和やかに交流促進!福祉拠点に笑顔広がる かまいしケア・ステーションで納涼会

かまいしケア・ステーションの納涼会で魚釣りを楽しむ利用者ら
釜石市の社会福祉法人「翔友」(野田武則理事長)が運営する同市上中島町の生活介護事業所「かまいしケア・ステーション」(及川耕一施設長)で22日、納涼会が開かれ、利用者らがゲームや出店での買い物を楽しみながら交流を深めた。
同事業所は介護を必要とする障害のある人らが日中に過ごせる通所型の施設として、2024年に開所。リフト付きの入浴施設、多目的ホールなどを備え、利用者は入浴や食事のサポートを受けたり、創作やレクリエーションなど自由な活動をして思い思いに過ごす場としている。
1日当たりの利用定員は10人。現在21人が登録している。週1~5回と利用の仕方はそれぞれ。納涼会は普段、顔を合わせることがない利用者が一堂に会し、交流の幅を広げてもらう機会として昨年に続いて催し、2回目となった。

利用者たちが作った七夕飾りや折り紙で彩られた納涼会の会場
「みなさま、楽しみましょう」との利用者代表のかけ声で、納涼会が始まった。利用者は施設職員らの手を借りたり、声援を受けつつ、ボッチャを応用したゲームに挑戦。ボールが止まった地点の点数を競い合い、じゃんけん大会でも盛り上がった。

ボッチャ風ゲームで点数を競い合う利用者

勝者は一人。じゃんけん大会で盛り上がる
同法人が運営する釜石、宮古の両市にある就労継続支援事業所のワーク・ステーションや福祉作業所の出店もあり、焼き鳥や大判焼き、クッキー、手作りキーホルダーなどの買い物も楽しんだ。ノンアルコールビールやジュースを手に乾杯し、「初めまして」「きょうも元気そうだね」などと声をかけ合い、会話を弾ませた。

利用者は品定めを楽しみ、施設職員は「おいしくなーれ」と腕を振るう

かんぱーい!食べて飲んで談笑して親睦を深める
手作りの魚釣りゲームは、利用者たちが施設で過ごす時間に色塗りを手伝った紙製の魚たちが獲物。糸の先に磁石が付いた釣ざおを手にした挑戦者たちは、紙に付いているクリップをめがけて一投。小さめの魚は次々と釣れるが、大きいものや立体的な魚体は持ち上げるのも一苦労のようで、喜んだり残念がったり、表情や声で素直な感情を見せ合った。

狙いを定めて一投。手作りの魚釣りゲームに熱中
魚釣りで40匹超を釣り上げて優勝した菊池亜依さん(19)は「うれしいし、楽しい」とはにかんだ。自分で選んだ浴衣を着ることができて満足げ。この施設は週5回利用し、ものづくりをして時間を過ごしているという。施設職員によると、「亜依ちゃんが持ち込んだものがブームなる」らしく、少し前に利用者らが夢中になった「アイロンビーズ」が一例。今、亜依さんの熱は「しゃぼん玉」に移ったようで、周りの大人たちが視線を注いでいる。
会が終わりに近づくと、利用者から「とてもいい“アレ”でした」「七夕飾りもきれい」「また来年もお願いします」と感想や要望が飛んだ。「職員が頑張った」と感謝を伝える声も聞かれた。

利用者も施設職員も理事長も!みんなで楽しむ魚釣り
終わりの言葉を担当した菊池駿輔さん(24)は「買い物して、ボッチャして、お酒飲んで楽しかった」と元気に話した。さまざまな人と楽しい時間を共有する駿輔さんの姿を見守った母親の弘美さん(59)は「あたたかな雰囲気の中、穏やかに過ごしているのが感じられ、安心した。人と関わりながら学び、成長してくれたら。ここで無理なく楽しく過ごしてほしい」と目を細めた。
施設利用者は10代から80代と年代の幅が広い。身体の不自由さや必要な介護はそれぞれで、社会福祉士や介護支援専門員といった資格を持つ職員ら5人で1日最大10人の利用者を支えるのは「やはり大変」だという。
納涼会には約20人の利用者が参加し、寄り添う職員の動きはいつも以上に活発化。慌ただしさの中、利用者一人一人が楽しんでいる様子を感じ取った及川施設長は「笑顔があれば十分」とうれしそうに話した。

かまいしケア・ステーションの納涼会を楽しんだ参加者
春はお花見、秋には運動会、冬になればクリスマス会など季節行事を一緒に楽しむ。多数が集う行事は「利用者にとっても刺激になる」と及川施設長。これからも「それぞれが自分のペースで活動する時間をサポートしていく」と思いを深めつつ、「共に季節を味わう仲間が増えること」を待ち望む。
野田理事長も納涼会に顔を出し、利用者らと触れ合ったり、ゲームに挑んだりした。同法人が運営する関連施設は釜石、宮古を含め計7カ所あり、それぞれ多くの利用があるという。職員も計60人ほどが活躍。「利用者、職員が集まる機会をつくりたい」と、各施設の連携で実施するイベント企画の継続を望んだ。
かまいしケア・ステーションが入る施設には、障害者が働きながら技能を身に付ける就労継続支援B型事業所「釜石市福祉作業所2nd(セカンド)」も併設。2つの事業所を合わせた障害者福祉施設「かまいしガーデン」として運営する。

釜石新聞NewS
復興釜石新聞を前身とするWeb版釜石新聞です。専属記者2名が地域の出来事や暮らしに関する様々なNEWSをお届けします。取材に関する情報提供など: 担当直通電話 090-5233-1373/FAX 0193-27-8331/問い合わせフォーム











