長したアユがいっぱい!今年も夏の食卓を彩る

 
 鵜住居川での釣りには組合員証か遊漁券の携帯を。同漁協の遊漁券は年券7000円、日券1500円。遊漁券は市内釣具店や流域の赤いのぼり旗を掲げた販売所、スマホアプリ「フィッシュパス」で購入できる。

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警察協力者に感謝状 釜石署 2団体12個人、気持ち一心「励みに」「もっと真面目に」

警察活動への協力で感謝状を受けた釜石市や大槌町の住民、団体の代表者ら

警察活動への協力で感謝状を受けた釜石市や大槌町の住民、団体の代表者ら

 
 釜石市中妻町の釜石警察署(日山良則署長)で1日、警察協力者感謝状贈呈式があり、犯罪や交通事故の防止活動などで警察業務に尽力した2団体、11人に署長感謝状を贈った。小佐野交番連絡協議会員として長年にわたり地域安全、交通安全などの活動に協力している佐々木伸一さん(81)=釜石市=には岩手県警本部長感謝状が伝達された。
 
 日山署長はあいさつの中で管内の治安状況に触れ、わいせつ犯罪の認知件数や多額の現金をだまし取られる特殊詐欺被害が増加傾向にあること、高齢者の交通事故率も高くなっていることを説明。「早急な対策が必要な情勢。警察として地域の人が安全で安心して暮らせるまちづくりを目標に各活動を推進していく。引き続き、それぞれの立場で力添えを」と協力者に呼びかけた。
 
警察業務への協力に対し感謝を伝える釜石署の日山良則署長

警察業務への協力に対し感謝を伝える釜石署の日山良則署長

 
日山署長が一人一人に感謝状を手渡して気持ちを伝えた

日山署長が一人一人に感謝状を手渡して気持ちを伝えた

 
 県警本部長感謝状を受けた佐々木さんは、小佐野交番の開所当初から地域安全活動に協力。「こんなうまい話 あるわけねぇ」などと特殊詐欺被害防止の標語を考えたりしている。交通安全協会野田分会長として事故防止の啓発活動にも尽力。「特段、褒められるようなことはやっていないけどなあ。もっと真面目にやれ、とプレッシャーをかけられたのだろう」と前向きに捉え、気を引き締めた。
 
岩手県警察本部長感謝状を受けた佐々木伸一さん

岩手県警察本部長感謝状を受けた佐々木伸一さん

 
 釜石署長感謝状を受けた八幡幸子さん(75)=大槌町=は大槌交番連絡協議会員として各活動を支援。今年4月に町内で発生した大規模山林火災では避難所や同交番で炊き出しを複数回行い、警察官の火災対応を後押しした。下校時の子どもたちを見守るボランティアにも仲間とともに取り組み中。「(活動を)見てくれている人がいると感じられ、うれしい気持ち。『ただいま』と声をかけてくれる子どもたちの姿を励みに、できるうちは頑張りたい」とほほ笑んだ。
 
出席者は互いの活動をたたえ合い、継続へ気持ちを新たにした

出席者は互いの活動をたたえ合い、継続へ気持ちを新たにした

 
 感謝状を受けた個人、団体は次の通り。
【県警察本部長感謝状】▽地域安全=佐々木伸一さん(釜石市)
【釜石警察署長感謝状】▽交通安全=エノモト岩手工場(大槌町)▽地域安全=釜石山正福寺(釜石市)、箱石忠男さん(同)▽犯罪捜査協力=青木健一さん(同)▽交通安全活動・地域安全=及川節雄さん(同)、佐々木民生さん(同)、三浦一志さん(同)▽生活安全・地域安全=佐々木成子さん(大槌町)、佐藤秀富さん(釜石市)、谷藤ミキ子さん(大槌町)、八幡幸子さん(同)▽生活安全=藤原貞志さん(釜石市)▽生活安全・交通安全=三浦文雄さん(大槌町)

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釜石市新庁舎が完成 「夢と希望を持てるまちに」市民有志、絵画寄贈 見学会も

釜石市役所新庁舎1階に飾られた絵画「釜石の四季」。かわいい虎舞でお祝い

釜石市役所新庁舎1階に飾られた絵画「釜石の四季」。かわいい虎舞でお祝い

 
 釜石市が天神町に整備していた新庁舎が6月30日に完成した。これに合わせ、市民有志が新庁舎に飾ってもらおうと寄付金を募って購入した絵画「釜石の四季」の贈呈・除幕式が、新庁舎1階の市民交流の場「みんなのホール」であった。同日は市民向けの見学会も。明るい彩りの絵画がお出迎えをし、さっそく来庁した人たちの目を楽しませた。落成は7月25日。新庁舎での業務開始は9月24日を予定する。
 
 釜石の四季は縦1メートル、横6メートルのアクリル画。大きくて明るい太陽と穏やかに光を放つ月に見守られる街の風景を表現した作品で、タイ・バンコク在住の画家、阿部恭子さん(59)が制作した。東日本大震災後、子どもたちの笑顔のためにと甲子町につくられた「こすもす公園」に隣接する工場の外壁に描かれた「希望の壁画」を手がけており、制作のため通う中で出会った人々、見つめた春夏秋冬の景色を散りばめたという。桜並木、SL、虎舞、柿の木、曳(ひ)き船…。描かれている“釜石っぽさ”を見つける楽しさもある一作だ。
 
「釜石の四季」は移り変わる季節の中で見える街の表情を記録した作品

「釜石の四季」は移り変わる季節の中で見える街の表情を記録した作品

 
人々の営みを感じさせる情景が生き生きと描かれている

人々の営みを感じさせる情景が生き生きと描かれている

 
 公園をつくった藤井了さん(80)は、壁画が多くの人に希望を与えたのを実感。数年後に制作された釜石の四季を目にした際に「釜石の宝ものに」と思ったという。掲示する場所は「新しい市庁舎がぴったり」と考え、購入を模索。釜石ロータリークラブや釜石リアスライオンズクラブなどに呼びかけ、実行委員会を立ち上げて購入資金などに充てるため寄付金を募った。
 
 藤井さんが実行委員長となり、昨年3月から今年4月末まで活動。市内外の313人、70の企業・団体から目標の440万円を上回る502万円余りが集まった。
 
「釜石の四季」が飾られた新庁舎1階にある「みんなのホール」

「釜石の四季」が飾られた新庁舎1階にある「みんなのホール」

 
関係者が除幕し「釜石の四季」をお披露目

関係者が除幕し「釜石の四季」をお披露目

 
 式には関係者約100人が参加。阿部さん、藤井さん、小野共市長ら12人で除幕した。かまいしこども園の園児による「ちびっこ虎舞」が元気に舞い飛び、良き日を祝福。小野市長は「大切な財産として未来に継承する」とし、実行委、阿部さん、協力団体に感謝状を贈った。
 
左から)実行委の藤井了さん、画家の阿部恭子さんらに釜石市から感謝状が贈られた

(左から)実行委の藤井了さん、画家の阿部恭子さんらに釜石市から感謝状が贈られた

 
 阿部さんは「釜石に通う中で見つけた景色、まちの力強さ、共に過ごしたあたたかな人たち、そして未来への希望を描いた。これからも釜石の絵を描き続けたい」と話した。藤井さんは「目を引く明るさに元気が出るような作品。多くの方に夢や希望をもたらす絵になってほしい」と願った。
 
釜石市天神町に完成した市役所新庁舎

釜石市天神町に完成した市役所新庁舎

 
 見学会には約90人が参加。鉄筋コンクリート造り4階建て(延べ床面積は約8000平方メートル)の庁舎の各課窓口、市長室、議場を見て回った。近くに建つ災害公営住宅(復興住宅)で暮らす80代の夫婦は工事の様子を見守ってきたことから「完成を楽しみにしていた」と訪れ、「立派だね」「明るくていいね」と感想を口にした。
 
スマートフォンで撮影したりしながら新庁舎を見学

スマートフォンで撮影したりしながら新庁舎を見学
 
市長室に興味津々の見学者。木のぬくもりを感じさせる造りが特徴

市長室に興味津々の見学者。木のぬくもりを感じさせる造りが特徴

 
 庁舎は、災害時に避難所としても活用される。4階の大会議室を中心に共有スペースなどを含めて約3000人の受け入れを想定。「最近、地震が多いから心配でね。事前に見ておきたくて」と話していた浜町の男性は、避難場所から移動にかかる時間を確かめる機会にもした。
 
 市内に分散(現在は8カ所)する保健福祉や教育などの部署が一部を除いて集約され、市民や来庁者にとって利便性は向上するはずだ。甲子町の瀬川容子さん(92)、平田の川﨑陽子さん(87)は「今まではあちこちに行って手続きをしていたから、1カ所で済むのは便利になると思う。エレベーターがあるのもいい」と歓迎。ともに元市職員で「すてきな建物。環境もいいところで働けるのね」と現職員をうらやましがり、「張り切って仕事をしてほしい。案内をしっかり、いいサービスを」と期待を込めた。