10月10日、釜石シーウェイブスとクボタ対戦〜ラグビーW杯1周年記念事業へ実行委設立
実行委設立総会で抱負を述べる野田市長(右)
昨年、釜石市で開催されたラグビーワールドカップ(W杯)日本大会の1周年を記念したイベント開催へ向けて県と釜石市が7月27日に実行委員会(会長・野田武則市長)を設立した。W杯開催の経験を今後のまちづくりに生かすのが狙い。釜石シーウェイブスRFC(トップチャレンジリーグ)とクボタ(トップリーグ)による記念試合を柱にさまざまなイベントを繰り広げ、W杯のレガシー(遺産)継承につなげる。
実行委は県、市、競技団体などの関係者18人で構成する。設立総会は鈴子町の市教育センターで開かれ、野田市長ら委員16人が出席。野田市長は「ラグビーの素晴らしさを全国に発信し、期待に応え喜んでもらえるよう取り組んでいく」と抱負を述べた。県文化スポーツ部の石川義晃部長は「W杯のレガシーを継承し、釜石をラグビーの聖地としたい」と期待を述べた。
事業計画によると、釜石SWとクボタが対戦する記念試合は10月10日に組まれ、釜石鵜住居復興スタジアムで午後1時半キックオフを予定する。スタジアム常設スタンドは約6千人を収容できるが、新型コロナウイルス感染症の予防策として来場者は約3千人を想定。観戦は無料とするが、来場者を把握するため、9月上旬に予定する次回の実行委でチケットの発券方法などを示すことにしている。
クボタはW杯日本代表のピーター・ラブスカフニ選手や外国の代表選手が所属。東日本大震災直後の2011年7月に復興支援で釜石を訪れ、釜石SWと試合を行っている。
このほか1周年の関連事業では、W杯時にファンゾーンとなった大町の市民ホールTETTOで10月9、10日に、W杯に出場した選手によるトークイベントなどを予定。岩手、宮城、福島3県の子どもたちによるラグビー交流や県内各地で日本代表選手によるラグビークリニックなどを検討している。
予算は活動費と事業費約2400万円で、県と市が2分の1ずつ負担する。
(復興釜石新聞 2020年8月1日発行 第897号より)
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