ラグビーのまち構想実現に向け、釜石と東京をオンラインでつないで実施された協定締結式
釜石市は1月28日、コンサルティング会社フューチャーセッションズ(東京都渋谷区、有福英幸社長)とスポーツを生かしたまちづくりの実施に関する包括連携協定を結んだ。両者はラグビーワールドカップ(W杯)の会場となった釜石鵜住居復興スタジアムの運営、活用方法を検討する委員会の事務局業務を協働で進めており、連携を強化。「ラグビーのまち釜石」の多様な新価値の創造に挑戦する。
フューチャーセッションは、多様な人をつなぎ共創的な対話や協業で新たな関係性やアイデアを生み出す場。同社は、この手法を用いた企画・運営、共創型の事業開発・組織開発支援などを展開している。釜石市との関わりは2014年からで、最近ではスタジアム運営委の事務局業務をサポートしてきた。
協定締結は、双方が持つ資源を有効に活用した協働による活動を推進し、地域の活性化やラグビーのまちとしての振興を図るのが狙い。▽ラグビーW杯の成果を生かしたまちづくり▽スポーツを基軸とした地域産業の振興▽スポーツによる青少年の健全育成・人材育成―など7項目に取り組む。
締結式は都内の同社と釜石市鈴子町のシープラザ釜石内のラグビーカフェをつなぎ、モニター越しで実施。野田武則市長は「力と知恵を借り、『ラグビーのまち釜石』構想の実現に向け一歩を進めたい」と期待を込めた。
両者は取り組みを効果的に遂行するため、定期的に協議の場を設ける。有福社長は「パートナーとして、新たな価値の創造や地域課題の解決をサポートしたい」と強調した。