「ミッフィー通り」完成、釜石駅前から魚河岸地区まで〜オープン記念、案内板除幕
釜石駅前に設置されたブック型の案内看板
オランダ生まれの絵本キャラクター「ミッフィー」の世界観が広がるミッフィーカフェかまいしの開設から3年――。釜石市大町に位置する同カフェへの導線に新たな魅力を加え、誘客力向上を図ろうと、市はカフェが面する市中心部の目抜き通りを「ミッフィーストリート」(愛称)として整備。15日、釜石駅前に設置したブック型案内看板や歩道上に配置した標識などをお披露目するオープニング記念イベントが行われた。
同ストリートは、釜石駅前と魚河岸地区からカフェまでを結ぶ県道4号釜石港線沿い約1・5キロに設定。駅前には、絵本を開いた形の高さ1・24メートルの案内看板を設置。うさぎのキャラクター、ミッフィーの絵とカフェまでの方向、距離が示されている。区間内の交差点など4カ所に高さ約1・8メートルの文字標識、歩道の地面には約180メートル程度の間隔で20センチ四方の金属製プレート18枚が埋め込まれ、異なる絵柄のミッフィーがカフェへの道を誘導する。
探すのが楽しい歩道上のプレート
カフェ北側広場入り口上部の壁面には、ミッフィーの顔と店名を書き込み、窓には4色のシルエットフィルムを貼った。総事業費は約750万円。
記念イベントでは、関係者と子どもらの手で駅前看板を除幕。デザインを担当したto-ripple(トリプル)=東京都=の杤尾直也社長の案内で、駅からカフェまでの約700メートルを歩き、各種コンテンツを見て回った。
ストリートウオークでカフェまでの道をたどる参加者
金野愛佳さん(釜石小3年)、佐々木梓さん(双葉小3年)は「どんな絵があるか楽しみで歩いた。釜石がミッフィーでいっぱいになるのはうれしい。かわいいミッフィーが大好き」と口をそろえた。
釜石PITで開かれたセレモニーで、野田武則市長は「来年はラグビーW杯もある。世界の釜石として強く発信し、多くの人に来てもらえるまちにしていきたい」とあいさつ。日本におけるミッフィーの版権を管理するディック・ブルーナ・ジャパン(東京都)の鐵田昭吾社長は、昨年2月に89歳で他界した絵本の作者ブルーナさんが親日家だったことを紹介し、「釜石に震災復興のカフェができた時も大変喜んでいたと聞く。今回もきっとそう。末永く愛されることを願う」と期待した。
一連のイベントには約200人が参加。お祝いに駆け付けたミッフィーと記念撮影や餅まきを楽しみ、記念品のピンバッジを受け取った。
かわいいミッフィーと笑顔で記念撮影
市はこの他、大渡町から浜町までの同通りに足元照明灯や東部地区の案内看板、フリーWi-Fiスポットなどを整備する計画で、来年3月までに歩道環境が整う予定。
(復興釜石新聞 2018年12月19日発行 第750号より)
ミッフィーストリート オープニング記念イベント – 縁とらんす
復興釜石新聞(合同会社 釜石新聞社)
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