タグ別アーカイブ: 観光

釜石駅前に設置されたブック型の案内看板

「ミッフィー通り」完成、釜石駅前から魚河岸地区まで〜オープン記念、案内板除幕

釜石駅前に設置されたブック型の案内看板

釜石駅前に設置されたブック型の案内看板

 

 オランダ生まれの絵本キャラクター「ミッフィー」の世界観が広がるミッフィーカフェかまいしの開設から3年――。釜石市大町に位置する同カフェへの導線に新たな魅力を加え、誘客力向上を図ろうと、市はカフェが面する市中心部の目抜き通りを「ミッフィーストリート」(愛称)として整備。15日、釜石駅前に設置したブック型案内看板や歩道上に配置した標識などをお披露目するオープニング記念イベントが行われた。

 

 同ストリートは、釜石駅前と魚河岸地区からカフェまでを結ぶ県道4号釜石港線沿い約1・5キロに設定。駅前には、絵本を開いた形の高さ1・24メートルの案内看板を設置。うさぎのキャラクター、ミッフィーの絵とカフェまでの方向、距離が示されている。区間内の交差点など4カ所に高さ約1・8メートルの文字標識、歩道の地面には約180メートル程度の間隔で20センチ四方の金属製プレート18枚が埋め込まれ、異なる絵柄のミッフィーがカフェへの道を誘導する。

 

探すのが楽しい歩道上のプレート

探すのが楽しい歩道上のプレート

 

 カフェ北側広場入り口上部の壁面には、ミッフィーの顔と店名を書き込み、窓には4色のシルエットフィルムを貼った。総事業費は約750万円。

 

 記念イベントでは、関係者と子どもらの手で駅前看板を除幕。デザインを担当したto-ripple(トリプル)=東京都=の杤尾直也社長の案内で、駅からカフェまでの約700メートルを歩き、各種コンテンツを見て回った。

 

ストリートウオークでカフェまでの道をたどる参加者

ストリートウオークでカフェまでの道をたどる参加者

 

 金野愛佳さん(釜石小3年)、佐々木梓さん(双葉小3年)は「どんな絵があるか楽しみで歩いた。釜石がミッフィーでいっぱいになるのはうれしい。かわいいミッフィーが大好き」と口をそろえた。

 

 釜石PITで開かれたセレモニーで、野田武則市長は「来年はラグビーW杯もある。世界の釜石として強く発信し、多くの人に来てもらえるまちにしていきたい」とあいさつ。日本におけるミッフィーの版権を管理するディック・ブルーナ・ジャパン(東京都)の鐵田昭吾社長は、昨年2月に89歳で他界した絵本の作者ブルーナさんが親日家だったことを紹介し、「釜石に震災復興のカフェができた時も大変喜んでいたと聞く。今回もきっとそう。末永く愛されることを願う」と期待した。

 

 一連のイベントには約200人が参加。お祝いに駆け付けたミッフィーと記念撮影や餅まきを楽しみ、記念品のピンバッジを受け取った。

 

かわいいミッフィーと笑顔で記念撮影

かわいいミッフィーと笑顔で記念撮影

 

 市はこの他、大渡町から浜町までの同通りに足元照明灯や東部地区の案内看板、フリーWi-Fiスポットなどを整備する計画で、来年3月までに歩道環境が整う予定。

 

(復興釜石新聞 2018年12月19日発行 第750号より)

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

入館者100万人目となった深谷さん夫妻(左)

鉄の歴史館100万人達成、東海市の深谷さん〜「鉄のまち」の発信拠点、開館から33年

入館者100万人目となった深谷さん夫妻(左)

入館者100万人目となった深谷さん夫妻(左)

 

 釜石市大平町の市立鉄の歴史館(佐々木育男館長)の入館者が16日、100万人を達成し、記念セレモニーが行われた。1985年7月に開館し、近代製鉄発祥の地・釜石の歴史と価値を発信する拠点として親しまれ、33年で大台に到達した。

 

 100万人目となったのは、釜石の姉妹都市・愛知県東海市の市民ツアーで訪れた深谷鈴子さん(72)。セレモニーでは、夫の守行さん(75)とくす玉を割って節目を祝った。

 

 野田武則市長がオリジナルピンバッジや地酒「浜千鳥」などを贈呈。ツアー参加者約20人にも記念のクリアファイルなどをプレゼントした。
 深谷さんは「突然でびっくり。大切な場に立ち会えて光栄」と感激。釜石を訪れるのは初めてで、「その土地の文化に触れられるのが旅の楽しみ。釜石は鉄つながりで身近に感じられる。いい思い出をもらった」と笑顔を広げた。

 

大台到達を東海市民も喜んだ

大台到達を東海市民も喜んだ

 

 鉄に関わる資料を数多く展示する同館は、1994年に大規模な改修工事を行って再オープンし、近代製鉄発祥150周年に合わせ2007年に1階の展示パネルをリニューアル。世界遺産登録を機に16年には建物自体の改修やシアター映像の内容を新調、17年に2階の展示パネルを新たにした。

 

 来館者は開館翌年の6万8800人余りをピークに、毎年2万人前後で推移。東日本大震災後は1万2千人前後となっていたが、「橋野鉄鉱山」が世界遺産に登録された2015年度は1万8千人余りと伸びた。

 

 今年度は、例年を若干上回るペース。佐々木館長は「鉄のまち釜石を発信する重要拠点。展示物の整理、見直しを図って新しいものを見せ続け、利用者の増加につなげたい」と気持ちを新たにした。

 

 同館では100万人達成を記念し、特製クリアファイルを5千枚作製、入館者に配布している。「鉄の記念日(12月1日)」特別企画として、23日から同館2階会議室で「高任再考」展を開催。未展示の収蔵資料などを紹介し、大島高任の偉業をひも解く。来年1月7日まで。

 

 開館時間は午前9時~午後5時(入館は同4時まで)。入館料は大人500円、高校生300円、小中学生150円。毎週火曜日と年末年始(12月29日―1月3日)は休館。問い合わせは同館(電話0193・24・2211)へ。

 

(復興釜石新聞 2018年11月21日発行 第742号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

今季の最終運行を前に「SL銀河」の勇姿をカメラに収める乗客ら=JR釜石駅

SL銀河 今季最終運行、鉄道ファン 勇姿に歓声〜「来年もまた来てね」釜石駅で市民ら見送り

今季の最終運行を前に「SL銀河」の勇姿をカメラに収める乗客ら=JR釜石駅

今季の最終運行を前に「SL銀河」の勇姿をカメラに収める乗客ら=JR釜石駅

 

 JR釜石線(花巻―釜石間)を走る蒸気機関車「SL銀河」の今年の最終運行が10月28日に行われた。釜石駅発の今季最終便には、ツアーで訪れた旅行客など約100人が乗車。深まりゆく秋の沿線の風景を車窓から楽しみながら遠野を経由し、花巻へと向かった。

 

 ホームでは、煙を吐くSLを背に、乗客らが次々とカメラで記念撮影。市民や釜石駅周辺の商店主らが横断幕を掲げ、地元の尾崎青友会が郷土芸能の「虎舞」で威勢よくSLを見送った。

 

 栃木県足利市から夫婦でツアーに参加した野村久夫さん(69)は大のSLファン。旅行パンフレットでSL銀河を目にし、「次は、これだ」と迷わずツアーに申し込んだという。SL銀河の雄姿を眺めながら、「これはC型。地元の真岡鉄道を走る蒸気機関車よりやや大きく、D51よりは小さい」などと話し、SLマニアぶりをうかがわせた。

 

 神奈川県横浜市から夫婦で訪れた大塚勝彦さん(54)は「同業者(京浜急行の社員)ですが」と前置きした上で、「この型のSLは全国でも数少ない。かっこいいですね。車内の展示も楽しみ」と言いながら列車に乗り込んだ。

 

 東京からツアー客を引率して来たJR東日本東京支社営業部首都圏エージェントセンターの保田暢彦副課長(45)は、盛岡支社にいた時代にSL銀河の運行を企画した“仕掛け人”。釜石ラグビーを支援する「スクラム釜石」の一員としても活動しており、「来年は釜石でラグビーW杯が開かれるし、JR山田線を移管する三陸鉄道も全線開通する。これを弾みに、SL運行を通して釜石を盛り上げたい」と意気込みを示す。

 

 JR盛岡支社によると、運行5年目のSL銀河の乗客数は延べ約8200人で、平均乗車率は昨年とほぼ同じの約8割。変わらぬSL人気をうかがわせた。4月から31往復の運行を終えた車両はこれから検査に入り、来年の運行日程はその後に決定するという。

 

(復興釜石新聞 2018年11月3日発行 第737号より)

関連情報 by 縁とらんす
SL銀河 – 縁とらんす
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

神輿を迎え、郷土芸能が威勢よくはやし立てた=21日午前10時43分、鈴子町の釜石製鉄所正門

釜石まつり華やかに、復興進む市街を神輿渡御〜「曳き船」「チャグチャグ馬コ」も、大学生らが担ぎ手に

神輿を迎え、郷土芸能が威勢よくはやし立てた=21日午前10時43分、鈴子町の釜石製鉄所正門

神輿を迎え、郷土芸能が威勢よくはやし立てた=21日午前10時43分、鈴子町の釜石製鉄所正門

 

 釜石市の尾崎神社と新日鉄住金釜石製鉄所山神社合同の「釜石まつり」は19日から3日間にわたって行われた。20日は尾崎神社の神輿(みこし)を乗せた漁船がパレードする「曳(ひ)き船まつり」が釜石湾内で華やかに繰り広げられ、最終21日は秋晴れの下、復興が進む市街地を背景に両神輿が渡御。沿道は多くの見物人でにぎわった。市役所商業観光課によると、まつりの人出は2日間で約1万8千人に上った。  
 
 

釜石魚市場の岸壁から多くの見物客がカメラを向けた「曳き船まつり」

釜石魚市場の岸壁から多くの見物客がカメラを向けた「曳き船まつり」

 

 神輿の合同渡御は21日昼過ぎに鈴子町を出発。市内9団体、約1050人の行列は魚河岸の釜石魚市場を目指した。 寿松院年行司支配太神楽、小川鹿踊りなどの団体が大渡町、大町の青葉通り、只越町など4カ所の「御旅所」周辺と目抜き通りで舞を披露した。

 

 行列の先頭に立つ大太鼓の運搬を手伝った及川弘倫(ひろとも)君(釜石中3年)は「少し疲れるけど、楽しい」と言いながら、仲間と大切な役目を果たした。

 

 最も人出の多い青葉通りには出店が並び、家族連れなどが行き交った。行列が到着する前の午前11時過ぎから、市郷土芸能連合会の手踊り、北上市から招かれた黒岩鬼剣舞、滝沢市のチャグチャグ馬コが披露され、祭り気分を高めた。

 

「チャグチャグ馬コ」と愛らしい騎手に、沿道は笑顔

「チャグチャグ馬コ」と愛らしい騎手に、沿道は笑顔

 

 神輿に従う郷土芸能団体は、観客の声援が増すと一段と興が乗り、演技にも力が入った。八雲神楽保存会の佐々木清海会長(71)は「被災した町並みが徐々に復興し、景色が新しくなった。震災前とは比べものにならないが、にぎわいも増してきた。祭りでは若者ががんばってくれた。着実に復興していると感じさせる」と確かな手応えを強調した。

 

 両神輿が魚市場前の広場に到着すると、ここで最後の神事。尾崎神社の神輿を乗せたお召し船の「第十八宝生丸」がゆっくり岸を離れると、一斉に手を振って見送った。

 

 一般社団法人マツリズム(東京都、大原学代表理事)が「海の祭りから地域のルーツを探ろう」と呼び掛けた企画には、大学生12人を含む19人が参加。神輿の担ぎ手として力を貸した。

 

神輿担ぎの大役を果たした大学生ら

神輿担ぎの大役を果たした大学生ら

 

 栃木県鹿沼市出身で、岩手大学農学部水産システム学コース・釜石キャンパス(三陸水産研究センター)1期生の星野恭佑さん(3年)は「神輿を担ぐのは初めて。予想以上に大変だった」と汗を拭いた。魚が好きで、岩手大に水産学系コースが新設されることを知り入学。「来年も(神輿を)担ぎたい」と意欲を見せた。

 

 聖学院大(本部・埼玉県上尾市)の菅原幸秀さん(人文学部児童学科4年)は13回目の釜石訪問。夏のイベント「釜石よいさ」も経験しているが、釜石まつりは初参加。「復興が進み、まちの変わり方の早さを感じる。神輿を担ぐのは初めてで、肩にタオルのパッドを入れたけど、少し疲れました。この祭りはいい。一体感のある雰囲気が好き」と笑顔で語った。

 

 マツリズムは「祭りの力で人と町を元気に!」と、祭りを通じて地方と都市部の若者や外国人をつなげ、祭り文化の次世代への継承と地域の活性化を目指す。大原代表によると、全国10都県12地域で活動。釜石まつりでは3年目の活動で、日本財団の「海と日本プロジェクト」に位置づけられ、最多の参加者を受け入れた。

 

 大原代表は「釜石は身近に自然(海、山、川)があり、住民の信仰や感謝の気持ちが感じられる。人口減にも工夫してがんばっている」と感心していた。

 

(復興釜石新聞 2018年10月24日発行 第734号より)

関連情報 by 縁とらんす
平成30年 釜石まつり – 縁とらんす
復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

三鉄釜石駅前に設置されたカウントダウンボード。念願の鉄路復活に期待を高める関係者ら

三陸鉄道 全線開通へ〜釜石駅にカウントダウンボード、林野火災の被災木を活用

 三鉄釜石駅前に設置されたカウントダウンボード。念願の鉄路復活に期待を高める関係者ら

三鉄釜石駅前に設置されたカウントダウンボード。念願の鉄路復活に期待を高める関係者ら

 

 東日本大震災で被災し不通になっているJR山田線宮古―釜石間(55・4キロ)は今年度中に復旧し、三陸鉄道(中村一郎社長)に移管され、来年3月23日から「リアス線」として運行を再開する。念願の鉄路復活を盛り上げようと、三鉄と釜石地方森林組合(久保知久代表理事組合長)は、リアス線スタートまでの残り日数を表示する木製のカウントダウンボードを製作。16日に三鉄釜石駅前に設置され、お披露目のセレモニーが開かれた。

 

 ボードは幅1メートル、高さ2メートル。昨年5月に発生した尾崎半島の林野火災で被災した木材を活用した。残り日数の数字は手で入れ替える仕組み。震災で被災した盛―陸前赤崎駅間のレール(重さ約80キロ)を重しとして設置した。

 

 三鉄への移管後は、不通区間を挟んで、既に運行再開している北リアス線(久慈―宮古間)と南リアス線(釜石―盛間)が一本のレールで結ばれ、リアス線(久慈―盛間163キロ)と名前を変えて運行される。第三セクターが運営する路線としては国内最長となる全線を紹介する図、車両写真なども描かれている。

 

 セレモニーで関係者ら5人が除幕し、披露した。中村社長は「立派なボードを作っていただいた。たくさんの方に乗ってもらえる鉄道を目指す」とあいさつ。野田武則市長は「マイレールとして沿線の皆さんに愛される鉄道に」と期待した。

 

 ボードは森林復旧の願いも込め、4基作られた。製作費は1基約20万円。三鉄釜石駅のほか、19日までに大槌町役場、山田町役場、三鉄宮古駅にも設置された。

 

(復興釜石新聞 2018年10月20日発行 第733号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石鵜住居復興スタジアム、釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー 第2弾

釜石鵜住居復興スタジアム、釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー 第2弾

釜石鵜住居復興スタジアム、釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー  第2弾

 

ジャパンラグビートップチャレンジリーグ(釜石SW対栗田工業) – 縁とらんす

 

観戦チケット&特製「ラグビー弁当」付き 釜石まちづくり(株) 釜石シーウェイブス 応援企画 第2弾

 

釜石シーウェイブスの応援にスタジアムへ行こう!

 

完成したばかりの「釜石鵜住居復興スタジアム」で、トップリーグ昇格を目指す釜石シーウェイブスRFCの試合(vs 栗田工業ウォーターガッシュ)を応援を楽しみませんか?

 

釜石鵜住居復興スタジアム試合観戦バスツアー第2弾 チラシ表(1.4MB/PDF)
釜石鵜住居復興スタジアム試合観戦バスツアー第2弾 チラシ表(945KB/PDF)

 

旅行期日

2018年11月4日(日)
午前11:45 釜石情報交流センター集合

住所:岩手県釜石市大町1-1-10
※釜石市外在住の方も含めどなたでもご参加頂けますが、集合場所までの交通費はお客様のご負担となります。

募集人員

50名(最小催行20名)
定員になり次第締め切ります。

申込方法

お電話またはFAXにて
詳しくは こちら をご覧ください。

旅行代金

大人・・・4,000円
小中高生・・・2,000円
<代金は当日支払>
 
未就学児・・・無料
※ただし、お弁当(昼食)及び各種特典はつきません

交通手段

株式会社 岩手旅行社 大型バス(正席45)
または中型バス(正席28)貸切

申込締切

10月30日(火)

お問い合わせ・申し込み

株式会社 岩手旅行社
TEL 0193-31-1300 / FAX 0193-31-1301

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

中川家のラグビーおもしろトークに観客は大喜び

ラグビーW杯 開幕まで1年、大会運営をリハーサル〜人気芸人、日本代表選手も登壇、盛り上げへスクラム

中川家のラグビーおもしろトークに観客は大喜び

中川家のラグビーおもしろトークに観客は大喜び

 

 ラグビーワールドカップ(W杯)2019日本大会の開幕1年前イベントが6、7の両日、釜石市大町の市民ホールTETTOなどで開かれた。岩手県、釜石市、県内関係機関、団体で組織する釜石開催実行委員会が、機運醸成や観戦チケットの販売促進を目的に開催。各種ステージやラグビー体験、出場国の紹介など豊富な企画が用意され、いよいよ来年に迫ったW杯に来場者が期待感を高めた。

 

 6日のステージで最も盛り上がったのは、人気兄弟漫才コンビ「中川家」のトークショー。テレビ番組を機に“ラグビー芸人”として注目を集める兄剛さん、弟礼二さんは大阪府出身で、中学・高校時代、ラグビー部に所属。強豪校で経験した厳しい練習を笑いに変え、楽しいトークを展開したほか、礼二さん得意の“マニアックものまね”でラグビー審判員などを演じ、会場の大爆笑を誘った。

 

 2人はW杯会場となる釜石鵜住居復興スタジアムに触れ、「オープンな感じがいいよね。W杯前に日本代表の試合もやってほしい。復興の象徴を見せなあかん」と熱望。釜石で試合を行うフィジーの選手を「体はでかいが、めちゃくちゃ走る。パス回しもうまいしね。7人制ラグビーでは世界一とってるし」と絶賛し、会場での観戦を勧めた。

 

 女子ラグビー日本代表選手のトークショーには、15人制の平野恵里子さん(横浜TKM)、7人制の谷口令子さん(アルカスクイーン熊谷)、桑井亜乃さん(同)が出演。話題はラグビーを始めたきっかけから日本代表に選ばれた時のこと、けがの話まで及び、それぞれの人柄がにじみ出るトークに来場者が聞き入った。

 

 大槌町出身で釜石高卒の平野さんは、高校卒業時に震災を経験。昨年、アイルランドで行われた女子ラグビーW杯の日本代表に選ばれている。来年の大会について「釜石に世界のラグビーが来てくれるのは本当にうれしい。復興段階を見てもらい、元気でやっているという感謝の気持ちを込めたおもてなしができれば」とサポートを誓った。

 

女子ラグビー日本代表の平野恵里子さん(左)らのトークは笑顔満開

女子ラグビー日本代表の平野恵里子さん(左)らのトークは笑顔満開

 

 会場には体験、飲食、展示のブースが並んだ。イオンタウン釜石大町側入り口近くでは、ニュースポーツとして広がりを見せる「ストリートラグビー」体験コーナーを開設。老若男女が簡単なルールで安全に楽しめる競技に挑戦した。

 

 中妻町の大槻瑛汰君(6)は「(ボールを持って)走るのが楽しかった。トライもできた」と初ラグビーにご機嫌の表情。父親の転勤で昨年、釜石に移住。母望美さん(34)は「いいタイミングで来られた。W杯を迎える側の一員になれて楽しい。いろいろなイベントに参加し、子どもたちにも良い刺激になれば。できれば会場で試合も見てみたい」と目を輝かせた。

 

軽快なステップでトライ!人気のストリートラグビー体験

軽快なステップでトライ!人気のストリートラグビー体験

 

 「ラグビー共和国」と題したコーナーは、仮想通貨とパスポートで世界の文化を味わえるワールドカフェ。釜石の歴史が分かる写真展示、釜石での試合が決まっているフィジー、ウルグアイ、ナミビアの国紹介、世界各国の菓子や飲み物の試食などで来場者を楽しませた。

 

外国の菓子に子どもたちも興味津々。国際色豊かな「ラグビー共和国」は大盛況

外国の菓子に子どもたちも興味津々。国際色豊かな「ラグビー共和国」は大盛況

 

 同コーナーを担当した翻訳、通訳、インバウンド・コンサルティングの任意団体ノース・リンク(盛岡市)の中村祐美子さん(43)は「釜石在住の外国人も一緒に盛り上げてくれている」と感謝。1年後の大会に向け、「来訪者も迎える側も互いの思い出に残るような大会になれば。あと1年、W杯を身近に感じてもらいながら、出場国を迎え入れる準備を少しずつ進めていきたい」と意を新たにした。

 

 7日は、鵜住居のスタジアムで行われたジャパンラグビートップチャレンジリーグ公式戦、釜石シーウェイブスRFC対NTTドコモレッドハリケーンズのパブリックビューイングも行われた。イベント会場からはスタジアムまでの無料シャトルバスを運行。主催者側にとっては、大会期間中のファンゾーン運営や交通輸送のテストも兼ねたイベントで、来年に向けた課題も探った。

 

(復興釜石新聞 2018年10月10日発行 第730号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

機関車と客車の連結作業の説明に聞き入る来場者

「SL銀河」釜石駅で一般公開〜来場者、過去最多の600人に

機関車と客車の連結作業の説明に聞き入る来場者

機関車と客車の連結作業の説明に聞き入る来場者

 

 JR釜石線(花巻―釜石間90・2キロ)を走る蒸気機関車「SL銀河」の一般公開イベントが16日、釜石駅1番線ホームで行われた。運行5年目の今年、同駅での車両公開は7月に続き2回目。機関車のほか客車内見学もでき、来場者数は過去最多の約600人を記録した。

 

 同イベントは毎回、趣向を変えて実施。今回は初めてのメニューとして、機関車と客車の解放・連結作業が公開された。緑と赤の手旗を使った連結の合図など実際の手順が説明され、卵が割れないぐらいの速度を意識して行う「卵連結」が実演された。観客は普段、見ることのない裏方作業に興味津々。熱心に写真や動画に収めた。

 

 毎回、家族でイベントに足を運ぶ大只越町の花渕洋和さん(49)は間近で見る作業に「感動ですね」と喜びの表情。運行日には車で追いかけて写真を撮りに行くほどのSL好きで、「毎年春になるのが楽しみ。たくさんお客さんが乗ってくれて、今後も長く運行が続くといい」と期待を寄せた。

 

 先着順、限定14人の小・中学生を対象に行われたのは、乗務員室での車内放送体験。車掌服を身に着けた子どもたちは、乗客に向けた案内文を放送機器を通して読み上げ、鉄道職員の仕事の一端に触れた。

 

 陸前高田市の菅野蓮人君(気仙小2年)は「車掌さんの言葉を話せて楽しかった」と目を輝かせ、家族でSLの魅力を体感。母裕美子さん(33)は「宮守のめがね橋を走る姿などを見たことはあるが、客車に入ったのは初めて。素敵な車両なので後でゆっくり乗ってみたい」と声を弾ませた。

 

 小・中学生21人限定の運転台乗車体験も好評。運転士気分で汽笛を鳴らしたり、内部のさまざまな機器の説明を受けたりし、貴重な経験に心を躍らせた。

 

 宮澤賢治の童話「銀河鉄道の夜」をモチーフとした客車4両のうち、3号車には、かまいしこども園の園児によるSL銀河の塗り絵約50点が展示された。機関車の色は黒にとどまらず、カラフルに仕上げられた作品も。子どもならでは夢の世界が広がった。

 

園児のカラフルな塗り絵で客車内は夢あふれる空間に

園児のカラフルな塗り絵で客車内は夢あふれる空間に

 

 釜石駅の工藤冨士雄駅長は「最近、SL銀河の乗客にも外国人観光客が増えてきた。来年はラグビーワールドカップ(W杯)で、さらに増加が見込まれる。ぜひSLを利用して釜石に来ていただき、観戦と合わせ楽しい思い出を作ってもらえれば」と話した。

 

 SL銀河は今季、4月21日の運行開始から9月9日までに上下線合わせて47本運行。約6300人が乗車し、平均乗車率は約8割を維持している。今季は10月27日までの運行を予定する。

 

(復興釜石新聞 2018年9月22日発行 第725号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石鵜住居復興スタジアム、トップリーグ&釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー

釜石鵜住居復興スタジアム、トップリーグ&釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー

釜石鵜住居復興スタジアム、トップリーグ&釜石シーウェイブス 試合観戦バスツアー

 

ジャパンラグビー公式戦in釜石鵜住居復興スタジアムの開催について

 

観戦チケット&特製「ラグビー弁当」付き 釜石まちづくり(株) 釜石シーウェイブス 応援企画

 

トップリーグ(キヤノンvsコカ・コーラ)の試合観戦と釜石シーウェイブスの応援にスタジアムへ行こう!

 

完成したばかりの「釜石鵜住居復興スタジアム」で、国内最高峰のラグビーの試合(トップリーグ:キヤノン イーグルスvsコカ・コーラ レッドスパークス)の試合観戦と、トップリーグ昇格を目指す釜石シーウェイブスRFCの試合(vs NTTドコモ レッドハリケーンズ)を応援を楽しみませんか?

 

釜石鵜住居復興スタジアム試合観戦バスツアー チラシ表(788KB/PDF)
釜石鵜住居復興スタジアム試合観戦バスツアー チラシ表(945KB/PDF)

 

旅行期日

2018年10月7日(日)
午前10:30 釜石情報交流センター集合

※釜石市外在住の方も含めどなたでもご参加頂けますが、集合場所までの交通費はお客様のご負担となります。

募集人員

50名(最小催行20名)
定員になり次第締め切ります。

申込方法

お電話またはFAXにて
詳しくは こちら をご覧ください。

旅行代金

大人(高校生以上)・・・5,000円
小・中学生・・・3,000円
<代金は当日支払>
 
未就学児・・・無料
※ただし、お弁当(昼食)及び各種特典はつきません

交通手段

株式会社 岩手旅行社 大型バス(正席45)
または中型バス(正席28)貸切

申込締切

10月1日(月)

お問い合わせ・申し込み

株式会社 岩手旅行社
TEL 0193-31-1300 / FAX 0193-31-1301

フェリアス釜石

釜石まちづくり株式会社

釜石まちづくり株式会社(愛称 フェリアス釜石)による投稿記事です。

問い合わせ:0193-22-3607
〒026-0024 岩手県釜石市大町1-1-10 釜石情報交流センター内 公式サイト

「石楠花荘」の改築完成イメージ。外観は目立つ色にする予定

五葉山「石楠花荘」改築へ、ヘリで資材搬送開始〜12月までの完成目指す

「石楠花荘」の改築完成イメージ。外観は目立つ色にする予定

「石楠花荘」の改築完成イメージ。外観は目立つ色にする予定

 

 釜石、大船渡、住田の2市1町にまたがる五葉山(1351メートル)の避難小屋「石楠花(しゃくなげ)荘」の改築工事に向けて6日、ヘリコプターによる資材の運搬が始まった。今後3回に分けて足場材や木材などを現場へ搬送。9月から改築工事に掛かり、本格的な雪が降り始める12月までの完成を目指す。

 

 大船渡市日頃市町の鷹生ダム付近に臨時のヘリポートを設置。東邦航空(東京都)所有のヘリが仙台市から飛来し、五葉山の山頂部近くに位置する石楠花荘付近まで往復しながら工事用の足場材や発電機などを運んだ。

 

 午前11時から始まったヘリによる資材の搬送作業は、強い風のため何度も中断しながら進められ、釜石市商業観光課の担当職員らが立ち会った。

 

五葉山「石楠花荘」の改築工事に向けて始まったヘリコプターによる資材搬送=6日午前、大船渡市日頃市町の臨時ヘリポート

五葉山「石楠花荘」の改築工事に向けて始まったヘリコプターによる資材搬送=6日午前、大船渡市日頃市町の臨時ヘリポート

 

 避難小屋の早期改築を求め署名や募金活動に取り組んできた五葉山石楠花荘改修促進協議会(会長=市川滋・釜石山岳協会顧問)の事務局を担当する枡沢洋光さん(68)も資材の搬送を見守った。足掛け3年にわたる活動で約3800人の署名が集まり、300万円余りの募金が寄せられた。枡沢さんは「やっとここまで来た。協力していただいた多くの人に感謝し、新しい避難小屋を大事に使っていきたい」と完成を待つ。

 

 石楠花荘は1988年に整備。築30年を経過して建物の基礎部分の損傷や柱の腐食が進み、雨漏りもするなど老朽化が目立っていた。これを受け、避難小屋を管理する五葉山自然保護協議会(会長=野田武則釜石市長)が昨年度、小屋の改築を決めた。

 

 新しい小屋は、現在の基礎を生かす形で整備する。木造平屋建てで、床面積は約53平方メートル。最大で約50人を収容できる。高床になっている基礎部分は倉庫などとして活用する。総事業費は約6234万円で、このうち約4千万円はヘリの使用料。工事は遠野市のリンデンバウム遠野が行い、釜石市のアルファーシステムが監理業務を担う。工期は12月21日まで。

 

(復興釜石新聞 2018年9月8日発行 第721号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3

釜石魚河岸にぎわい館の愛称を募集しています

釜石魚河岸にぎわい館の愛称を募集しています

 

市は、釜石市魚市場の隣接地に魚河岸地区周辺のにぎわい創出を目的として「釜石魚河岸にぎわい館」を整備しています。来年4月のオープンに向けて、愛称を募集しています。

 

施設の概要・応募要領・応募用紙(1枚)(1,429 KB pdfファイル)
応募用紙(ワード版)(36 KB docxファイル)

 

【提出先】
(郵送・持参)〒026-8686 釜石市只越町3-9-13 釜石市商業観光課 商業まちづくり係
(FAX) 0193-22-2686
(e-mail)kankou@city.kamaishi.iwate.jp

 

釜石魚河岸にぎわい館の概要

 

■位置図
位置図

 

■イメージ図
イメージ図
 
イメージ図
 
イメージ図 テラス
 
イメージ図 内観

 

1階ホール
地元で水揚げされる魚介類を紹介する水槽を設置します
 
展示スペース
市内で生産される水産加工品の展示や虎舞の歴史などを展示します
 
キッチンスタジオ
魚食普及と食育の拠点として、一般利用できる厨房設備を設置します
 
テナント
1階テナント 銀行
2階テナント 飲食店(4店舗)
 
テラス
釜石湾を一望しながらの食事や、花火の観覧ができます。防潮堤乗越階段と接続し、テラスと海側との行き来が可能です
 
広場(駐車場)
季節ごとのイベントや朝市などの開催時には、イベント広場として活用します

 

応募要領

 

募集する愛称の要件

・魚河岸地区のにぎわい拠点にふさわしく、なじみやすいもの
・言葉の意味が分かりやすく、発音しやすいリズム感のあるもの
・応募者自作で未発表のもの

対象

どなたでもご応募できます

募集期間

平成30年9月1日(土)~9月21日(金)必着

応募方法

応募は1人1点
応募用紙に必要事項を記入の上、郵送、FAX、メールまたは持参のいずれかの方法でご応募ください
施設の概要・応募要領・応募用紙(1枚)(1,429 KB pdfファイル)
応募用紙(ワード版)(36 KB docxファイル)
 
【提出先】
(郵送・持参) 〒026-8686 釜石市只越町3-9-13 釜石市商業観光課 商業まちづくり係
(FAX)  0193-22-2686
(e-mail) kankou@city.kamaishi.iwate.jp

 

その他

 

採用された愛称の応募者は、オープニングセレモニー(平成31年4月開催予定)へご案内します
釜石魚河岸にぎわい館に関する取組みについては こちら

この記事に関するお問い合わせ
釜石市 産業振興部 商業観光課 商業まちづくり係
〒026-8686 岩手県釜石市只越町3丁目9番13号
電話:0193-22-2111 / Fax 0193-22-2762 / メール
元記事:http://www.city.kamaishi.iwate.jp/tanoshimu/spot/detail/1221640_2452.html
釜石市

釜石市

釜石市公式サイトと連携し、縁とらんすがピックアップした記事を掲載しています。記事の内容に関するお問い合わせは、各記事の担当窓口までお問い合わせください。
「何かいたよ」。海には生き物がいっぱい

マリンスポーツに輝く笑顔、海の素晴らしさ満喫〜5年目のワンデイキャンプ、箱崎町白浜

ボードやシーカヤックで海の上を進む爽快感は格別

ボードやシーカヤックで海の上を進む爽快感は格別

 

 震災の影響で海に親しむ機会が減った子どもたちに、自然の脅威だけではない海の素晴らしさを感じてほしい──。5年目を迎えた「海あそびワンデイキャンプ」が8月26日、釜石市箱崎町白浜地区で開かれ、市内外の親子らがシュノーケリングやシーカヤック、ボード体験などに笑顔を輝かせた。

 

 海で活動する団体や漁師らが2013年に立ち上げた、海と子どもの未来プロジェクト実行委員会「さんりくBLUE ADVENTURE(ブルー・アドベンチャー)」が主催。地元釜石を中心に中学生以下の子どもと保護者42人が参加した。

 

 会場は、白浜漁港から船で約3分の隠れ家的ビーチ。地元で“小白浜”と呼ばれる場所で、岩場と砂浜、背後の森林が融合した美しい光景が目を引く。

 

 漁港でウエットスーツに着替え、ライフジャケットを身に着けた参加者は、地元漁師の船で浜に上陸。ライフセーバーやマリンスポーツの指導者らが見守る中、海の魅力を体感できる各種遊びに興じた。シュノーケリングで海中観察をする子、シーカヤックやスタンドアップパドルボード(SUP)で海上散歩を楽しむ子、波の動きに身をゆだね海に浮く心地良さを味わう子―。それぞれの楽しみ方で遊びに夢中になった。救助用水上バイクの試乗体験や、いざという時に救助を待つ場合の浮き身姿勢を学ぶ講習も。

 

「何かいたよ」。海には生き物がいっぱい

「何かいたよ」。海には生き物がいっぱい

 

 3回目の参加という平田小4年の堀切結太君(9)、今野礼翔君(10)は生き物探しで、「細長い魚や白いカニ、ヤドカリもいた」と大はしゃぎ。震災後、海で遊ぶ機会はあまりなかったといい、「この場所は山もあって景色も最高。いろいろな大人の人とも仲良くなれて楽しい」と声を弾ませた。

 

 盛岡市の杜陵小1年菅井絢音さん(7)は「海で追いかけっこをして面白かった。お友達もできた」とにっこり。母・文さん(42)は「学校が始まった疲れも吹き飛び、充電されているよう」と一安心。初めて訪れるビーチに「海がこんなにきれいだとは。裸足でもけがなく遊べる砂浜もいい。娘には五感を使って海の良さを感じてほしい」と願った。

 

 実行委によると、同キャンプ参加者数は年々増加。スタッフ希望者も増えていて、今回は大学生ボランティアを含め44人が運営面で力を発揮した。充実のサポート、安全体制は保護者の安心にもつながり、リピーターも多数。キャンプで培った海の専門家の連携は、復活が待たれる根浜海岸の海開きに向け、観光客の多様なニーズへの対応を可能にするものと期待される。

 

 同実行委共同代表の柏㟢未来さん(33)は「海で遊んだことがないという子はまだまだ多い。こういう催しが足を運ぶきっかけになれば。釜石の海が地元の誇りとして心に刻まれ、古里への愛着につながっていけばうれしい」と語った。

 

(復興釜石新聞 2018年9月1日発行 第719号より)

 

復興釜石新聞

復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)

復興釜石新聞と連携し、各号紙面より数日の期間を設け記者のピックアップ記事を2〜3点掲載しています。

問い合わせ:0193-55-4713 〒026-0044 岩手県釜石市住吉町3-3