9月1日~7日は地震・津波避難訓練週間です(知ってて欲しい防災情報)

9月1日~7日は地震・津波避難訓練週間です(知ってて欲しい防災情報)

<縁とらんすより>
本記事は、 釜石市公式サイト 知ってて欲しい防災情報(保存版) 内に記載されている「2020年8月15日号 広報かまいし掲載」の情報を転載しています。

一人一人が避難行動を実践してみましょう
地震・津波避難訓練週間

 

9月1日~7日に地震・津波避難訓練週間を設定します。期間中に必ず1回は、自主避難訓練を行いましょう。なお、新型コロナウイルス感染予防のため、例年、9月1日(防災の日)に実施している「地震・津波避難訓練」は中止します。

期間

9月1日(火)~7日(月)
※都合にあわせて実践する日時を設定しましょう

訓練対象者

市内に居住または勤務している人

想定内容

日本海溝沿いでマグニチュード9.1の巨大地震が発生。釜石では震度6弱の揺れを観測。地震発生から3分後に気象庁から大津波警報が発表された。
【釜石への津波到達時間を地震発生から15分後と想定】

訓練時の津波到達想定時間

内閣府が公表した「日本海溝(三陸・日高沖)モデル」によると、震源は東日本大震災時のすべり分布よりも釜石に近いため、東日本大震災時よりも津波が早く到着する可能性があります。
また、平成15年~16年に岩手県が行った津波浸水想定では、釜石への津波影響開始時間が、早い所で15分~17分と想定されていることから、迅速な避難行動の目安として地震発生後「15分」と設定しました。

訓練内容

① 個人や家族、職場の仲間とともに、そのときいる場所で大きな地震が発生したと想定して、「身を守る」行動を行いましょう
② 自宅や職場、学校、幼稚園などから、近くの津波災害緊急避難場所や高台など、危険を回避できる場所への避難訓練を行いましょう
③ 避難開始までの手順や緊急持ち出し品などの確認を行いましょう

注意事項

① 避難するときは、徒歩避難が原則です
② 訓練用の緊急地震速報の警報音やサイレンは鳴らしません

問い合わせ

釜石市防災危機管理課 ☎︎0193-27-8441

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 危機管理監 防災危機管理課
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8441 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2019091500021/
釜石市

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海での遊びは幾通りも!参加者は夏の海辺で最高の一日を楽しんだ

海を満喫ワンデイキャンプ〜子どもらに夏の思い出、コロナ下だからこその喜び

海での遊びは幾通りも!参加者は夏の海辺で最高の一日を楽しんだ

海での遊びは幾通りも!参加者は夏の海辺で最高の一日を楽しんだ

 

 釜石の海の魅力をまるごと体験できる「海あそびワンデイキャンプ」が9日、釜石市箱崎町白浜の通称“小白浜”ビーチで行われた。市内の海に関わる団体や地元漁師らでつくる「海と子どもの未来プロジェクト実行委員会(さんりくBLUE ADVENTURE)」が主催。7年目の今年は新型コロナウイルス感染症の予防対策を講じ、楽しみにしていた子どもたちに、かけがえのないひと夏の思い出を提供した。

 

 県内での感染者確認を考慮し、参加者を釜石市内在住者に限定。同居家族を含め、過去2週間に感染の可能性がある滞在や接触がないことを確認し、小学生と保護者同伴の幼児ら56人を受け入れた。

 

 白浜漁港でウエットスーツとライフジャケットを身に着け、地元漁師の船で隠れ家的ビーチ「小白浜」に上陸。スタッフから簡易トイレの使用方法、シュノーケリング用具に名前を付け1日同じものを使うことなどコロナ対策の説明を受け、さまざまな海遊びを楽しんだ。

 

 シーカヤック、スタンドアップパドルボード(SUP)、レスキューボードは今年も大人気。インストラクターから操作方法を教えてもらい、海上に繰り出した。シュノーケリングチームは岩場で生き物探し。ウミウシやナマコ、ヤドカリ、小魚などを見つけ観察した。幼児は波打ち際で水しぶきを上げてはしゃいだ。

 

 中妻町の藤井結衣ちゃん(3)は、父悠さん(37)のお腹に乗って水に浮かぶ“ラッコさん遊び”がお気に入り。母茉依さん(33)は「先月参加した根浜あおぞらビーチパークでも大喜びで、だんだん水も怖がらなくなってきた。年の近い子とも一緒に遊び、すごく楽しそう」と目を細めた。悠さんの転勤で釜石に来て5年目。「釜石の良さをまた一つ発見できた。自然に癒やされ、心を開放して遊ぶ経験はこれからの糧になる」と実感を込めた。

 

 御箱崎半島に位置するこの浜辺は、リアス海岸特有の入り海の穏やかさ、白砂と背後に迫る山の緑が生み出す絶景が大きな魅力。津波など有事の際にはハイキング路を登り、高台避難も可能。キャンプでは、海上で救助を待つ場合の浮き身姿勢を学ぶ「浮いて待て」講習も行い、自助防災力も高める。

 

 今夏は震災で被災した根浜海岸の砂浜再生工事の完了で、本格的な海開きが期待されていたが、新型コロナの影響で中止。遠出旅行もままならない今、少しでも子どもたちに自然体験の場をつくってあげたいと、実行委は例年通りのキャンプ実施を決めた。運営メンバーは、5月から開設される感染症対策を施した遊び場「根浜あおぞらパーク」のスタッフとしても関わっており、その実績も開催を後押しした。

 

 同実行委共同代表の柏﨑未来さん(35)は「こういう時だからこそ、地元の自然を地元の人に体験してもらいたい。できる限りの対策をして安全安心に配慮した。専門家の指導を仰ぎながらやってきたあおぞらパークのノウハウを今後も生かせれば」と話した。

 

復興釜石新聞

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「かまいし宿泊得得キャンペーン」県民向けに料金割引

「かまいし宿泊得得キャンペーン」県民向けに料金割引

キャンペーンをPRする河東部長

キャンペーンをPRする河東部長

 

 釜石市で地域づくりに取り組む「かまいしDMC」(社長・野田武則市長)は、県民向けに宿泊料金を割り引く企画「かまいし宿泊得得キャンペーン」を展開している。市の委託事業で、新型コロナウイルス感染の影響で業績が落ち込む宿泊業者への支援策。県外からの旅行客の見通しを立てにくい中、まずは地元での利用を促し、地域経済の活性化につなげることが狙いだ。

 

 県内に住民登録のある人を対象に、1人1泊あたり3千円を割り引く。適用されるのは2万6千人泊で、定員になり次第終了。キャンペーンは10月末まで。

 

 参加するのは市内約20の宿泊施設で、それぞれ独自の宿泊プランを設けている。おみやげに特産品を用意したり、食事をグレードアップする例が多い。

 

 利用者には釜石鵜住居復興スタジアム見学券をプレゼント。1日3回実施する見学ツアー(30分程度)に参加できる。釜石まち歩きマップ(団体の場合は1部)も提供される。

 

 同社の河東英宜取締役事業部長は「キャンペーンを利用し、県内在住の知人を釜石に呼んで楽しく遊んでほしい。いろいろな所での宿泊とまち歩きを楽しみ、釜石の新たな魅力の発見につながれば」と期待する。

 

 参加施設は、同キャンペーンのウェブサイト(https://kamaishi-dmc.com/lodging-campaign/)で紹介している。利用方法は、各施設に電話で予約する際にキャンペーンプランの利用を伝えるか、各施設ホームページから予約する。

 

 問い合わせは同社(電話0193・27・5260)へ。

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10年後の釜石を見据え、自分たちに何ができるかをグループごとに発表

10年後の将来像探る、まちづくり担う一員として〜かまいし絆会議・未来づくり委員会

10年後の釜石を見据え、自分たちに何ができるかをグループごとに発表

10年後の釜石を見据え、自分たちに何ができるかをグループごとに発表

 

 釜石市内14小中学校の児童・生徒で組織する「かまいし絆会議」と、市の次期総合計画策定への提言を行う「かまいし未来づくり委員会」(委員62人)は7日、市民ホールTETTOで、それぞれの会合と今後のまちづくりに向けた意見交換を行った。小中高生と社会人約50人が参加した意見交換会では、絆会議で出された10年後の釜石の姿を実現可能なものにするため、それぞれの役割を考えた。

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催を機に2017年から活動する絆会議。本年度2回目のこの日の集まりでは、釜石でのW杯試合から1周年となる9月25日を「絆の日」とし、各校で記念の取り組みを行うことを確認。出席した児童会、生徒会のリーダーらが活動案を示した。

 

 各校から出されたのは▽絆会議が作詞を手がけ、W杯会場で歌った「ありがとうの手紙」の校内・市内放送や合唱▽タグラグビー大会や釜石シーウェイブス(SW)RFC選手との交流▽日ごろの感謝を込めた地域清掃、お世話になっている人たちへの感謝の手紙贈呈―など。W杯のレガシー継承や地域貢献を通じて、まちづくりを担う一員としての意識も高める。

 

 市民公募により昨年12月に設置された未来づくり委員会は、2021年度から10年間の市総合計画策定に向け、6つの部会で基本目標や実現のための戦略、実行者について検討を重ねてきた。10回目のこの日は、8月下旬に予定する市への中間提言を前に、まとめられた報告書の内容を共有。研究発表で同席した釜石高の地域ゼミ生からの質問も受けた。

 

 委員会では10年後の釜石の将来像を3つのフレーズで表現。市民の主体性、柔軟性、多様性を尊重し、前進・挑戦し続けるまちの姿を文言に込めた。市民の役割、大事にしたい思いも記した。

 

 「震災から10年が経過するこれからが正念場。市民がまちの未来を本気で考え、主役として頑張っていった先により良い地域があるのでは」と青木健一委員長。同計画の素案は各地域会議などにも諮り意見を聞いた後、10月下旬の委員会最終提言を踏まえ、策定作業に入る。

 

 両会終了後の意見交換会は、市民協働のまちづくりへの取り組みの一環。子どもたちにとっては地域とつながることによる実行性の向上、大人たちには子どもたちの思いを感じ、共に活動する視点を持ってもらう狙いがある。

 

 参加者は①活気にあふれ人が多いまち②ラグビーで盛り上がれるまち③防災意識の高いまち④ごみが無いきれいなまち―のテーマごとにグループ協議。絆会議で考えた具体的取り組みを実行するにあたり、小中高生、大人、行政の5者が「どんな役割を担えるか」意見を出し合い、発表した。

 

 震災の教訓を語り継ぎ、次の災害に生かすことを考えた③グループは、▽紙芝居や動画による小学校低学年への伝承▽中学生によるハザードマップの作成▽語り部の養成―などを提案。ポイ捨て防止の啓発に着目した④グループは、▽美術の授業でのポスター作成▽登下校時のごみ拾いの習慣化▽防災無線での地域への呼び掛け―を発案。大人と子どもが一緒に活動するメリットを生かし、▽エコバッグ作り▽ハイキング、自然遊びとごみ拾いを組み合わせたボランティア活動―のアイデアも出された。

 

 高校生や大人との話し合いの場を経験した小中学生からは「自分にはない発想や意見を聞き、釜石の未来についてより深く考えることができた」「今後、釜石のために自分ができることを考えながら活動していきたい」などの声が聞かれた。

 

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水しぶきをあげ、園庭のプール遊びを満喫する園児

猛暑 釜石37.9度、プール遊びに歓声

水しぶきをあげ、園庭のプール遊びを満喫する園児

水しぶきをあげ、園庭のプール遊びを満喫する園児

 

 20日の県内は高気圧に覆われて晴れ、各地で厳しい暑さとなった。釜石では最高気温が平年より10・6度も高い37・9度を記録するなど、36観測地点中7地点で35度を超える猛暑日となった。

 

 釜石市天神町のかまいしこども園(藤原けいと園長、園児83人)では、園児が園庭に設置されたプールで水遊びを楽しみ、晴れ渡った空に歓声が響いた。園庭には組み立て式プール(約15平方メートル)が用意され、今月上旬から使用している。20日は、子どもたちが水しぶきを上げながら元気な笑顔を見せた。3歳児(14人)は、手をプールの底について顔を水面から出した状態で水中を進む「ワニ歩き」に挑戦。桜庭えまちゃん(4)は「水が冷たくて気持ちいい。みんなでバシャバシャやるのが楽しい」と喜んだ。

 

 同園では毎年8月に市営プールでの水泳教室(2回、年長児対象)を行ってきたが、今年は新型コロナウイルスの感染者が県内でも確認されたことから中止した。園での水遊びは年齢別、短時間での活動に限定するなど、天候や気温に配慮しながら行っている。

 

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CINEPIT映画上映会「風の電話」

CINEPIT映画上映会「風の電話」

CINEPIT映画上映会「風の電話」

 

天国に繋がる電話に導かれた少女が辿る、出会いと再生の物語。岩手県大槌町に実在する「風の電話」をモチーフにした映画がCINEPITに登場です。255インチの大画面スクリーンと高音質サウンドで、話題の映画をぜひお楽しみください。

 

新型コロナウイルス感染症拡大防止のため、席数を減らして(50席)実施します。入場時の検温、名簿記載、手指消毒、マスク着用のご協力をお願いいたします。

 

 

上映日時

2020年9月5日(土)、6日(日)
①10:00〜12:20
②14:30〜16:50

入場料金

一般1,000円
高校生以下無料

会場

チームスマイル・釜石PIT(釜石情報交流センター内)
全席自由 50席限定 ※要整理券
整理券は釜石情報交流センター受付にて配布します。
配布時間 9月5日(土) 9:00〜9:30

主催

CINEPIT運営委員会
(釜石まちづくり株式会社、一般社団法人チームスマイル、釜石市、釜石シネクラブ、みやこ映画生協)

お問い合わせ

釜石まちづくり株式会社 TEL 0193-22-3607
作品に関して:シネマリーン TEL 0193-64-5588

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

【釜石市×オーストラリア】AUS+RALLY参加について

【釜石市×オーストラリア】AUS+RALLY参加について

2017年11月、釜石市はオーストラリアを相手国とし「復興『ありがとう』ホストタウン」として登録され、以後、青少年を中心に交流事業を行ってきております。

 

AUS+RALLYとは?

 
2020年3月、釜石市はオーストラリア政府が展開するスポーツ外交キャンペーン「AUS+RALLY」(オーストラリー)に参加し、スポーツを通じてオーストラリアとの親交を深めている自治体・団体「FRIENDS OF AUSTRALIA」(フレンズ オブ オーストラリア)の一員として、名を連ねております。
この度、「AUS+RALLY」専用ページで釜石市が紹介されましたのでご報告いたします。
 
https://australly.jp/learn/kamaishi
(AUS+RALLY専用ページ「岩手県釜石市 ラグビー」)

 

2020年以降の交流事業

 
釜石市は、東京2020オリンピック・パラリンピック競技大会の成功へ向けて交流事業を継続するとともに、震災時にいただいた支援に対する感謝を伝え、震災の復興と現状を伝えながらオーストラリアの選手及び関係者の方々を大会後にお迎えする予定です。詳細については、事業が決定次第、あらためてお知らせいたします。

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 国際交流課
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2F
電話 0193-27-5713 / FAX 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020081900028/
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「釜石の夏」未来につなぐ〜よいさ活性化プロジェクト、のぼり旗掲げメッセージ

釜石の夏を感じてもらおうと設置されたのぼり旗

釜石の夏を感じてもらおうと設置されたのぼり旗

 

 釜石よいさ実行委員会(近藤和貴実行委員長)は1日、新型コロナウイルス感染症の影響で中止となった今年の祭りの代替企画として「釜石よいさ活性化プロジェクト2020」をスタートさせた。釜石市の中心市街地を、昨年の参加団体の写真などを掲載したのぼり旗で装飾。祭りの歴史をまとめた映像の製作・放映なども行い、3密を避けた形で「釜石の夏」を未来につなぐ。

 

 初日は、例年開催場所となってきた大渡町から只越町の目抜き通りに68本ののぼり旗を設置した。昨年の参加団体の写真や協賛企業名を掲載した34種類。「次の夏に会いましょう」と、参加や協力への感謝とまちのにぎわいへの願いを込めたメッセージを添えた。

 

 設置作業には実行委メンバー10人が参加。赤、紫、青、黄など7色のカラフルなのぼりは、お盆明けの17日までまちを彩る。

 

 作業の様子を見つめていた高齢の女性は「コロナの不安もあるけど、少しくらいはいいよね。祭りはないけど、明るい気持ちになる」と穏やかに話した。

 

 映像は、三陸ブロードネットの協力を得て2003年~08年、13~19年の祭りを2本に分けて製作した。各2時間。新日鉄釜石の高炉休止を機に1987年、市民有志がまちに元気を生み出そうと始めた「夏の風物詩」を振り返ることができる。

 

 過去の参加団体が寄せた応援メッセージも収録。釜石市役所本庁舎や各地区生活応援センター、シープラザ釜石、釜石情報交流センターなど市内公共施設で随時放映する。

 

 市内の一部飲食店で「よいさのお囃子(はやし)」(CD)を店内BGMとして流す企画も。市民に夏を感じてもらう取り組みを展開する。

 

 よいさは東日本大震災で11、12年の2年間休止したが、地域の若手有志が中心となり、13年に復活させた。「踊り継ぎたい夏がある」をスローガンに続けてきたが、今年はコロナにより中止。それでも、震災から10年目の夏、コロナに屈せず新たな形で伝統をつなぐ。

 

 近藤委員長(37)は「よいさは釜石の同窓会。踊ることはできないが、語り継ぐ夏にしたい。のぼりや映像を通じて夏を思い出したり、集える日を想像してほしい」と思いを込めた。

 

(復興釜石新聞 2020年8月8日発行 第898号より)

 

釜石よいさアーカイブス2013-2019

 
釜石よいさアーカイブス2003-2008

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20年の画業を1冊に、障害に寄り添い 独自の世界 支援者への返礼として出版〜「微笑みの国」発刊、釜石市出身小林覚さん

20年の画業を1冊に、障害に寄り添い 独自の世界 支援者への返礼として出版〜「微笑みの国」発刊、釜石市出身小林覚さん

画集を手にする小林覚さん(中)、寄り添う家族

画集を手にする小林覚さん(中)、寄り添う家族

 

 釜石市出身で花巻市在住のアーティスト小林覚(さとる)さん(31)による画集「微笑(ほほえ)みの国」が発刊された。自閉症と知的障害を持ち、「るんびにい美術館」(花巻市)で制作活動を展開する小林さん。本格的に絵を描き始めた養護学校中等部時代から現在までの画業を1冊で振り返っている。

 

 小林さんは箱崎町生まれ。釜石養護学校(現釜石祥雲支援学校)の小・中・高等部を経て、2007年から花巻市の障害者支援施設で生活しながら同美術館のアトリエで制作活動を行っている。

 

 作品は、自由奔放な線の造形性と明るく豊かな色調が特徴。文字をアレンジし、アートの一部として独自の世界を表現している。

 

 画集の表紙になったのは、小林さんのお気に入りの1曲、ザ・ビートルズの「Let It Be」。画面の中のすべてのものが微笑んでいる。

 

 でも、描き始めた頃の人物像は―。そして、使うのは黒鉛筆ばかりだった?

 

 小林さんをめぐる謎に触れることができるのが、この画集。A4判、118ページで、図版、資料二編に分かれている。図版には中等部、高等部、ルンビニー苑編があり、計85作品を紹介。変化する過程を見せる。

 

 いろんな文字がつながり、時には分離したり。線が自在に伸び、交わる。縦横無尽に駆け巡っているように見えるが、ある規則が隠れている。資料編では小林さんの恩師で、画集を編集した佐藤卓郎さん(奥州市)が文字の解読、色彩の変化など解説を加える。

 

 小林さんの自宅は鵜住居町にある。東日本大震災で被災し、数多くの作品も流失するなど被害を受けた。画集には、自宅で見つかった作品の一部も掲載。汚れが残った状態で紹介されている。

 

 平日に美術館で活動する小林さん。週末、両親が鵜住居町に再建した自宅に帰る生活を送っている。

 

 発行者は父俊輔さん(65)。当初、出版には抵抗があったが、支援者へのお礼として画集を作ることを決断した。500部製作。佐藤さんの熱意に押され、350部を販売することも決めた。

 

 予想以上の出来に満足そうな俊輔さん。特に資料編の充実ぶりに、「覚の歩み、絵の楽しみ方を知ってもらえる。作品を見たことがある人には新たな発見を楽しんでほしい。どんな反応があるか、楽しみ」と胸を高鳴らせる。

 

 「自閉症だけど人が好き。画集を作ったことを覚は楽しいと思っている。人とつながっているのが大好きだから」

 

 小林さんの障害が周囲に理解されないつらさを明かす母眞喜子さん(63)だったが、画集の完成を誰よりも喜んでいる。気持ちを言葉で表現するのが難しい子に寄り添い、持つ力を見いだし、伸び伸びと活動させ続けている人たちの存在と、子の成長を強く意識させるものが形として残るから。穏やかな笑みを浮かべ、「安心した」と小林さんを見つめた。

 

 釜石市内では大町の桑畑書店で販売中。3500円(税別)。同美術館でも購入できる。企画会社ヘラルボニー(花巻市)を通じネット販売も予定する。

 

(復興釜石新聞 2020年8月8日発行 第898号より)

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第5回ビブリオバトル(知的書評合戦チャンピオン大会)

第5回ビブリオバトル(知的書評合戦チャンピオン大会)

第5回ビブリオバトル(知的書評合戦チャンピオン大会)
 

第5回ビブリオバトル(知的書評合戦チャンピオン大会)を開催します。
発表参加者5名がそれぞれ5分間で1冊の本を紹介し、2分間ずつ参加者から質疑応答を受けます。
参加者が読みたくなった本1冊を投票し、投票数の一番多い本を「チャンプ本」とします。

開催日時

令和2年8月22日(土)18:30~19:30

会場

釜石市民ホールTETTO(大町1-1-9)
入場無料

主催およびお問い合わせ先

主催:桑畑書店(大町1-4-7 大町復興住宅4号1階)TEL:0193-22-3399
後援:釜石市

この記事に関するお問い合わせ
市民生活部 まちづくり課 生涯学習係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話 0193-27-8454 / FAX 0193-22-9505 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020081700024/
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旧鉱山事務所前で化石が入った岩などを見学する参加者

三陸ジオパーク魅力発信〜釜石鉱山でワークショップ、ストーリー作りを探る

旧鉱山事務所前で化石が入った岩などを見学する参加者

旧鉱山事務所前で化石が入った岩などを見学する参加者

 

 三陸ジオパーク(3県16市町村)の構成エリアとなっている釜石市で、ジオ(地球・大地)的観点から釜石鉱山の魅力を知ってもらうためのストーリー(物語)作りが始まった。三陸ジオパーク推進協議会と同市が、住民参加型のワークショップ(10月まで全5回)として開催。釜石鉱山繁栄の源となった大地の成り立ちや地質を来訪者への説明にどう生かすか、複数の視点で伝え方を考える。

 

 「釜石鉱山のジオストーリーを作ろう」と題したワークショップは7月30日が初回で、県沿岸部の観光関係者や興味のある一般の人など約30人が参加。1回目は「三陸ジオパーク認定ガイド」養成のための講座の一つに位置付けられたことで、久慈市から陸前高田市まで広範囲から参加者が集まった。

 

ズリ堆積場脇から流れ出る人工の滝の前で記念撮影

ズリ堆積場脇から流れ出る人工の滝の前で記念撮影

 

 甲子町のJR陸中大橋駅に集合した参加者は、講師を務める市世界遺産課課長補佐・森一欽さんの案内で、旧釜石鉱山事務所周辺を散策。採掘で6千人もの人々が暮らした時代を物語る工員の社宅、病院、私立小学校跡地などのほか、今も痕跡が残る貨物の計量場や選鉱場跡を見て回った。各所には、昨年市が写真入りの説明看板を設置している。

 

 森さんは同所が鉱山として栄えた背景として、「1億2千年前のマグマの上昇で熱を加えられた石が、さまざまな性質に変化。それを鉱石として活用し、各種産業が成り立っていった」と説明。鉄鉱石は、この地に洋式高炉での日本初の連続出銑の成功をもたらし、後に銅鉱石や石灰石の採掘も行われてきた。

 

 釜石観光ガイド会員の菅原真子さん(53)は「世界遺産の橋野鉄鉱山だけでなく、釜石鉱山エリアにももっと目を向けてもらえるよう、三陸ジオに対応した説明の仕方を考えていかないと」と、知識の習得、ストーリー作りに意欲を見せた。

 

 同所に足を運ぶのは50年以上ぶりという大槌町の菊池國雄さん(67)は「見ごたえがあって、ジオの観点からも魅力十分な場所。うまくやれば人を呼び込める観光ができるのでは。興味を持つ人も多いと思う」と話した。

 

 一連の説明を受けた後、同事務所内の展示室も見学。この日は、どのような切り口でジオストーリーを作るか、テーマ決めまで行った。2回目以降は各テーマに沿ってさらに深く学び、分かりやすく説明できるようなストーリーを作り上げる。

 

 同推進協は今回の釜石での取り組みをモデルに各市町村でジオストーリー作成を推進させたい考えで、本年度の取り組みや成果は冊子にまとめ、次年度以降の参考にしてもらう予定。

 

 三陸ジオパークは、青森県八戸市から宮城県気仙沼市までの南北約220キロ、東西約80キロに及ぶ日本一の大きさを誇り、2013年に日本ジオパークに認定された。

 

(復興釜石新聞 2020年8月8日発行 第898号より)

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広報かまいし2020年8月15日号(No.1742)

広報かまいし2020年8月15日号(No.1742)

広報かまいし2020年8月15日号(No.1742)

 

広報かまいし2020年8月15日号(No.1742)

広報かまいし2020年8月15日号(No.1742)

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【表紙】
【P2-3】
・新型コロナウイルス感染症に関する情報
【P4-7】
・空き家の管理と活用
【P8-9】
・防災情報
・市営住宅入居者募集 他
【P10-11】
・ラグビーワールドカップ1周年記念事業
・まなびぃ釜石
【P12-13】
・こどもはぐくみ通信
・市民のひろば
【P14-15】
・まちの話題
【P16-21】
・まちのお知らせ
・復興情報
【P22-23】
・保健案内板
【P24】
・釜石の歴史よもやま話

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