日本で初めて作られた近代海図「陸中国釜石港之図」を説明する第2管区海上保安本部の西村監理課長

海図の歴史から海を学ぶ 海保が150周年企画展 第1号「釜石港之図」展示 

日本で初めて作られた近代海図「陸中国釜石港之図」を説明する第2管区海上保安本部の西村監理課長

日本で初めて作られた近代海図「陸中国釜石港之図」を説明する第2管区海上保安本部の西村監理課長

 

 日本単独での海図製作などの水路業務が本格的に始まってから150年を迎えたことを記念し、釜石市鈴子町のシープラザ釜石2階イベントフロアでその歴史を紹介するパネル展が開かれている。東北地方を管轄する海上保安庁第2管区海上保安本部(宮城県塩釜市)が企画し、日本初の近代海図など計21点が並ぶ。10月26日まで。

 

 海図は、船が安全に航行できるよう、海岸の地形や水深、灯台などの目標物を分かりやすく示した地図。国内では1871(明治4)年、兵部省海軍部内に水路局を設け、勝海舟らとともに海軍伝習所でオランダ式の航海術・測量術を学んだ津の藩士、柳楢悦(やなぎ・ならよし)を起用して近代的水路業務を開始した。

 

 作成された海図の第1号は、72(同5)年に刊行された「陸中國釜石港之圖(りくちゅうのくにかまいしこうのず)」。当時の釜石は、東京―函館間航路の重要な補給地点だったことに加え、官営製鉄所が完成する直前だったこともあり、入港船舶の安全と利便性を確保するために作成された。

 

 海図の更新は現在も同庁海洋情報部によって行われており、パネル展では明治初期からの150年の歩み、軍事機密として厳重に管理され一般国民の目に触れることがなかった貴重な海図などの資料、音響や航空レーザーなど最新の調査技術を活用した海洋調査などを紹介。特殊メガネでのぞき込むと海底の起伏などが分かる「日本周辺3D海底地形図」、映像放映(15分)もある。

 

特殊メガネで「日本周辺3D海底地形図」をのぞき込む来場

特殊メガネで「日本周辺3D海底地形図」をのぞき込む来場

 

 同本部海洋情報部の西村一星監理課長は「日本人の手だけで作られた海図は釜石が発祥。海図を通し150年前に始まった歴史、進化を感じてほしい」と期待する。

広報かまいし2021年10月15日号(No.1770)

広報かまいし2021年10月15日号(No.1770)

広報かまいし2021年10月15日号(No.1770)

 

広報かまいし2021年10月15日号(No.1770)

広報かまいし2021年10月1日号(No.1770)

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【P1】
表紙

【P2-3】
衆議院総選挙のお知らせ

【P4-5】
期日前投票
いわて・かまいしラグビーメモリアルマッチ

【P6-7】
新型コロナワクチン接種
水産業関連施設用地の分譲 他

【P8-9】
税の納付方法

【P10-11】
こどもはぐくみ通信
すこやかアイドル 他

【P12-13】
まちの話題 他

【P14-17】
釜石の歴史 よもやま話
まちのお知らせ

【P18-19】
保健案内板

【P20】
行政連絡員の活動紹介 他

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021101800045/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
釜石市の箱崎白浜地区に建立された石碑。佐々木委員長(右)と野田市長が除幕した

教訓伝える石碑 釜石・箱崎白浜地区「語りつなごう」思い刻む

釜石市の箱崎白浜地区に建立された石碑。佐々木委員長(右)と野田市長が除幕した

釜石市の箱崎白浜地区に建立された石碑。佐々木委員長(右)と野田市長が除幕した

 

 大地震が来たら一刻も早く高台に―。釜石市の箱崎白浜地区の住民らが東日本大震災の犠牲者を追悼する「津波記念碑」を建立し、8日、落成開眼式を行った。石碑の裏面には住民らの思いを込めた「語りつなごう」との文字を刻み、避難の教訓を後世に発信し続ける。

 

 落成式には地域住民ら関係者約50人が出席した。建立実行委の佐々木英治委員長(82)が経緯を説明し、「震災から10年が経過し、悲惨な状況を後世に語り継ごうと建立。震災で亡くなった方を悼み、地域の復興の象徴として守っていきたい」とあいさつ。野田武則市長と共に記念碑を除幕した。常楽寺(鵜住居町)の藤原育夫住職により開眼供養が行われ、出席者が焼香して手を合わせた。

 

津波記念碑の落成開眼式で犠牲者を悼み、手を合わせる箱崎白浜地区住民ら

津波記念碑の落成開眼式で犠牲者を悼み、手を合わせる箱崎白浜地区住民ら

 

 黒御影石の記念碑は高さ1メートル40センチ、幅1メートル。表面に刻まれた「平成の大津波記念碑」の文字は野田市長が揮毫(きごう)し、裏面には「語りつなごう」に続き、震災の発生日時、当時の総世帯数・人口、被災戸数、死者・行方不明者数などが刻まれた。建立場所は震災後、整備された高さ14・5メートルの防潮堤そばにつくられた海を望む広場。

 

震災の被災状況、「語りつなごう」の文字を刻んだ津波記念碑

震災の被災状況、「語りつなごう」の文字を刻んだ津波記念碑

 

 白浜町内会(箱崎町1~3地割)で防潮堤建設や防災集団移転事業が終了したことから記念碑建立の声が上がり、今春に実行委を組織。事業費約150万円は現住民と被災して他地区に移転した元住民からの寄付金を主財源とし、地元企業の協力も得て建立にこぎ着けた。

 

 同地区には震災時、134世帯390人が暮らしていたが、津波で84世帯が被災。地区内で40人が犠牲になり、地区外の住民2人も亡くなった。佐々木委員長は被災体験を振り返り、「思い出すと胸がつまる。地震が発生したら一刻も早く高台に避難しなければならない。石碑があることで、後世に残して語り継ぐことができる」と言葉をかみしめた。

 

 復興が進んだ同地区では戸建て復興住宅(9戸)を含め、現在は約90世帯約230人が居住する。同町内会の佐々木孝郎会長(73)は「住民が減り、高齢化も進むが一致団結することが大事。言葉だけでなく形があれば、見て、頑張ろうと思い出す。記念碑がまちづくりの礎となり、希望あふれる地域の証しになるよう、つないでいきたい」と思いを新たにした。

簡単そうで難しい!?狙いを定めて輪を投げる参加者

釜石・西地区の公民館、スポーツで交流 お年寄りら和気あいあい

人工芝で伸び伸びとグラウンドゴルフを楽しむ参加者

人工芝で伸び伸びとグラウンドゴルフを楽しむ参加者

 

 釜石市の甲子・小佐野・中妻地区の公民館が主催する「西地区合同スポーツ交流大会」が7日、甲子町の市球技場で初めて開かれた。3地区から市民約70人が集い、グラウンドゴルフなど3種の競技に挑戦。公民館対抗というものの勝ち負けにこだわらず、和気あいあいと笑顔で触れ合いを楽しんだ。

 

スカットボールでは一打一打に拍手、ため息が混じった

スカットボールでは一打一打に拍手、ため息が混じった

 

簡単そうで難しい!?狙いを定めて輪を投げる参加者

簡単そうで難しい!?狙いを定めて輪を投げる参加者

 

 参加者は公民館ごとに5人一組でチームをつくり、10チームに分かれてグラウンドゴルフ、スカットボール、輪投げの3種競技に挑んだ。「おー、いい寄せだね」「あちゃー、思うようにいかない」。互いのプレーを褒め合い、励まし合いながら伸び伸びと体を動かしていた。

 

NO・1ポーズで優勝を喜ぶ中妻公民館チーム

NO・1ポーズで優勝を喜ぶ中妻公民館チーム

 

 各公民館の参加人数が異なるため、3種の平均得点で順位を決めた。優勝は2種目で1位となった中妻公民館(正木浩二館長)。最高齢参加者の似田貝五平さん(98)も活躍し、「楽しいね。元気でいるには何事も自分から進んでやらねば」と前向きな姿勢を見せた。

 

「次こそは」と上を目指すのは準優勝の甲子公民館チーム

「次こそは」と上を目指すのは準優勝の甲子公民館チーム

 

 甲子公民館(佐々木利光館長)は一歩及ばず準優勝。新型コロナウイルス感染症の影響で集まりを控えていた中の久しぶりの行事に、菅原武さん(77)は「今日はうまくいかなかった、中の上だな。外で発散できたし、初めて見る人もいて、いい交流になった」と喜んだ。

 

3位に終わったが、競技を存分に楽しんだ小佐野公民館チーム

3位に終わったが、競技を存分に楽しんだ小佐野公民館チーム

 

 全種目、得点が伸び悩んだ小佐野公民館(佐藤貴之館長)は3位に終わった。女性で最高齢参加となった菊池榮さん(94)は触れ合いが大好き。「年が年だから、追いつくのも大変。足手まといにならないよう頑張りたい」と言葉は控えめだが、足取りはしっかりと元気だった。

 

同級生3人がそろい大会が実現。左から正木館長、佐藤館長、佐々木館長

同級生3人がそろい大会が実現。左から正木館長、佐藤館長、佐々木館長

 

 同大会は3地区の地域会議と共催し、ニュースポーツを通じた住民の健康増進、他地区住民との交流促進を目的に開かれた。この春に3公民館で1969年生まれの同級生館長がそろい、「何か一緒にやろう」と思案。「エイヤ!」と開催を決めたという。3人の館長たちは「参加者が笑って楽しんでいる姿を見ることができたのが一番。面白かった―と反応が良かったのもうれしい」と手応えを実感。来年以降も継続し、回を重ねる恒例行事になるよう期待する。

復興スタジアムの座席清掃に励む釜石東中生

ラグビーW杯から2年 釜石東中生「絆の日」の活動で感謝の思い新たに

復興スタジアムの座席清掃に励む釜石東中生

復興スタジアムの座席清掃に励む釜石東中生

 

 釜石市の釜石東中(米慎司校長、生徒97人)は4日、地元の釜石鵜住居復興スタジアムで清掃活動を行い、震災復興支援への感謝の気持ちを表した。同スタジアムは、東日本大震災の津波で被災した同校の跡地に建つ。2019年のラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の会場となった。生徒らは活動を通して世界と結ばれた絆を再確認し、震災と復興の記憶の継承、地域への貢献に意を強くした。

 

 同活動は、ラグビーW杯のレガシーを継承する「絆の日」の取り組みの一環。市内14小中学校の児童・生徒でつくる「かまいし絆会議」が、釜石で試合が行われた9月25日を記念日に定め、各校で思いをつなぐ活動を展開している。

 

 釜石東中は生徒会が中心となって活動を計画。絆会議が作詞し、W杯会場で歌った「ありがとうの手紙」の校内放送やスタジアム清掃などに取り組んだ。スタジアムでは学年ごとに手分けし、客席のシートを雑巾で水拭き。座席のすきまから生えた雑草も取り除いた。3年生有志が扮(ふん)する同校伝統の津波防災キャラクター「てんでんこレンジャー」は、スタジアムの看板をきれいにした。

 

ラグビーW杯に思いをはせながら丁寧に水拭き

ラグビーW杯に思いをはせながら丁寧に水拭き

 

「てんでんこレンジャー」は入り口看板を清掃

「てんでんこレンジャー」は入り口看板を清掃

 

 レンジャーは、スタジアムを汚す“ホタテ怪人”と戦う寸劇を披露。「当たり前に思う平和な日常は、誰かの努力や協力で成り立っていることを忘れてはいけない」とメッセージを発信し、全生徒で感謝の気持ちを込めたダンスを披露した。曲は人気グループ「EXILE」の復興支援チャリティーソング「Rising Sun」。同校の先輩たちがメンバーから直接指導を受け、18年のスタジアムオープニングイベントで踊った、東中自慢のダンスパフォーマンスだ。

 

大切なスタジアムを守ろうとホタテ怪人と戦うてんでんこレンジャー

大切なスタジアムを守ろうとホタテ怪人と戦うてんでんこレンジャー

 

「Rising Sun」のダンスパフォーマンスで感謝の気持ちを発信

「Rising Sun」のダンスパフォーマンスで感謝の気持ちを発信

 

先輩方の思いを引き継ぎ、心を一つに踊る生徒

先輩方の思いを引き継ぎ、心を一つに踊る生徒

 

 レンジャーとして同活動を率いた前川威吹君(3年)は「W杯当時、台風で試合ができなかった選手たちが市内の土砂撤去を手伝ってくれた。今日は震災から続く多くの支援に少しでも恩返しできたかな。この場所を釜石市の象徴として、大切にしていってほしい」と願った。

 

震災前、学校があったこの地は現生徒にとっても特別な場所。「絆の日」で愛着を深める

 

 生徒会長の佐々木健心君(3年)は「震災から10年。東中があったこの場所で感謝の気持ちを伝えたいと思った。先輩たちから『つないでほしい』と言われたダンスも、みんな全力で踊ってくれて一体感が生まれた。世界が注目した9月25日を忘れることなく、震災やW杯を継承していくことが必要」と後輩たちの活動に期待した。

【参加者募集中】かまいし暮らしオンライン体験ツアーを開催‼

【参加者募集中】かまいし暮らしオンライン体験ツアーを開催‼

かまいし暮らしオンライン体験ツアー
 
釜石市では、11月21日(日)に「かまいし暮らしオンライン体験ツアー」を開催します!
 
海と山囲まれて自然が豊か、でも日々の暮らしは田舎過ぎず、ほどほど便利生活できる釜石で、素敵に暮らす県外出身者3組をお招きし、釜石での暮らしぶりをお聞きします。“海暮らし”、“山暮らし”、“まち暮らし”それぞれの切り口から、釜石でのリアルな暮らしをお話しいただきます。
 
さらに、今回は参加者特典として、㈱かまいしDMCから新発売の釜石特産品「三陸氷菓(さんりくジェラート)9個入」をご用意しました!参加申し込みいただいたのち、事前に送付しますので、釜石の味覚を楽しみながらご参加いただくことができます。とても魅力的なツアーとなっておりますので、「かまいしくらしオンライン体験ツアー」へのご参加をお待ちしております。
 
身近に「釜石に戻ってこようか悩んでいる」「地方移住を考えている」といったお知り合いがいる方、ぜひこの情報を届けてあげてください!
 
チラシデータはこちら
かまいし暮らしオンライン体験ツアーチラシ[PDF:5.14MB]
 

かまいし暮らしオンライン体験ツアーの概要

 

日時 2021年11月21日(日)午前10時から正午まで
実施方法 オンライン(Zoom)
参加費 2,000円(税込み)/組
事前にお手元に届く新発売の釜石の特産品「三陸氷菓(さんりくジェラート)9個入」代を含みます。)
定員 12名
※先着順ではありません。定員を上回る御申込みをいただいた場合は、御申込時の参加希望理由などで参加者を決定致します。
お申込方法 こちらのURLからアクセスし、必要事項をご記入ください。
https://visitkamaishi.jp/iju/online2021/
※家族やパートナーとご一緒に参加の場合、代表者1名がお申込みください。(申込フォームに同席者の氏名記入欄があります)また特産品は代表者1名様にのみお送りします。
応募締切 2021年11月11日(木)
※参加が決定した方には11月13日までに決済方法等についてご連絡致します。

 

ツアーのタイムスケジュール

 

10:00~ オープニング 釜石市のご紹介(関係者・参加者自己紹介)
10:15~ 移住者訪問ツアー

3組の移住者の方から、釜石での暮らしぶりをお話しいただきます。

それぞれの馴染みの場所にお邪魔して普段の暮らしにも触れながら交流します。

“海暮らし”  佐藤啓太さん・奏子さん

“山暮らし”  石塚勇太さん・石倉佳那子さん

“まち暮らし” 花堂佳月さん

11:30~ クロージング

釜石市が行っている移住支援の取り組みをご紹介させていただきます。

また、今回のツアーを企画し、共に主催してくださった団体「岩手移住計画」の

ご紹介をさせていただきます。

12:00 終了

 

お話しいただく3組の移住者のご紹介

釜石で知り合い、2018年に結婚。2歳の息子と3人で釜石市鵜住居(うのすまい)地区で生活しているご家族です。


◎ 啓太さん
愛知県出身。関東でSE(システムエンジニア)として在職中に、震災ボランティアで東北へ。より復興のちからになりたいと2017年より、釜石市復興支援員「釜石リージョナルコーディネーター(通称:釜援隊)」として活躍。任期後の現在は漁業体験等を行うNPO活動をしながら漁師の修行中。
◎ 奏子さん
東京都出身。海関連の撮影・編集ライターを経て、復興支援活動をきっかけに釜石へ移住。現在は、㈱かまいしDMCの社員として「根浜シーサイド」の管理運営、子どもが海に親しむ活動やフリーダイビングインストラクター、写真家として活動。

「自然と人との共生目指し挑戦中」“山暮らし” 石塚勇太さん・石倉佳那子


釜石で知り合い、2018年に結婚。市内の空き家を改修して猫2匹と暮らすご夫婦です。山遊びやDIYが共通の趣味。
◎ 勇太さん
埼玉県出身。2016年に岩手県に移住し、林業関連団体での勤務を経て独立。県内で人と森をつなげる取組や森林インストラクターとして活動。
◎ 佳那子さん
富山県出身。2014年に釜石市に移住し、㈱パソナ東北創生で釜石への移住や起業支援を行う。現在はフリーランスとして「人・自然・動物が共生できる未来づくり」を軸に複数活動中。

「暮らしの幸せのあり方を探しに」“まち暮らし” 花堂佳月さん


◎ 花堂佳月さん
東京都出身。経済危機渦中のインドネシアで過ごした幼少期の経験がきっかけで、社会課題の改善に関心を持つ。イベント運営会社、宿泊施設運営を経て、自分が「人としての等身大の幸せと世界との共存の方法」を模索する実験台になることを目指し、釜石へ移住。現在は㈱かまいしDMCに勤務。
 

ツアーのおすすめポイント

◆ 多様な働き方にふれる

地元企業の会社員、漁師、複業のフリーランス等さまざまな働き方を実践している移住者と出会えます。3組(5人)の移住者ゲストの話を聞けば、自分の興味のある 働き方・暮らし方がきっと見つかるはず。

◆ 釜石の地域性を知る

東西に長い釜石市は、漁村、中心市街地、山間部、と地域性が豊か。北東部の「鵜住居(うのすまい)地区」、商業施設や飲食店が充実した「東部地区」、西部の「甲子(かっし)地区」の各地域から中継で紹介します。

◆ アフターフォローも充実

ツアーを企画・運営する岩手移住計画の手塚さや香さんは震災後に釜石に移住し、復興支援員として活動した後、フリーランスとして岩手県内、首都圏等で活動されています。また、手塚さんを含めた5人の釜石市移住コーディネーター(参照:)と釜石しごと・くらしサポートセンターが移住時の補助制度やお仕事などご相談を伺います!
 

釜石ってこんなところ‼

◆ 実は温暖?!

夏は東北地方特有の「やませ」の影響で涼しい日も多く、お盆を過ぎたら夜は肌寒いほど。冬はほとんど雪が降らない年もあり、寒い地域の暮らし初心者でも安心です。灯油ストーブが一般的ですが、薪ストーブを使う家庭も。

◆ 四季の味覚が身近

山なら山菜やキノコ類、海ならわかめ、ウニ、サンマ、サケ、アワビなど身近で採れた四季の味覚が手軽に手に入るのも魅力。移住者でも、わかめやウニを出荷するための作業のお手伝いに声を掛けてもらえることも。

◆ みんな歓迎!オープンシティ釜石

“オープンシティ”を掲げる釜石市は、古くから転勤族の出入りが多く、東日本大震災後にも多くの人材が全国から復興のために駆け付けました。今も転勤、復興支援、起業などさまざまな目的を持った人が全国から集まり、ゆるやかに地域とつながっています。

◆ 交通も充実

釜石は鉄道も自動車専用道も東西南北の結節点で、広大な岩手県のどこに行くにも比較的便利。県外へ移動するにも最寄りの新幹線駅・新花巻駅まで車で1時間15分ほどです。復興のシンボル三陸鉄道はイベント列車も盛りだくさん。
 

お申込はこちらから‼

 
最後まで読んでくださりありがとうございます。冒頭にも記載しておりますが、お申し込みはこちらのURLからどうぞ!
お申込はこちらから
▶ https://visitkamaishi.jp/iju/online2021/
 
また、釜石市では、住まいや移住支援情報、釜石の暮らしをつづったコラム等を発信する移住定住ポータルサイトを運営しています!ぜひこちらもチェックしてみてください。特にコラムは、釜石の暮らしが分かる素敵な内容になっています。
釜石市移住定住ポータルサイト「フレフレ釜石Try人」こちらからご確認ください
▶ https://kamaishi-tryjin.jp/

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 移住定住相談センター
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-7222 / Fax 0193-27-6277 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021101300019/
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「御日払所跡」に残る礎石配列。内側に居宅跡の礎石も確認された

橋野鉄鉱山高炉場「御日払所跡」を発掘調査 建物の痕跡を確認

国史跡「橋野高炉跡」発掘調査現地説明会=2日

国史跡「橋野高炉跡」発掘調査現地説明会=2日

 

 釜石市が7月から発掘調査を行う、世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡内の「御日払所跡」で2日、調査結果を報告する一般向けの現地説明会が開かれた。同調査は、市が2018年から進める「橋野高炉跡範囲内容確認調査」の一環。御日払所では労働者への賃金の支払い、採掘場から運ばれた鉄鉱石や生産された銑鉄の管理などが行われていた。今回の発掘調査では、建物の礎石や水路の痕跡を確認。出土した遺物は、同鉄鉱山インフォメーションセンターで公開されている。

 

 発掘調査は、江戸末期(1860年代前半)の高炉絵巻に描かれている「御日払所、板蔵(倉庫)、土蔵」の位置と各建物の規模を確認するために実施。説明会では、調査を担当する市世界遺産課の髙橋岳主査が成果などを示した。

 

「橋野鉄鉱山惣御山内略図」(絵巻)に描かれている御日払所など(図右上)

「橋野鉄鉱山惣御山内略図」(絵巻)に描かれている御日払所など(図右上)

 

 1892(明治25)、94(同27)年の建物記録に「平屋(御日払所)68坪、板蔵15坪、土蔵6坪」の記載があることから、推定される範囲を発掘。御日払所は礎石配列の痕跡が一部確認された。同所には昭和初期に地元住民が居宅を構えており、建物登記に27坪と記載がある。調査では、その礎石配列が多く遺存していることが分かった。明治期の御日払所の礎石の大半は、昭和期の居宅用に転用された可能性があるとみられる。建物の山際には水路跡が見られ、ため井のような円形石組みも確認された。

 

「御日払所跡」に残る礎石配列。内側に居宅跡の礎石も確認された

「御日払所跡」に残る礎石配列。内側に居宅跡の礎石も確認された

 

御日払所跡の山際に見られる水路跡。水をためるような円形の石組みも確認できる

御日払所跡の山際に見られる水路跡。水をためるような円形の石組みも確認できる

 

 板蔵は、御日払所の北側に位置。同様に礎石配列の痕跡が確認された。礎石と礎石の間の補強材、礎石の根石代替材として、れんがが利用されているのが特徴。れんがは高炉構築材の再利用と考えられる。

 

 御日払所、板蔵があった平場は石垣で囲まれ、その構築材には1871(明治4)年に操業をやめた二番高炉の石組みが再利用されている。明治の記録では板蔵が2階建てになっており、71年以降に平場石垣と建物が新築または改築された可能性が考えられるという。

 

御日払所跡の北側に位置する板蔵跡(約15坪)。所々にれんがが見られる

御日払所跡の北側に位置する板蔵跡(約15坪)。所々にれんがが見られる

 

御日払所、板蔵があった平場を囲む石垣。廃棄された二番高炉の石組みが再利用される

御日払所、板蔵があった平場を囲む石垣。廃棄された二番高炉の石組みが再利用される

 

 橋野高炉には1868(明治元)年に銭座が併設され、71年まで鋳銭が行われていた。御日払所では地元民が持ち込んでくる餅鉄を買い取っていたことも記録に残されている。今回の発掘調査でも、銭や銭ざお、餅鉄が出土。他に鉄製の平くぎ、舟くぎなどが見つかった。居宅跡周辺からは昭和初期の暮らしを物語る生活用品や薬瓶、一銭銅貨、五銭アルミ貨などの遺物が出ている。

 

出土した遺物は橋野鉄鉱山インフォメーションセンターで公開中

出土した遺物は橋野鉄鉱山インフォメーションセンターで公開中

 

銭と銭ざお(鋳型に流す湯道が冷えて固まった部分)。当時の鋳銭法を物語る

銭と銭ざお(鋳型に流す湯道が冷えて固まった部分)。当時の鋳銭法を物語る

 

 本年度は三番高炉跡周辺の試掘調査も実施。1956(昭和31)年に岩手大が主体となって行った発掘調査記録箇所の再確認と未調査箇所の地下遺構の有無を確認する試掘を行った。本格的な調査は来年度以降に行う予定。

オンラインを取り入れて行われた「三陸沿岸道路等利活用懇談会」=釜石市・南三陸沿岸国道事務所

三陸道懇談会が設立、広域連携で地域活性化探る

オンラインを取り入れて行われた「三陸沿岸道路等利活用懇談会」=釜石市・南三陸沿岸国道事務所

オンラインを取り入れて行われた「三陸沿岸道路等利活用懇談会」=釜石市・南三陸沿岸国道事務所

 

 東北地方整備局などは6日、2021年度中の全線開通が見込まれる岩手、青森県内の「復興道路・復興支援道路」を活用した取り組みを推進するため、「三陸沿岸道路等利活用懇談会」を設立した。同整備局、岩手復興局、2県、沿線19市町村で構成。経済、観光振興などの観点から広域連携、交流を促進させる方策を立案し、地域全体の活性化につなげる。

 

 三陸沿岸道路(三陸道)は東日本大震災を機に「復興道路」と位置付けられ、急ピッチで工事が進んだ。青森県八戸市と宮城県仙台市を結ぶ全長359キロのうち9割以上が通行可能となっており、残りは岩手北部の2区間計25キロ。年内の全線開通を予定する。

 

 沿岸を縦断する三陸道に対して、内陸と沿岸を結ぶ2本の自動車専用道路は「復興支援道路」と呼ばれる。釜石-花巻間の「釜石自動車道」(釜石道、80キロ)は2019年3月、宮古と盛岡をつなぐ「宮古盛岡横断道路」(66キロ)は20年3月に全線開通した。

 

釜石中央インターチェンジ周辺(資料写真)

釜石中央インターチェンジ周辺(資料写真)

 

 初会合は三陸国道事務所(宮古市)を主会場に、青森河川(青森市)、岩手河川(盛岡市)、南三陸沿岸(釜石市)の3事務所、整備局をオンラインでつないで行われた。大半が無料の復興・復興支援道路の整備効果(沿岸と内陸の連携強化や観光振興、物流活性化、迅速で安定した救急医療活動の支援など)を共有。「道路整備による流出を防ぐ施策や通過されない、立ち寄ってもらう取り組みが必要。三陸の魅力を知ってもらうため連携していこう」と思いを一致させた。

 

懇談会の初会合では道路整備の効果や地域活性化策について情報を共有した=釜石市・南三陸沿岸国道事務所

懇談会の初会合では道路整備の効果や地域活性化策について情報を共有した=釜石市・南三陸沿岸国道事務所

 

 沿岸事務所では陸前高田~大槌の6市町の関係者ら約15人が出席。釜石市の晴山真澄副市長は「アクセスが良くなったメリットを生かした取り組みを進めたい」と広域観光への期待感を示した。

 

 会長の石渡史浩三陸国道事務所長は「三陸地域が変貌するチャンス。地域間で連携し取り組みを進め、刺激し合いながら活性化につなげたい」と強調。今後、南北に分かれた作業部会で広域連携策、活性化策を検討していく。

自ら抹茶をたて、来場者を迎えるきむらさん

2年ぶりの再会に笑顔満開! 陶芸家きむらさん釜石・大槌住民と交流

イベントを開いたきむらとしろうじんじんさん

イベントを開いたきむらとしろうじんじんさん

 

 京都を拠点に活動する陶芸家のきむらとしろうじんじんさんが3日、釜石市大町の市民ホールTETTOで、楽焼茶わんを焼いて抹茶を楽しむ野だてイベントを開いた。東日本大震災後、被災した釜石市、大槌町を継続して訪れ、住民らと交流を深めるきむらさん。TETTOでのイベントは昨年10月に予定されていたが、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となっていた。今回、待望の訪問が実現し、両市町の住民らが芸術の秋を満喫した。

 

 参加者が体験したのは素焼きした器への絵付け。好みの形を選び、さまざまな色の釉薬(ゆうやく)で思い思いの模様を施した。約800度に熱した窯で焼き上げた後、新聞紙を燃やした缶の中でいぶした(焼き+いぶし約1時間)。いぶすことで、色の劇的変化も楽しめるという。取り出した後、水に入れて冷まし、やすりで磨いて仕上げた。

 

イメージを膨らませ、茶わんの絵付けに挑戦

イメージを膨らませ、茶わんの絵付けに挑戦

 

窯から出した茶わんをいぶし用の缶に移す

窯から出した茶わんをいぶし用の缶に移す

 

 同市大平町の菊池詩子さん(61)は「焼き上がると、イメージした模様と全く違った。できてみないと分からない面白さがある。仕上がりは上々」と大満足。独特の風貌のきむらさんを「一度見たら忘れない姿」と思い出に刻み、「何年かに1回でも来ていただけると、にぎわいの場にもなりそう。自分の作品が1つずつ増えていく楽しみも味わえる」と継続来訪を期待した。

 

 会場では、焼き上げた茶わんで抹茶をいただくことも可能。きむらさんが自ら茶をたて、来場者に振る舞った。

 

絵付けをし、焼き上がった器の出来栄えは?

絵付けをし、焼き上がった器の出来栄えは?

 

自ら抹茶をたて、来場者を迎えるきむらさん

自ら抹茶をたて、来場者を迎えるきむらさん

 

 きむらさんは1967年、新潟県生まれ。京都市立芸術大で陶芸を学んだ。95年から同スタイルの野だてで全国各地を回り、焼き物や茶の魅力を伝えている。2011年の大震災後は東北の被災地に心を寄せ、12年秋の大槌町での復興支援イベントを機に毎年、釜石・大槌地域への来訪を続けてきた。

 

 

きむらさんの作業を見つめるスタッフ、来場者ら。ボランティアには約20人が協力した

きむらさんの作業を見つめるスタッフ、来場者ら。ボランティアには約20人が協力した

 

 「手伝ってくれる地元のボランティアスタッフ、住民の皆さんとも顔なじみになっていただけに、昨年来られなかったのがすごく寂しくて」ときむらさん。この日は2年ぶりの再会を抱き合って喜ぶ姿も見られた。「通りすがりの人が記念撮影したり、純粋に茶わん目的で来たり、自由に楽しんでくれるこの風景が何より大好き。今後も来られる限りは来ます。ぜひ遊びに来てください」とメッセージを残した。

感謝祭はコロナ禍を踏まえ規模を縮小し、参加者を限定して

豊かな森林、次世代へ~いわての森林の感謝祭 鵜住居スタジアムで植樹作業

感謝祭はコロナ禍を踏まえ規模を縮小し、参加者を限定して

感謝祭はコロナ禍を踏まえ規模を縮小し、参加者を限定して

 

 「いわての森林(もり)の感謝祭」が2日、釜石市鵜住居町の釜石鵜住居復興スタジアムで行われた。参加者はすがすがしい秋空の下、豊かな森林が次の世代にも継承されるよう、願いを込めて苗木を植樹した。

 

 同感謝祭は県や各市町村、県緑化推進委員会が主催。県民参加の植樹や育樹活動を通じ、森林の恵みに感謝する行事として2007年度に始まり、各市町村を巡って開いている。今回で13回目。本来は昨年秋に行われるはずだったが、新型コロナウイルス感染症の影響で延期し、1年遅れの開催となった。例年、県内外から約400人が集う催しとなっているが、今回は感染症対策のため規模を縮小。参加は市内関係者のみに限定し、30人ほどで植樹作業を進めた。

 

セレモニーでは釜石地方森林組合の若手職員が森林保全活動への思いを発信した

セレモニーでは釜石地方森林組合の若手職員が森林保全活動への思いを発信した

 

 簡素化したセレモニーで、市の木「タブノキ」3本を植樹。野田武則市長は「森の恩恵に感謝し、緑豊かな自然を守っていく。苗木の成長とともに緑あふれる施設として親しまれてほしい」と願いを込め、木の根元に土をかぶせた。

 

釜石鵜住居復興スタジアムで行われた感謝祭でタブノキを植える野田市長(右)ら

釜石鵜住居復興スタジアムで行われた感謝祭でタブノキを植える野田市長(右)ら

 

 今春、釜石地方森林組合に就職した長洞奈央さん(18)、堀合樹音さん(18)、二本松蓮さん(18)が地元からのメッセージとして思いを発信した。小学2年生の時に東日本大震災を経験した3人はまちの復興を感じながら、地域防災や海・川・森の環境保全につながる仕事にやりがいを実感。「先人が築き上げた豊かな自然環境をより良いものとし、次の世代へと確実につなげる」と誓った。

 

 森林整備功労者として橋野町振興協議会(和田松男会長)に知事感謝状が贈られた。同協議会は世界遺産「橋野鉄鉱山」周辺にミズナラを植栽するなど森林保全活動を続け、橋野森林愛護少年団の育成や植樹活動を支援。国や市が取り組む育樹活動、森林再生にも協力している。

 

知事感謝状を受けた橋野町振興協議会の和田会長(右)と沿岸広域振興局の森達也局長

知事感謝状を受けた橋野町振興協議会の和田会長(右)と沿岸広域振興局の森達也局長

 

 同スタジアム敷地内には地元関係者が事前にモミジやツツジなど11種約270本を植えた。セレモニーの後、設置した支柱に苗木を結び付けて固定する作業も行った。

けが人役の小学生を背負い、避難所の体育館に向かう中学生=鵜小・東中合同防災訓練

災害時は主体的な行動で命を守る 釜石東中・鵜住居小合同総合防災訓練

けが人役の小学生を背負い、避難所の体育館に向かう中学生=鵜小・東中合同防災訓練

けが人役の小学生を背負い、避難所の体育館に向かう中学生=鵜小・東中合同防災訓練

 

 釜石東中(米慎司校長、生徒97人)と鵜住居小(堀村克利校長、児童146人)の合同総合防災訓練は9月29日、両校の施設などで行われた。昨年は新型コロナウイルスの影響で中止されたため、2年ぶりの開催。在校時に地震、津波が発生した場合の避難行動、校内に地域の避難所が開設された際の自主的行動力を身に付けようと、児童・生徒らが真剣に取り組んだ。

 

 訓練は三陸沖を震源とする震度6強の地震が発生、高さ10メートル以上の津波が襲来するという想定で行われた。大地震発生の校内放送が流れると、児童・生徒はそれぞれの場所で安全に身を守る行動を取った。校舎内では机の下、外では建物から離れ、体を低くして頭を守った。揺れがおさまったら放送の指示で避難を開始。より高い場所への避難を意識づけた。

 

校庭から階段を駆け上がり、より高い広場への避難を始める中学生

校庭から階段を駆け上がり、より高い広場への避難を始める中学生

 

1次避難で校庭に集まる小学生。この後、4階の中学校昇降口前へ向かった

1次避難で校庭に集まる小学生。この後、4階の中学校昇降口前へ向かった

 

 両校の体育館は大規模災害発生時、地域の避難者を受け入れる市の拠点避難所に指定されている。この日の訓練では、生徒自ら避難所を開設し、さまざまな立場の避難者を受け入れる体験もした。中学3年生は体育館内に畳やマット、パーテーションを運び入れ、避難者の導線を確保。同2年生は校庭に避難してきた人を体育館まで誘導。けが人、視覚、聴覚障害者、妊婦、高齢者、外国人など多様な避難者役を小学5年生が務めた。

 

避難者が休めるよう、畳を運び入れる中学生

避難者が休めるよう、畳を運び入れる中学生

 

受付では避難者から氏名、年齢、持病の有無などを聞いた

受付では避難者から氏名、年齢、持病の有無などを聞いた

 

体の不自由な避難者は介助しながら誘導

体の不自由な避難者は介助しながら誘導

 

 受付では避難者名簿を作成。誘導する生徒は避難者に声を掛けたり、介助しながら体育館に入り、各避難者に対応したスペースに案内した。感染症対策として、避難者を体育館から各教室に分散移動させる訓練もあり、小学6年生が誘導した。

 

 駒林強矢君(小6)は避難行動について「何回も訓練を重ね、スムーズにできるようになってきた。今日は時間をうまく使えないところもあったので、もっと自分たちでできることを考えたい」、青木希実さん(同)は「避難が大変な人もいるので、声掛けやサポートをして一緒に行動してあげたい。災害の時は臨機応変に動いて、自助だけでなく共助もやりたい」と意識を高めた。

 

 避難訓練に先立ち、中学1年生は備蓄倉庫にあるかまどを使っての米の炊き出し、仮設トイレの組み立ても体験した。地震、津波災害時のあらゆる場面を想定した訓練は、自他の命を守るとともに自ら考え冷静に行動できる力を養う狙いがある。

 

まきをくべたかまどを使って米を炊く訓練

まきをくべたかまどを使って米を炊く訓練

 

説明書を見ながら仮設トイレの設営に挑戦

説明書を見ながら仮設トイレの設営に挑戦

 

 避難者の受付を担当した髙橋燕さん(中3)は「いろいろな人が集まってくるので、混乱しないようきちんと把握する必要がある。避難所運営では周りの状況を見ながら行動することが大切」、避難誘導に当たった伊藤楓太君(中2)は「体の不自由な人の避難では体験してみて初めて分かることも。いつ災害がきても対応できるように、訓練などを通じて日ごろから準備しておきたい」と気を引き締めた。

 

中学生の行動は小学生に「将来、自分たちも」と思わせる模範

中学生の行動は小学生に「将来、自分たちも」と思わせる模範

 

 釜石東中の米慎司校長は「生徒たちは真剣そのもので、避難のあり方、防災に対する考え方が育ってきているのを感じる。本校の目標に掲げる主体性がこの場面でも発揮されていた」と評価。両校は東日本大震災の経験を基に系統的な防災教育に取り組み、小学校で身に付けた知識は中学校での実践力育成に生かされている。「防災は、自然と共に生きる私たちが知恵を持って生き抜いていくための備え。身近なものとして捉えてほしい」と米校長。

釜石虎舞定期公演

釜石虎舞定期公演

釜石虎舞定期公演

 

今年度のSL銀河は、8月21日から運行していますが、10月2日からの毎週土曜日、釜石駅着便を虎舞で出迎えます。虎舞の演舞は、ホームで乗客を出迎えた後、下記日程でシープラザ釜石及びサン・フィッシュ釜石でも披露されます。

 

虎舞演舞

10月2日(土)シープラザ釜石〔錦町虎舞〕
10月9日(土)サン・フィッシュ釜石〔鵜住居虎舞〕
10月16日(土)シープラザ釜石〔尾崎町虎舞〕
10月30日(土)サン・フィッシュ釜石〔平田虎舞〕
11月6日(土)シープラザ釜石〔只越虎舞〕
11月20日(土)サン・フィッシュ釜石〔白浜虎舞〕

 

※開始時間:15時30分前後からを予定
※天候等により予告なしに変更・中止となる場合があります。
※車でお越しの方は、シープラザ釜石西側駐車場をご利用ください。

 

SL銀河の発着時間

 

土曜日 釜石駅着15:10(虎舞でお出迎え)
日曜日 釜石駅発9:57(大漁旗、かまリンでお見送り)

虎舞演舞の問合せ先

(一社)釜石観光物産協会(電話:0193-22-5835)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2021093000102/
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