釜石祈りのパークで白菊を手に黙とうする市幹部職員

お盆を前に震災犠牲者供養〜野田市長ら市幹部職員、追悼施設や納骨堂で

釜石祈りのパークで白菊を手に黙とうする市幹部職員

釜石祈りのパークで白菊を手に黙とうする市幹部職員

 

 新型コロナウイルス感染症の拡大傾向が続く中、間もなくお盆の行事が始まる。先祖を迎え供養する8月、太平洋戦争末期に艦砲射撃を受けた釜石市では戦争犠牲者に鎮魂の祈りをささげる時期でもある。しかし、今年は感染症の影響で市戦没者追悼式が中止。それでも市は、追悼式とともに行ってきた東日本大震災犠牲者の供養は続け、7日に野田武則市長、市幹部職員ら約30人が市内の追悼施設や納骨堂で献花、焼香し犠牲者を悼んだ。

 

 市は毎年8月9日に戦没者の慰霊と平和への願いを込め追悼式を行ってきた。合わせて市職員らによる震災犠牲者の供養を継続。今年は追悼式が中止になったことから、実施日を変更して震災犠牲者を慰霊することとした。

 

 鵜住居町の追悼施設「釜石祈りのパーク」では、野田市長ら参列者が犠牲者の芳名版を前に黙とう。白菊を手向け、冥福を祈った。

 

 身元不明遺骨を安置する大平町の大震災物故者納骨堂では、釜石仏教会(大萱生修明会長、14カ寺)による法要が営まれた。現在、全身遺骨5柱、部分骨4柱を安置。僧侶5人が読経し、参列者が焼香、手を合わせた。

 

大震災物故者納骨堂では身元不明遺骨の悲しみを思い供養した

大震災物故者納骨堂では身元不明遺骨の悲しみを思い供養した

 

 導師を務めた大只越町の仙寿院、芝﨑惠應住職は「お盆のひととき、亡くなった方のために心を向けてほしい」と呼び掛けた。

 

(復興釜石新聞 2020年8月8日発行 第898号より)

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沈みがちな地域に元気を、感謝のハーモニー〜釜石高音楽部、宮古高とコラボ 絆深める

沈みがちな地域に元気を、感謝のハーモニー〜釜石高音楽部、宮古高とコラボ 絆深める

釜石高、、宮古高の部員が心をひとつに歌い上げた「願い〜震災を乗り越えて〜」=アンコールで

釜石高、、宮古高の部員が心をひとつに歌い上げた「願い〜震災を乗り越えて〜」=アンコールで

 

 釜石高音楽部(菊池風花部長、9人)の第6回定期演奏会は7月26日、釜石市民ホールTETTOで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大でコンクールなど各種発表の場が失われてきた同部にとって、本年度初の演奏会。部員らの思いが込められたステージは、コロナ禍で気持ちが沈みがちな地域住民に明日への元気をもたらした。

 

 4部構成のステージ。1部は2、3年生7人が無伴奏女声合唱曲集「なみだうた」より4曲を披露。昨年度のアンサンブルコンテスト県大会で歌い、銀賞を受賞した曲で、アカペラの美しい響きで観客を魅了した。

 

 2部は古くから歌い継がれる日本のわらべうたや唱歌。初舞台となった1年生男子2人を加え、「通りゃんせ」「ふるさと」など5曲を大人のアレンジで聞かせた。

 

 休憩後の後半は、友情出演した宮古高音楽部(7人)のステージから。震災後、被災地を勇気づけてきた「花は咲く」「糸」を歌い、沿岸住民の心の絆を深めた。

 

 3部は釜石高の部員がお気に入りの1曲をグループに分かれ歌唱。「勇気100%」「待つわ」などを振り付きで披露したほか、河内萌々子さん(2年)のソロを交えた英語の楽曲も届けた。

 

 4部はディズニーセレクション。「Let It Go~ありのままで~」「アンダー・ザ・シー」など人気の映画曲をそろえ、歌の前には物語の一場面を演じて楽しませた。

 

 3部合唱の豊かなハーモニー、工夫を凝らしたステージに約150人の観客から惜しみない拍手が送られた。アンコールでは2校の部員が「願い~震災を乗り越えて~」を手話付きで歌い、感動のフィナーレを迎えた。

 

 宮古高の1年生部員の母大澤美智子さん(48)は、初めて聞く釜石高の演奏に「男声が入ると幅が広がるというか、すごく素敵でした。エネルギッシュなパフォーマンスもいいですね。子どもたちの頑張りは親にも力をくれる」と喜びを表した。

 

 釜石高の菊池部長は本年度唯一の3年生部員。「課外とかで練習に行けないことも多かったが、2年生が率先して動いてくれた。こうして演奏会ができて感謝しかない」と思い出のステージを締めくくった。

 

 全日本合唱コンクールが中止となるも、落ち込む気持ちを奮い立たせ、定演を成功させた同部。アルトパートに加わった伊藤雄基君(1年)は「歌には人を喜ばせたり、気持ちを回復させたりする力がある。今日は自分も先輩たちの歌声に感動し、涙が出そうになった。音楽ってすごい」と実感を込めた。

 

(復興釜石新聞 2020年8月1日発行 第897号より)

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ラベンダーのいい香りに包まれながら刈り取りに夢中になる来場者

紫に包まれリフレッシュ、刈り取り体験も楽しく〜橋野町青ノ木ラベンダー園

ラベンダーのいい香りに包まれながら刈り取りに夢中になる来場者

ラベンダーのいい香りに包まれながら刈り取りに夢中になる来場者

 

 釜石市の世界遺産「橋野鉄鉱山」への玄関口に位置する青ノ木ラベンダー園で、7月23日から26日まで花の観賞と刈り取り体験を楽しむ会が開かれた。橋野町振興協議会(和田松男会長、168世帯)が栗橋地区まちづくり会議と共催。見ごろを迎えた花が世界遺産登録から5周年を迎えた同鉄鉱山周辺に彩りを添え、訪れた人たちにひとときの癒やしをもたらした。期間中、165人が訪れた。

 

 同園は旧青ノ木グリーンパークスケート場跡地の一角に整備され、グロッソラベンダー約700株が育つ。今年の開花は例年並み。23日からの4連休には多くの花が咲きそろい、目にも鮮やかな紫色のじゅうたんが広がった。

 

 梅雨の晴れ間に恵まれた24日は、家族連れや友人グループが次々と来園。会場に用意されたはさみを手に園内をまわり、開花が進んだ花を刈り取った。刈った花は一束300円で販売された。

 

 浜町から足を運んだ60代の夫婦は「コロナ疲れか頭がもやもやする感じだったが、ラベンダーの花の香りで気分もすっきり」と心身ともにリフレッシュ。新型コロナウイルスの再びの感染拡大で帰省もままならない関東や関西在住の子どもらのために「ラベンダースティックを作り、荷物と一緒に送ろうと思う。お盆にも帰ってこられないだろうから」と厳しい現状を案じた。

 

 ラベンダーの香り成分は精神の安定、鎮痛などに効果があるとされ、ドライフラワーやリース、リボンと編み込んだラベンダースティックなどで長く香りを楽しむ人も多い。同園の来場者からもそれぞれの活用法が聞かれた。

 

 同振興協が管理するラベンダー園は、橋野鉄鉱山の世界遺産登録に伴う駐車場確保のため一時、撤去されたが、2015年に現在地に移転整備された。今年は、市の「橋野地区地域資源利用魅力向上事業」補助金を受け、スケート場跡地全体(約2300平方メートル)をフラワーガーデンとして整備する計画で、現在、土地の造成工事が進められている。

 

 植栽種は検討中だが、「シカの食害にあいにくいものを考えている。春から秋まで花を楽しめるような種類をそろえられたら」と和田会長。植え付けは9月を予定している。

 

 同鉄鉱山の世界遺産登録から5年。和田会長は「新しい人の流れができ、地域活性化への波及効果もある。今後は鵜住居地区を拠点に海岸部と山間部をつなぎ、トータルな魅力発信で観光振興を図っていければ」と願う。

 

(復興釜石新聞 2020年8月1日発行 第897号より)

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「釜石市内宿泊事業者合同キャンペーン・かまいし宿泊得得キャンペーン」を実施しています

10月31日(土)まで、岩手県内に在住の人が市内の宿泊施設を利用した場合、宿泊料から1人1泊3,000円を割引するキャンペーンを行っています。独自の特典がある宿泊施設もあります。

 

※釜石鵜住居復興スタジアム見学ツアー招待券&釜石まち歩きマップ付き!

詳しくは かまいし宿泊得得キャンペーン ウェブページ をご覧ください。

 

<かまいし宿泊得得キャンペーン問合せ先>
株式会社かまいしDMC(0193-27-5260)※月曜日定休

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実行委設立総会で抱負を述べる野田市長(右)

10月10日、釜石シーウェイブスとクボタ対戦〜ラグビーW杯1周年記念事業へ実行委設立

実行委設立総会で抱負を述べる野田市長(右)

実行委設立総会で抱負を述べる野田市長(右)

 

 昨年、釜石市で開催されたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の1周年を記念したイベント開催へ向けて県と釜石市が7月27日に実行委員会(会長・野田武則市長)を設立した。W杯開催の経験を今後のまちづくりに生かすのが狙い。釜石シーウェイブスRFC(トップチャレンジリーグ)とクボタ(トップリーグ)による記念試合を柱にさまざまなイベントを繰り広げ、W杯のレガシー(遺産)継承につなげる。

 

 実行委は県、市、競技団体などの関係者18人で構成する。設立総会は鈴子町の市教育センターで開かれ、野田市長ら委員16人が出席。野田市長は「ラグビーの素晴らしさを全国に発信し、期待に応え喜んでもらえるよう取り組んでいく」と抱負を述べた。県文化スポーツ部の石川義晃部長は「W杯のレガシーを継承し、釜石をラグビーの聖地としたい」と期待を述べた。

 

 事業計画によると、釜石SWとクボタが対戦する記念試合は10月10日に組まれ、釜石鵜住居復興スタジアムで午後1時半キックオフを予定する。スタジアム常設スタンドは約6千人を収容できるが、新型コロナウイルス感染症の予防策として来場者は約3千人を想定。観戦は無料とするが、来場者を把握するため、9月上旬に予定する次回の実行委でチケットの発券方法などを示すことにしている。

 

 クボタはW杯日本代表のピーター・ラブスカフニ選手や外国の代表選手が所属。東日本大震災直後の2011年7月に復興支援で釜石を訪れ、釜石SWと試合を行っている。

 

 このほか1周年の関連事業では、W杯時にファンゾーンとなった大町の市民ホールTETTOで10月9、10日に、W杯に出場した選手によるトークイベントなどを予定。岩手、宮城、福島3県の子どもたちによるラグビー交流や県内各地で日本代表選手によるラグビークリニックなどを検討している。

 

 予算は活動費と事業費約2400万円で、県と市が2分の1ずつ負担する。

 

(復興釜石新聞 2020年8月1日発行 第897号より)

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W杯の遺産継承へ設立された「釜石ラグビー応援団」

「釜石ラグビー応援団」結成、交流事業や情報発信へ〜W杯の遺産継承目指す

W杯の遺産継承へ設立された「釜石ラグビー応援団」

W杯の遺産継承へ設立された「釜石ラグビー応援団」

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)釜石開催のレガシー(遺産)を継承しようと、釜石市の官民ラグビー関係者が7月29日、「釜石ラグビー応援団」を結成した。W杯開催で培われた地域間の交流、全国のボランティア参加者との連携などを民間レベルで継続的に推進。10月に行われるW杯1周年記念事業のボランティ運営や「ラグビーのまち釜石」についての情報発信などに取り組む。

 

 大町の情報交流センター釜石PITで行われた結団式には関係者約40人が出席。18年8月に釜石鵜住居復興スタジアムのオープン行事でキックオフ宣言をした洞口留伊さん(18)=慶応大1年=も駆け付け、進行役を務めた。

 

 設立趣旨や活動方針などを確認。団長にW杯2019釜石開催支援連絡会の副会長を務めた中田義仁さん(51)、副団長には釜石シーウェイブスRFC理事の浜登寿雄さん(51)を選出した。

 

 ラグビーW杯開催の実現に向けて誘致活動を進めてきた中田団長は「W杯では世界から釜石が評価され、市民が自信と誇りを持つことができた。W杯は終わりではなく、これからが重要。市民みんなで作り上げてきた釜石のラグビーの盛り上がりを生かし、これからの釜石のまちづくりを未来につなげていきたい」とあいさつした。

 

 結団式には市内の男子高校生らが参加。「今後イベントなどで釜石を訪れる外国人に英語で地元の魅力を伝えるボランティアをしたい」などと思いを膨らませた。

 

 同応援団はW杯釜石開催支援連絡会のプロモーション部会メンバーを中心に、W杯に携わった県内外のボランティアら有志約300人で構成する。W杯釜石開催の機運醸成を担った同連絡会の後継組織として活動。ラグビーを活用したまちづくり交流事業、W杯日本大会で培われた各開催都市や友好都市との交流事業、ラグビーカフェ釜石(シープラザ釜石2階)での情報発信、W杯の公式・独自ボランティア参加者への各種サポートなどを展開する。

 

釜石ラグビー応援団

 【団員】中田義仁(中田薬局)、浜登寿雄(浜登医院)、松田宇善(グループホームやかた)、上田康広(釜石青年会議所)、下村達志(釜石まちづくり会社)、市川香織(同)、川崎杏樹(釜石DMC)、久保知久(釜石地方森林組合)、篠原洋介(釜石市ラグビーフットボール協会)、梅澤義明(釜石シーウェイブスRFC)
 【アドバイザー】エミリー・ハラムズ(オーストラリア・ニュージーランド商工会議所事務局長)アシュリン・バリー(釜石市文化スポーツ部国際交流課国際交流員)

 

(復興釜石新聞 2020年8月1日発行 第897号より)

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保護猫と新たな飼い主の出会いの場となる譲渡会

かわいい保護猫 譲ります、保健所が後押し〜譲渡活動の普及啓発へ、譲渡後の支援もメリット

保護猫と新たな飼い主の出会いの場となる譲渡会

保護猫と新たな飼い主の出会いの場となる譲渡会

 

 釜石保健所で保護した猫たちの譲渡会は18日、釜石市大渡町の「保護猫アンドゥ」で開かれた。生後3カ月の子猫から成猫まで10匹を集め、参加者が自由に見学。会場では譲渡前講習会も行われ、受講した1組が新たな飼い主になることを決めた。

 

 譲渡会は、保護猫の譲渡促進、譲渡活動の普及啓発を図るのが狙い。県沿岸広域振興局保健福祉環境部が主催し、動物愛護団体「人と動物の絆momo太郎」が共催した。

 

 保健所管理の保護猫を一時預かりしているアンドゥが、個性派ぞろいの猫たちの特徴を紹介。少し人見知り、穏やかでのんびり屋、食いしん坊、甘えん坊―。参加した親子連れらが猫の様子を見て回った。

 

 保護猫は病気の検査やワクチン接種、避妊・去勢手術を受けさせている。成猫は▽落ち着いている▽手がかからない▽性格が分かっている―のがメリット。飼う時の注意点が明確で、飼い主の生活スタイルを考慮しながら選ぶことができ、初心者向けだという。

 

 試し飼いも可能。1週間ほど一緒に暮らし、問題がなければ正式に譲渡されるという。

 

 アンドゥの鈴子真佐美責任者は「釜石地域では殺処分をしないよう、保健所が一般の団体と連携し世話、譲渡する流れを作っている。こうした取り組みは珍しく、保健所の柔軟性を知る機会になれば」と強調する。

 

 今回決まった譲渡先は初めて猫を飼う家庭で、今後しばらくはアンドゥで飼育の仕方など助言を受ける予定。同保健所上席獣医師の奥村亮子さんは、民間団体との連携で譲渡後の支援が可能になることもメリットだとする。

 

 譲渡会は定期的に開催していく考え。奥村さんは「飼い続けてもらうためにも見て、触れて、慎重に決めてほしい。飼い方を聞いたり、心配事を話し解決方法を考える、情報交換する場になれば」と気軽な参加を呼び掛ける。

 

 次回は8月29日に開く。同じ会場で、時間は正午から午後2時まで。参加費や事前の申し込みは不要。

 

(復興釜石新聞 2020年7月25日発行 第896号より)

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かまいしエール券(プレミアム付食事券・商品券)を販売します

かまいしエール券(プレミアム付食事券・商品券)

かまいしエール券(プレミアム付食事券・商品券)を販売します

 

新型コロナウイルス感染症拡大により甚大な影響を受けている市内飲食店、小売業者、タクシー事業者を支援し、地域経済の活性化を図るために、市内各店舗で利用可能なプレミアム付き食事券・商品券を販売します。この機会に是非、かまいしエール券をご利用ください。※購入は1世帯あたり1冊までです。

 
関連情報 by 縁とらんす
かまいしエール券取扱一覧表[PDF:266KB]

かまいしエール券の内容

販売価格は5,000円で、10,000円分利用することが可能な食事券・商品券です。
※500円の食事券×12枚で6,000円分、500円の商品券×8枚で4,000円分、合計で10,000円分利用可能。

販売期間

令和2年8月6日(木)~令和2年10月20日(火)まで

利用期間

令和2年8月6日(木)~令和2年10月31日(土)まで

購入方法について

令和2年8月5日(水)に全世帯の世帯主宛てにかまいしエール券購入引換券を発送しますので、購入引換券と身分証明書を持参し、各販売場所にて購入してください。また、代理人が購入することも可能です。その際には、購入引換券と代理人の身分証明書を持参し、購入してください。

販売場所について

・各地区生活応援センター(8:30~17:15 平日のみ)※釜石地区を除く
・市商工観光課(8:30~17:15 平日のみ)
・釜石観光総合案内所(9:00~18:00 無休)

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020073000026/
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部員らの思いが込められた演奏を会場一体となって楽しんだ

コロナに負けず 迫力のブラス〜釜石高校吹奏楽部、演奏の喜びかみしめ

部員らの思いが込められた演奏を会場一体となって楽しんだ

部員らの思いが込められた演奏を会場一体となって楽しんだ

 

 釜石高吹奏楽部(高木李子部長、部員26人)の第87回定期演奏会は18日、釜石市大町の市民ホールTETTOで開かれた。新型コロナウイルス感染拡大の影響でコンクールが中止。練習時間も制限されるなど、例年とは違う状況下で迎えた演奏会。部員らは観客の前で演奏できる喜びを一層かみしめ、約270人に精いっぱいのステージを届けた。

 

 入場者の体温チェック、アルコール消毒、マスク着用など感染防止対策を徹底して開催。会場のホールAは客席最前列を使用せず、一席ずつ間隔を空け座ってもらう形で、通常の約半分420席のみ提供。〝密〟の回避に努めた。

 

 今年の定演のテーマは「青春~この夏に捧ぐ~」。1部は吹奏楽の名曲を中心に3曲を演奏した。今年のコンクールで演奏予定だった「マードックからの最後の手紙」は、豪華客船「タイタニック号」の沈没事件をモチーフにした曲。演奏中に、釜石高で古くに使われた始業開始を告げるハンドベルを楽器として用いた。

 

 2部はドラマやアニメの話題曲など5曲で、中には部員が編曲した作品も。前川真心君(2年)は大人気アニメ「鬼滅の刃」のオープニング曲「紅蓮華」を、川前優愛さん(3年)はディズニーメドレーを手がけ、迫力の吹奏楽サウンドで魅了した。打楽器(マリンバ)二重奏、サクソフォン四重奏のアンサンブルも聞かせた。

 

 例年の3部構成から規模を縮小した形となったが、部員らの努力が光るステージに客席から大きな拍手が送られた。

 

 同定演は久しぶりという甲子町の女性(67)は「感動で涙が出た。練習も苦労したんでしょうね。コロナや大雨災害のニュースでストレスもいっぱいだったが、今日は元気をもらった感じ」と喜びの笑顔。市民吹奏楽団で活動する平田の多田由佳さん(67)は「こうして演奏会ができるようになってきたのはうれしいこと。高校生たちも頑張っている。自分たちも8月2日のコンサートに向け力を注ぎたい」とバトンを受け継いだ。

 

 同部はコロナ対策で休校となった3月は全く活動ができず、新年度に入ってから再開。1年生10人を迎えスタートした矢先、本年度の全日本吹奏楽コンクールの中止が発表された。目標の一つを失い意気消沈するも、定演で良いものを届けたいと、限られた練習時間の中で懸命に取り組んできた。

 

 高木部長(3年)は「1年生を中心に基礎力を上げるのに苦労した。練習通りにいかない面もあったが、みんなで力を合わせ終われたのは何より」と充実の表情。編曲に加え、初めて指揮も担当した前川君は「何とか仕上げて発表できた。演奏を率いる立場になって、広い視野の必要性など大変さを感じた」と貴重な経験を成長につなげた様子。

 

 同部は昨年度のコンクールで19年ぶりの東北大会出場を果たした。今年の挑戦はかなわなかったが、前川君は「今のマイナスな状況をプラスにとって、個々の基礎固めなどをしながら高みを目指していきたい」と、次年度への精進を誓った。

 

(復興釜石新聞 2020年7月25日発行 第896号より)

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広報かまいし2020年8月1日号(No.1741)

広報かまいし2020年8月1日号(No.1741)

 

広報かまいし2020年8月1日号(No.1741)

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【P1-3】
・新型コロナウイルス感染症に関する支援策
【P4-5】
・マイナンバーカードに関するお知らせ
・フッ化物塗布事業のお知らせ ほか
【P6-9】
・まちのお知らせ
・水産業関連施設用地分譲のお知らせ
【P10】
・イベント情報
・お盆期間のごみ収集について

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 総務企画部 広聴広報課 広聴広報係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8419 / Fax 0193-22-2686 / メール
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