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周辺のヤマザクラも満開。写真左の八重桜並木はつぼみ状態=27日

山里も春らんまん! 世界遺産「橋野鉄鉱山」石割桜、周辺の山桜と“満開”競演

世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡内に自生する“石割桜”=27日午前撮影

世界遺産「橋野鉄鉱山」高炉場跡内に自生する“石割桜”=27日午前撮影

 
 釜石市の北西部、山あいの橋野町青ノ木地区は今がまさに桜の季節。世界遺産「橋野鉄鉱山」の高炉場跡にひっそりとたたずむ“石割桜”は今年も枝いっぱいに花を咲かせ、圧巻の光景を広げる。遺跡に向かう道路沿いや周辺の山々に点在する桜も満開を迎え、山里ならではの絶景を生み出している。
 
 三番高炉の東側、山神社の拝殿跡付近に自生する石割桜は、長さ約5・5メートル、高さ約1・5メートルの三角状の花崗(かこう)岩に根を張る3本のヤマザクラ。樹高は約15メートル、樹齢約90年と推定される。開花時期は例年5月初旬だが、昨年に続き今年も開花が早まり、24日ごろから咲き始めた。20度前後の高めの気温が続いたことも影響してか一気に満開となった。
 
青空に映える石割桜=三浦勉さん25日午後撮影

青空に映える石割桜=三浦勉さん25日午後撮影

 
 岩の間から生えた明らかな理由は分かっていないが、地元出身の釜石観光ガイド会員、三浦勉さん(70)は「高炉の石組みに使おうと割った岩の割れ目に種が入り込み、成長したのではないか」と推測。近くでは、ノミを入れた跡が残る花崗岩も見つかっている。

 
 花崗岩の間を伸びる根。近くで見ると根元部分の大きさを実感

花崗岩の間を伸びる根。近くで見ると根元部分の大きさを実感

 
ボリューム満点のピンク色の花が美しい枝上部

ボリューム満点のピンク色の花が美しい枝上部

 
根元部分のコケの上には風で散った花も。花弁の形状がよく分かる

根元部分のコケの上には風で散った花も。花弁の形状がよく分かる

 
 桜の根は岩を抱え込むように伸び、生命力の強さを感じさせる。岩の表面は厚めのコケが覆う。「コケが水や養分を蓄え、根に供給しているのではないか。山の自然環境が桜にいい影響を及ぼし、ここまで大きく育ってきたのだろう」と三浦さん。橋野の石割桜は市民でも知らない人が多く、「ぜひ見てほしい」と話す。
 
周辺のヤマザクラも満開。写真左の八重桜並木はつぼみ状態=27日

周辺のヤマザクラも満開。写真左の八重桜並木はつぼみ状態=27日

 
 石割桜とともに目を引くのが、周辺のヤマザクラ。遺跡までの道路沿い、芽吹きが進む山の緑に彩りを添え、美しい景観をつくる。同所ではこの後、5月中旬にかけて八重桜が開花する。橋野町振興協議会などが毎年開催してきた「八重桜まつり」は、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、例年規模のイベントは行わないが、14、15の両日、出前産直の出店を予定する。

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

「道の駅釜石仙人峠」開設7周年 釜石の情報発信拠点 来店者に感謝のおもてなし

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

オープン7周年を迎えた「道の駅釜石仙人峠」

 
 釜石市甲子町の「道の駅釜石仙人峠」は2015年4月21日のオープンから7周年を迎えた。24日、これまでの利用に感謝し、さらに集客を高めようと7周年創業祭が開かれ、くじ引きや郷土芸能の披露などで訪れた人たちをもてなした。
 
 食堂では釜石ラーメンやご当地ソフトクリームの値引き、土産物コーナーでは500円以上の購入で1回くじ引きができるサービスを実施。釜石の特産品や紅白餅が当たるくじ引きは最高5千円の商品もあり、買い物客らを楽しませた。希望者へ「開駅7周年記念切符」のプレゼントもあった。
 
大人気のソフトクリームは100円引きで販売

大人気のソフトクリームは100円引きで販売

 
釜石の特産品などを買い求める人たちが訪れた

釜石の特産品などを買い求める人たちが訪れた

 
くじ引きで当たった商品を贈呈。うれしいプレゼントに笑顔を広げる来店客(左)

くじ引きで当たった商品を贈呈。うれしいプレゼントに笑顔を広げる来店客(左) 

 
 施設入り口では、釜石東部漁協の協力でホタテの浜焼き販売、今年1月に釜石市と包括連携協定を結んだ明治安田生命保険による血管年齢などの健康チェックコーナー、キッチンカーの出店があり、創業祭を盛り上げた。午前には尾崎町虎舞(尾崎青友会)の演舞、同市鵜住居町出身の民謡歌手・佐野よりこさん(釜石観光物産親善大使)の歌の披露もあり、祝いムードを高めた。
 
ホタテの浜焼きコーナーで焼き上がりを待つ客ら

ホタテの浜焼きコーナーで焼き上がりを待つ客ら

 
尾崎町虎舞が威勢よく舞を披露。釜石の祝い事には欠かせない伝統芸能

尾崎町虎舞が威勢よく舞を披露。釜石の祝い事には欠かせない伝統芸能

 
釜石観光物産親善大使を務める佐野よりこさん。郷土の民謡3曲を歌った

釜石観光物産親善大使を務める佐野よりこさん。郷土の民謡3曲を歌った

 
 甲子町の萬如子(ゆきこ)さん(35)は一家5人で来店。同店のソフトクリームが大好きという長男大澄(はると)君(7)らにせがまれ、さっそく“アイスタイム”。「日頃からお土産や地場の野菜を買いに来る。この施設ができてから車の流れが増え、甲子にもにぎわいが生まれている」と笑顔を見せた。
 
 宮古市の土屋俊正さん(69)は夫婦で来店。くじ引きで中村家の人気商品「三陸海宝漬」を見事ゲットし、思わぬ幸運に大喜び。「仕事やドライブでここを通る時は、よく利用する。今日は久しぶりのイベントで楽しめた。道の駅はなくてはならない施設」と実感を込めた。
 
7周年創業祭のイベントを楽しむ来訪者

7周年創業祭のイベントを楽しむ来訪者

 
 同施設は釜石市内初の道の駅として、国道283号と釜石自動車道釜石仙人峠インターチェンジとの交差点そばに市が整備。指定管理者の釜石振興開発(新里進社長)が運営する。物販と飲食の販売棟、トイレ棟があり、約40台収容の駐車場を備える。同市の特産品が一堂にそろい、秋には市内外から引き合いの高い「甲子柿」の販売に行列ができるなど、地元の味の発信拠点となっている。
 
 オープンした15年は「橋野鉄鉱山」の世界遺産登録、ラグビーワールドカップ(W杯)開催地決定も重なり、同市への来訪者が急増。西の玄関口に位置する同施設は、食や観光の情報発信基地として大きな役割を果たしてきた。ここ2、3年は新型コロナウイルスの影響で客足は低迷するが、利用客のニーズに対応しながら回復を模索する。
 
7周年のあいさつをする菊池利教駅長(手前)

7周年のあいさつをする菊池利教駅長(手前)

 
 7周年のセレモニーで野田武則市長は市内外からの利用に感謝の気持ちを表し、「さらに多くの利用客に喜んでいただけるよう、次のステップに向かう足掛かりにしたい」と節目の機を捉えた。同駅の菊池利教駅長(69)は「高速道路網の完成で、ここも通過点になるのではとの懸念もあったが、道路上の案内標識を見てインターを降り、立ち寄ってくれる人もいる。県内外に釜石を発信するのは私どもの役目。釜石の味と心でしっかりおもてなしをしたい」と愛される店づくりへ決意を示した。

img3594「SL銀河」今季の運行スタート=9日、釜石駅

2023年春、運行終了の「SL銀河」今季の運行開始 5月4日は釜石駅で車内公開

「SL銀河」今季の運行スタート=9日、釜石駅

「SL銀河」今季の運行スタート=9日、釜石駅

 
 JR釜石線(花巻―釜石間、90・2キロ)を走る蒸気機関車「SL銀河」が9日、9年目の運行を開始した。今季は初冬までの運行を予定。客車の老朽化に伴い、来春で運行を終了することになっている人気の列車が、鉄道ファンや沿線住民の熱い思いを乗せ、今季も力強い走りを見せる。新型コロナウイルス禍でしばらく開催を見合わせていた釜石駅での車内公開イベントは、大型連休中の5月4日に行われる。
 
 運行初日の9日は、午前10時36分に花巻駅を出発。停車駅では各地の郷土芸能や自治体のマスコットキャラクターがおもてなしをし、沿線では住民らが通過する列車に旗や手を振って歓迎した。
 
 午後3時10分の釜石駅到着を前に、ホームには観光関係者や地元住民らが集まり、お出迎えの準備。大漁旗、横断幕などを手に列車が入って来るのを待った。恒例の郷土芸能「虎舞」による歓迎は、鵜住居虎舞(鵜住居青年会)が担当。にぎやかなお囃子(はやし)で到着を盛り上げ、降り立った乗客に舞を披露した。
 
SLを出迎える鵜住居虎舞。今年もシーズン中、市内の虎舞団体が交替でおもてなしに協力

SLを出迎える鵜住居虎舞。今年もシーズン中、市内の虎舞団体が交替でおもてなしに協力

 
釜石駅に降り立った乗客は多彩な歓迎を受けた

釜石駅に降り立った乗客は多彩な歓迎を受けた

 
 翌10日にリーグワンのホーム戦を控えた地元ラグビーチーム「釜石シーウェイブス(SW)RFC」からは、選手の杣澤誠さん(27)、長田将大さん(23)、畠山克己さん(25)とチームスタッフが出向き、乗客を歓迎。記念撮影に応じるなど交流を図った。釜石観光物産協会は地元産の塩蔵ワカメと観光パンフレットを配り、釜石の魅力をアピールした。
 
運行初日、SLの釜石駅到着に駆け付けた釜石SWの選手とスタッフ

運行初日、SLの釜石駅到着に駆け付けた釜石SWの選手とスタッフ

 
 釜石駅に隣接する「ホテルフォルクローロ三陸釜石」で働きながら、SWでプレーする杣澤さんは入団3年目。SLのお出迎えも何回か経験してきた。「SLをきっかけに釜石に来てくれる人も多いと思う。(運行日に)ホテルの宿泊客が増えると、それだけ誘客に貢献していると実感する」。来春の運行終了に、「継続して乗っている人は寂しいだろう。終了までに存分に楽しんでもらえたら」と話した。
 
乗客と記念撮影し、旅の思い出作りに協力

乗客と記念撮影し、旅の思い出作りに協力

 
 東京都の会社員石川香里さん(39)は、夫経一さん(47)と乗車。先月の地震の影響で東北新幹線が一部不通のため、花巻まで車を走らせてきた。念願の初乗車に「宮沢賢治の世界観が表れていて、アンティーク調の車内も雰囲気が良かった」と大喜び。SLは蒸気や音、石炭で力強く走る姿に魅力を感じるという。仕事の関係で、この日はすぐに花巻まで戻ったが、「今度は釜石観光をゆっくり楽しみたい」と願った。
 
 SL銀河は土日祝日を中心に運行。今のところ9月までの運行日程が公表されている。乗車には乗車券と指定席券が必要で、指定席券は乗車日の1カ月前の午前10時から発売する。

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樹齢400年以上「上栗林のサクラ」今年も見事な花姿に 19日までライトアップ

12日からライトアップされている「上栗林のサクラ」=市指定文化財

12日からライトアップされている「上栗林のサクラ」=市指定文化財

 
 釜石市指定文化財(天然記念物)の巨木、栗林町の「上栗林のサクラ」が開花し、今年も圧巻の花姿で訪れる見物客を楽しませている。地元町内会「上栗林振興会」(三浦栄太郎会長)が行う夜のライトアップは10年目を迎え、市内外のファンが足を運ぶ。ライトアップは19日までを予定。点灯は午後6時半から午後9時半まで。
 
 市内最大とされる一本桜はエドヒガン種で、上栗林集会所に隣接する私有地に自生。地元では「種蒔(たねまき)桜」と呼ばれ、開花は農事の目安にされてきた。樹齢400年以上と推定され、2006年の市の調査では胸高幹周りが約4・9メートル。07年に市の文化財に指定された。古木ながら樹勢は衰えず、幹や枝は今も成長を続け、花のボリュームも変わらない。
 
 今年の開花時期は例年並み。4月としては異例の真夏日(同市の最高気温は30・3度)を記録した11日に開花すると一気に咲き進み、13日の時点で7分咲き。ライトアップ2日目の同日は、夕方から急な雨に見舞われたものの、家族連れなどが次々に訪れ、美しい光景を写真に収めた。

 
夜空に浮かび上がる花姿はライトアップならではの美しさ

夜空に浮かび上がる花姿はライトアップならではの美しさ

 
枝いっぱいに花をつけ、ボリューム満点!

枝いっぱいに花をつけ、ボリューム満点!

 
シダレザクラのように枝先が垂れた部分も

シダレザクラのように枝先が垂れた部分も

 
 毎年足を運ぶという鵜住居町の30代女性は、仕事終わりに直行。「雨だから迷ったが、自宅を通り過ぎて来てしまいました」と笑い、「やっぱり夜、見るのが最高。ちょっと車を走らせれば、こんな素晴らしい木がある。見る角度によって趣が違うのも魅力」と声を弾ませた。

 

 箱崎町の前川亜希さん(釜石高2年)は両親と来訪。「見に来るのは今年で3年目。1年に1回しか見られない姿なので貴重。大きいし、きれいだし本当に素晴らしい」と感激。「生命力を感じる」と話す父とうなずき合い、「まだ知らない人もいると思う。多くの人に見てほしい」と願った。

 
上栗林集会所(左側の建物)の広場から臨むサクラ

上栗林集会所(左側の建物)の広場から臨むサクラ

 
2色の照明が花の美しさを引き立たせる。

2色の照明が花の美しさを引き立たせる

 
 13年から始めたライトアップ。同振興会は花の色が美しく見えるよう光源の種類や数、角度など試行錯誤を重ね、16年ごろから現在の2色のLED照明によるスタイルを確立した。開始当初は、沿線の県道釜石遠野線を他県から来た震災復興工事従事者らが行き交い、仕事帰りに見に来る人たちも多数。交通整理をするほどのにぎわいを見せた。工事の終了、高速道路網の整備で同県道の通行車両が減ったこともあり、見物客は少なくはなったが、市民を中心に根強いファンが今も足しげく通う。

 

 「市の文化財とはいえ、あまり知られていなかった。ライトアップを始めてから市民の皆さんにも覚えてもらい、毎年期待の声をいただく。この桜もきっと喜んでいるだろう」と三浦会長(71)。日の目を見た“上栗林のシンボル”に誇りと愛着を新たにし、後世に引き継いでいくことを誓った。

 
桜の保全に意を強くする上栗林振興会の三浦栄太郎会長(左)と川崎悦三郎さん

桜の保全に意を強くする上栗林振興会の三浦栄太郎会長(左)と川崎悦三郎さん

 

栗林町砂子畑「明神かつら」入り口の桜 16日、地域交流会でライトアップ

 
ライトアップされる栗林町砂子畑、藤原信孝さん所有地のソメイヨシノ

ライトアップされる栗林町砂子畑、藤原信孝さん所有地のソメイヨシノ

 
 桜の宝庫・栗林町では、砂子畑地区の市指定文化財「明神かつら」の入り口にあるソメイヨシノも本日16日夜、1日限定でライトアップされる。地元町内会「砂子畑共正会」(栗澤陽一会長)が、2年ぶりに開催する地域交流会の一環で初めて企画。どんな夜桜風景が見られるか、住民も心待ちにする。

 

 ライトアップされるのは、同町19地割、藤原信孝さん(73)の所有地にあるソメイヨシノ。1985年ごろに藤原さんの弟啓二さん(故人)が植えたもので、根本から7本に分かれて幹を伸ばす姿が特徴的。背後の藤原さん宅の庭には、「ハナモモ」の木と皇后雅子さまのご成婚を記念して「プリンセス雅(みやび)」と名付けられ、現在は「雅桜」と呼ばれる品種の木があり、白から濃桃色の3色の花が競演する。

 
県道釜石遠野線から見た藤原さん方のサクラとハナモモ(中央)の木

県道釜石遠野線から見た藤原さん方のサクラとハナモモ(中央)の木

 
 藤原さんは「鵜住居川をはさんだ対岸からの景色もいい。(ライトアップで)どんな光景が広がるか楽しみ」と期待する。ライトアップは日没から午後9時までを予定。地元の鹿踊り、神楽、虎舞の3団体もお囃子(はやし)で盛り上げる。

11日、異例の暑さで満開になった桜も=釜石市野田町、野田中央公園

最高気温30・3度 真夏日の釜石 暑さで各地の「桜」一気に開花

11日、異例の暑さで満開になった桜も=釜石市野田町、野田中央公園

11日、異例の暑さで満開になった桜も=釜石市野田町、野田中央公園

 
 11日、県内は太平洋側から張り出した高気圧の影響で、気温がぐんぐん上がり、沿岸部で今年全国初となる30度以上の真夏日を記録した。釜石市の最高気温は3番目に高い30・3度。春を通り越した夏の暑さで、足踏みしていた市内の桜は一気に開花した。早咲きの品種が満開になった場所もあり、異例の春到来となった。

 

 エドヒガン、ソメイヨシノ、シダレザクラの大木が連なる甲子町松倉の甲子川沿いの市道。10日前はつぼみが固く閉じた状態だったが、11日は満開に近い姿となった木もあり、ピンク色の花が春らんまんの光景を広げた。この後、全ての種類が咲きそろうと、見事な桜ロードが人々の目を楽しませる。

 
甲子町松倉、甲子川沿いの桜並木=11日

甲子町松倉、甲子川沿いの桜並木=11日

 
 野田町1丁目の野田中央公園の桜は、住宅地側のヤマザクラが満開に。枝いっぱいにたくさんの花をつけ、ボリューム満点。青空とのコントラストも美しく、地元住民や道行くドライバーの視線を集めている。

 
野田町1丁目、野田中央公園住宅地側のヤマザクラは満開

野田町1丁目、野田中央公園住宅地側のヤマザクラは満開

 
 小川町と桜木町の間を流れる小川川下流域の桜並木は、枝先が川面に垂れるソメイヨシノが美しい人気の花見スポット。11日はほとんどの木が咲き始めの状態だったが、気温の高い日が続けば、一気に咲き出すと見られる。

 
小川川下流域の桜並木は咲き始め=11日午後

小川川下流域の桜並木は咲き始め=11日午後

 
 大渡町の大渡橋のたもと・橋詰広場に立つ一本桜は、橋上市場があったころの名残を伝える自然遺産。11年前の東日本大震災で津波に襲われたが、樹勢は衰えず、今も力強く花開く。甲子川をはさんだ対岸には三陸鉄道の線路沿いに連なる桜並木もあり、トリコロールカラーの列車を背景に両岸の桜を写真に収めることもできる。11日時点では6~7分咲きで、満開も近い。

 
大渡町、橋詰広場の津波に耐えた一本桜。趣のある樹形が目を引く

大渡町、橋詰広場の津波に耐えた一本桜。趣のある樹形が目を引く

 
今年も津波被害の影響を感じさせない見事な花をつけた

今年も津波被害の影響を感じさせない見事な花をつけた

 
 中心市街地を一望できる大町の高台、薬師公園の桜は、頂上広場に向かう遊歩道でシダレヒガンザクラなど2種が満開。濃いピンク色の花と赤いツバキの花がコラボし、豊かな色彩風景を楽しめる。頂上広場のソメイヨシノは咲き始めたばかり。園内では17日までちょうちんの夜間点灯(日没~午後9時まで)が行われていて、夜桜も愛(め)でることができる。

 
大町、薬師公園頂上広場から見下ろす遊歩道の桜

大町、薬師公園頂上広場から見下ろす遊歩道の桜

 
赤とピンクの競演!青空に映える花々が美しい

赤とピンクの競演!青空に映える花々が美しい

 
 天気予報によると、県沿岸部は16日まで曇りや雨の予報で、最高気温も10度前後で推移する見込み。次の花見日和は17日以降になりそう。

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かまいし春まつり・SL銀河一般公開

かまいし春まつり・SL銀河一般公開
 
5月4日(水)と5月5日(木)に鈴子町の駅前広場周辺でイベントを開催します。
また、5月4日(水)にはSL銀河も一般公開されるほか他の施設でもイベントが開催されます
ゴールデンウィーク期間中、ぜひお立ち寄りください。
※新型コロナウイルスの感染状況により、内容を変更する場合があります。
 

日時

春まつり
5月4日(水)、5月5日(木) 10時~15時
 
SL銀河公開
5月4日(水) 13時~14時

場所

春まつり
釜石市鈴子駅前広場(鈴子町) サン・フィッシュ釜石(鈴子町)
 
SL銀河公開
JR釜石駅1番線ホーム

主な内容

春まつり

  • ステージイベント(10時~15時)
  • 特産品販売(旬の食材を使ったお弁当や水産加工品の販売のほかケーキやたい焼き、お好み焼きなどのキッチンカーも出店します)
  • ホタテ稚貝汁のお振舞い(①11時~限定100杯 ②13時~限定100杯)
  • サン・フィッシュ釜石内の店舗でお好みの食材とご飯を買ってその場で「のっけ丼」のほか海鮮焼きコーナーでは魚介類を購入してそのまま楽しめます。(焼き器貸出し:500円)

 
SL銀河公開

  • SL銀河の車掌制服を着用した社員との写真撮影
  • オリジナルフォトフレームでの写真撮影
  • ちょっぴりプレゼントを配付

 
その他の関連イベント

  • 5月5日(木) 「鉄の歴史館」で中学生以下入場料無料。また学研「鉄のひみつ」をプレゼント
  • 5月5日(木) 「旧釜石鉱山事務所」で中学生以下入場料無料。また釜石鉱山産の鉱石をプレゼント
  • 5月4日(水)、5月(木) イベントのチラシ持参で釜石大観音の有料駐車場が無料
  • 5月3日(火)~5月5日(木) 釜石観光ガイド会による「街なかガイド」を実施(1名1時間300円)
  • 4月28日(木)~5月8日(日) シープラザ釜石でSL銀河を応援する写真展を開催
  • 4月29日(金)~5月8日(日) 釜石観光総合案内所から橋野鉄鉱山直通シャトルバスの運行

主催・共催

主催:一般社団法人釜石観光物産協会
共催:JR釜石駅、サン・フィッシュ釜石、鈴子町内会、釜石市

問い合わせ先

釜石観光総合案内所 0193-22-5835
詳細は(一社)釜石観光物産協会のホームページをご覧ください。
 (一社)釜石観光物産協会ホームページ

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商工観光課 観光物産係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-27-8421 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:https://www.city.kamaishi.iwate.jp/docs/2022040500010/
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

街ににぎわいを!鵜住居・トモス3周年記念イベント 食、郷土芸能で人をつなぐ

食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

食、遊びを楽しむ人でにぎわった「うのすまい・トモス」3周年記念イベント

 

 釜石市鵜住居町の「うのすまい・トモス」の3周年記念イベントが3月26日、開かれた。地元の海と山の恵み、市外のおいしいものを販売する店が集合。鵜住居虎舞の演舞、釜石シーウェイブス(SW)RFCによるラグビー体験もあり、家族連れらが食、郷土芸能、遊びを楽しんだ。

 

 指定管理者のかまいしDMCが主催。地元産の海産物や野菜、そば・うどん、から揚げ、パン、和菓子、ジェラートなど多彩なメニューを売る市内外の約20店が並んだ。この日の朝に水揚げしたホタテ焼きが人気で、調理に精を出した三浦紘子さん(77)は「浜のもののおいしさを分かってもらいたい。女性陣も水産業を支え、復興につなげていけたらいい」と思いを込めた。

 

人気のホタテ焼き。網焼き作業では浜の女性たちが力を発揮した

人気のホタテ焼き。網焼き作業では浜の女性たちが力を発揮した

 

 両手いっぱいに買い物袋を持つ小川町の中村友治さん(68)、洋子さん(74)夫妻は「いろんな店を見て、欲しいものを選べるのが楽しい」と喜んだ。そんな2人のお目当ては「釜石と言ったら、虎舞でしょ」。鵜住居虎舞の保存継承活動を続ける鵜住居青年会の勇ましい演舞と威勢のいい掛け声に大きな拍手を送っていた。

 

力強い虎舞を披露した鵜住居青年会。地域住民に元気を届けた

力強い虎舞を披露した鵜住居青年会。地域住民に元気を届けた

 

 野田結月さん(小佐野小6年)と宮川友梨香さん(双葉小4年)はラグビー体験に「楽しい」と声をそろえた。三陸鉄道を利用して来場。「震災で被害を受けた地域だけど、こういうイベントをやって頑張っているのがすごい」と、まちの熱気を感じ取った様子だった。

 

会場ではラグビー体験を楽しむ人の姿も見られた

会場ではラグビー体験を楽しむ人の姿も見られた

 

 イベントは新型コロナウイルス感染症の影響で客足、活動の場、外出の機会が減る飲食業や生産者、郷土芸能などの団体、地域住民をつなぎ、にぎわいを作るのが狙い。うのすまい・トモス事務局管理責任者の佐々学さん(42)は「コロナの収束が見通せず難しい時期だが、気を付けながらできることをやろうと考えた。人との触れ合い、新しいつながりが生まれ、根付き、釜石を好きになってくれる人が増えるといい」と期待した。

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

乗って楽しい!SL銀河 JR盛岡 感謝込め、沿線住民を招待

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

SL銀河の前で記念撮影する子どもたち=3月26日、釜石駅

  

 JR東日本盛岡支社は3月26日、釜石線(花巻―釜石間)で運行している蒸気機関車「SL銀河」に、沿線市町に住む家族らを無料招待した。2014年度から運転する同列車を歓迎し、大漁旗を振った出迎えなどで盛り上げを後押ししている沿線の住民に感謝を示そうと企画。車内ではさまざまな催しがあり、多くの親子連れが〝のってたのしい列車〟の旅を楽しんだ。

 

 釜石、花巻、遠野、大槌、住田の5市町在住の小学生がいる家族を対象に募集し、約200人を招待。釜石からは約50人が乗車した。花巻駅を出発し、釜石駅に向かい走る車内ではSLクイズ、子ども用制服を着用して写真撮影などの催しを用意。道中の遠野駅ではヘッドマークとナンバープレートが展示された。釜石駅では、実際の運行に使われている石炭をプレゼント。趣向を凝らしたもてなしで乗客たちの笑顔を誘った。

 

多くの家族連れが蒸気機関車の走りを楽しんだ=3月26日、釜石駅

多くの家族連れが蒸気機関車の走りを楽しんだ=3月26日、釜石駅

 

 降車後に蒸気機関車の前で記念撮影を楽しんでいたのは、米澤心優(こころ)さん(甲子小6年)、悠真(ゆうしん)君(同4年)姉弟。「汽笛の音を汽車の中で聞いたら、響いていてすごかった」「初めて乗った。かっこいい」と目を輝かせた。父健人さん(42)、母美紀さん(45)は「2年以上旅行していない。久しぶりの旅が娘の卒業旅行、いい思い出になった」とにっこり。ステンドグラスやカーテンなどしゃれた内装の非日常空間、車窓から景色を眺めて過ごすゆったりとした時間を満喫し、「地元で楽しめるのが最高」と喜んだ。

 

 SL銀河は、東日本大震災からの復興支援や地域活性化を目的に運行。これまでに約5万7000人が乗車し、鉄道ファンに愛されているが、旅客車の老朽化などに伴い来年春の運行後に終了することが決まっている。

 

s煙を吐きながら鉄橋を進むSL銀河=3月27日午前10時3分、第三甲子川橋梁

煙を吐きながら鉄橋を進むSL銀河=3月27日午前10時3分、第三甲子川橋梁

 

 9年目となる今年上期は4月9日から9月25日まで、土日・祝日を中心に上下計52本の運行を予定。釜石駅の吉田正樹駅長(59)は「鉄道の旅の楽しさを広めてもらえたら。再度乗って、音、匂いを感じてほしい。コロナに負けないような元気、復興の力になる走りを届けたい」と意気込む。

寒さで川の水が凍り付いた橋野町の「鷲ノ滝」

厳冬の釜石市橋野町 氷と雪が造る「鷲ノ滝」の自然美

寒さで川の水が凍り付いた橋野町の「鷲ノ滝」

寒さで川の水が凍り付いた橋野町の「鷲ノ滝」

 

 釜石市の北西部、山あいに位置する橋野町。市街地に比べ、冬の気温が低い同地域では、この時期ならではの氷と雪の世界が広がる。名所として知られる市内最大級の滝の1つ「鷲ノ滝」も、豪快な水流が見られる春から秋とは違う趣を醸し、雪解けの春を待つ。同町青ノ木出身で地元の自然をこよなく愛す三浦勉さん(69)=野田町在住=の案内で10日、現地を訪ねた。

 

四季を通じて鷲の滝を訪れる三浦勉さん(右)。季節ごとの滝の表情を知る

四季を通じて鷲の滝を訪れる三浦勉さん(右)。季節ごとの滝の表情を知る

 

 同町中村集落を過ぎ、世界遺産「橋野鉄鉱山」に向かう途中の県道釜石遠野線から和山側に1・2キロ。鵜住居川の支流・赤柴川にある鷲ノ滝は、巨大な花こう岩などが段状に連なる傾斜地を流れる。三浦さんによると、落差は約13メートル。春夏には豊かな森林が蓄えた雨水や雪解け水が急流となって流れ落ちるが、今は寒さで凍った水流に雪が降り積もり、全く異なる表情を見せる。深さ約1・5メートルの滝つぼも水面が凍り、底は見えない。天然イワナの生息地で、渓流釣りのシーズンには釣り人も訪れるという。

 

三浦さんが撮影した水が流れている時の鷲ノ滝(2013年夏)

三浦さんが撮影した水が流れている時の鷲ノ滝(2013年夏)

 

滝つぼも水面が凍り雪が積もるが、氷の下は水が流れている

滝つぼも水面が凍り雪が積もるが、氷の下は水が流れている

 

 名称の由来は一説によると、「鷲(ワシ)が滝の裏側に巣を作っていたから」とのこと。長年の水流による浸食で巨岩の多くは上部が削られ、平面状になっている岩も。滝の下流もなだらかに削られた岩が見られ、その上を流れる清流の美しさが目を引くという。三浦さんは「春には左岸のヤマザクラが彩りを添える。紅葉の季節には落ち葉が流れ、四季折々の風景が魅力。滝の上流には奥入瀬(青森県)みたいな渓流もある」と、雪解けを心待ちにする。

 

周辺の木々が葉を落とす冬は、川の形状がはっきりと見て取れる

周辺の木々が葉を落とす冬は、川の形状がはっきりと見て取れる

 

 橋野地域には、三浦さんが確認しただけで約20カ所の滝があるという。集落から近い所では、産地直売所「橋野どんぐり広場」の東側(水車小屋裏手)にある「ママシタの滝」、沢桧川沿いの「瀧澤神社奥の院」から200メートル上流にある「ヨドマワリの滝」があるが、標高が低いため冬でも凍らず、流れ落ちる姿を見ることができる。

 

沢桧川上流の「ヨドマワリの滝」。一部凍っているが、水の流れはそのままに

沢桧川上流の「ヨドマワリの滝」。一部凍っているが、水の流れはそのままに

釜石市郷土資料館で開催中の海図第1号「釜石港之図」刊行150周年記念展。手前にあるのが海図印刷用の銅板

日本人初作成の海図「釜石港之図」 市郷土資料館、刊行時の銅板を特別展示

釜石市郷土資料館で開催中の海図第1号「釜石港之図」刊行150周年記念展。手前にあるのが海図印刷用の銅板

釜石市郷土資料館で開催中の海図第1号「釜石港之図」刊行150周年記念展。手前にあるのが海図印刷用の銅板

 

 日本人だけで初めて作られた海図「陸中國釜石港之圖(りくちゅうのくにかまいしこうのず)」の刊行150周年を記念し、釜石市鈴子町の市郷土資料館(藤井充彦館長)でその歴史を紹介する企画展が開かれている。刊行時に使われた銅板など貴重な資料を展示。海図の更新は現在も行われており、海岸線の変化などを見ることができる。13日まで。

 

 海図は、船が安全に航行できるよう海岸の地形や水深、灯台などの目標物を分かりやすく示した海の地図。国内では1871(明治4)年、兵部省海軍部内に水路局が設置され、海洋調査から海図作成を一貫して行う近代的水路業務が始まった。

 

 そうして作成された海図の第1号が、72(同5)年に刊行された「陸中國釜石港之圖」。当時の釜石は、国内主要港の横浜―函館間航路の中間に位置し重要な補給地点だったことに加え、官営釜石製鉄所が完成する直前だったこともあり、海軍が注目すべき重要な港湾の一つだった。

 

「釜石港之図」のレプリカ(手前)などの資料で海図の歴史を解説する

「釜石港之図」のレプリカ(手前)などの資料で海図の歴史を解説する

 

 企画展では、第2管区海上保安本部の提供資料を中心に約30点を展示する。釜石港が第1号に選ばれた背景や新旧海図の比較、海軍伝習所でオランダ式の航海術・測量術を学んだ津の藩士で海図づくりの先駆者となった柳楢悦(やなぎ・ならよし、1832-91年)の業績などをパネルで解説。江戸時代の測量家、伊能忠敬(いのう・ただたか、1745~1818年)と測量隊が作成した「大日本沿海輿地(よち)全図」(伊能図)が、近代海図に果たした役割も紹介する。

 

 当時、第1号海図を印刷するために手彫りで作られた銅板(同本部所蔵)を特別展示。同館の佐々木寿(ひさし)館長補佐は「めったに見ることができないもの。じっくりと見ることができる貴重な機会」と強調する。同館所蔵の羅針盤や記念切手なども並べ、海図づくりの歴史を伝える。

 

資料館所蔵品も並べて海図の歴史を伝える

資料館所蔵品も並べて海図の歴史を伝える

 

 「釜石は明治時代からポテンシャルを持ったまち」と佐々木館長補佐。「海図からまちの移り変わりに理解を深め、見直し、誇りを持つきっかけになれば。いい面、優れたところを未来にどう生かすかを考える機会にもしてほしい」と話す。

 

 午前9時半~午後4時半(最終入館同4時)。火曜休館。入館料は大人200円、小中高校生と障害者手帳を持つ人は無料。

 

海図第1号クリアファイル、販売中

 

釜石港之図(手前)、ナウマン博士の地質図(奥右)、鉄の歴史館をテーマにしたクリアファイル

釜石港之図(手前)、ナウマン博士の地質図(奥右)、鉄の歴史館をテーマにしたクリアファイル

 

 同館では、陸中國釜石港之圖をデザインしたクリアファイルを販売している。A4サイズで、1枚200円。海図の歴史などをまとめた解説が挟み込まれていて、展示を見た後に振り返りができる。

 

 ドイツ人地質学者ハインリッヒ・エドムント・ナウマン博士(1854-1927年)の調査に基づき、日本で初めて作成された地質図「大日本予察地質図東北部」をモチーフにしたクリアファイル、近代製鉄発祥の地・釜石を紹介する写真などを散りばめた「市鉄の歴史館」オリジナルファイルもある。それぞれ1枚200円だが、今なら3枚まとめて500円で購入できる。この3種は、鉄の歴史館でも販売している。

 

 海図、地質、製鉄…と興味を持つ人が限定されがちなテーマだが、佐々木館長補佐がいう‶釜石のポテンシャル″を感じるグッズとして手に取って、地域理解を深めてもらえたら―。

第14回「鉄の検定」上位入賞者ら=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

釜石「鉄の検定」成績優秀9人表彰 「アイアンマスター」今回は出ず

第14回「鉄の検定」上位入賞者ら=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

第14回「鉄の検定」上位入賞者ら=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

 

 第14回「鉄の検定」(鉄のふるさと釜石創造事業実行委員会主催、釜石市文化振興課共催)の表彰式は15日、鈴子町のシープラザ釜石で行われ、小中学生、一般の上位9人に賞状や記念品が贈られた。100点満点を獲ると得られる称号「アイアンマスター」は前回、2人の中学生が初獲得。続く期待感もあったが、今回の参加者は「難しかった」と口をそろえていて、結果はやはり「対象者なし」だった。

 

 今から160年以上前の安政4年12月1日(1858年1月15日)、大橋地区に建設された洋式高炉でわが国初の鉄鉱石精練による連続出銑(しゅっせん)に成功し、近代製鉄が始まった。近代日本の歩みが始まったともいえるこの日を記念し実施しているのが、鉄の検定。釜石の製鉄の歩みや関わった人物・施設の変遷はもちろん、世界の製鉄の歴史や地学、鉱物学など幅広い知識が問われる。

 

 14回目の鉄検は昨年12月1日に行われ、184人が参加。ほとんどが児童・生徒で、一般は5人だった。小中学生は▽釜石の鉄の歴史▽鉄都釜石の偉人▽世界遺産・橋野鉄鉱山-に関する50問に挑戦し、解答時間は30分。一般は60分で、「鉄に関わる文化財」「明治時代の釜石と鉄」「田中製鉄所」など多岐にわたる80問に挑んだ。

 

 小中学生、一般とも80点以上を2級、90点以上は1級、満点をアイアンマスターに認定。今回は1、2級の認定者は各1人で、いずれも中学生だった。

 

鉄検の入賞者らは晴れ晴れした表情を見せた=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

鉄検の入賞者らは晴れ晴れした表情を見せた=JR釜石駅前広場の大島高任像の前で

 

 表彰式で、同実行委会長の野田武則市長があいさつ。「試験は難しかったようだが、難関を乗り越え素晴らしい成績を収めた。鉄とともに発展してきたまちの歴史を学び、さらに研究を深め、釜石の代表として鉄の発信に協力を」と期待した。

 

 14回までの累計認定者は小・中学校の部が1級10人、2級56人。一般の部では1級11人、2級30人(いずれも延べ)と、市民の間で「超難関」とされているのがこの鉄検だ。そんな中、13回目でついにアイアンマスターが誕生、しかも2人。だが、昨年は新型コロナウイルス禍で表彰式を行わなかったこともあり、市民の多くは知らずにいる。

 

シープラザ釜石で行われた表彰式で、賞状を受け取る川端海惺君

シープラザ釜石で行われた表彰式で、賞状を受け取る川端海惺君

 

 前回、マスターの称号を得た川端海惺君(釜石中2年)は「今回も」と臨んだが、手に届かず、「ちょっと悔しい」と苦笑い。4回目の受検だったが、「今まで出たことのない問題があって難しかった」と振り返った。それでも、全受検者の最高得点となる96点を獲得し、「今まで頑張ってきたから」と達成感も得る。「難しさ」「挑戦者の少なさ」が鉄検の魅力だといい、「次こそは」と早くも気合十分。レベルの高い一般の部に参加できる日を待ち望んでもいて、「住んでいるまちの歴史を知ることができて面白い。知ったことを伝えることもできる」と熱を込めた。

 

 上位入賞者は次の通り。
【小学校の部】
①川端俐湖(双葉小4年)②松田翔希(甲子小5年)③藤原七海(同)
【中学生の部】
①川端海惺(釜石中2年)=1級②佐藤靖都佳(同3年)=2級③森美惠(同2年)
【一般の部】
①谷藤稔②川畑郁美③佐々木真吾

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

2年ぶり「初詣ウオーク」に笑顔 筋力維持で今年も元気な1年を!

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

2年ぶりに開催!社寺を巡る「初詣ウオーク」

 

 釜石市ウォーキング協会(桝井昇会長、52人)は2日、新年恒例の「初詣ウオーク」を2年ぶりに開催。新型コロナウイルス感染拡大防止のため昨年は中止したが、ワクチン接種などの対策が進み、感染状況も落ち着いていることから実施を決めた。協会員と一般参加者20人が参加。市内の神社や寺を詣でながら2022年の初歩きを楽しんだ。

 

 今年で17回目。これまでは桜木町の釜石製鉄所山神社を出発点に浜町の尾崎神社までの約10キロのコースで行われてきたが、会員の高齢化もあり今回から距離を短縮。中妻町の昭和園クラブハウスをスタート地点とした。

 

 最初の参詣地は八雲神社(八雲町)。同ハウスからは目と鼻の先だが、神社の急階段を回避するため、西側の大天場公園入口から緩やかな坂道を登って神社に向かった。到着後、さい銭を入れて参拝。1年の健康などを祈願した。その後も八幡神社(大渡町)、薬師山観音寺(大町)と巡り、ゴールの尾崎神社まで約8キロの道のりを元気に歩いた。途中にある歌碑なども見て回り、体力づくりと合わせ文学や歴史も学んだ。

 

八雲神社にお参りする参加者。1年の無事を祈願

八雲神社にお参りする参加者。1年の無事を祈願

 

アップダウンのあるコースも元気に歩みを進める

アップダウンのあるコースも元気に歩みを進める

 

 栗林町の小澤勲さん(79)は4年ほど前に静岡県からUターン。2年前に同協会に加入した。「1日5キロを目安に歩いている。歩かないと筋力の衰えはあっという間。今年もできるだけ続けていきたい」と新年の抱負。

 

 小澤さんのご近所という小笠原京子さん(75)は12年前に東京都から夫のふるさと栗林に移住。直後に病に倒れた夫の介護をしながら地域活動に参加するうち、地元協会員に誘われ、協会行事にも参加するようになった。初めての初詣ウオークに「知らなかった神社にも案内してもらい、気持ちよく歩けた」と心身共にリフレッシュ。「東京では日常生活でよく歩くが、こちらは車生活。主人のためにも自分が健康でいなくちゃいけないので、意識して歩くようにしている」と話した。

 

薬師山観音寺(大町)を後にし、市街地へ向かう

薬師山観音寺(大町)を後にし、市街地へ向かう

 

震災後に建てられた浜町の復興住宅前を通りゴール地点の尾崎神社へ

震災後に建てられた浜町の復興住宅前を通りゴール地点の尾崎神社へ

 

 同協会は昨年、毎月の例会は継続したが、県独自の緊急事態宣言が出された8、9月は活動を休止。例年行う県外遠征も取りやめた。桝井会長(81)は「今年の年間行事も組んだが、どこまでできるか。感染防止策を徹底しながら1つでも多く活動できれば」と意気込む。

 

 2001年に設立した協会は、50人前後の会員数を維持。発足当初からの会員も多く、平均年齢は78歳。「若い世代にも入ってもらい、末永く会を継続させたい」と桝井会長。