マイナンバー普及促進へ、交付申請出張窓口〜「今ならお得」マイナポイント申し込みも受け付け
出張窓口で申請などを行う市民ら=11日、マイヤ野田店
釜石市はマイナンバー(個人番号)カードの普及を促進しようと、各地で交付申請の出張窓口を設け、支援事業に力を入れている。3月に商業施設で実施し、約150人が訪れ申請。今月からスーパーなどにも窓口を開設する。11日は野田町のマイヤ野田店に出張。手続きの手助けと顔写真の無料撮影サービスが好評で、午前10時~午後2時の4時間に、雨にもかかわらず72人の市民が手続きした。市で予想していた通りの盛況ぶりで、背景には1日に始まった「マイナポイント」事業の受け付けがあるとみられる。
マイナンバーカードは住所や氏名、個人番号などが記載され、顔写真とICチップが付いたプラスチック製のカード。身分証明書になり、住民票の写しなどの各種証明書がコンビニでも受け取れる。通常、カードの申請は、郵送やオンラインのいずれの方式でも顔写真を自ら用意する必要がある。
出張窓口では、職員が専用の端末で顔写真を撮影する。時間帯によっては順番待ちができるほど。職員5人が親身に応じていた。手続きした人からは「買い物ついでに申請できて助かった」などと声が聞かれた。
同カードを活用してポイントを付与する「マイナポイント」の利用予約・申し込みも同時に受け付けた。同事業は同カードを活用した国の消費活性化策。9月に始まる予定で、電子マネーなどキャッシュレス決済で入金(チャージ)したり、買い物したりすると、代金の25%(5千円分が上限)のポイントを受け取ることができる。
同カード取得が前提で、ポイント付与の対象となる決済サービスを一つだけ選択できる。窓口では、利用に必要なIDの設定や、決済サービスの登録などの支援をする。
窓口にはマイナンバーの通知カード、運転免許証や健康保険証といった本人確認書類、印鑑を持参する。カードは約1カ月後に市役所で入手できる。
市の同カード交付率は6月1日現在14・7%。県平均(15%)、全国平均(16・8%)を下回っている。ただ、申請中を含めると6月末時点で19%超となっており、取得に関する問い合わせも増加傾向にあるという。
市総務課の川﨑浩二課長は「来春から健康保険証としても使えるなど生活が便利になる。今ならお得になるメリットもあるので、ぜひ取得してほしい」と呼び掛ける。
今月の残る出張窓口の日程と場所は次の通り。いずれも午前10時から。無料。
▽18日=マルイチサンパルク店(上中島町)・午後2時まで▽19日=マイヤ釜石店(鈴子町)・同▽25日=イオンタウン釜石2階イオンタウンホール(港町)・午後4時まで▽26日=鵜住居地区生活応援センター(鵜住居町)・午後2時まで
(復興釜石新聞 2020年7月18日発行 第895号より)
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