かまリンの歓迎も受け、SLの前で記念撮影する親子

SL銀河 釜石に「幸せ運び ありがとう」〜コロナ影響、3カ月遅れで運行開始

予定より3カ月遅れで運行を始めたSL銀河。釜石駅には「ようこそ」と横断幕も

予定より3カ月遅れで運行を始めたSL銀河。釜石駅には「ようこそ」と横断幕も

 

 新型コロナウイルス感染症の影響で運転を見合わせていたJR釜石線を走る蒸気機関車「SL銀河」(花巻―釜石間、90・2キロ)の今季の運行が18日、予定より3カ月遅れて始まった。全国の都市部を中心にコロナの第2波が広がりを見せる中でスタートしたSLの運行。釜石駅のホームで乗客を迎えた関係者は「多くの観光客に来てもらいたいが、コロナの感染拡大も気になる」と複雑な心境をのぞかせた。

 

 午後3時8分、花巻から4時間半をかけて到着したSL銀河。釜石駅のホームでは、釜石観光物産協会の会員や地元鈴子町内会の女性会員有志でつくる「SLレディース」のメンバーらが「今年も運行ありがとう!」と横断幕を掲げて歓迎。ホームでは郷土芸能「虎舞」が勇壮な舞で迎え、列車から降りた乗客らが盛んにカメラのシャッターを切った。

 

 東京都町田市から息子と2人でSLの旅を楽しんだ金田慧さん(68)は「コロナのことはあまり気にしないで来た。石炭の煙の匂い、SLでのんびりと、いいですね」と笑顔で話す。釜石で泊まり、翌日は三陸鉄道経由でバスに乗り換え、仙台に向かうという。

 

 今季のSL銀河は当初、4月18日に運行を始める予定だったが、コロナ感染症の拡大に応じた政府の緊急事態宣言などを踏まえ見合わせていた。6月19日に都道府県をまたぐ移動の自粛が解除されたことを受け、運行を開始することになった。

 

 週末を中心に8月16日まで運行。コロナ感染症対策として車内の換気頻度を上げるほか、プラネタリウムの営業と図書の貸し出しを休止する。JR東日本盛岡支社によると、運行初日の乗車率は定員(176人)の約8割。運行期間中は約7割の乗車率を見込む。

 

「汽笛は元気のシンボル」関係者も再出発に期待

 

かまリンの歓迎も受け、SLの前で記念撮影する親子

かまリンの歓迎も受け、SLの前で記念撮影する親子

 

 翌19日には午前10時58分の釜石駅の出発を、観光物産協会と市の職員らが大漁旗を振って見送り。運行再開を待ちわびた一般市民も多数駆け付け、その雄姿をカメラに収めた。

 

 神奈川県川崎市から訪れた宮本信吾さん(43)、一吾君(7)親子はSL銀河初乗車。「鉄道の地図で知ってから、乗るのをずっと楽しみにしていた。すごく大きくてかっこいい」と一吾君。信吾さんは「再開できて良かったですね。岩手に来る機会はあまりないが、こういう観光列車があると足を運ぶチャンスになる」と話した。前日には釜石駅に隣接するホテルフォルクローロ三陸釜石に宿泊。「11月にも来る予定なので、今度はSL銀河ルームに泊まりたい」と期待を膨らませた。

 

 JR釜石駅の吉田正樹駅長は「やっと動き出した。これを機に、お客さまのためにやれることを少しずつでも進めていきたい。SLの気笛は沿線の元気のシンボル。10月の釜石線全通70周年に向け、このまま勢いづけていければ」と思いを込めた。

 

(復興釜石新聞 2020年7月25日発行 第896号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

復興釜石新聞 臨時休刊のお知らせ

8月〜9月 復興釜石新聞 臨時休刊のお知らせ

復興釜石新聞 臨時休刊のお知らせ

 

復興釜石新聞は4月後半から、新型コロナウイルス感染拡大の影響で間引き発行の形とさせていただいておりますが、8月、9月も毎週土曜日の発行とさせていただきます。なお、8月15日はお盆休みとさせていただきます。

 

10月から平常発行(週2回)の形に戻していきたいと考えます。

 

購読料(月決め1千円)につきましては、8月分は集金を見送り、9月と合わせた2カ月(発行8回)を1カ月分として9月末に集金させていただきます。誠に勝手ではございますが、ご理解いただくようお願い申し上げます。

 

釜石新聞社

 

復興釜石新聞

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8月6日から発売される「かまいしエール券」

コロナ禍の市内事業者支援、8月6日から「かまいしエール券」発売〜プレミアム率100%、釜石観光物産協会

8月6日から発売される「かまいしエール券」

8月6日から発売される「かまいしエール券」

 

<縁とらんす編集部より>
本記事でのプレミアム率の%表示が、釜石市と復興釜石新聞の紙面とで異なっておりました。正しい表記はプレミアム率100%となります。転載元となる釜石新聞社様にも確認のうえ、本記事では、100%に修正しております。(7月30日 14時25分掲載)

 

 釜石観光物産協会(澤田政男会長)は8月6日から、食事券と商品券をセットにしたプレミアム率(割り増し分)100%の「かまいしエール券」を発売する。釜石市の委託事業で、市内で使えるお得なクーポン券。飲食店や宿泊施設に市民を呼び込み、観光交通事業者の利用を促し、新型コロナウイルス感染症の影響で客足が落ち込む事業者の支援につなげる。

 

 エール券は、500円の食事券12枚(6千円分)、商品券8枚(4千円分)がセットなっていて、1冊1万円相当を5千円で購入できる。販売は1世帯1冊まで。全世帯に送付される購入引き換えはがきを、販売場所(釜石地区を除いた市内7カ所の生活応援センター、市商工観光課、釜石観光総合案内所)に持参すると入手できる(10月20日まで)。

 

 利用期間は発売当日から10月31日まで。約1万6千冊が発行される。

 

 市内の飲食業、小売業、タクシー業(運転代行業含む)、宿泊業のほか、感染症の影響を受けた生活関連サービス業などで利用可能とする。現在取扱店を募っており、これまでに96店が申請。店に掲げるポスター、のぼり、ステッカーが目印となる。

 

 取扱店の募集は7月31日まで。市ホームページか、同協会ホームページ「かまなび」から登録申請書と振込口座登録書を取得し、必要事項を記入して同協会へ。ファクス(0193・27・8173)、郵送(〒026・0031釜石市鈴子町22の1 シープラザ釜石内)、持参のいずれかで申し込む。

 

 同協会の佐々木一伸事務局次長(50)は「打撃を受けている市内の事業者の手助けになれば。お盆の帰省シーズンでもあり、エール券を活用して釜石の新たな魅力を発見してほしい」と期待する。

 

 利用に当たっては「新たな生活様式」を取り入れた感染対策の徹底を要望。市や同協会職員になりすまし、口座番号やクレジット番号などを聞き出す特殊詐欺への注意も呼び掛ける。

 

 問い合わせは同協会(電話0193・27・8172)へ。

 

(復興釜石新聞 2020年7月25日発行 第896号より)

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いわて・かまいしラグビーメモリアルイベント開催について

いわて・かまいしラグビーメモリアルイベント開催について

いわて・かまいしラグビーメモリアルイベントの概要

(1)目的

ラグビーワールドカップ2019日本大会岩手・釜石開催のレガシーを継承し、「ラグビーのまち釜石」、「ラグビー県いわて」の定着及び情報発信を行うと共にラグビーワールドカップの熱気や感動を振り返り、ラグビーの人気や魅力、価値を再認識しながら、県民・市民が”ワンチーム”となって未来への希望を紡ぐ機会とするため、いわて・かまいしラグビーメモリアルイベントを開催致します。

(2)概要

・名 称:いわて・かまいしラグビーメモリアルイベント
・期 日:令和2年10月9日(金)~10月10日(土)
・会 場:釜石鵜住居復興スタジアム(メモリアルマッチ)、釜石市民ホールTETTO(いわて・かまいしファンゾーン)

(3) 内容

■メモリアルマッチ
・日 時:令和2年10月10日(土)13時30分キックオフ(予定)
・会 場:釜石鵜住居復興スタジアム
・対戦カード 釜石シーウェイブス 対 クボタスピアーズ(トップリーグ所属チーム)
・試合の観戦方法については、後ほど発表をさせて頂きます。
■いわて・かまいしファンゾーン
・日 時:令和2年10月9日(金)~10日(土)
・会 場:釜石市民ホール「TETTO」
・主な内容
RWC2019年岩手・釜石開催の振り返り(開催までの歩みの紹介・展示、フィジー対ウルグアイ戦の試合上映等)
RWC2019日本大会出場選手等によるトークイベント
RWC2019岩手・釜石開催国出場国等との交流イベント ほか
ファンゾーンの詳しい内容については、 岩手県のホームページ もご確認ください

※なお、新型コロナウイルス感染症の拡大の状況によって入場者の制限や中止となる場合もございます。ご了承下さい。
 

メモリアルマッチの試合観戦について

 
・常設6,000席のうち、上限を3,000席に制限してご案内します
・試合観戦は無料ですが、観戦には事前申し込み・抽選による観戦チケットが必要です
・申し込み方法は、釜石鵜住居復興スタジアム公式ホームページからインターネットでの申し込み、また、市内施設での申し込み窓口開設を行います。

インターネットからの申し込み

次の申し込みフォーム https://www12.webcas.net/form/pub/kamaishi/kamaishi により、9月22日(火)の23時までにお申し込みください。

窓口からの申し込み

インターネットの環境が身近に無い人は、下記の窓口での申し込みをお願いします。
申し込み窓口に備え付ける申込書へ必要事項を記入の上、お申し込みください。
先着ではありませんので、落ち着いてお申し込み願います。
 
・窓口開設日時:9月19日(土)・20日(日)、10時〜16時
・窓口開設場所:釜石情報交流センター(釜石市大町1丁目1-10)

申し込みに関する諸注意

・観戦チケットは一人4枚まで申し込み可能です
・観戦チケットは事務局の抽選により9月25日(金)以降、順次、当選者へ郵送します
・当選者はチケットの発送をもって当選結果をお伝えします。落選者の皆さんには個別に連絡できませんので、9月30日(水)までにお手元にチケットが郵送されない場合は、落選されたものとしてご了承いただきますようお願いいたします

来場に関する諸注意

・入場時、非接触体温計での検温、手指消毒を行います
・当日、体温が37.5度以上ある人は入場できません。また、発熱等で体調がすぐれない場合は、来場を見合わせてください
・観戦の際はマスク着用の上、声を出しての応援や握手・ハイタッチはご遠慮ください

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 文化スポーツ部 スポーツ推進課 ラグビーのまち推進係
〒026-0031 岩手県釜石市鈴子町22番1号 シープラザ釜石2F
電話 0193-27-5712 / FAX 0193-31-1170 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2020072800078/
釜石市

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釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
釜石野球団 三陸沿岸野球大会初代王者に、都市対抗野球出場目指す〜最高殊勲選手に菊池健太郎主将

釜石野球団 三陸沿岸野球大会初代王者に、都市対抗野球出場目指す〜最高殊勲選手に菊池健太郎主将

硬式野球の新規大会で初代チャンピオンとなった釜石野球団

硬式野球の新規大会で初代チャンピオンとなった釜石野球団

 

 硬式の一般野球、第1回JABA三陸沿岸野球大会(JABA県野球連盟、毎日新聞盛岡支局主催)は4、5の両日、宮古市で開かれ、釜石野球団(佐藤貴之監督)が初代優勝チームに輝いた。最高殊勲選手には準決勝で捕手、決勝では投手で活躍した菊池健太郎主将(21)が選ばれた。釜石野球団は今月23日から一関市などで開かれる第91回都市対抗野球県大会(1次予選)で、東北予選に進む3枠入りを目指す。

 

▽決勝
釜石野球団
110011003 7
000000200 2
住田硬式野球クラブ
 
(釜)菊池健―菅原昌 (住)黄川田―大谷 ▽二塁打=菅原昌也、田中和矢、菊池昭博(釜)、鈴木、吉田康(住)

 

 同大会は旧大会を衣替えした新規の公式大会。釜石のほか久慈クラブ、宮古倶楽部、赤崎野球クラブ、住田硬式野球クラブの5チームがトーナメント戦を展開した。釜石は1回戦で久慈に16―13と乱打戦を制し、準決勝は宮古に3―1で勝った。

 

 決勝の相手は、赤崎を10―8で下した住田。先攻の釜石は捕手菅原昌也の二塁打で先制、二回も1点を加えた。五、六回と1点ずつを挙げて押し気味の展開。七回、住田に2点を許し2点差に迫られたが、最終九回は打線がつながり、一挙3点を入れて大勢を決めた。菊池主将は「自分はムードメーカー。野球が好きで、明るいメンバーは勢いに乗っていいプレーを続けた」と評価する。

 

 今大会が初披露となる真紅の新しいユニホームでの栄冠だった。「米大リーグ・エンジェルスの大谷翔平選手を意識した。背ネームも、みんな気に入った」と菊池主将。

 

 釜石市の一般硬式野球は1970年代半ばまで釜石信金クラブ、新日鉄釜石、オール釜石、釜石エーワンなどが活躍したが、解散、休止が続いた。クラブ野球の釜石野球団が硬式野球の継続を熱望する若手の受け皿となった。

 

 チームは釜石市体育協会の小泉嘉明会長を部長に、コーチ、マネジャー兼任など24人。選手の年齢は19~50代で、大半は市内の中学校出身だが、大槌町、山田町や県外出身者もおり、チームに新風を注入する。

 

 運営はメンバーの会費に頼り、苦労は絶えない。監督の佐藤貴之さん(51)=釜石市役所=は「昨年秋の台風19号豪雨で平田公園野球場が使えなくなったが、遠野市の遠野クラブと練習させてもらい、ありがたかった。チームの存続、活躍は選手の熱意による。少年の育成にも強い意欲を持っている」と語る。

 

(復興釜石新聞 2020年7月18日発行 第895号より)

 

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看板づくりに取り組んだ子どもたち

鵜住居「いのちをつなぐ未来館」、開・閉館知らせる看板作り 施設をより身近に

看板づくりに取り組んだ子どもたち

看板づくりに取り組んだ子どもたち

 

 釜石市の「かまいしDMC」が指定管理者として運営する鵜住居町の伝承施設「いのちをつなぐ未来館」は、地元の子どもたちの協力を得て、開館・閉館を知らせる看板を製作している。身近な風景を表現し、分かりやすさを重視。夏休み前までに完成させる考えだ。

 

 未来館ではA3サイズの紙に印刷しラミネート加工したものを掲げて開館、閉館を示している。来館者から多く聞かれたのは「開いているのか閉まっているのか、分かりづらい」との声。施設の利用しやすさ向上のため、今回の看板づくりを企画した。

 

 ここに伝承施設はあるが、地域には東日本大震災を知らない子どもが増えている―。伝える活動の課題の一つと捉えているのは、未来館スタッフの川崎杏樹(あき)さん(24)。製作活動を通じ、施設を訪れるきっかけに、より身近に感じてもらいたいと、子どもたちの力を借りることにした。

 

 鵜住居地区で放課後子ども教室を開いている一般社団法人三陸ひとつなぎ自然学校(伊藤聡代表理事)の協力で、6月下旬に製作を始めた。3回目の活動は7月9日、鵜住居公民館川目分館で実施。鵜住居小児童4人が参加した。

 

 現在進行するのは「CLOSE(閉館)」を知らせる看板。青い海と空をテーマにした画を描き、砂浜は根浜海岸の砂や貝殻などを使って表現している。

 

 川崎心花(ここな)さん(2年)は「色を作ったり、貝殻を貼って楽しかった。かわいいのができた」と満足そうだった。

 

 釜石産のサクラなどを加工した板(縦86センチ、横42センチ、厚さ約5ミリ)を使用。釜石地方森林組合が提供した。

 

 今後、「OPEN(開館)」も製作。テーマは山や森で、緑や茶で色づけし、葉っぱや木の実などを使って自然の豊かさを表する。

 

 川崎さんは「開館中かそうでないか、文字だけでなく、色でも区別できるよう工夫してもらった。作った看板がどんな風に活用されるか、楽しみに来てもらえたら」と期待する。

 

 未来館では地域の大人たちにも製作協力を依頼。近くにある復興住宅入居者らが「何か手伝いたい」と望んでいることを知ったからで、鵜住居地区生活応援センターと連携し活動を計画している。

 

(復興釜石新聞 2020年7月18日発行 第895号より)

 

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出張窓口で申請などを行う市民ら=11日、マイヤ野田店

マイナンバー普及促進へ、交付申請出張窓口〜「今ならお得」マイナポイント申し込みも受け付け

出張窓口で申請などを行う市民ら=11日、マイヤ野田店

出張窓口で申請などを行う市民ら=11日、マイヤ野田店

 

 釜石市はマイナンバー(個人番号)カードの普及を促進しようと、各地で交付申請の出張窓口を設け、支援事業に力を入れている。3月に商業施設で実施し、約150人が訪れ申請。今月からスーパーなどにも窓口を開設する。11日は野田町のマイヤ野田店に出張。手続きの手助けと顔写真の無料撮影サービスが好評で、午前10時~午後2時の4時間に、雨にもかかわらず72人の市民が手続きした。市で予想していた通りの盛況ぶりで、背景には1日に始まった「マイナポイント」事業の受け付けがあるとみられる。

 

 マイナンバーカードは住所や氏名、個人番号などが記載され、顔写真とICチップが付いたプラスチック製のカード。身分証明書になり、住民票の写しなどの各種証明書がコンビニでも受け取れる。通常、カードの申請は、郵送やオンラインのいずれの方式でも顔写真を自ら用意する必要がある。

 

 出張窓口では、職員が専用の端末で顔写真を撮影する。時間帯によっては順番待ちができるほど。職員5人が親身に応じていた。手続きした人からは「買い物ついでに申請できて助かった」などと声が聞かれた。

 

 同カードを活用してポイントを付与する「マイナポイント」の利用予約・申し込みも同時に受け付けた。同事業は同カードを活用した国の消費活性化策。9月に始まる予定で、電子マネーなどキャッシュレス決済で入金(チャージ)したり、買い物したりすると、代金の25%(5千円分が上限)のポイントを受け取ることができる。

 

 同カード取得が前提で、ポイント付与の対象となる決済サービスを一つだけ選択できる。窓口では、利用に必要なIDの設定や、決済サービスの登録などの支援をする。

 

 窓口にはマイナンバーの通知カード、運転免許証や健康保険証といった本人確認書類、印鑑を持参する。カードは約1カ月後に市役所で入手できる。

 

 市の同カード交付率は6月1日現在14・7%。県平均(15%)、全国平均(16・8%)を下回っている。ただ、申請中を含めると6月末時点で19%超となっており、取得に関する問い合わせも増加傾向にあるという。

 

 市総務課の川﨑浩二課長は「来春から健康保険証としても使えるなど生活が便利になる。今ならお得になるメリットもあるので、ぜひ取得してほしい」と呼び掛ける。

 

 今月の残る出張窓口の日程と場所は次の通り。いずれも午前10時から。無料。

 

 ▽18日=マルイチサンパルク店(上中島町)・午後2時まで▽19日=マイヤ釜石店(鈴子町)・同▽25日=イオンタウン釜石2階イオンタウンホール(港町)・午後4時まで▽26日=鵜住居地区生活応援センター(鵜住居町)・午後2時まで

 

(復興釜石新聞 2020年7月18日発行 第895号より)

 

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世界遺産登録までの歩みを再確認できる展示コーナー

「橋野鉄鉱山」で特別展示、高炉の遺物公開〜世界遺産登録5周年を記念、8月17日まで

世界遺産登録までの歩みを再確認できる展示コーナー

世界遺産登録までの歩みを再確認できる展示コーナー

 

 釜石市橋野町の橋野鉄鉱山を含む「明治日本の産業革命遺産」(8県11市23資産)は、世界遺産登録から今年で5周年。これを記念し、同町青ノ木の橋野鉄鉱山インフォメーションセンターでは3日から、登録関連の資料や高炉跡から出土した遺物を公開する特別展示が始まった。8月17日まで行われる。

 
 会場には同鉄鉱山の操業から今日までの歩みを年表と写真で示したパネル、世界遺産推薦書、登録記念誌(市、ユネスコ発行)のほか、記念販売された貨幣セット、プルーフメダル、オリジナルフレーム切手を展示。世界遺産登録の経緯を改めて紹介している。

 

 遺物は、昨年の二番高炉周辺の発掘調査で出土したものを含め13種類を展示。高炉やフイゴの一部、生産された鉄を原料に作られた銭や角釘(くぎ)、鎹(かすがい)など同所の鉄産業を物語る出土品が並ぶ。

 

 「チキリ」と呼ばれる蝶(ちょう)形の鉄製金具は、高炉の石組み(花こう岩)がずれて崩れないよう、隣り合う石にへこみを施し、はめ込んだもの。二番、三番高炉では実際にはめ込まれた状態で残る部分もあり、今も見ることができる。高炉建設時に鉄製品が使われていることから、地域で先行していた〝たたら製鉄〟の産物との見方も有力。

 

 高炉の構築物としては他に、炉体内部などに据えられた耐火煉瓦(れんが)も。良質の粘土が取れる花巻市台温泉周辺で焼かれたものが高炉の材料になっているという。

 

 二股のかぎ形状の鉄製工具は、炉底にたまった不純物などをかき出すのに使われたと見られ、柄の装着部らしき穴も確認できる。銭竿(ぜにざお)は銭の鋳造時に、溶かした鉄を鋳型に流す湯道が冷えて固まった部分。展示では銭竿と銭を並べ、鋳造の仕組みを説明している。

 

 「明治日本の産業革命遺産 製鉄・製鋼、造船、石炭産業」は、日本が幕末から明治期にかけ、非西洋地域で初めて重工業分野の急速な近代化を成し遂げた歴史的価値が認められたもので、2015年7月の世界遺産委員会で世界文化遺産への登録が決定。橋野鉄鉱山は、「近代製鉄の父」と呼ばれる大島高任が築いた洋式高炉跡(現存最古)、採掘場跡、運搬炉跡が残る場所で、同構成資産の一つに位置づけられている。

 

 登録から5年を迎え、市世界遺産課では「台風被害などもあったが、見学者数は大きく落ち込むことなく推移してきた。今後も発掘調査などで詳細を解明しながら、遺跡の保存や見学者誘致に努めていきたい」と話す。

 

(復興釜石新聞 2020年7月18日発行 第895号より)

 

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ラベンダー観賞会

ラベンダー観賞会

ラベンダー観賞会

 

橋野鉄鉱山ユネスコ世界遺産登録5周年記念事業「ラベンダー観賞会」

橋野町振興協議会が育てたグロッソラベンダーが見頃を迎えます。橋野町振興協議会と栗橋地区まちづくり会議の共催による「ラベンダー観賞会」を開催します。

 

日時

2020年7月23日(木・祝)〜26日(日)
10時〜15時

場所

橋野鉄鉱山ラベンダー園(旧青ノ木スケート場)

内容

グロッソラベンダーを自由に観賞してください。
一束300円での販売と刈り取り体験も行います。
※時間外でも観賞できます

問い合わせ

橋野町振興協議会 TEL 090-4639-3225

 

橋野町振興協議会

橋野町振興協議会

問い合わせ:TEL 090-4639-3225 / FAX 0193-57-2212 / 〒026-0041 岩手県釜石市橋野町34-13-12

根浜あおぞらビーチパーク

根浜あおぞらビーチパーク

根浜あおぞらビーチパーク

 

根浜あおぞらビーチパーク フライヤー(PDF/1.7MB)

日時

令和2年7月23日(祝・海の日)〜7月26日(日) 10:00−15:00

場所

根浜緑地公園

主催

根浜あおぞらパーク実行委員会(根浜あおぞらビーチパーク事務局:(一社)根浜MIND)

構成団体

(一社)三陸ひとつなぎ自然学校
(株)かまいしDMC
(一社)根浜MIND
釜石まちづくり(株)
NPOおはこざき市民会議
自然あそび広場にここ
さんりくBLUE ADVENTURE

協力団体

鵜住居地域会議 根浜親交会
釜石ライフセービングクラブ
釜石はまゆりトライアスロン協会
釜石水泳協会 釜石ヨットクラブ
BeachAcademy釜石 三陸シーカヤックMESA
AtlanticPacific (株)キヌガワ 宝来館

共催

釜石オープン・フィールド・ミュージアム実行委員会

イベントページ

https://www.nebama.net/aozora-beach-park

注意事項

・小雨決行、荒天の場合は中止となります。(中止の場合、当日朝7時半にLINEおよびSNS・WEBサイトにてご案内を致します。)
・ケガを防止するためマリンシューズもしくは濡れてもいい靴等(ビーチサンダル不可)を必ずお持ちください。
・ウェットスーツやライフジャケットをお持ちの方はご自身のものを着用いただくようご協力をお願いします。
・バスタオル、着替え、水分等は各自ご準備ください。
・温水シャワーはレストハウスがご利用いただけます。(有料、数に限りがあります)
・プログラムは定員に限りがあります。お時間に余裕を持ってお越しください。
・ゴミは各自お持ち帰りをお願いします。
・お車でお越しの方はレストハウス前の駐車場をご利用ください。
・新型コロナウィルス感染拡大等の状況によっては開催中止の場合があります。

コロナ対策

・3密を避けるため、参加者の人数制限を行います。(50名程度)
・受付時にひとりひとり健康チェック表の記入をお願いしています。
・定期的に設備等の消毒を行います。
・参加者、スタッフへの手洗い消毒の促しを徹底します。
・スタッフによる送迎は、「3密」回避の観点から原則行いません。
・感染症予防について子どもにも分かりやすく伝え、自分自身の身を守る力をつけてもらいます。
・スタッフ全員で安心安全の場を保ちます。

参加条件

・申し込みは、前日正午までにお願いします。
※当日の参加申し込みは直接ご連絡ください。(空きがあれば受付します)
・発熱(37.5度以上)、風邪などの症状がある場合は参加できません。
・対象は、岩手県内在住の小学生〜高校生、未就学児やご家族になります。
・受付時に1人1枚「健康チェック表」の記入をお願いします。
 ①名前
 ②居住地 (新型ウイルス感染拡大防止のため入場を制限しています)
 ③検温は行ったか
 ④風邪の症状(のどの痛み、咳、発熱)はないか
 ⑤自身や同居の家族が過去2週間以内に東北以外や海外での滞在歴がないか
 ⑥自身や同居の家族が新型コロナウイルス感染者や、その疑いがある方と2週間以内に濃厚接触した可能性がないか
 ⑦「3密を避ける」「咳エチケット」「頻繁な手洗いや消毒」など感染症対策を行うことに同意するか

プログラム

■葦舟(23日のみ)
参加費:無料
時間:15分
①13:00 ②13:30 ③14:00
定員:4名
実施団体:宝来館
 
■スタンドアップパドルボード
参加費:1,000円
時間:約60分
①10:00〜 ②11:30〜 ③13:30〜
定員:5名
実施団体:さんりくBLUE ADVENTURE
 
■シュノーケリング
参加費:1,000円
時間:約80分
①10:45〜 ②13:00〜
定員:10名
実施団体:Beach Academy 釜石/三陸ひとつなぎ自然学校
 
■シーカヤック
参加費:1,000円
時間:約60分
 ①10:10〜 ②11:40〜 ③13:40〜
定員:6名
実施団体:さんりくBLUE ADVENTURE
 
■心肺蘇生法体験
参加費:無料
時間:随時
定員:5名
実施団体:釜石ライフセービングクラブ”
 
■水上バイク体験
参加費:無料
時間:随時
定員:2名
実施団体:釜石ライフセービングクラブ
 
■漁船クルージング体験
参加費:1,000円
時間:約45分
 ①13:30〜14:30
定員:10名
実施団体:NPOおはこざき市民会議
 
■海の安全を守るアカクンとイルパンのお部屋
参加費:無料
時間:随時
定員:5名
実施団体:AtlanticPacific

問い合わせ

(一社)根浜MIND
MAIL:nebamamind@gmail.com TEL:0193-28-2526(宝来館内)
HP:https://www.nebama.net/

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

吉川拓翔ピアノ・リサイタル~ソナタとオペラの名曲から~

吉川拓翔ピアノ・リサイタル~ソナタとオペラの名曲から~

吉川拓翔ピアノ・リサイタル~ソナタとオペラの名曲から~

 

釜石出身ピアニスト、吉川拓翔さんが満を持して地元でリサイタルを開催します。ソナタとオペラの名曲の数々をお楽しみください。
新型コロナウイルス感染拡大の予防のため、客席数を約半分に制限して実施いたします。【設定座席 420席】
なお、新型コロナウイルス感染拡大が確認される場合は、延期や中止となる場合がごさいます。予めご了承ください。

 

吉川拓翔ピアノ・リサイタル~ソナタとオペラの名曲から~

 

日時

2020年8月10日(月)14:00〜16:00予定(開場13:30)

会場

釜石市民ホールTETTO ホールA

プログラム

ベートーヴェン:ピアノソナタ第14番 作品27-2「月光」
ほか
※プログラムは変更となる場合がございます。予めご了承ください。

出演

吉川 拓翔(よしかわ たくと) ピアノ
岩手県釜石市出身。
岩手県立釜石高等学校を経て桐朋学園大学音楽学部ピアノ専攻を卒業。
これまでに大久保恵理子、松井利佳子、岡本美智子の各氏に師事。
現在プラハ音楽院(チェコ)に在学しMilan Langer氏に師事。

料金

全席自由
一般:1,500円 高校生以下:500円 当日各200円増
※未就学児入場不可
※前売券が完売の場合、当日券の販売はありません。
 
【割引】各20%引き
友の会:会員証提示で2枚まで割引
シルバー:65歳以上証明書提示で一般チケット1枚まで割引
まとめ買い:10枚以上同時購入で割引
各割引チケットはTETTOのみ取り扱い

プレイガイド

【釜石】釜石市民ホール、東山堂釜石事業センター、イオンスーパーセンター釜石店
【大槌】シーサイドタウンマスト
【遠野】とぴあ
【大船渡】サン・リア、リアスホール
【盛岡】岩手県民会館、カワトク
【北上】さくらホール
【Web】Confetti(カンフェティ)
Web販売期間:7/11(土) 9:00~8/6(木)23:59|会員登録が必要です|ご予約後、セブン-イレブン店頭にてチケットをお受け取りください|クレジットカード決済を選択された場合、チケット受け取りはお申込みより4日後からとなります|お支払いは、Webからお申込の際にクレジットカード決済、またはチケット受け取り時にセブン-イレブン店頭でお支払いの、どちらかをお選びいただけます|以下リンクをクリックすると販売サイトに移動します。
購入サイトに移動します

お問い合わせ

釜石市民ホールTETTO
TEL:0193-22-2266
mail:info@tetto-kamaishi.jp

備考

【駐車場について】
当ホールには、専用駐車場がございません。車でご来場の際は、市営大町駐車場など近隣の有料駐車場をご利用くださいますようお願いいたします。
 
【大町駐車場割引券サービス】
公演当日、ホール総合案内にチケットと大町駐車場券を提示いただくと、駐車1時間サービス券を2枚進呈いたします。ぜひご利用ください。
 
【親子鑑賞室について】
客席での鑑賞が難しいお子様連れの方に、多目的鑑賞室のご利用ができます。
〔定員〕約4~5名(先着順)
ご利用を希望される方はホールまでお問い合わせください。
注)客席後方3階から見下ろす形になります。予めご了承ください。

主催等

【主催】釜石市民ホールTETTO
【共催】釜石市
【後援】釜石市教育委員会、岩手日報社、IBC岩手放送、テレビ岩手、めんこいテレビ、岩手朝日テレビ、釜石新聞社
 

釜石市民ホール TETTO

釜石市民ホール TETTO

問い合わせ: TEL 0193-22-2266 / FAX 0193-22-3809 / 公式サイト
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-9

新型コロナウイルス感染症の予防動画「おうちじかん」をPRする連合岩手とさんつな関係者

感染予防 動画で学ぶ、連合釜石・さんつな〜自然生かす遊びも紹介

新型コロナウイルス感染症の予防動画「おうちじかん」をPRする連合岩手とさんつな関係者

新型コロナウイルス感染症の予防動画「おうちじかん」をPRする連合岩手とさんつな関係者

 

 連合岩手釜石・遠野地域協議会(事務局・釜石市野田町、菊池喜彦議長)と、市内を拠点に活動する一般社団法人「三陸ひとつなぎ自然学校(さんつな)」(伊藤聡代表理事)は、新型コロナウイルス感染症の予防動画「おうちじかん」を制作した。感染症の影響が残り、自宅で過ごすことが多くなる中、家族との「おうち時間」を充実させる工夫を提案。予防対策のほか、身近な自然を生かした遊びや簡単にできる工作も紹介している。

 

 「おうちじかん」は3部構成となっている。「たのしく感染予防しよう編」(約12分)はマスクの着け方などをクイズ形式で出題。汚れを絵の具で表現し、正しい手洗いの方法も分かりやすく解説・実践した。

 

 「おうちあそび編」(約17分)は家庭にあるティッシュペーパーや紙コップ、水性ペン、塩などを使った工作を紹介。「近所あそび編」(約15分)ではタンポポの茎を使った笛、さまざまな形の葉を使ったアート作品づくりなど身の回りの自然を楽しむ遊びのアイデアを提供している。

 

 同協議会が新型コロナ感染症予防・拡大阻止に向けた活動の推進と地域づくり団体との連携強化を目的に企画、制作統括を担った。さんつなが構成、撮影、編集を担当。釜石市や田野畑村を拠点に活動する「自然あそび広場にここ」(深澤鮎美代表)が協力した。

 

 さんつなの柏﨑未来理事(35)は「家族で楽しく感染予防を学び、遊んでもらうイメージで作った」とアピールする。外出など自粛傾向が緩和されたが、今は身近なものに目を向ける時期だと強調。「身の回りには遊びの要素がいろいろあり、工夫次第で思いがけない楽しさの発見につながる。視点を変え、地元を見るきっかけにしてもらえれば」と期待する。

 

 動画を収めたDVDを100枚制作し、一部を同協議会の関係組織に配布。さんつなのアカウントで動画投稿サイト「You Tube(ユーチューブ)」でも公開している。

 

 DVDの問い合わせは伊藤代表理事(電話090・1065・9976)へ。

 

(復興釜石新聞 2020年7月11日発行 第894号より)

 
 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3